JPH0129406Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フイン式熱交換器の排気ガス浄化装
置の改良に関するものである。

従来の給湯機に使用されるフイン式熱交換器の
排気ガス浄化装置を第１図及び第２図により説明
する。

１は燃焼室で、その内部にバーナ（図示せず）
が設置されている。２は燃焼室外壁でその上部に
フイン部３が設けられ、そのフイン部３を挿通し
て熱交換パイプ４が配設されており、給水側４ａ
は燃焼室外壁２の外周を巻回して水道等に接続さ
れ、給湯側４ｂは給湯口に接続されている。そし
て、フイン部３の下部又は上部に排気ガス中の未
燃焼ガスの酸化を促進して排気ガスを浄化する浄
化用触媒５を設け、燃焼室１で燃焼しフイン部３
を通して外部へ排出される排気ガスの浄化を行な
つている。

この様に従来の装置において、浄化用触媒５を
フイン部３の下部に設けた場合は、排気ガスが直
接浄化用触媒５にあたり、排気ガス温度が高すぎ
るため、浄化用触媒５が劣化し、耐久性及び寿命
が著しく低下する。又、フイン部３の上部に設け
た場合は、フイン部３及び熱交換パイプ４により
吸熱され排気ガス温度が低下し、特に燃焼量が変
化し、排気ガス温度が低温となつた際に浄化作用
が充分に行なわれない等の問題があつた。

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたも
のであり、以下その実施例を第３図及び第４図に
て説明する。

１１は燃焼室で、燃焼室外壁１２で囲われその
内部にバーナ（図示せず）が設置されている。燃
焼室１１の上部に、数mm間隔でフインを多数枚配
置したフイン部１３が設けられ、燃焼室１１より
の排気ガスがフインの間隔を通つて外部に排出さ
れる。フイン部１３には、フイン部１３を上方フ
イン部１３ａと下方フイン部１３ｂに二分割する
如く、各フインの中央部を貫通する長方形状の切
欠孔よりなる触媒取付部１４が形成されている。
このフイン部１３の上方フイン部１３ａと下方フ
イン部１３ｂに交互に蛇行させて熱交換パイプ１
５を配設し、給水側１５ａは燃焼室外壁１２の外
周を巻回して水道等に接続され、給湯側１５ｂは
給湯口に接続される。そして、前記触媒取付部１
４に、白金酸化触媒等の排気ガス浄化用触媒１６
を挿入し着脱自在に設置して構成されている。

以上の様に構成することにより、燃焼室１１で
燃焼した排気ガスと熱はフイン部１３に導かれ、
下方フイン部１３ｂで熱交換した後に浄化用触媒
１６を通り、ここで排気ガス中の未燃焼ガスが酸
化されて浄化し、さらにその後に上方フイン部１
３ａが熱交換が行なわれて外部へ排出される。

この様に本考案によれば、燃焼室より排出され
る高温の排気ガスは、直接浄化用触媒にあたるこ
とがないので、高温による浄化用触媒の劣化を防
止することができると共に、燃焼量が変化して排
気ガスの温度が低下しても、浄化用触媒が高温の
上方フイン部と下方フイン部との間に設置されて
いるため、浄化用触媒を通過する排気ガスは急激
な温度低下をきたすことがなく良好な浄化作用を
行なうことができる。又、下方フイン部には直接
高温の排気ガスがあたり、且つフイン部を２段に
形成し熱交換面積が広くなるため熱保有面積が増
加し、熱効率が向上する。更に、浄化用触媒を容
易に着脱自在に設けているため浄化用触媒の点
検、取換作業等の作業性を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の要部断面図、第３図
は本考案の実施例を示す斜視図、第４図は本考案
の実施例の要部断面図であり、 １１は燃焼室、１３はフイン部、１３ａは上方
フイン部、１３ｂは下方フイン部、１４は触媒取
付部、１６は浄化用触媒をそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼室上方にフイン部を設け、該フイン部を上
   方フイン部と下方フイン部に二分割する如く各フ
   インの中央部を貫通して触媒取付部を形成し、上
   方フイン部と下方フイン部に交互に蛇行させて熱
   交換パイプを配設し、前記触媒取付部に着脱自在
   に排気ガス浄化用触媒を設置したことを特徴とす
   る熱交換器の排気ガス浄化装置。