JPH0131598Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイのフートレストに関す
る。

〔考案の技術的背景と問題点〕

オートバイでは、車体の下部左右に突出させて
フートレストが設けられていて、運転者はこのフ
ートレストの上に足を置くようになつている。通
常、フートレストは、車体に弾性ブツシユを介し
て浮動的に取付けたフートレストバーに、弾性体
の筒状のフートレストを圧入して作られていて、
車体に搭載したエンジンの運転中の振動を緩和し
て、運転者の足の振動が伝わるのを軽減してい
る。ところが、足に力を加えると弾性ブツシユが
撓んで、フートレストが動き、安定感が欠けるこ
とがある。又、フートレストバーが筒状であるの
で、足の中央部一個所に力が集中して疲労するこ
ともある。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、フートレストを
板上にして、広い面積に足を置けるようにすると
共に、運転者の脚の長さ等の体格によつて、フー
トレスト板の傾きを体格に合せられ、力を加えて
も撓みが少く使用勝手がよいオートバイのフート
レストを得ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例について説明
する。

上面を平らにして弾性板１を張つてフートレス
ト板２とした筒体３を取着し、車体５に取付ける
フートレストバー６に圧入する。フートレストバ
ー６の先端面には、セレーシヨンが刻設してあ
り、弾性体４の端面にも、セレーシヨンを刻設し
たワツシヤ７が接着してある。そして、セレーシ
ヨンを刻設したワツシヤ８を噛み合わせ、ボルト
９でフートレストバー６の先端に締着する。尚、
フートレストバー６は車体５のブラケツト１０
に、ボルト１１で締着するようにしてある。

しかして、運転者は、広い面積のフートレスト
板２の上に足を置くことができ、フートレスト板
２は、運転者の体格に合せて傾けてワツシヤ９で
固定できるので、長距離ドライブでも疲れないも
のにできる。そして、筒体３は、弾性体４で、全
体にフートレストバー６に支持させてあつて、力
を加えた場合の変形量が少なく、安定感も高くで
きる。又、エンジンの振動は、弾性体４と弾性板
１によつて減衰し、足に伝わる振動を軽減する。

〔考案の効果〕 以上説明したように、この考案は、上面をフー
トレスト板とした筒体を弾性体を挟んでフートレ
ストバーに圧入し、フートレストバーの端でセレ
ーシヨンワツシヤによつて、筒体を任意な傾き位
置にして固定できるようにしたので、広い面積の
フートレスト板上に足を置くことができ、フート
レスト板も体格に合せて、傾けてセツトできるの
で、疲労が少ないものにできる。そして、筒体は
全体に弾性体を介してフートレストバーに取付け
られ、力を加えた場合の変位量も吸収できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断正
面図、第２図は横断側面図である。 ２……フートレスト板、３……筒体、４……弾
性体、６……フートレストバー、８……ワツシ
ヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面をフートレスト板とした筒体を弾性体を挟
   んでフートレストバーに圧入し、フートレストバ
   ーの端でセレーシヨンワツシヤによつて、筒体を
   任意な傾き位置にして固定できるよにしたことを
   特徴とするオートバイのフートレスト。