JPH0132975B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0132975B2
JPH0132975B2 JP55184976A JP18497680A JPH0132975B2 JP H0132975 B2 JPH0132975 B2 JP H0132975B2 JP 55184976 A JP55184976 A JP 55184976A JP 18497680 A JP18497680 A JP 18497680A JP H0132975 B2 JPH0132975 B2 JP H0132975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
silver halide
image
support
dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55184976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5699255A (en
Inventor
Reo Koonnoiyaa Richaado
Uorutaa Fuorii Jeemusu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polaroid Corp
Original Assignee
Polaroid Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polaroid Corp filed Critical Polaroid Corp
Publication of JPS5699255A publication Critical patent/JPS5699255A/ja
Publication of JPH0132975B2 publication Critical patent/JPH0132975B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/44Integral units, i.e. the image-forming section not being separated from the image-receiving section
    • G03C8/48Integral units, i.e. the image-forming section not being separated from the image-receiving section characterised by substances used for masking the image-forming section
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/04Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from triarylmethanes, i.e. central C-atom is substituted by amino, cyano, alkyl
    • C09B11/10Amino derivatives of triarylmethanes
    • C09B11/24Phthaleins containing amino groups ; Phthalanes; Fluoranes; Phthalides; Rhodamine dyes; Phthaleins having heterocyclic aryl rings; Lactone or lactame forms of triarylmethane dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/28Pyronines ; Xanthon, thioxanthon, selenoxanthan, telluroxanthon dyes
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/825Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antireflection means or visible-light filtering means, e.g. antihalation
    • G03C1/83Organic dyestuffs therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なキサンテン化合物を写真製品に
おいてたとえば光スクリーニング染料として使用
することに関する。 写真フイルム、特に多色フイルムはその製造中
に前のフイルムと均一となるように反復製造に対
し著しい努力が払われているにもかかわらず、ロ
ツト毎に一般に変化する可能性がある。多色写真
フイルムの製造業者は製造作業中の避けられない
最終多色像に対する影響を最小にするために、多
くの方法を開発してきた。これらの変化は赤、緑
および青の各露光のDlogE曲線の不一致となるよ
うなカラーバランスの移動となつて表われる。多
色フイルムの塗布に使用される装置は極めて精巧
であるが、ハロゲン化銀および(または)染料像
形成物質の意図した被覆量との間に変化が生じ
る。ハロゲン化銀乳剤の繰返しバツチはその写真
応答を一般に変化させる可能性がある。各層が僅
かに異なる程度に乾燥されることもある。フイル
ムは塗布後に一定期間貯蔵して、フイルムを「熟
成」させ、塗布後のセンシトメトリイの変化が販
売前に一定の状態に達する機会を有する。フイル
ムが写真仕上機または暗室で現像するように設計
されている場合には、露光された多色フイルムの
処理は非常に狭い限度内代表的にはフイルム毎の
センシトメトリイの変化を最少にするために、規
定温度の±0.5度以内にコントロールされる。多
色フイルムがネガ型である場合に、そのセンシト
メトリイを調整する機会が所望の最終ポジ像をプ
リントする際にあり、この操作中にプリント露光
を適当に色過して調整が実施できる。 上記したセンシトメトリイの変化の基本的要因
はまたフイルムが1度出荷されると、そのセンシ
トメトリイ性が実質的に固定される加色法多色拡
散転写フイルムにも存在する。実際的に言えば、
暗室処理で与えられる調整の機会は自己現像性フ
イルムの使用者には利用できない。専門家および
熟練した素人の写真家はカラーバランスを少なく
とも部分的に再調整するための色補正フイルター
の使用に十分に熟練しているけれども、普通のフ
イルム使用者はこのような追加の操作により困惑
するだけである。 写真要素における光スクリーニング染料の使用
は良く知られている。このような染料は感光性乳
剤層(単層または多層)中に、または1種または
2種以上の感光性乳剤層の上に塗布された層中
に、または2種の色増感の異なる乳剤層間に、フ
イルター染料として配合し、乳剤層に記録される
光を修正でき、または下にある感光性層上にそそ
ぐ光のスペクトル組成をコントロールすることが
できる。または、このような染料は感光性層(単
層または多層)を担持する支持体のどちらかの側
上に位置する非感光性層中にハレーシヨン防止染
料として配合できる。 これらの目的に使用される染料は、それらの意
図する用途に対して必要なスペクトル吸収特性を
有することに加えて、写真化学的に不活性であ
る、すなわち感光性乳剤層(単層または多層)の
性質に対し有害な作用を有するべきではなく、ま
た処理された写真要素に汚れを残さないように、
写真処理中に脱色または除去できなければならな
い。染料が処理溶液中に溶解することにより除去
される写真方法では、処理溶液の汚染を回避し、
処理された感光性要素中に残留する染料による汚
れを防止するために、染料が脱色されることが通
常好ましい。 各種の染料がハレーシヨン防止および色補正フ
イルター層で使用するために提案されているけれ
ども、従来使用されてきた染料は全て満足なもの
ではなかつた。これらの染料の或るものは感度を
感じるか、カブリを生じるか、または感光性物質
に対しその他の有害な作用を及ぼす傾向がある。
しかしながら、従来使用されていた染料の主要な
欠点は不完全脱色または脱色形の若干が元の着色
形に逆行するために汚れを生じさせる傾向を有す
ることにある。たとえば、或る種の染料は「漂
白」、すなわち脱色用の助剤、たとえば硫化物の
存在に依存し、このような染料は処理中または処
理後に感光性物質から除去しないかぎり、その色
を時々再現することがある。 従来使用されていた種類の光スクリーニング染
料の中にはトリアリールメタン類およびキサンテ
ン類がある。たとえば、米国特許第1879537号;
同第1994876号;同第2350090号および同第
3005711号はハレーシヨン防止層にフクソン型染
料の使用を開示しており、米国特許第3406069号
および同第3615548号はハレーシヨン防止染料と
してフクソン染料の金属キレートに関するもので
ある。これらのおよびその他のタイプのトリアリ
ールメタン染料は前記した欠点の1つまたはそれ
以上を提供する、特にこのタイプの従来の染料は
処理および後続の漂白中におよび最終製品で通常
遭遇するPH値において脱色しつづけることが困難
であつた。キサンテン類は写真処理中に除去され
るハレーシヨン防止層に使用されている。たとえ
ば、米国特許第2182794号;同第2203767号および
同第2203768号は処理中に、その特定層の溶解性
によつて、酸浴中でまたは単純な水すすぎ浴中で
除去される或る種のハレーシヨン防止層にローダ
ミン染料を使用することを開示している。 1979年12月26日付で出願されたJames W.
Foley、Louis Locatell Jr.およびCharles M.
Zeppの審査中の米国特許出願第106905号は或る
種の3,6―ビス―(N―インドリニル)キサン
テン化合物に関するものである。これらの化合物
は写真用光スクリーニング染料としての用途が見
出され、その実質的に不活性な無色生成物への完
全な、そして不可逆的な脱色能力の故に従来使用
されていた光スクリーニング染料に優る利点を提
供する。詳細に言えば、この特許出願に開示さ
れ、特許請求されている染料は式 (式中Xは
【式】または
【式】であり;R′はアルキ ルであり;Yは電子吸引性基であり;そしてAは
アニオンである)のキサンテン化合物を包含す
る。 本発明は同様な改善された性質を有するがまた
他の利点を有する別の種類のキサンテン化合物に
関する。 従つて、本発明の主目的は新規なキサンテン化
合物を提供することにある。 本発明のもう1つの目的は写真製品および方法
に有用なキサンテン染料を提供することにある。 本発明のさらにもう1つの目的はこのような染
料を使用する写真製品および方法を提供すること
にある。 本発明はその他の目的は1部は自明であり、1
部は以後の説明から明白になるであろう。 本発明に従い、1個、好ましくは2個のスルホ
基で置換されており、かくして「遊動性基」
(floating)、すなわち外部アニオンA が排除さ
れる3,6―ビス―(N―インドリニル)キサン
テン化合物が提供される。さらにキサンテン化合
物における2個のスルホ基の存在は、湿潤剤およ
び(または)重合体結合剤が一緒に存在する場合
にその種類の差によつて生じることが見出されて
いるλnaxの大幅な変動を実質的になくすることが
全く予期されずに見出された。さらにまた、2個
のこのような基の存在は水性分散液から塗布され
る結合剤物質中における当該染料の分散性を増大
させ、2番目のスルホ基は或る種の重合体結合剤
と一緒に媒染性基として使用でき、かくして写真
製品における染料の移動を防止できる。 従つて、1態様において、本発明は2位にスル
ホ基を、好ましくは2位および7位にスルホ基を
有し、そして9位に式
【式】式中Xは
【式】であり;R′は低級ア ルキルであり;そしてYはニトロ;シアノ;
SO2CH3
【式】
【式】及び―SO2N (CH2Ph)2(ただしPhはフエニルである)からな
る群から選ばれる電子吸引性基である)を有する
置換フエニル基を有する3,6―ビス―(N―イ
ンドリニル)キサンテン化合物を使用する写真製
品を提供し、ここで本発明の化合物はアルカリ性
写真処理組成物と接触すると新しい閉環化合物を
形成することにより不可逆的に脱色する。 本発明の本質および目的をさらに十分に理解す
るために、添付図面に関係する次の詳細な説明を
参考にすべきである。 第1図は漂白しうるハレーシヨン防止性染料層
として本発明のキサンテン化合物を配合した拡散
転写フイルム単位の図解式拡大横断面図である。 第2図は受像層に色補正フイルター染料として
本発明のキサンテン化合物を配合したもう一つの
拡散転写フイルム単位の図解式拡大横断面図であ
る。 詳細に言えば、本発明に従い使用される化合物
は次式で示すことができる。 (式中Xは
【式】であり、 R′は低級アルキルであり、Yはニトロ;シア
ノ;SO2CH3
【式】
【式】COCH3;及び―SO2N (CH2Ph)2(但し、Phはフエニルである)からな
る群から選ばれた電子吸引性基であり、そしてn
はゼロまたは1である)。「電子吸引性基」なる用
語はHammetの等式(Equation)により定義さ
れているとおりの正のシグマ値を有する基を意味
する。 本発明の好ましいキサンテン化合物はXが
【式】でありそしてnが1 である式の化合物である。 上記したように、本発明の化合物は初期には有
色である;すなわち可視照射を吸収でき、そして
アルカリ性PHにおいて塩基と不可逆的分解反応を
受けて無色の生成物に変わる。形成される無色の
化合物は有色化合物とは異なる新しい化合物であ
つて、PHの変化により有色化合物に逆戻りするこ
とはない。特に、フエニル基上に置換されたX基
が予め定められたPHで予め定められた時間以内に
完全なアルカリ性溶液中における不可逆的分解反
応を受け、新しい無色の化合物、すなわち環状ス
ルホンアミドを生成する。これは次式で示すこと
ができる: ()および()に示された構造はXが
【式】である本発明の化合 物の分解生成物を表わすことが認められるだろ
う。また、X基の分解により形成された副生成物
がまた無色であることも明白であろう。この分解
反応はPHが高いほど迅速に進行するので、本発明
の化合物はPHが少なくとも相当する閉環生成物へ
の脱色に要する時間の間約10以上に維持される写
真処理に使用するのに特に適している。 本発明のキサンテン染料は、たとえば次のとお
りに製造できる: (a) スルホン フルオレツセン ジクロリドをイ
ンドリンと反応させ、式 を有するジ(インドリニル)置換化合物を生成
する; (b) このジ(インドリニル)置換化合物を五塩化
リンまたは塩化チオニルと反応させ、式 を有する相当のスルホニル クロリドを生成す
る; (c) このスルホニル クロリドをアンモニアと反
応させ、式 を有する相当する環状スルホンアミドを生成す
る; (d) この環状スルホンアミドをアルキル化剤と反
応させ、式 を有する相当するN―R′スルホンアミドを生
成する; (e) このN―R′スルホンアミドを還元剤と反応
させ、式 を有する相当の還元生成物を生成する; (f) この還元生成物を該当するアシル化剤、たと
えばClCOCH3またはClCO2(CH22Yと反応さ
せ、式 (式中Xはまえに定義したとおりである)を有
する化合物を生成する; (g) 工程(f)の化合物を塩化メチレンのような溶媒
中でクロルスルホン酸と反応させ、主としてモ
ノスルホン化生成物を生成するか、またはより
極性の無水酢酸のような溶媒中でクロルスルホ
ン酸と反応させ、式 (式中nは0または1であり、そしてXは前記
と同じ意味を有する)を有する実質的にジスル
ホン化生成物を生成する;次いで (h) このスルホン化化合物を酸化剤として好まし
くはO―クロラニルを用いて酸化し、染料生成
物を生成する。 場合により、工程(a)の化合物はまた原料スルホ
フルオレツセン ジクロリドのクロル基の1個だ
けをインドリニル基で置換し、次いでこの中間体
をインドリンと反応させて残りのクロル基を置換
することによつて段階的様式で合成することもで
きる。 次例は本発明に使用する化合物の製造をさらに
説明しようとするものであつて、その範囲を制限
しようとするものではない。 例 1(参考例) 式 を有する化合物の製造。 (a) スルホンフルオレツセン ジクロリド(3,
6―ジクロルスルホフルオレツセン) 81g(0.2M)およびインドリン100g
(0.84M)を無水メタノール3300ml中に入れた
混合物を3時間加熱還流する。短時間後に、生
成物が溶液から沈殿しはじめる。生成物を熱い
うちに取し、エタノール(2×500ml)、ジエ
チル エーテル(2×500ml)で洗い、一夜に
わたり通気乾燥させ、次いで減圧下に乾燥さ
せ、化合物 107.4gを得る。 (b) クロロホルム1500ml中の工程(a)の化合物100
g(0.175M)を五塩化リン73g(0.35M)で
処理する。撹拌した混合物を約5時間加熱還流
し、次いで室温に冷却しながら一夜にわたり撹
拌する。混合物を水500mlで処理し(この段階
で発熱は見られない)。次に10分間撹拌する。
混合物を4000ml分離ロートに移し、クロロホル
ム層を分離する。クロロホルム層を水(2×
1000ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で
乾燥させる。硫酸マグネシウムを去し、相当
するスルホニルクロリド化合物。 を含有する液を0℃(ドライアイス―アセト
ン浴)に冷却させる。 (c) 工程(b)の液を次いで無水アンモニアで飽和
する。混合物を過してNH4Clを除去し、溶
媒を減圧下に蒸発させる。残留物をソツクスレ
ー抽出器を使用し、メタノールで週末にわたり
連続的に抽出する。残留する淡青色固体を減圧
で乾燥させ、化合物 71.8gを得る。この生成物はTLC(クロロホル
ム)上で実質的に単独のスポツトである;Rf
=0.41;少量成分が原点に見られる(原料物
質)。融点範囲258〜261℃。 (d) ジグリム(予め4A分子篩上で乾燥させる)
750ml中の工程(c)の化合物60g(0.11M)のス
ラリーをカリウム t―ブトキシド14.8g
(0.132M)で処理し、次に約45分間室温で撹拌
する、この時間の間に溶液が生じる。暗褐色溶
液を永浴中で冷却し、硫酸ジメチル12.5ml
(16.65g;0.132M)を全部1度に加えて処理
する。生成する混合物を撹拌しながら一夜にわ
たり室温まで温まるままにおく。 混合物を2部に分けて仕上げる。反応混合物
の約半分は塩化ナトリウム175gを含有する水
3500ml中に撹拌しながら注ぎ入れる。約15分間
撹拌した後に、生成物を取し、大量の水で洗
い、減圧で乾燥させる。反応混合物の後の半分
は同じやり方で仕上げ、化合物 59.6gを得る。この生成物はTLC(クロロホル
ム)により実質的に単独のスポツトである;し
かしながら、原点に少量の成分が見られる。 (e) 氷酢酸1000ml中の工程(d)の化合物59.6g
(0.10M)の溶液を窒素雰囲気下に50〜60℃に
加温する。亜鉛末13g(0.2g―原子)を加え、
生成する混合物を約60℃で5時間撹拌する。粗
生成物(過剰の亜鉛末および塩を伴なう)を
取し、酢酸で洗い、最後にエーテルで洗う。 残留物をクロロホルム200mlに取り入れ、約
30分間撹拌し、過して過剰の亜鉛および塩を
除去する。液の溶媒を減圧で除去し、化合物 32.8gを得る。この方法を元の残留物に対しク
ロロホルムをさらに500ml加えて繰返し、さら
に11.8gの化合物を得る。総収量は44.7gであ
る。この生成物はTLC(クロロホルム)で実質
的に単独のスポツトであるが、原点に少量成分
が見られる。 (f) ピリジン(4A分子篩上で予め乾燥させる)
120ml中の工程(a)の化合物10g(0.017M)およ
びClCO2(CH22SO3CH315.9g(0.085M)窒素
雰囲気下に一夜にわたり撹拌する。暗緑色溶液
を塩化ナトリウム75g含有水1500ml中に注ぎ入
れる。約15分間撹拌した後に、反応生成物を
取し、水洗し、次いで減圧乾燥させ、化合物 11.3gを得る。この生成物はTLC(クロロホル
ム:メタノール―100:1)により実質的に単
独のスポツトである。2種の少量成分が存在す
る:原点の1つと生成物よりゆつくり降下する
他の1つ。 (g) 無水酢酸195ml中の工程(f)の化合物19.42g
(0.026M)の懸濁液にクロルスルホン酸3.86ml
(6.77g;0.058M)を窒素雰囲気下に約30分間
にわたり滴下して処理する。混合物を室温で一
夜にわたり撹拌する。沈殿した生成物を取
し、少量の無水酢酸で、次にエチルエーテルで
洗い、減圧乾燥させ、化合物 20.43gを生成する。この化合物の構造はCMR
により決定する (h) メタノール550ml中の工程(g)の化合物19.0g
(0.021M)を15分間加熱還流し、次に過して
いずれの未溶解物質もを除去する。液にO―
クロラニル10.4g(0.42M)を1度に全部加え
て処理し、一夜にわたり撹拌する。翌朝、生成
物を取し、少量のメタノール、エチルエーテ
ルで洗浄し、減圧乾燥させ、標題の化合物
15.65gを得る。この生成物はTLCで2成分を
示す。この生成物13.5gをメタノール675ml中
で2時間還流することにより精製する。混合物
を室温になるまで放置し、生成物を取し、少
量のメタノール、エチル エーテルで洗い、減
圧乾燥させ、染料生成物13.2gを得る。この生
成物はより高いRfを有する非常に小さいスポ
ツトを除いて、実質的に単独のスポツトを示
す。 例1の化合物について「漂白」速度はPH=12で
5秒間のT1/2を有することが判つた。T1/2
なる用語は有色化合物の半分が脱色するについて
測定された時間を意味する。これを測定するに
は、PH=12緩衝剤(水性)を含有するセルを可視
分光計に配置する。化合物の試料をメタノールに
溶解し、各溶液の少量(0.1c.c.より少ない量)を
緩衝液中に注入する。次いで、675nmの波長で光
学濃度を記録し、T/1/2を測定する。 例 2(参考例) を有する化合物の製造。 (1) 乾燥塩化メチレン50ml中の化合物 4.1g(5.6mM)の溶液を氷浴中で冷却させ、
次いでクロルスルホン酸1.75ml(1.3g;
11.14mM)を滴下して加える。添加後に、混
合物を30分間冷却下に撹拌し、室温まで一夜に
わたり温まるままにおく。塩化メチレンをデカ
ンテーシヨンにより除去し、残留物をメタノー
ル約60mlと研和する。固形物を取し、減圧乾
燥させ、次いでメタノール100mlに溶解する。
メタノール溶液を25mm×250mmMPLCスクラバ
ーを充たすに十分なシリカゲルと混合する。メ
タノールを減圧で蒸発させ、次いでシリカゲル
混合物を一夜にわたり減圧乾燥させる。混合物
を次に25mm×250mmカラムに入れ、25mm×1000
mmカラムに付け、クロロホルム:メタノール
(4:1)で溶出する。Rf0.3を有する物質に相
当する留分を集め、溶媒を減圧下に蒸発させ
て、化合物 を得る。この化合物の構造はCMRにより決定
される。 (2) 工程(1)の化合物(約0.12mM)をメタノール
20mlに溶解する。この溶液をO―クロラニル59
mg(0.24mM)で処理し、一夜にわたり撹拌す
る。混合物を過し、標題の化合物を通気乾燥
後に暗青色固体として得る。 例2の化合物を熱いメタノールに溶解し、シア
ン溶液を得る。この溶液は水性1N水酸化ナトリ
ウムで室温において処理すると、急速に脱色す
る。 スルホン フルオレツセン ジクロリドは次の
とおりにして作る: パドル撹拌機、還流コンデンサーおよび温度計
を具備した53ツ頚丸底フラスコに、酢酸エチ
ル1.5を入れ、次に氷浴を用いて0℃に冷却さ
せる。スルホンフルオレツセン(250g)を加え、
次に塩化チオニル200mlを加える。温度は僅かに
上昇する。温度を0℃に戻す。N,N′―ジメチ
ルホルムアミド(DMF)750mlを全部1度に加え
る。温度は約30℃に上昇する。添加が完了した後
に、混合物を1時間撹拌する。氷浴を取り除き、
反応混合物の温度を室温まで上昇させ、その後に
混合物を蒸気浴上におき、撹拌しながら加熱還流
する。加熱中に混合物は色が薄くなり、濃厚にな
る。(色は褐色である)。10〜15分間還流した後
に、反応混合物を氷浴中に入れ、連続撹拌しなが
ら0℃に冷却する。冷却した反応混合物を過
し、冷却した15%DMF/酢酸エチル溶液で沈殿
の色ができるだけ薄くなるまで洗浄し、次にエー
テルで洗う。ゴムダムを用いて吸引した後に、ス
ルホンフルオレツセン ジクロリドを通気乾燥さ
せる。収量184.3g(68%);L.C.による純度99.7
%。 上記に説明したように、2個のスルホ基が本発
明に使用するキサンテン化合物におけるように存
在すると、同時に存在する重合体結合剤及び湿潤
剤の種類の差によつて及ぼされるキサンテン化合
物(染料)のλnax(染料の吸収ピークでの波長の
値)に対して影響が、スルホ基を一つ有するかま
たは存在しない化合物に比較して非常に小さくな
るかまたはなくなる。例として、例1および例2
の化合物の試料を水性2%ポリビニルアルコール
およびヒドロキシエチルセルロース上にグラフし
た4―ビニルピリジンおよびビニルベンジルトリ
メチルアンモニウム クロリドのグラフト重合体
(重量比2.2/1/2.2)の溶液に各種の湿潤剤を
用いて、すなわちトリトン(Triton)X―100
(オクチルフエノキシ ポリエトキシ エタノー
ル)、アエロゾル(Aerosol)OT(スルホコハク
酸ナトリウムのジオクチル エステル)およびプ
ルロニツク(Pluronic)F―127(ポリオキシエチ
レン ポリプロピレン ブロツク共重合体)を用
いて、それぞれ分散させる。これらのポリビニル
アルコールおよびグラフト共重合体分散液を透明
基体上に塗布し、生成する各被覆についてその
λnaxを測定する。 対照として、式 の化合物を使用し、この対照化合物を例2の化合
物と同様に先ず溶媒に溶解し、生成する溶液をポ
リビニルアルコールおよびグラフト共重合体分散
液に加える以外は同じやり方で、被覆を形成す
る。各被覆に使用した溶媒並びに結合剤および湿
潤剤をλnaxとともに次表に示す。
【表】
【表】 前記したように、本発明の染料は予め定められ
たPHで予め定められた時間以内に不可逆性分解反
応を受けて、処理および後続の漂白期間中に通常
遭遇するPHで無色のままである新しい無色の化合
物を生じることにより塩基中で完全にそして不可
逆的に脱色する能力を有し、従つてこの新しい化
合物は時間の経過につれて色を再現する可能性を
有することなく写真フイルム単位、たとえば感光
性要素中に保有できる。代表的には、この染料は
ハレーシヨン防止染料として、たとえば感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層と支持体との中間に位置する非
感光性層に使用するように選択できる。また、染
料は露光中に特定の波長範囲内の光の吸収が適当
なカラーバランスの達成に望まれる場合に、色補
正フイルター染料として使用するように選択でき
る。 本発明の染料がハレーシヨン防止染料として有
利に使用できる代表的フイルム単位は、たとえば
英国特許第1482156号に記載されている。これら
のフイルム単位は入射光が通過する順序で、加色
法多色スクリーン、感光性ハロゲン化銀乳剤層、
その中に選択された化合物を配置しうるハレーシ
ヨン防止層および好ましくは受像層よりなる。同
特許に記載されているように、ハロゲン化銀層の
露光は入射光の予め定められた部分、たとえば
赤、緑および青光をその下にある感光性ハロゲン
化銀層に選択的に透過する光学フイルター要素を
有するスクリーンを通して行なわれる。水性アル
カリ性処理組成物で写真処理すると、可溶性銀錯
体が拡散により転写され、各フイルター要素の背
後のハロゲン化銀の露光の程度に応じて積重され
た受像層にその可溶性銀錯体は沈着する。かくし
て形成された銀像は次に透明支持体を通しての投
映中に逆方向でフイルター要素を通過する光の量
を変える働きをすることができる。 好適態様では、受像層が感光性ハロゲン化銀乳
剤層と加色法多色スクリーンとの中間にあつて、
像の形成前、形成中および形成後に1体化フイル
ム単位の1部としての位置にその受像層は保有さ
れている。ハレーシヨン防止染料はスクリーンの
反対側上で感光性層に隣接する処理組成物透過性
層に配置し、感光性層を通過した入射光の反射ま
たは逆散乱を阻止し、かくして感光性層中のハロ
ゲン化銀粒が意図された露光路以外から露光され
るのを排除する働きをする。 前記したように、本発明の染料はまた、青、緑
および赤感性ハロゲン化銀層を用いる多層多色感
光性要素を含む写真フイルム単位における、特に
カラー転写像を担持する受像層が処理後に現像さ
れた感光性層から分離されずに画要素が永久積層
体として一緒に保有される1体化ネガ―ポジ拡散
転写フイルム単位における、色補正フイルター染
料としても有用である。積層体の1部として、像
担持層と現像された感光性層(単層または多層)
との間に位置している光反射材料、好ましくは二
酸化チタンの層を包含する。像担持部分と感光性
部分とを分離している光反射層は転写像用の白色
背景を提供し、現像された感光性層(単層または
多層)をマスクする。これらの層に加えて、この
積層体は通常、寸法的に安定な外層または支持体
を包含し、その少なくとも1つは生成する転写像
が光反射層により提供される背景に対して反射に
より見えるようにできるように透明である。 このようなフイルム単位を開示する代表的特許
には、1961年3月9日付でHoward G.Rogersに
対し発行された米国特許第2983606号;1968年12
月10日付でEdwin H.Landに対し発行された米国
特許第3415644号、同第3415645号および同第
3415644号;1971年7月20日付でHoward G.
Rogersに対し発行された米国特許第3594164号お
よび同第3594165号;および1972年3月7日付で
Edwin H.Landに対し発行された米国特許第
3647437号がある。 ハレーシヨン防止染料として、色補正フイルタ
ー染料として、またはその他の通常の写真光スク
リーニング用途に使用するにかかわらず、本発明
の染料は処理組成物透過性層に配置すると、有色
染料化合物から新しい無色の閉環化合物に変わる
に要する時間、水性アルカリ性処理組成物と接触
すると完全にそして不可逆的に脱色する。脱色、
すなわち不可逆的分解反応により有色化合物から
無色の生成物に変わるに要する時間はいずれか一
定のアルカリ性PHで測定でき、選択された脱色時
間に対する有色フイルター染料と接触し、その接
触を継続しているPHは選択された脱色時間を与え
るために予め定められているPHと少なくとも同じ
ように高くなければならない。T1/2なる用語
において、好ましい化合物が約1N NaOH中で約
30秒またはそれ以下の半減期(T1/2)を有す
る。T1/2なる用語は有色染料の半分が脱色す
る間の測定された時間を意味する。 本発明の染料は当技術で既知の技法のいずれか
を用いて、写真フイルム単位の適当な層中に配合
できる。たとえば、選ばれた化合物を適当な溶媒
に溶解し、次に所望により湿潤剤の存在下に、親
水性コロイド結合剤(たとえばゼラチン)を含有
する塗布溶液に分散し、生成する塗布溶液を望ま
しい層、たとえばハレーシヨン防止層を付与する
ために透明支持体上に塗布された層、またはここ
を通して写真露光が行われる色補正フイルター層
を付与するために多層多色感光性要素の最外感光
性層上に塗布された層として適用できる。層中に
おける化合物の濃度は、このフイルター層を使用
する製品により変わり、特定の用途について必要
な光学濃度を提供するように、実験により容易に
決定できる。本発明の染料を相互に組合せて使用
できること、およびまたハレーシヨン防止、色補
正およびその他のフイルター層に従来使用されて
いたその他の種類の染料と組合せて使用できるこ
とは明白であろう。 添付図面の第1図は本発明の1態様を例示する
ものであり、1表面上に順に、多数の原色赤フイ
ルター要素、多数の原色緑フイルター要素、およ
び多数の青色フイルター要素が実質的に単一の板
に並列関係で幾何学的に反復する分布で配置され
ている加多色スクリーン3;銀沈殿核を担持する
非感光性層5;ハロゲン化銀結晶を含有する感光
性層7;および本発明の光スクリーニング染料の
1種または2種以上を含有するハレーシヨン防止
層9;を担持する透明フイルムベースまたは支持
体1よりなる1体化拡散転写フイルム単位の拡大
横断面図である。 前記英国特許第1482156号に説明されているよ
うに、このようなフイルム単位におけるハレーシ
ヨン防止層の光吸収度は比較的広範囲にわたり変
化させうるが、通常、ハレーシヨン防止層は約
0.4〜1.4の透過濃度範囲を有する。透過濃度が0.6
より大きく、複数のフイルム単位を露光中に接着
関係で使用する場合でさえも、ハレーシヨン防止
層が十分な濃度、すなわち反射を実質的に防止
し、その下にあるフイルム単位の露光を防止する
光吸収能力を有することが好ましい。 色補正目的におけるシアン、マゼンタおよび黄
についての適当な光吸収能力を測定するには、カ
メラレンズの前面に慣用のような「補色」(color
compensating)フイルターを望まれる過のタ
イプおよび量を推定するのに都合の良い方法とし
て慣用の方法で使用できる。適当な色補正資料
(1種または多種)を相当する濃度で含有する層
はそこを通して写真露光が行われる層として付与
できる。 多色拡散転写像は種々の配置状態の受像層およ
びハロゲン化銀乳剤を用いて得られる。従つて、
これらの層は露光後に積重する通常の支持体によ
り担持させうる。特に有利なフイルム構造体は米
国特許第3415644に示されており、ここでは必要
な層が露光前および露光中に積重関係にあり、こ
れらの層はまた処理後および像形成後にも永久積
層体として積重関係に維持される。このようなフ
イルム単位は代表的にはそこを通じて露光が行わ
れ、且つまた最終多色像が見える外側透明層また
は支持体および少なくとも感光性層を担持してお
り、不透明であるもう1つの外側層または支持体
を有する。これらの支持体またはシート状要素は
積重関係に、たとえば周囲の端をテープで結合す
ることにより、単純に保持できるが、好適態様で
はこれらの要素を露光前に一緒に積層する。この
前積層は製造および露光の両方の時間中に多くの
利益をもたらす。これらの要素は露光後に液体処
理組成物の分布により脱積層され、処理組成物が
固化すると一緒に結合して所望の永久積層体を形
成する。このような2種の要素が露光前に1時的
に一緒に積層されている前積層フイルム単位の形
成方法は、たとえば1972年3月28日付でAlbert
J.BachelderおよびFrederick J.Bindaに対して
発行された米国特許第3625231号、1972年3月28
日付でEdwin H.Landに対し発行された米国特許
第3652282号および1974年2月19日付でEdwin
H.Landに対し発行された米国特許第3793023号に
記載されている。 本発明のこの態様についてのさらに詳細な説明
は添付図面の第2図を参考にすると容易にでき
る。第2図は1体化ネガ―ポジ反射プリントを提
供するのに適し、像染料として染料現像剤を用い
る拡散転写フイルム単位を例示している。 第2図は感光性要素または部品2;破裂性容器
30;および受像要素または部品4;よりなる拡
散転写フイルム単位を例示している。感光性要素
2は順に、シアン染料現像剤層12、赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層14、中間層16、マゼタン染料
現像剤層18、緑感性ハロゲン化銀乳剤層20、
中間層22、黄染料現像剤層24、青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層26および補助層28を担持する不
透明支持体よりなる。ポジまたは受像層は順に、
重合体系酸層42、タイミング層44およびその
中に本発明による漂白できる光スクリーニング染
料を色補正フイルター染料として分散して有する
受像層46を担持する透明支持体よりなる。これ
ら2つの要素を、ハロゲン化銀乳剤層の露光が漂
白できる染料を含有する受像層46を通して行わ
れるように、積層され、正しく合されている関係
に、たとえば結合テープ(図示されていない)に
より保持する。破裂性容器30は処理組成物を含
有し、破裂すると処理組成物が積重された要素2
と4との間に分布するように位置している。処理
組成物に光反射顔料、好ましくは二酸化チタンを
包含させることにより、受像層46に形成された
転写像がこれを背景にして見ることのできる光反
射層を提供できる。光反射層により現像された感
光性層が視線からマスクされ、受像層46と一緒
に永久積層体の1部として残る。破裂性容器30
には米国特許第2543181号に示されている型式の
ものがあり、フルルム単位の長い方の端に隣接し
て位置している。 このようなフイルム単位を処理する際には、フ
イルム単位を1対の加圧手段の間に関連させて進
め、この加圧手段で破裂性容器30に圧縮圧を加
えて、この液状内容物を感光性部品2と受像部品
4との間に噴出させ、次いでこれらのシートの間
に液塊をその3方の端に向つて分布させて、少な
くとも像領域と同じ面積の実質的に均一な予め定
められた厚さの層を形成する。処理液を要求され
る面積および厚さの層をシート間に形成するに確
実に十分であるためには、過剰の処理液を容器3
0に用意でき、また補獲手段(trapping mean)
(図示されていない)をあふれ出る過剰の処理液
の採集および保留用に用意することができる。こ
の各種の層および第1図のフイルム単位の各種の
層の詳細は前記で引用した特許に見出すことがで
き、ここに再引用する必要はない。 第2図に記載の形式のフイルム単位の処理はフ
イルム単位の予め定められた層間に処理組成物を
分布することにより開始する。露光および現像さ
れた領域では、染料現像剤が現像の結果として不
動化される。非露光および非現像領域では、染料
現像剤が未反応で拡散でき、これがハロゲン化銀
層の点対点度合の露光の結果として、処理組成物
に拡散性である未酸化染料現像剤の像様分布の少
なくとも1部が受像層に拡散転写することにより
所望の転写像が得られる。例示態様では、転写シ
ステムのPHを前記米国特許第3615644号の教示に
従い、予め定められた間隔の後にアルカリを中和
して、そのアルカリ度を未酸化染料現像剤が実質
的に不溶であり、非拡散性であるPHに減じること
により、コントロールし、減少させる。容易に認
識されるように、このような処理の詳細は本発明
の1部を構成するものではなく、良く知られてい
る;前記米国特許をこのような処理のより特別の
説明に引用できる。 多色像は必要な数の異なつて露光できるハロゲ
ン化銀乳剤を用意することにより得られ、このよ
うなハロゲン化銀乳剤は積重関係で塗布されてい
る個別の層として最も普通に用意できる。多色像
を提供するべく意図したフイルム単位は2種また
は3種以上の選択的に増感されたハロゲン化銀層
を有し、これらハロゲン化銀層はそれぞれそこに
組合せて適当な像染料提供物質を有し、この像染
料提供物質が組合されているハロゲン化銀の露光
の光に対し実質的に補色であるスペクトル吸収特
性を有する像染料を提供する。 多色像の形成に最も慣用されているネガ部品は
「トリパツク」構造であり、同じ層または隣接層
に黄、マゼンタおよびシアン像染料提供物質をそ
れぞれ組合せて有する青―、緑―および赤―感性
ハロゲン化銀乳剤層を有する。所望により、中間
層またはスペーサー層を各ハロゲン化銀層と組合
された像染料提供物質との間に、またはその他の
層の間に付与できる。この一般的形式の1体化多
色感光性要素はEdwin H.LandおよびHoward
G.Rogersに対し1967年10月3日付で発行された
米国特許第3345163号並びに前記米国特許、たと
えば前記米国特許第2983606号の第9図に記載さ
れている。 第2図と関連して記載されている構造体に対す
る多くの変更は当業者にとつてそれ自体容易に想
倒されるだろう。従つて、たとえばEdwin H.
Landに対し1961年1月17日付で発行された米国
特許第2968554号に、および前記米国特許第
2983606号、特にその第3図に関連して例示され
ているようなスクリーン形ネガを多色多層ネガの
代りに使用できる。 このような方法に使用できる像染料提供物質は
一般に(1)初期には処理組成物に可溶性または拡散
性であるが、現像の結果として像様パターンで選
択的に非拡散性になる;または(2)初期には処理組
成物に不溶性または非拡散性であるが、現像の結
果として像様パターンで拡散性生成物を生成する
かまたは選択的に拡散性になる;のどちらかの特
徴を有することができる。これらの物質は完全染
料であつても、または染料中間体、たとえばカラ
ーカプラーであつてもよい。移動度または可溶度
における必要な差異は、たとえばレドツクス反応
またはカツプリング反応のような化学作用により
得ることができる。 初期に可溶性または拡散性の物質の例およびこ
れらのカラー拡散転写における適用については、
たとえば米国特許第2774668号;同第2968554号;
同第2983606号;同第3087817号;同第3185567
号;同第3230082号;同第3345163号;および同第
3443943号の記載を挙げることができる。初期に
非拡散性の物質およびそれらのカラー拡散転写シ
ステムにおける適用については、米国特許第
3185567号;同第3719489号;同第3443939号;同
第3443940号;同第3227550号;同第3227552号;
および同第4076529号に記載の物質およびシステ
ムを挙げることができる。いくつかの種類の像染
料提供物質およびそこで有用なフイルム単位は前
記米国特許第3647437号に記載されており、参照
できる。 「直接ポジ」(direct positive)ハロゲン化銀
乳剤もまた使用される特定の像染料提供物質によ
り、そしてポジカラー転写像が望まれるかまたは
ネガカラー転写像が望まれるかによつて使用でき
ることも理解されるべきである。 カメラの外で処理を行なうために処理組成物中
に含まれるべき好適な不透明化システムは前記米
国特許第3647437号に記載されており、このシス
テムは少なくとも1種の光吸収剤、すなわち光学
フイルター剤をまた含有し、この光学フイルター
剤のpKa以上のPHで処理組成物が適用されたとき
に感光性ハロゲン化銀に対し活性な入射光に対し
約6.0濃度単位より大きい光学透過濃度および入
射可視光に対し約1.0濃度単位より小さい光学反
射濃度を示す層を提供するに有効な濃度の無機光
反射剤の分散体よりなる。 処理組成物中に光反射顔料を含有させる代りに
感光性層をマスクし、受像層に形成されたカラー
転写像を見る背景に提供するために使用する光反
射顔料を初期にフイルム単位中の予め形成された
層として全体的にまたは部分的に存在させること
もできる。このような予め形成された層の例とし
ては、両方共にEdwin H.Landに対し1971年10月
26日付で発行された米国特許第3620724号に記載
されているものを挙げることができる。反射剤は
両方共にEdwin H.Landに対し1972年3月7日付
で発行された米国特許第3647434号および同第
3647435号に記載されているようにその場で生成
することができる。 染料現像剤(またはその他の像染料提供物質)
は減色カラー写真の実施に有用である色、すなわ
ち前記シアン、マゼンタおよび黄を提供するそれ
らの能力について選ぶことが好ましい。これらの
物質は各ハロゲン化銀乳剤の背後の別の層に配合
できる。従つて、染料現像剤は、たとえば各ハロ
ゲン化銀乳剤の背後の被膜または層であることが
でき、このような染料現像剤の層は処理組成物が
透過するに適したフイルム形成性の天然または合
成重合体(たとえば、ゼラチン、ポリビニルアル
コール等)中に、単位面積当り所望の染料現像剤
被覆量を付与するように計算された濃度で各染料
現像剤を分布して有する塗布溶液を使用して適用
できる。 前記したように、染料現像剤は染料の発色シス
テムおよびまたハロゲン化銀現像基を含有する化
合物である。「ハロゲン化銀現像基」なる用語は
露光されたハロゲン化銀を現像するに適する基を
意味する。好ましいハロゲン化銀現像基はオルト
―ジヒドロキシフエニルおよびオルト―およびパ
ラ―アミノ置換ヒドロキシフエニル基を包含す
る。一般に、現像基はベンゼノイド現像基、すな
わち酸化したときにキノノイドまたはキノン物質
を形成する芳香族現像基を包含する。 受像基は当技術で既知のポリビニルアルコー
ル、ゼラチン等のような物質の1つを含有しう
る。転写された像染料(1種または多種)を媒染
もしくは別の様式で定着させるに適した助剤も含
有しうる。好適な物質は米国特許第3148061号に
記載されているようなポリ―4―ビニルピリジン
のような染料媒染剤を含有するポリビニルアルコ
ールまたはゼラチンおよび米国特許第3756814号
に記載されているような4―ビニルピリジンを含
有するグラフト共重合体を包含する。 前記の、および水性アルカリ性処理組成物を用
いる各種のカラー拡散転写システムでは、実質的
染料転写に続いて、周辺PHを低下させ、像の安定
性を増しおよび(または)像染料が拡散性である
最初のPHからこれらが拡散しない第2の(低い)
PHに調整する酸―反応性剤をフイルム単位の層に
使用することは良く知られている。たとえば、前
記米国特許第3415644号は所望のPH減少を、染色
しうる層に隣接して重合体系酸層の付与により実
施しうるシステムを開示している。これらの重合
体系酸はアルカリ金属または有機塩基と塩を形成
しうる酸基、たとえばカルボン酸およびスルホン
酸基;または無水物またはラクトンのような潜在
的酸生成基を含有する重合体でありうる。好適な
酸重合体は遊離のカルボキシル基を含有する。別
法として、酸―反応性剤はEdwin H.Landに対し
1971年3月30日付で発行された米国特許第
3573043号に記載されているように、受像層から
最も離れているハロゲン化銀に隣接した層中に存
在してもよい。酸―反応性剤を付与するもう1つ
のシステムはEdwin H.Landに対し1971年4月27
日付で発行された米国特許第3576625号に開示さ
れている。 不活性中間層またはスペーサー層は現像処理が
早過ず、また現像処理が妨害されないように、PH
減少をコントロールしまたは「時間調整」するた
めに、重合体系酸層と染色性層との間に配置で
き、そして配置すると好ましい。この目的に適当
なスペーサーまたは「タイミング」層は特に米国
特許第3362819号;同第3419389号;同第3421893
号;同第3455686号;および同第3575701号に記載
されている。 酸層および付随するスペーサー層は、染色性層
と感光性層とが別々の支持体上にあるシステムに
用いられるポジ部品に、たとえば受像要素用に支
持体と染色性層との間に存在するか、または1体
化フイルム単位で染色性層に付随して、たとえば
染色性層のネガ部品とは反対側に存在すると好ま
しいが、これらはまた所望により、たとえば米国
特許第3362821号および同第3573043号に記載され
ているように、感光性層に付随して存在すること
もできる。前記米国特許第3594164号および同第
3594165号に記載されているようなフイルム単位
では、これらの層をまた使用されている塗布層の
上に存在させて、処理後の適用を促進させること
もできる。 良く知られており、そしてたとえば前記引用特
許に例示されているように、多色拡散転写法の実
施に用いられる液状処理組成物は少なくともアル
カリ性物質、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の水性溶液よりなり、好ましくは12よ
り大きいPHを有し、そして最も好ましくは組成物
が展延し、乾燥したときに比較的硬くそして比較
的安定はフイルムを形成する種類のフイルム形成
性物質を構成する粘度増加性化合物を包含する。
好ましいフイルム形成性物質は、たとえばヒドロ
キシエチルセルロースまたはナトリウム カルボ
キシメチル セルロースのようなアルカリ性溶液
に対し不活性な高分子量重合体、たとえば重合体
系水溶性エーテルを包含する。その他のフイルム
形成性物質または粘度を増す能力を有する濃化剤
も溶液を長時間放置しても実質的に影響を受けず
に使用できる。フイルム形成性物質は約24℃の温
度で100cpsを超える粘度、好ましくはこの温度で
100000cps〜200000cps程度の粘度を組成物に付与
するに適する量で処理組成物中に含有させると好
ましい。 特に有用は態様では、透明重合体系支持体は透
明支持体内の内部反射による光パイピングおよび
それに続くその端における活性入射光の感光性層
担持支持体表面からの散逸によるカブリの形成を
防止するために、カーボンブラツクのような顔料
を少量含有する;このような要素はベルギー特許
第777407号に記載されている。透明支持体が紫外
線吸収剤を含有すると有利である。 実施例 本発明を例示する目的で例1の化合物の試料の
溶液を下記の構造を有する受像部品の受像層3中
に、この化合物をグラフト共重合体の溶液と混合
し、混合物をタイミング層の頂上面上に塗布して
受像部品を完成することにより配合する。 透明は4ミル(0.1mm)ポリエチレン テレフ
タレート フイルム ベースに順に次のとおりに
塗布する; 1 重合体系酸層として、ポリエチレンの部分ブ
チルエステル/無水マレイン酸共重合体約9部
とポリビニル ブチラル1部との混合物を約
2500mg/ft2(26900mg/m2)の被覆量で塗布す
る; 2 アクリル酸ブチル、ジアセトンアクリルアミ
ド、スチレンおよびメタアクリル酸の60―30―
4―6四元重合体およびポリビニルアルコール
の14:1混合物を含有し、500mg/ft2(5380
mg/m2)の被覆量で塗布したタイミング層; 3 ヒドロキシエチル セルロース上にグラフト
した4―ビニルピリジンおよびビニルベンジル
トリメチル アンモニウム クロリドの2.2/
1/2.2のグラフト共重合体を300mg/ft2(3228
mg/m2)の被覆量で塗布し、22mg/ft2(11.8
mg/m2)の被覆量で選ばれた染料化合物を含有
する受像層を形成する。(染料粒が塗布物中に
存在する)。 染料化合物を含有する受像部品をゼラチン被覆
マイラー(mylar)の1片上におき、赤(R)、
緑(G)および青(B)についての透明濃度を透
過濃度計で記録する。次に、このゼラチンシート
上に水性1N KOH数滴を加え、受像部品をゼラ
チンシートに対し軽く押しつけて染料化合物を
「漂白」させる。約60秒後に、再び透過濃度をこ
の「サンドイツチ」構造体の赤(R)、緑(G)
および青(B)について記録する。結果を次表に
示す。
【表】 濃度計はゼラチン被覆マイラーの2片を光線中
で用い、R、G、Bについて0.00にセツトした。 これらの結果から、本発明の染料が或る波長範
囲内の照射を吸収するのに有効であり、水性アル
カリで処理すると「漂白」、すなわち脱色される
ことが判る。 写真製品の受像層またはその他の適当な層中に
染料を分散するには、各種の溶媒を使用できるこ
と、および有用な溶媒は与えられた化合物につい
て容易に選択しうることは明白であろう。 また、本発明の染料をカラーバランスの補正に
使用する場合、たとえば多色拡散転写写真フイル
ム単位で使用する場合に、感光性要素を適当な多
色色階段―ウエツジに露光でき、そして与えられ
た処理組成物および受像要素を用いて拡散転写を
実施しうることが認められるだろう。生じる多色
転写像(試料像)の青、緑および赤D log E曲
線を次に作成する。これらのD log E曲線を検
討すると、カラー写真センシトメトリイにおいて
個別のD log E曲線が望ましい曲線形から逸脱
している程度および逸脱の様相を当業者に示すだ
ろう。この検討から、慣用の分析および実験によ
り、より望ましいカラーバランスをうるためにど
の波長範囲(1範囲または数範囲)にどの位の
過が必要であるかを決定できる。試料像を得るの
に使用したものと同一の感光性要素、受像要素お
よび処理組成物を有するもう1つのフイルム単位
の感光性要素に、試料像のD log E曲線に望ま
しい変化を与えるに要するものと推定される色お
よび濃度の慣用の色補正フイルター(1個または
数個)を通して同じ露光を与える。生成する試験
多色転写像の青、緑および赤D log E曲線形を
作成して試料の場合と比較する。望ましいD
log E曲線形の変更を与えるに最も有効なカラー
フイルターの決定には1回以上の「試験」が必要
であるが、このような試験は迅速にそして容易に
実施できる。適当なカラー過が決定されたなら
ば、該当する波長範囲(1範囲または数範囲)で
光を吸収する色補正染料(1種または多種)を含
有する層を透明支持体上に要求される濃度を与え
るように計算された被覆量で塗布する。この「試
験」色補正染料層は露光路におき、前記の露光試
験を繰返す。生じる多色転写像のD log E曲線
を分析すると、必要な場合に、相当する色補正染
料層を拡散転写フイルム単位に組合せる前に、如
何なる変更がスペクトル吸収範囲および濃度につ
いてなされるべきかが判るだろう。 本発明の染料(1種または多種)を含有する層
を通して露光を行なうと、この色補正染料(1種
または多種)により吸収される光により露光でき
るハロゲン化銀層(単層または多層)に与えられ
る露光を「フイルター」する、すなわち減じるの
に有効であること、および本発明の1種または2
種以上の染料をその他のフイルター染料と組合せ
て、個別の赤、緑および青D log E曲線の1
つ、2つまたは3つ全部に望ましいカラーバラン
スの達成に有効な変化を与えるために使用できる
ことが認識されるだろう。本発明の染料はこの染
料の層(単層または多層)を通して露光した後の
処理中に染料(1種または多層)を漂白すること
が望まれる拡散転写およびその他の写真フイルム
単位に特に有用性が見出されるが、本発明の染料
はまた染料濃度が転写像または最終像に寄与しな
いように染料が位置している拡散転写またはその
他のフイルム単位にも使用できる。そこを通して
露光が行なわれるフイルター染料層が転写像の1
部ではない場合、または最終像が或る種の1体化
ネガ―ポジ反射プリント構造体として視線からマ
スクされる場合に、「未漂白」フイルター染料は
転写像を含む受像層に非拡散性であるべきであ
る。必要な非拡散性は適当な媒染剤の使用によ
り、長鎖「バラスト」または「アンカー」置換基
の使用によりおよび(または)その他の当技術で
既知の技法により付与できる。 前記例で示したように、1体化拡散転写フイル
ム単位において、色補正染料(1種または多種)
は受像層に配合できる。色補正染料(1種または
多種)の位置の選択は大部分が製造のどの段階で
このような色補正染料を配合するか決定すること
に依存する。容易に明白であるように、分離した
層に色補正染料(1種または多種)を付与する
と、この部品が十分に「熟成」(matured)さら
た後の変性を可能にする利点および同じロツトの
ポジ部品の1部分を異なつて変性することを可能
にする利点が得られる。 各種層用の支持体は有用であることが当技術で
知られている種類のいずれかでありうる。1体化
ネガ―ポジ反射プリントが得られる好適態様で
は、支持体は寸法的に安定であるべきであり、関
連引用した特許に記載されているように、ポリエ
チレンテレフタレートまたはその他の重合体系フ
イルムベースでありうる。 第2図に例示されている形式のフイルム単位の
露光および処理に続いて形成される転写像は被写
体に対し幾何学的反転像である。従つて、幾何学
的に反転していない転写像を形成するには、この
ようなフイルム単位の露光を、たとえばDouglas
B.Tiffanyに対し1969年6月30日付で発行された
米国特許第3447437号に記載されているように、
ミラー光学部品(mirror optics)を使用する像
反転光学システムを有するカメラのような像反転
光学システムを通して行なうべきである。 「ポジ像」なる表現が使用された場合に、この
表現は感光性乳剤層中の像に関してポジ―ネガの
意味で反転されるように像担持層上に生成された
像を示すものとして、主として例示の目的に使用
されているのであつて、限定された意味に解釈さ
れるべきではない。「ポジ像」についての別の意
味の例としては、感光性要素がネガ透明画を通し
て活性光に露光される場合が考えられる。この場
合に、感光性乳剤層中の潜像はポジであり、像担
持層上に形成される像はネガである。従つて「ポ
ジ像」なる表現は像担持層上に形成された像並び
に被写体の「ポジ」像を提供するために直接ポジ
ハロゲン化銀乳剤を使用することにより得られる
転写像を包含するものとする。 本発明のキサンテン染料の有用性を転写像が永
久積層体の1部として現像された感光性要素と一
緒に保有される1体化拡散転写フイルム単位に適
用する場合について例示したが、本発明のキサン
テン染料はまた銀または染料の転写像が処理後に
現像された感光性層(単層または多層)から分離
される拡散転写フイルム単位におけるハレーシヨ
ン防止、色補正またはその他の光過性層(単層
または多層)の付与にも使用できることが理解さ
れるだろう。像染料提供物質は染料現像剤が好ま
しいが、その他のタイプの像染料または染料中間
体も染料転写像の形成に使用できることは明白で
あろう。 拡散転写写真製品および方法におけるそれらの
有用性に加えて、本発明のキサンテン染料はまた
通常の写真材料のフイルター層、たとえば慣用の
ネガにおけるハレーシヨン防止層または色補正層
にも使用でき、所望の過作用を得るに十分な量
で該当層(単層または多層)中に配置できる。所
望の過作用に対するキサンテン染料の選択およ
び配合は慣用の技法を用いる既知の方法で実施で
き、当業者間で良く知られている。たとえば、色
補正の目的には、選ばれた染料(1種または多
種)が特定の波長範囲内の光、たとえば青色光、
緑色光または赤色光を、またはいくつかの波長範
囲の組合せ内の光を吸収でき、そこを通して露光
が行われる層に配合する。確かに、与えられた場
合について2種の異なる波長範囲の光を1種のハ
ロゲン化銀乳剤が他の乳剤よりも多くの露光過
を受けるような比率で過することが望ましいこ
とがある。拡散転写フイルム単位の場合のよう
に、色補正用に選ばれた染料(1種または多種)
は感光性要素を「熟成」させるためにねかしてお
いた後に、すなわち製造されたときの感光性要素
のセンシトメトリイが時間の経過とともにもはや
重大に変化しなくなつた後に、適用すると有利で
ある。本発明の染料をハレーシヨン防止目的に使
用する場合には、これらの染料は、たとえば感光
性層(単層または多層)を担持する支持体の1方
の側または両側上の層に配合でき、そしてこれら
の染料を光学フイルター剤として使用する場合に
は、これらの染料は感光性層(単層または多層)
の像様露光を干渉せず、または最終像を見る行為
を妨げないことは勿論のこととして、室内光での
処理中の後の露光によるカブリを防止するように
配置する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のキサンテン染料を含有するハ
レーシヨン防止層を有する拡散転写フイルム単位
の拡大横断面図であり;そして第2図は本発明の
キサンテン染料を色補正フイルター染料として配
合した受像層を有するもう1つの拡散転写フイル
ム単位の拡散横断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体およびこの支持体上に担持されている
    少なくとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を包
    含する多層を含み、これらの層の少なくとも1つ
    が式 (式中Xは【式】であり; R′は低級アルキルであり;Yはニトロ;シア
    ノ;―SO2CH3;【式】 【式】COCH3;及び―SO2N (CH2Ph)2(但し、Phはフエニルである)からな
    る群から選ばれた電子吸引性基であり;そしてn
    はゼロまたは1である)を有する有色キサンテン
    化合物を含有する写真製品。 2 有色化合物が支持体のハロゲン化銀乳剤層
    (単層または多層)と同じ側上にある処理組成物
    透過性層中に分散されている、特許請求の範囲第
    1項に記載の写真製品。 3 順に、支持体、感光性ハロゲン化銀乳剤層お
    よび有色化合物含有層を有する、特許請求の範囲
    第2項に記載の写真製品。 4 上記支持体上または第2の支持体上に担持さ
    れており、ハロゲン化銀現像剤およびハロゲン化
    銀溶媒を提供する水性アルカリ性処理組成物を適
    用すると銀拡散転写像を受容するように配置され
    ている銀沈殿層を包含する、特許請求の範囲第3
    項に記載の写真製品。 5 順に、上記支持体、加色法多色スクリーン、
    上記銀沈殿層、上記感光性ハロゲン化銀乳剤層お
    よび上記有色化合物の層を有し、この支持体が透
    明である、特許請求の範囲第4項に記載の写真製
    品。 6 上記支持体が透明であり、そして上記有色化
    合物がこの支持体と上記ハロゲン化銀乳剤層(単
    層または多層)との間の層に配置されている、特
    許請求の範囲第2項に記載の写真製品。 7 支持体から最も離れている感光性ハロゲン化
    銀乳剤層の上全体にわたり、この支持体とは反対
    側の表面上に塗布されている上記有色化合物の層
    をさらに有する、特許請求の範囲第2項に記載の
    写真製品。 8 ハロゲン化銀乳剤層が赤感性ハロゲン化銀乳
    剤、緑感性ハロゲン化銀乳剤および赤感性ハロゲ
    ン化銀乳剤であり、そして各乳剤層がそこに組合
    されている像染料提供物質を有する、特許請求の
    範囲第2項に記載の写真製品。 9 有色化合物が式 を有する、特許請求の範囲第1項に記載の写真製
    品。 10 赤感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲ
    ン化銀乳剤層および青感性ハロゲン化銀乳剤層を
    担持する第1の支持体を含み、これらのハロゲン
    化銀乳剤層がそこに組合せてそれぞれシアン像染
    料提供物質、マゼンタ像染料提供物質および黄像
    染料提供物質を含有する、第1のシート状要素;
    第2の支持体を含む第2のシート状要素;上記支
    持体により担持されている1対の予め定められた
    層の間に水性アルカリ性処理組成物を放出しうる
    ように配置されているこの処理組成物を放出しう
    るように保有する破裂性容器;上記支持体の1方
    の上に担持された受像層;および上記支持体の1
    方の上に担持されており、有色キサンテン化合物
    が分散されている処理組成物透過性層;を含み、
    而して上記第1のシート状要素と第2のシート状
    要素とはその支持体を外側にして積重関係にある
    か、または積重関係にするに適しており;上記支
    持体の少なくとも1方がここを通してハロゲン化
    銀乳剤の露光ができるように透明であり;そして
    上記キサンテン化合物が式 (式中Xは【式】であり; R′は低級アルキルであり;Yはニトロ;シア
    ノ;―SO2CH3;【式】 【式】COCH3;及び―SO2N (CH2Ph)2(担し、Phはフエニルである)からな
    る群から選ばれた電子吸引性基であり;そしてn
    はゼロまたは1である)を有する、多色拡散転写
    像形成用の写真製品。 11 上記有色化合物がここを通してハロゲン化
    銀乳剤層の露光が行なわれるように配置されてい
    る、特許請求の範囲第10項に記載の写真製品。 12 第2の支持体が透明であり、そして受像層
    および光スクリーニング染料がこの第2のシート
    状要素の透明な第2のシートにより担持されてい
    る、特許請求の範囲第11項に記載の写真製品。 13 製品が受像層とハロゲン化銀乳剤との間に
    白色顔料の層を提供する手段を有する、特許請求
    の範囲第10項に記載の写真製品。 14 白色顔料の層を提供する手段が処理組成物
    中に分散されている白色顔料よりなる、特許請求
    の範囲第13項に記載の写真製品。 15 白色顔料の層を提供する手段が予め形成さ
    れている白色顔料の層である、特許請求の範囲第
    13項に記載の写真製品。 16 有色化合物が受像層に配置されている、特
    許請求の範囲第12項に記載の写真製品。 17 有色化合物が予め形成されている白色顔料
    の層に配置されている、特許請求の範囲第15項
    に記載の写真製品。 18 各像染料提供物質が像染料および像染料中
    間体から選ばれる像染料提供物質である、特許請
    求の範囲第10項に記載の写真製品。 19 各像染料提供物質が染料である、特許請求
    の範囲第18項に記載の写真製品。 20 各染料が染料現像剤である、特許請求の範
    囲第19項に記載の写真製品。 21 第1のシート状要素と第2のシート状要素
    とが積重関係にある、特許請求の範囲第10項に
    記載の写真製品。 22 第2のシート状要素が第1のシート状要素
    と積重関係にするのに適している、特許請求の範
    囲第10項に記載の写真製品。 23 第1の支持体が不透明である、特許請求の
    範囲第12項に記載の写真製品。 24 第1の支持体および第2の支持体が透明で
    ある、特許請求の範囲第11項に記載の写真製
    品。 25 有色化合物が式 を有する、特許請求の範囲第10項に記載の写真
    製品。
JP18497680A 1979-12-26 1980-12-25 Novel xanthene compound and photographic product and method using same Granted JPS5699255A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/106,938 US4258119A (en) 1979-12-26 1979-12-26 Novel xanthene compounds and photographic products and processes employing the same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5699255A JPS5699255A (en) 1981-08-10
JPH0132975B2 true JPH0132975B2 (ja) 1989-07-11

Family

ID=22314050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18497680A Granted JPS5699255A (en) 1979-12-26 1980-12-25 Novel xanthene compound and photographic product and method using same

Country Status (8)

Country Link
US (1) US4258119A (ja)
JP (1) JPS5699255A (ja)
AU (1) AU539316B2 (ja)
CA (1) CA1157025A (ja)
DE (1) DE3048164A1 (ja)
FR (1) FR2479496A1 (ja)
GB (1) GB2068400B (ja)
NL (1) NL189269C (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4602263A (en) * 1984-09-04 1986-07-22 Polaroid Corporation Thermal imaging method
JPS61170732A (ja) * 1985-01-25 1986-08-01 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料
US4983363A (en) * 1987-03-24 1991-01-08 Advanced Technology Materials, Inc. Apparatus for purifying arsine, phosphine, ammonia, and inert gases to remove Lewis acid and oxidant impurities therefrom
US4781900A (en) * 1987-03-24 1988-11-01 Advanced Technology Materials, Inc. Process and composition for purifying arsine, phosphine, ammonia, and inert gases to remove Lewis acid and oxidant impurities therefrom
US4761395A (en) * 1987-03-24 1988-08-02 Advanced Technology Materials, Inc. Process and composition for purifying arsine, phosphine, ammonia, and inert gases to remove Lewis acid and oxidant impurities therefrom
US5250384A (en) * 1988-12-20 1993-10-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Light-sensitive heat-sensitive composition and recording material comprising same and image formation process using same
JPH04166931A (ja) * 1990-10-31 1992-06-12 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料
US5187282A (en) * 1991-04-08 1993-02-16 Polaroid Corporation Sulfonated xanthene dyes, and photographic products and processes employing these dyes
US5264322A (en) * 1991-04-08 1993-11-23 Polaroid Corporation Sulfonated xanthene dyes, and photographic products and processes employing these dyes
US5278031A (en) * 1992-10-23 1994-01-11 Polaroid Corporation Process for thermochemical generation of squaric acid and for thermal imaging, and imaging medium for use therein

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS639210A (ja) * 1986-06-30 1988-01-14 Casio Comput Co Ltd 発振周波数制御回路

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE512613C (de) * 1929-10-31 1930-11-13 I G Farbenindustrie Akt Ges Lichthofschutzschicht fuer photographische Platten und Filme
US1994876A (en) * 1929-11-05 1935-03-19 Agfa Ansco Corp Photographic film free from halation
US2203768A (en) * 1938-01-25 1940-06-11 Du Pont Film Mfg Corp Antihalation photographic element
US2203767A (en) * 1938-01-25 1940-06-11 Du Pont Film Mfg Corp Antihalation photographic element
US2182794A (en) * 1938-12-13 1939-12-12 Du Pont Film Mfg Corp Photographic elements containing antihalation layers
US2350090A (en) * 1940-05-17 1944-05-30 Eastman Kodak Co Photographic layers containing dyestuffs
BE542750A (ja) * 1954-11-12
US3406069A (en) * 1965-06-03 1968-10-15 Du Pont Photographic element and process
US3615548A (en) * 1968-09-06 1971-10-26 Du Pont Photographic elements bearing light-absorbing layers containing an oxazole styryl dye and a metal chelate of a fuchsone dye
CH624981A5 (en) * 1977-03-21 1981-08-31 Ciba Geigy Ag Process for the preparation of salts of 1:2 metal complex dyes which are free from sulphonic acid groups
AU523247B2 (en) * 1977-09-23 1982-07-22 Polaroid Corp. Sulfam(na)phthalein derivatives

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS639210A (ja) * 1986-06-30 1988-01-14 Casio Comput Co Ltd 発振周波数制御回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5699255A (en) 1981-08-10
NL8007047A (nl) 1981-07-16
NL189269B (nl) 1992-09-16
NL189269C (nl) 1993-02-16
CA1157025A (en) 1983-11-15
FR2479496B1 (ja) 1985-04-12
AU539316B2 (en) 1984-09-20
US4258119A (en) 1981-03-24
GB2068400B (en) 1983-06-22
FR2479496A1 (fr) 1981-10-02
DE3048164A1 (de) 1981-09-17
AU6557980A (en) 1981-07-02
GB2068400A (en) 1981-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4345017A (en) Photographic products and processes with a pH sensitive xanthene light screening dye
JPS58116537A (ja) カラ−写真感光材料
US4258118A (en) Novel xanthene compounds and photographic products and processes employing the same
US4290955A (en) 3,6-Di(alkyl/phenyl)amino-9-carboxamidophenyl-xanthenes
JPH0132975B2 (ja)
US4290951A (en) 3,6-Di(N-indolinyl)-9-sulfonamidophenyl-xanthenes
US4304834A (en) Novel xanthene compounds and photographic products and processes employing the same
JPH0132974B2 (ja)
US4316950A (en) Novel xanthene compounds and photographic products and processes employing the same
US3856521A (en) Diffusion transfer color film and process
US4416971A (en) Novel xanthene compounds and their photographic use
US4329411A (en) Multicolor diffusion transfer products
US4250244A (en) Thiacyanine betaine blue sensitizing dyes
US4290950A (en) Sulfo-substituted-3,6-di(N-indolinyl)-9-sulfonamidophenyl-xanthenes
US3615543A (en) Multicolor photographic element comprising an oxacyanine sensitizing dye
US5187282A (en) Sulfonated xanthene dyes, and photographic products and processes employing these dyes
EP0139963B1 (en) Integral negative- positive diffusion transfer film unit with an image receiving element comprising an unitary image receiving and decolorizing layer
US4429142A (en) Xanthene compounds
JPS5817438A (ja) 写真要素
US4617402A (en) Novel xanthene compounds and their photographic use
US5264322A (en) Sulfonated xanthene dyes, and photographic products and processes employing these dyes
US3976486A (en) Diffusion transfer color products and processes with substituted halide silver halide emulsions
JPS6155650A (ja) マゼンタ染料放出性非拡散性化合物を用い拡散転写像を製造する方法
JPS5817437A (ja) 写真要素
JPS58209741A (ja) 写真記録材料