JPH01314626A - 4輪駆動車 - Google Patents

4輪駆動車

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JPH01314626A
JPH01314626A JP14648788A JP14648788A JPH01314626A JP H01314626 A JPH01314626 A JP H01314626A JP 14648788 A JP14648788 A JP 14648788A JP 14648788 A JP14648788 A JP 14648788A JP H01314626 A JPH01314626 A JP H01314626A
Authority
JP
Japan
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torque
torque limiter
wheel drive
output
input
Prior art date
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Pending
Application number
JP14648788A
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English (en)
Inventor
Akihiro Kimura
明広 木村
Katsuji Murakawa
村川 勝次
Toshihiro Ishikawa
敏弘 石川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH01314626A publication Critical patent/JPH01314626A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、4輪駆動車に関するものである。
〔従来の技術〕
従来にす、4輪駆動車として、所定以上のトルりが掛か
った時に作動してトルクの伝達を断つトルクリミッタを
前輪駆動系および後輪駆動系のいずれか一方に設け、ト
ルクリミッタ以降の駆動系の軽量化を図ったものがある
(実開昭61−106436号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記4輪駆動車では、トルクリミッタが作動すると、ト
ルクリミッタの所でトルクが伝達されなくなる。例えば
、後輪駆動系にトルクリミッタが設けられている場合に
は、後輪にエンジンの駆動力が伝達されなくなる。つま
り、このタイプのトルクリミッタは、入力部と出力部と
これらの間に流体の圧力あるいは弾性体の弾性力による
一定の押圧力で付勢接合される摩擦接触部とを備えたも
ので、入力部と出力部との間に所定値以上のトルクが掛
かると、−時的に摩擦接触部がスリップ回転を起こし、
トルク伝達が極端に低下するという特性を有する。この
ため、上記4輪駆動車では、走行中にトルクリミッタが
作動するような状態が引き起こされれば、2輪駆動状態
になってしまい、4輪駆動車特有の安定した走行性が得
られなくなってしまうという問題があった。
以上の事情に鑑みて、本発明は、トルクリミッタを用い
てトルクリミッタ以降の駆動系の軽量化が図れるととも
に、安定した走行性を得ることができる4輪駆動車を提
供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明にかかる4輪駆動車は
、エンジンから出力された駆動力を前輪駆動系および後
輪駆動系に伝達するように構成された4輪駆動車におい
て、入力部と出力部とを有するとともにこれらの間に一
定の押圧力により付勢接合される摩擦接触部を有し入力
部と出力部との間に所定以上のトルクが掛かった時に作
動して入力部と出力部との間のトルクの伝達を断つトル
クリミッタを前記前輪駆動系および後輪駆動系のいずれ
か一方に設けるとともに、前記トルクリミッタが作動し
ている時に作動してトルクリミッタの入力部と出力部と
の間でトルクリミッタの作動開始トルクよりも小さなト
ルクが伝達されるようにする連結手段とを設【ノるよう
にしたものである。
特に、センタデファレンシャルを備えた4輪駆動車にお
いては、トルクリミッタが作動している時に作動してセ
ンタデファレンシャルの差動を制限するセンタデファレ
ンシャル差動制限手段を設けるようにすることが好まし
い。
(作用〕 以上の構成によれば、エンジンから過大な駆動力が出力
されトルクリミッタの入力部と出力部との間に所定以上
の過大なトルクが掛かると、トルクリミッタが作動し、
これに伴って、連結手段が作動してトルクリミッタの入
力部と出力部との間でトルクリミッタの作動開始トルク
よりも小さなトルクが伝達されるようになる。このため
、エンジンからトルクリミッタに過大な駆動力が伝達さ
れても、トルクリミッタの出力部以降の駆動系に過大な
トルクが伝達されなくなる。しかも、トルクリミッタが
作動するような状態が引き起こされても、トルクリミッ
タの出力部以降の駆動系にエンジンの駆動力が伝達され
るようになり、富に4輪駆動状態で走行できることとな
る。
また、センタデファレンシャルを備えた4輪駆動車にお
いて、上記構成とすれば、トルクリミッタおよび連結手
段が作動してトルクリミッタが設けられた駆動系にトル
クリミッタの作動開始トルクよりも小さなトルクが伝達
されるようになると、センタデファレンシャルの持つ特
性によりトルクリミッタが設けられていない駆動系にも
トルクリミッタの作動開始トルクよりも小さなトルクが
伝達されることとなる。そこで、さらにセンタデファレ
ンシャル差動制限手段を設けるようにすれば、トルクリ
ミッタが作動している時にはセンタデファレンシャル差
動制限手段が作動してセンタデファレンシャルの差動が
制限されることとなる。このため、エンジンから過大な
トルクが出力されトルクリミッタおよび連結手段が作動
してトルクリミッタが設けられた駆動系にトルクリミッ
タの作動開始トルクよりも小さなトルクが伝達されるよ
うになっても、センタデファレンシャルが働かなくなる
ことから、エンジンから出力された過大な駆動力がj〜
ルクリミッタが設けられていない駆動系にそのまま伝達
されることとなる。したがって、センタデファレンシャ
ルを備えた4輪駆動車において、非常に大きな駆動力を
必要とする急発進や急加速等もできるようになる。
〔実施例〕
第1図は、本発明にかかる4輪駆動車の一実施例を示し
ている。この4輪駆動車は、エンジン1と、エンジン1
に接続されたトランスミッション2と、エンジン1から
トランスミッション2を介して出力された駆動力を分割
して前輪駆動系3および後輪駆動系4に伝達するセンタ
デファレンシャル5とを備えている。
前輪駆動系3は、前輪31、前輪車軸32およびフロン
トデファレンシャル33を有し、後輪駆動系4は、後輪
41、後輪車軸42、リヤデファレンシャル43および
プロペラシャフト44を有している。センタデファレン
シャル5は、前輪車軸32上に設けられ、第1サイドギ
ヤ51が前輪側連結部材52を介してフロントデファレ
ンシャル33のピニオンギヤ33aに連結されていると
ともに、第2サイドギヤ53が後輪側連結部材54を介
してプロペラシャフト44のピニオンギヤ44aに連結
されている。
後輪駆動系4のプロペラシャフト44は、途中で入力側
の軸44bと出力側の軸44Gとに分断され、これら入
力側の軸44bと出力側の軸44Cとの間にはトルクリ
ミッタ8と連結手段9とが介設されている。
トルクリミ、ツタ8および連結手段9は、第2図に示す
ように構成されている。トルクリミッタ8は、プロペラ
シャフト44の入力側の軸44bに結合された入力軸(
入力部)81と、ベアリング押え80を介してプロペラ
シャフト44の出力側の軸44cに結合された出力軸(
出力部)82とを備えている。入力軸81は、出力軸8
2の円筒状に形成された一端部内に収納され、出力軸8
2に対して独立して回転できるようになっている。
入力軸81−1端部の外周面には周方向に等間隔を置い
て複数個のピストン穴83が形成され、各ピストン穴8
3内にはピストン部材84が出没可能に挿入されている
。ビス1〜ン部材84とピストン穴83の底との間には
コイルスプリング85が介入されていて、このコイルス
プリング85のばね力によってピストン部材84は常に
出力軸82の円筒部の周壁82aに向かつて付勢されて
いる。
入力軸81一端部の外周面と出力軸82の円筒部の周壁
82aとの間には、入力軸81一端部の7ランジ81a
に固定され入力軸81と一体的に回転するガイド部材8
6が介設されている。ガイド部材86にはスチールボー
ル(摩擦接触部の一部)87が支持され、このスチール
ボール87にはコイルスプリング85のばね力で付勢さ
れたピストン部材84が押し当てられている。
出力軸82の円筒部の周壁82aにはスチールボール8
7の直径より小径の貫通穴(摩擦接触部の一部)88が
周方向に等間隔を置いて複数個形成され、各貫通穴88
にはコイルスプリング85で付勢されたスチールボール
87の一部が嵌め込まれている。
連結手段9は、筒体90、コイルスプリング91、プレ
ッシャプレート92および湿式多板クラッチ93を備え
ている。筒体90は、入力軸81の一端部に外嵌され、
コイルスプリング91のばね力によって常に出力軸82
の円筒部の端壁82bに向かつて付勢されている。筒体
90の周壁にはその周壁の内周面側が拡がった係合穴9
0aが貫通形成され、この係合穴90aにはピストン部
材84のくさび状の先端部が嵌入されている。このため
、筒体90がコイルスプリング91のばね力によって出
力軸82の円筒部の底壁82’ l)に向かって動かさ
れるのが防止されている。
筒体90と出力軸82の円筒部の底壁82bとの間には
、プレッシャプレート92および湿式多。
板クラッチ93が介設されている。湿式多板クラッチ9
3は、入力軸81および出力軸82に交互に取り付けら
れた多数枚のクラッチ板93aからなっている。これら
クラッチ板り3a同士は、筒体90およびプレッシャプ
レート92を介してコイ1、ルス刑ング91のばね力が
、掛けら、れることにより接合され、コイルスプリング
91のばね力が解除されることにより離されるようにな
っている。
トルクリミッタ8および連結手段9は、以上のように構
成されていて、エンジン1から出力される駆動力が比較
的小さくトルクリミッタ8の入力軸81と出力軸82と
の間で伝達されるトルクが所定値(トルクリミッタ作動
開始トルク)以下の場合には、第2図に示すように、ス
チールボール87の一部がコイルスプリング85のばね
力によって貫通穴88内に嵌め込まれた状態で保持され
るようになっている。このため、この状態のときには入
力軸81と出力軸82とがスチールボール87を介して
連結され、エンジン1の駆動力を入力軸81から出力軸
82ヘスチールボール87を介して伝達できるようにな
っている。
また、このときには、筒体90の係合穴90aにピスト
ン部材84のくさび状の先端部が嵌入され、筒体90の
動きが止められているため、コイルスプリング91のば
ね力が湿式多板クラッチ93に掛からないようになって
いる。このため、湿式多板クラッチ93のクラッチ板9
38同士が離され、エンジン1の駆動力が入力軸81か
ら出力軸82へ湿式多板クラッチ93を介して伝達され
ないようになっている。したがって、I〜ルクリミツタ
8の入力軸81と出力@82との間で伝達されるトルク
がトルクリミッタ作動開始トルク以下の場合には、エン
ジン1の駆動力は、入力軸81から出力軸82ヘスチー
ルボール87のみを介して伝達される。
一方、エンジン1から過大な駆動力が出力され、ドルク
リミツ゛り8の入力軸81と出力軸82どの間で伝達さ
れるトルクがトルクリミッタ作動開始トルクを超えるよ
うになると、コイルスプリング85のは゛ね力によって
スチールボール87を貫通穴88内に保持しておくこと
ができなくなり、スチールボール87が貫通穴88内か
ら押し出され、出力軸82に対し入力軸81がスリップ
回転するようになる。この状態が、トルクリミッタ8が
作動している状態である。このようにトルクリミッタ8
の入力軸81と出力軸82との間で伝達されるトルクが
トルクリミッタ作動開始トルクを越えた場合には、トル
クリミッタ8が作動するようになり、エンジン1の駆動
力が入力軸81から出力軸82ヘスチールボール87を
介して伝達されなくなる。
しかも、トルクリミッタ8が作動すると、ピストン部材
84が貫通穴88内から押し出されたスチールボール8
7によって押されてピストン穴83内に押し込まれるよ
うになる。ピストン部材84がピストン穴83内に押し
込まれるようになると、筒体90の係合穴90aとピス
トン部材84のくさび状の先端部との間に隙間ができ、
コイルスプリング91のばね力によって筒体90が出力
軸82の円筒部の端壁82bに向かって動かされるよう
になる。これに伴って、プレッシャプレート92が出力
′軸82の円筒部の端壁82bに向かって動かされ、湿
式多板クラッチ93にコイルスプリング91のばね力が
掛かるようになって、クラッチ板9”38同士が接合さ
れるようになる。この状態が、連結手段9が作動してい
る状態であるこのようにトルクリミツタ8が作動した場
合には、連結手段9が作動するようになって、入力軸8
1と出力軸82とが湿式多板クラッチ93によって結合
され、エンジン1の駆動力が入力軸81から出力軸82
へ湿式多板クラッチ93を介して伝達されるようになる
連結手段9が作動して、エンジン1の駆動力が入力軸8
1から出力軸82へ湿式多板クラッチ93を介して伝達
されるようになると、湿式多板クラッチ93の入力軸8
1に取り付りられたクラッチ板93aと出力軸82に取
り付けられたクラッチ板93aとがコイルスプリング9
1のばね力によって接合されただけであるため、両クラ
ッチ板938間で僅かにすべりが生じ、出力軸82へは
入力軸81のトルクより小さなトルクが伝達されるよう
になる。
したがって、エンジン1から過大な駆動力が出力され、
トルクリミッタ8の入力軸81と出力軸82との間で伝
達されるトルクがトルクリミッタ作動開始トルクを超え
、トルクリミッタ8が作動し、これに伴って連結手段9
が作動するようになれば、トルクリミッタ作動開始トル
クよりも小さなトルクが入力軸81から出力軸82へ伝
達されるようになる。なお、トルクリミッタ作動開始ト
ルク値の調整はコイルスプリング85のばね力を変える
ことにより、また、連結手段9が作動したときに入力軸
81から出力軸82へ伝達されるトルク値の調整はコイ
ルスプリング91のばね力を変えることにより行う。
以上のように、この4輪駆動車では、エンジン1から過
大な駆動力が出力されトルクリミッタ8の入力軸81と
出力軸82との間にトルクリミッタ作動開始トルクより
過大なトルクが掛かるようになると、トルクリミッタ8
が作動して、入力軸81から出力軸82へ過大なトルク
が伝達されないようになる。そして、トルクリミッタ8
の作動に伴って、連結手段9が作動してトルクリミッタ
8の入力軸81から出力軸82ヘドルクリミッタ作動開
始トルクよりも小さなトルクが伝達されるようになる。
このため、エンジン1から過大な駆動力が出力されても
、トルクリミッタ8以降の駆動系にトルクリミッタ作動
開始トルクよりも大きなトルクが伝達されなくなる。し
たがって、1−ルウリミッタ8以降の駆動系の各部品の
剛性を小さくしても、これらの部品が破損するというこ
とがなくなり、トルクリミッタ8以降の駆動系の軽量化
を図ることができる。しかも、トルクリミッタ8が作動
しても、この時には連結手段9によつ−Cトルクリミッ
タ8以降の駆動系にトルクが伝達されるようになるため
、常に4輪駆動状態が確保され、安定した走行ができる
ようになる。
さらに、この実施例では、センタデファレンシャル5を
備えるようにしているため、コーナリング時の走行性が
向上する。しかも、トルクリミッタ8および連結手段9
が作動してトルクリミッタ8が設けられた駆動系(後輪
駆動系)4に小さなトルクが伝達されるようになれば、
センタデファレンシャル5の持つ特性によりトルクリミ
ッタ8が設けられていない駆動系(前輪駆動系)3にも
小さなトルクが伝達されるようになる。このため、前輪
駆動系3にも過大なトルクが伝達されないようになり、
前後輪駆動系3,4共に軽量化を図ることができる。
前記実施例において、トルクリミッタおよび連結手段を
第3図に示すように構成してもよい。トルクリミッタ1
0は、プロペラシャフト44の入力側の軸44bに結合
された入力軸(入力部)101と、プロペラシャフト4
4の出力側の軸44Cにスプライン結合された出力軸(
出力81%、LiO2とを備えている。出力軸102は
、入力軸101に対して独立して回転できるようになっ
ているとともに、軸方向にスライドできるようになって
いる。
出力軸102の先端拡大部は、入力軸101の円筒状に
形成された一鱗部内に挿入され、入力軸101の円筒部
内の一端面10.1aに向かい合ね。
されている。出力軸102の先端拡大部には凹部103
が形成され、この四部103内にはコイルスプリング1
04によって入力、軸1.01の円筒、部。
内の一端面101aに向かつて付勢さし大スチールボー
ル(摩擦接触部の一部)105が挿入されている。入力
軸1.01の円筒部内の一端面101aには円錐形の窪
み(摩擦接触部の一部)102bが形成され、この円錐
形の窪み102b内にはスチールボール105の一部が
嵌め込まれている。
連結手段11は、出力軸102の先端拡大部と入力軸1
01の円筒部内の他端面101.Cとの間に設けられ、
互0に間隔を置いて対向配四された一対の羽根車111
.112からなるフルードカップリングを備えている。
一対の、羽根車1.11゜112は、それぞ、れ人力軸
101と出力軸102とに一体的に取り付けられている
。出力軸102の先端拡大部と入力軸1.01の円筒部
内の他端面101Cとの間の空間内には粘性流体113
が充填さ、れ、入力軸101の駆動力が出力軸102へ
粘性、流体113を媒体として伝達されるようになって
いる。なお、入力軸101と出力軸102との間の隙間
は、粘性流体113が漏れないようにシール11.4 
、11.5によって密閉されている。
このトルクリミッタ10および連結手段11は、以上の
ように構成されていて、入力軸101と出力軸102と
の間で伝達されるトルクがトルクリミッタ作動開始トル
ク以下の場合には、円錐形の窪み102b内に嵌め込ま
れたスチールボール105によって入力軸101と出力
軸102とが連結され、エンジン1の駆動力がスチール
ボール105を介して伝達されるようになっている。な
お、このとぎには、入力軸101に取り付けられた羽根
車111と出力軸102に取りイ」けられた羽根車11
2とが大きく離れ、羽根車111,112間の伝達効率
が低くなっているため、粘性流体113を介して入力軸
101から出力軸102へエンジン1の駆動力がほとん
ど伝達されないようになっている。
一方、入力軸101と出力軸102との間で伝達される
トルクがトルクリミッタ作動開始トルクを超えるように
なると、スチールボール105が円錐形の窪み102b
内から押し出され、入力軸101が出力軸102に対し
てスリップ回転するようになってエンジン1の駆゛動力
がスチールボール105を介して伝達されなくなる。
この状態がトルクリミッタ10の作動状態で、このよう
にトルクリミツタ10が作動してスチールボール105
が円錐形の窪み102b内から押し出されるようになる
と、出力軸102が図中、矢印六方向へ動かされ、出力
軸102に取り(=I IJられた羽根車112が入力
軸101に取り(=Iけられた羽根車111に接近する
ようになる。この状態が連結手段11の作動状態で、こ
のときには、羽根車111.112間の伝達効率が高ま
って、エンジン1の駆動力が粘性流体113を介して入
力軸101から出力軸102へ伝達されるJ、うになる
したかつて、入力軸101と出力軸102との間で伝達
されるトルクがトルクリミッタ作動開始トルクを超え、
l〜ルクリミッタ10および連結1段11が作動するよ
うになれば、エンジン1の駆動力が入力軸101から出
力軸102へ粘性流体113を介して伝達されるように
なる結果、入力軸101と出力軸102との間で伝達[
lスか牛しるようになり、出力軸102へはトルクリミ
ッタ作動開始トルクよりも小さなトルクが伝達されるよ
うになる。
第4図は、別の実施例を示している。この図において、
第1図と同じ符号を付したものは、第1図と同じものを
示している。この4輪駆動車では、トルクリミッタ13
が前輪車軸32上で、がっ、2つに分断された後輪側連
結部材54(後輪駆動系4の一部)の入力側部材54a
と出力側部材54bとの間に介設されている。トルクリ
ミッタ13は、入力側部材54aに結合された入力部材
(入力部)131と出力側部材54bに結合された出力
部材(出力部)132とを備えている。入力部材131
には、スチールボール挿入穴133が周方向に複数個形
成され、各スチールボール挿入穴133にはスチールボ
ール(摩擦接触部の一部)134が挿入されている。こ
のスチールボール134は、冊ばね136のばね力が掛
けられたプレッシャプレート135によって出力部材1
32に向かつて付勢されている。出力部材132には円
錐形の窪み(摩擦接触部の一部)137が形成され、こ
の円錐形の窪み137内にはスチールボール134の一
部が嵌め込まれている。なお、スチールボール挿入穴1
33は、騒音防止のため、周方向に不等ビッヂで形成さ
れている。
この]へルクリミッタ13の作動原理は第3図のトルク
リミッタ10とほぼ同じようになっている。
したがって、入力部材131と出力部材132との間で
伝達されるトルクがトルクリミッタ作動開始トルク以下
の場合にはエンジン1の駆動力がスチールボール134
を介して伝達され、入力部材131と出力部材132ど
の間で伝達されるi〜ルクがトルクリミッタ作動開始ト
ルクを超えるようになると、トルクリミッタ10が作動
してスチールボール134が円錐形の窪み137内から
押し出され、エンジン1の駆動力がスチールボール13
4を介して伝達されないようになる。
14は連結手段となる湿式多板クラッチで、入力部材1
31と出力部材132とに交互に取り付けられた多数枚
のクラッチ板14aからなっている。これらクラッチ板
148間士は、トルクリミッタ13が作動していない時
には離されている。
そして、[−ルクリミツタ13が作動してプレッシャプ
レート135がスチールボール134によって押されて
動かされると、プレッシャプレート135に加圧されて
接合されるようになる。この状態が連結手段14の作動
状態で、このようにトルクリミッタ13が作動して連結
手段14が作動するようになると、入力部材131と出
力部材132とがクラッチ板14aによって結合される
ようになるため、エンジン1の駆動力が入力部材131
から出力部材132ヘクラツチ板14aを介して伝達さ
れるようになる。そして、この場合には、第1図に示し
た実施例と同じようにクラッチ板148間のすべりによ
って出力部材132へはトルクリミッタ作動開始トルク
よりも小さなトルクが伝達されるようになる。
15はセンタデファレンシャル差動制限手段となる湿式
多板クラッチで、センタデファレンシャル5の第2サイ
ドギA753に連結された入力側部U34aとセンタデ
ファレンシャル5のピニオンギヤ50に連結されたセン
タデファレンシャルケース5aとに交互に取り付けられ
た多数枚のクラッチ板15aからなっている。これらク
ラッチ板り5a同士は、トルクリミッタ13が作動して
いない時には離されている。上記のようにトルクリミッ
タ13が作動してプレッシャプレート135が動かされ
、プレッシャプレート135で湿式多板クラッチ14が
加圧されるようになると、その加圧力が2つの湿式多板
クラッチ14.15間に設けられたプレッシャプレート
16に掛かり、この結果、クラッチ板158間士はプレ
ッシャプレート16で加圧されるようになって接合され
るようになる。
この状態がセンタデファレンシャル差動制限手段15の
作動状態で、このようにセンタデファレンシャル差動制
限手段15が作動してクラッチ板158間士が接合され
るようになると、入力側部材54aとセンタデファレン
シャルケース5aとが湿式多板クラッチ15によって結
合されるようになり、センタデファレンシャルケース5
aに連結されたセンタデファレンシャル5のピニオンギ
ヤ50に対し入力側部材54aに連結されたセンタデフ
ァレンシャル5の第2サイドギヤ53がロックされるよ
うになる。すなわち、センタデファレンシャル5の差動
が制限されるようになり、センタデファレンシャル5が
ほとんど働かないようになる。
このため、エンジン1から過大な駆動力が出力されトル
クリミッタ13が作動して連結手段14によって後輪駆
動系4にトルクリミッタの作動開始トルクよりも小さな
トルクが伝達されるようになっても、第1図に示したセ
ンタデファレンシャルを備えた実施例のように前輪駆動
系3に小さなトルクが伝達されてしまうということが起
こらず、エンジン1から出力された過大2、な駆動力を
そのまま前輪駆動系3に伝達することができるようにな
る。したがって、非常に大きな駆動力を必要とする急発
進や急加速等を行うことができる。
なお、トルクリミッタは、前輪駆動系に設けるようにし
ても後輪駆動系に設けるようにしてもよい。また、セン
タデファレンシャルは、センタデファレンシャル差動制
限手段を設けない場合には必要に応じて設けるようにす
ればよい。
〔発明の効果〕
本発明にかかる4輪駆動車は、以上に説明してきたよう
に構成されているため、エンジンから過大な駆動力が出
力されトルクリミッタの入力部と出力部との間に所定以
上の過大なトルクが掛かるようになると、トルクリミッ
タが作動し、これに伴って、連結手段が作動してトルク
リミッタの入力部と出力部との間でトルクリミッタの作
動開始−ルクよりも小さなトルδが伝達されるようにな
る。このため、エンジンからトルクリミッタに過大な駆
動力が伝達されても、トルクリミッタの出力部以降の駆
動系に作動開始トルクよりも過大なトルクが伝達されな
くなる。したがって、トルクリミッタ以降の駆動系の各
部品の剛性を高くする必要がなくなり、軽量化を図るこ
とができるとともに、常に4輪駆動状態を確保でき、安
定した走付性を得ることができる。
しかも、センタデファレンシャルを備えた4輪駆動車に
おいて、トルクリミツタおよび連結手段を設け、さらに
センタデファレンシャル差動制限手段を設けるようにす
れば、上記効果の他につぎのような効果も得られる。す
なわち、この構成によれば、エンジンから過大なトルク
が出力されトルクリミッタおよび連結手段が作動してト
ルクリミッタが設けられた駆動系にトルクリミッタの作
動開始トルクよりも小さなトルクが伝達されるようにな
っても、センタデファレンシャル差動制限手段が作動し
てセンタデファレンシャルが働かないようになる。この
ため、エンジンから出力された過大な駆動力がトルクリ
ミッタが設けられていない駆動系にそのまま伝達される
ようになる。したがって、センタデファレンシャルを備
えた4輪駆動車において、非常に大きな駆動力を必要と
する急発進や急加速等ができるようになり、発進性や加
速性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる4輪駆動車の一実施例の概略構
成を示すスケルトン図、第2図はそのトルクリミツタお
よび連結手段を示す断面図、第3図はトルクリミッタお
よび連結手段の別個を示す断面図、第4図は別の実施例
の要部を示す断面図である。 1・・・エンジン、3・・・前輪駆動系、4・・・後輪
駆動系、5・・・センタデファレンシャル、8,10.
13・・・トルクリミッタ、9,11.14・・・連結
手段、15・・・センタデファレンシャル差動制限手段
。 特許出願人     マ ツ ダ 株式会社代 理 人
     弁理士  小谷 悦司同       弁理
士  長1) 正向       弁理士  伊藤 孝
夫派     (マ]

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エンジンから出力された駆動力を前輪駆動系および
    後輪駆動系に伝達するように構成された4輪駆動車にお
    いて、入力部と出力部とを有するとともにこれらの間に
    一定の押圧力により付勢接合される摩擦接触部を有し入
    力部と出力部との間に所定以上のトルクが掛かった時に
    作動して入力部と出力部との間のトルクの伝達を断つト
    ルクリミッタが前記前輪駆動系および後輪駆動系のいず
    れか一方に設けられているとともに、前記トルクリミッ
    タが作動している時に作動してトルクリミッタの入力部
    と出力部との間でトルクリミッタの作動開始トルクより
    も小さなトルクが伝達されるようにする連結手段が設け
    られていることを特徴とする4輪駆動車。 2、エンジンから出力される駆動力を分割して前輪駆動
    系および後輪駆動系に伝達するセンタデファレンシャル
    を備えた4輪駆動車において、入力部と出力部とを有す
    るとともにこれらの間に一定の押圧力により付勢接合さ
    れる摩擦接触部を有し入力部と出力部との間に所定以上
    のトルクが掛かった時に作動して入力部と出力部との間
    のトルクの伝達を断つトルクリミッタが前記前輪駆動系
    および後輪駆動系のいずれか一方に設けられているとと
    もに、前記トルクリミッタが作動している時に作動して
    トルクリミッタの入力部と出力部との間でトルクリミツ
    タの作動開始トルクよりも小さなトルクが伝達されるよ
    うにする連結手段と、前記トルクリミッタが作動してい
    る時に作動して前記センタデファレンシャルの差動を制
    限するセンタデファレンシャル差動制限手段とが設けら
    れていることを特徴とする4輪駆動車。
JP14648788A 1988-06-13 1988-06-13 4輪駆動車 Pending JPH01314626A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5041068A (en) * 1989-03-10 1991-08-20 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Differential device for a four-wheel drive motor vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5041068A (en) * 1989-03-10 1991-08-20 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Differential device for a four-wheel drive motor vehicle

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