JPH01316470A - ほうろうの製造方法 - Google Patents

ほうろうの製造方法

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JPH01316470A
JPH01316470A JP14802088A JP14802088A JPH01316470A JP H01316470 A JPH01316470 A JP H01316470A JP 14802088 A JP14802088 A JP 14802088A JP 14802088 A JP14802088 A JP 14802088A JP H01316470 A JPH01316470 A JP H01316470A
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JP
Japan
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steel sheet
iron oxide
steel plate
oxide layer
glaze
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JP14802088A
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English (en)
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Tadayoshi Wada
和田 忠義
Katsuhiko Yabe
矢部 克彦
Masayuki Matsuda
松田 真之
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は普通鋼板及びほうろう用鋼板にほうろう前処理
工程を簡略化して、2回掛けほうろうを製造可能にする
ことにある。以下、はうろうと記載するが、これらは銅
板はうろうを指し、鋳物はうろうは除外する。
〔従来の技術〕
周知の通りほうろうの処理工程には1回掛けと2回掛け
とがあり、2回掛けの製造工程は鋼板を成形−説脂一水
洗一酸洗一(水洗) −(Niフラッシュ)−水洗一中
和一乾燥一下釉施釉一乾燥一焼成一冷却一上釉施釉一乾
燥一焼成一冷却する極めて煩雑な工程で、コスト高にな
る。下釉には酸洗はするが、Niフラッシュを行わない
酸洗・無Ni処理釉と酸洗もNiフラッシュとも不要な
無酸洗・無Ni処理釉とが主で、後者は価格が高い。
一方、はうろう用鋼板は成形性、爪とび、泡及び密着性
不良等が発生しないように脱炭、脱窒や介在物及び析出
物の多い鋼板にするため独特の製造方法で製造されてい
る。従って、はうろう用でない通常の鋼板ではほうろう
欠陥が発生し易く、かつ、はうろう処理工程を簡略にす
ることは出来なかった。また、2回掛けの上釉を省略す
ることもある。
特公昭36−19385号公報には本発明と同じ酸化処
理を行う事が記載されているが、   ゛■酸化膜の厚
さは0.003〜0゜04 mm (30,000〜4
00.000 )人が最適としており、本発明の最適厚
み50〜1500人と全く異なるものである。
■ 更に、上記特許公報記載のものは連続鋳造鋼のなか
った時代で、はうろう掛けが比較的容易な鋳型鋳造のキ
ャップド鋼に適用されたもので、且つ、酸化は本発明に
比べ高温度で、長時間行っているので酸化鉄の膜厚みが
厚く、本発明と異なるものである。また、上記特許公報
記載の発明を追試験したところ、はうろう膜にスケール
が浮き上がった欠陥が多く、且つ、密着性も極めて悪い
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の如く2回掛けでは酸洗・Ni処理釉または酸洗・
無Ni処理釉を用いて酸洗とNi処理を省略できない、
更に、普通鋼板ではほうろう工程の簡略化は困難である
ので、本発明はこれらの製造技術を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
本発明は普通鋼板及びほうろう用鋼板で、従来見られな
い全く新規な表面改質を行い、はうろう前処理工程の簡
略化を提供するために、熱間圧延鋼板もしくは冷間圧延
鋼板の表面に酸化鉄層が存在する場合は該酸化鉄層を除
去し、前記鋼板の表面を粗面化し、厚さが50〜150
0人の酸化鉄層を綱板表面に形成し、そのまま、または
、さび止め油を片面当たり3.0g/rrf以下を塗油
し、その後ほうろう掛けを行うことを特徴とする方法を
要旨とする。
一般に、はうろう用鋼板は2回掛は下釉はうろうの場合
、完全脱脂後酸洗、中和後、施釉するのが常識とされて
おり、完全脱脂後酸洗し、油及び酸化鉄層を完全に除去
するのが不可欠になっているので本発明のように無酸洗
で、且つ、鋼板と釉薬の間に酸化鉄層もしくは油を付着
せしめるのは従来の常識では考えられない。また、はう
ろう用に適さない熱延及び冷延普通鋼板に両面または片
面2回掛けほうろうが可能であるとの従来の技術常識も
ない。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明が対象とする普通鋼板とはJIS G 3131
の熱間圧延軟鋼板及び銅帯(SPIIC,5PHD、 
5PHE)、JISG 3141の冷間圧延鋼板及び調
帯(SPCC、5PCD 、 5PCB)及びJIS 
G 3303のぶりき原板(SF3等)等を含む普通鋼
板及び鋼帯である。はうろう用鋼板とはJIS G 3
133のほうろう用脱炭鋼板及び調帯(SPP等) 、
JIS規格にない熱間圧延はうろう用鋼板及び調帯、鋳
型鋳造のリムド、キャップド及びMキルド鋼の軟鋼板及
び鋼帯及び連続鋳造のMキルド鋼を熱延後高温巻取して
、スキンパスを行い一部はうろう性を付与した鋼板及び
銅帯も含む。なお、これらの鋼板、鋼帯を本発明方法に
よりほうろう掛けを行うと従来のほうろう用鋼板と同様
もしくはそれ以上の爪とび、泡及び密着性不良が少ない
ほうろうが得られる。
本発明にいう普通鋼板とは、広義には、爪とび、泡欠陥
防止及び密着性不良対策が講ぜられていない鋼板を指す
。上記普通鋼板の成分範囲はJIS規格に表示されてお
り、C: 0.15%以下、Mn:0.60%以下、P
 : 0.050%以下、S : 0.050%以下で
、更に、Cuは0.08%以下、Mは0.08%以下、
Tiは0.12%以下とする。Cuは一般に0.08%
超ではCu原因の表面疵が発生しやすくなり、更にコス
ト高になるので、0.08%以下にした。またMを0.
08%以下にする理由は、元々M脱酸する場合M含有は
不可避であり、目的にたいする影響を調査した結果、0
.08%迄は特に悪影響はないが、0.08%超では経
済的に問題が生じる。Tiを0.12%以下にする理由
は上記のMと同様にTi脱酸の他にN、Cと結合し、窒
化物、炭化物とし、非時効性の他に加工性を向上させる
ために添加されるが、本発明のほうろう性に対する影響
は0.12%迄は特に悪影響はないが、0.12%超で
はコスト高になる。
次に、はうろう用鋼板とは爪とびを防止するため、■酸
化物系介在物の多い鋳型鋳造のキャップド鋼、連続鋳造
の低M、高酸素鋼、■炭化物、窒化物、硫化物の多いT
iまたはA7−Tiキルド鋼、B−N−Ajキルド鋼、
■更に、高強度を確保するためPやその他の合金元素を
少量添加したP添加Mキルド鋼、低合金鋼等でJIS 
G 3133のほうろう用脱炭鋼板及び鋼帯(SPP)
及びキャップド鋼等の冷間圧延鋼板及び銅帯はC: 0
.008%以下、Mn:0.50%以下、P及びS :
 0.040%以下で、更に、Cu:0.08% 以下
、IV : 0.08%以下、Ti:0.12%以下、
B及びN : 0.02%以下を含有する事もある。C
を0.008%以下にしている理由はこれより高くする
と1回掛けほうろうで泡が発生し易いためである。Cu
を0.08%以下にする理由はこれを添加するとほうろ
う密着性が向上するためであるが、0.08%超ではそ
の効果が飽和または減少し、且つ、コスト高になるため
0.08%以下とした。jV、Tiは前記軟鋼板と同様
の理由で添加している。更に、Tiは炭化物、窒化物、
硫化物を鋼中に作り、爪とび防止のために添加している
Bも同様に炭窒化物を作るため、0.02%以下添加す
る事があり、0.02%超ではその効果が飽和し、且つ
、コスト高になるため0.02%以下とした。
一方、上記はうろう用鋼板の熱間圧延鋼板及び銅帯はC
: 0.10%以下、Mn:0.60%以下、P: 0
.100%以下、S:0.050%以下で、更に、Cu
: O,Os%以下、jV:o、08%以下、Ti :
 0.12%以下、B及びN : 0.02%以下を含
有する事もある。熱間圧延鋼板の用途は給湯機が多く、
耐圧強度を確保するためCは0.10%以下、Pは0.
100%以下とやや高めにしている。Cが0. l O
%超では泡が発生し易いが、高強度を確保するため、0
.10%以下とした。Pは0.100%超にすると加工
性が悪くなるので0.100%以下にした。他の成分に
ついては前記と同様の理由で添加されている。
一般にほうろう用鋼板を用いる通常のほうろう製造工程
では施釉後焼成する際、まず鋼板表面に酸化が起こり、
ついで、はうろう釉薬が溶融し、酸化鉄がほうろう中に
溶解し、焼成終了時に酸化鉄層が消滅して、はうろう層
と鋼板が密着する。
その際、酸化鉄の過不足が密着に大きな影響を及ぼすと
考えられる。しかし、適正な酸化鉄の厚みは不明であり
、かつ、−はうろう釉薬のすきまや、加熱温度、昇温速
度や雰囲気等が異なりそのコントロールは極めて難しい
従って、安定した密着性を有するほうろうを作ることは
困難であった。更に、はうろう前処理を簡略化すると良
好なほうろうを作るのは極めて難しくなる。
そこで、本発明は、熱間圧延鋼板については表面酸化膜
を除去した後、冷間圧延鋼板については、そのまま、表
面をダルロールで調質圧延、ショット、放電加工等で粗
面化する。
鋼板の表面粗度に関しては従来のほうろう用鋼板ではR
lXで約6〜20唖で十分である。本発明におけるほう
ろう用鋼板では従来の粗度でも十分であるが、普通鋼板
の表面粗度の範囲は、R+amxで6〜60rmと従来
よりやや粗い表面粗度範囲がほうろう品質をやや良好に
する。ここで、表面粗度R□、は鋼板表裏り及びC方向
のR□、の平均値で表示することにする。
表面粗度がR1□で6−未満では、その上に酸化鉄皮膜
を被覆してほうろう釉薬を施釉し、焼成すると、溶融し
た釉薬の表面張力で、釉引けが起こる。釉薬の鋼板への
アンカーリング効果をもたせるためには、Rmawで6
μI以上の粗度が望ましい。
RIIIIXで60IIm超にするためにはダルロール
ではロール表面の粗度調整が困難で−1且つ、使用時の
ロール表面の摩耗が激しいので、ロール交換を頻繁に行
う必要があり、コスト的に不利である。
また、酸洗では長時間を要し、且つ、鋼板表面にスマッ
ト(汚れ)が大量に付着し、はうろうに泡欠陥が発生し
やすくなる。一方、上記R1□に相当する1インチ当た
りのピーク数、PPIは約15〜388ピーク/インチ
で、中心線平均粗さR1は約0.7〜62μmである。
更に、ショツトブラストでは鋼板表面粗さを粗くするの
に適するが、RIIaXで60μm超にするにはショッ
トの噴射圧を極めて高くする必要があり、設備及び電力
消費の面でコスト高になり不利である。本発明は少なく
ともほうろう掛は前に鋼板の表面を十分清浄にした後、
適正な厚みで、均一な酸化鉄層を生成させて、はうろう
前処理の酸洗・Ni処理又はNi処理を省略するのを特
徴とするものである。
次に、酸化処理前に鋼板の脱脂、水洗を省略してもよい
。この場合、鋼板表面のさび止め油の燃焼と酸化を行う
ため、さび止め油の引火点(55〜210°C)以上で
、酸化時間も少し長めに酸化する必要がある。一方、酸
化処理前に鋼板を脱脂、水洗する場合は、後工程での酸
化膜の密着性を高めるために表面に付着し、剥離し易い
鉄粉や酸洗スマットを十分に落とす事が重要で通常の流
水中浸漬でもよいが、2〜10kg/cJ圧のスプレィ
洗浄や湯洗などがより有効で、はうろうの泡やスケール
欠陥を防止できる。
本発明者等は、酸化鉄層の厚みを、酸化前後の重量測定
と偏光解析装置で測定し、酸化鉄の厚みを求めた。また
、低温度(570°C以下)での酸化鉄相は一般にPe
30.とFe、01相からなると言われているが、Fe
2O4相が主体と考え重量増加分をFe50.の比重で
割って上記厚みを得た。
その結果、酸化鉄層の厚みは50〜1500人の範囲が
最適であることが判明した。
酸化鉄層の厚みを50〜1500人に限定した理由は5
0人未満では酸化鉄層が薄すぎてほうろう密着性が悪く
なる。この原因は焼成時に鋼板とほうろう層の界面に酸
化鉄の反応物、即ち珪酸鉄が僅かしかできていないから
と考えられる。一方、酸化鉄層が1500人超で6密着
性が低下する。この原因は焼成時にほうろう中に酸化鉄
膜が完全に溶解せず、はうろう層の鋼板の界面に未溶解
の酸化鉄が残存しているためと推定される。
なお、鋼板の表面粗度は酸化鉄形成後でも粗度計、光学
顕微鏡或いは電子顕微鏡により鋼板上または酸化鉄と界
面との粗さを測定することができる。
上述のごとく鋼板及び銅帯の表面にこれら酸化鉄層を形
成させるには一般に、電気炉、熱風炉、赤外線炉、ガス
炉、高周波炉、直接通電、レーザービーム等により酸化
雰囲気中で酸化させる。酸化温度は50〜700°Cで
数秒〜数10分位で処理する。該処理の酸化は高温にな
るほど短時間で行う。弱酸化雰囲気で酸化させる場合は
当然、高温度でかつ長時間で行うことが出来る。この他
に焼鈍直後の冷却過程で酸化する方法等もある。
酸化膜の作用、効果は上述のごとくほうろう層の鋼板及
び鋼帯への密着性の向上と爪とび等の表面欠陥も防止す
る。即ち、鋼板表面を酸化すると炭化物、窒化物、硫化
物等が酸化され、ガス化し、鋼板表面の酸化膜中に泡原
因となる成分(C,N。
S等)が減少するので泡が極めて発生しにくい。
また、爪とびの原因は鉄と釉薬中等の水分との反応で発
生した水素によって生じるので鋼板表面を酸化鉄膜でマ
スクすればこの反応は起こらないと考えられる。これは
介在物の少ない通常の熱延及び冷延普通鋼板では特に爪
とびが発生しやすいので前記の酸化処理は極めて有効で
ある。次に、本発明に従って処理した綱板に2回掛けの
下釉はうろうを行う際、酸化鉄層の上層にさび止め油を
塗油してもよい。その後、それらの上層にほうろう釉薬
を施釉、乾燥後焼成すると各種はうろう特性が向上する
上述した塗油の作用、効果はほうろう釉薬が焼成の昇温
時に約500〜600°Cで軟化、溶融する迄の低温度
で油が分解、燃焼し、・釉薬中の水分、酸素及び窒素を
蒸発、除去することにより、前記爪とび及び泡の発生を
減少または防止出来ると考えられる。また、鋼板を酸化
後塗油すると防錆性が向上するので、酸化ままで工程中
で仕掛かった時等に塗油しておくとよい。
その際塗油量は片面当たり3.0g/rd以下が適正で
ある。塗油量が片面当たり3.0g/rrf超では焼成
時に油の燃焼、分解ガスが大量に発生し、はうろう膜が
鋼板から浮上したり、剥離し易くなる。
なお、上記のさび止め油として、JISでNP−0〜1
1及びNP−18〜20の15種類に整理され、これら
の中には通常、防錆油、潤滑油、機械油等と呼称してい
るものが含まれ、また、気化性さび止め剤も効果がある
と考えられる。これらのさび止め油の内、引火点が55
〜210°Cのものを使用する。塗油は一般にはスプレ
ィ、ロールコータ−1浸漬、フローコーター、はけ塗り
等で行う。
長尺物ではスプレィで塗油後ロールで塗油量を均一にす
る。また、少量で均一に塗油する場合には静電塗装等が
よい。
続いて、鋼板が圧延された段階からほうろう完成段階ま
での一連の工程をより具体的に説明する。
1)先ず、熱延鋼板を対象とした場合、熱延鋼板表面を
ショット、塩酸または硫酸酸洗或いはスキンパス−酸洗
、ショット−酸洗、酸洗−ショットまたは酸洗−スキン
パスを行うことにより、スケールを完全に除去し且つ表
面粗度を所望の値に調整する。また、冷延鋼板の場合ス
キンパス、ショットまたは酸洗或いはスキンパス−酸洗
またはショット−酸洗で表面粗度を調整する。上記酸洗
後中和、水洗時または上記処理後、脱脂、水洗時に鋼板
表面を十分洗浄し、ついで、乾燥する際本発明の特徴と
する酸化鉄を形成させ、施釉−乾燥一焼成一空冷する。
その後、必要に応じて上釉を焼成する。
また、さび止め油を塗油する場合は施釉する前に酸化鉄
膜上に塗油する。本発明において酸化された鋼板は白板
、パネル等の平板のままで使用される場合は鋼板の成形
は殆ど行われずに、曲げ加工程度で、はうろう掛は工程
に通される。
2)次に、熱延鋼板、冷延鋼板をプレス成形した後、前
記1)の粗面化処理と十分な洗浄をした後前記1)の酸
化または酸素雰囲気炉で酸化を行い、次いで、前記1)
と同じ工程でほうろう掛けを行う。
3)更に、前記2)の工程で、粗面調整後酸化処理した
後にプレス成形し、次いで脱脂、水洗時に十分洗浄し、
前記1)記載のほうろう掛けを行う。
4)次に、熱延鋼板の場合、酸洗−ショットまたはスキ
ンパス−酸洗等を行い、冷延鋼板の場合、スキンパス等
で表面粗度を調整した後成形し、脱脂、2水洗時に十分
洗浄した後乾燥(酸化も兼ねる)後、前記1)記載のほ
うろう掛けを行う。この場合、成形後酸化するので、例
えば、スピニング加工でケトルを製造する場合に適する
5)最後に、冷延鋼板の場合、冷間圧延後酸洗、スキン
パスまたはショット等で表面粗度を調整し、オープンコ
イル焼鈍または連続焼鈍を行った直後の冷却過程で本発
明の酸化処理を行い、その後、成形、脱脂後、前記1)
と同じ工程でほうろう掛けを行う。
本発明に従ってほうろう掛けする綱板表面の酸化鉄層の
厚みは50〜1500人で、極めて薄く、鋼板との密着
性はよく、曲げやプレス加工工程を行って各用途別の成
形品に加工されるが、剥離しにくい。更に、酸化前に粗
面化を行っているので、仮に、酸化鉄膜が剥離しても粗
度の凸部のみで凹部は残存しており、それほど悪影響は
ない。
溶接部については溶接時の酸化鉄膜が薄い場合はそのま
までもよいが、厚い場合は溶接後に前記粗面化を行うか
、酸化鉄の表層部をサンドペーパー等で軽く落とした方
がよい。
更に、はうろう釉薬工程の具体的条件について説明する
はうろう釉薬は溶融後急冷、粉砕されたガラス質(フリ
ット)に浮遊剤、着色剤、水を加えてボールミル等で約
200メツシユ以下に微粉砕したもの(スリップ)で、
これらの成分は、はうろう釉薬成分ないしはその用途に
より異なり、更に、種々の添加物を加えることがある。
釉薬はスプレィ、浸漬、静電塗装、電気泳動法等があり
、鋼板の片面または両面に行う。施釉後、室温〜100
°C位で数10分乾燥し、約800〜920″Cの炉で
焼成するか、連続炉で乾燥、焼成、冷却を行う。2回掛
けの場合、更に、上釉をほうろう掛けして、はうろう成
品に仕上げる。
本発明の方法では、製造されるほうろう成品は耐食性、
耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性、豊かな色彩等に優れ、ス
トーブ、レンジ、ボール、ポット、炊飯器、流し台、建
築用パネル、白板等に用いられる。
(実施例1) 第1表の成分(重量%)の2.0 mm厚みの熱延鋼板
を塩酸酸洗した鋼板及び冷延鋼板を0.5〜1.2%調
質圧iまたはショツトブラスト後100×150−に剪
断し、脱脂後流水およびスプレィ等で十分洗浄し、鋼板
表裏面の粗度をR+*axで約6〜61−に調整後炉温
か350.500及び700°Cの電気加熱炉中で2秒
〜4分間酸化し、その上に第2表の酸洗・無Ni処理の
下釉を鋼板両面に約130μm施釉し、100°Cで3
0分間乾燥を行った後焼成し、冷却後更に、上釉を#!
4板両面に約130Q施釉し、100″Cで30分間乾
燥を行った後焼成した。
なお、比較品には、酸化処理を行わなかったもの及び酸
化厚みが本発明以外のものを示す。
第1図には炉温350.500及び700°C中での鋼
板表面の昇温曲線を示す。参考のため第3表の酸化条件
で炉温350°C1挿入時間30秒は第1図で鋼板の表
面温度が約90°Cに達した後(図中×印)直ちに炉外
に出し、大気中で空冷したものである。
第3表に両面下釉掛けで本発明を適用した例を示すが、
はうろう釉薬を施釉する前に50〜1500人の酸化鉄
層を有する鋼板はほうろう特性が向上し、このままでも
、はうろう成品になる。
なお、上記下釉掛けの上に第1表に示す上釉を両面に1
30p厚みを施釉し、100℃で30分間乾燥後焼成し
たほうろう成品は泡欠陥等もなく、密着性も良好であっ
たが、比較品は泡、爪とび欠陥が多く、密着性も悪かっ
た。
(実施例2) 第1表の成分(重量%)の2.0 mm厚みの熱延鋼板
を塩酸酸洗した鋼板及び冷延鋼板を0.5〜1.2%調
質圧延またはショツトブラスト後100×150−に剪
断し、脱脂後流水およびスプレィ等で十分洗浄し、鋼板
表裏面の粗度をR+*mxで約6〜61μmに調整後炉
温か350〜700 ’Cの電気加熱炉中で2秒〜5分
間酸化し、その上に第2表の酸洗・Ni処理の下釉を鋼
板両面に約130JIrB施釉し、100°Cで30分
間乾燥を行った後焼成し、冷却後更に、上釉を鋼板両面
に約130μm施釉し、100℃で30分間乾燥を行っ
た後焼成した。
なお、比較品には、酸化処理を行わなかったもの及び酸
化厚みが本発明以外のものを示す。
第4表から明らかなようにほうろう釉薬を施釉する前に
50〜1500人の酸化鉄層を有する鋼板に酸洗・Ni
処理釉を下釉掛けした成品は泡、爪とび欠陥が無く、密
着性も良好であった。
これに反して、比較品は外観、密着性とも悪かった。
なお、上記下釉掛けの上に第1表に示す上釉を両面に1
30μmの厚みに施釉し、100℃で30分間乾燥後焼
成したほうろう成品は泡欠陥等もなく、密着性も良好で
あったが、比較品は泡、爪とび欠陥が多く、密着性も悪
かった。
(実・施例3) 第1表の成分(重量%)の2.0論厚みの熱延鋼板を塩
酸酸洗した鋼板及び冷延鋼板を0.5〜1.2%調質圧
延またはショッ4ドブラスト後100×150−に剪断
し、鋼板表裏面の粗度をRIIIIIXで約6〜61μ
mに調整後炉温か350〜700°Cの電気加熱炉中で
2秒〜3分20秒間酸化し、さび止め油を塗油量を変え
てロールコータ−で均一に塗油した。その後、第2表の
酸洗・無Ni処理及び酸洗・Ni処理の下釉を鋼板両面
に約13〇−施釉し、100°Cで30分間乾燥を行っ
た後焼成し、冷却後、更に、上釉を鋼板両面に約130
1Im施釉し100″Cで30分間乾燥を行った後焼成
した。
なお、比較品には、酸化処理を行わなかったもの及び酸
化層厚みが厚いのに塗油量を多くした本発明以外のもの
を示す。
第5表から明らかなようにほうろう釉薬を施釉する前に
50〜1450人の酸化鉄層を有し、塗油した鋼板に下
釉掛けほうろうした成品は泡欠陥、爪とび欠陥が無く密
着性も良好で、このままでも成品になる性能を有してい
る。更に、上釉を両面に130μmの厚みに施釉し、1
00°Cで30分間乾燥後焼成したほうろう成品は外観
及び密着性とも良好である。
これに反し、比較品は泡、爪とび及び釉引けが多く、密
着性も悪い。
〔発明の効果〕
本発明によれば、はうろう前処理工程を簡略化して、は
うろう特性の優れたほうろう製品をうることができるの
で、産業上碑益するところが極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は0.8mmX 100mmX 150mmの寸
法の試料について酸化時間(炉内保持時間)、酸化温度
(m板表面温度)及び炉温の関係を示すグラフである。 第1図 悴【 イヒ 間 間 <miル) 手続補正書(自発) 昭和63年11月17日 昭和63年特許願第148020号 2、発明の名称 はうろうの製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 (665)新日本製鐵株式全社 代表者 齋  藤    裕 4、代理人〒100 東京都千代田区丸の陶工丁目4番1号 6、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 (1)明細書18頁13行「塩酸酸洗した鋼板及び」の
後に「08驕厚みの」を挿入する。 (2)同20頁第1表を別紙の通り補正する。 (3)同22頁第3表を別紙の通り補正する。 (4)同23頁3行「塩酸酸洗した鋼板及び」の後に「
o、sa厚みの」を挿入する。 (5)同26頁3行「塩酸酸洗した鋼板及び」の後  
″に「o、 s a厚みの」を挿入する。 (6)同28頁第5表を別紙の通り補正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 熱間圧延鋼板もしくは冷間圧延鋼板の表面に酸化鉄層が
    存在する場合は該酸化鉄層を除去し、前記鋼板の表面を
    粗面化し、厚さ50〜1500Åの酸化鉄層を鋼板表面
    に形成し、そのまま、または、さび止め油を片面当たり
    3.0g/m^2以下を塗油し、その後ほうろう掛けを
    行うことを特徴とするほうろうの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008035528A1 (fr) 2006-09-19 2008-03-27 Nippon Steel Corporation Pièces à émailler et produits émaillés
US9073114B2 (en) 2006-09-27 2015-07-07 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Enameling steel sheet, excellent in fishscale resistance and method of producing the same

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