JPH013137A - 2,4−キシレノ−ルの精製法 - Google Patents

2,4−キシレノ−ルの精製法

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JPH013137A
JPH013137A JP62-156641A JP15664187A JPH013137A JP H013137 A JPH013137 A JP H013137A JP 15664187 A JP15664187 A JP 15664187A JP H013137 A JPH013137 A JP H013137A
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JP
Japan
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xylenol
molecular compound
para
phenylene diamine
purified
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JP62-156641A
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JPS643137A (en
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勝治 渡辺
徹 三浦
等 中山
政幸 古屋
永田 輝幸
Original Assignee
三井東圧化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2,4−キシレノールの精製方法に関する。
さらに詳しくは、2,5−キシレノールを含む粗2.4
−キシレノール異性体混合物にパラフェニレンジアミン
を作用させることにより、2.4−キシレノールとパラ
フェニレンジアミンとの分子化合物を選択的に生成結晶
化させ、分離し、次いでこの分子化合物を2,4−キシ
レノールとパラフェニレンジミンとに分離し、精2,4
−キシレノールを得る方法に関する。
2.4−キシレノールは、合成樹脂、接着剤、殺虫剤、
抗酸化剤、除草剤、色素等の原料として有用な化合物で
あり、大量に生産、使用されており、用途によっては高
純度品が要求される。
(従来の技術) キシレノールには、2,3−キシレノール、2,4−キ
シレノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノ
ール、3,4−キシレノールおよび3.5−キシレノー
ルの6種の異性体が存在する。
これらのそれぞれの異性体の沸点は近接しているために
、キシレノール異性体混合物を蒸留法ではそれぞれの異
性体成分に効率よく分離することは極めて難しい。
特に、2.4−キシレノールと2.5−キシレノールは
沸点がほぼ同一であり、単なる精留によって分離するこ
とができない。
2.4−キシレノールと2.5−キシレノールを分離す
る方法については、さまざまな提案がされている。
たとえば、イソブチレンでアルキル化してter t−
ブチル化物とし、これの分留によって分離した後、酸の
存在下に脱アルキル化することにより分離精製する方法
(英国特許582057号等)、スルホン化した後、加
熱水蒸気によって部分加水分解することによって分離す
る方法(米国特許2327312号等)、またモレキュ
ラーシーブス、酸化カルシウム、ゼオライト等の吸着剤
を用いる方法(特開昭56−68628号等)、キシレ
ノールを塩酸、あるいは強塩基の存在下でホルマリンと
反応させ、2,5−キシレノールをキシレノール−ホル
マリン樹脂として分離除去する方法(米国特許2917
487号)などが提案させている。
また、本発明と類似の方法、即ち、2,4−キシレノー
ルがメチルキノリン、アニリン、トルイジンなどの有機
塩基と分子化合物を形成するのでこの性質を利用して2
.4−キシレノールを分離精製する方法も提案されてい
る(米国特許2526807号)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、アルキル化して分離する方法、スルホン
化して分離する方法は煩雑な操作を必要とし、高価な原
料、あるいは多量の酸や塩基を必要とする。
モレキュラーシーブス等への吸着法は、効率的に異性体
混合物を分離する吸着剤が見つかっておらず、工業的な
実用化は難しい。
前記米国特許2526807号は有機塩基類と2,4−
キシレノールが分子化合物を形成する性質を利用した精
製法であり、本発明を類似の方法であるが、比較例に示
した通り得られる2、4−キシレノールの純度、収率を
共に満足させることは出来ていない。
従って高純度の2.4−キシレノールを工業的規模で得
ることは困難であった。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、2.4−キシレノールと2,5−キシレ
ノールの分離法について、有機塩基と2.4−キシレノ
ールとの分子化合物の形成を利用した分離精製法につい
て鋭意検討を行った。その結果、2.4−キシレノール
混合物にパラフェニレンジアミンを緩和な条件で作用さ
せることにより、何ら副反応を起こすこともなく、2.
4−キシレノールはバラフェニレンジアミンと分子化合
物を形成して結晶化し、しかも2,5−キシレノールと
パラフェニレンジアミンとの分子化合物の結晶はほとん
ど生成しないことを見出し本発明に到達した。
即ち、本発明は粗2,4−キシレノールにパラフェニレ
ンジアミンを作用させることにより、2,4−キシレノ
ールとパラフェニレンジアミンの分子化合物を選択的に
結晶化させ、得られた分子化合物の結晶をデカンティシ
ョン、濾過、あるいは遠心分離など任意の常法によって
分離し、次いで、分離して得た分子化合物を2,4−キ
シレノールとパラフェニレンジアミンとに分離すること
を特徴とする2、4−キシレノールの精製方法である。
ここで言う2,4−キシレノールとパラフェニレンジア
ミンとの分子化合物は2,4−キシレノール2モルとバ
ラフェニレンジアミン1モルとから形成される結晶性付
加物の分子化合物であり、その融点は75.6°C〜7
6.6’Cである。
本発明方法に供されるキシレノール異性体混合物には、
特にその組成比のIIJ限はないが、特に純度85〜9
5%の2.4−キシレノールを純度95%以上にするよ
うな精製には効果が大きく発揮される。
本発明においては、通常、溶媒が使用される。
例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪ti炭
化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂
環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン
、メシチレン等の芳香族炭化水素、クロルベンゼン、オ
ルソジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素などが挙
げられる。その使用量は特に限定されないが、通常原料
のキシレノールに対して1〜5重量倍で充分である。
またパラフェニレンジアミンの使用量は精製に供するキ
シレノール中の2,4−キシレノールの量に対して0.
4〜1倍モル、好ましくは0.5〜0.7倍モルの範囲
である。使用するパラフェニレンジアミンは、勿論純度
の良いものが好ましいが、反応に悪影響を及ぼさない不
純物を含有した粗製品もなた使用することができる。
本発明の反応温度は通常0〜212°C1好ましくは6
0〜180°Cの広い範囲で実施できる。
得られた2、4−キシレノールとパラフェニレンジアミ
ンの分子化合物から、精2,4−キシレノールを取り出
すには分子化合物に稀鉱酸類を作用させ分解、分離する
方法、あるいは分子化合物が熱によって解離する性質を
利用して分別蒸留する方法などで容易に分離が可能であ
り、高純度の2,4−キシレノールを効率良く得ること
ができる。また、使用したパラフェニレンジアミンも高
回収率で回収し、再使用することができる。
以下、実施例および比較例により本発明を具体的に説明
す。
(実施例−1) 内容500戚ガラス製4ツロフラスコに第1表に示す組
成の粗2,4−キシレノール100.0g、パラフェニ
レンジアミン40.4g、およびn−ヘキサン200g
を仕込、系内を窒素気流下に保ちつつ、溶媒還流下に1
時間撹拌した。反応終了後15°Cに冷却し析出した結
晶を濾別、n−ヘキサン150gで洗浄して、2.4−
キシレノールとパラフェニレンジアミンの分子化合物の
白色結晶を得た。
得られた分子化合物の結晶に5%塩酸水溶液を加えたと
ころ油層と水層に分離した。油層をn −ヘキサン10
0gで希釈し、純水100gで3回洗浄し、脱溶媒、次
いで脱水を行い精2,4−キシレノール88.1gを得
た。得られた精2,4−キシレノールの組成は第1表に
示す通りであり、2,4−キシレノールの純度換算取り
出し収率96%であった。
tは痕跡量(trace)を表す (実施例−2) 実施例−1と同様の操作を繰り返すことにより2.4−
キシレノールとパラフェニレンジアミンの分子化合物の
結晶を得た。得られた結晶は分別蒸留に供した。常圧下
にn−ヘキサンを留去したのち減圧とし、沸点113〜
115°C/29〜30mmHgの留分86.4gを得
た。
また、パラフェニレンジアミンを主成分とする残留物4
1.6gが回収された。留分、即ち精2,4−キシレノ
ールの組成を第2表に示す。2.4−キシレノールの純
度換算取り出し収率94%およびパラフェニレンジアミ
ンの回収率99%であった。
(以下余白) −1しじし一友一 (比較例−1) 米国特許2526807号記載の方法に準じ、実施例−
1と同一組成の粗キシレノール100.0g、アニリン
70.5gおよびn−ヘキサン200gを仕込、反応温
度20°Cで1時間撹拌したのち冷却して分子化合物の
結晶を析出させ2°Cに1時間保温、撹拌を続けたのち
、同温度で結晶を濾別し、別途冷却しておいたn−ヘキ
サンで洗浄して2.4−キシレノールとアニリンとの分
子化合物を得た。得られた分子化合物の結晶に49%苛
性ソーダ水溶液61.8g加え、水蒸気蒸留によってア
ニリンを完全に留去した。
残留部は塩酸により酸性化し分液して2,4−キシレノ
ール層を得た。ヘンゼン100gで希釈したのち水洗、
脱ヘンゼンを行った。精2,4−キシレノール60.4
gを得た。得られた精2,4−キシレノールの組成は2
.4一体98.6%、2.5一体1.3%およびその他
成分0.1%であった。2,4−キシレノールの純度換
算取り出し収率65%であった。
(比較例−2〜4) 比較例−1と同し米国特許2526807号記載の方法
に従って第3表の有機塩基類を使用して精製を行った。
用いた原料相2,4−キシレノールの組成は実施例−1
と同様である。結果をまとめて第3表に示す。
(以下余白) メー」シ」糺− No   塩基類  収率    組 成 (χ)(χ
)2.4一体 2.5一体 その他2    m−トル
イジン    73     98.0    1.3
      0.73    p−トルイジン    
41     97.0    1.4      1
.04   2−メチルキノリン  40     9
7.1    2゜0     0.9(発明の効果) 実施例及び比較例に示されるように本発明方法は公知の
方法にくらべ精2,4−キシレノールの分離収率が高く
、高純度の精2,4−キシレノールを得ることができる
特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 2,4−キシレノールおよび2,5−キシレノールを含
    むキシレノール異性体混合物にパラフェニレンジアミン
    を作用させて、2,4−キシレノールとパラフェニレン
    ジアミンとの分子化合物を得、次いでこの分子化合物を
    2,4−キシレノールとパラフェニレンジアミンとに分
    離することを特徴とする2,4−キシレノールの精製方
    法。
JP62-156641A 1987-06-25 2,4−キシレノ−ルの精製法 Pending JPH013137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-156641A JPH013137A (ja) 1987-06-25 2,4−キシレノ−ルの精製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-156641A JPH013137A (ja) 1987-06-25 2,4−キシレノ−ルの精製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS643137A JPS643137A (en) 1989-01-06
JPH013137A true JPH013137A (ja) 1989-01-06

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