JPH0132089B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリール上に重なつた状態で保管されて
いるふた付き袋を分離し、そして充填機に供給す
る装置に関し、該装置は、スタンドと、このスタ
ンドには前記リールを受けるための軸受を有する
枢動自在のアームが取付けてあることと、前記リ
ールに適用されることができ且つ両端でローラー
を支持しているフレームと、前記ローラー上には
リール円周を押しつけて該リールを駆動する従動
エンドレスベルトが配置してあることと、巻戻さ
れる重なり合つた袋と一緒に引出される保持バン
ドを巻取るスプールと、リール駆動ベルトの下流
に配置してあり相対的に速い速度で移動して重な
り合つた状態にある袋を１個づゝ引出すコンベア
手段とから構成されている。この装置は原出願で
ある特開昭52−599号に開示されている。

原出願による装置においては、重なり合つてい
る袋のリールからなる供給リールは、巻戻し中に
引き出される重なつた袋と同時に回転するように
設定されているので、分離される袋は重なつた状
態で持出されることができる。巻戻しすなわちと
きほぐされるべき供給リールが紙袋からなる重な
つたコイルであるときは、供給リールの形成中、
これら袋の基部から滲出するのりにより巻回しお
わつたばかりの袋が先行層の袋の１つに粘着して
しまうことがある。その結果、この袋は供給リー
ルのときほぐし中は粘着したままであり、そして
部分的に重なつている袋の連続的な引き出しを妨
害あるいは中断することになる。

従つて、紙袋の供給リールを問題無くときほぐ
すことが可能なような方法で原出願の装置を改良
することが本発明の目的である。

本発明によれば、この問題は次の如くして解決
される。すなわち、重なり合つている状態の袋を
エンドレスベルトに押圧する１個の分離ローラー
を、重なつている袋がリールから丁度分離される
ところの点から、巻戻された袋の進行方向にほぼ
袋１個の長さより長くない間隔を置いて設けるこ
とによつて解決される。ときほぐされる供給リー
ルが、重なつた袋からなる巻いた帯状体から構成
されており、この中では連続している袋の各々の
後端が次の袋に重なつているので、ときほぐされ
る各々の袋の先端は先行する袋によつて覆われて
いることになる。ときほぐし中は、これらの袋が
それぞれの次の袋を供給リールの外に押出すの
で、巻回されている重なつた袋に相当する重なり
合つた帯状体が形成される。本発明による装置に
おいては、重なつた帯状体を押圧する分離ローラ
ーが、ときほぐされつつある袋と、エンドレスベ
ルトに粘着した袋との間に高められた摩擦力を発
生するので、もし先行する先端部がリールに粘着
していたとしても、一定な重なり状態をひつくり
返すことなく供給リールから袋を１個づつ引き出
すことができる。袋がリールから離れる供給リー
ル上のときほぐし点からローラーまでの間隔は１
個の袋の長さを著しく超えるべきではない。と云
うのは、そのようにしないと、リールに粘着して
いる幾つかの袋の間の接触摩擦が小さくなりす
ぎ、かつエンドレスベルトすなわち重なつた帯状
体を供給リールか離れた位置で押圧することから
生じる袋をはがす効果があまりに小さくなり、供
給リールからそのリールに粘着している袋を引き
出すことができないからである。

このローラーはそれ自身の重量により、あるい
はスプリングにより更に荷重をかけて重なつた袋
からなる巻戻し帯状体を押圧することができる。

このローラーはフレームの下流側に設けた方向
変換ローラーを押圧するのが望ましい。

供給リールのときほぐし中、その直径は最初の
最大径から最小残余径まで低下する。供給リール
と分離ローラーとの間の間隔を増大することを補
償することにより端部に向つて巻戻される袋が分
離ローラーと係合しなくなることがないようにす
るために、供給リールは重なつた帯状体の巻戻し
中、枢動自在のアーム上でベルトに対し枢軸回転
する。

枢動自在のアームの枢動運動を制御するため
に、ローラーを支持するフレーム上にスイツチが
設けられており、このスイツチの切替え位置はロ
ーラー支持フレームの揺動運動を狭い角度範囲内
に保つために一定位置に設けられている。供給リ
ールの直径が減少してローラーを支持するフレー
ムが１つの限界に達すると、枢動自在のアームは
ローラーを支持するフレームの方向に進み、この
進行は第２のスイツチの作動により他の限界に達
したことが検出されるまで続く。

供給リールが固定した位置にある場合は、本発
明によるベルトはローラー支持フレーム上で供給
リールに対して揺動することができる。この加圧
分離ローラーは、帯状体と供給リールとの接触点
と加圧分離ローラーとの間の間隔を一定に維持す
るように、ベルトに対し相対的に移動自在に取付
けてある。

この加圧分離ローラーは案内トラツク中に案内
された案内台上に設けるのが望ましい。

本発明の一の改良点においては、このガイドト
ラツクはスタンドに対して固定されているのでそ
の装置の構成は単純である。

本発明の別の改良点は、ガイドトラツクが枢動
自在のレバーに連結してあることであり、このレ
バーはスタンドに対して固定した位置で枢動し、
ローラー支持フレームの枢軸運動に従つて可動で
ある。このことによつて装置の構成が簡単にな
る。

ローラー支持フレームに連結した駆動レバーが
枢動自在なレバーに対向しているのが望ましく、
そうすることにより装置の短い形状の構成が簡単
になる。

添付図面は１実施例を示し、更に詳細に説明す
る。

第１図は原出願の装置と類似した装置を示し、
該装置はスタンド３からなり、該スタンドは２個
の側部材１および２から形成されている。この側
部材には軸４が回転自在に設けられ、該軸はスタ
ンド３に取付けたギヤ・モーター５により互にか
み合うように回転を与えられる。軸４上にはアー
ム６と７が設けられ、これらのアーム端には受座
８が設けられている。このアーム６，７は位置
６．１または７．１に実質的に揺動でき、その位
置で受け座８が供給リール１０の位置１０，１に
ある供給リール１０に嵌めた軸９と係合してお
り、軸４の回転によつて実線で示したくり出し位
置に供給リール１０を持上げる。軸９上には回転
ブレーキ６９が設けられており、このブレーキは
プロニイ（Prony）ブレーキに類似した２個のセ
グメントから構成されており、これらのセグメン
トは軸９上に嵌合している半円状のくぼみ７０を
有し、そしてブレーキライニングに類似した材料
で覆われている。この２個のセグメントはボルト
７１によつて軸９に押し付けられている。スタン
ド３、またはアーム６若しくは７の一方にはピン
７２が固定してあり、このピンには回転ブレーキ
６９の１方のセグメントが隣接している。このよ
うにして、そのトルクに相当する力がスタンド３
あるいはアーム６若しくは７の１方に伝達され
る。ボルト７１を回転させることによつて、この
ブレーキのトルクを調節することができる。

スタンド３には軸１１も回転自在に取付けられ
ており、この軸には２個のアームからなるフレー
ム１２と２個のアーム１３が取付けてある。アー
ム１３にはピストン・シリンダ式圧力ユニツト１
４のピストンロツドが枢着してあり、このシリン
ダはスタンド３にヒンジ止めされている。

ガイドローラー１６〜２２がスタンド３に回転
自在に設けてあり、そしてガイドローラー１５は
アーム１２上に回転自在に設けられている。コン
ベアベルト２１はそこを通つて動き、ガイドロー
ラー１５，１６とともに供給リール１０に対する
駆動体を構成する。このコンベアベルト２１もロ
ーラー２２上を移動し、このローラー２２はギ
ヤ・モーター２３によつて駆動されている。ピス
トン・シリンダー圧力ユニツト１４によつてベル
ト２１はガイドローラー１５と１６の間の区域で
供給リール１０を押圧する。このガイドローラー
１６は軸１１上に回転自在に設けられており、そ
して同時に供給リールに向い、そして供給リール
から離れて行くコンベアベルト２１の走行を案内
する役を果す。ガイドローラー１６と２０の付近
で重なり合つた袋はテーブル２４によつてたるむ
のが防がれており、このテーブル２４は、供給リ
ール１０から去るコンベアベルト２１の走行部の
下方に配置されている。供給リール１０から引出
された保持バンド２６を巻き取るためのスプール
２５がスタンド３に設けられており、このスタン
ドは回転界磁マグネツト２７によつて駆動されて
いる。

保持バンド２６はガイドローラー２０上で下向
きに折曲げられている。テーブル２４の下には、
２個のバンド案内板２９があり、その各々は案内
孔を有し、この孔を通つて保持バンド２６が通
り、スプール２５に対して約90゜曲げられている。

更に、スプール２５に隣接して揺動自在な案内
ロツド３０が設けられており、このロツドの前端
は２個の孔３１を有し、この孔を通つて保持バン
ド２６がスプール２５に通じている。ギヤ・モー
ター２３はカムプレート（図示せず）を駆動し、
このカムプレートによつてコンベアベルト２１の
供給と一致して案内ロツド３０の揺動が行われ
る。このようにして、保持バンド２６はその全長
にわたつてスプール２５上に均一に巻き取られ
る。

ガイドローラーに通じるコンベアベルト２１と
一致して、別のベルトガイドが設けられており、
このベルトガイドのうち１個のみが３２で示して
ある。これらのベルトガイドはコンベアベルト２
１よりも一層速く動くので、重なつた状態でコン
ベアベルト２１上に到着した袋はベルトガイド３
２上で分離され、その後この袋は並んで位置し、
自動袋供給機械のグリツパにより把持されるよう
になる。

ガイドローラー１６上には押圧分離ローラー３
３が設けられており、このローラー３３は両側に
おいて取つ手３４中に回転自在に設けられてい
る。この取つ手３４はその他の端により軸３５に
固定されており、そしてこの軸３５はスタンドに
固定してある軸受け中に回転自在に設けられてい
る。

加圧ローラー３３は、供給リール１０からベル
ト２１またはガイドローラー１６上に引出される
重なつた袋を押圧する。これは加圧ローラーの重
量によるかあるいはスプリングのような力によつ
て行われるので、この重なつた袋はベルト２１と
同時に移動し、そして妨害されたりあるいは中断
されることなく供給リール１９から引出されるこ
とができる。

２個のリミツトスイツチ３６，３７がスタンド
３に設けられており、これらのスイツチロツドは
フレーム１２のアームの１個に向いており、その
アームからある程度の空隙をおいてある。このリ
ミツトスイツチ３６，３７は、フレーム１２が図
示した位置より上方にるいは下方に揺動するとき
に作動する。これらのスイツチはギヤ・モーター
５にあるいは中間回路（図示せず）に電気的に接
続している。このリミツトスイツチ３６はギヤ・
モーター５をスイツチ・オンにし、そしてリミツ
トスイツチ３７はそのギヤ・モーターをスイツ
チ・オフにする。

しかして、重なつた袋が供給リール１０から取
出されると、その直径が減少し、そしてフレーム
１２は、スイツチ３６が作動するまでピストン・
シリンダー・圧力ユニツト１４により上向きに押
し上げられる。これはギヤ・モーター５を始動さ
せ、このギヤ・モーターがアーム６，７を第１図
における時計方向に回転して動かし、そしてこの
フレームは、このフレームが極限スイツチ３７に
達するまでピストン・シリンダー圧力ユニツト１
４の力に対して下方に振動する。この際、スイツ
チ３７が作動してギヤ・モーター５を停止させ
る。それによつて供給リール１０とベルト２１の
接触点、及び圧力ローラー３３の間隔は実質的に
一定となり、袋を供給リール１０から引出すこと
ができ、仮に引出された重なつた状態の袋の基部
が供給リール１０に貼付いたままであつたとして
も困難無く引出すことができる。と云うのは、こ
の重なり合つた袋がベルト２１に対するローラー
３３の圧力により恒常的に押圧され、それらと供
に取出されるからである。

第２図において示す如く、重なつた状態で引出
されている間の供給リール１０の位置は一定に保
持されており、３８で示した別の加圧分離ローラ
ーはフレーム１２の作動とともにそれ自身に対し
て平行に動く。この目的のために、スタンドに固
定してあるガイドトラツク３９がフレーム１２に
隣接して両側に設けられており、この中でスライ
ド４０が容易に滑れるように設けられており、こ
のスライド４０は孔４１を有し、この孔中の加圧
ローラー３８のジヤーナルがゆるく回転自在にな
つている。重なつている袋がときほどかれている
間に供給リール１０の直径が減少すると、フレー
ム１２はピストン・シリンダー圧力ユニツト１４
の力により上方に動く。この動きと一緒に、スラ
イド４０はそのガイドトラツク３９中を動き、そ
の間加力ローラー３８はそれ自身の重量により重
なり合つた袋をベルト２１に押圧する。第２図に
示すように、ガイドトラツク３９が垂直方向に対
して適当に傾斜しているので、ベルト２１と供給
リール１０との間の接触点、および加圧ローラー
３８とベルト２１との間の接触点の間隔は事実上
同一になる。

第３図に示すように、４２で表わしたガイドト
ラツクがレバー４３上に設けられており、この中
で加圧ローラー３８を有するスライド４０がスラ
イドするように設けられている。このレバー４３
は軸４４上の両側に固定されており、この軸４４
はスタンドに対して固定した位置においてゆるく
回転自在に設けられている。これらのレバーはス
プリング４７により右方向の位置に引張られてお
り、この位置は新たな供給リール１０を装填する
のに好ましい位置である。フレーム１２またはシ
ヤフト１１の両端にはその何もない端にローラー
４６を有する駆動レバー４５が固定されている。
ローラー４６はレバー４３に対して上方に動きフ
レーム１２が供給リール１９の直径の減少によつ
て上方に徐々に振り上げられるときにこれらのレ
バーを軸４４に関して左方向に回転して動かす。
それによつて押圧ローラー３８は供給リール１０
の方向に移動し、ベルト２１との接触点の間隔が
ほぼ一定に保たれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、スタンドの前側部を除いた側面図で
あり、この中で固定した位置にある加圧ローラー
がベルトを案内するローラーを押圧している。第
２図は第１図と同様であるが、スタンドに固定し
た直線方向のガイド内で案内される加圧ローラー
を示している。第３図は、第１図と同様である
が、枢軸レバー中に設けた加圧ローラー用のガイ
ドトラツクを示している。 ３……スタンド、４……軸、５……ギヤ・モー
ター、６，７……アーム、９……軸、１０……供
給リール、１１……軸、１２……フレーム、１３
……アーム、１４……ピストンシリンダ圧力ユニ
ツト、１６〜２０……ガイドローラー、２１……
コンベアベルト、２３……ギヤ・モーター、３３
……加圧ローラー、３６，３７……リミツトスイ
ツチ、３８……加圧ローラー、３９……ガイドト
ラツク、４０……スライド、４２……ガイドトラ
ツク、４３……レバー、４５……駆動レバー、４
７……スプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ リール上に重なつた状態で保管され、充填機
   に供給されるようになつたふた付袋を分離するた
   めの装置であつて、スタンドと、このスタンドに
   は前記リールを受けるための軸受を有する枢動自
   在のアームが取付けてあることと、前記リールに
   適用されることができ且つ両端でローラーを支持
   しているフレームと、前記ローラー上にはリール
   の円周を押しつけて該リールを駆動する従動エン
   ドレスベルトが配置してあることと、巻戻される
   重なり合つた袋と一緒に引出される保持バンドを
   巻取るスプールと、リール駆動ベルトの下流に配
   置してあり相対的に速い速度で移動して重なり合
   つた状態にある袋を１個づつ引出すコンベア手段
   と、からなる装置において、 重なり合つた袋をエンドレスベルト２１に向つ
   て押しつける分離ローラー３３，３８を、重なり
   合つた袋がリール１０から丁度離れる点から巻戻
   された袋の進行方向に該袋の約１個分の長さより
   も小さい間隔だけ離して配置したことを特徴とす
   る前記装置。 ２ 供給リールがベルト２１に対して枢動自在の
   アーム６，７上に枢着してある特許請求の範囲第
   １項記載の装置。 ３ ローラーを支えるフレーム１２方向に向いた
   リミツトスイツチ３６，３７がスタンド３に取付
   けてあり、該リミツトスイツチ３６，３７は、ロ
   ーラー支持フレーム１２の揺動動作を狭い範囲内
   に保持するために互いに近接して配置してある特
   許請求の範囲第１項または第２項記載の装置。 ４ 押圧ローラー３８がベルト２１に対して可動
   である特許請求の範囲第１項記載の装置。 ５ 押圧ローラー３８がガイドトラツク３９，４
   ２中で案内されるガイド担持体４０に取付けてあ
   る特許請求の範囲第１項または第４項記載の装
   置。 ６ ガイドトラツク３９がスタンドに対して固定
   されている特許請求の範囲第１、４および５項の
   いずれか１項記載の装置。 ７ ガイドトラツク４２が枢動自在のレバー４３
   に連結してあり、該レバーはスタンドに対し所定
   の位置で旋回することができると共にローラー支
   持フレーム１２の枢軸動作に従つて動くことがで
   きる特許請求の範囲第１、４〜５項のいずれか１
   項記載の装置。 ８ ローラー支持フレーム１２に連結した駆動レ
   バー４５が枢動自在のレバー４３に対向して位置
   している特許請求の範囲第１項または第７項記載
   の装置。