JPH01300422A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分舒〕 本発明は磁気記録媒体に係わり、さらに詳しくは、その
潤滑剤の改良に関する。

〔従来の技術〕

磁気記録媒体の最近の急速な小型化、大容量化に伴い、
その磁性層に対して、従来以上の機械的性能の向上が要
求されている。中でもフロッピーディスクは、硬い磁気
ヘッドと磁性層とが高速で摺接するために、磁性ｔｒｔ
ｔｔの摩耗、劣化による情報の破壊が問題になる。さら
に、フロッピーディスクドライブの小型化により、ドラ
イブモーターが低消費電力型となり低トルクとなる。こ
のため磁性層の摩擦係数が大きいと、磁気ヘッドと磁性
層とが貼着したり、回転ムラが生じ、信頼性が低下する
といった問題も発生する。したがって、磁性ノーに対し
ては、あらゆる実用環境下において優れた耐久信頼性が
要求される。

このため、従来は、バインダや固形添加剤などの改良に
より、磁性層の塗膜強度を向上させたり、潤滑剤の改良
により潤滑性能を向上させたりするなど種々の検討がな
されてきた。特に潤滑剤に関しては、その効果が比較的
大きい高級脂肪酸、高級脂肪酸エステノへ流動パラフィ
ン、スクアランやフッ素系潤滑剤などが従来から用いら
れてきた。

しかしながら、小型大容量フロッピーディスクの耐久信
頼性を満足させるには、従来公知の上記潤滑剤では十分
とは言えない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この発明は、最近の磁気記録媒体の使用条件の」シ 久信頼を有する磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。

〔問題を解決するための手段〕

本発明者らは、上記目的を達成するために、種々な潤滑
剤について検討を重ねた結果、アセチル化されたグリセ
リン脂肪酸エステルを潤滑剤として使用した場合、磁性
Ｉ−の耐摩耗性および低起動トルク性が著しく改善され
、あらゆる使用環境下でも優れた耐久信頼性が得られる
ことを見出し、本発明をなすに至った。

すなわち、磁気記録媒体の磁性塗膜中に下記−般式（１
）〜（４）で表わされるアセチル化グリセライドの中か
ら選ばれる少なくとも１つを潤滑剤として含有させるこ
とによって、目的を達した。

ＣＨ２０ＣＯＲ１ ＣＨ２０ＣＯＣＨ３ ＣＨ２０ＣＯＲ。

ＣＨ２０ＣＯＲ。

（式中Ｒ，、Ｒ２は炭素数７〜２９の直鎖または分岐を
有する飽和または不飽和のアルキル基である。） 上記のアセチル化グリセライドはグリセリンと炭素数８
〜３０の飽和または不飽和脂肪酸とのエステルを塩化ア
セチルあるいは無水酢酸でアセチル化することにより得
られる。

具体的には、グリセリンジアセト−α−モノラウレート
、グリセリンジアセト−α−モノミリステート、グリセ
リンジアセト−α−モノパルミテ一ト、グリセリンジア
セト−α−モノステアレート、グリセリンジアセト−α
−モノオレート、グリセリンジアセト−α−モノリル−
ト、グリセリンモノアセト−α、β−ジラウレート、グ
リセリンモノアセト−α、β−ジオレート、グリセリン
モノアセト−α、β−シリル−トなどが挙げられる。っ 本発明のアセナル化グリセライドは、あらかじめ磁性塗
料中に添加しておくか、トルエン、ｎ−ヘキサンなどの
溶剤に溶解させて、これを磁性塗膜中に含浸させる方法
によって、磁性層中に含ませる。磁性塗料中に添加する
場合、その添加量は、磁性粉に対し、単一で使用する場
合、あるいは混合のいずれにおいても総量で５〜２５ｗ
ｔ％とするのが望ましい。また磁性塗膜中に含浸させる
場合は、磁性層表面に対し５〜２５０ｍＪ／、／（１μ
ｍ厚当り）とするのが望ましい。いずれの方法において
も、添加量が下限値よりも少ないと耐久性が極めて悪く
なり、上限値よりも多いと磁性塗膜表面がべとついて塵
埃が付着しやすくなったり、磁気ヘッドに貼着したり、
起動トルクが高くなり回転ムラをおこしたりする。また
時には、塗膜が可塑化され耐久性が悪くなる原因となる
。

また本発明のアセチル化グリセライドに更に、玄 従来公知の潤滑剤古併用しても差しつかえない。

この場合、本発明のアセチル化グリセライドは、潤滑剤
の全重量に対して１０ｗｔ％ａｈ使用する必要がある。

これ以下の比率になると、本発明の効果は得られない。

磁性層を塗設する非磁性可撓性支持体としては、種々の
合成樹脂材料が使用可能である。たとえば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−２６−ナフタレート
の如きポリエステル類、セルロースアセテート、セルロ
ースジアセテートの如きセルロースアセテート類、ポリ
イミド、ポリアミドなどが挙げられる。

磁性層用磁性粉末としては、従来より使用されているも
のはいずれも使用可能で、たとえば、γ−Ｆ　ｅ　２０
３、Ｆｅ３Ｏ４、コれらの中間的酸化物、Ｃ。

含有γ−Ｆｅ２０３、ＣＯ含有Ｆ　ｅ　３０４の如き針
状酸化鉄粉末、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライトの如き六方晶系板状フェライト粉末、Ｆｅ、Ｃ
ｏ、Ｎ１、これらの合金もしくはこれらと他の金属ある
いは非金層元素を含む合金などからなる金属粉末が挙げ
られる。

上記磁性粉末を結着するバインダとしては、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコールマレイ
ン酸共重合Ｌ　ホｌＪウレタン樹脂、繊維素系樹脂、ポ
リエステル樹脂またはこれをスルホン化したもの、塩化
ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、インプレンゴ
ム、ブタジェンゴム、放射線重きが可能な二重結合を有
する樹脂、架橋剤としてのポリイソシアネート化合物な
ど、従来より磁性層用バインダとして知られるものを単
独または２種以上併用して使用できる。

磁性層を形成するには、上記磁性粉末およびバインダを
適当な溶剤を用いて、分散混合機にて塗料化して磁性塗
料を調製し、この塗料を非磁性支持体上に塗布、乾燥し
、必要に応じて熱硬化あるいは放射線硬化させればよい
。

また上記塗料中には通常使用されている各種添加剤、た
とえば分散剤、研摩剤、帯電防止剤などを適宜配合して
もよい。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を比較例と対比して説明する。

なお、以下において部とあるのは重量部を意味する。

実施例１〜５゜ 表１に示すアセチル化グリセライドを潤滑剤として用い
、下記の組成からなる磁性塗料を調製し、この塗料を厚
さ７５＃ｍのポリエステルフィルムの両面に、乾燥後の
厚みが１．０μｍとなるように塗布、乾燥したのち、カ
レンダリング処理を施して磁性Ｊ−を形成した。次いで
、これを８０℃にて１６時間熱キユアした後、円板状に
打ち抜き、磁気ディスクを作製した。

金属鉄磁性粉　　　　　　　　　　　１００部（平均長
軸径０．２５ａｍ、平均軸比１３　、５ＢＥＴ＝　５０
、、／／ｙ、Ｈｃ＝１６３００ｅ、　　６４＝１２０ｅ
ｒｒｎ２／＃）塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体（ＵＣＣ社製、ＶＡＧＨ）　　　　　１２
．５部ポリウレタン樹脂　　　　　　　　　　７．５部
（大日本インキ社製、ＨＩ−ＪＯＯＯ）ポリイソシアネ
ート化合物　　　　　　５．Ｑｎ（日本ポリウレタン社
製、コロネートし）α−Ａ／２０３（平均粒子径０．４
μｍ）　　　２　Ｏｎ潤滑剤（表１に示す）　　　　　
　　　　　１０　、／シクロへキサノン　　　　　　　
　　　１５５７１トルエン　　　　　　　　　　　　　
１５５　ｎ比較例１〜３ 実施例で用いた潤滑剤の代わりに、表２に示した潤滑剤
を１０部用いた以外は、実施例と同様］こして磁気ディ
スクを作製した。

上記実施例および比較例で得た各磁気ディスクについて
、耐久性、摩擦係数、および起動トルクを温度を変えて
測定した。

なお、耐久性は、磁気ディスクを３，５インチフロッピ
ーディスクドライブに装填し０℃、および６０℃におい
て、ディスクを磁気ヘッドに摺接させながら、磁性層の
摩耗による再生出力レベルの低下を観察し、再生出力が
初期出力の７０％に低下するまでの走行パス回数にて示
した。

また、摩擦係数および起動トルクは、３５インチフロッ
ピーディスクドライブを改良した測定装と 置を用い２０℃および４５℃において、初期を１時間走
行後の値を測定した。

表　　１ 表　　　　２ 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明にもとづくアセチル化グリ
セライドを潤滑剤として用いた磁気記録媒体は、従来の
潤滑剤を用いた磁気記録媒体に比し、耐久性、摩擦係数
、起動トルクが著しく改善され、あらゆる実用環境下で
も優れた耐久信頼性を勺する。

出願人　　日立マクセル株式会社 代表者　　永　　井　　　　　厚

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性支持体上に磁性粉末と、これを結着する結合剤と
   を含む磁性塗膜を設けてなる磁気記録媒体において、前
   記磁性塗膜中にモノアセチル化グリセライドおよびジア
   セチル化グリセライドの中から選ばれる少なくとも１つ
   を含有することを特徴とする磁気記録媒体。