JPH01316326A - 腎臟疾患予防用薬剤 - Google Patents

腎臟疾患予防用薬剤

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JPH01316326A
JPH01316326A JP1055140A JP5514089A JPH01316326A JP H01316326 A JPH01316326 A JP H01316326A JP 1055140 A JP1055140 A JP 1055140A JP 5514089 A JP5514089 A JP 5514089A JP H01316326 A JPH01316326 A JP H01316326A
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spirulina
drug
zinc
alga
water
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JP1055140A
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Toshimitsu Kato
敏光 加藤
Teruo Watanabe
渡辺 輝夫
Yoshiji Fukuda
芳次 福田
Mikio Oyama
幹男 大山
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スピルリナ、高亜鉛含有スピルリナ又はスピ
ルリナの水溶性画分を有効成分とした腎臓疾患予防薬剤
に関し、詳細には、医療分野で使用されている薬剤例え
ば、抗生物質、抗ガン剤等による腎臓機能障害の予防効
果を発揮する薬剤に関する。
(従来の技術) 周知のように、生体における腎臓は、その尿細管におい
て、濾過および分泌機構により血液から老廃物および生
体内に取り込まれた有害物質、例えば薬物または毒物を
尿中に排泄する機能を有する。
このように腎臓は、独自の機能を営なんでいるが、前記
老廃物および薬物は局在的に蓄積しやすく、そのために
、これら物質に起因して腎臓の単独疾患ばかりでなく、
臓器の併発的疾患が多発しやすい。このような単独また
は併発的な腎臓疾患の原因となる物質は、具体的には多
岐多様にわたるが、薬物を例にとり示すと、以下のよう
である。
(腎障害を起こしやすい薬剤) ◎鎮痛、上熱、抗炎症剤、抗リウマチ剤フエナセチン、
アスピリン、インドメタシン、メフェナム酸、フェノプ
ロフェン、金製剤、D−ペニシラミン等。
■抗生物質 アミノグリコシド系、ポリペプチド系、ポリエン系、セ
ファロスポリン系、ペニシリン系等。
■化学療法剤 スルファミド類等。
◎抗癌剤 マイトマイシンC1ダウノマイシン、シスプラチン、ニ
トロソウレア系等。
◎免疫抑制剤 シクロホスファミド等。
◎麻酔剤 メトキシフルラン等。
◎利尿剤 チアジド系等。
◎増影剤 以上、腎臓疾患を臓器の物質代謝機能面から考察してき
た。しかし、腎臓疾患にあっては、例えば糖尿病患者に
おける糖尿病性腎炎の併発疾患、重金属(例えば無機水
銀)による汚染時の疾患、免疫機序を介すると考えられ
る疾患もある。
本発明で言う腎臓疾患とは、前記物質代謝機能異常に起
因する腎機能障害、例えば薬物等により生じる急性腎炎
およびかかる急性腎炎が慢性化した慢性腎炎、糸球体、
尿細管、ループス等の腎臓部位に機能障害を呈する疾患
をいう。
一方、スピルリナ(Spirulina)は、藍藻類紐
子目ユレモ科スピルリナ属に属する微細なラセン環であ
り、アフリカのチャド湖に自生する藻として知られてい
る。又、近年先進国における栄養と健康への関心の高ま
りから、その豊富な蛋白質、各種ビタミン、ミネラル、
植物性色素を含み消化吸収率が高いことから、打錠され
、補助栄養食品としても利用されている。例えば特開昭
52−21355号公報、特開昭61−146173号
公報などが知られている。
又、スピルリナ自体の生理作用についても種々研究され
ており、例えばコレステロール低下作用(Nutr、 
Report Int、 28巻、519頁、1983
年)、(日本栄養食糧学会誌、37.323頁、198
4年)及び(Progress in Medicin
e +  6.3125頁、1986年)、血圧上昇抑
制作用(第38回日本栄養食糧学会、1984年)、腸
内細菌叢の良化作用(千葉県立衛生短期大学紀要、5、
N1121987年)などが報告されている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、前記した様な医療分野における腎臓疾患
、特に薬の副作用として腎機能障害、他の疾病との合併
症等を副作用もなく緩やかに抑制あるいは回避する薬剤
として、種々の自然に存在する物について鋭意器した結
果、スピルリナに着目し、尚研究を進めた。その結果、
本発明を完成するに至った。
(問題点を解決する為の手段) 即ち、本発明は、スピルリナを有効成分とする腎臓疾患
予防用薬剤及び高亜鉛含有スピルリナを有効成分とする
腎臓疾患予防用薬剤更には、スピルリナの水溶性画分を
有効成分とする腎臓疾患予防用薬剤をも提供するもので
ある。
(構 成) 本発明のスピルリナとは、スピルリナ属に属する藻体で
あり、例えば、スピルリナ・プラテンシス(5piru
lina platensis )、スピルリナ・マキ
シマ(5pirulina maxima ) 、スピ
ルリナ・ゲイトレリ (5pirulina geit
leri ) 、スピルリナ・サイアミー(5piru
lina siamise )、スピルリナ・メイヤー
(5pirulina major )、スピルリナ・
ブリンセプス(5pirulina princeps
)、スピルリナ・ラキシシマ(5pirulina l
axissima )、スピルリナ・サブテイリシマ(
5pirulina subtilissima)、ス
ピルリナ・カルダリア(5pirulina cald
aris)スピルリナ・クルタ(5pirulina 
curta )、スピルリナ・スビルリノイデス(5p
irulina 5piruli−noides )、
スピルリナ・サブサルサ(5pirulinasubs
alsa)などが挙げられ、特に人工的に培養できるた
め入手容易で好ましいものはスピルリナ・プラテンシス
、スピルリナ・マキシマ、スピルリナ・ゲイトレリ、ス
ピルリナ・サイアミーなどである。
該スピルリナの培養方法としては、通常の藍藻の培養方
法に用いられている方法に従って行えば良い。例えば光
源として1000 = 10000ルツクスの光があれ
ば良く、培養温度としては、20〜65℃、好ましくは
30〜40℃の間であれば良い。
また培地成分としては、リンが10〜500w/11チ
ッ素が100〜2000■/l、カリウムが100〜2
000■/l、’IIXWk金属塩からなる公知の藍藻
用培地であれば良く、好ましくはSOT培地(表1参照
)を利用すれば良い。藍藻の培地への植菌量は1重量%
以下の植菌で良く、上記の培養条件下のもとで、1〜2
週間培養すれば良い。
また望ましくは、適宜培養中に炭酸ガスを吹き込み、溶
液中の炭酸イオンの量を増加させることが好ましい。
本発明のスピルリナは、湿藻体又は凍結乾燥藻体スプレ
ー乾燥藻体等の乾燥藻体でも良いが、望ましくはスプレ
ー乾燥藻体が良い。
表I  SOT培地の組成 NaHCO*         16.8  g/It
IhHPQ40.5  g / j! NaN0z          2.5  g/j!K
zSOn          t、o  g / lN
aC17,Og/It MgSOa・711□0     0.2  g/IC
aCj!z ・78z0     0.04  g/ 
lFe5Oa ・7Hz8     0.01 g /
 IHDTA          O,08g/IA、
溶液        1  ml/IA、溶液 HJOi          2.858 / 47M
nC1z H4Hto      1.81 g/ 1
tZnSOa ・7Hz0     0.22 g/ 
lCu5On ・5■z0     0.08 g /
 j!Mo5s          O,015g /
 1特に高亜鉛含有スピルリナは、培地中の亜鉛濃度を
通常の0.05 ppmより高い濃度、好ましくは1〜
30ppmの濃度で培養されたものである。通常スピリ
ナの亜鉛含量は、20〜30ppmであり、高亜鉛含有
スピルリナの藻体中の亜鉛含有量は30〜500ppm
である。高亜鉛含有スピルリナは、特に水銀等の重金属
に起因する腎炎に対して、顕著な予防効果を発揮するも
のである。勿論通常のスピリナルも効果があるが、他の
薬剤に起因する腎炎に対する予防効果の方が顕著である
本発明の薬剤は、スピルリナ、又はスピルリナからの水
溶性画分を含んでいれば良く、その形態は、粉末状、粒
状、顆粒状、カプセル等の液体又は固体状のものである
。その1日の投与量は、通常スピルリナとして1〜50
g程度、好ましくは1〜10g程度である。スピルリナ
の水溶性画分を有効成分とする場合は、該百分がスピル
リナの約30〜40重量%程度含まれるので、前記のス
ピルリナ量に換算した量を投与すればよく、1日の投与
量は、約0.3〜20g1好ましくは0.3〜4g程度
である。
本発明の第3発明の有効成分であるスピルリナの水溶性
画分は、乾燥スピルリナ藻体に水を加えて抽出された両
分を液状粘液状で得るか、乾燥したものである。抽出方
法としては、乾燥スピルリナ藻体を好ましくは水に1〜
10重量%、特に4〜8重量%の濃度、もしくは該藻体
の約10〜25倍程度の中性の水を該藻体に加え、常温
から低温、好ましくは1〜9℃程度の温度で約5〜20
時間程度攪拌して、遠心分離機で5000〜5oooo
x g程度、5〜30分で分離し、凍結乾燥等により乾
燥品とすることにより得られる。
更に水溶性画分の内、有効成分としては、特に好ましく
は分子量lO万以上のものである。分子量が10万より
小さいものは、腎障害予防効果が微弱である。この場合
、限外濾過機を用いて、例えばS−1007(アルバッ
クサービス社、ポリスルホン膜、分子量10万用)など
の分離膜で分離すればよい。こうしたスピルリナからの
抽出物は、服用する場合1回の量が少なくてすむので、
飲みやすいという利点がある。
尚、スピルリナの安全性については、下記の通り動物実
験、臨床試験により十分安全性を確認されたものである
動物実験 ■、急性毒性試験= (社)日本科学飼料協会ID5o
 : 6000nv/ kg以上2、亜急、性毒性試験
:埼玉医科大学 15%スピルリナ含有飼料を6ケ月間投与。
成長、血清生化学検査値、臓器に異常なし。
3、慢性毒性試験:埼玉医科大学 23%スピルリナ含有飼料を16ケ月間投与。
成長、血清生化学検査値、臓器に異常なし。
4、催奇形性および次世代に及ぼす影響:動物繁殖研究
所 5.7%、11.5%、23%スピルリナ含有飼料をF
0世代、F、世代に投与。Fo。
F1共に成長等に異常なし。
5、光過敏症に対する影響二郡山女子大学10%スピル
リナ含有飼料を投与し、1週間20,000 lux 
 の光照射。全く異常なし。
臣n床試験二東海大学医学部 1日4.2gのスピルリナを30例の被験者に4.8週
間投与。その前後3ケ月間にわたり、2週毎に血液学検
査、血清生化学検査を実施。全く異常を示さなかった。
(作 用) 本発明の薬剤の作用機作については、はっきりしたこと
はわからないが、本発明者らは次の様に考えている。
即ち、スピルリナもしくはスピルリナの水溶性画分を服
用することにより、血液中にit元素として亜鉛イオン
が取り込まれ、亜鉛イオンによりチオネインというイオ
ウを含む解毒作用を有するタンパク質を誘導する。この
チオネインが、腎機能障害の原因物質と結合して、体外
へ排出あるいは不活性化することにより、腎機能障害の
予防をしているのではないかと推察している。
以下に本発明を実施例にて詳細に説明する。
「%」、「部」は、特に断わりのない限り重量基準であ
る。
実施例1 〔無機水銀惹起急性腎炎に対するスピルリナの作用効果
〕 本実施例は物質代謝異常に起因する腎機能障害の内、重
金属による急性腎炎モデルとして、その腎機能障害惹起
作用が極めて強いことが知られている無機水銀(塩化第
二水銀)を選び、これが惹起する急性腎炎に対するスピ
ルリナおよび高亜鉛含有スピルリナの作用を調べ、本発
明の薬剤の有用性を確認するために行なったものである
拭放方抜工 体重120g前後のウィスター系雄性ラット(1群5匹
)に(i)  (ii)CE−2粉末飼料(コントロー
ル群、水銀投与群)(iii)30%スピルリナ含有C
E−2粉末飼料(水銀投与群)(iv)30%高亜鉛ス
ピルリナ含有CE−2粉末飼料(水銀投与群)を4日間
自由給餌し、水銀投与3群に15μmole/kg(水
銀として3mg/kg)の塩化第二水銀を1回背面皮下
投与した後、採血し、3000rpm 、15分間遠心
後、血清中のBUN 、タレアチニンを測定した。更に
ト殺直前の尿を採取し、尿中のALP (アルカリフォ
スファターゼ)およびGOT (グルタミノクオキサロ
アセティックトランスアミナーゼ)排泄量を測定した。
結果を表−2に示した。
/ / / (結 果) (1)  コントロール群に比して、無機水銀単独投与
群では著しく BUNおよびクレアチニンが上昇、また
、尿中ALPおよびGOT排泄量が上昇し、無機水銀に
よる急性腎障害発症が明らかに認められた。
(2)  スピルリナ+無機水銀投与群は、無機水銀単
独投与群に比して、BUNおよびクレアチニンの増加を
顕著に抑制した。また尿中ALPおよびGOT排泄量の
増加を顕著に抑制した。
(3)高亜鉛スピルリナ+無機水銀投与群は、無機水銀
単独投与群に比して、血中BUN 、クレアチニン及び
尿中ALP 、 GOT排泄量の増加を顕著に抑制した
。その抑制の程度は、高亜鉛スピルリナ投与群の方がス
ピルリナ投与群より大きい。
以上の結果からスピルリナおよび高亜鉛スピルリナは、
重金属特に水銀汚染時により惹起される急性腎障害を顕
著に改善することが明らかになり、その予防に極めて有
用であると考えられる。また、この時、高亜鉛スピルリ
ナの方がスピルリナより有用であると考えられる。その
効果の違いはスピルリナ中の亜鉛含有量(スピルリナ7
23ppm、高亜鉛含有スピルリナ:182ppm)の
違いと考えられ、亜鉛の存在がその効果発現に寄与して
いると推定される。
実施例2 〔パラアミノフェノール(PAP)惹起急性腎炎に対す
るスピルリナの作用効果〕 本実施例は、物質代謝異常に起因する腎機能障害の内、
薬物により生じる急性腎炎モデルとして、その腎機能障
害惹起作用が極めて強いことが知られている鎮痛薬ツェ
ナセチンの中間代謝産物であるパラアミノフェノール(
PAP)を選び、これが惹起する急性腎炎に対するスピ
ルリナの作用を調べ、本発明薬剤の有用性を確認するた
めに行なったものである。
基10口り土 体重120g前後のウィスター系雄性ラット(1群5匹
)に(i ) CE−2粉末飼料(コントロール群、P
AP単独投与群)(ii)30%スピルリナ含有CE−
2粉末飼料(PAP投与群)(iii)30%の高亜鉛
スピルリナ含有CE−2粉末飼料(PAP投与群)を4
日間自由給餌し、PAP投与3群にPAP (ジメチル
スルホキシドに溶解)  l mmole/kgを1回
前面皮下投与した。コントロール群には、同量のジメチ
ルスルホキシドを背面皮下投与した。その後、採血し、
3000rpn+ 、 15分間遠心後、血清中のBU
N 、クレアチニンを測定した。更にト殺直前の尿を採
取し、尿中のALP 、 GOT排泄量を測定した。
結果を表−3に示した。
(結 果) (1)  コントロール群に比して、パラアミノフェノ
ール(PAP)単独投与群では、著しく BUNおよび
クレアチニンが上昇、また、尿中ALPおよびGOT排
泄量が上昇し、PAP投与による急性腎障害発症が明ら
かに認められた。
(2)スピルリナ+PAP投与群は、PAP単独投与群
に比して、BUNおよびクレアチニンの増加を顕著に抑
制した。また尿中^LPおよびGOT排泄量の増加を顕
著に抑制した。
(3)スピルリナ十PAP投与群と高亜鉛スピルリナ十
PAP投与群との間には差が認められなかった。
実施例3 〔シスプラチン惹起急性腎炎に対するスピルリナの作用
効果〕 本実施例は、物質代謝異常に起因する腎機能障害の内、
薬物により生じる急性腎炎モデルとして、その腎機能障
害惹起作用が極めて強いことが知られている抗癌剤シス
プラチンを選び、これが惹起する急性腎炎に対するスピ
ルリナおよび高亜鉛含有スピルリナの作用を調べ、本発
明薬剤の有用性を確認するために行なったものである。
試碧立広工 体重120g前後のウィスター系雄性ラット(1群5匹
)に(i ) CE−2粉末飼料(コントロール群、シ
スプラチン単独投与群)(ii)30%スピルリナ含有
CE−2粉末飼料(シスプラチン投与)(iii)30
%高亜鉛スピルリナ含存含有−2粉末飼料(シスプラチ
ン投与)を4日間自由給餌し、シスプラチン投与3群に
8■/kg1回皮下投与した後全群を60時時間群飼料
にて飼育した。12時間絶食後採血し、3000rpm
 、15分間遠心後、血清中のB[IN 、クレアチニ
ンを測定した。更に、腎臓中のγ−GTP(r−グルタ
ミルトランスペブチターゼ)活性およびGOT活性を測
定した。結果を表−4、第1図及び第2図に示した。
/ とフ 、・・′ (結 果) (11コントロール群に比して、シスプラチン単独投与
群では著しく BUNおよびクレアチニンが上昇、また
、r−GTP(第1図参照)およびGOT  (第2図
参照)が減少し、シスプラチンによる急性腎障害発症が
明らかに認められた。
(2)  スピルリナ士シスプラチン投与群は、シスプ
ラチン単独投与群に比して、BIJNおよびクレアチニ
ンの増加を顕著に抑制した。また尿中r −GTPおよ
びGOTの減少を顕著に抑制した。
(3)スピルリナ士シスプラチン投与群と高亜鉛スピル
リナ+シスプラチン群との間には差は認められなかった
以上の結果からスピルリナは薬物により惹起される急性
腎障害を顕著に改善する事は明らかであり、薬物による
急性腎障害の予防に極めて有用であると考えられる。
実施例4 〔ゲンタマイシン惹起急性腎障害に対するスピルリナの
作用効果〕 本実施例は物質代謝機能異常に起因する腎機能障害の内
、薬物により生じる急性腎炎モデルとして、その腎機能
障害惹起作用が極めて強いことが知られているアミノグ
リコシド系抗生物質ゲンタマイシンを選び、これが惹起
する急性腎炎に対するスピルリナの作用を調べ、本発明
の薬剤の有用性を確認するために行なったものである。
拭呈方抜工 体重120g前後のウィスター系雄性ラット(1群5匹
)に(i ) CE−2粉末飼料(コントロール群、ゲ
ンタマイシン単独投与群)(ii)30%スピルリナ及
び30%高亜鉛スピルリナ含有CE−2粉末飼料(いず
れもゲンタマイシン投与)を4日間自由給餌し、ゲンタ
マイシン投与3群に120■/kgを1日1回、4日間
背部皮下投与して24時間後採血し、3000rpm 
、15分間遠心後、血清中のクレアチニンを測定した。
更に、腎臓中のγ−GTP活性およびGOT活性を測定
した。結果を表−5、第3図及び第4図に示した。
表5 GEN :ゲンタマイシンサルフェート**  P<0
.01、コントロール群に対し有意差有 111  P<0.01、#Il#  P < 0.0
01GEN群に対し有意差有 (結 果) (1)  コントロール群に比してゲンタマイシン単独
投与群では、著しく血清クレアチニンが上昇、また、r
−G・TPおよびGOTが減少し、ゲンタマイシンによ
る急性腎障害発症が明らかに認められた。
(2)スピルリナ+ゲンタマイシン投与群はゲンタマイ
シン単独投与群に比して、クレアチニンの増加を顕著に
抑制し通常レベルになった。また、γ−GTPおよびG
OTの減少を抑制した。
(3)スピルリナ+ゲンタマイシン投与群と高亜鉛スピ
ルリナ+ゲンタマイシン群との間には差は認められなか
った。
以上の結果からスピルリナは薬物により惹起される急性
腎炎を顕著に改善していることが明らかであり、スピル
リナは薬物による急性腎炎の予防に極めて有用であると
考えられる。
以上の結果から、高亜鉛スピルリナは、薬物により惹起
される急性腎障害を顕著に改善する事は明らかであり、
薬物による急性腎障害の予防に極めて有用であると考え
られる。
以上4つの実施例につき詳細に説明したが、実施例1で
は、投与された水銀の無毒化(主に解毒蛋白、亜鉛チオ
ネインの効果と推定)が考えられ、いわば水俣病に代表
される水銀中毒の予防に応用される。実施例2.3.4
では、医療用薬剤により生じる急性腎炎の予防に応用さ
れる。
実施例1では、スピルリナでも有効であるが、高亜鉛含
有スピルリナの方が更に有効である。又、実施例2〜4
では、スピルリナ、高亜鉛スピルリナ共に同程度の効果
であった。これらの結果から、物質代謝異常に起因する
腎機能障害に対し、スピルリナはその豊富なタンパク質
、ビタミン、ミネラル、植物性色素を含むことから、生
体の維持恒常性に役立ち、予防的に作用したものと推定
される。一方、水銀に代表される重金属による腎炎発症
に対しては、スピルリナの本来有する予防作用に亜鉛の
生理作用が付加されたものと推定される。
即ち、高亜鉛スピルリナを食することにより血液中にi
t元素として亜鉛イオンが取り込まれ、亜鉛イオンによ
りチオネインという解毒作用を有するタンパク質を誘導
する。このチオネインが、腎機能障害の原因物質、即ち
、水銀と結合して体外へ排出あるいは不活性化すること
により、腎機能障害の予防をしているのではないかと推
察される。
参考例−1(スピルリナ水溶性画分の調製)乾燥スピル
リナ藻体100gに水2000mj!を加えてp117
.0.5°C116時間撹拌して6000Xgで20分
間遠心分離機にて分離し、上滑中に水溶性画分く固型分
)35.9gを得た。
更に、この水溶性画分(固型分)100gを限外濾過機
〔アルバックサービス社、S−100T (ポリスルホ
ン膜分子110万用)〕で分子110万の点で分離し、
分子量10万以上の両分60g、10万より小さい両分
40gを得た。
参考例−2(スピルリナ油溶性画への調1つ乾燥スピル
リナ藻体100gにクロロホルム/メタノール(1: 
1、容量比) 1000 mlを加え60°Cで30分
間攪拌して、濾過し上清液を得、残渣について同一操作
をもう一度行ない得られた上清液を合せてエバポレータ
ーにて乾固し、油溶性画分14.9 gを得た。
実施例5 〔無機水銀惹起急性腎炎に対するスピルリナ抽出物の作
用効果〕 本実施例は実施例1と同じ無機水銀(塩化第二水銀)に
よる急性腎炎に対するスピルリナの有効成分を確認する
ために行なったものである。
跋放1抜工 実施例1と同様のラットに(i)CE−2粉末飼料(コ
ントロール群)、(ii ) CE−2粉末飼料(水銀
投与群)、(iii )参考例1及び2で得られた■ス
ピルリナの水溶性画分(Sp(W) ) 、■スピルリ
ナの水溶性画分の内分子ff1lo万以上の両分(Sp
(Ll) ) 、■スピルリナの油溶性画分(Sp(0
) 〕、を各々スピルリナに換算して30%含有させた
CE−2粉末飼料(水銀投与群)、(iv )  (i
ii )のCE−2粉末飼料(無水銀投与群)等の飼料
を与え、4日後(ii)、  (iii)群に水銀とし
て4 mg/ kg投与し、12時間後血清尿素窒素(
BLIN) 、血清クレアチニン、尿中ALP及びGO
T排泄量を測定した。
結果を表−6〜8に示した。
(効 果) (11スピルリナ水溶性画分(W)十無機水銀投与群は
、無機水銀単独投与群に比してクレアチニンおよびGO
Tの増加を抑制した。
(2)  スピルリナ水性画分の分子量10万以上のだ
(3)スピルリナ油溶性画分十無機水恨投与群は、十分
な抑制効果を有していなかった。
以上のことから、スピルリナの水溶性画分及び該水溶性
画分の内の分子110万以上の両分が急性腎障害を顕著
に改善することは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、実施例3の各グループの腎臓中の
r−GTP活性及びGOT活性を示し、第3図及び第4
図は、実施例4の各グループの腎臓中のr−GTr’活
性及びGOT活性を示す。 代理人 弁理士  高 橋 勝 利 第1図 **零 P<0.001  コントロールに対し宵tM
あり”   P(0,05C00Pに対し頁!差あり第
2図 1、;L)Lll’

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、スピルリナを有効成分とする腎臓疾患予防用薬剤。 2、高亜鉛含有スピルリナを有効成分とする腎臓疾患予
    防用薬剤。 3、スピルリナの水溶性画分を有効成分とする腎臓疾患
    予防用薬剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MD2516C2 (ro) * 2004-04-07 2005-03-31 Валериу РУДИК Remediu medicamentos antiinflamator, antiseptic şi antifungic sub formă de gel
JP2011079792A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Japan Algae Co Ltd 藍藻類スピルリナ組成物

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TWI386216B (zh) * 2009-10-09 2013-02-21 Japan Algae Co Ltd 藍藻類螺旋藻組成物

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