JPH01301524A - 電波吸収体用マグネシウム−亜鉛系フェライト材 - Google Patents

電波吸収体用マグネシウム−亜鉛系フェライト材

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JPH01301524A
JPH01301524A JP63131277A JP13127788A JPH01301524A JP H01301524 A JPH01301524 A JP H01301524A JP 63131277 A JP63131277 A JP 63131277A JP 13127788 A JP13127788 A JP 13127788A JP H01301524 A JPH01301524 A JP H01301524A
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前田 丈夫
Makoto Ishikura
誠 石倉
Hideki Matsui
秀樹 松井
Masayuki Inagaki
正幸 稲垣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特に限定されるわけではないが、例えば電波
暗室用の電波吸収体として好適なノイズ吸収性能の高い
マグネシウム−亜鉛系フェライト材に関するものである
[従来の技術] Cl5PR等の放射ノイズ規制においては、現在のとこ
ろ30MHzからIGHzまでが規制の対象となってお
り、各種電子機器からの放射ノイズを上記周波数範囲内
で測定する必要性が増大している。
測定はオーブンサイトで測るのが基準であるが、その代
用として30 MHz= I Gflzで電磁波の反射
が無い電波暗室も広く使用されている。
この種の電波暗室では、その内壁を無反射壁とするため
電波喋収体が使用される。
もし電波吸収を誘電体損失のみで実現しようとすると、
必要な誘電体の厚みは吸収したい電磁波の波長程度とな
るため、例えば100 MHz(波長λ=3m)以下を
吸収させるためは非常に厚くなり、室内有効容積が減少
してしまう。
そのため最近では誘電体とフェライトの積層構造体が用
いられており、その際、フェライトは8−程度の厚さと
し低周波数帯の吸収を担わされている。そこでフェライ
ト材としてはμ′が1000程度の材料特性が要求され
るから、専らニッケルー亜鉛系材料が使用されていた。
[発明が解決しようとする。諜B] 電波吸収体としては、反射嘴失が20dB程度以上必要
であるとされる。30〜400MHz付近で上記減衰を
得るためには、この帯域を中心にμ′が周波数に従って
減少することが必要である。そのためにはμ’−f特性
曲線がスネーク(Snoek )の限界に従う限り、μ
′として1000程度が要求されることになる。
そこで従来技術では上記特性を満足するようにニッケル
ー亜鉛系フェライト材が用いられていたのである。この
種の材料では整合厚5am程度で吸収帯域が40〜50
0 MHz程度のものが得られているが、原料となるニ
ッケルが高価であるという大きな欠点があった。
本発明の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消し
、整合厚は81程度であるが、吸収帯域が30〜400
MHzと特に低周波側で良好であり、しかも原料がニッ
ケルに比べて安価なマグネシウム−亜鉛系フェライト材
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記のような目的を達成することのできる本発明は、 
    ・ 酸化鉄      ・・・ 47〜50モル%酸化マグ
ネシウム ・・・ 20〜23モル%酸化亜鉛    
 ・・・ 24〜27モル%酸化マンガン   ・・・
  3〜6モル%からなる組成のマグネシウム−亜鉛系
フェライト材である。
またより好ましくは、上記組成に対して酸化銅を3モル
%以下添加する組成がある。
本発明において基本組成を上記のように限定した理由は
、各成分が相互に関連していて、前記範囲を外れた組成
領域においては低周波帯での吸収に必要とされるμ′の
絶対的なレベルが低下したり、電磁波の吸収に必要とな
るμ“のピーク幅が狭くなり吸収性能の低下を生じるか
らである。
例えば酸化鉄量が前記組成範囲から外れると、μ′の低
下が見られる。また酸化亜鉛量について言えば、規定量
より少ないとμ′の低下が生じるし、規定量を趙えると
キエリー温度Tcが低下し、またμ“のピーク幅が狭く
なることによる吸収特性の低下を招く、他の二成分につ
いても規定範囲から外れるとμ′、μ′の特性が最適な
ものにならず、高い吸収性能が得られない。
酸化銅の添加は焼結性を高める。但し、規定量より多す
ぎると焼結性が増大し粒成長することにより強度等の物
理的特性が低下し好ましくない。
[作用] 上記のような組成範囲内ではマグネシウム−亜鉛系フェ
ライト材であってもμ′を1000程度にすることがで
きる。因に従来の一般的なマグネシウム−亜鉛系フェラ
イト材料の場合は、200〜500程度である。
垂直入射平面波に対する無反射条件は、複素比誘電率(
#’−J#’)が比較的小さい場合には次式のように近
似できる。
2gd    f 但し、Cは光速、dは厚さである。
この(1)式を広い周波数範囲にわたって満たす磁性材
料が広帯域吸収体になると考えられる。
+11式はlog μ’−1ogfジー1o45°右下
がりの直線である0本発明のマグネシウム−亜鉛系フェ
ライト材は低周波側でもlog /J ’ −1og 
 fが直線的にのびており、そのため広帯域吸収体を実
現できたものと考えられる。
ところでパーソナルコンピュータ等のデジタル機器から
の放射ノイズの周波数は数十〜数百MHzといわれてお
り、本発明のようなフェライト板のみを金属板に貼着し
て吸収壁を構成することによって、高周波域では劣るも
のの低周波域では良好な電波吸収特性を発現させること
ができる。
[実施例] まず酸化鉄(Fears)48モル%、酸化マグネシウ
ム(MgO)22モル%、酸化亜鉛(ZnO)25モル
%、酸化マンガン(M n O)4モル%、酸化銅(C
ub)1モル%の組成となるように原料を配合し、バイ
ンダー(1〜2重量%のポリビニルアルコールおよび水
)と共に混練して造粒する0次いで所望の形に成形した
後、1250〜1350℃にて1〜3時間焼成して本発
明品とした。このような製造方法は一般的なフェライト
コアの製造方法と同様である。
また比較のため本発明組成範囲外のマグネシウム−亜鉛
系フェライト材(比較例)と、従来のニッケルー亜鉛系
フェライト材(従来品)についても同様に製造して特性
の測定を行った。
なお比較例は、従来の代表的なマグネシウム−亜鉛系フ
ェライト材であり、その組成はFe。
03が47モル%、MgOが29モル%、 ZnOが2
0モル%、MnOが4モル%である。
このようにして得られたフェライト材のμ′。
μ”−f特性曲線を第1図に示す、ここで実線がμ’−
f特性曲線であり、破線がμ“−f特性曲線である。
また第2図はそれぞれの整合厚の平板状にして背面を短
絡した状態で電波吸収性能を測定した結果である。
これら第1図および第2図から、前記のように本発明で
はマグネシウム−亜鉛系フェライト材でありながらμ′
−1000を実現でき、またμ′の20dB以上減衰す
る帯域幅は従来のニッケルー亜鉛系フェライトと同等で
、それよりもやや低周波域側にずれる良好な性能を有す
ることが判る。
このようなフェライト材は、例えば電波暗室用の低周波
側(30〜400 MHz)の電波吸収体として、厚さ
8−■程度の板状体とし、その裏面に金属を貼り付け、
また高周波側吸収体として誘電体損失を利用した吸収体
(発泡スチロールにカーボンを混合したもの等)を円錐
状にして貼り合わせた構造(特開昭58−19000号
公報に記載されているピラミッド型電波吸収体のような
構造)にして使用できる。
その他、この板状のフェライト材単独でも金属板等に貼
り付けて使用できる。
第3図は酸化銅の添加効果を示すグラフである。同図に
おいて本発明品Aは酸化鋼を1モル%添加した組成であ
り、本発明品Bは酸化銅を添加していない組成である。
それぞれの組成を第1表に示す。
第1表 特性的にみれば酸化銅を添加した本発明品Aは無添加の
本発明品Bとほぼ同様である。添加の効果は焼結性を高
めることである。M化銅が無添加の場合には良好な焼成
条件は1340℃−2時間であるが、例えば酸化銅を1
モル%添加すると、1300℃−2時間とやや低温で焼
結でき、μ′も若干高くなる。従って酸化銅を適量添加
することによって、従来の一般のフェライト焼成条件に
て焼結させることができるから、焼成炉を共通化できる
利点も生じる。
〔発明の効果〕
本発明は上記のような特定組成のマグネシウム−亜鉛系
フェライト材であるから、ニッケルー亜鉛系フェライト
材に比べて原料コストが安く、シかもそれと同等のμ′
#1000を実現できるし、μmが20dB以上減衰す
る帯域幅は30MHz〜400 MHzというようにや
や低周波側にずれ、優れた電波吸収性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はμ’、 p#−f特性曲線図、第2図は吸収性
能曲線図、第3図は酸化銅の添加効果を示すμ′、μ’
−r特性曲線図である。 特許出願人  富士電気化学株式会社 代  理  人     茂  見     穣第1図 周波数f (MHz) 第2図 周波数((MHI) 第3図 周S皮(k干 (MHzン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.酸化鉄47〜50モル%,酸化マグネシウム20〜
    23モル%,酸化亜鉛24〜27モル%,酸化マンガン
    3〜6モル%よりなるマグネシウム−亜鉛系フェライト
    材。
  2. 2.請求項1記載の組成に酸化銅を3モル%以下添加し
    たマグネシウム−亜鉛系フェライト材。
  3. 3.請求項1又は請求項2記載のマグネシウム−亜鉛系
    フェライト材を用いた電波吸収体。
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