JPH01316728A - 遮光羽根用板材 - Google Patents

遮光羽根用板材

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JPH01316728A
JPH01316728A JP63148263A JP14826388A JPH01316728A JP H01316728 A JPH01316728 A JP H01316728A JP 63148263 A JP63148263 A JP 63148263A JP 14826388 A JP14826388 A JP 14826388A JP H01316728 A JPH01316728 A JP H01316728A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、カメラのフォーカルプレンシャッターやレン
ズシャッターのシャッター羽根または絞り羽根のように
、高速でＭ動する事が要求される遮光羽根用の板材に関
する。
（従来の技術） 上記の如き遮光羽根は１作動力量を小さくし、かつ曲げ
剛性も十分に保ちながら高速に作動させることか望まし
い。
そのためには軽量、高強度高弾性の遮光羽根が必要とな
る。
本発明者は、以前より、一方向に揃えられた炭素繊維の
連続繊維で強化された強化樹脂シート（以下、重にＣＦ
ＲＰと略す）に着目し、その繊維方向を互いに直交又は
ほぼ直交するように複数枚積層させて構成した遮光羽根
用板材が、重諺、強度、製造の簡便さの点から、高速走
行可能な遮光羽根の材料として、好適である゛と判断し
ていた（特開昭５９−６１８２７号公報参照）。
この場合、前記板材は、ＣＦＲＰの前駆体であるプリプ
レグ・シート（Ｐｒｃｐｒｅｇ−ｓｂｅｅｔ）を複数枚
積層（その繊維方向は介いに直交又はほぼ直交するよう
に積層する）し、この植層物全体をプレスしたまま加熱
して硬化させることにより製造する。
このプリプレグ・シートというのは、炭素繊維の連続繊
維を一方向に揃えて薄く板状に並べ、これにマトリック
ス樹脂の前駆体である熱硬化性樹脂液（例えばエポキシ
樹脂や不飽和ポリエステルの未硬化液状物）を含浸させ
、該樹脂液をＢステージ状態（一応固化しており明白な
流動性はないか、加熱すれば最終的な硬化が可能な状態
）にしたものてあり、樹脂分はわずかで外観上は髪の毛
の如き炭素繊維１本ｌ木を糊の如き樹脂液でＢ〈コート
し、このコートした炭−ＸＭ＆雄を寄せ集めたような景
観を呈している。
しかしながら、こうして製造した前記板材は、そのｉさ
に起因して、炭素繊維たけて完全な遮光を得る事は極め
て難しく、ピンホールの如き遮光性のない部分が点在し
ており、この板材を所定形状に切断して遮光羽根を製造
するときに使用できずに捨てる部分か多く、そのため羽
根の生産コストか高くなる欠点かあった。
そのためにＣＦＲＰのマトリックス樹脂中に黒色顔料（
カーボンブラック）を炭素繊維と共に充填し、繊維間の
隙間を顔料で埋めて遮光性を向上させるのは有力な方法
である。
（発明が解決しようとする課題） しかし、マトリックス樹脂中に黒色顔料を分散させたシ
ートを積層した板材は、平面性が悪い問題点があった。
また板材中にマイクロクラック、空孔等が発生しやすく
局部的な強度低下か発生し、駆動系との連結部分で連結
不良を起こす事がしばしば生した。外観的にも微細クラ
ックの発生や、縞模様の発生かあった。
このような外観のものは、後工程で耐摩耗性、耐擦傷性
、潤滑性、遮光性、美観を主目的として潤滑性黒色塗装
（以下ＤＬ塗装と言う）を施すが、このＤＬｆｉ装性が
悪いという欠点かあった。
従って、本発明の目的は、このような ＣＦＲＰを積層してなる遮光羽根用板材の欠点を解消し
、遮光性か十分で、平面性が良く、ＤＬ塗装性を改良し
た遮光羽根用板材を提供することにある。
（課題を解決するための手段） そのため、本発明は、表皮層のシートにはカーボンブラ
ックを配合せず、中間層（表裏両面の表皮層を除いた部
分）にはカーボンブラックを配合したものである。
（作用） 本発明の板材を得るには、少なくとも表皮層に２枚のプ
リプレグ・シート、中間層に１枚のプリプレグ・シート
を用意する必要かある。
中間層に使用するプリプレグ・シートを作成する際に、
カーボンブラックをマトリックス樹脂の前駆体となる樹
脂液中に添加分散させておく。カーボンブラックは、平
均粒子−径０．０７ｇｍ以下のものか好ましく、添加量
は樹脂液（固形分１００重量部）に対し５〜１５屯績％
か好ましい。
表皮層に使用するプリプレグ・シートには、もちろんカ
ーボンブラックを添加しない。
表皮層と中間層とが炭素繊維の方向が互いに直交又はほ
ぼ直交するように、かつ中央面から面対称となるように
、前記シート（２４ｉ）を重ね合わせ、その上でプレス
成形して、板材とする。
板材の厚さは、用途の都合て６０〜１２０゜となるよう
にする、従ってプリプレグ・シート１層はｌＯ〜６０Ｉ
Ｌ程度のものであり、炭素繊維目付（１ｍ２当り何ｇの
炭素繊維か含まれるか）では１０　ｇｅｍ２〜６０ｇ／
■２のものを用いる。
なお、プリプレグ・シートは全て同じ板厚である必要は
なく、中立面に対して対称になるように使用すればいろ
いろな板厚を組み合わせることも可能である。
こうして得られた板材は１表皮層は顔料を含まないのて
樹脂液の粘度が増加せず、そのため、繊維の配列か乱れ
ず、平面性か良いものと推定される。もし、逆に中間層
に顔料を入れないプリプレグ・シートを用い、表皮層に
顔料入りのプリプレグ・シートを使用した場合には、遮
光性を確保できたとしても複合側から、中立軸から離れ
た最外層の板の内部応力分布が悪い事がら′平面性悪化
が生じてしまい、良品率が極端に下がる。また、本発明
の板材は１表皮層が顔料を含まないので、樹脂液の粘度
が適当に低下するため、空孔や微細クラックの発生がみ
られず、塗装性が良好である。もし表皮層にカーボンブ
ラック入りプリプレグ・シートを使用すると、樹脂が表
面を完全に覆うことができないことが多い（微細クラッ
クの発生）ためにＤＬ塗装を施すとムチになりやすく、
またその外観も凹凸かあるため、耐摩耗性、潤滑性、及
び美観的にも都合の悪いものとなってしまう。
また、樹脂フローの際、顔料を含んでいると縞模様とな
つて現れる事があり、これも外観と好ましくない。
なお表皮層のマトリックス樹脂には、顔料が全く含まれ
ていないことが望ましいが、樹脂１００重湯部当り５重
量％未満で有れば添加されていても１本発明の板材に含
まれる。
また、中間層の顔料添加は、５重量％未満では遮光効果
を十分発揮できず１５重量％以上では中間層といえども
、繊維の配列が悪くなりすぎ、平面性に悪影響を及ぼす
、また樹脂液の流動性も悪くなりすぎるため内部に空孔
が発生したり、層間剥離か起きたりするので、５〜１５
重量％（当樹脂ｆｏｏｌ量部当り）添加することが好ま
しい。
（実施例１） 一方向に揃えた炭素繊維を含有するプリプレグ・シート
のマトリックス樹脂液に平均粒子径０．０１７Ｌｍのカ
ーボンブラックを樹脂１００重鼠部に対して１Ｏｆｆｉ
輩％添加した炭素繊、ｉｌｌ′１付１５ｇ／■２〜６０
ｇ／−２の１層を中間層とし：カーボンブラックを添加
しないプリプレグ・シート（炭素繊維目付１０　ｇ！ｍ
２〜４０　ｇ／ｍ″）２枚（同じ目付のもの）を表皮層
として用意し、この３枚を面対称にその繊維方向が直交
するように積層し、１２０℃〜１５０℃の温度で５〜１
５　ｋｇ’ｓ”の圧力をかけ１〜２時間で硬化させ、そ
の後徐冷させて、板厚６０〜１２０μの板材を得た（第
１図参照）。
この板材は平面性、外観に優れたものであり、遮光性も
良好であった。
この板材から打抜いて得られた遮光羽根を使用してシャ
ッター耐久試験をしたところ、材料内部に空孔等もなく
強度的に優れたものとなっているため、駆動力を伝達す
るための連結部の強度が向上し、耐久性能が向上した。
（実施例２） 実施例１と同様に平均粒子径０．０１５４ｍのカーボン
ブラックを５ｆｔｆｆ１％添加した炭素繊維目付１０ｇ
／ｍ”〜３０ｇ／■２のプリプレグ・シートを３枚面対
称にほぼ直交に８１層させ中間層とし、カーボンブラッ
クを添加しないプリプレグ・シート（目付１０ｇ／ｍ”
〜４０ｇ／ｍ”）２枚を表皮層として、さらに繊維方向
が直交するように、すなわち、中間層の中心層と同方向
になるように積層し、実施例１と同様に硬化し、板厚８
０＃Ｌ−１２０１Ｌの板材を得た（第２図参照）。
これも、遮光性を十分に確保し、かつ平面性も良く、外
観的にも優れ、ＤＬ塗装性の良好で強度上も向上したも
のであった。
（９，明の効果） 本発明の板材は平面性、外観、ＤＬＩ装性に優れたもの
であり、遮光性も良好である。
この板材から打抜いて、得られた遮光羽根は、板材内部
に空孔等もなく強度的に優れたものとなつているため、
駆動力を伝達するための連結部の強度が向ヒし、耐久性
能が高い。
また、良品率が著しく向上したため、低コスト化がはか
れ、超高速（１／Ｊ１００Ｏ秒）遮光羽根の実用化に大
きく寄与する。そのほか、顔料入りのプリプレグ・シー
トは１間もかかり高価となるが、これの使用にが半減し
たこともコストの低減に好＠テを午える。
【図面の簡単な説明】
第１　ｒＭ、第２図は本発明の実施例に係る遮光羽根用
板材の垂直断面を概略的に示す部分断面図である。 〔主要部分の符号の説明〕 ３・・・・・・・・・強化樹脂シート（ＣＦＲＰ）４・
・・・・・・・・カーボンブラック第Ｚ図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一方向に揃えられた炭素繊維の連続繊維とこれを包含す
    るマトリックス樹脂とからなる強化樹脂シート３枚以上
    を、各シートの繊維方向が互いに直交又はほぼ直交する
    用に面対称に積層してなる板厚が６０〜１２０μの炭素
    繊維強化樹脂製板材に於いて、 中間層のシートにはカーボンブラックが配合され、表皮
    層のシートにはカーボンブラックが配合されていないこ
    とを特徴とする遮光羽根用板材。
JP63148263A 1988-06-17 1988-06-17 遮光羽根用板材 Expired - Fee Related JP2526833B2 (ja)

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