JPH0131392B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、腹筋トレーニングマシンに関し、と
くに椅子に坐つた姿勢で上半身と下半身とを互に
逆回転させて腹部筋肉をトレーニングする筋力ト
レーニングマシンに関する。

従来技術 全身の主要筋肉をそれぞれトレーニングできる
器具は各種知られているが、椅子に坐つて姿勢で
上半身と下半身をそれぞれ逆にねじつて腹部の筋
肉をトレーニングできる器具は従来はなかつた。
ただ、従来はごく単純なツイストマシンが知られ
ており、これは自回転可能な回転板の上に立つて
乗つて腰をふり、このとき腰と反対に上半身をね
じる運動のくり返しにより腹部筋肉の鍛練を行な
うものである。

発明が解決しようとする問題点 本発明は上記従来の点に鑑みて提案されたもの
で、椅子に坐り上半身と下半身を同時に逆方向に
回転させ、かつその回転を電気的または機械的に
連動制御して種々の負荷を身体に加えて上下半身
をトレーニングできる筋力トレーニング器具を提
案することを目的とする。

問題点を解決するための手段及び作用 本発明は、上記目的を達成するため支持台上に
上部回転椅子と下部回転板とからなる回転部を配
設し、下部回転板に一体にひじ掛け部を設け、一
方、支持台に軸支させた回転軸と、該回転軸に嵌
合した筒軸を上部回転椅子と下部回転板にそれぞ
れ連結し、回転軸と筒軸の間は支持台内に配設し
た連動機構を介して互に逆回転する関係に連動連
結したことを第１の特徴とし、さらに前記連動機
構に負荷装置を連結したことを第２の特徴とする
ものである。

第１実施例 以下第１図〜第４図を参照して第１の実施例を
説明する。

図において、１は支持台で、２は支持台１上に
配設される回転部である。回転部２は上部回転椅
子３（以下回転椅子と略称する）と、下部回転板
４（以下回転板と略称する）とが重合載置されて
おり、それぞれは互に逆方向に回転するように連
動されている。また、５は背もたれ兼ひじ掛け用
のアームで、該アーム５は、回転板４の後端から
一体に立上つている背当て板６の上端に固着され
ている。２４は回転椅子３と一体の脚掛け枠であ
る。

したがつて、トレーニングする人７が第３図示
のように回転椅子３に坐り、ひじをアーム５に掛
けて自分の力で例えば上半身を一方向にねじると
それにつれて下半身は反対方向にねじられ、また
上半身を前記と反対にねじると下半身はこれと逆
にねじられるのである。

以下その連動機構を説明する。図において、支
持台１はボツクス状をなして、その内部空間に必
要な連動機構が納めてある。まず、８は垂直に配
設した回転軸で、回転軸８は固定台１の天板１ａ
及び回転板３を回転自在に貫いて回転椅子３内に
伸びており、取付板８ａをその内部の支持板２２
に固着している。したがつて、回転椅子３は回転
軸８と一体に回転する。

支持台１内において、回転軸８には軸筒９が回
転自在に嵌合しており、軸筒９の下端にはプーリ
１０を一対に設けてあり、このプーリ１０には後
述するベルト１１の一端を掛けている。軸筒９の
上端部は支持台１の天板１ａを回転自在に貫いて
回転板４内に進入しており、筒軸９の上端に取付
板６ａを固着し、該取付板６ａを回転板４に固着
している。したがつて、軸筒９と一体に回転板４
は回転するものである。

上記軸筒９の下方において、回転軸８にはプー
リ１２が固着しており、これに上記ベルト１１の
他端側が係止してある。ベルト１１は第４図に斜
視図で示すように、支軸１３の両端に固着したガ
イドプーリ１４，１４を介して同じ方向に曲げて
上下のプーリ１０，１２に掛け止めている。ガイ
ドプーリ１４，１４の支軸１３は例えば図に示す
ように支持板１５に取付ける。この支持台１５に
先端を可回動的に係止したボルト１６を固定板１
７に螺合し、該ボルト１６を回わしてガイドプー
リ１４を移動し、ベルト１１のテンシヨンを調節
することができる。

上記回転軸８にはさらにプーリ１８が軸着して
あり、これに掛けたベルト１９を電磁式ブレー
キ、モータ等からなる電気的制動装置２０の入力
軸２０ａに設けたベルト車２１に掛けている。上
記ベルト１９は機械的噛合によるタイミングベル
トを用いるとよい。図中２２，２３は回転軸８を
軸支する軸受である。（第３図） したがつて、上記構成によると、トレーニング
者が回転椅子３に坐つて、両脚を回転椅子３から
一体に前方斜め下方に伸びており、正面ほぼコ字
状の脚掛け枠２４に掛け、両腕はアーム５に乗せ
る。しかる後、上半身または下半身のいずれかに
力を入れて身体を一方向にねじると、上記連動機
構により回転椅子３と回転板４は逆回転するので
上下半身はそれぞれ逆に回転し、身体がよじられ
る。しかも、回転軸８には負荷装置の一例として
の電気的制動装置２０が連結されているので、回
転椅子３と回転板４には、その回転時、所定の負
荷が作用し、そのため上下半身をそれぞれ右また
左にねじるとき所定の力を必要とし、それ故に上
記動作の繰返しにより腹筋を鍛練することができ
るのである。

第２実施例 つぎに第５図〜第７図によつて第２実施例を説
明する。この第２実施例においては、電気的制動
装置２０と回転椅子３及び回転板４との間の連動
機構が第１の実施例と相違している。以下これを
説明すると、回転軸８には第１リンク３１を固着
し、その先端に第２リンク３２を軸ピン２５で連
結している。

一方、軸筒９に固着した第３リンク３３の先端
には第４リンク３４を軸ピン２６で連結してい
る。第４リンク３４の他端は前記第２リンク３２
の先端から立上つている軸ピン２７に枢支してい
る。この軸ピン２７には第５リンク３５の中間を
枢支してあり、該第５リンク３５の両端部には、
それぞれ第６リンク３６と第７リンク３７とが軸
ピン３０，４０で連結されている。この第６リン
ク３６と第７リンク３７のそれぞれの他端は支持
台１の内部に固着した固定軸２８，２９に枢支し
ている。その他の構成は第１実施例と同じであ
る。

したがつて、上記第２実施例の構成においても
第１リンク３１から第７リンク３７までのリンク
を用いた連動機構により、回転軸８とこれに嵌合
した筒軸９を介して回転椅子３と回転板４は互に
逆回転する関係に連動できるものであり、上下半
身をそれぞれ逆にねじつて第１実施例の場合と全
く同様に腹筋の鍛練を行なうことができる。

第３実施例 つぎに、第８図〜第９図によつて第３実施例を
説明する。この第３実施例においても、電気的制
動装置２０と回転椅子３及び回転板４の構成は第
１、第２の実施例と同じであり、ただこれら相互
間の連動構成が相違している。以下これを説明す
ると、３８は回転軸８に固着した太陽歯車、３９
は筒軸９に一体に設け、回転軸８に対してはフリ
ーに嵌合した内歯歯車である。内歯歯車３９の内
面には遊星歯車４１を固定軸４２を介して軸支し
てある。該遊星歯車４１は、太陽歯車３８及び内
歯歯車３９の両方に噛合している。

したがつて、上記第３実施例においても、回転
軸８に固着した太陽歯車３８が一方向に回転する
と遊星歯車４２を介して筒軸９と一体の内歯歯車
３９は逆に回転するように連動しているので第
１、第２実施例の場合と全く同様に腹筋の鍛練を
行なうことができる。なお、上記各実施例におい
て、連動機構に連結する負荷装置として電気的制
動装置２０を示したが、これは一例であつて、機
械的負荷装置を用いてもよい。

発明の効果 以上の通りであり、本発明によると、回転椅子
に坐つて両ひじをアームに掛け、上半身又は下半
身を左右によじると該上下半身は互に逆回転し腹
筋を鍛練することができるものであり、しかも回
転椅子と回転板との連動機構に負荷装置を連動し
ておくことにより、上下半身をよじる動作には適
度の力を必要とするものであるから腹筋鍛練を効
率的に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明に係る腹筋トレーニン
グマシンの第１実施例を示し、第１図は平面図、
第２図は正面説明図、第３図は側面説明図、第４
図は連動機構の斜視図、第５図〜第７図は第２実
施例を示し、第５図は側面説明図、第６図は連動
機構の斜視図、第７図は連動機構の平面説明図、
第８図〜第９図は第３実施例を示し、第８図は側
面説明図、第９図は連動機構の斜視図である。 １……支持台、２……回転部、３……回転椅
子、４……回転板、８……回転軸、９……筒軸、
２０……電気的制動装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 支持台上に上部回転椅子と下部回転板とから
   なる回転部を配設し、下部回転板に一体にひじ掛
   け部を設け、一方、支持台に軸支させた回転軸
   と、該回転軸に嵌合した筒軸を上部回転椅子と下
   部回転板にそれぞれ連結し、回転軸と筒軸の間は
   支持台内に配設した連動機構を介して互に逆回転
   する関係に連動連結したことを特徴とする腹筋ト
   レーニングマシン。 ２ 支持台上に上部回転椅子と下部回転板とから
   なる回転部を配設し、下部回転板に一体にひじ掛
   け部を設け、一方、支持台に軸支させた回転軸
   と、該回転軸に嵌合した筒軸を上部回転椅子と下
   部回転板にそれぞれ連結し、回転軸と筒軸の間は
   支持台内に配設した連動機構を介して互に逆回転
   する関係に連動連結し、前記連動機構には負荷装
   置を連結したことを特徴とする腹筋トレーニング
   マシン。