JPH01313098A - 誘導加熱式アイロン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は誘導加熱式アイロン装置に関するものである。

従来の技術 従来、誘導加熱式アイロン装置は、第５図に示すように
、金属製のベース（底金ともいう）２１を有するアイロ
ン２２と、このアイロン２２のベース２１を誘導加熱す
る誘導加熱手段２３が内蔵されたアイロン台２４とから
構成されている。このアイロン台２４の天板部２５はク
ツション材２６と表皮材２７とにより構成され、また上
記誘導加熱手段２３は、クツション材２６の下方に隙間
ａを有して配置された円形の加熱用コイル２８と、この
加熱用コイル２８に高周波電流を供給するインバータ２
９とから構成されている。この構成において、インバー
タ２９から加熱用コイル２８に高周波電流が供給される
と、アイロン２２のベース２１が誘導加熱されて熱くな
り、アイロンがけを行うことができる。

発明が解決しようとする課題 上記従来の構成によると、アイロン２２の使用曲にベー
ス２１の温度を所定の温度まで加熱するために、アイロ
ン２２を所定時間アイロン台２４の上面に置いておく必
要がある。このため、アイロン台２４の表皮布２７およ
びクツション材２６に相当の耐熱性が要求され、高価な
材料を使用しなければならないという問題があった。ま
た、天板部２５にはある程度の弾性が必要とされるため
、クツション材２６が厚くなり、これにともなって天板
部２５の上面と加熱用コイル２８上面との距離わがたと
えば１５１ｍ程度となり、加熱用コイル２８とアイロン
２２のベース２１との磁気的結合が弱くなる。したがっ
て、加熱用コイル２８に大きな電流を流す必要が生じ、
その結果加熱用コイル２８およびインバータ２９の内部
での電力損失が大きくなるとともに、加熱用コイル２８
からの輻射ノイズも大きくなるという問題があった。な
お、この問題を避けようとして入力パワーを絞ると、ア
イロンのベースが使用可能な温度になるまでに長時間を
要するという問題が生じる。

そこで、本発明は上記問題点を解消し得る誘導加熱式ア
イロン装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本発明の誘導加熱式アイロ
ン装置は、アイロンと、このアイロンの金属製ベースを
コイルを介して誘導加熱するアイロン台とからなる誘導
加熱式アイロン装置であって、アイロン台の天板部の下
方に、アイロンを使用可能な温度まで上昇させる昇温用
誘導加熱手段およびアイロンを使用温度に保持する保温
用誘導加熱手段を配置したものである。

作用 上記構成において、アイロン掛けを行う場合、アイロン
を、昇温用誘導加熱手段に対応する位置のアイロン台の
天板部に置いて使用可能な温度まで上昇させる。そして
、所定の温度に達すると、衣類などのアイロン物を保温
用誘導加熱手段に対応する天板部でアイロン掛けを行え
ばよい。このように、誘導加熱手段を昇温用と保温用と
に別個に設けたので、昇温部における天板部の材料を最
適なものに選択してその厚みを薄くすることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図に基づき
説明する。

第１図において、１は金属製のベース（底金ともいう）
を有するアイロンによりアイロン掛けを行うためのアイ
ロン台で、ケース２と、このケース２の上部に配置され
た天板部３と、この天板部３の下方のケース２内に配置
されたアイロン昇温用誘導加熱手段４およびアイロン保
温用誘導加熱手段５とから構成されている。上記昇温用
誘導加熱手段４は、アイロンのベースをアイロン掛は可
能なすなわち使用可能な温度（たとえば２００℃程度）
まで上昇させるためのもので、第１加熱用コイル６と、
この第１加熱用コイル６に高周波電流を供給する第１イ
ンバータ７とから構成されている。また、上記保温用誘
導加熱手段５は、アイロンのベースを使用温度に保持す
るためのもので、互いに並べて配置された第２、第３加
熱用コイル８．９と、これら各加熱用コイル８．９に高
周波電流を供給する第２、第３インバータ１０．１１と
から構成されている。そして、さらに上記昇温用誘導加
熱手段４に対応する天板部３は、セラミック板１２が使
用されるとともに、保温用誘導加熱手段５に対応する天
板部３は、クツション材１３と表皮布１４とから構成さ
れている。また、セラミック板１２の表面の所定位置に
は、アイロンを置くときの目印となるように、アイロン
形状の印１５が描かれている。

上記構成において、アイロン掛けを行う場合、まずベー
スを下にしてアイロンを、アイロン台１のセラミック板
１２上面の印１５の位置に置き、第１インバータ７を作
動させる。すると、アイロンのベースは室温から２００
℃程度まで昇温され、アイロン掛けが可能となる。この
状態で、衣類、ハンカチ、ネクタイなどのアイロン物を
表皮布１４の表面に広げて、アイロン掛けを行えばよい
。アイロンが保温用誘導加熱手段５の上方、すなわち第
２、第３加熱用コイル８，９の上方にあるときは、これ
らの加熱用コイル８．９によってアイロンの温度低下が
防止されている。また、アイロン掛は作業中、アイロン
物の移動、表裏反転、交換などを行う場合、セラミック
板１２上面の印１５の位置に置いておけば、第１加熱用
コイル６によって加熱されるため、その作業中にアイロ
ンの温度が低下するのが防止される。

このように、昇温用誘導加熱手段４に対応する天板部３
にセラミック板１２を使用したのは、単にアイロンを置
くだけでアイロン掛けを行わないため、弾性を有せしめ
る必要がなくなり、耐熱性を考慮すればよいからである
。したがって、このセラミック板１２の厚みは保温用誘
導加熱手段５側の厚みすなわち表皮布１４およびクツシ
ョン材１３の厚みより薄くされている。たとえば、第２
、第３加熱用コイル８．９の上面から表皮布１４の表面
までの距離（Ａ）が少なくとも１５１１であるのに対し
て、第１加熱用コイル６の上面からセラミック板１２の
上面までの距離（８）はａｌｌ程度であり、したがって
磁気的結合が良くなってアイロン昇混用の第１加熱用コ
イル６に流す電流が少なくて済むため、加熱用コイル６
およびインバータ７内部での電力損失が小さくなる。

ところで、上記実施例においては、セラミックｆ１２上
面のアイロンを置くときの目印となる印１５をアイロン
の形にしたが、このような形に限定されるものでない。

また、このような印１５の代わりに、第３図および第４
図に示寸ように、アイロン１６の側部に当接してアイロ
ン１６の位置を規制するための位置規制部材１７を、セ
ラミック板１２の上面に設けてもよい。また、上記実施
例においては、保温用誘導加熱手段５として、加熱用コ
イルおよびインバータを２ｍづつ設けたがこれに限定さ
れるものではない。

発明の効果 上記本発明の構成によると、アイロン台にアイロンを空
温から使用可能な温度まで１袢させるための昇温用誘導
加熱手段を、アイロン掛は作業的に使用される保温用誘
導加熱手段とは別個に設けたので、この部分に対応する
天板部は耐熱性を考慮するだけでよく、たとえばセラミ
ック板を使用すればこの部分の天板部を薄くでき、した
がって磁気的結合が良くなって昇温用誘導加熱手段の加
熱用コイルに流す電流が少なくて済むため、誘導加熱手
段内部での電力損失が小さくなるとともに輻射ノイズが
小さくなる。さらに、天板部における弾性を必要とする
部分すなわち材料費が高くつく部分は、保温用誘導加熱
手段の箇所だけでよいため、コストダウンを図ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における誘導加熱式アイロン
装置のアイロン台の断面図、第２図は同アイロン台の平
面図、第３図は他の実施例におけるアイロン台の要部斜
視図、第４図は同アイロン台の使用状態を示す要部斜視
図、第５図は従来例に１Ｊ）Ｇブる誘導加熱式アイロン
装置の要部断面図である。 １・・・アイロン台、３・・・天板部、４・・・昇温用
誘導加熱手段、５・・・保温用誘導加熱手段、６・・・
第１加熱用コイル、８・・・第２加熱用コイル、９・・
・第３加う 熱用コイル、１２・・・セ、ミック板、１３・・・クツ
ション材。 代理人　　　森　　本　　他　　弘 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、アイロンと、このアイロンの金属製ベースをコイル
   を介して誘導加熱するアイロン台とからなる誘導加熱式
   アイロン装置であつて、アイロン台の天板部の下方に、
   アイロンを使用可能な温度まで上昇させる昇温用誘導加
   熱手段およびアイロンを使用温度に保持する保温用誘導
   加熱手段を配置した誘導加熱式アイロン装置。