JPH0131053B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0131053B2 JPH0131053B2 JP55107555A JP10755580A JPH0131053B2 JP H0131053 B2 JPH0131053 B2 JP H0131053B2 JP 55107555 A JP55107555 A JP 55107555A JP 10755580 A JP10755580 A JP 10755580A JP H0131053 B2 JPH0131053 B2 JP H0131053B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- piston
- cylinder chamber
- driven shaft
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 25
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 9
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 229920001875 Ebonite Polymers 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、同軸的にかつ相対回転可能に設けら
れた2個の回転軸間の摩擦係合を行わせる装置、
詳しくはクラツチ、ブレーキ等において、二段階
の摩擦係合力を発生せしめる装置に関するもので
ある。
れた2個の回転軸間の摩擦係合を行わせる装置、
詳しくはクラツチ、ブレーキ等において、二段階
の摩擦係合力を発生せしめる装置に関するもので
ある。
従来自動変速機のプラネタリギヤの歯車列を選
択するために用いるクラツチまたはブレーキに2
個の面積の異るピストンを使用し、クラツチまた
はブレーキの係合力を2段階に変化せしめる形式
のものがある。これらは何れも直径の異るピスト
ンを軸方向に直列的に配列し、シリンダの周壁面
に直径の大なるピストンを嵌合せしめる部分と直
径の小なるシリンダを嵌合せしめる部分との間に
段を形成せしめるか、またはシリンダに3個以上
のピストンをピストンどうしの間を滑動自在とし
て挿入して2個の異るピストン面積を得る方式を
とつており、いずれも工作上および構造上の精度
を必要としていた。
択するために用いるクラツチまたはブレーキに2
個の面積の異るピストンを使用し、クラツチまた
はブレーキの係合力を2段階に変化せしめる形式
のものがある。これらは何れも直径の異るピスト
ンを軸方向に直列的に配列し、シリンダの周壁面
に直径の大なるピストンを嵌合せしめる部分と直
径の小なるシリンダを嵌合せしめる部分との間に
段を形成せしめるか、またはシリンダに3個以上
のピストンをピストンどうしの間を滑動自在とし
て挿入して2個の異るピストン面積を得る方式を
とつており、いずれも工作上および構造上の精度
を必要としていた。
本発明はこの種の大なる面積のピストンと小面
積のピストンを内蔵せしめて二段階の摩擦係合力
を発生せしめる装置において、シリンダには大な
る面積のピストンを嵌合せしめて軸方向に摺動自
在に構成するとともに、前記大なる面積のピスト
ンの前記シリンダのシリンダ室に面する側に第2
のシリンダ室を形成せしめ、この第2のシリンダ
室に面積の小なるピストンを嵌合せしめて軸方向
に摺動自在に構成せしめ、前記第1および第2の
シリンダ室を各別に圧力源に連結すべくしたもの
であつて、シリンダおよびピストンの組合せを極
めて簡易にしたものである。
積のピストンを内蔵せしめて二段階の摩擦係合力
を発生せしめる装置において、シリンダには大な
る面積のピストンを嵌合せしめて軸方向に摺動自
在に構成するとともに、前記大なる面積のピスト
ンの前記シリンダのシリンダ室に面する側に第2
のシリンダ室を形成せしめ、この第2のシリンダ
室に面積の小なるピストンを嵌合せしめて軸方向
に摺動自在に構成せしめ、前記第1および第2の
シリンダ室を各別に圧力源に連結すべくしたもの
であつて、シリンダおよびピストンの組合せを極
めて簡易にしたものである。
また本発明において前記第1および第2のピス
トンにそれぞれのシリンダ室を外部に連通せしめ
る通孔と、該通孔のシリンダ室側に弁座とを形成
するとともに、該弁座に着座して前記通孔を閉塞
する弁体を前記弁座に対して移動可能に装着せし
め、前記シリンダ室に油圧が作用しているときの
み前記弁体を前記弁座に着座せしめるようにする
ことによつて、シリンダ室の油圧を排出後は弁体
が通孔を開放するようにしたものである。
トンにそれぞれのシリンダ室を外部に連通せしめ
る通孔と、該通孔のシリンダ室側に弁座とを形成
するとともに、該弁座に着座して前記通孔を閉塞
する弁体を前記弁座に対して移動可能に装着せし
め、前記シリンダ室に油圧が作用しているときの
み前記弁体を前記弁座に着座せしめるようにする
ことによつて、シリンダ室の油圧を排出後は弁体
が通孔を開放するようにしたものである。
図面は本発明を施した多板クラツチの実施例を
示すものであつて、機枠1に適宜に軸受(図示せ
ず)によつて回転自在に支承されている駆動軸2
と、機枠1に軸受3により回転自在に支承されて
いる被動軸4とは同軸的に、かつ相対回転自在に
配置されている。
示すものであつて、機枠1に適宜に軸受(図示せ
ず)によつて回転自在に支承されている駆動軸2
と、機枠1に軸受3により回転自在に支承されて
いる被動軸4とは同軸的に、かつ相対回転自在に
配置されている。
駆動軸2にスプライン5によつて固定されてい
るクラツチスリーブ6の円筒状に駆動軸2と同心
的に延在する胴部7の外周には駆動軸2と平行に
スプライン8が刻設され、該スプライン8には環
状の摩擦板9が内周縁でスプライン嵌合されてい
る。
るクラツチスリーブ6の円筒状に駆動軸2と同心
的に延在する胴部7の外周には駆動軸2と平行に
スプライン8が刻設され、該スプライン8には環
状の摩擦板9が内周縁でスプライン嵌合されてい
る。
被動軸4にはシリンダ10がその中心孔11に
より固着され、該シリンダ10には中心孔12で
前記被動軸4に嵌合し、外周縁で前記シリンダ1
0の内壁に嵌合する第1のピストン14が、被動
軸4の軸方向に滑動可能に嵌合せしめられてい
る。前記ピストン14の外周縁は軸方向に突出せ
しめるとともに半径方向にはその厚さを厚めに形
成して、肉厚の堤状とした円環状の周壁13に形
成され、ピストン14とシリンダ10との間に第
1のシリンダ室15が形成される。
より固着され、該シリンダ10には中心孔12で
前記被動軸4に嵌合し、外周縁で前記シリンダ1
0の内壁に嵌合する第1のピストン14が、被動
軸4の軸方向に滑動可能に嵌合せしめられてい
る。前記ピストン14の外周縁は軸方向に突出せ
しめるとともに半径方向にはその厚さを厚めに形
成して、肉厚の堤状とした円環状の周壁13に形
成され、ピストン14とシリンダ10との間に第
1のシリンダ室15が形成される。
前記シリンダ10の外周縁には筒壁状のリング
部材16が前記クラツチスリーブ6の胴部7と同
心的に固着せしめられ、前記リング部材16の内
周に被動軸4の軸方向に平行に刻設されたスプラ
イン17には、環状の摩擦材18がその外周縁で
スプライン嵌合されている。該摩擦板18は前記
摩擦板9の間に位置せしめられ、前記ピストン1
4が軸方向に移動したとき、前記リング部材16
にスナツプリング19で止着されている環状の圧
力部材20と前記ピストン14の外周縁に形成し
た円環状の周壁13との間で摩擦的に係合せしめ
られるに至る。
部材16が前記クラツチスリーブ6の胴部7と同
心的に固着せしめられ、前記リング部材16の内
周に被動軸4の軸方向に平行に刻設されたスプラ
イン17には、環状の摩擦材18がその外周縁で
スプライン嵌合されている。該摩擦板18は前記
摩擦板9の間に位置せしめられ、前記ピストン1
4が軸方向に移動したとき、前記リング部材16
にスナツプリング19で止着されている環状の圧
力部材20と前記ピストン14の外周縁に形成し
た円環状の周壁13との間で摩擦的に係合せしめ
られるに至る。
前記ピストン14の外周縁の周壁13には適所
に軸方向の通孔21が穿設せられており、該通孔
21のシリンダ室15への開口端には硬質ゴム等
で成形された有底円筒状の弁殼22が密嵌されて
いる。該弁殼22の底にはオリフイス23と該オ
リフイスに連続したほぼ球面状の弁座24が形成
され、前記弁殻22の開口端は内側への突縁25
を形成して内部空間を弁室26とし、該弁室26
の内部に前記弁座24に着座せしめられ、かつ弁
室26の内部に転動自在の球形の弁体27が前記
突縁25により弁室26から脱出不可能に挿置さ
れている。
に軸方向の通孔21が穿設せられており、該通孔
21のシリンダ室15への開口端には硬質ゴム等
で成形された有底円筒状の弁殼22が密嵌されて
いる。該弁殼22の底にはオリフイス23と該オ
リフイスに連続したほぼ球面状の弁座24が形成
され、前記弁殻22の開口端は内側への突縁25
を形成して内部空間を弁室26とし、該弁室26
の内部に前記弁座24に着座せしめられ、かつ弁
室26の内部に転動自在の球形の弁体27が前記
突縁25により弁室26から脱出不可能に挿置さ
れている。
前記シリンダ室15は被動軸4に穿設された通
路28を介して通路29に連通せしめられ、圧力
源から選択弁(図示せず)を介して圧力流体が導
かれると、その圧力により球形の弁体27は弁座
24に着座してオリフイス23および通孔21を
閉塞し、ピストン14を図の左方に移動せしめて
摩擦板9,18を摩擦係合せしめ、駆動軸2およ
び被動軸4を結合する。前記シリンダ室15内の
圧力流体が選択弁の切換えで排出せしめられる
と、前記ピストン14は該ピストン14と被動軸
4の先端部の支持部材30間に弾発せしめられて
いる戻しスプリング31の弾力で後退せしめら
れ、摩擦板9,18の摩擦係合は解除せられ、被
動軸4は駆動軸2に関し回転自在とされる。この
とき前記弁体27には圧力流体の押圧力が作用し
ないので被動軸4が高速回転中であるときは弁体
27は遠心力で弁座24から外れてオリフイス2
3および通孔21を開放し、シリンダ室15内の
残存流体を通孔20から流出せしめ、シリンダ室
15内の流体圧(遠心力によつて発生する)を皆
無にする。
路28を介して通路29に連通せしめられ、圧力
源から選択弁(図示せず)を介して圧力流体が導
かれると、その圧力により球形の弁体27は弁座
24に着座してオリフイス23および通孔21を
閉塞し、ピストン14を図の左方に移動せしめて
摩擦板9,18を摩擦係合せしめ、駆動軸2およ
び被動軸4を結合する。前記シリンダ室15内の
圧力流体が選択弁の切換えで排出せしめられる
と、前記ピストン14は該ピストン14と被動軸
4の先端部の支持部材30間に弾発せしめられて
いる戻しスプリング31の弾力で後退せしめら
れ、摩擦板9,18の摩擦係合は解除せられ、被
動軸4は駆動軸2に関し回転自在とされる。この
とき前記弁体27には圧力流体の押圧力が作用し
ないので被動軸4が高速回転中であるときは弁体
27は遠心力で弁座24から外れてオリフイス2
3および通孔21を開放し、シリンダ室15内の
残存流体を通孔20から流出せしめ、シリンダ室
15内の流体圧(遠心力によつて発生する)を皆
無にする。
前記第1のピストン14にはシリンダ室15に
開口する第2のシリンダ32が被動軸4と同心的
に穿設されており、該シリンダ32内に、内周壁
33が被動軸4の外周に嵌合し外周壁34が該シ
リンダ32の周壁に嵌合して被動軸4の軸方向に
滑動可能に第2のピストン35が設けられ、該ピ
ストン35とシリンダ32との間に第2のシリン
ダ室36が形成されている。
開口する第2のシリンダ32が被動軸4と同心的
に穿設されており、該シリンダ32内に、内周壁
33が被動軸4の外周に嵌合し外周壁34が該シ
リンダ32の周壁に嵌合して被動軸4の軸方向に
滑動可能に第2のピストン35が設けられ、該ピ
ストン35とシリンダ32との間に第2のシリン
ダ室36が形成されている。
前記ピストン35の適所には第2のシリンダ室
36を第1のシリンダ室15に連通せしめる通孔
37が穿設されており、該通孔37の第2のシリ
ンダ室への開口端にオリフイス38、球面状の弁
座39を形成した弁室40および前記弁座39に
着座せしめられる球形の弁体41を有する弁殼4
2が密嵌されている。該弁殼42は前記弁殼22
と同一のものとしてもよいが、図には金属により
有底円筒形に成形し、筒状壁の開口端の適所に突
出せしめた突起43を直径方向内方に折曲して弁
体41を脱出不可能に挿置せしめたものを示し
た。
36を第1のシリンダ室15に連通せしめる通孔
37が穿設されており、該通孔37の第2のシリ
ンダ室への開口端にオリフイス38、球面状の弁
座39を形成した弁室40および前記弁座39に
着座せしめられる球形の弁体41を有する弁殼4
2が密嵌されている。該弁殼42は前記弁殼22
と同一のものとしてもよいが、図には金属により
有底円筒形に成形し、筒状壁の開口端の適所に突
出せしめた突起43を直径方向内方に折曲して弁
体41を脱出不可能に挿置せしめたものを示し
た。
前記第2のシリンダ室36は被動軸4に穿設さ
れた通路44を介して通路45に連通せしめら
れ、圧力源から選択弁(図示せず)を介して圧力
流体が導かれると、その圧力によりピストン35
をシリンダ32に関し図の右方に移動せしめる。
該ピストン35の右方の移動はその先端が第1の
シリンダ10に当接していることから圧力流体の
圧力は第1のピストン14を左方に移動せしめる
こととなり、摩擦板9,18を係合せしめるのに
至る。この第2のシリンダ室36に圧力流体を導
入した状態においては、該圧力流体の作用する有
効ピストン面積は当然第1のシリンダ室15に圧
力流体を導入した状態における有効ピストン面積
より小であるから、被動軸4を駆動軸2に結合せ
しめる力は第1のシリンダ室15に圧力流体を導
入した場合より小である。従つて第2のピストン
35の面積を適切に設計すれば、駆動軸2のトル
クが小であるときは第2のシリンダ室36のみに
圧力流体を導入すれば足り、また駆動軸2の駆動
トルクあるいは被動軸4の要求トルクが大である
ときに第2のシリンダ室36に圧力流体を導入す
れば摩擦板9,18の係合は半クラツチまたは半
ブレーキ状態を構成することができるので、第1
のシリンダ室15に圧力流体を導入して駆動軸2
と被動軸4とを完全に係止せしめる作用のほか
種々の係合状態を実現し得られるものである。
れた通路44を介して通路45に連通せしめら
れ、圧力源から選択弁(図示せず)を介して圧力
流体が導かれると、その圧力によりピストン35
をシリンダ32に関し図の右方に移動せしめる。
該ピストン35の右方の移動はその先端が第1の
シリンダ10に当接していることから圧力流体の
圧力は第1のピストン14を左方に移動せしめる
こととなり、摩擦板9,18を係合せしめるのに
至る。この第2のシリンダ室36に圧力流体を導
入した状態においては、該圧力流体の作用する有
効ピストン面積は当然第1のシリンダ室15に圧
力流体を導入した状態における有効ピストン面積
より小であるから、被動軸4を駆動軸2に結合せ
しめる力は第1のシリンダ室15に圧力流体を導
入した場合より小である。従つて第2のピストン
35の面積を適切に設計すれば、駆動軸2のトル
クが小であるときは第2のシリンダ室36のみに
圧力流体を導入すれば足り、また駆動軸2の駆動
トルクあるいは被動軸4の要求トルクが大である
ときに第2のシリンダ室36に圧力流体を導入す
れば摩擦板9,18の係合は半クラツチまたは半
ブレーキ状態を構成することができるので、第1
のシリンダ室15に圧力流体を導入して駆動軸2
と被動軸4とを完全に係止せしめる作用のほか
種々の係合状態を実現し得られるものである。
上記実施例において油路29と油路45とに同
時に油が導かれるときは、摩擦板9,18の係合
力を極めて大とすることができるものであること
は明らかである。
時に油が導かれるときは、摩擦板9,18の係合
力を極めて大とすることができるものであること
は明らかである。
以上説明したように、本発明は第1のシリンダ
に嵌合せしめた第1のピストンに、第1のシリン
ダ室に面する側を開口せしめた第2のシリンダを
形成せしめ、該第2のシリンダに前記第1のピス
トンより小面積の第2のピストンを軸方向に摺動
可能に嵌合せしめたものであるから、クラツチ作
用またはブレーキ作用をせしめるにあたつて駆動
軸の駆動トルクまたは被動軸の要求トルクが大で
あるときは第1のシリンダ室に圧力流体を導入せ
しめてクラツチ作用またはブレーキ作用を完全に
行わせ、前記トルクが小であるときは第2のシリ
ンダ室に圧力流体を導入することによりクラツチ
作用またはブレーキ作用を僅かな動力消費で行わ
せ得るとともに、前記トルクが大であるときは第
2のシリンダ室に圧力流体を導入して半クラツチ
作用または半ブレーキ作用を行わせることが可能
であるので、前記自動変速機の制御装置に適切で
あるほか、自動車の前輪および後輪に動力を伝達
して全輪駆動を行う際に、前車軸と後車軸との間
の駆動連結に本発明装置を使用すると、前車軸と
後車軸との間にトルク差を生じやすい走行状態に
おいてトルク・スプリツト作用を行わせる際には
第2のシリンダ室に圧力流体を導入して半クラツ
チ状態とし、トルク差が殆んど生じない走行状態
においては第1のシリンダ室に圧力流体を導入し
て前車軸と後車軸を同一回転数に維持せしめるこ
とが可能となる。
に嵌合せしめた第1のピストンに、第1のシリン
ダ室に面する側を開口せしめた第2のシリンダを
形成せしめ、該第2のシリンダに前記第1のピス
トンより小面積の第2のピストンを軸方向に摺動
可能に嵌合せしめたものであるから、クラツチ作
用またはブレーキ作用をせしめるにあたつて駆動
軸の駆動トルクまたは被動軸の要求トルクが大で
あるときは第1のシリンダ室に圧力流体を導入せ
しめてクラツチ作用またはブレーキ作用を完全に
行わせ、前記トルクが小であるときは第2のシリ
ンダ室に圧力流体を導入することによりクラツチ
作用またはブレーキ作用を僅かな動力消費で行わ
せ得るとともに、前記トルクが大であるときは第
2のシリンダ室に圧力流体を導入して半クラツチ
作用または半ブレーキ作用を行わせることが可能
であるので、前記自動変速機の制御装置に適切で
あるほか、自動車の前輪および後輪に動力を伝達
して全輪駆動を行う際に、前車軸と後車軸との間
の駆動連結に本発明装置を使用すると、前車軸と
後車軸との間にトルク差を生じやすい走行状態に
おいてトルク・スプリツト作用を行わせる際には
第2のシリンダ室に圧力流体を導入して半クラツ
チ状態とし、トルク差が殆んど生じない走行状態
においては第1のシリンダ室に圧力流体を導入し
て前車軸と後車軸を同一回転数に維持せしめるこ
とが可能となる。
そして本発明においては、第1のピストンに形
成した第2のシリンダは第1のシリンダ室に面す
る側を開口せしめてあり、該第2のシリンダに摺
動可能に嵌合せしめた第2のピストンはその軸方
向先端部を前記シリンダにおける軸方向対向面と
軸方向に対向せしめてあるから、前記第1のピス
トンと第2のピストンとの間に形成せしめた第2
のシリンダ室のみに圧力流体を導入すると、第2
のピストンの軸方向の先端部は第1のピストンを
摺動可能に嵌合せしめたシリンダにおける前記第
1のピストンの開口(第2のシリンダ室の開口
部)と軸方向に対向する面に流体圧力で当接さ
れ、この当接部を反力点として第2のシリンダ室
内の圧力と受圧力の面積との積によつてあらわさ
れる力で第1のシリンダを回転軸の軸方向に摺動
せしめるものであるから、第1のシリンダ室に圧
力流体を導入する場合と前記第1のピストンの摺
動押圧方向は同一であり、かつ第1のピストンの
前記回転軸に垂直な断面積の内部に前記第2のシ
リンダが形成されて、第2のシリンダ室に圧力流
体を導入した場合の摩擦係合力を、第1のシリン
ダ室に圧力流体を導入した場合の摩擦係合力に比
して大きな段差のあるものとすることができ、か
つ摩擦係合装置の軸方向の寸法を小なる寸法とす
ることができる。そして、何れの場合においても
摩擦係合部材に当接するのは第1のピストンであ
るから、摩擦係合部材への当接点も常に同一箇所
であつて安定した摩擦係合を行い得る特徴を有す
るものである。
成した第2のシリンダは第1のシリンダ室に面す
る側を開口せしめてあり、該第2のシリンダに摺
動可能に嵌合せしめた第2のピストンはその軸方
向先端部を前記シリンダにおける軸方向対向面と
軸方向に対向せしめてあるから、前記第1のピス
トンと第2のピストンとの間に形成せしめた第2
のシリンダ室のみに圧力流体を導入すると、第2
のピストンの軸方向の先端部は第1のピストンを
摺動可能に嵌合せしめたシリンダにおける前記第
1のピストンの開口(第2のシリンダ室の開口
部)と軸方向に対向する面に流体圧力で当接さ
れ、この当接部を反力点として第2のシリンダ室
内の圧力と受圧力の面積との積によつてあらわさ
れる力で第1のシリンダを回転軸の軸方向に摺動
せしめるものであるから、第1のシリンダ室に圧
力流体を導入する場合と前記第1のピストンの摺
動押圧方向は同一であり、かつ第1のピストンの
前記回転軸に垂直な断面積の内部に前記第2のシ
リンダが形成されて、第2のシリンダ室に圧力流
体を導入した場合の摩擦係合力を、第1のシリン
ダ室に圧力流体を導入した場合の摩擦係合力に比
して大きな段差のあるものとすることができ、か
つ摩擦係合装置の軸方向の寸法を小なる寸法とす
ることができる。そして、何れの場合においても
摩擦係合部材に当接するのは第1のピストンであ
るから、摩擦係合部材への当接点も常に同一箇所
であつて安定した摩擦係合を行い得る特徴を有す
るものである。
図面は本発明の一実施例を断面図で示したもの
である。 なお図中、1は基枠、2は駆動軸、4は被動
軸、10は第1のシリンダ、14は第1のピスト
ン、15は第1のシリンダ室、32は第2のシリ
ンダ、35は第2のピストン、36は第2のシリ
ンダ室、9,18は摩擦板をそれぞれ示すもので
ある。
である。 なお図中、1は基枠、2は駆動軸、4は被動
軸、10は第1のシリンダ、14は第1のピスト
ン、15は第1のシリンダ室、32は第2のシリ
ンダ、35は第2のピストン、36は第2のシリ
ンダ室、9,18は摩擦板をそれぞれ示すもので
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2個の回転軸を同軸的に、かつ相対回転可能
に装架し、何れか一方の回転軸にはシリンダを形
成せしめて該シリンダにピストンを該回転軸の軸
方向に摺動可能に嵌合せしめ、シリンダに油圧を
作用せしめることにより前記2個の回転軸間に配
設した摩擦係合部材を摩擦係合すべくした摩擦係
合装置において、 前記シリンダに嵌合せしめた前記ピストンに
は、該ピストンの前記シリンダのシリンダ室に面
する側を開口せしめた第2のシリンダを形成せし
め、該第2のシリンダに前記ピストンよりは小面
積の第2のピストンを前記回転軸の軸方向に摺動
可能に嵌合せしめて、前記第1のピストンと第2
のピストンとの間に第2のシリンダ室を形成せし
めるとともに、前記第2のピストンの軸方向先端
部を前記シリンダにおける軸方向対向面と軸方向
に対向せしめ、 前記第1および第2のシリンダ室を各別に圧力
流体源に連結すべくしたことを特徴とする二段階
制御摩擦係合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10755580A JPS5733226A (en) | 1980-08-04 | 1980-08-04 | Device for frictional engagement under two-stage control |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10755580A JPS5733226A (en) | 1980-08-04 | 1980-08-04 | Device for frictional engagement under two-stage control |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5733226A JPS5733226A (en) | 1982-02-23 |
JPH0131053B2 true JPH0131053B2 (ja) | 1989-06-23 |
Family
ID=14462147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10755580A Granted JPS5733226A (en) | 1980-08-04 | 1980-08-04 | Device for frictional engagement under two-stage control |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5733226A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59175631A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-04 | Aisin Seiki Co Ltd | 摩擦係合装置 |
US4875561A (en) * | 1987-10-09 | 1989-10-24 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Dual clutch application area and control |
GB2373032A (en) * | 2001-03-05 | 2002-09-11 | Prodrive 2000 Ltd | Multiplate clutch for concentric shafts |
US8491434B2 (en) * | 2010-12-10 | 2013-07-23 | Caterpillar Inc. | Transmission assembly having variable force clutch |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5055773A (ja) * | 1973-09-20 | 1975-05-16 |
-
1980
- 1980-08-04 JP JP10755580A patent/JPS5733226A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5055773A (ja) * | 1973-09-20 | 1975-05-16 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5733226A (en) | 1982-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3628983B2 (ja) | 電磁クラッチを有した動力伝達装置 | |
US4856635A (en) | Starting clutch for a continuously variable transmission | |
JPH04151029A (ja) | 駆動力伝達装置 | |
JP2010525267A (ja) | 原動機駆動車両用のトルク差または速度差応動クラッチ操作装置 | |
JPH0222257B2 (ja) | ||
EP0506015B1 (en) | Torque transmission device of a four-wheel drive vehicle | |
US4699259A (en) | Hydraulically actuated starting clutch assembly | |
US5967276A (en) | Viscous actuated ball ramp clutch and improved housing therefor | |
JPH0131053B2 (ja) | ||
US8151958B2 (en) | Power transmitting device | |
JP2581965B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
KR101909224B1 (ko) | 이중 클러치 | |
JP4106797B2 (ja) | トロイダル形無段変速装置 | |
JPS63658B2 (ja) | ||
JPH0453461Y2 (ja) | ||
JP2652673B2 (ja) | 4輪駆動車の動力分配装置 | |
JPH0544737A (ja) | 回転クラツチの遠心油圧キヤンセル機構 | |
JPS6337728B2 (ja) | ||
JPS61197843A (ja) | 差動歯車装置 | |
JPH11303911A (ja) | クラッチプレートおよびこれを用いた電磁式摩擦クラッチ | |
JP2652674B2 (ja) | 4輪駆動車の動力分配装置 | |
JPS6134573B2 (ja) | ||
RU2037435C1 (ru) | Полуосевая поворотная трансмиссия | |
JP2572076B2 (ja) | 4輪駆動車用動力伝達装置における入力ギヤマウントケース | |
JP2001221255A (ja) | 4輪駆動車のトランスアクスル |