JPH01306591A - 炭素質電極及びその製造方法 - Google Patents

炭素質電極及びその製造方法

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JPH01306591A
JPH01306591A JP63137092A JP13709288A JPH01306591A JP H01306591 A JPH01306591 A JP H01306591A JP 63137092 A JP63137092 A JP 63137092A JP 13709288 A JP13709288 A JP 13709288A JP H01306591 A JPH01306591 A JP H01306591A
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JP
Japan
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carbonaceous
electrode
hydrophobic substance
solution
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JP63137092A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Makita
蒔田 善之
Toshiro Igarashi
五十嵐 寿郎
Hiromi Kubo
久保 博海
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KAMIOKA KOGYO KK
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KAMIOKA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マスキングを効果的に抑制できる、二酸化マ
ンガン電解用陰極、ソーダ電解用陰極、クロレート電解
用陰極等として使用できる電解用炭素質電極及びその製
造方法に関する。
(従来技術とその問題点) カーボン基材やグラファイト基材等から成る炭素質基材
は、耐薬品性に優れ導電性も良く優れた電極基材として
知られ、高価な白金族金属を担持した所謂DSAととも
に有用な電極として工業的に幅広く使用されている。し
かしこの炭素質電極基材は塩素発生や水素発生に対する
過電圧が高いという問題点を有し、本発明者らは該問題
点を解決するため炭素質基材上に触媒粒子を担持させた
電極を提案した(特訓昭和62−62618号、同63
−96313号)。
該電極は過電圧低減という目的からは十分良好な電極と
いうことができるが、該電極は、炭素質基材自身が親水
性でありしかも多孔性で金属電極と比較して平滑性に劣
るため、電解中に電解液中の不純物が前記炭素質基材表
面をマスキングすることがあり、該マスキング層の形成
により電解電圧の上昇、あるいは操業の中断といった事
態を引き起こすことがある。
(発明の目的) 本発明の目的は、上記問題点つまり炭素質基材の表面の
マスキングを抑制して電解電圧の上昇を防止することを
可能にした安価な炭素質電極及びその製造方法を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、第1に表面の少なくとも一部に疎水性物質が
保持された多孔性炭素質電極基材と、該基材上に担持さ
れた電極触媒物質とを含んで成る電解用炭素質電極であ
り、第2に多孔性炭素質電極基材上に疎水性物質を溶解
した溶液を被覆した後、該基材を焼成して前記基材表面
の少なくとも一部に疎水性物質被覆を形成し、次いで該
基材上に電極触媒物質を構成する金属の化合物の溶液を
被覆し、前記基材を加熱することにより前記金属化合物
を対応する金属酸化物に変換して、前記基材上に電極触
媒物質を担持することから成る炭素質陽極の製造方法で
あり、第3に前記第2の発明で製造された電極の金属酸
化物を適宜の方法で対応する金属単体に還元し、炭素質
陰極を製造する方法である。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明者らは、前記炭素質基材表面へのマスキングが該
基材自身の有する親水性に起因するものと考え、前記基
材に疎水性を付与することにより前記マスキングを防止
できるものと想起し、本発明に到達したものである。
本発明の電極は、陽極及び陰極のいずれとしても使用す
ることができ、被覆する電極触媒物質つまり触媒の種類
によりいずれかの電極とするか決定する。
本発明で使用する炭素質基材は、従来から使用されてい
るカーボンやグラファイトを主として含有する多孔質基
材である。通常の金属基材は、表面が平滑であり油分や
金属酸化物等の不純物が付着していることがあるため、
脱脂処理、ブラスト処理、金属酸化物被膜還元処理等の
下地処理が必要であるが、炭素質基材は既に多孔性であ
り金属酸化物等も存在しないため、前処理は水洗のみで
十分である。
該炭素質基材上に、該炭素質基材に疎水性を与える疎水
性物質と、電極触媒物質である金属又は金属酸化物を保
持させかつ担持させる。該炭素質基材上での前記疎水性
物質と前記電極触媒物質との分布状態は、前記基材上つ
まり基材表面と細孔内の全面にほぼ均一に疎水性物質の
薄膜を形成し、該薄膜上に好ましくは微細粒子状の前記
電極触媒物質を形成するようにすることが望ましい。該
薄膜は前記基材を完全に被覆するようにしてもよいが、
前記基材の一部が露出し、該露出部に後述する電極触媒
物質を担持することが望ましい。該疎水性物質の薄膜に
よる前記基材の被覆率は50〜95%が好ましく80%
前後が最適である。
使用できる疎水性物質としては、電解条件において直ち
に溶解したり劣化したりしない水濡れの悪い物質から選
択され、例えば樹脂等の有機高分子化合物を挙げること
ができる。使用できる樹脂としてはシリコン系、テフロ
ン(登録商標)系、フッ化カーボン系、エポキシ系等が
あり、これらの多くは耐酸性及び耐熱性を有する。該疎
水性物質はその全成分が疎水性であることが勿論望まし
いが、金属等の微量の親水性物質を含んでいてもよい。
この疎水性物質を前記炭素質基材上に保持するには、ま
ず該疎水性物質を適当な溶媒に溶解し、あるいは市販の
疎水性物質溶液例えば塗料をそのまま使用し、前記基材
を、該疎水性物質溶液や塗料に浸漬したり、該溶液等を
前記基材に刷毛等で塗布したり、あるいは前記基材を耐
圧容器中の含浸溶液中に入れ密閉した該耐圧容器を圧縮
空気で加圧することにより前記溶液を前記基材内部まで
含浸させる加圧法や、同様な容器中で真空ポンプにより
該容器内を減圧にして基材の脱気を行い溶液を前記基材
内部まで含浸させる減圧法等を使用して、前記溶液を前
記基材上に付着させた後、該基材を乾燥し加熱焼成して
前記溶媒を除去する方法が最適である。しかし本発明方
法はこの方法に限定されるものではなく、例えば前記疎
水性物質粉末を接着剤等で前記基材上に保持させること
も可能であるが、該方法では細孔内に前記疎水性物質を
均一に存在させることが困難であり、前記溶媒法はど有
効な方法ではない。前記疎水性物質の希釈度は、疎水性
物質が基材に含浸されたときに、前記基材が効率的にコ
ーティングされる濃度とすることが大切であり、5.0
〜30.0重量%、好ましくは10.0重量%とする。
前記電極触媒物質は陰極材の場合にはパラジウム、白金
、ルテニウム、イリジウム、ロジウム等の白金族金属や
ニッケル、コバルト等の卑金属のような1種又は2種以
上の金属単体が好ましく、陽極材の場合にはこれらの金
属の酸化物とすることが好ましい。これらの電極触媒物
質は目的とする電解反応において発生するガス例えば水
素や塩素に対する過電圧が前記炭素質基材自体よりも低
いものでなければならず、該電極触媒物質により前記疎
水性物質による過電圧の上昇を補償しかつその過電圧を
前記炭素質基材が有する過電圧より減少させ、低電圧で
電解できる電極を提供するようにする。該電極触媒物質
の粒径は小さいほどその表面積が増大し触媒活性が向上
するため、該粒径は通常数十μまでに抑えることが望ま
しく、1μ以下とすることが特に望ましい。
該電極触媒物質を、前記疎水性物質被覆炭素質基材上に
被覆するには、所望の金属の化合物の溶液を作製し、前
記被覆基材を該溶液に浸漬したり該溶液等を前記被覆基
材に塗布したりあるいは前記加圧法や減圧法等により前
記溶液を該基材に含浸させた後、該基材を適当な雰囲気
下100〜600℃程度の温度で加熱焼成して前記金属
化合物を分解して対応する金属や金属酸化物の微細な粒
子として前記基材上に付着させる。本発明に係わる電極
の製造方法では、前記金属化合物を焼成して一旦対応す
る金属酸化物に変換しその後必要に応じて該金属酸化物
を還元して対応する金属に変換するようにしているが、
本発明に係わる電極は、前記金属化合物を例えば還元雰
囲気中で直接対応する金属に変換する方法により製造さ
れた電極も含むものである。
酸化雰囲気中での加熱の場合、前記炭素質基材の劣化が
500℃前後で生ずるため前記焼成温度は500℃以下
とし、又水素雰囲気等の還元雰囲気下では1000℃を
超える温度でも前記基材の劣化は生じないが必要以上の
加熱は不要であり、600℃以下とすることが望ましい
。前記金属化合物としては、金属の塩化物や硝酸塩例え
ばPd(NO3)z、PdCl2、HzPtC16、R
h(NO+)z、H3RhCI&、H3RuClイHz
lrC1,。
等がある。
本発明方法における電極触媒物質の形成方法は上述した
加熱焼成による熱分解法に限定されるものではなく、例
えば電極触媒物質粉末を溶射法により前記被覆基材上に
保持させること等も可能であるが、該方法では細孔内に
前記電極触媒物質を付着させることが困難であり、前記
熱分解法が最適である。前記熱分解法で使用する金属化
合物溶液の濃度は薄いほど前記基材上に保持される金属
粒子が微細となり表面積が大きく活性が高くなる。
そのため溶液濃度は5モル/l以下、特に0.1〜0.
2モル/lとすることが最も好ましい。
上記方法により電極触媒物質を前記基材上に担持させた
後は、水分を除去するために90〜100℃で乾燥する
ことが好ましい。
このようにして作製された電極材は、陽極材として使用
する場合には、担持された電極触媒物質が金属酸化物で
ある場合にはそのまま、又金属である場合には焼成等の
適宜な方法で対応する金属酸化物に変換した後、使用す
ればよい。又陰極材として使用する場合には、形成され
た電極触媒物質が金属単体である場合はそのまま、金属
酸化物である場合には適当な方決例えば前記基材を陰極
として水素発生を伴う電解処理を行って前記金属酸化物
を対応する金属単体に還元した後、そのままその電解に
使用するか、他の電解に使用することができる。
なお本発明に係わる炭素質電極では、基材上に疎水性物
質を形成しているが、該疎水性物質を前記基材全面に形
成しない限り、電極触媒物質の基材上への付着性の低下
は見られない。つまり前記基材上に直接電極触媒物質を
担持させた電極と本発明の電極の両者の初期における(
前者のマスキングのない段階)電流−電圧曲線間に殆ど
差異はなく、又前記電極触媒物質の剥離も観察されない
これは、前記基材全面に前記疎水性物質を形成しない限
り、前記基材と前記電極触媒物質が直接接触して該基材
上に該電極触媒物質が担持されるためと推測される。
(実施例) 以下に本発明の実施例を記載するが、該実施例は本発明
を限定するものではない。
実施例1〜5 東洋カーボン株式会社製電解電極用グラファイト板を縦
100mm 、横50mm、厚さ5mmに切り出して1
0枚の炭素質基材とした。各基材を十分な市水で洗浄し
、大気中で自然乾燥させた。
次いでこのように調製した10枚の電極基材を2枚ずつ
5つのグループに分け、各グループごとに下記する操作
でそれぞれ5種類の樹脂溶液で含浸処理した(実施例1
〜5)。
大流■工 焼付型アクリル樹脂塗料(大日本塗料株式会
社アクロ−ゼロ000)をシンナー(アクローゼシンナ
ー)で10%濃度溶液に希釈し、減圧容器中で前記第1
グループの2枚の炭素質基材に、−50mn+Hgで3
0分間含浸させた後、自然乾燥し更に150°Cで30
分間焼付処理を行った。
1−±1 焼付硬化型フッ素樹脂塗料(大日本塗料株式
会社V−フロン2000)をシンナー(V−フロン20
00シンナー)で10%濃度溶液に希釈し、該希釈溶液
により前記第2グループの2枚の炭素質基材に、実施例
1と同様の処理を行った。
W炭ユ メラミン樹脂系焼付塗料(大日本塗料株式会社
プリコン700)をシンナー(プリコンシンナー)で1
0%濃度溶液に希釈し、該希釈溶液により前記第3グル
ープの2枚の炭素質基材に、実施例1と同様の処理を行
った。
実施勇エ シリコン樹脂系耐熱塗料(オキツモ株式会社
オキツモ#401)をシンナー(オキツモシンナー)で
10%濃度溶液に希釈し、該希釈溶液により前記第4グ
ループの2枚の炭素質基材に、焼付温度を250℃とし
たこと以外は実施例1と同様の処理を行った。
実施例5 テフロン溶液塗料(三共化学工業株式会社発
売品)をシンナーで10%濃度溶液に希釈し、該希釈溶
液により前記第5グループの2枚の炭素質基材に、実施
例4と同様の処理を行った。
次いで各グループの該樹脂含浸基材のうち1枚を、−5
0mmHgの減圧容器中のパラジウム濃度が0.1モル
/lである硝酸パラジウム水溶液に30分間浸漬し、そ
の後自然乾燥し、更に酸化雰囲気中、350 ’Cで6
0分間焼成処理を行って電解用陽極材を得た。
一方前記樹脂含浸基材の他の1枚を、硝酸パラジウム水
溶液中で含浸処理し、150℃で60分間焼成し、更に
10%硫酸浴中でDSAを陽極とし電流密度LOA/d
m2で20時時間光して電解用陰極材を得た。
上記含浸処理において消費された硝酸パラジウム水溶液
の量は1.2mlであり、従って含浸量は0.1モル/
βX1.2 Xl0−’β=1.2 Xl0−’モル/
lであり、基材面積は115d、パラジウムの原子量が
106.5であるため、被覆されたパラジウム量は、1
06.5 Xl、2 xlO−’/1.15=1.1 
 g/rtfと算出された。
次いで前記方法で得られた陽極材及び陰極材各5枚の性
能試験を次のように行った。
A、陰極性能試験 陽極にDSA (表面積0−0−3d、ティー・デイ−
・ケー株式会社製)を使用し、10%硫酸溶液を電解液
とし、液>L 40℃の条件下で樹脂含浸後で触媒担持
前の電位及び触媒担持後の電位を20A/dl11”の
電流密度で測定した。その結果を第1表に示す。
なお、比較のため上記陰極材と同サイズのSU第   
1   表 S (304)電極(比較例1)、ニッケル電極(比較
例2)、グラファイト電極(比較例3)、チタン基材に
パラジウムを電着した電極(チタン基材をブラスト処理
し、脱脂、水洗し、更に酸化チタン除去のためシュウ酸
還元処理したものに、パラジウム54 g / mで電
着、比較例4)をそれぞれ使用し同様の条件で電位を測
定した。その結果を第1表に示す。
第1表から分かるように、実施例1〜5の電極触媒物質
を担持した陰極材の電位は、比較例1〜3の通常の陰極
材と比較して著しく小さくなっており、その電位はパラ
ジウム/チタン電極(比較例4)に非常に近い値となっ
ている。
次いで陽極としてDSAを用い、10%硫酸溶液を電解
液として液温40〜50℃の条件下で5OA/dm2の
電流密度で、実施例1〜5の各電極についてライフ測定
の加速試験を実施したところ、600時間を経過しても
何の変化も認められなかったので電解を停止した。その
結果を第2表に示す。
次いで実施例5のテフロン樹脂含有陰極材を比較例3の
グラファイト電極を陰極として使用し、次の条件で二酸
化マンガン電解を想定して前記陰第   2   表 極材への硫酸カルシウムのマスキング量を測定した。
即ち、DSAを陽極とし、陽イオン交換膜により陽極室
及び陰極室を区画し、陰極電解液として硫酸濃度が60
g/lであるカルシウムイオンで飽和した硫酸マンガン
溶液を使用して、電流密度10A/dm2で100時間
電解を行った。マスキング量は電解前後の陰極材の全重
量の比較により算出した。その結果を第3表に示す。
実施例5の樹脂含浸させた陰極材は電解前後で陰極材重
量の変化がなくマスキングが防止されていることが分か
った。
旦−庚互性哨拭塘 上述した通り調製した陽極材の性能試験を次のようにし
て行った。即ち陰極としてチタン板(表第   3  
 表 面積0.3 dm2)を用い150g/βの塩化ナトリ
ウム、塩酸を加え、pH1,0に調整した電解液を使用
して液温40℃の条件下で樹脂含浸後で触媒担持前の電
位及び触媒担持後の電位を2OA/dm2の電流密度で
測定した。
なお、比較のため上記陽極材と同サイズのDSA(ティ
ー・デイ−・ケー株式会社製、比較例5)及びグラファ
イト電極(比較例3)をそれぞれ使用し同様の条件で電
位を測定した。その結果を第4表に示す。
第4表から、実施例4のシリコン樹脂含浸陽極筒   
4   表 材は、比較例3のグラファイト電極より電位が低くなる
とともに、DSAの電位と同等になっていることが分か
る。
(発明の効果) 本発明に係わる電極は、炭素質基材上に電極触媒物質を
担持して成る炭素質電極の前記炭素質基材上に樹脂等の
疎水性物質を保持した炭素質電極である。
従来の炭素質電極では、炭素質基材が直接電解液と接触
し、該電解液中の金属イオンが硫酸カルシウム等の金属
塩として前記炭素質基材上に析出してマスキング層を形
成し電極の寿命を短縮しているが、本発明の電極では前
記炭素質基材の表面の少なくとも一部に前記疎水性物質
の薄膜を形成し前記炭素質基材を疎水性としているため
、親水性である前記金属塩は疎水性である前記炭素質基
材上に析出することができず、マスキング層が形成され
ない、従って電解時間が経過しても、前記炭素質基材上
の電極触媒物質が常に電解液と接触するため活性が低下
して電解電圧が上昇することが殆どなく、長期間に亘っ
て効率よく電解を行うことができる。
更に前記疎水性物質の薄膜は、前記炭素質基材が発生す
るガスと接触することを防止するため、酸素ガス等との
接触により劣化し易い前記炭素質基材を効果的に保護し
、かなり強い電解条件下でも本発明に係わる炭素質電極
の長期間に亘る使用を可能にする。
更に本発明の係わる炭素質電極の前記製造方法では、炭
素質電極基材上に疎水性物質を溶解した溶液を被覆し該
基材表面の少なくとも一部に疎水性物質被覆を形成し、
更にその上に熱分解法により電極触媒物質である金属酸
化物を被覆して炭素質陽極を製造し、更に必要に応じて
に該電極触媒物質を還元して対応する金属単体に変換し
て炭素質陰極を製造するようにしている。
この製造方法によると、溶液に溶解した疎水性物質や電
極触媒物質を基材に含浸等により担持させ、それを加熱
して前記基材上に付着させるという比較的簡単な方法で
マスキング層の形成が殆どない所望の性能を有する炭素
質電極を製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面の少なくとも一部に疎水性物質が保持された
    多孔性炭素質電極基材と、該基材上に担持された電極触
    媒物質とを含んで成る電解用炭素質電極。
  2. (2)多孔性炭素質電極基材上に疎水性物質を溶解した
    溶液を被覆した後、該基材を焼成して前記基材表面の少
    なくとも一部に疎水性物質被覆を形成し、次いで該基材
    上に電極触媒物質を構成する金属の化合物の溶液を被覆
    し、前記基材を加熱することにより前記金属化合物を対
    応する金属酸化物に変換して、前記基材上に前記電極触
    媒物質を担持することから成る炭素質陽極の製造方法。
  3. (3)多孔性炭素質電極基材上に疎水性物質を溶解した
    溶液を被覆した後、該基材を焼成して前記基材表面の少
    なくとも一部に疎水性物質被覆を形成し、次いで該基材
    上に電極触媒物質を構成する金属の化合物の溶液を被覆
    し、前記基材を加熱することにより前記金属化合物を対
    応する金属酸化物に変換し、更に該金属酸化物を還元し
    て対応する金属単体に変換し、前記基材上に電極触媒物
    質を担持することから成る炭素質陰極の製造方法。
JP63137092A 1988-06-03 1988-06-03 炭素質電極及びその製造方法 Pending JPH01306591A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068109A (ja) * 2007-09-15 2009-04-02 Bayer Materialscience Ag 電解処理用グラファイト電極の製造方法
WO2021132400A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 東ソー株式会社 電解二酸化マンガン製造用陰極

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