JPH0129455Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、室内排気する既存の石油火鉢等の
燃焼器具の排気ガス又は排気熱を利用して温水を
作り、温水による床暖房装置に関するものであ
る。

〈従来の技術〉 従来、例えば本件出願人の出願した実願昭59−
2017号（第１図）の如く、上面に平坦な上方テー
ブルを有し、上方テーブルの略中央に凹状の受皿
より燃焼バーナを露出し、暖房と煮炊きできる石
油火鉢等の燃焼器具上に熱交換器を位置させ床面
に敷設される床面パネルとの間にタンクと循環ポ
ンプを有したポンプユニツトを介して温水を循環
させる床暖房装置を提案した。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしこの従来のものは、燃焼器具とこれより
小さいポンプユニツトとを導管で接続していた
為、小さいポンプユニツトは見ずらく、又不安定
であり、従つて小型のポンプユニツトにつまづい
たり足でけつたりして導管を介して接続している
燃焼器具あるいはポンプユニツト自体を転倒させ
火災や水洩れさせる危険と、又燃焼器具上に人が
転倒して火傷する危険を有し、更にポンプユニツ
トはむき出しの状態であるので、美観上にも問題
があり、しかも単にポンプユニツトの役目しかな
かつた。

〈問題点を解決するための手段〉 燃焼バーナを上方向に露呈した凹状の受皿を略
平坦な上方テーブルに備えた室内排気する燃焼器
具の燃焼バーナ上方に温水用の熱交換器を位置さ
せ、前記熱交換器は床面に敷設される床面パネル
と循環ポンプとタンクとを導管で接続し、且つ前
記循環ポンプとタンクとで構成されるポンプユニ
ツトを燃焼器具と別体と成した床暖房装置に於い
て、前記燃焼器具の上方テーブルの高さと同一高
さで且つ箱状のテーブルワゴンを燃焼器具およ微
テーブルワゴンの各導管側を対向させて並設し、
前記テーブルワゴンの収納室内にポンプユニツト
を収納した事を特徴とする床暖房装置に係るもの
である。

〈作用〉 周知の燃焼操作すると、燃焼バーナ６は燃焼を
開始し、上昇する排気熱又は排気ガスによつて熱
交換器１４内の熱媒体が加熱され、同時に循環ポ
ンプ１９を始動させて熱媒体を床面パネル１８に
循環させ放熱による床暖房するものである。

この時テーブルワゴン２４によつてポンプユニ
ツト１５は安定した状態を保たれている。

〈実施例〉 次にこの考案の構成を実施例をもとに説明する
と、１は石油火鉢等の燃焼器具で、上面には平坦
で茶器などを載置できる上方テーブル２を有し、
上昇する燃焼熱又は排気ガスで手焙りや室内の暖
房及び煮炊き等を行うものである。

３は略平坦な上方テーブル２中央に穿かれた開
口部４に嵌着された凹状の受皿で、開口部４の中
央にはパンチング筒及びガラス外筒５を有した複
筒式の燃焼バーナ６を露呈させている。

７は燃焼器具１内に備えられた燃芯を上下動す
る燃焼部で、上方には前記した燃焼バーナ６を載
置させると共に、下部は燃料の石油を貯溜した油
タンク８を連結している。

９は複数本の縦ロツト１０と横ロツト１１を格
子状に組成又は溶着し、且つ上面に円板状で燃焼
バーナ６より大径の載置台１２を取り付けた丸か
ご状のカード体で、縦ロツト１０のうちの数本の
下端を鍵状に屈曲して形成した係合部１３で受皿
３の上部に着脱自在に装着され燃焼バーナ６上方
を覆う。

１４は、燃焼バーナ６より発せられる排気熱又
は排気ガスと熱交換し内部の熱媒体を高温とする
フインチユーブ式の熱交換器で、フインとチユー
ブとから成り載置台１２より小形として載置台１
２の裏側に固定される。

１５は熱交換器１４と導管１６を介して連結さ
れ燃焼器具１とは別体に設けられたポンプユニツ
トで、内部には不凍液等から成る熱媒体を貯溜す
るタンク１７と熱媒体を床面パネル１８との間に
循環させる循環ポンプ１９を備える。

又ポンプユニツト１９と床面パネル１８とを配
管する導管１６は、床面パネル１８と共にその上
面にカーペツト（図示せず）が覆われ、従つて足
で引つ掛けるような事はほとんどない。

このポンプユニツト１９は前脚２０と後脚２１
がついており床面に直立させることができ、又後
脚２１を反転させて壁面に背面を密着させること
もでき、又壁面に吊り下げることもできる。

２２はガード体９の下方で受皿３底部より立設
し燃焼バーナ６の外周を覆つた鋳物から成る五徳
で、ガード体９を離別して上部に鍋やヤカンを載
置して煮炊きを行う。

前記床面パネル１８は熱媒管２３を蛇行状に内
蔵するもので、高温の熱媒体を循環させ放熱す
る。

２４は燃焼器具１の上方テーブル２までの高さ
と同一高さの上面が平坦な箱状で底部にキヤスタ
ー２５を取付けたテーブルワゴンで、その大きさ
は略燃焼器具１と同じ大きさとし、内部には適宜
の収納室２６を形成し、該収納室２６内にはポン
プユニツト１５を収納し、又収納室２６内には茶
器等も収納していることはもちろんである。

前記テーブルワゴン２４は燃焼器具１と可能な
限り接近させて並設し、この時余つた導管１６は
全てワゴン２４内に収納する。

〈考案の効果〉 燃焼バーナ６を上方向に露呈した凹状の受皿３
を略平坦な上方テーブル２に備えた室内排気する
燃焼器具１の燃焼バーナ６上方に温水用の熱交換
器１４を位置させ、前記熱交換器１４は床面に敷
設される床面パネル１８と循環ポンプ１９とタン
ク１７とを導管１６で接続し、且つ前記循環ポン
プ１９とタンク１７とで構成されるポンプユニツ
ト１５を燃焼器具１と別体と成した床暖房装置に
於いて、前記燃焼器具１の上方テーブル２の高さ
と同一高さで且つ箱状のテーブルワゴン２４を燃
焼器具１およ微テーブルワゴン２４の各導管１６
側を対向させて並設し、前記テーブルワゴン２４
の収納室２６内にポンプユニツト１５を収納した
ものであるから、安定しているテーブルワゴンに
よつて導管に足を引つ掛けたり、あるいはポンプ
ユニツトを足でけつたりして燃焼器具又はポンプ
ユニツトを転倒させ火災や水洩れさせる危険は防
止され、もちろん燃焼器具に人が転倒して火傷す
る危険も解消され、しかもポンプユニツトはむき
出しの状態でなくなるので美観上も良好となり、
更にテーブルワゴン上面を茶台等にも利用できる
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の説明図、第２図はこの考案一
実施の説明図。 １……燃焼器具、２……上テーブル、３……受
皿、６……燃焼バーナ、１４……熱交換器、１５
……ポンプユニツト、１６……導管、１７……タ
ンク、１８……床面パネル、１９……循環ポン
プ、２４……テーブルワゴン、２６……収納室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼バーナ６を上方向に露呈した凹状の受皿３
   を略平坦な上方テーブル２に備えた室内排気する
   燃焼器具１の燃焼バーナ６上方に温水用の熱交換
   器１４を位置させ、前記熱交換器１４は床面に敷
   設される床面パネル１８と循環ポンプ１９とタン
   ク１７とを導管１６で接続し、且つ前記循環ポン
   プ１９とタンク１７とで構成されるポンプユニツ
   ト１５を燃焼器具１と別体と成した床暖房装置に
   於いて、前記燃焼器具１の上方テーブル２の高さ
   と同一高さで且つ箱状のテーブルワゴン２４を燃
   焼器具１およ微テーブルワゴン２４の各導管１６
   側を対向させて並設し、前記テーブルワゴン２４
   の収納室２６内にポンプユニツト１５を収納した
   事を特徴とする床暖房装置。