JPH01304881A - ウロキナーゼ前駆体の製造方法 - Google Patents

ウロキナーゼ前駆体の製造方法

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JPH01304881A
JPH01304881A JP13528288A JP13528288A JPH01304881A JP H01304881 A JPH01304881 A JP H01304881A JP 13528288 A JP13528288 A JP 13528288A JP 13528288 A JP13528288 A JP 13528288A JP H01304881 A JPH01304881 A JP H01304881A
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河畠 芳明
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昭一 石川
Shusaku Narita
成田 修策
Kazuo Morimoto
森本 和郎
Hirobumi Arimura
有村 博文
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔利用分野〕 本発明はウロキナーゼ前駆体(以下、単に前駆体と省略
)の製造方法に関する。詳細には、抗体アフィニティー
クロマトグラフィー処理により得られた前駆体含有画分
中に混在する抗体を含む夾雑蓋白を除去することを目的
とする前駆体の製造方法に関する。
〔従来技術] 前駆体は生体内に存在する線維素溶解酵素の一種であり
、その詳細は特開昭60−62981号公報に記載され
ている。前駆体はそのままでは不活性であるが、プラス
ミン処理することにより酵素活性を発現する、いわゆる
チモゲンであり、ヒト腎細胞の無血清培地中にて生成で
きる。
前駆体は、アミノ酸411個からなる1本の鎖状構造を
有する分子量的50000〜55000の蛋白である。
前駆体は上記の如く酵素活性を示さないが、プラスミン
処理により発現するブラスミノーゲンアクチベータ活性
は、抗ウロキナーゼ抗体により完全に阻害される。前駆
体はフィブリンに対して特異的な親和性を有し、また血
栓を構成する線維であるフィブリンを選択的に分解する
など、従来のウロキナーゼとは異なる血栓溶解特性を有
する。
ウロキナーゼとは異なる優れた特性を存する前駆体は線
維素溶解酵素として臨床上の幅広い利用が期待される。
前駆体の精製方法としては、CM−セファデックス処理
、抗前駆体抗体によるアフィニティークロマトグラフィ
ー処理(特開昭6O−62981)、抗UK抗体による
アフィニティークロマトグラフィー処理、ConA−セ
ファロース処理(特開昭61−177987公報)等が
知られている。特に抗体アフィニティークロマトグラフ
ィー処理による方法は高純度の前駆体を得るために有用
な手段である。
〔発明が解決しようとする課題〕
このアフィニティークロマトグラフィーを利用すれば、
目的物質を簡単に効率よく純化することがtきるが、一
方、このアフィニティークロマトグラフィーで使用する
抗体としては、人以外の動物に免疫して得られた抗体(
IgG)、すなわち異種タンパクの場合が多く、また、
このアフィニティークロマトグラフィーのクロマト条件
においては、一般的にpHの変動が大きいなど過激な条
件で使用する場合もあるため、不溶性担体にリガンドと
して固定化した抗体、すなわち異種タンパクが多少なり
とも脱離してくるという問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
゛そこで、本発明者らは、上記の事情に鑑み、各種検討
を重ねた結果、前駆体含有画分を、アミノベンズアミジ
ン、アミノフェニルグアニジン、塩基性アミノ酸から選
ばれる化合物を水不溶性担体に結合させた固定化担体を
用いて処理し、その非吸着画分を回収することにより、
抗体成分等を含む夾雑蒼白を除去できることを見出し、
本発明を完成した。
即ち、本発明はウロキナーゼ前駆体含有水溶液を、アミ
ノベンズアミジン、アミノフェニルグアニジン、塩基性
アミノ酸から選ばれる化合物を水不溶性担体に結合させ
た固定化担体を用いて処理し、その非吸着画分を回収す
ることを特徴とするウロキナーゼ前駆体の製造方法であ
る。
本発明で使用される前駆体は、そのままではほとんど線
溶活性を有しないが、プラスミン等の酵素処理により、
二本鎖ウロキナーゼに変換されて線溶活性を示すもので
ある。また、フィブリン存在下でも若干の線溶活性を示
すものである。
本発明で使用される前駆体のまず第1の代表例は、分子
量5oooo〜5500Gで、−末鎖のペプチド結合構
造を有するものである。
このような前駆体としては、たとえば構成アミノ酸41
1個(アミノ酸配列は後記実施例・実験例における前駆
体の調製の項参照)のものが挙げられる(特開昭60−
62981号公報参照)。
上記前駆体の由来には特に制限はなく、たとえば、細胞
培養法、遺伝子工学法などにより調製されたものが例示
される。細胞培養法は特開昭60−62981号公報等
に、遺伝子工学法は特開昭60−180591号公報等
に開示されている。
本発明でいう前駆体は上記のものに限定されず、その誘
導体をも包含する概念である。かかる誘導体としては前
駆体のエビダーマルグロースファクタードメインの全領
域もしくはその一部を欠失、または該全領域もしくはそ
の一部を他のアミノ酸残基で置換されている蛋白質分子
、前駆体のフィンガードメインの全領域もしくはその一
部を欠失、または該全領域もしくはその一部を他のアミ
ノ酸残基で置換されている蓋白質分子等が挙げられる。
従って、特に言及しない限り、本願明細書において前駆
体とは前駆体自体および上記のごとき前駆体誘導体をも
意味するものである。
この前駆体誘導体は、通常分子量4万〜5万程度で前駆
体自体と同様に一本鎖のペプチド結合構造を有する。ま
た、その線溶活性の発現様式も上記前駆体自体と同じで
ある。
この誘導体は、たとえば遺伝子工学的な手法により調製
される。
前駆体の比活性としては、合成基質法で測定した場合に
そのままでは活性を示さず、フィブリン存在下で100
〜100OUK単位/■程度、プラスミン処理時に8万
〜20万UK単位/■程度が例示される。
本発明の出発原料は、抗体アフィニティークロマトグラ
フィー処理を行って得られた前駆体含有画分(水溶液)
が好適に用いられる。具体的には、夾雑蛋白として、抗
UK抗体、抗前駆体抗体、抗IgG抗体などの抗体成分
を混在している前駆体含有画分(水溶液)が好適に用い
られる。
本発明で用いられる固定化担体はアミノベンズアミジン
、アミノフェニルグアニジンあるいは塩基性アミノ酸を
水不溶性担体に共有結合させたものである。
本発明で使用される塩基性アミノ酸としては、たとえば
アルギニン、リジン等が例示される。
水不溶性担体としては、自体既知のものを使用すればよ
く、たとえばセルロース、アガロース、デキストラン、
ポリアクリルアミド、アミノ酸共重合体などが好適に使
用される。
固定化は公知の方法に準じて行えばよい。たとえば、特
公昭57−13266号公報にその開示がある。また、
共有結合のために架橋剤および縮合剤を用いることも可
能である。−例を挙げると、シアン化ブロムで活性化し
たアガロースをε−アミノカプロン酸(架橋剤)と結合
させた後、l−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−カルボジイミド(ta合剤)の存在下、アミノ
ベンズアミジン、アミノフェニルグアニジンまたは塩基
性アミノ酸と結合させて、固定化担体を得る。
かかるものの市販品としては、たとえばベンズアミジン
−セファロース6B(登録商標、ファルマシア社?りな
どがあげられる。
本発明の処理方法としてはカラム法、バッチ法のどちら
を用いてもよい。
バッチ法の場合、pH5〜9、イオン強度0.1〜IM
程度の緩衝液〔たとえば、0.1〜IM塩化ナトリウム
含有0.01〜0.2Mリン酸緩衝液(pi(6〜7)
等]に溶解した前駆体(蛍白濃度としては0.5〜10
%であることが好ましい)を同じ緩衝液で平衡化した固
定化担体と接触させる。その条件としては、固定化担体
1dに対して溶液1〜100戚と混合させ、4±2°C
で30分〜2時間であることが好ましい。その後、遠心
分離して上清のみを採取する。
カラム法の場合は、pH5〜9の緩衝液(前記と同様)
に溶解した前駆体(蛍白濃度としては0.5〜10%で
あることが好ましい)を同じ緩衝液で平衡化した固定化
担体(カラム)において展開させ、非吸着の透過画分を
回収する。
こうして得られた前駆体は、必要に応じて、さらに精製
された後、公知の方法により製剤化される。
〔効果〕
本発明の方法によれば、簡便な処理工程で前駆体を製造
することができ、しかも大規模処理にも適するので工業
的製法として橋めて有用である。
また、混在する抗体成分あるいはUK等の夾雑蛋白が除
去できるので、得られた前駆体は純度がさらに向上して
おり、安全性にも優れた製剤を提供することができる。
〔実施例・実験例〕
本発明をより詳細に説明するために、実施例および実験
例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定される
ものではない。
実施例1 培養人腎細胞を011%ヒト血清アルブミン添加無血清
培養液に3日間培養し、培養液を遠心分離し、その上清
を凍結して保存した。プールした培養上清をpH5,5
に調整した後、CM−5ephadex C−50ば接
触した。0.16 Mリン酸緩衝液(pH5,5)でカ
ラムを洗浄した後、0.16 Mリン酸緩衝液(pH8
,5)で吸着していた前駆体を溶出した。
一方、前駆体で予め免疫したウマから得られた抗血清を
精製して抗前駆体抗体を回収した。このウマ由来抗前駆
体抗体をBrCN活性化アガロース(セファロース4B
、ファルマシア社製)に固定化した。
この抗体カラムを0.5M塩化ナトリウム含有0.1M
リン酸緩衝液(pH6,5)で平衡化し、これに前記の
前駆体を含有する溶出液を接触した。0.5M塩化ナト
リウム含有0.1Mリン酸緩衝液(pH6,5)でカラ
ムを洗浄した後、吸着していた前駆体を0.5M塩化ナ
トリうム含有0.2Mグリシンー塩酸水溶液(pH2,
5)で?8出させた。
溶出液を0.5M塩化ナトリウム含有0.1 Mリン酸
緩衝液(p)16.5 )によりi4縮・透析した。
ウサギ由来抗つマIgG抗体(ウマIgGをつサギに免
疫して得られた抗血清を精製したもの)を固定化したア
ガロース(セファロース4B・ファルマシア社製)を上
記緩衝液で平衡化しておき・この前駆体含有画分を接触
させ、非吸着画分を回収した。
さらに、この両分を、上記緩衝液で平衡化したパラアミ
ノベンズアミジン−アガロース(ベンザミジン−セファ
ロース6B、ファルマシア社製)に接触させ、その非吸
着画分を回収した。
当該画分を除菌濾過した後、凍結乾燥した。
得られた前駆体の性状は以下の通り。
分子量は、5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法
(還元下)で約54000であり、単一バンドを示した
。アミノ酸は配列を第1表に示す。
〔以下余白〕
比活性はプラスミン未処理時で100UK単位/mg蛋
白、プラスミン処理時で14万tJ K単位/mg蛋白
であった(活性は合成基質法により測定した)。
夾雑蛋白としては、ウマ抗体、ウサギ抗体とも検出限界
以下であった。
実験例1 本発明の方法により、主にウサギ抗体の除去効果につい
て検討した。測定はRPHA法によった。
結果を第2表に示す。
〔以下余白〕
以上の表のごとく、ベンザミジン処理を組込むことで異
種タンパクを効率良く除去できることが判明した。数値
的にはN11llでは88.1%以上の除去率、Nα2
では87.2%以上の除去率となったが、これはRPH
A法の検出限界での数値であり、実際にはほぼlOO%
除去できているものと考えられる。
特許出願人 株式会社 ミドリ十字

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ウロキナーゼ前駆体含有水溶液を、アミノベンズ
    アミジン、アミノフェニルグアニジン、塩基性アミノ酸
    から選ばれる化合物を水不溶性担体に結合させた固定化
    担体を用いて処理し、その非吸着画分を回収することを
    特徴とするウロキナーゼ前駆体の製造方法。
  2. (2)ウロキナーゼ前駆体含有水溶液が抗体アフィニテ
    ィークロマトグラフィー処理により得られる請求項(1
    )の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6062981A (ja) * 1983-09-13 1985-04-11 Green Cross Corp:The 線維素溶解酵素

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