JPH01303106A - ソファーベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、各部の折曲げ状態を変更することにより、床
置き形のソファ−およびベツドとして使用することがで
きるようにしたソファ−ベッドに関するものである。

［従来の技術］ この種のソファ−ベッドとして、細長い座と、この座と
同様な細長形状をなす背もたれとを具備し、その背もた
れを前記座の後縁にロック可能な蝶番を介して連設した
ものが知られている。そして、前記座を床に載置して背
もたれを立てることによりソファ−となり、前記背もた
れを床面まで倒すことによりベツドとなる。

なお、従来のものは、座および背もたれの構造体が、パ
イプ等を枠形に接合してなるフレームと、このフレーム
の骨材間に張設した多数本の弾性ベルトとから構成され
ており、そのフレーム同士をラチェット蝶番を介して連
結している。そして、その上面側をクッション材を介し
て外装材により覆うようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、このような構成のものでは、蝶番配設部分に
おけるクッションを下面側から全面的にバックアップす
ることができないので、使用者にごつごつした感じを与
え易く、使用感に悪影響を及ぼすという問題がある。

すなわち、ラチェット蝶番は、起立円盤状の本体から対
をなす連結杆を突出させたものであるため、蝶番上に荷
重をかけると、その起立円盤状の蝶番本体がクッション
材に食い込むような状態となり、その蝶番本体の頂部が
クッション材の上面を押圧した者に、部分的な抵抗感を
与える。しかして、これらの蝶番は、ベツドとして使用
する際に背中が当る部分に位置しているため、このよう
なごつごつ感は、使用上大きな障害となる。かかるごつ
ごつ感は、クッション材の厚みを増加させることにより
軽減させることはできるが、蝶番の真上に配置したクッ
ション材を厚くすると、背もたれを起立させる際の障害
となり、蝶番の機能を減殺することになる。

本発明は、このような不具合を解消することを目的とし
ている。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、かかる目的を達成するために、次のような構
成を採用したものである。

すなわち、本発明にかかるソファ−ベッドは、座の構造
体と背もたれの構造体とをラチェット蝶番を介して連結
するとともに、前記構造体の少なくとも上面側にクッシ
ョン材を介して外装材を装着してなるものであって、前
記各構造体を、骨材に板材を添設してなるものにすると
ともに、一方の構造体の板材縁部にのみ切欠部を設け、
側構造体の骨材同士を連結する前記ラチェット蝶番をそ
の切欠部内に位置させ、そのラチェット蝶番の少なくと
も上側を前記板材に止着して筒状に形成した弾性フィル
ムにより包囲していることを特徴としている。

［作用コ このような構成によれば、ラチェット蝶番の少なくとも
上側は弾性フィルムによって覆われるため、構造体の上
面側に装着されたクッション材に荷重がかかっても、ラ
チェット蝶番がクッション材に食い込むようなことがな
い。

また、上記弾性フィルムは、一方の構造体の板材縁部に
のみ設けた切欠部に対応する位置となる。

すなわち、弾性フィルムは、一方の構造体の領域内に存
在することになるため、背を折り曲げて起立させる際に
、前記弾性フィルムが大きく折り曲げられるのが防止で
きる上に、ラチェット蝶番の折り曲げ態様、換言すれば
、背の折り曲げ態様が前記弾性フィルムによって妨げら
れるような不具合が回避できる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

このソファ−ベッドは、原本体１１の両端に座折曲部１
２をロック可能な第１のラチェット蝶番３を介して連設
してなる座１と、背水体４１の両端に背折曲部４２をロ
ック可能な第２のラチェット蝶番６を介して連設してな
る背もたれ４とを具備してなる。

原本体１１は、骨材たるパイプ構体１３上に板材たる合
板１４をねじ止めして構成した構造体１５を有し、その
構造体１５の上下面および外周にシート状のクッション
材１６．１７を二重に被覆した細長形状のものである。

パイプ構体１３は、複数の金属製パイプのそれぞれの一
端を接合して一体化したもので、他端側の連結端１３ａ
をそれぞれ自由端としである。

座折曲部１２は、金属製パイプを縦横に接合してなるパ
イプ構体１８上に合板１９をねじ止めしてなる構造体２
０を有し、その構造体２０の上下面および外周にシート
状のクッション材１６．１７を二重に被覆したもので、
パイプ構体１８が前記第１のラチェット蝶番３を介して
前記原本体１１のパイプ構体１３の連結端１３ａに蝶着
されている。第１のラチェット蝶番３は、座折曲部１２
の構造体２０を原本体１１の構造体１５に対して約９０
″の角度範囲で折曲動作させ得るようにしており、その
角度範囲に存在する複数段のロック位置のいづれかにロ
ックすることができるようになっている。そして、座折
曲部１２の構造体２０を表面側の限界位置まで折曲げる
ことによって、そのロックを解除することができ、その
構造体２０を原本体１１の構造体１５と同一平面上に設
定される始点方向に復帰させることができるようになっ
ている。

背水体４１は、骨材たるパイプ構体４３上に板材たる合
板４４をねじ止めして構成した構造体４５を有し、その
構造体４５の上下面および外周にシート状のクッション
材１６．１７を二重に被覆した細長形状のものである。

パイプ構体４３は、複数の金属製パイプの一端を接合し
て一体化したもので、その他端側の連結端４３ａはそれ
ぞれ自由端としである。

背折曲部４２は、金属製パイプを縦横に接合してなるパ
イプ構体４８上に合板４９をねじ止めしてなる構造体５
０を有し、その構造体５０の上下面および外周にシート
状のクッション材１６．１７を二重に被覆したもので、
パイプ構体４８が前記第２のラチェット蝶番６を介して
前記背水体４１のパイプ構体４３の連結端４３ａに蝶着
されている。第２のラチェット蝶番６は、背折曲部４２
の構造体５０を背水体４１の構造体４５に対して約９０
°の角度範囲で折曲動作させ得るようにしており、その
角度範囲に存在する複数段のロック位置のいづれかにロ
ックすることができるようになっている。そして、背折
曲部４２の構造体５０を表面側の限界位置まで折曲げる
ことによって、そのロックを解除することができ、その
構造体５０を背水体４１の構造体４５と同一の平面上に
設定される始点方向に復帰させることができるようにな
っている。

そして、前記原本体１１のパイプ構体１３の連結端１３
ａと背水体４１のパイプ構体４３の連結端４３ａとを第
３のラチェット蝶番７を介して連結している。第３のラ
チェット蝶番７は、背水体４１を原本体１１に対して約
９０°だけ表面側に折曲げ得るように設定されている。

すなわち、この第３のラチェット蝶番７により、背水体
４１の構造体４５を原本体１１の構造体１５に対して、
始点から約９０°の角度範囲で折曲動作させ得るように
しており、その角度範囲に存在する複数段のロック位置
のいづれかにロックすることができるようになっている
。

また、座折曲部１２の構造体２０と、これらの構造体２
０に近接する背折曲部４２の構造体５０との間には、外
方に拡開する略三角形の構造体切欠域８を設け、この構
造体切欠域８に幌布８１を張設しである。幌布８１の外
縁は、前記パイプ構体１８．４８の先端間に張設したチ
ェーン８２に保持させてあり、両方の内縁側は、近接す
る各構造体２０．５０の合板１９．４９にタッカ−止め
しである。そして、各幌布８１の上下面には、座折曲部
１２から背折曲部４２にかけての面が路面−になるよう
に、平坦と波形のクッション材１６．８３を座折曲部１
２および背折曲部４２のクッション材１６．１７に連続
させて止着しである。

また、前記原本体１１の合板１４の後縁部には、複数の
切欠部１４ａを設けである。各切欠部１４ａは、原本体
１１の構造体１５と背水体４１の構造体４５との間に設
けた隙間に連続させてあり、長手方向に等間隔に配設し
である。、そして、各切欠部１４ａに前記第３のラチェ
ット蝶番７を位置させて、原本体１１の構造体１５と背
水体４１の構造体４５とを折曲可能に連結しているとと
もに、各ラチェット蝶番７の上側を弾性フィルム７１に
より覆っである。弾性フィルム７１は、ポリプロピレン
等からなる弾性変形が可能なもので、第２図に示すよう
に、第３のラチェット蝶番７に沿う側の両端７１ａを合
板１４にタッカ−止めして筒状に形成し、その内部空間
に各ラチェット蝶番７を略非接触に包囲している。そし
て、各弾性フィルム７１の両側には、第３図に示すよう
に、前記クッション材１７よりも若干硬めの補助クッシ
ョン材９４をそれぞれ添設しである。補助クッション材
９４は、ポリエチレン等を素材にしたもので、その厚み
寸法を弾性フィルム７１の高さ寸法および合板１４上に
装着した前記クッション材１７の厚み寸法に略一致させ
である。そして、上角を切除した後面９４ａは、前記ク
ッション材１７の後面および合板１４の後縁１４ｂに揃
えである。

そして、この実施例では、叙述のような連結部構造を、
原本体１１の構造体１５と座折曲部１２の構造体２０と
の連結部、および背水体４１の構造体４５と背折曲部４
２の構造体５０との連結部にも採用しである。すなわち
、原本体１１の合板１４の両側、および背水体４１の合
板４４の両側にも切欠部１４　ｃ　ｓ　４４　ａを設け
て、これらの切欠部１４ｃ、４４ａに前記第１のラチェ
ット蝶番３と第２のラチェット蝶番６をそれぞれ位置さ
せである。そして、各ラチェット蝶番３．６を、合板１
４．４４に止着して筒状にした弾性フィルム３１．６１
で包囲し、その弾性フィルム３１．６１の両側に補助ク
ッション材９４を添設しである。

そして、以上のような連結部構造を各構造体１５．４５
の裏面側にも採用しである。なお、構造体１５．４５の
外縁側では、第４図に示すように、弾性フィルム３１．
６１の両端を合板１４．４４の上面と下面にそれぞれ止
着して筒状に形成し、第１のラチェット蝶番３および第
２のラチェット蝶番６を包囲しである。そして、前記ク
ッション材１７．８３の表面に、第５図、第７図および
第８図に示すように、ウレタン等を素材にした前記クッ
ション材１６を装着し、そのクッション材１６の外面側
に、表面を覆う外装材９１と裏面を覆う外装材９２とを
それぞれ装着しである。

このような構成によれば、第３のラチェット蝶番７を配
設した部分のクッション材１６に荷重が作用すると、筒
状の弾性フィルム７１がクッション材１６を下面側から
バックアップするため、該クッション材１６が第３のラ
チェット蝶番７の本体７ａの頂部に食い込むのを効果的
に抑制することができる。このため、第９図に示すよう
に、座１および背もたれ４を平面状にしてベツドとして
使用する場合、上記ラチェット蝶番７が背中等に当るよ
うなごつごつした不快感を確実に防止することができる
。

しかも、第３のラチェット蝶番７を原本体１１の合板１
４に設けた切欠部１４ａに配置しであるとともに、これ
らのラチェット蝶番７を包囲する弾性フィルム７１も原
本体１１の構造体１５の領域内に配設しである。このた
め、第１０図に示すように、背もたれ４を折曲げてソフ
ァ−として使用する場合に、弾性フィルム７１が上記ラ
チェット蝶番７の連結杆７ｂと大きく干渉して、その折
曲げ態様を妨げるようなこともないので（第１１図想像
線参照）、所望の姿勢が得られるとともに、弾性フィル
ム７１の耐久性を確保することができる。そして、この
実施例によると、原本体１１の構造体１５と座折曲部１
２の構造体２０との連結部、および背もたれ４の構造体
４５と背折曲部４２の構造体５０との連結部等において
も、同様な効果を得ることができる。

また、合板１４．１９．４４．４９と各バイブ構体１３
．１８．４３．４８とが一体となって各構造体１５．２
０．４５．５０を構成するため、構造体１５．２０．４
５．５０全体の剛性・強度が、従来のものに比べて飛躍
的に高められる。そして、各構造体１５．２０．４５．
５０に部分的に荷重が作用すると、その荷重は合板１４
．１９．４４．４９によって分散されるため、使用頻度
の高い箇所のみが早期に劣化してしまうようなことがな
い。しかも、原本体１１の構造体１５の一部に荷重が作
用した場合でも、その荷重によって原本体１１の全体が
床面に押付けられることになるので、安定した状態が得
られる。

そして、本実施例では、弾性フィルム３１．６１．７１
とクッション材１７との間に、該クッション材１７より
も若干硬めの補助クッション材９４を配置しである。し
かして、このようにすれば、クッション材１７の角部付
近および弾性フィルム３１．６１．７１の過剰な変形が
抑制できるので、各ラチェット蝶番３．６．７に対応す
る箇所のクッション材１６を下面側から全面的にバック
アップさせることができる。

また、原本体１１の両側に座折曲部１２を、背水体４１
の両側に背折曲部４２をそれぞれ設けて声るため、ベツ
ドとして使用する際に、一方の座折曲部１２および背折
曲部４２を所望角度だけ表面側に折曲げてロックすると
、それぞれが枕として利用できる。この場合、座折曲部
１２と背折曲部４２との間には構造材切欠域８が位置し
ているため、枕の中央部分は柔軟性を有したものとなる
。

そして、座１および背もたれ４を床面に展開した場合に
は、チェーン８２が緊張して直線状となるため、構造材
切欠域８の外装材９１．９２およびクッション材１６．
８３が姿勢を矯正されて、ベツド全体がゆがみのない長
方形となる。

さらに、ソファ−として使用する場合に、座折曲部１２
を表面側へ折曲げた上で背折曲部４２を表面側へ折曲げ
ても、前記構造材切欠域８の存在によって、これらが相
互に干渉することがない。

この場合、構造材切欠域８に張設した幌布８１およびチ
ェーン８２は、クッション材１６．８３および外装材９
１．９２の形状変化に追従するため、座折曲部１２およ
び背折曲部４２の折曲態様が制限されることがなく、着
座者の姿勢に応じた最適な形態を採ることができる。そ
して、座折曲部１２と背折曲部４２とを折曲げた場合に
は、構造材切欠域８に存在する外装材９１．９２および
その内部のクッション材１６．８３などが二つ折れにな
って外側に突出することになるが、この突出部９３は、
上方からの荷重に対して比較的腰の強い形状をなしてい
るので、この突出部９３も肘掛は等としての機能を営む
ことになる。

以上、本発明の一実施例について述べたが、本発明は、
上記実施例に限定されないのは勿論である。例えば、骨
材や板材等は図面に示す形状に限定されず、適宜変形が
可能である。また、クッション材は、各構造体の上面側
にのみ装着してもよい。あるいは、座折曲部や背折曲部
等は、必ずしも必要とするものではないが、これらを設
けて置けば、叙述の如（、使い勝手を飛躍的に向上させ
ることができる。

［発明の効果］ 以上のような構成からなる本発明によると、クッション
材に荷重が作用すると、ラチェット蝶番を包囲する弾性
フィルムがクッション材の下面をバックアップして該ク
ッション材がラチェット蝶番に食い込むのを有効に防止
することになるので、使用感を確実に向上させることの
できるソファ−ベッドを提供できる。

また、本発明では、座および背もたれの構造材を、板材
に骨材を添設したもので構成しているので、構造体全体
の剛性・強度等を高めることができるとともに、構造体
に部分的にかかる荷重を骨材と板材との協働によって分
散させることができる。その結果、使用頻度の多い箇所
が早期に劣化するのを有効に防止でき、ソファ−ベッド
全体の耐久性が確実に向上できるとともに、安定した設
置状態を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は構造体を示す
平面図、第２図は第１図におけるＡ部の概略的な斜視図
、第３図は要部の概略的な斜視図、第４図は第１図にお
けるＢ部の概略的な斜視図、第５図はクッション材を装
着した状態を示す平面図、第６図は外装材を装着した状
態を示す平面図、第７図は第６図における■−■線の一
部省略の断面図、第８図は第６図における■−■線の矢
示断面図、第９図はベツドとしての使用態様を示す斜視
図、第１０図はソファ−としての使用態様を示す斜視図
、第１１図は作用説明図である。 １・・・座　　　　　　　３・・・ラチェット蝶番４・
・・背もたれ　　　　６．７・・・ラチェット蝶番１１
・・・座本体　　　　１２・・・座折曲部１３・・・骨
材（パイプ構体） １４・・・板材（合板）　１４ａ・・・切欠部１５・・
・構造体　　　　２０・・・構造体４１・・・背水体　
　　　４２・・・背折曲部４３・・・骨材（パイプ構体
）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 座の構造体と背もたれの構造体とをラチェット蝶番を介
   して連結するとともに、前記構造体の少なくとも上面側
   にクッション材を介して外装材を装着してなるソファー
   ベッドであって、前記各構造体を、骨材に板材を添設し
   てなるものにするとともに、一方の構造体の板材縁部に
   のみ切欠部を設け、両構造体の骨材同士を連結する前記
   ラチェット蝶番をその切欠部内に位置させ、そのラチェ
   ット蝶番の少なくとも上側を前記板材に止着して筒状に
   形成した弾性フィルムにより包囲していることを特徴と
   するソファーベッド。