JPH01294865A - 気流により固体粒子を被覆するための装置 - Google Patents

気流により固体粒子を被覆するための装置

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JPH01294865A JP88324688A JP32468888A JPH01294865A JP H01294865 A JPH01294865 A JP H01294865A JP 88324688 A JP88324688 A JP 88324688A JP 32468888 A JP32468888 A JP 32468888A JP H01294865 A JPH01294865 A JP H01294865A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は粒子状の材料の表面を金属の被膜により覆う操
作に係り、特に気流の流れる反応容器内にて金属カルボ
ニルの熱解離を促がすことにより材料に金属被膜を形成
する装置に関する。
(従来の技術) 金属カルボニルの熱による分解を利用して粒子状の材料
を被覆する操作として流動層による反応炉を用いて大規
模に処理する方法(例えばカナダ国特許836483号
参照)が知られている。
この方法の要点を述べると、気体状の金属カルボニル、
(多くの場合、ニッケルテトラカルボニルNi  (C
o)   これに次いでは鉄ペンタカル4ゝ ボニルFe(Co)sか、コバルトテトラカルボニルC
o  (CO) aか、コバルトリカルボニルCo4 
(CO)、2が使われる)が流動層において粒子状の材
料と密に接触させられ、温度条件が約149〜316℃
の範囲にあるとき、金属カルボニルがニッケル(Ni)
と−酸化炭素(Co)とに分解し、このときニッケルが
粒子状の材料の表面に付着する。
この際、温度がこれよりも高くなると、−酸化炭素は二
酸化炭素(CO2)と炭素(C)とに不均衡に解離する
傾向があり、このため被覆された製品が炭素のために汚
染されることがある。したがって、この流動層反応炉で
は温度の監視が欠かせないものとなっている。
(発明が解決しようとする課題) この流動層反応炉の適用には被覆される固体粒子のサイ
ズについて、50マイクロメートルかそれ以上という等
吸上の制限がある。しかしながら、被覆される基体(固
体粒子)の中には約10マイクロメートルか、それより
も小さい等級のものがあり、このようなサイズの固体粒
子に対して流動層反応炉の適用は不可能である。
また、流動層反応炉では、分解および加熱ゾーンが一つ
の容器に並存している。この場合、材料を流動層反応炉
およびこれに附随する設備の全体に動かし続けるために
気体の圧力が保たれていなければならず、容量の大きさ
が問題になることがある。固体粒子の加熱は容器の下部
にて、そして分解は加熱装置の表面や気体ノズル等に付
着する金属の幾分かを費やしながらその最上部にてそれ
ぞれ行なわれる。
さらに、問題は金属カルボニルが流動層を形成するため
に使用されるオフガスの再循環を果たすために、完全に
分解するまでに至らないことである。
本発明の目的は、被覆媒体の滞留時間を均一に保つこと
ができる被覆装置を提供するにある。
また、別の目的は、被覆媒体と固体粒子との接触を効果
的に果たし、効率よく被膜を形成し得るようにした被覆
装置を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は少なくとも一種類の金属カルボニルをその選択
された金属と一酸化炭素とに分解せしめ、その際金属を
固体粒子の表面に付着させて固体粒子を被覆するための
装置であって、上側端部と下側端部とを有する反応/輸
送管と、この反応/輸送管の上側端部と連絡している降
下管と、この降下管と反応/輸送管とを連結する装置と
、被覆装置と連絡している固体粒子用ソースと、被覆装
置と連絡している金属カルボニルを含む輸送流体用ソー
スと、輸送流体から被覆された固体粒子を分離する装置
と、固体粒子を収集する装置と、固体粒子を加熱する装
置と、反応/輸送管に送られる固体粒子の流量を調節す
る装置と、被覆された固体粒子を回収する装置とを備え
ることを特徴とする。
(作 用) 直立導管により形成される反応/輸送管と、降下管とは
互いの頂部が通じ合い、その底部も流量調節装置を介し
て連絡している。したがって、これらの間には閉じた経
路が形成され、固体粒子はこの内部を加圧されて供給さ
れる輸送流体と共に循環する。固体粒子は降下管の上部
に備えられる収集装置から重力によって降下管内を下り
、この途中で加熱装置により所定の温度に加熱される。
この加熱された固体粒子が反応/輸送管に導入されると
き、その流量が流量調節装置により調節され、反応/輸
送管に押し込まれる金属カルボニルを含んでいる輸送流
体によって反応/輸送管の底部から頂部にかけて気流に
乗せられて運ばれる。
この過程で金属カルボニルが熱により分解し、金属が固
体粒子の表面に付着する。すなわち、固体粒子は、この
とき選ばれた金属によって被覆される。この被覆された
粒子は反応/輸送管を通過した後、収集装置に戻され、
再び加熱および流量調節を経ながら、金属被膜の厚さが
要求される厚さにまで閉じた経路を連続的に循環させら
れる。
(実施例) 本発明の実施例を図面を参照して説明する。符号10は
カルボニル気体を金属と金属を含まない気体とに分解さ
せ、同時に流される固体粒子にその金属による被膜を形
成させる実質的に閉じている経路を構成する被覆装置を
示している。なお、図中破線で示される矢印は、固体粒
子/カルボニル気体の重なった流れ、実線の矢印は、固
体粒子だけの流れをそれぞれ示している。
被覆装置10は、導管を連ねてつくられる反応/輸送管
12と、降下管14と、双方の連結体としてL形に形成
される弁16とを備える。この反応/輸送管12の上部
は、ホッパー20に連なる円筒状の胴18と連絡してい
る。なお、説明の便宜上、反応/輸送管12の下部は、
本体から区別して下部区間12Aとして示される。また
、降下管14は、胴18とホッパー20とに対応する区
域を上部区間14A1この区域の下側を下部区間14B
にそれぞれ区別して示される。
フランジ構造の標的体22は、反応/輸送管12の上部
に配置される。さらに、サイクロン分離器24が降下管
14の上部区間14Aに設けられる。ホッパー20の下
端は、ヒーター26を備える下部区間14Bと連絡して
いる。降下管14の下部区間14°Bは、反応/輸送管
12の下部区間12Aと連絡している弁16と連結され
ている。
また、気体ソース34は弁16の入口側に連絡しており
、さらに被覆された固体粒子を集合させて外部に取り出
す容器30が降下管14の下端に弁16を介して配置さ
れている。なお、図中符号32は気体ソース、36は外
部のユニット、38は粒子ソースをそれぞれ示している
次に、上記構成によるところの作用を説明する。
被覆装置10にはその始動に先立って粒子ソース38か
らホッパー20に適当な量の固体粒子が供給され、始動
の準備が整えられる。被覆装置10と系外との連絡を断
った後、気体ソース32と気体ソース34とからイナー
トガス(一般に、窒素ガスと二酸化炭素ガス)が内部に
導かれ、固体粒子の循環が開始される。固体粒子が降下
管14のヒーター26部分を通って落ちるとき、加熱さ
れて温度が上昇する。温度が予め決められた値に達した
ところで、イナートガスの供給は停止され、これに代わ
って反応を促がす輸送気体の供給が開始される。被覆装
置10の運転が行なわれる間、−酸化炭素を可能な範囲
で添加されたカルボニル気体(一般に、ニッケルおよび
/または鉄カルボニル)を含む輸送気体が気体ソース3
2から供給される。この混合気体(反応および輸送媒体
の双方の役割りを演じる)は、反応/輸送管12の下側
区間12Aに適当な圧力で押し込まれる。
弁16は実質的に1ウエイエルボ型弁として構成され、
降下管14に流れた気体は図の矢印(実線)で示される
方向に向けられる。なお、本実施例では、L型弁として
示されるが、例えばJ型弁により構成してもよい。また
、この弁16はヒーター26の部分を通って下に流れる
固体粒子の流量を調節する調節器としても機能する。気
体ソース34から下側区間14Bに導入される気体の量
と比率とを変えて反応/輸送管12に送られる固体粒子
の量と比率が調節される。気体ソース34から供給され
る気体にはイナートガスが選ばれ、これはパージ気体と
しても働くものである。
固体粒子の温度を選択する際の基準としてカルボニル気
体が分解し、このとき分解された金属が上方に向かって
流れている固体粒子の表面に付着する温度とするのがよ
く、さらに製品の炭素汚染を少な(するためにはその温
度をカルボニルの解離温度範囲の低い方の値にすること
が望ましい。
このような被覆装置10に使用される反応/輸送管12
は、輸送導管および反応容器の双方の機能を果たすもの
で、反応/輸送管と呼ぶものとする。輸送媒体により運
ばれる固体粒子の運動により生じた混合動作は、被膜形
成の効率を高めると同時に、完全な被膜を得ることを確
実にする。
固体粒子は胴18内で反応/輸送管12を出た直後に気
体から分離され、ホッパー20の底に向かって落ちて行
く。固体粒子の大きさによりそのうちの一定量は標的体
22に衝突し、ホッパー20の方に向きを変えさせられ
る。気流に乗せられた粒径の小さい固体粒子は、サイク
ロン分#1器24に達し、そこで気体から分離され、そ
れ以外はホッパーの方向に向けられる。一方、固体粒子
を除かれた気体は後処理のために設置される他のユニッ
ト36か、バッグハウスの方向に向けられる。
被覆された固体粒子は重力により降下管14のヒーター
26部および下側区間14Bをそれぞれ通過して流れ、
続いて次の循環のために弁16を通り、反応/輸送管1
2を通り抜ける。
ここで、ヒーター26は金属カルボニルの分解を促進す
るために予め決められた温度範囲に固体粒子の温度を保
ち、結果的に固体粒子に被膜を形成させる自由金属を生
じさせる。その温度は用いられるカルボニル混合気体の
作用、投入される固体粒子の形やサイズ(それは、また
触媒表面として機能する)および気体ソース34から被
覆装置10の系内に供給される気体の有無で決められる
一方、それぞれ固体粒子は反応/輸送管12を通過する
ときに金属の薄い被膜で覆われる。したがって、たとえ
ばニッケル微粒は10−20マイクロメートルの種子粒
子から400マイクロメートルまで成長させることが可
能である。同様に、金属粒子は材料の異なった粒子から
も成長させることもできる。このような微粒の連続的な
生産は粒子ソース38を用いて定期的に固体粒子を供給
すると共に、容器30にこの分野でよく知られた抽出装
置を付加し、予め決められた大きさの固体粒子を連続し
て回収することにより達成される。
この被覆装置10はバッチプロセス用設備として用いら
れる。このような操作に適する粒子状材料は仕分けされ
たグラファイト、タングステン、シリカ、ガラス、タン
グステンカーバイド、シリコンカーバイト、銅などの材
料である。
この反応/輸送管12を使用した場合は、粒子の極く小
さい固体粒子であっても、大きな固体粒子(40マイク
ロメートルないしそれ以上)を被覆する場合と同じ程度
に均一な被膜形成を可能にする掻乱された被覆媒体と固
体粒子との接触を生しさせることができる。このような
乱れを生じさせる動作は気流に乗った固体粒子が反応/
輸送管12を通って上方に向かって流れるときに生じ、
気体/固体粒子の接触を確実なものとする。本発明の導
管方式は反応容器を小型化するのに役立つ。
一方、加熱および反応ゾーンにおける固体粒子の迅速な
分離も可能にする。
固体粒子に形成される被膜は広い範囲、具体的には最終
的にその製品に付着した金属の比率で1−90%の範囲
にわたって調節することができる。
粒子密度および粒子サイズの変化に対しては被覆された
固体粒子を運ぶために与えられる気流の速度が増減し、
装置が柔軟に対応する。したがって金属付着速度は気流
の速度によって変わることになる。同様に、固体粒子の
サイズ、熱容量、密度および被覆された材料の他の特性
が変われば、気体と金属との比率および反応/輸送管1
2の直径は、これと適合させるために気流の速度と金属
付希率とが単独に調節されて変えられる。材料の焼結お
よび酸化は、カルボニルの分解のために必要とされる最
低の温度を保つように操作することにより減少させるこ
とができる。炭素の付着については装置の浄化を図る気
体ソース34からのイナートパージガスの注入、あるい
は降下管14から流れる一酸化炭素とカルボニルとを排
除するか何れかの方法により炭素を制限して行われる。
本発明を卓上規模で実現した装置を用いる操作では、種
類の異なった基体に対してニッケルを付着させるのに成
功している。
その操作で得られたデータは下記の通りである。
ここに、本発明の実施例は法律の規定に従い図示され、
かつ説明されるが、特許請求の範囲により保護された発
明の形式を変更すること、発明の一部の特徴を用いるこ
となく、ある特徴についてその利益を得るため利用する
ことなどは当業者が等しく了解するところである。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は金属カルボニルを含む輸送
気体および予め加熱された固体粒子を反応/輸送管に導
いて輸送気体中に含まれる金属カルボニルを熱により分
解させ、固体粒子の表面にこの分解された金属を付着さ
せ、実質的に閉じている経路を連峰的に循環させて固体
粒子を所望の厚さの金属被膜で被覆するようにしている
がら、反応/輸送管内での被覆媒体の滞留時間を均一に
保つことができ、しかも被覆媒体と固体粒子との接触を
効率よく果たすことが可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による被覆装置の系統図である。 12・・・・・・・・・反応/輸送管 14・・・・・・・・・降下管 16・・・・・・・・・弁 18・・・・・・・・・胴 20・・・・・・・・・ホッパー 24・・・・・・・・・サイクロン分離器26・・・・
・・・・・ヒーター 32.34・・・・・・・・・気体ソース38・・・・
・・・・・粒子ソース 出願人代理人  佐  藤  −雄

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも一種類の金属カルボニルをその選択され
    た金属と一酸化炭素とに分解せしめ、前記金属を固体粒
    子の表面に付着させて前記固体粒子を被覆するための装
    置であって、上側端部と下側端部とを有する反応/輸送
    管と、この反応/輸送管の前記上側端部と連絡している
    降下管と、この降下管と前記反応/輸送管とを連結する
    装置と、前記被覆装置と連絡している固体粒子用ソース
    と、前記被覆装置と連絡している金属カルボニルを含む
    輸送流体用ソースと、輸送流体から被覆された固体粒子
    を分離する装置と、固体粒子を収集する装置と、固体粒
    子を加熱する装置と、前記反応/輸送管に送られる固体
    粒子の流量を調節する装置と、被覆された固体粒子を回
    収する装置とを備えることを特徴とする気流による固体
    粒子を被覆するための装置。 2、前記降下管が固体粒子分離装置および前記加熱装置
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の被覆装置。 3、前記反応/輸送管は直立導管により形成され、その
    下側端部が前記輸送流体用ソースと、また前記上側端部
    が前記分離装置とそれぞれ連絡していることを特徴とす
    る請求項1に記載の被覆装置。 4、輸送流体と固体流体とを前記反応/輸送管を通して
    上方に向かわせる循環装置を備えることを特徴とする請
    求項1に記載の被覆装置。 5、前記収集装置が前記分離装置の下側に配置されたホ
    ッパーを備えることを特徴とする請求項1に記載の被覆
    装置。 6、前記降下管が前記ホッパーを備えることを特徴とす
    る請求項5に記載の被覆装置。 7、前記固体粒子用ソースが前記降下管と連絡している
    ことを特徴とする請求項1に記載の被覆装置。 8、前記流量調節装置が前記降下管と連絡している第2
    の輸送流体用ソースを備えることを特徴とする請求項1
    に記載の被覆装置。 9、弁が前記降下管と前記反応/輸送管とに連結され、
    かつ前記第2の輸送流体用ソースと連絡していることを
    特徴とする請求項8に記載の被覆装置。 10、前記弁がL型弁あるいはJ型弁により形成される
    ことを特徴とする請求項9に記載の被覆装置。 11、前記分離装置がサイクロン分離器を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の被覆装置。 12、前記分離装置が前記反応/輸送管の上方に配置さ
    れた標的体を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    被覆装置。 13、固体粒子の分離された後の気体を処理するための
    装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の被覆装
    置。 14、輸送流体に対して付加される流体を導くための装
    置を備えることを特徴とする請求項1に記載の被覆装置
    。 15、前記被覆装置内を流体によって浄化するための装
    置を備えることを特徴とする請求項1に記載の被覆装置
    。 16、粒子径約4マイクロメートルかそれ以上の固体粒
    子を用いて操作されることを特徴とする請求項1に記載
    の被覆装置。 17、前記反応/輸送管の上流側に前記加熱装置を配置
    したことを特徴とする請求項1に記載の被覆装置。 18、前記収集装置が前記加熱装置と連絡していること
    を特徴とする請求項1に記載の被覆装置。
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