JPH01306646A - パイル布帛 - Google Patents

パイル布帛

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Publication number
JPH01306646A
JPH01306646A JP63136281A JP13628188A JPH01306646A JP H01306646 A JPH01306646 A JP H01306646A JP 63136281 A JP63136281 A JP 63136281A JP 13628188 A JP13628188 A JP 13628188A JP H01306646 A JPH01306646 A JP H01306646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflectance
sheath
inorganic particles
polyethylene terephthalate
sheath part
Prior art date
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Pending
Application number
JP63136281A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Sasamoto
太 笹本
Takehiko Okada
武彦 岡田
Yoshihiro Konno
近野 吉宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Publication of JPH01306646A publication Critical patent/JPH01306646A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエチレンテレフタレート芯鞘繊維よりなる
パイル布帛に関する。
ざらに詳しくは、優れた耐光性を有し発色性が良好でざ
らにギラツキ感のない優れた品位のパイル布帛に関する
のである。
[従来の技術] 従来からポリエステル、とりわけポリエチレンテレフタ
レート(以下PETと略す)からなる繊維は、衣料用、
産業用あるいは建装用などに巾広く利用されている。
特に近年、自動車内装材などの内装用途ではPET繊維
の優れた耐光性が生かされ、急速に使用量が増加してい
る。
自動車内装用には立毛布、つまりパイル布帛が主に用い
られるが、近年、このパイル布帛に対する品位向上の要
求が厳しくなっている。具体的には、発色性が良好で、
しかも見る角度によってパイル布帛の見栄えが異ならな
いような素材の提供が強く望まれている。一般に布帛の
色を濃くみせるためには、PET中に無機粒子(一般に
は酸化チタン(TiO2))が添加されていないスーパ
ーブライトタイプを用いれば良いが、このタイプをパイ
ル布帛に用いると、確かに色の濃さく発色性)は向上す
るものの、見る角度によってパイル布帛がギラツと光り
、著しく品位が悪くなり実際には採用のできない。
そこでこのギラツキ感を回避するため、PET中に酸化
チタン(TiO2)を0.5%程度含有したセミダルタ
イプの糸がパイル糸として主に使用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このようなパイル布帛では発色性が悪く
なり、特に淡色系に染めたときに色がしらちやけて見え
、高級感に欠ける。特にこの現象はパイル糸の立毛性が
良いとあまり顕著に表われないが、部分的にパイル糸が
倒れていると特に目立って見える。
このような問題を解決するために、特開昭62−268
855号公報にtよ通常ポリエステルI維を芯とし鞘部
にカチンオン可染性ポリエステルを配し、芯部より鞘部
を濃色に染色することで、繊維側面が露出してもそれが
目立たないパイル布帛が開示されている。しかしながら
、本技術では鞘部の染色にカチオン染料を用い、鞘部を
濃色化するので耐光性が悪化し自動車内装用には使用で
きない。
本発明の目的は、上記問題点を解決し、分散染料による
染色で、優れた耐光性を有し、しかも発色性が良好であ
りギラツキ感もない良好な品位のパイル布帛を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 前記した本発明の目的は、実質的にポリエチレンテレフ
タレートからなり、鞘部にのみポリエチレンテレフタレ
ートより高屈折率の無鍬粒子を含有し、光沢度が250
〜450%、反射率が75〜87%であり、下式の複合
条件を満たす芯鞘型複合繊維をパイル糸として用いたパ
イル布帛0.5≦L×W≦4 ([は繊維横断面の鞘部の巾(μ)、Wは鞘部の無機粒
子含有量(重量%〉) により達成できる。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明のパイルイF帛に用いる繊維は実質的にポリエチ
レンテレフタレート(PET)からなるが、5重量%以
下の範囲でおれば塩基性染料の染着座席を有するくり返
し単位を除く少量の第3成分が添加、共重合されていて
も良い。
本発明のパイル布帛に用いるPETl維は芯鞘型複合繊
維であり、鞘部にのみPETよりも高屈折率の無機粒子
を含有している必要が必る。
一般にPET中の高屈折率の無機粒子(以下単に無機粒
子と略す)の含有量が増加するに従って、繊維から出て
くる拡散反射光が分散されるために、ある角度から見る
とギラッと光るというギラツキ感はおさえられる。しか
しながら、これは同時に発色性の低下も伴なう。PET
中の無機粒子の含有量、無機粒子の種類を適正化するの
みでは上記ギラツキ感と発色性を同時に満足することは
困難である。すなわちギラツキ感が許容できるレベルま
で無機粒子含有量を増やすと発色性が不良となり、逆に
発色性が満足できるレベルまで無機粒子含有量を減らす
とギラツキ感が大きすぎる。
この相反する二つの特性を満足する繊維について鋭意検
討した結果、繊維全体に粒子を分布させるのではなく、
繊維の外層部(鞘部)にのみ集中させることが効果的で
おることを見出したのでおる。
本発明で使用するPETよりも高屈折率の無機粒子とし
ては、PETの屈折率(1,64)よりも高い屈折率を
有する粒子でおればいかなるものでも良いが、特に酸化
チタン(TiO2)が好適に用いられる。
本発明のパイル布帛に用いるPET繊維の光沢度は後述
する測定法で、250〜450%である必要がある。光
沢度は繊維からの反射光の方向性を示す物性値であり、
パイル布帛のギラツキ感と対応する。光沢度が450%
を越えるといかに鞘部に無機粒子を集中させてもギラツ
キ感が高すぎ採用できない。
かかる観点から光沢度が400%以下でおればより好ま
しい。又、光沢度が250%未満では色に鮮やかさがな
くなり、採用できない。
ざらに、本発明のパイル布帛に用いるPET繊維の反射
率は、後述する測定法で75〜87%である。反射率は
繊維から反射される光の総量に対応する値であり、反射
率が高いことは繊維を透過する光の量が少ないことに対
応し、発色性が悪いことを示す。
すなわち、反射率が87%を越えると、いかに芯鞘型複
合繊維であっても発色性が満足できるレベルに至らない
かかる観点から反射率は85%以下であることが好まし
い。又、反射率が75%未満だと、発色性は良好である
が、わずかな布帛欠点が目立つようになり、全体的な品
位が低下する。
本発明で用いるPETの芯鞘型複合繊維は、鞘部にPE
Tよりも高屈折率の無機粒子を添加したポリマを用い、
芯部に無機粒子を添加しないPETを用いて、通常の芯
鞘複合紡糸法により得られる。
この際、鞘部の巾L(μ)と無機粒子の含有量W(重量
%)の関係を0.5≦L×W≦4、好ましくは1≦L×
W≦1.9となるように、無機粒子の添加量に対し芯鞘
複合比を適正化する必要がある。
ここで、本発明で用いるPETの芯鞘型複合繊維の前記
複合条件について図を用いて説明する。第1図は本発明
で用いるPETの芯鞘型複合繊維の1例を示す横断面図
である。第1図において、鞘部2の巾りは、繊維直径D
Oから芯部1の直径D1を引くことにより求められる。
さらに鞘部のPET中に含有する無機粒子の量は2.5
重量%以下が好ましく1重量%以下がより好ましい。こ
れは粒子の含有量が少ない方が製編時の編み機の針磨耗
等の問題が起こりにくいためでおる。
[実施例] 以下実施例により、本発明をざらに詳細に説明する。な
お実施例中の物性は次の様にして測定した。
△、光沢度 サンプルをアルミニウム板に密にすき間なり10重以上
巻きつける。村上色彩技術研究所製自動変角光度計(G
ONIOPHOTOHETER) GP−1R型を用い
、上記サンプルの光沢度を測定する。入射角45°、受
光角45°での酸化マグネシウム標準板からの反射を1
00%とした後、入射角45°で受光角をOo、20°
、40°、45°、50°、70′および90” と変
更し、各々の角度でサンプルを回転させながら各受光角
での最大反射率を測定する。各受光角での最大反射率の
中で最も大きい値をもって光沢度とする。
B1反射率 サンプルをアルミニウム板に密に隙間なく10重以上巻
きつける。日立製分光光度計U3200を用い、積分球
アタッチメントを用いて酸化マグネシウム標準板からの
反射率を100%にキャリブレーションした後、試料の
350〜700 nmの連続反射スペクトルを測定し、
500nmの反射率をもってサンプルの反射率とする。
実施例1 1V0.6Bのスーパーブライトタイプのポリエチレン
テレフタレート(PET)チップとIVo、66でTi
O2の添加量を変更したPE下チップを用い、紡糸温度
290℃で常法により複合紡糸して、複合比を変更して
表−1のPFT複合繊維を得た(75デニール36フイ
ラメント)。得られた複合繊維の反射率および光沢度を
表−1に合せて示した。
これらのPETの複合繊維をパイル糸に用い、グランド
糸として130デニール36フイラメントのイソフタル
酸10モル%共重合ポリエステル繊維を用いて、常法よ
り編成、熱セット、染色、起毛、仕上げを行ないトリコ
ットパイル布帛を得た。得られたパイル布帛の品位(発
色性、ギラツキ感等)を合せて表−1に示す。
表−1より明らかなように、鞘部に丁102を添加した
No、 1〜5うら、光沢度が250〜450%、反射
率が75〜87%、L×Wが0.5〜4.0のNo、 
1.2および4は発色性も良くギラツキ感もなく良好で
あり、なかでもNo1は発色性、ギラツキ感とも茗しく
優れ、従来にない高品位の布帛であった。
光沢度が450%を越え、L×Wが0.5未満のNo、
 3はギラツキ感が大きく、また反射率が87%を越え
、光沢度が250%未満、L×Wが4を越えるNα5は
発色性が劣っていた。
さらに芯部にTiO2を添加したNo、 6.7は本発
明の目的を達成できなかった。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の如く、鞘部(繊維の外層部
)に高屈折率の無機粒子を集中させることにより始めて
従来は実現できなかった発色性が良好で、かつギラツキ
感の改良されたパイル布帛が提供できる。本発明は通常
の分散染料による染色でその効果が発揮されるので、耐
光性が良好であり、高耐光が要求されるカーシートなど
の自動車内装用途に採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いるPETの芯鞘型複合繊維の1例
を示す横断面図である。 1:芯部 2:鞘部 特許出願人  東 し 株 式 会 社第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 実質的にポリエチレンテレフタレートからなり、鞘部に
    のみポリエチレンテレフタレートより高屈折率の無機粒
    子を含有し、光沢度が250〜450%、反射率が75
    〜87%であり、下式複合条件を満たす芯鞘複合繊維を
    パイル糸として用いたパイル布帛。 0.5≦L×W≦4 L:繊維横断面の鞘部の巾(μ) W:鞘部の無機粒子含有量(重量%)
JP63136281A 1988-06-02 1988-06-02 パイル布帛 Pending JPH01306646A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5126201A (en) * 1988-12-28 1992-06-30 Kao Corporation Absorbent article
US5407735A (en) * 1992-10-13 1995-04-18 Kuraray Co., Ltd. Tapered fiber and napped fabric utilizing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5126201A (en) * 1988-12-28 1992-06-30 Kao Corporation Absorbent article
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