JPH01304892A - 高度不飽和脂肪酸強化油脂の製造方法 - Google Patents

高度不飽和脂肪酸強化油脂の製造方法

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JPH01304892A
JPH01304892A JP63237499A JP23749988A JPH01304892A JP H01304892 A JPH01304892 A JP H01304892A JP 63237499 A JP63237499 A JP 63237499A JP 23749988 A JP23749988 A JP 23749988A JP H01304892 A JPH01304892 A JP H01304892A
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fats
oil
acid
unsaturated fatty
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JP63237499A
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Kengo Akimoto
健吾 秋元
Yoshiji Shinmen
新免 芳史
Hideaki Yamada
秀明 山田
Akira Shimizu
昌 清水
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発酵法による高度不飽和脂肪酸強化油脂の製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
今日、生理活性を有する油脂の開発をめざして低級酸油
脂、高オレイン酸・高度不飽和油脂あるいは長鎖アルキ
ル油脂等の今までにない脂肪酸組成を有する新規原料油
脂の探索が植物を対象として行われなり、また一方では
、酵素を利用して新しい構造を有する油脂を製造する等
の試みが行われているが、発酵法による新規油脂の製造
は知られていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
高度不飽和脂肪酸が強化(富化)された油脂を得るには
、油脂に高度不飽和脂肪酸を添加する方法、主原料とし
ての油脂を高度不飽和脂肪酸の含有率が高い強化用油脂
と混合する方法が考えられるが、前記の場合高度不飽和
脂肪酸が高価であるため強化された油脂製品が高価なも
のとなり、又後者の場合には一最にかなり高比率で強化
用油脂を混合しなければならず、その結果強化された油
脂製品の脂肪酸組成等の性質が主原料としての油脂に比
べて大きく異なるものとなる等の問題点がある。
従って、本発明は、高度不飽和脂肪酸が強化されており
、この点を除けば主原料としての油脂の脂肪酸組成が概
ね維持されている高度不飽和脂肪酸強化油脂を安価に製
造することができる方法を提供しようとするものである
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記の課題を解決するため種々研究した
結果、高度不飽和脂肪酸を生産することができる微生物
を、油脂を主な炭素源として含有する培地中で培養した
場合該油脂が部分的に高度不飽和脂肪酸又は高度不飽和
脂肪酸を含有する脂質に転換され、これらを全体として
回収すれば、高度不飽和脂肪酸が強化されており、この
点を除けば原料油脂の脂肪酸組成が概ね維持されている
新たな油脂が得られることを見出した。
従って本発明は、アラキドン酸を生産することができ、
モルティエレラ(Mortierella)属、コニデ
イオボラス(Conidiobolus)属、フイチウ
ム(Pythium)属、フィトフトラ(Phytop
hthora)属、エントモフトラ(Entomoph
thora)属、ペニシリューム(Penicilli
um)属、クラドスポリューム(Claclospor
ium)属、ムコール(Mucor)属、フザリューム
(Fusariun+)属、アスペルギルス(^5pe
rHillus)属、又はロードトルラ(Rhodot
orula)属に属する微生物を、油脂を炭素源とする
培地で培養することにより高度不飽和脂肪酸が富化され
た油脂を生成せしめ、それを回収することを特徴とする
高度不飽和脂肪酸強化油脂の製造方法を提供するもので
ある。
〔具体的な説明〕
本発明においては、アラキドン酸生産能を有し油脂を炭
素源に高度不飽和脂肪酸を生産することのできる微生物
であれば、すべて使用することができる。このような微
生物として例えばモルティエレラ(Mortierel
la)属、コニディオボラス(Conidiobolu
s)属、フィチウム(PyLhium)属、フィトフト
ラ(Phytophthora)属、エントモフトラ(
Entomophthora)属、ペニシリューム(P
enicillium)属、クラドスポリューム(C1
adosporiun+)属、ムコール(Nucor)
属、フザリ″ニーム(Fusarium)属、アスペル
ギルス(Aspergillus)属、ロードトルラ(
Rhodotorula)属を挙げることができる。
モルティエレラ属では例えば、モルティエレラ・エロン
カタ伊肛↓恒びIla ellt匪uj工IFO857
0、モルテイエレラ・エキシグアMortierell
a exi uaIFO8571、モルティエレラ・ヒ
グロフィラMortierella h  ro hi
la)IFO5941、モルティエレラ・アルビナMo
rtierella at ina IF(> 856
8等を挙げることができる。これらの菌株はいずれも、
財団法人醗酵研究所からなんら制限なく入手することが
できる。
また、本発明者らが土壌から分離した菌株モルティエレ
ラ・エロンガタSAM 0219 (微工研菌寄第87
03号)(g&工研条寄第1239号)を使用すること
もできる。
さらに、他の属に属する微生物の具体例として、コニデ
ィオボラス・ヘテロスポラスCon1diobolus
匝匡匡辻旺駐) CBS 138.57、フィチウム・
イレグラレ化注1頭匡阻り1咀) CBS 494.8
6、フィトフトラ・インフェスタンス化肚旦姉月庶l道
包旦鼾m1IFO4872、エントモフトラ・イブノビ
リス化畦惺舷駄回阻り並垣±is) CBS 181.
60、ベニシリューム・シアホウ4化組国辻■咀U鼾e
um) IFO5337、クラドスポリューム・ヘルプ
ラム(C1ados−1亘ヨherbarum) IF
O30314、ムコール・アンビfj ス矧凱肛、凪山
。□)IFO6742、フザリューム・オキツボラム(
Fusarium oxysporum)IFO594
2、アスペルギルス・カンディダスAs er 1ll
us candidus)IFO8816、ロードトル
ラ・グラチニス正眩並包匹りし畦植込)IFo 069
5等を挙げることができる。
本発明に使用される菌株を培養する為には、その菌株の
胞子、菌糸、又は予め培養して得られた前培養液を、液
体培地又は固体培地に接種し培養する。炭素源となる油
脂としては、液体培地の場合、例えば椿油、ヒマシ油、
クロロフィル油、トウモロコシ油、綿実油、クロトン油
、亜麻仁油、オリブ油、落花生油、菜種油、胡麻油、大
豆油、桐油、鯨油、ヤシ油等を使用することができる。
これらの油脂は単独で用いてもかまわないし、いくつか
の油脂と組み合せてもよい。
前記油脂を炭素源として培養した場合、生産される高度
不飽和脂肪酸としては、ビスホモ−γ−リルン酸、アラ
キドン酸、エイコサペンタエン酸等が挙げられ、使用す
る油脂によってその生成比は異なる0例えば、胡麻油・
落花生油を用いた場合、あるいは別の油に胡麻油・落花
生油を加えたものを使用した場合にはアラキドン酸の他
にビスホモ−γ−リルン酸が強化される。又、α−リル
ン酸を含有する油脂、例えば亜麻仁油・菜種油等を使用
した場合、あるいは別の油にα−リルン酸を含有する油
脂を加えたものを使用した場合には、アラキドン酸の他
にエイコサペンタエン酸が強化される。さらに、油の他
にリグナン誘導体、例えばセサミン、エビセサミン、セ
サミノール、エピセサミノール、セサモリン等を添加し
た場合には、アラキドン酸の他にビスホモ−γ−リルン
酸が強化される。
実用上一般に、炭素源としての油脂は0.5〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%、培地にはさらに、菌の生
育を助ける目的で少量のグルコース、フラクトース、キ
シロース、サッカロース、マルトース、可溶性デンプン
、糖蜜、グリセロール、マンニトール等の一般的に使用
されるものが、いずれも使用できる。これらの濃度は一
般に1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下である
窒素源としてはペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、肉
エキス、カザミノ酸、コーンステイブリカー等の天然窒
素源、尿素等の有機窒素源、あるいは硝酸ナトリウム、
硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等の有機窒素源を
単独で、又は組み合せて用いることができる。窒素源の
量はその種類により異なる、0.01〜5重量%、好ま
しくは0.1〜2重量%の濃度とするのが良い。
ビスホモ−γ−リルン酸を強化する目的で加えるリグナ
ン誘導体、例えばセサミン、エビセサミン、セサミノー
ル、エピセサミノール、セサモリン等の場合、総添加量
は培地に対してlXl0−’〜lXl0−’重量%であ
る。
この他必要に応じリン酸塩、硫酸マグネシウム、硫酸鉄
、硫酸鋼等の無機塩及びビタミン等も微量栄養源として
使用できる。これらの培地成分は微生物の生育を害しな
い濃度であれば特に制限はない。
培養温度は5〜40℃、好ましくは20〜30℃とする
。又特にエイコサペンタエン酸を強化したい場合は、培
養開始時より、又は最適生育温度で培養した後に最適生
育温度以下の温度で培養することもできる。あるいは、
最適生育温度以下の温度で培養した後、場合によっては
菌体を集め、さらに最適生育温度以下の温度に静置する
こともできる。この場合、培養温度を5〜40℃、好ま
しくは10〜20℃とするか、又は20〜30℃にて培
養して菌体を増殖せしめた後、10〜20℃にて培養を
続ける。あるいは、10〜20℃にて培養を続け、菌体
を十分増殖せしめた後、場合によっては集菌し、さらに
10〜20℃にて湿菌体の状態で静置する。低温での培
養又は静置はアラキドン酸およびα−リルン酸からエイ
コサペンタエン酸への麦換を促進するため、先述したよ
うに炭素源としてα−リルン酸を含有する油脂を使用し
た場合には、エイコサペンタエン酸がさらに強化される
。培地のpHは、4〜10、好ましくは6〜つとして通
気攪拌培養、振盪培養、又は静置培養を行う。培養は通
常2〜10日間行う。
固体培地で培養する場合は、固形物重量に対して50〜
100重量%の水を加えたふすま、もみがら、米ぬか等
を用い、油脂を1〜10重量%、好ましくは1〜5重量
%加える。5〜40℃、好ましくは20〜30℃の温度
において、3〜14日間培養を行う、又培養開始時より
、又は最適生育温度で培養した後に最適生育温度以下の
温度で培養してエイコサペンタエン酸を生産せしめても
良い。又必要に応じて培地中に窒素源、無機塩類、微量
栄養源を加えることができる。
培養終了後、培養液より遠心分離及び濾過等の常用の固
液分離手段により培養苗木を得る。菌体は十分水洗し、
好ましくは乾燥する。乾燥は凍結乾燥、風乾等によって
行うことができる。乾燥菌体は、好ましくは窒素気流下
で有機溶媒によって抽出処理する。有機溶媒としてはエ
ーテル、ヘキサン、メタノール、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、石油エーテル等を用いることができ、又メタ
ノールと石油エーテルの交互抽出やクロロホルム−メタ
ノール−水の一層系の溶媒を用いた抽出によっても良好
な結果を得ることができる。抽出物から減圧下で有機溶
媒を留去することにより、高度不飽和脂肪酸を強化した
油脂が得られる。
又、上記の方法に代えて湿菌体を用いて抽出を行うこと
ができる。メタノール、エタノール等の水に対して相溶
性の溶媒、又はこれらと水及び/又は他の溶媒とからな
る水に対して相溶性の混合溶媒を使用する。その他の手
順は上記と同様である。
次に、実施例により、この発明をさらに具体的に説明す
る。
来m グルコース2%、グルコース1%と亜麻仁油1%、グル
コース0.5%と亜麻仁油1.5%、グルコース0.2
%と亜麻仁油1.8%、亜麻仁油2%、グルコース0.
5%と亜麻仁油1%、グルコース0.5%と亜麻仁油2
%、又はグルコース0.5%と亜麻仁油3%、の8種の
組成にさらに酵母エキス1%を含む培地(pH6,0)
 10 mflを50社のマイヤーフラスコに入れ12
0℃で20分間殺菌しな6モルティエレラ・アルビナI
FO8568の胞子液400Ji1を。
それぞれの培地に加えレシプロシェーカー(110rp
n+)により28℃で6日間振盪培養した。
培養後、濾過により菌体を回収し十分水洗した後、凍結
乾燥し、上記のそれぞれの組成に対して乾燥菌体117
.6 、178.0 、211.9 、239.1 、
222.8 。
164.4 、273.2 、376.6mgを得た。
この菌体より、クロロホルム−メタノール−水の一層糸
の溶媒を用いるBligh & Dyerの抽出法によ
って油脂を抽出した所、それぞれ35.0 、87.0
 、114.2 、136.0 。
125.9 、77.8 、173.3 、272.0
mgの油脂が得られた。
油脂の含有物を確認するためこの油質の一部をねじ口試
験官に入れ、油脂50mgに対して少なくとも無水メタ
ノール−塩酸(10%)を2社加えキップした後、50
℃で3時間処理することによってメチルエステル化し、
n−ヘキサン4社、水1mlを加え、2回抽出し溶媒を
遠心エバポレーター(40℃、1時間)で留去した後、
得られた脂肪酸メチルエステルをガスクロマトグラフィ
ーで分析した。その結果を第1表に示す。
以下金自 第1表から明らかな様に、亜麻仁油だけを炭素源とした
場合でも菌は生育しビスホモ−γ−リルン酸、アラキド
ン酸、エイフサペンクエン酸を亜麻仁油に強化した。そ
して、これら高度不飽和脂肪酸以外の脂肪酸組成は亜麻
仁油本来の脂肪酸組成と比較しても大きな違いは認めら
れず、このことから、融点のような物理的性質を変化さ
せずに、高度不飽和脂肪酸を強化した栄養価の高い油脂
を得ることができることがわかった。又、菌の生育を助
ける目的でグルコースを加える場合、油脂が2%以上の
場合、グルコースが0.5%以下なら脂肪酸組成に大き
な影響を及ぼさなかった。なお、得られたビスホモ−γ
−リルン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸につ
いてはすでに質量分析、NMR分析等により同定されて
いる。
夫1鮭λ 椿油2%、ヒマシ油2%、トウモロコシ油2%、綿実油
2%、クロトン油2%、亜麻仁油2%、オリブ油2%、
落花生油2%、菜種油2%、胡麻油2%、大豆油2%又
は月見草油2%のいずれかとグルコース0.5%及び酵
母エキス1%を含む培地(pH6,0>2n+j!を1
On+1のマイヤーフラスコに入れ、120°Cで20
分間殺菌しな。モルティエレラ・アルビナIF0856
8の胞子液100μlをそれぞれの培地に加え、レシプ
ロシェーカー(110rpm)により28℃で6日間振
盪培養した。
培養後、実施例1と同様に濾過、水洗、乾燥、抽出を行
い、油脂31.7 、24.3 、31.3 、31.
8 、25.2゜30.2 、28.8 、28.6 
、29.3 、28.8 、26.5 、28.0II
l[?を得た0次に実施例1と同様に加水分解、メチル
エステル化、抽出を行い、得られた脂肪酸メチルエステ
ルをガスクロマトグラフィーで分析した。この結果を第
2表に示す。
以下余白 第」憂色 脂肪酸を含有しない。
2、脂肪酸の表示において、20:3はビスホモ−γ−
リルン酸、20:4はアラ キドン酸、20:5はエイコサペンタエン酸をそれぞれ
示す。
第2表から明らかな通り、いずれの油脂を培地に添加し
ても高度不飽和脂肪酸が油脂に′強化されることが認め
られた。又、α−リルン酸を含有するクロトン油、亜麻
仁油、オリブ油、菜種油、大豆油ではエイコサペンタエ
ン酸の油脂への強化が認められ、その量はα−リルン酸
の含有量に依存しな、そして、胡麻油・落花生油の場合
、ビスホモ−γ−リルン酸の油脂への強化が強く認めら
れた。
火膨匠l グルコース0.5%、オリブ油2%及び酵母エキス1%
を含む培地(pH6,0) 20 mlを100m1の
マイヤーフラスコに入れ、120℃で20分間殺菌した
モルティエレラ・アルビナrFo 8568の胞子液1
n+1を培地に加え、レシプロシェーカー(110ρr
m)により12℃で10日間振盪培養した。
培養後、国体を集め、実8&例1に記載したのと同様に
して水洗・乾燥及び抽出を行い、油脂0.24gを得た
0次に、実施例1と同様にして、加水分解、メチルエス
テル化、及び抽出を行い、得られた脂肪酸メチルエステ
ルをガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、エ
イコサペンタエン酸が2%含まれており、低温培養によ
りエイコサペンタエン酸が油脂に強化されることが認め
られた。
火嵐匠生 グルコース0.5%、オリブ油2%、酵母エキス1%を
含む培地(pH6,0) 100n+1を500社マイ
ヤーフラスコに入れ120℃で20分間殺菌した0モル
ティエレラ・アルビナIP08568及びコニディオボ
ラス・ヘテロスポラスCBS L38.57の胞子液を
それぞれ別個に培地に1w+1加え、レシプロシェーカ
ー(110rpm)により28℃で7日間振盪培養した
。培養後、濾過にて菌体を回収し、十分洗浄した後、凍
結乾燥した。これにより、モルティエレラ・アルビナ、
コニディオボラス・ヘテロスポラスの乾燥菌体をそれぞ
れ2.7g 、3.2g得た。この菌体より、クロロホ
ルム−メタノール−水の一層糸の溶媒を用いるBlig
h & Dyerの抽出法によって38脂質を抽出した
所、それぞれ1.2g 、1.5gの脂質が得られた。
この脂質を実施ρ11と同様に加水分解、メチルエステ
ル化、抽出を行い、得られた脂肪酸メチルエステルをガ
スクロマトグラフィーで分析した所、アラキドン酸がそ
れぞれ14.1%、to、3%含まれており、抽出した
油脂に高度不飽和脂肪酸が強1ヒされることが認められ
た。
火1鯉i 亜麻仁油0.5%、亜麻仁油1%、菜種油0.5%又は
菜種油1%の4種の組成と、グルコース2%、ゴマ油2
%、酵母エキス1%を含む培地(pH6,0)または亜
麻仁油エステル1%、セサミン0.01%、グルコース
2%及び酵母エキス1冗ヲ含む培地20分間殺菌した0
モルティエレラ・アルビナrFo 8568め胞子液を
それぞれ別個に培地に100 m j!加え、レシプロ
シェーカー(110rpm>により28℃で7日間振盪
培養した。
培養後、実施例1と同様にろ過、水洗、乾燥、抽出を行
い、油脂52.4B、58.7B、51.6mg、55
.2mgを得た0次に実施例1と同様に加水分解、メチ
ルエステル化、抽出を行い、得らノtた脂肪酸メチルエ
ステルをガスクロマトグラフィーて′分析した。
この結果を第3表に示す。
11表 注:脂肪酸の表示において、20;3はビスホモ−T−
リルン酸、20:4はアラキドン酸、20:5はエイコ
サペンタン酸をそれぞれ示す。但し、0を付した数偵は
、20:4.、であるアラキドン酸13.8%と20:
4.、−□である化合物4.1%との合計を示し、ここ
でn−3及びn−5はそれぞれメチル末端から数えて最
初の二重結合の位置を示す。
IL匠L グルコース0.5%、オリブ油2%及び酵母エキス1%
を含む培地(pif 6.0) 2 mlを10n+f
のマイヤーフラスコに入れ、120″Cで20分子′:
I殺菌した。
フイチウム・イレグラレ(Pyjhiun 1rreI
?ulare)以下余白 CBS 494.86、フィトフトラ・インフェスタン
ス(Phyto hthora 1nfestans)
 IFO4872、エントモフトラ・イブノビリス」1
印匹旭摘ra il薗匡■吐CBS 181.60、ベ
ニシリューム・シアネウへ化赳豆」遍、8(1)開耳α
IFO5337、クラドスポリューム・ヘルプラム(C
ladosporium herbarum) IFO
30314、ムコール・アンビガス□□□ucor7)
rFo 6742、フザリューム・オキツボラム(Fu
sarium幻9」■R二史0−IF05942、アス
ペルギルス・カンディダス仏紐旺i」巨candidu
s)IFO8816、ロードトルラ・グラチニス(Rh
odotorula d躬ユn1s)IFO0695を
培地に1白金耳を接種し、レシプロシェーカー(110
rpm)により28°Cで7日間振盪培養した。培養後
、実施例1と同様に濾過、水洗、乾燥、抽出を行い、油
脂11.6mg、7.8mg、]、44.0mg14.
7mg、19.4mg、14.7mg、12.8mg、
13.6mH113,7mgを得た。
次に実施例1と同様に加水分解、メチルエステル化、抽
出を行い、得られた脂肪酸メチルエステルをガスクロマ
トグラフィーで分析した。この結果を第4表に示す。
実温L[ グルコース0.5%、オリブ油2%及び酵母エキス1%
を含む培地(pH6,0)、グルコース0.5%、オリ
ブ油2%、酵母エキス1%及びセサミン0.2mgを含
む培地(pH6,0)2JをIonlのマイヤーフラス
コに入れ、120°Cで20分間殺菌した5モルティエ
レラ・アルビナ04ortiere!a 畦紅旺) I
FO8568の胞子液100μ!をそれぞれの培地に加
え、レシプロシェーカー(110ppm)により28℃
で6日間振盪培養した。
培養後、実施例1と同様に濾過・水洗・乾燥・抽出を行
い、油脂31.8mg、28.2mgを得た0次に実施
例1と同様に加水分解、メチルエステル化抽出を行い、
得られた脂肪酸メチルエステルをガスクロマトグラフィ
ーで分析した。この結果、セサミンを添加することによ
りビスホモ−γ−リルン酸の割合が1.0%から4.9
%に上った。
第Aj乳 グルコース2.0%、酵母エキス1.0%、及び0゜1
.0 、2.0又は3.0%の亜麻仁油メチルエステル
を含む培地(pHs、o)各6mlを30社マイヤーフ
ラスコに入れ、そして120℃で20分間殺菌した0モ
ルティエレラ・アルビナIF08568の胞子液600
μlを培地に加え、レシプロシェーカー(ILOrpm
)により12℃で9日間振盪培養した後菌体を集め、湿
菌体の状態で12℃で7日間静置した。静置後、菌体を
集め、実施例1に記載したのと同様にして水洗、乾燥及
び抽出を行い、油脂をそれぞれ12.5mg、39.3
n+g、72.4B、及び103.0mg得た。
次に、実施例1と同様にして、加水分解、メチルエステ
ル化及び抽出を行い、得られた脂肪酸メチルエステルを
ガスクロマトグラフィーで分析した。その結果、エイコ
サペンタエン酸が6.8%、19.0%、12゜1%、
12.0%含まれており、α−リルン酸の添加および低
温培養−低温静置によりエイコサペンクエン酸が油脂に
強化されることが認められた。
及厳匠1 グルコース2.0%、酵母エキス1%、及びO又は0.
7%の亜麻仁油メチルエステルを含む培地(pH6,0
)各2r@1を10m1マイヤーフラスコに入れ、12
0℃で20分間殺菌した0モルティエレラ・ベルシャコ
バエ惟、岡旦■ユae) CB5601.68の胞子液
200LL1を培地に加え、レシプロシェーカー(11
0rpm)により、亜麻仁油メチルエステル無添加の場
合は12℃で7日間、0.7%添加の場合は12℃で1
0日間または28℃で6日間振盪培養した後菌体を集め
、実施例1に記載したのと同様にして水洗、乾燥及び抽
出を行い油脂を4.9mg、7.3mg、21.5mg
得た。
次に実施例1と同様にして加水分解、メチルエステル化
及び抽出を行い得られた脂肪酸メチルエステルをガスク
ロマトグラフィーで分析した。その結果アラキドン酸及
びエイコサペンタエン酸がそれぞれ25.4%及び検出
不可能量、8.7%及び4.9%、4.8%及び0.7
%含まれており、アラキドン酸からエイコサペンタエン
酸への変換の経路を持たない菌を使用すればα−リルン
酸の添加および低温培養により、アラキドン酸とエイコ
サペンタエン酸が共に強化されることが認められた。
手続補正書(自発) 1、事件の表示 昭和63年特許願第237499号 2、発明の名称 高度不飽和脂肪酸強化油脂の製造方法 3、 補正をする者 事件との関係   特許出願人 名称 (190)サントリー株式会社 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号静光
虎ノ門ビル 電話504−07215、補正の対象 (1)明細書の「特許請求の範囲」の欄(2)明細書の
「発明の詳細な説明」の欄(2)明細書第27頁第8〜
9行目「4.9■、7、3 mg、21.5mg」をI
’1.Omg、 1.5mg、4.3mgJに補正する
7、添付書類の目録 特許請求の範囲          1通2、特許請求
の範囲 1、 アラキドン酸を生産することができ、モルティエ
レラ(Mortierella)属、コニディオボラス
(Conidiobolus)属、フィチウム(Pyt
hium)属、フィトフトラ(Phy toph th
ora)属、エントモフトラ(En tomoph t
hora)属、ペニシリューム(Penicilliu
m)属、クラドスポリューム(Cladosportu
m)属、ムコール(Mucor)属、フザリューム(F
usarium)属、アスペルギルス(Aspergi
llus)属、又はロードトルラ(Rhodo tor
u la)屈に属する微生物を、油脂を炭素源とする培
地で培養することにより高度不飽和脂肪酸が富化された
油脂を生成せしめ、それを回収することを特徴とする高
度不飽和脂肪酸強化油脂の製造方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、アラキドン酸を生産することができ、モルティエレ
    ラ(Mortierella)属、コニディオボラス(
    Conidiobolus)属、フィチウム(Pyty
    ium)属、フィトフトラ(Phytophthora
    )属、エントモフトラ(Entomophthora)
    属、ペニシリューム(Penicillium)属、ク
    ラドスポリューム(Cladosporium)属、ム
    コール(Mucor)属、フザリューム(Fusari
    um)属、アスペルギルス(Aspergillus)
    属、又はロードトルラ(Rhodotorula)属に
    属する微生物を、油脂を炭素源とする培地で培養するこ
    とにより高度不飽和脂肪酸が富化された油脂を生成せし
    め、それを回収することを特徴とする高度不飽和脂肪酸
    強化油脂の製造方法。
JP63237499A 1988-02-03 1988-09-24 高度不飽和脂肪酸強化油脂の製造方法 Pending JPH01304892A (ja)

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