JPH01314962A - 液体クロマトグラフィー用充填剤 - Google Patents

液体クロマトグラフィー用充填剤

Info

Publication number
JPH01314962A
JPH01314962A JP63147138A JP14713888A JPH01314962A JP H01314962 A JPH01314962 A JP H01314962A JP 63147138 A JP63147138 A JP 63147138A JP 14713888 A JP14713888 A JP 14713888A JP H01314962 A JPH01314962 A JP H01314962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer particles
particle size
particles
monomer
seed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63147138A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yoshimatsu
吉松 明
Akihiro Kondo
近藤 昭裕
Rikio Tsushima
津嶌 力雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP63147138A priority Critical patent/JPH01314962A/ja
Publication of JPH01314962A publication Critical patent/JPH01314962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液体クロマトグラフィー用充填剤に関するも
のであり、更に詳しくは、特定の製法により得られる、
粒径が1〜30μmで真球性に優れた非多孔質あるいは
多孔質の均一粒径ポリマー粒子からなる液体クロマトグ
ラフィー用充填剤に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来、
液体クロマトグラフィー用充填剤としては、シリカゲル
、アルミナ等の無機物、デキストラン、ポリスチレン等
の有機高分子物質が、用途に応じた形状・粒径で用いら
れている。殊に、有機ポリマー系の充填剤が液体クロマ
トグラフィーに求められる性能の高度化、多様化に伴っ
て注目されている。これら液体クロマトグラフィー用充
填剤として用いられるポリマー粒子にはその粒子径が均
一であることが強く要求され、特に最近は液体クロマト
グラフィーの高速化、自動化、高分解能化のため、より
粒径分布の狭い粒子であることが要求されている。
従来このようなポリマー粒子を得る方法としては、主に
懸濁重合で得られた粒子を乾式あるいは湿式法により粉
砕して分級する方法がとられている。しかしながら、こ
の方法においては、得られる粒子の収率を考慮しなけれ
ば、ある程度均一な重合体粒子を得ることができるもの
の、その均一性は充分なものではなく、また、粉砕・分
級という煩雑な工程を経るため、生産性の低い欠点があ
る。一方、スチレン系重合体等の単分散微粒子にビニル
系単量体を吸収させた後、重合を行いその粒径を増大さ
せるシード重合法が知られている。この方法で粒子径が
1μm以上、特に10μm前後の粒子を得るためには、
微小な重合体粒子に単量体を吸収、重合させる工程を何
回か繰り返すが、この方法では生成する粒子の均一性の
低下及び重合速度の低下が問題となる。この方法とは別
に特公昭57−24369号公報に代表される二段階膨
潤シード重合法により均一粒径重合体を得る方法が知ら
れている。
この方法では、予めシード粒子上に膨潤助剤と呼ばれる
疎水性有機化合物を吸収させ、シード粒子の膨潤能力を
増大させた後にビニル系単量体で膨潤させ重合を行う。
しかしながら、この方法では膨潤助剤の疎水性が高いこ
と、またビニル単量体を油滴としてシード粒子分散液に
添加するため、目的の粒径の膨潤シード粒子を得るため
に通常長時間の膨潤処理が必要であり、生産性が低い欠
点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記の問題点を克服し、容易な操作で効率
良く且つ広範囲な単量体組成からなる均一粒径重合体微
粒子を得るシード重合法を開発するため鋭意研究を重ね
た結果、エチレン性不飽和単量体に、特定の非イオン性
有機化合物を添加し、水中で微分散させた微小乳化液が
、種ポリマー粒子に室温で迅速に吸収されることを見出
し、既に特願昭62−238383号にてその技術を開
示した。
更に検討の結果、上記方法にて得られた均一粒径重合体
微粒子が液体クロマトグラフィー用充填剤として極めて
好適に用い得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
即ち本発明は、油溶性エチレン性不飽和単量体(A)1
00重量部と、常温で液体であり、25℃における水へ
の溶解度が0.01重量%以上で、且つ単量体(A)と
相溶する非イオン性有機化合物(B)0.5〜300重
景部との混合物を、水系分散媒に分散された種ポリマー
粒子(C)に吸収させ、油溶性重合開始剤の存在下に重
合させることにより得られるポリマー粒子からなること
を特徴とする液体クロマトグラフィー用充填剤を提供す
るものである。
本発明において用いられる種ポリマー粒子(C)として
は、スチレン系、アクリル系、酢酸ビニル系等のモノマ
ー類の重合体で、従来シード重合法の種ポリマーとして
知られているものが用いられるが、特に平均粒子径が0
.1〜20μmで、且つ粒径分布の標準偏差が平均粒子
径の20%以下の非架橋型の粒子が好ましい。架橋型微
粒子を用いると本発明の製造法では生成する重合体粒子
の真球性が低下する場合が多く不都合を生ずる。これら
の種ポリマー粒子は、ソープフリー重合もしくは乳化重
合で得られた粒子径0.04〜0.2μm程度の均一粒
径微粒子を用い、従来のシード重合法を繰返して得るか
、又はJ、Polym。
Se4.、Polym、Lett、Ed、 23.10
3(1985)に示されているような非水系の沈殿重合
法を用いて得ることができるが、もちろんこれらの方法
に限定されるものではない。
本発明に使用される油溶性エチレン性不飽和単量体(A
)としては、例えばスチレン、p−メチルスチレン、p
−クロロスチレン、p−クロロメチルスチレン、スチレ
ンスルホン酸等のスチレン系モノマー;アクリル酸エチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミ
ノエチルアクリレート等のアクリル酸エステル系モノマ
ー;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ラウリル、ジメチルアミノエチルメタクリレート
、ジエチルアミノエチルメタクリレート等のメタクリル
酸エステル系モノマー;アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸等の不飽和カルボン酸系モノマー;ポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート;メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル等のアルキルビニルエ
ーテル;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル系
千ツマー;N−メチルアクリルアミド、N−エチルアク
リルアミド、N−メチルメタクリルアミド、 N−エチ
ルメタクリルアミド等のN−アルキル置換(メタ)アク
リルアミド;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等
のニトリル系モノマー:ジビニルベンゼン、エチルアル
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート等の多官能モノマー等が挙げられるが、
本質的に油溶性であれば前記七ツマ−に限定されるもの
ではない。これらの単量体は、単独で又は2種以上混合
して用いることが可能である。
また、イオン交換クロマトグラフィー用充填剤を製造す
る場合には、エチレン性不飽和単量体として、例えばカ
ルボキシル基、スルホ基、アミノ基、4級アンモニウム
基等の一官能基を有するエチレン性不飽和単量体を単独
もしくは併用して重合を行うか、又はエポキシ基、水酸
基、クロロメチル基、オキシカルボニル基、アミノ基の
如き官能基を有するエチレン性不飽和単量体を単独もし
くは併用して重合を行った後、これらの官能基をイオン
交換基に変換する方法、もしくは重合後、ポリマー粒子
を公知の方法により化学的に修飾して上記官能基を導入
する手段等を用いることができる。
次に、本発明で使用される非イオン性有機化合物(B)
は、常温で液体であり、25℃における水への溶解度が
0.01重量%以上で、且つ上記エチレン性不飽和単量
体と相溶するものであり、より好ましくは、25℃にお
ける水への溶解度が0.1重量%以上のものである。こ
のような化合物としては、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコ
ール、オクチルアルコール等のアルコール類:酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル等のエス
テル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類ニ
ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスル
ホキシド類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等のアミド類;アセトニトリル、プロピオニトリル
等のニトリル類等を挙げることができ、分子量で言えば
30〜300の低分子量化合物である。
また、前述のエチレン性不飽和単量体の中で上記条件を
満たすものも、該非イオン性有機化合物として用いるこ
とができる。こうした単量体としては、例えば、酢酸ビ
ニル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル等を挙げることができる。
これらの非イオン性有機化合物は単独で、あるいは2種
類以上を混合して用いることができる。
これらの非イオン性有機化合物を前記エチレン性不飽和
単量体100重量部に対し0.5〜300重量部、好ま
しくは2〜200重量部添重量部添加後、水系分散媒に
分散された上記種ポリマー粒子に吸収、膨潤させる。エ
チレン性不飽和単量体に対し非イオン性有機化合物の添
加量が上記より多い場合には、単量体の水への溶解度が
増加し、重合によりシード粒子以外に新たな粒子を生成
するか、もしくは、重合後の粒子の真球性が失われるこ
とになる等不都合を生じ、好ましくない。一方、添加量
が上記より少ない場合には、種ポリマー粒子への単量体
等の移行速度が遅く、吸収効率が悪くなり好ましくない
上記(A) + (B)の混合物を種ポリマー粒子に吸
収させる方法は特に限定されないが、例えばラウリル硫
酸ナトリウム等の界面活性剤水溶液中で、ホモミキサー
等により分散するか、又は超音波処理を行うこと等によ
り安定な微小に分散した乳化液を作製し、これを種ポリ
マー粒子の分散液と混合する方法が挙げられる。上記微
分散乳化液は種ポリマー粒子よりも小さく微分散された
ものがより効率よく種ポリマー粒子に吸収されるので好
ましい。
上記の混合、吸収過程は、通常、室温で1〜6時間撹拌
することにより短時間で達成されるが、30〜40℃程
度に加温することにより更に速く吸収される。その膨潤
度は単量体乳化液と種ポリマー粒子分散液との混合割合
を調整することにより任意に選ぶことが可能であるが、
通常は5〜150倍であり、この程度の膨潤度のものが
本発明において好適に用いられる。ここで膨潤度とは膨
潤前の種ポリマー粒子に対する膨潤後の粒子の容積比で
定義される。
尚、吸収の終了は光学顕微鏡等で観察することにより容
易に確認できる。
こうして種ポリマー粒子に吸収された単量体を、次の工
程で重合させるが、その際重合開始剤としては、一般に
用いられる油溶性重合開始剤が使用できる。例えば、過
酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、オルソクロロ過酸
化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル等の過
酸化物系開始剤、2.2”−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2”−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)等のアブ系開始剤が使用できる。水溶性の重合開
始剤を使用するとシード粒子以外に新たな重合体粒子を
生成させることになり好ましくない。
重合開始剤の添加時期は、上記単量体と非イオン性有機
化合物との混合工程から、微分散乳化液の種ポリマー粒
子への吸収工程までの間で適宜選ぶことができるが、単
量体と非イオン性有機化合物とともに混合するのが最も
簡便で好ましい。
重合温度は、用いる重合開始剤、単量体の種類に応じて
適宜選ぶことができるが、通常25〜ioo’cの範囲
であり、より好ましくは50〜90℃の範囲である。本
発明においては、単量体等が種ポリマー粒子に完全に吸
収された後に、昇温しで重合を行うのが好ましい。該吸
収工程の後期より昇温を始め重合を開始することもでき
るが、この場合は、新たな重合体粒子が生成しないよう
な条件にとどめる必要がある。
重合工程においては、重合体粒子の分散安定性を向上さ
せるために、各種の界面活性剤あるいは高分子保護コロ
イド等を用いてもよい。該分散安定剤としてはラウリル
硫酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム等の界面活性剤;ゼラチン、澱粉、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルキルエーテル、ポリビニル
アルコール等の水溶性高分子;硫酸バリウム、硫酸カル
シウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、リン酸カルシウム等の難水溶性無機塩等が挙げら
れる。
これら分散安定剤は、種ポリマー粒子に単量体等の微分
散乳化液を吸収させた後添加してもよいし、微分散乳化
時に添加し、微分散時の安定化と、重合時の分散安定化
の機能を兼ね備えさせてもよい。
このようにして重合を行うことにより、液体クロマトグ
ラフィー用充填剤として好適に用いられる均一粒径重合
体微粒子が得られる。その粒子径は、用いる種ポリマー
粒子の粒子径、種ポリマー粒子と単量体との割合によっ
て変わり得るが、本発明においては、特に1〜30μm
、粒径分布の標準偏差が平均粒子径の20%以下の均一
粒径重合体微粒子が好適に用いられる。
また、上記製法によれば、条件を選ぶことにより、表面
が滑らかで均質な微粒子から、凹凸のある多孔質の微粒
子まで任意に製造することができ、用途に応じた表面状
態の充填剤を得ることができる。特に、多孔質の充填剤
を得るためには、非イオン性有機化合物の単量体に対す
る量を比較的多く、通常15〜300重量%用いること
により達成される。上記非イオン性有機化合物としては
、重合性不飽和化合物でないものを用いた場合に、この
目的をより達成しやすい。
上記使用量の下限は用いる非イオン性有機化合物の種類
によって変化し得る。しかしながら、なめらかな表面の
微粒子が生成する条件と多孔質の微粒子が生成する条件
は明確に分けられるものではなく、非イオン性有機化合
物の種類と使用量を適宜選ぶことにより目的に応じた表
面状態の充填剤を得ることができる。
また、上記表面状態を調節するために、重合不活性な有
機溶剤、例えばトルエン、キシレン、ジエチルベンゼン
、n−ドデカン等を重合反応系中に存在させることもで
きる。これらを添加する時期は特に限定されないが、例
えば前記非イオン性有機化合物に混合“して用いること
ができる。
重合後の重合体微粒子は、濾別して水相を除き、水洗及
び/又は溶剤で洗浄の後、噴霧乾燥、減圧乾燥等の通常
の手段によって粉体として単離することができ、これは
、特別に分級処理を施さなくても液体クロマトグラフィ
ー用充填剤として好適に使用することができる。
〔実 施 例〕
以下本発明を実施例によって更に説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
参考例(種ポリマー粒子の製造) ポリビニルピロリドン(分子量4万)7.2部(部は重
量部、以下同様)、エアロゾールOT(和光純薬工業■
製アニオン性界面活性剤)2部、アゾイソブチロニトリ
ル0.5部をエタノール340部に溶解させた溶液を撹
拌しながら窒素気流下70℃に昇温させ、ついでスチレ
ン50部を加え、同温度で24時間保持して重合体粒子
を得た。この粒子の平均粒子径は1.83μm、粒径分
布の標準偏差は2.5%であった。
実施例1 参考例の乾燥粒子2.0部にイオン交換水200部とラ
ウリル硫酸ナトリウム0.13部を加え、均一に分散さ
せた。スチレン55重量%とジビニルベンゼン(純度5
5%品)45重量%とからなる単量体混合物50部にイ
ソアミルアセテート50部及び過酸化ベンゾイル0.6
部を溶解させたものに、イオン交換水200部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.3部を混合してこれを超音波処理
した。得られた乳化液を、前記種ポリマー粒子の分散液
に加え、30’Cにて4時間撹拌すると完全に単量体は
種ポリマー粒子に吸収された。この分散液にポリビニル
アルコール(GH−17、日本合成化学工業■製;ケン
化度 86.5〜89mo 1χ)の3%水溶液100
部を加えた後、撹拌しながら窒素気流下80゛Cで12
時間重合を行い、多孔質重合体微粒子の分散液を得た。
収率94%、この粒子の平均粒子径は7.3μm、粒径
分布の標準偏差は3.0%、BET法による表面積は1
20m”/gであった。
また、この粒子を洗浄後クロロホルムに分散させ、常法
に従って充填圧100kg/cm2でステンレスカラム
(内径7.8mm 、長さ30cm)に充填し、クロマ
トグラフィー用カラムを作成した。0.1重量%ベンゼ
ンを用いLml1分で注入して理論段数を測定したとこ
ろ16,000段であった。
実施例2 上記参考例と同様な操作で得られた粒径0.5μm、粒
径分布の標準偏差3.5%のポリスチレンシード粒子1
.0部にイオン交換水300部とラウリル硫酸ナトリウ
ム0.4部を加え均一に分散させた。一方、スチレン3
4部、ジビニルベンゼン(純度55%品)27部、メチ
ルエチルケトン10部及び過酸化ラウロイル1.0部を
溶解させたものにイオン交換水700部、ラウリル硫酸
ナトリウム2.2部を混合してこれを超音波処理した。
得られた乳化液を前記種ポリマー粒子の分散液に加え、
室温で4時間撹拌すると単量体は完全に種ポリマー粒子
に吸収された。この分散液を撹拌しながらそのまま窒素
気流下70℃で12時間重合を行い、均一粒径微粒子の
分散液を得た。
収率93%。この粒子の粒径は3.0μm、粒径分布の
標準偏差は4%であった。また、BET法による表面積
は15m”/gであった。この粒子を洗浄後、実施例1
と同様にして充填圧100kg/cm2でステンレスカ
ラムに充填し理論段数を測定したところ30,000段
であった。
実施例3 実施例1においてイソアミルアセテート50部のかわり
にイソアミルアルコール5.0部を使用して同様な操作
を行った。収率95%。この粒子の粒径は7.5μm1
粒径分布の標準偏差は3.2%であった。この粒子のB
ET法による表面積は8 m2/gであり、実施例1と
同様にしてカラムに充填し、理論段数を測定したところ
14,000段であった。
実施例4 種ポリマー粒子として粒径2.2μm、粒径分布の標準
偏差7.0%のポリスチレンシード粒子2.0部を使用
した以外は実施例1と同様の操作を行い微粒子を得た。
収率は92%、平均粒径は8.3μm、粒径分布の標準
偏差は8.0%であった。この粒子をテトラヒドロフラ
ン中に分散後、ステンレスカラム(内径7.8mm、長
さ30cm)に充填し、0.1重量%ベンゼンを用いて
理論段数を測定したところ15,000段であり、良好
な結果を与えた。
実施例5 種ポリマー粒子として粒径2.75μm、粒径分布の標
準偏差13.4%のポリスチレンシード粒子260部を
使用した以外は実施例1と同様の操作を行った。収率は
90%、平均粒径は9.0μm1粒径分布の標準偏差は
15.2%であった。この微粒子を実施例4と同様にス
テンレスカラムに充填後、理論段数を測定したところ1
2.000段であった。
比較例1 単量体混合物にイソアミルアセテートを添加せずに単量
体乳化液を得た以外は実施例1と同様な操作を行った。
種ポリマー分散液に単量体乳化液を加え4時間撹拌する
と、単量体が油相として分離した。そのまま重合すると
粒子径1〜30μmの多亦散粒子が得られた。この微粒
子のステンレスカラムへの充填を試みたところ、圧力が
異常に上昇し充填できなかった。
比較例2 比較例1と同様な操作で粒子径1〜30μmの多分散粒
子を得た。この粒子を乾燥後21のアセトンに分散させ
、沈降法により分級を行い、平均粒径8.0μm、粒径
分布の標準偏差12.0%の微粒子を得た。この粒子を
ステンレスカラムに充填して実施例1と同様に理論段数
を評価したところ12.000段であった。しかし、こ
の分級には2週間程度の日数が必要であり、また、収率
は35%と極めて低いものであった。
〔発明の効果〕
上記実施例の結果からも明らかなように、本発明の充填
剤は特定の製法により得られた重合体粒子からなり、こ
れらは特別に分級処理を施さなくても粒径分布の狭いも
のであり、ゲルパーミェーションクロマトグラフィー、
吸着クロマトグラフィー、分配クロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグ
ラフィー等に好適に用いられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油溶性エチレン性不飽和単量体(A)100重量部
    と、常温で液体であり、25℃における水への溶解度が
    0.01重量%以上で、且つ単量体(A)と相溶する非
    イオン性有機化合物(B)0.5〜300重量部との混
    合物を、水系分散媒に分散された種ポリマー粒子(C)
    に吸収させ、油溶性重合開始剤の存在下に重合させるこ
    とにより得られるポリマー粒子からなることを特徴とす
    る液体クロマトグラフィー用充填剤。 2 単量体(A)と非イオン性有機化合物(B)との混
    合物を種ポリマー粒子(C)よりも小さく微分散した後
    、種ポリマー粒子(C)に吸収させる請求項1記載の液
    体クロマトグラフィー用充填剤。 3 種ポリマー粒子(C)として平均粒子径が0.1〜
    20μmで、且つ粒径分布の標準偏差が平均粒子径の2
    0%以下である重合体粒子を用いる請求項1又は2記載
    の液体クロマトグラフィー用充填剤。
JP63147138A 1988-06-15 1988-06-15 液体クロマトグラフィー用充填剤 Pending JPH01314962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63147138A JPH01314962A (ja) 1988-06-15 1988-06-15 液体クロマトグラフィー用充填剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63147138A JPH01314962A (ja) 1988-06-15 1988-06-15 液体クロマトグラフィー用充填剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01314962A true JPH01314962A (ja) 1989-12-20

Family

ID=15423435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63147138A Pending JPH01314962A (ja) 1988-06-15 1988-06-15 液体クロマトグラフィー用充填剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01314962A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992009889A1 (fr) * 1990-11-21 1992-06-11 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Procede de preparation d'un porteur pour la chromatographie liquide a echange de cations, et procede de determination quantitative de l'hemoglobine saccharifiee a l'aide dudit porteur
AU639959B2 (en) * 1990-11-21 1993-08-12 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Process for preparing carrier for cation exchange liquid chromatography and method of quantitatively determining saccharified hemoglobin using said carrier
JP2018189441A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 日立化成テクノサービス株式会社 超臨界流体クロマトグラフィー用カラム充填剤、超臨界流体クロマトグラフィー用カラム及びそれらの製造方法
US11731106B2 (en) 2019-10-02 2023-08-22 Shimadzu Corporation Column packing material for supercritical fluid chromatography, column for supercritical fluid chromatography and preparation method therefor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992009889A1 (fr) * 1990-11-21 1992-06-11 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Procede de preparation d'un porteur pour la chromatographie liquide a echange de cations, et procede de determination quantitative de l'hemoglobine saccharifiee a l'aide dudit porteur
AU639959B2 (en) * 1990-11-21 1993-08-12 Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Process for preparing carrier for cation exchange liquid chromatography and method of quantitatively determining saccharified hemoglobin using said carrier
JP2018189441A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 日立化成テクノサービス株式会社 超臨界流体クロマトグラフィー用カラム充填剤、超臨界流体クロマトグラフィー用カラム及びそれらの製造方法
US11731106B2 (en) 2019-10-02 2023-08-22 Shimadzu Corporation Column packing material for supercritical fluid chromatography, column for supercritical fluid chromatography and preparation method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111171221B (zh) 一种利用spg乳化膜技术制备热膨胀微球的方法
CN111662412A (zh) 一种均一粒径高分子微球的制备方法
JPS61215602A (ja) 重合体粒子の製造方法
US6949601B1 (en) Single stage seed polymerization for the production of large polymer particles with a narrow size distribution
JPS61215603A (ja) 重合体粒子の製造方法
JPS61215604A (ja) ポリマ−粒子の製造方法
KR100751598B1 (ko) 무유화 유화중합으로 다양한 크기와 형태를 갖는 비닐계고분자 입자를 제조하는 방법
JPH01314962A (ja) 液体クロマトグラフィー用充填剤
JPH07103206B2 (ja) 架橋ポリマー粒子の製造方法
EP0308864B1 (en) Process for preparing uniformly sized, fine particles of polymer
JPS61190504A (ja) ポリマ−粒子の製造方法
JP3130437B2 (ja) 大きさの揃った重合体粒子の製造方法
JPH08134115A (ja) 高単分散微粒子の製造方法
JPH028602B2 (ja)
JPS61225254A (ja) 均一粒径微粒子及びその製造方法
JPS61215605A (ja) ポリマ−粒子の製造方法
JPH11158204A (ja) 懸濁重合方法
JPH05178913A (ja) 均一粒径重合体微粒子の製造方法
JPH0717688B2 (ja) 高架橋ポリマー粒子およびその製造方法
JPS6263856A (ja) クロマトグラフイ−用充填剤の製造方法
JPH08100006A (ja) 単分散ポリマー粒子の製造方法
JPH04337303A (ja) 単分散粒子の製造法
JPH0574603B2 (ja)
JP2549940B2 (ja) 高架橋重合体粒子の製造方法
JP3534862B2 (ja) 高単分散微粒子の製造方法