JPH01320763A - 燃料電池用炭素質複合部材の製造方法 - Google Patents

燃料電池用炭素質複合部材の製造方法

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JPH01320763A
JPH01320763A JP63155161A JP15516188A JPH01320763A JP H01320763 A JPH01320763 A JP H01320763A JP 63155161 A JP63155161 A JP 63155161A JP 15516188 A JP15516188 A JP 15516188A JP H01320763 A JPH01320763 A JP H01320763A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炭素質材料で構成された多孔質電極板ならび
に緻密質セパレータ板を一体的に形成してなるりん酸型
燃料電池用の炭素質複合部材を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
りん酸型燃料電池を構成する電極板、セパレーク板など
の部材には、材質的に耐熱性、耐薬品性、良電気伝導性
、易加工性等の要求特性を満たす炭素質材料が有用され
ている。
ところが、炭素質材料は本質的に機械的強度が低いため
、ハンドリングあるいはセルの組立時に破損することが
ある。近時、抵抗およびスタック厚みの低下を図るため
に電極板は約2mm、セパレータ板は0.8〜1.0m
m程度まで薄肉化が進んでおり、破損の度合は一層増加
する傾向にある。また、電極板とセパレーク板を積層す
る従来の方式では、両方の面間に十分均等な密着接触を
得ることが困難であるため、電池内部抵抗の低減化には
限界がある。
このような不都合を排除し、機械的強度の向上、電気的
・熱的抵抗の低減およびセル組立の簡素化を図るため、
電極板とセパレーク板の両部材を予め一体形成して複合
構造とする試のが急速に進められている。
このような複合部材を製造するための最も簡易で実用性
の高い手段は、特開昭60−20471号公報、実開昭
60−15759号公報などに開示されているような電
極基材とセパレータ基材とを接着剤で結合したのち焼成
する接合焼成法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の接合焼成法には、各炭化済の炭素質電極板と炭素
質セパレータ板を接合して焼成する方法と、焼成前の前
駆体(生成形体)の段階にある電極板とセパレータ板を
接合して焼成する方法とがあるが、前者の方法に比べ後
者の方法は焼成炭化の工程が1回で済むうえ接合強度が
増大する点で有利である。
しかしながら、後者の前駆体段階における接合方式を採
る場合には、組合せる電極材とセパレータ板の焼成過程
における収縮差が大きいと焼成中に界面剥離や部材の反
り、割れ等の欠陥現象が起こる。この傾向は、部材が大
型化するほど顕著となるため、実用面の大きなネックと
なっている。
本発明者は、焼成過程における部材の収縮挙動について
多角的に研究を重ねた結果、電極板とセパレータ板の収
縮差を特定範囲内に収めると上記した欠陥現象を効果的
に減少することができることを解明して本発明に至った
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明による燃料電池用炭素質複合部材の製
造方法は、炭素質の電極板とセパレータ板を焼成前の前
駆体の段階で接合したのち焼成処理する方法において、
それぞれの面方向寸法収縮率の差を1.0%以内に調整
した電極板前駆体と七   ′バレーク板前駆体とを接
合することを構成的特徴とする。
電極板の前駆体は、炭素繊維あるいはポリアクリルニト
リル、セルローズなどの有機質繊維を例えばフェノール
樹脂のような熱硬化性樹脂と共にモールド法、抄紙法等
の手段を用いて薄板状に成形し、150〜250°Cの
温度域で加熱硬化するプロセスによって製造される。
セパレータ板の前駆体は、黒鉛、ガラス状炭素、コーク
スなどの粉末から選ばれた少なくとも1種のフィラーと
フェノール系あるいはフラン系など炭化性の熱硬化性樹
脂からなるバインダーとの混練物を薄板状に成形し、5
0〜120°Cで10時間以上に亘り加熱硬化するプロ
セスによって製造される。
このようにして製造された電極板前駆体とセパレータ板
前駆体とは、それぞれの面方向寸法収縮率の差を1.0
%以内に調整した状態で接合する。
本発明にいう面方向寸法収縮率とは、角板状部材を非酸
化雰囲気中で1000’Cに焼成した際の平面縦横方向
に生じる熱収縮率の平均値を指し、この値が接合しよう
とする電極板前駆体とセパレータ板前駆体の相互間にお
いて1.0%以内に入る場合には正常な焼成がおこなわ
れるが、その差が1.0%を越すと焼成過程での界面剥
離、反り、割れ等の現象が多発するようになる。
電極板前駆体の面方向寸法収縮率は、上述した製造プロ
セスで8〜30%の範囲にある。この収縮率は繊維系の
基材原料と熱硬化性樹脂との配合比を変えることにより
目的の値に制御することが可能であるが、この製造条件
の変更は電極の気孔構造そのものも変動させることにな
るため好ましくない。したがって、面方向寸法収縮率の
調整は専らセパレータ板前駆体の製造過程でおこない、
電極板前駆体では気孔構造の変動を伴わないで数%範囲
内の減少制御ができる熱処理(250〜400°C)に
留めておくのが良策である。
セパレータ板前駆体における面方向寸法収縮率は炭素、
質粉末フィラーと熱硬化性樹脂バインダーの配合割合を
変えることにより所望の値に容易に調整することができ
る。
両部材の面方向寸法収縮率は予め製造条件との関係を検
量しておくことにより前駆体段階で把握することができ
、1.0%内外差の組合わせ確認も接合工程でおこなう
ことができる。
電極板前駆体とセパレータ板前駆体との接合は、両部材
を直に当接し170〜250°Cの温度域で1時間以上
のプレス硬化を施すか、接合界面に熱硬化性樹脂あるい
はこれに黒鉛微粉末を混入した接着剤を介して接着硬化
する方法によっておこなわれる。
接合後の部材は、常法に従い非酸化性雰囲気中で100
0°C以上の温度に焼成処理される。
〔作 用〕
上記のプロセスにより多孔質電極板とセパレータ板が一
体に形成された燃料電池用炭素質複合部材が得られるが
、本発明においては電極板前駆体とセパレータ板前駆体
の接合時に両部材間の面方向寸法収縮率の差を1.0%
以内に調整するため、焼成過程において熱収縮の差に基
づく接合界面の剥離、部材の反り、割れ等の現象は生し
ることがない。したがって、常に良品質の複合部材を製
造することができる。
〔実施例] (1)電極板前駆体の製造例 炭素繊維のチョツプドストランド70重量部に水溶性フ
ェノール樹脂〔日本ライヒホールド■製゛プライオーフ
ェンJ303”) 10重量部と水20重量部を加えて
攪拌混合し、均一なスラリー状分散液を調整した。この
スラリーを抄紙法によって薄板状に成形したのち、25
0°Cの温度で加熱硬化して電極板前駆体を製作した。
このものの面方向寸法収縮率は13.2%であり、焼成
後の見掛比重は0.63g/ cc、気孔率は66.1
%の多孔質構造であった。
また、この電極板前駆体を350°Cで3時間熱処理を
施した。このものの面方向寸法収縮率は11.1%に減
少したが、焼成後の気孔特性には相違はなかった。
(2)セパレーク板前駆体の製造側 平均粒径4μmの黒鉛粉末をフィラーとし、これに粉末
フェノール樹脂〔住人デュレズ■製゛スミライトレジン
PR11078”〕、液状フェノール樹脂〔住人デュレ
ズ■製゛スミライトレジンPR940“〕およびカルボ
キシメチルセルローズを表1に示す重量部の割合で配合
した。
表1 RunNO,12345678 黒鉛粉末 185130105 80 60 40 3
0 20粉末樹脂  851401651902102
30240250液状樹脂 100100100100
100100100100カル手キノ        
55555555メチルセルロース 配合物をスクリュー型混練機で混練したのち、ロール圧
装置を用い厚さ1胴の薄板状に成形した。
次いで、成形体を50°Cで24時間、80°Cで24
時間の条件で加熱硬化をおこなってセパレータ板前駆体
を製造した。
得られた各セパレータ板前駆体の面方向寸法収縮率は、
表2のとおりであった。
表2 Run置−12□1−]]□−工−ニー−ニー−1−−
影一収縮率 4.2 7.0 8.3 10.9 12
.0 12.9 13.9 15.5(3)複合部材の
製造例と評価 上記(1)と(2)で製造した電極板前駆体とセパレー
タ板前駆体とを190°Cで2時間プレスして接合し、
引続き焼成炉に移し窒素ガス雰囲気中で1000’Cの
温度により焼成処理して炭素質複合部材を製造した。
得られた各炭素質複合部材の焼成処理後の状況を表3お
よび表4に示した。なお、表示の数値は検体数10牧の
うちの発生数である。
表3および表4の結果から、電極板前駆体とセパレータ
板前駆体の面方向寸法収縮率の差が1.0%以内にある
調整されている本発明の場合には部材の界面剥離、反り
、割れ等の現象は生しないが、その差が1.0%を越え
るといずれかの欠陥現象が発生することが確認された。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば焼成過程で性状欠陥が生
じない良品質の炭素質複合部材を量産することが可能と
なる。したがって、高性能の燃料電池用複合部材として
常に安定して供給することができる。
特許出願人  東海カーボン株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、炭素質の電極板とセパレータ板を焼成前の前駆体の
    段階で接合したのち焼成処理する方法において、それぞ
    れの面方向寸法収縮率の差を1.0%以内に調整した電
    極板前駆体とセパレータ板前駆体とを接合することを特
    徴とする燃料電池用炭素質複合部材の製造方法。
JP63155161A 1988-06-23 1988-06-23 燃料電池用炭素質複合部材の製造方法 Expired - Lifetime JPH0817096B2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62171908A (ja) * 1986-01-24 1987-07-28 Kawasaki Steel Corp 炭素板の製造方法
JPS62180963A (ja) * 1986-02-05 1987-08-08 Tokai Carbon Co Ltd 燃料電池用炭素質部材の製造方法
JPS63270138A (ja) * 1987-04-30 1988-11-08 Kobe Steel Ltd 複合炭素部材及びその製造方法

Patent Citations (3)

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