JPH01295959A - 鉄筋コンクリート用埋込金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コンクリート表面との鉄筋のかぶり厚さを一
定とすることと、横筋と縦筋とを交差部を結束すること
と、コンクリート表面から吊金具を取付＝７能とするこ
との多機部を具備させた新規な金具に関する。

［従来の技術］ 従来からコンクリート建造物においては、いくつかの技
術が個別に実施されていた。

第一に、鉄筋コンクリート構造物においては、強度上か
らコンクリート表面と内部鉄筋とに一定距離、即ち鉄筋
のかぶり厚さを確保することが必要である。このために
実開昭５７−１３１９２２号、特開昭６１−３８０４５
号等に示すようなスペーサ金具が提供されている。

第二に、鉄筋はその横筋と縦筋との略十字形交差部を結
束する必要がある。斯る結束具としては、特開昭６０−
１９９１５２号、同６１−１８３５４４号、実開昭５７
−１４３３１４号、同５９−５４６２０号、ｒＦ？ｌ６
ｌ−１３７２４号等多・数提供されている。

第三に、鉄筋コンクリート構造物は、主として天井部分
においてコンクリート型枠板を解体した後に、防音材或
いは保温材等を取付けるための吊金具を取付ける必要が
ある。従来はコンクリート打設後に、所定位置にコンク
リートドリル等の穿孔機で穿孔し、この穴にアンカーを
打ち込みし、アンカーに取付されているナツト等に吊金
具を取付けていた。

［発明が解決すべき課題］ ところで、第一の鉄筋のかぶり厚さの確保と第二の鉄筋
の交差結束とは、必要に応じて個別に行なわれていたの
で、二重の手間が掛って作業性が悪いものであった。こ
れに解消するために実開昭５９−１７３８１７号公報に
示すようなスペーサ兼交差支持具が提供されている。こ
のスペーサ兼交差支持具を用いれば、鉄筋のかぶり厚さ
を確保できるが、交差状態では単なる支持ができるに過
ぎず、交差結束を行なえないものであった。

第三の吊金具取付については、天井を向いての穿孔作業
が面倒なうえ、吊金具の多数取付位置を採寸して決定し
なければならず、非常に手間がかかって面倒な作業であ
った。これを解決するものとしては、吊金具の取付部を
コンクリート打設前に、コンクリート内部に埋込んでお
けば良いが。

インサート金具を用いる場合には、夫々位置を正確に決
めて行かなければならない、仮に位置を正確にセットし
ても、コンクリート流し込み過程での位置ズレが避けら
れないものであった。

しかも、第三の吊金具取付と前述の第−及び第ことを総
合的に実現できるようにしたものは皆無であった。

而して、本発明は上記実情に鑑みて開発されたものであ
って、第一の鉄筋のかぶり厚さ確保と第二の鉄筋交差支
持乃至結束と第三の吊金具取付とを同時に実現できる埋
込金具の提供を、その目的とするものである。

［発明の構成］ 上記目的を達成するための本発明にかかる鉄筋コンクリ
ート用埋込金具は、横筋と縦筋とが交差する交差部を支
持する交差支Ｐｆ部が備えられるとともに、北記交差部
とコンクリート型枠との距離を隔てるスペーサ部が上記
交差支持部から延設され、上記スペーサ部にはコンクリ
ート型枠面に開ＦＪ部が位置してコンクリートモルタル
が浸入しないように吊金具取付部が設けられている構成
にある。

Ｃ発明の作用］ 横筋と縦筋とが交差する交差部とコンクリート型枠板と
の間に埋込金具を介装する。交差部は交差支持部で支持
されていると同時に、少なくとも交差部がコンクリート
型枠から所定圧ｇｌ離間されている。

斯る状態でコンクリートを打設すれば、埋込金具は交差
部で位置決めされた状態で埋込されるので、その後型枠
板を解体する。

完成した天井面には所定の位置に埋込金具に設けられた
吊金具取付部が露呈しているから、吊金具をこの吊金具
取付部に取付ければ、吊金具の取付が完了する。

［発明の実施例］ 図面第１図乃至ｔ５５図は本発明の一実施例を示し、交
差支持部として交差結束部を図示する。

鉄筋組立構造としては、仮想線で示す横筋Ｙと縦筋Ｘが
交差する交差部Ｐを有し、この交差部Ｐとコンクリート
型枠板４０との間には埋込金具ｌが介装されている。こ
の埋込金具ｌは、所定高さを有するスペーサ一部２と、
このスペーサ一部２の上位に延長される交差支持部３と
を備える。交差支持部３は、横方向へ横穴状に設けられ
る縦筋規制穴部４と、この縦筋規制穴部４の下位にあっ
て交差状態で上部を解放する略Ｕ字底の横筋受溝部５と
から構成される。埋込金具ｌを鋼板からプレス成形でき
る。

詳述すると、スペーサ一部２は鉄筋をコンクリート表面
から離間するに必要な高さを有し。

ウェブ部１１とその両側での二つのフランジ部１２．１
３とから略コ字形状の柱状に補強されている。前記縦筋
規制穴部４はウェブ部１１の上位に横穴状に設けられ、
穴上縁には規制片１４が一体延設されている。−上記縦
筋規制穴部４はフランジｆｆＢ　１３の上位においてウ
ェブ部１１に向けて下り傾斜する傾斜挿入口１５に連通
されている。即ち、傾斜挿入口１５は、縦筋Ｘよりも大
径で直線状に切欠され、上部には規制片１４からの上部
案内片１６が延長されて囲まれている。斯る傾斜挿入口
１５の下位からウェブ部１１を上り傾斜する抜は止め孔
部１７に連通され、抜は止め孔部１７を介して前記縦筋
規制穴部４に連通されている。

縦筋規制穴部４は下縁を凹状受部１８として突起１９に
よって抜は止め孔部１７と仕切られている。

又、前記横筋受溝部５，５はフランジ部１２゜１３の自
由端側上部を切欠した状態で上方を開口部２０．２０と
した略Ｕ字形を呈し、曲記縦筋規ルＪ穴部４よりも鉄筋
−本分だけ下位に交差状態で配置されている。ａ筋受構
Ｍ５の溝底部２１には弾性を付与するスリット２２が設
けられ５さらには開口部自由端側の案内部２３がテーバ
状に形成される。スペーサ一部２の下位には外方へ広が
る着座面２４Φ◆が水平状に形成されている。

上記着座面２４・Φより僅かに突出して内側着座面２６
が延長され、この内側着座面２６のほぼ中央部に吊金具
取付部３０が溶接されている。この吊金具取付部３０に
は雌ねじ３１が刻設され、この雌ねじ３１はコンクリー
ト型枠板４０に向けて開口部としての貫通口３３が開口
している。

尚、内側着座面２６はフランジ部１２．１３に縦片２７
を溶接等で強固に固着しておくことができる。

更に、上記吊金具取付部３０には上方からコンクリート
モルタルが侵入しないようにキャップ３２が被着できる
。キャップ３２によって上方に螺合許容空間３４が形成
される。

上記構成に基づく埋込金Ａ１の作用及び使用方法は次の
通りである。

縦筋Ｘの下位で横筋Ｙが交差している場合、−側の２ラ
ンジｉ３を縦筋Ｘに向けた状態で、第４図に示すように
スペーサ一部２を傾創させて、傾斜挿入口１５を縦筋Ｘ
の長さ方向に一致させる。

第５図に示すように、縦筋Ｘの長さ方向と並行に傾詔挿
入口１５を接近させると、縦筋Ｘは傾斜挿入口１５へ挿
入される。斯る状態で、抜は止め孔部１７の上り傾斜に
従って僅かにスペーサ一部２をｆ方へ丁げつつ挿入すれ
ば、縦筋Ｘは第４図に示すように縦筋規制穴部４に係入
されるに至る。

縦筋Ｘは、突起１９と規制片１４とで側方及び上方への
移動が規制された状態で凹状受部１８に位置している・ 斯る状態で埋込金具ｌは、縦筋規制穴部４を支点として
鉄筋交差部下位に傾斜状態となっており、横筋受溝部５
は横筋Ｙの下位に傾斜状態で接近している。

次いで、スペーサ一部２の下位を作用点として起立方向
へ足で蹴飛ばす等して回動させれば、縦筋Ｘが係入して
いる縦筋規制穴部４が支点として図中反時計方向へ回動
するので、横筋受溝部５が傾斜方向から上方へと開口部
２０を移動させるので、交差状態にある下位の横筋Ｙが
開口部２０から係入させられる。横筋Ｙは、案内縁部２
３のデーパ−によって案内され、横筋受溝部５で挟圧さ
れる。その結果、横筋受溝部５に係入されている横筋Ｙ
は、上位の縦筋規制穴部４に係入している縦筋Ｘによっ
て規制されているために、結束されることとなる。

第３図で仮想線図で示すように内側着座面２６はコンク
リート型枠４０に接しており、特に、交差部荷正でコン
クリートモルタルが侵入しない程の密閉状態となってい
る。従って、埋込金Ａｌは鉄筋交差部Ｐを交差結束した
状態でコンクリート型枠４０から所定距離離間している
うえに、埋込金具ｌの貫通口３３を閉塞しているので、
コンクリート流し込みによって位置ズレせずに埋込され
る。しかも、キャップ３２の内部にはコンクリートモル
タルが侵入することが無い。

コンクリート型枠４０の除去後には、第１図に示すよう
に天井面４１から吊金具取付部３０の内側着座面２６が
露出され、内側着座面２６から貫通口３３を介して雌ね
じ３１が開口する。依って、吊金具４２に雄ねじ軸４３
を雌ねじ３１に螺合して取付可能となる。雄ねじ軸４３
は螺合許容空間３４によって所望長さだけ螺合すること
ができる。

第６図と第７図は、吊金具取付部３５の他側を示すもの
で、吊金具取付部３５として雌ねじ３１を存する市原の
六角ナツトを用いたものである。

六角ナツト３５は溶接によってフランジ？Ｂ１２゜１３
に固着され、すトド座面３６を着座面２４と略同一面に
突出して成る。この実施例によれば、上側にいもねじ等
の栓体３７を入れることでコンクリートモルタルの侵入
を阻止でき、極めて簡素化構造で実施可能である。勿論
、ウェブ部１１にも六角ナツト３５を溶接しても良い。

上記実施例において、スペーサ部２の１位には交差支持
部として略Ｕ字形の横筋受溝部３８と縦筋受溝部５とを
交差状態で備えた埋込金具５０を構成することができる
。この場合には各受溝部３８．５に横ｆ！ｉ５Ｙと縦筋
Ｘを支持させた状態で埋込されるが、吊金具４２を吊金
具取付部３５に螺合取付可ず侶である。

第８図は、吊金具取付部５１の別個を示すもので、吊金
具取付部材として上部を閉塞して内部に雌ねじ５２を有
する袋ナツトを用いることができる０袋ナツト５１を用
いれば、栓体等を不要して最も部品点数が少なく実用化
できる。

上記実施例において、吊金具取付部３０，３５．５１を
図示したが、これに限定する趣旨ではない、凹凸嵌合構
造等の他の取付構造にも適用町詣である。

又、第１図乃至第５図の埋込金具ｌに設けた吊金具取付
具３０に代えて、第６図及びｆｊＳ７図の吊金具取付部
３５を埋込金具工に設けることは、図示しないが本願発
明の一実施例である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の鉄筋コンクリート用埋込金
具によれば以下の効果を奏する。

（０鉄的のかぶり厚さを確保しつつ、鉄筋の交差結束を
行なえ、併せて吊金具取付を同時に実現できる埋込金具
を提供することができた。

■鉄筋交差部の位置毎に正確に吊金具取付個所が自動設
定されるうえ、鉄筋交差部との連結によって吊金具取付
個所の耐荷重を大幅に向上させることができた。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は本発明を実施
した天井面を下から見上げた斜視図、第２図は結束支持
状態の斜視図、第３図は埋め込み状態の一部切り欠き断
面図、第４図と第５図は交差結束過程を説明する側面図
と平面図、第６図と第７図は他側の要部平面図と同一部
切欠断面図。 第８図は別の吊金具取付部を用いた要部縦断面図である
。 １．５０・・・・埋込金具、２・・・・スペーサ一部、
３・・・・交差支持部、４・・・・縦筋規制穴部、５・
・・・横筋受溝部、１１・・・・ウェブ部、１２．１３
・・・・フランジ部、 ２６・・・・内側着座面、２７・・・・貫通口、３０．
３５．５１・・・・吊金具取付部、３１．５２・・・・
雌ねじ、３２・・・・キャップ、４０・・・・コンクリ
ート型枠、４２・・・・吊金具。 特許出願人・・・・沖　長　紘　光 代理人　・・・・弁理士吉田芳春 第１図 ◆ ＜＠＞　　　　　　　や 第２図 ３−交正支η都 ３０−一一盲５４具取イ弓゛都 第３図 第５図 第８図 第６図 ／、２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 横筋と縦筋とが交差する交差部を支持する交差支持部が
   備えられるとともに、上記交差部とコンクリート型枠と
   の距離を隔てるスペーサ部が上記交差支持部から延設さ
   れ、上記スペーサ部にはコンクリート型枠面に開口部が
   位置してコンクリートモルタルが浸入しないように吊金
   具取付部が設けられて成る鉄筋コンクリート用埋込金具
   。