JPH0130494Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は屋根ふきと関連する特殊装置又は器具
の分野に属し、屋根上での除雪作業の際の転落防
止柵として利用される。

（従来の技術） 従来から屋根の雪おろしは危険が伴うため命綱
をつけたり雪止めを足場にしながら行なつている
が、積雪が深くなれば雪止めが確認できず、命綱
の固定も困難であるので、ますます危険な作業が
強いられる。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は屋根上での除雪作業において滑落や転
落事故を起こさないようにした屋根上に構築する
転落防止柵を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） その構成は屋根の軒先近傍において軒先と平行
に複数の支柱を立設し、支柱の脚部を棟方向へ回
動自在に軸支すると共に支柱の支持桟を屋根傾斜
面上部において折り畳み自在に支持し、各支柱間
には複数段に横梁を横設して成るものである。

（作用） 上記構成によれば、支柱間に横設する横梁が転
落防止の手がかりとなり、冬期以外の不使用時に
は屋根上に折りたたまれて風圧等の不必要な外力
を避けるようにしている。

（実施例） 本考案を実施例に基づき具体的に説明すると、
第１図に示すように金属屋根板の軒先近傍の傾斜
面において、多数並行の長尺瓦棒１のうち、所要
間隔ごとの長尺瓦棒１の側面に該側面を抱き込む
ように上端にＵ状開口部２を一体にした固定金具
３を係止し、開口部２において軒先と平行な軸４
を中心に支柱５を回動自在に建て、支柱５の中間
部には係止環６を上下摺動自在に外嵌し、係止環
６には支柱５の軸心を通つて軒先方向と直角なる
方向へ向けて上部ステー７を回動自在に係合す
る。次に支柱５を立設した同じ瓦棒１のその立設
個所より上方の個所に同じく固定した固定金具
３′の上部に一体にしたＵ状開口部２′に下部ステ
ー８を回動自在に係合し、上部ステー７の下端部
と下部ステー８の上端部とを回動自在に係合して
上下部ステー７，８から成る支柱支持用のステー
を折り畳み自在とする。すなわち、下部ステー８
の上端部に下方へ向けて切り欠いた溝９に上部ス
テー７の所要の位置に設けたピン１０係止してい
る。次に所要間隔で建てられた支柱５間に第２図
に示すように横梁１１が二段に横設される。そし
て所要個所の支柱５には支柱５の軸心を通つて軒
先と平行な方向に補強桟１２が取り着けられ、補
強桟１２の下端は隣接する長尺瓦棒１′に固定し
た固定金具１３に支柱５の回動方向と同方向へ回
動自在に係合され、冬期以外の不使用時には全体
が仮想線で示すように折りたたやれる。

上記構成から成る転落防止柵ａは、屋根上での
積雪が深い場合には軒先近傍で横梁１１が転落止
めの役割をなし安全に除雪作業ができる。なお、
転落防止柵ａを平板ぶき金属屋根に取り付ける場
合は雪止め固定用の吊り子に固定金具を適宜の形
状で係止する。

（考案の効果） 以上のように本考案の転落防止柵ａは、立設時
には除雪作業の安全を確保し、不使用時には折り
畳み屋根を傷めない効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案転落防止柵の横梁を破断した状
態の側面図、第２図は第１図の要部Ｐ矢視図。 図中、３は固定金具、５は支柱、７は上部ステ
ー、８は下部ステー、１１は横梁、１２は補強
桟、１３は固定金具。ａは転落防止柵。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根の傾斜面において屋根の軒先と平行に支柱
   を立設し、支柱の脚部を棟方向へ回動自在に軸支
   すると共に支柱支持用のステーを前記傾斜面上部
   において折り畳み自在とし、支柱間には横梁を横
   設して成る転落防止柵。