JPH01305839A

JPH01305839A - 仕上げ用目地処理材

Info

Publication number: JPH01305839A
Application number: JP13448888A
Authority: JP
Inventors: Susumu Oike; 大池　進; Tetsuo Yasuda; 安田　哲夫
Original assignee: MARUSEN KAGAKU KK; National House Industrial Co Ltd
Current assignee: MARUSEN KAGAKU KK; National House Industrial Co Ltd
Priority date: 1988-06-02
Filing date: 1988-06-02
Publication date: 1989-12-11
Anticipated expiration: 2009-07-20
Also published as: JPH0653600B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、建築物等の内装下地パネルの目地処理材に
関するものであり、−層詳細には目地部等の上塗り用と
して好適に使用される仕上げ用目地処理材に関するもの
である。

〔従来技術および解決すべき課題〕

従来より、建築物等の内装下地としては、壁面に下地パ
ネルを連接配置しこれらの下地パネル間に形成された目
地部に下地用目地処理材を詰めたのち、この上をβ型半
水石膏を基材としこの基材に充填材、接着性付与剤、粘
度調整剤、凝結調整剤、着色剤等を適宜混入した仕上げ
用目地処理材を塗布し目地部を平滑に仕上げることが行
われていた。

しかしながら、このようなβ型半水石膏を基材とする仕
上げ用目地処理材はカサ比重が０．５〜０．６と高いの
で混練りする際の水量が５５％〜６０％と多くなり、乾
燥時の水分発散量も多いことから目地処理材の肉痩せが
大きく、従って目地部を平滑にするためには目地処理の
回数が多くなり作業効率が悪く、しかも表面硬度が低い
ことから壁紙やクロス等の化粧材の接着性が悪いという
課題を有していた。

〔課題の解決手段〕

そこで、本発明に係る仕上げ用目地処理材を、粒度が０
〜２９７μの範囲であって、そのカサ比重が０．９〜１
．５になるように調整したα型半水石膏を基材とし、こ
の基材に充填材、接着性付与剤、粘度調整剤、凝結調整
剤、着色剤のうち１種もしくはそれ以上を混入すること
により構成して、肉痩せを小さくして目地処理の回数を
へらし、作業効率の向上を図ると共に化粧材との接着性
の向上を図るようにするものである。

また、粒度が０〜２９７μの範囲であって、そのカサ比
重が０．９〜１．５になるように調整したα型半水石膏
を基材とし、前記α型半水石膏１００重量部に対してβ
型半水石膏を５〜２００重量部混入し、さらに充填材、
接着性付与剤、粘度調整剤、凝結調整剤、着色剤のうち
、１種もしくはそれ以上を混入するよう構成すれば、従
来のものに比較して混線幅が大きくなり作業効率および
接着性がよく、しかもα型半水石膏にβ型半水石膏を併
せて使用するので経済性が向上するものである。

本発明を更に詳細に説明すると、α型半水石膏またはα
型半水石膏にβ型半水石膏を所定量混入した基材に、充
填材として炭酸カルシウム、三水石膏、石粉等のうち、
一種もしくはそれ以上、また接着性付与剤としては、澱
粉、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル変
性物、アクリル系変性物等のうちのいずれか一種を、さ
らに粘度調整剤としてはカルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ等のうちいず
れか一種を、凝結調整剤としてクエン酸、クエン酸塩類
、ゼラチン、ニカワ等のタンパク質系のうちいずれか一
種を、着色剤として酸化鉄を主成分としたものを所定量
の水と共に混練りする。

このように構成される仕上げ用目地処理材は、β型半水
石膏に比較してα型半水石膏が整った結晶構造を有する
ので、混水量が少なくてすみしかも表面硬度が高いこと
から、肉痩せが小さく接着性がよい。しかしながら、前
記α型半水石膏の粒度が２９７μより大き過ぎると表面
状態が粗くなり、またカサ比重が小さ過ぎると化粧材と
の接着性が低下する原因となる。

このようにして得られた仕上げ用目地処理材を使用して
、内装下地パネルの目地部の表面を平滑に仕上げる場合
は、予め下地パネルの目地部等に下地用目地処理材をつ
めて乾燥させたのち、この下地用目地処理材の表面に仕
上げ用目地処理材をへら等で塗布して目地部表面を下地
パネルと同レベルに形成して平滑に仕上げるものである
。なお、この発明に係る仕上げ用目地処理材は例えば、
石膏ボードの補修用としても使用できることは勿論であ
る。

次に実施例を示して本発明を更に具体的に説明する。

〔実施例１〕まず表−１に示す如く、カサ比重、粒度分布の割合が相
違する３通りのα型半水石膏を基材とし、この各基材に
所定割合の添加物を混入して仕上げ用下地処理材を調整
した（実施例■■および■）。

また、比較例としてβ型半水石膏を基材とし、この基材
に所定割合の添加物を混入した仕上げ用目地処理材（比
較例■）、カサ比重０．８のα型半水石膏を基材とした
仕上げ用下地処理材（比較例■）、カサ比重が１．５以
上のα型半水石膏を基材とした仕上げ用下地処理材（比
較例■）および粒度が２９７μ以上のα型半水石膏を基
材とした仕上げ用下地処理材（比較例■）を示す。

なお、添加物としては、炭酸カルシウム、ポリビニルア
ルコール（ＰＶＡ）メチルセルロース（ＭＣ）、クエン
酸および酸化鉄を使用した。

下記表−１の■〜■の各配合比のものを夫々φ１０ｍｍ
の撹拌棒を用いて２分間水と混練し、長さ３０ＯＮ、幅
１０鶴、深さＬｏｎ璽に設定した内装下地パネルの目地
部にヘラで塗りつけ仕上げ処理する。

また、表−２は使用したβ型半水石膏およびα型手水石
膏のカサ比重と粒度分布を示す。

Ｍ−１配合割合（注）１．混練り幅は、標準混水量にさらに水を追加し
て目地処理材が垂れ落ちるまでの水量。

２、表面状態は、目地処理材を塗り付は後、養生室（温
度２０°Ｃ±２．湿度６５％±１０）で１日養生後、指
触して判断する。

３、表面硬度は、引掻硬度計で測定する。

４、肉痩せは、目地部が平滑になるまで目地処理と養生
を繰り返しその回数で表示する。

５、１１接着強度ＪＩＳ　Ａ６９２２壁祇施工用澱粉系
接着材の接着強さ試験方法に準する。

（２）接着状態は、クロス貼りし１日経過後クロスを剥
がして目地処理材に付着したクロス裏紙の付着度で判定する。

〔実施例２〕次に、表−４に示すごとく、カサ比重、粒度の相違する
α型半水石膏にβ型半水石膏を夫々混合比率をかえて混
合した基材に所定割合の添加物をｌ昆大して６通りの仕
上げ用目地処理材を調整した。また、比較例としては前
記実施例１の試験番号■■および■を使用した。

なお、表−５−１、表−５−２はα型手水石膏およびβ
型半水石膏のカサ比重と粒度分布を示すものである。

表−４配合割合表−６試験結果（注）試験結果の判定基準は実施例１に準する。

〔発明の効果〕

以上の試験結果からすると、（表−３）に示されるよう
にα型半水石膏のみを基材とする仕上げ用目地処理材の
場合、α型半水石膏のカサ比重が小さいと接着性、混練
性が悪く、カサ比重が大きすぎたり粒度が大きすぎると
表面が平滑に仕上がらなくなることが比較例（試験番号
■■および■）から明らかであるが、本実施例（試験番
号■■および■）は、β型半水石膏を基材とするもの（
試験番号■）と比較して両度が少ないので、予め下地用
目地処理材で下地処理した目地部をこの仕上げ用目地処
理材で仕上げ処理すれば１乃至２回の作業ですみ、作業
効率が極めて良くなり、さらに化粧材との接着性が格段
に優れているので壁面の耐久性もよくなるという利点を
有している。

また、試験結果（表−６）かられかるように、α型半水
石膏にβ型半水石膏を混入したちの（試験番号■■■■
■および■）は、α型半水石膏のみを基材としたもの（
■■および■）に比較して、β型半水石膏の混入比率が
高い程表面硬度および接着性が低下するものの、β型半
水石膏のみを基材としたもの（表−３、■）に比較して
、明らかにα型半水石膏のみを基材としたものの数値に
近いことから、両度が小さく混線幅が大きいので作業性
がよく、さらに化粧材との接着性が優れており、しかも
経済性が良いという利点を有するものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）粒度が０〜２９７μの範囲であって、そのカサ比
重が０．９〜１．５になるように調整したα型半水石膏
を基材とし、この基材に充填材、接着性付与剤、粘度調
整剤、凝結調整剤、着色剤のうち、１種もしくはそれ以
上を混入することを特徴とする仕上げ用目地処理材。
（２）粒度が０〜２９７μの範囲であって、そのカサ比
重が０．９〜１．５になるように調整したα型半水石膏
を基材とし、前記α型半水石膏１００重量部に対して、
β型半水石膏を５〜２００重量部混入し、さらに充填材
、接着性付与剤、粘度調整剤、凝結調整剤、着色剤のう
ち、１種もしくはそれ以上を混入することを特徴とする
仕上げ用目地処理材。