JPH0129315Y2 - - Google Patents

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JPH0129315Y2
JPH0129315Y2 JP7133785U JP7133785U JPH0129315Y2 JP H0129315 Y2 JPH0129315 Y2 JP H0129315Y2 JP 7133785 U JP7133785 U JP 7133785U JP 7133785 U JP7133785 U JP 7133785U JP H0129315 Y2 JPH0129315 Y2 JP H0129315Y2
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packing
packings
expanded graphite
sealing
sealing device
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ポンプグランド部における軸封やフ
ランジ間のシール等を行う場合に用いられるシー
ル装置であつて、並列させた複数の膨張黒鉛製の
パツキンを、並列方向に押圧させた状態でパツキ
ン収容空間に充填収容させてなるシール装置に関
するものである。
(従来の技術) 例えばポンプグランド部の軸封に用いられるこ
の種シール装置は、第6図に示す如く、軸線方向
に並列させた複数個の膨張黒鉛製の環状パツキン
5…を、回転軸1が洞貫するスタフイングボツク
ス2内に収容させると共に、グランド押え3でも
つて軸線方向に押圧させて、パツキン5…の内外
周部を回転軸1の外周面及びスタフイングボツク
ス2の内周面に夫々圧接させることによつて、密
封流体側Aと大気側Bとを遮蔽シールさせるよう
に構成されているが、従来のものでは、回転軸1
とスタフイングボツクス2とグランド押え3とで
囲繞形成された環状のパツキン収容空間4に充填
収容させるパツキン5…を、すべて、膨張黒鉛シ
ート材をうず巻状に巻いた上これを所定環状に圧
縮形成したもの(以下「前者のパツキン」とい
う)としているか、複数枚の膨張黒鉛シート材を
積層した上これを積層方向に所定環状に打抜成形
したもの(以下「後者のパツキン」という)とし
ている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、かかる構成の従来装置は、耐熱性及
び耐薬品性に優れる等、シール材として極めて優
れた特性を有する膨張黒鉛製パツキンを用いてい
るにも拘わらず、次のような問題を生ずるがため
に、その適用範囲が大巾に制限されるのを余儀な
くされているものであつた。
すなわち、すべてのパツキン5…が前者のパツ
キンである場合には、膨張黒鉛シート材の積層方
向が押圧方向たる軸線方向と直交する径方向とさ
れているため、グランド押え3により押圧させた
とき、パツキン5の径方向には軸線方向の歪と略
同量の歪が生じることになるから、回転軸1及び
スタフイングボツクス2への圧接力つまりシール
力を充分に得ることができ、パツキン収容空間4
の精度つまりスタツフイングボツクス2の加工精
度若しくは回転軸1の表面精度に拘わらず、良好
なシール機能を発揮させうる。
しかし、その反面、パツキン5が積層方向の関
係から押圧方向に変形し易いものであること、及
びパツキン収容空間4の軸線方向両端部は完全に
は閉塞されておらず、構造上どうしても隙間7,
8,9が生じることになることから、パツキン群
5…をスタフイングボツクス2の底壁部2aとグ
ランド押え3との間で締付けた場合、第6図に示
す如く、パツキン群のうち両端部側のパツキン
5,5の内外周部が前記隙間7,8,9から食み
出し、この食み出しによつて、グランド押え3に
より所定の押圧力を作用させていたにも拘わら
ず、パツキン5…にクリープが生じて応力緩和さ
れ、シール性が経時的に低下するといつた問題が
ある。
しかも、各パツキン5は膨張黒鉛シート材が押
圧方向に直交する方向に積層されたものであり、
グランド押え3の押圧により層間の密着度がむし
ろ低下せしめられること、並列するパツキン5…
の層間部分が軸線方向に連らなつていること、及
び隙間9から侵入した流体が直接触れるパツキン
5の端面は積層端面となつていることから、密封
流体側Aの圧力が高い場合には、流体が隙間9か
ら各パツキン5の層間部分を伝つて大気側Bへと
浸透漏れする虞れがあり、確実なシール性を期待
し得ないといつた問題もある。
一方、すべてのパツキン5…が後者のパツキン
である場合には、パツキン5における膨張黒鉛シ
ート材の積層方向が押圧方向と一致していて、押
圧方向に変形し難いこと、及び軸線方向端面が積
層端面でないことから、隙間7,8,9から食み
出したり、浸透漏れを生じたりするような虞れは
ないが、グランド押え3によりパツキン5…を押
圧させたときにおいて、パツキン5の押圧方向の
歪に対して押圧方向と直交する径方向に生じる歪
の比率が極めて小さい(一般に5%程度)ため、
押圧方向に直交する回転軸1の外周面及びスタフ
イングボツクス2の内周面への圧接力が充分に得
られず、スタフイングボツクス2の加工精度や回
転軸1の表面精度が極めて高い場合はともかく、
一般には前者のパツキンを用いた場合に比してシ
ール性能が劣る。この点から、従来のシール装置
では後者のパツキンは殆ど用いられていない。
本考案は、このような従来のシール装置におけ
る問題を解決し、膨張黒鉛製パツキンの特性を有
効に発揮し得るシール装置を提供することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案のシール装置は、かかる目的を達成すべ
く、特に、パツキン収容空間に充填されるパツキ
ン群のうち、その並列方向における完全には閉塞
されていないパツキン収容空間端部位に位置する
パツキンとして、膨張黒鉛シート材をパツキン群
の押圧方向に積層させてなる第1パツキンを用
い、その他のパツキンとして、膨張黒鉛シート材
を前記押圧方向に直交する方向に積層させてなる
第2パツキンを用いたものである。
(作用) かかる構成によれば、パツキン群を並列方向に
押圧させた場合、パツキン収容空間の完全には閉
塞されていない端部位に押圧方向に積層状の第1
パツキンを位置させているから、パツキン収容空
間の非閉塞箇所からのパツキン食み出しはこれが
有効に防止される。したがつて、パツキンの食み
出しに起因する応力緩和延いてはシール性の経時
的低下はこれを生じさせることがない。
また、パツキン収容空間の非閉塞箇所を介して
は密封流体に直接触れる第1パツキンの端面は積
層端面でないこと、及び第1パツキンの層間密着
度は押圧により向上せしめられることから、密封
流体圧力が高い場合にも、その流体のパツキン群
への浸透は第1パツキンで確実に阻止されること
になる。
さらに、パツキン群による押圧方向と直交する
方向への圧接力つまりシール力は、第1パツキン
によつては充分に得られないものの、第2パツキ
ンによつて充分得られることになり、パツキン群
全体としては良好なシール機能が発揮されうる。
(実施例) 次に、本考案の構成を第1図〜第3図に示す実
施例に基づいて具体的に説明する。
この実施例では、ポンプグランド部における軸
封の如く回転動作される回転軸をシールさせる場
合に係る。
すなわち、第1図に示すシール装置は、軸線方
向に並列させた複数個の環状パツキンを、並列方
向両端部側に第1パツキン15,15を配すると
共に両第1パツキン15,15間に複数個の第2
パツキン16…を配した状態で、回転軸11が洞
貫するスタフイングボツクス12内に収容させる
と共に、グランド押え13によりスタフイングボ
ツクス2の底壁部12a方向につまり軸線方向に
押圧させることによつて、密封流体側Aと大気側
Bとを遮蔽シールさせるように構成されている。
各第1パツキン15は、第2図に示す如く、膨張
黒鉛シート材15a…を軸線方向に積層させてな
るもので、複数枚の膨張黒鉛シート材15a…を
積層させた上これを積層方向に所定環状に打抜成
形して得られたものである。各第2パツキン16
は、第3図に示す如く、膨張黒鉛シート材16a
…を径方向に積層させてなるもので、所定巾の帯
状膨張黒鉛シート材16aを複数回うず巻状に巻
いた上これを所定環状に圧縮成形して得られたも
のである。
かかる構成のシール装置では、構造上、回転軸
11とスタフイングボツクス12とグランド押え
13とで囲繞形成された環状のパツキン収容空間
14がその軸線方向両端部の何れにおいても完全
には閉塞されておらず、隙間17,18,19が
生じているが、パツキン収容空間14の軸線方向
両端部位には軸線方向つまり押圧方向に積層状の
第1パツキン15,15が配置されているから、
前記隙間17,18,19からパツキンが食み出
すこともなく、隙間19から密封流体側Aの流体
が浸透漏れを生ずるようなこともない。そして、
パツキン群による回転軸11の外周面及びスタフ
イングボツクス12の内周面への圧接力つまりシ
ール力は、押圧方向に直交する径方向に積層状の
第2パツキン群16…によつて充分良好に得られ
る。
特に、この実施例のシール装置においては、回
転軸11の回転により回転軸11とパツキン群と
の摺接部分には摩擦熱が発生するが、かかる摩擦
熱は、層が径方向に延びる第1パツキン15,1
5を伝つてスタフイングボツクス12方向へと効
果的に放散され、上記摩擦熱に伴う不都合が極力
解消されることになる。
なお、パツキン群の押圧方向に積層状の第1パ
ツキン及び押圧方向と直交する方向に積層状の第
2パツキンの形状、大きさ及び使用個数は、上記
実施例に限定されるものではなく、例えば第4図
若しくは第5図に示す如く、パツキン収容空間の
スペースや形状等に応じて適宜に設定しておくこ
とができる。
すなわち、第4図に示す実施例は、逆止弁にお
けるケーシングとボンネツトとの間をシールする
いわゆるブリツジマンシールに本考案を適用した
例に係り、この実施例のシール装置では、ケーシ
ング21とボンネツト22と押え板23とで囲繞
形成された比較的スペースの小さなパツキン収容
空間24に、押え板23による押圧方向に積層状
の2個の第1パツキン25,25と両第1パツキ
ン25,25間に配した押圧方向に直交する方向
に積層状の1個の第2パツキン26とを充填収容
させており、各第1パツキン25は第2パツキン
26に比して並列方向厚みを薄くしてある。この
ように、パツキン収容空間24のスペース上第2
パツキン26を複数個充填させることができない
場合でも、第1パツキン25,25は押え板23
による押圧時に隙間27,28,29から食み出
さない程度の厚みさえあればよいことから、かか
る条件を満足する範囲内で第1パツキン25,2
5を可及的に薄くすることによつて、第2パツキ
ン26の厚みを充分厚くしておくことができ、し
たがつて第2パツキン26によるケーシング21
及びボンネツト22への圧接力を充分に得ること
ができ、良好にシール機能を発揮させうる。
また、第5図に示す実施例は、管接続部をシー
ルさせるためのシール装置に本考案を適用した例
に係り、このシール装置は、一方の管のフランジ
31に環状突部31aを形成し、他方の管のフラ
ンジ32に該環状突部31aが突入係合しうる環
状凹溝32a内に収容させた各1個の環状の第1
及び第2パツキン35,36を、前記環状突部3
1aにより押圧させることによつて、両フランジ
31,32間をシールさせるように構成されてい
る。環状突部31aと環状凹部32aとで形成さ
れるパツキン収容空間34は、前記各実施例にお
けるパツキン収容空間14,24と異なり、パツ
キン群の並列方向両端部のうち一方の端部を完全
に閉塞した形状のものであるから、第1パツキン
35は、完全には閉塞されておらず隙間37,3
8が生じているところの他方の端部にのみ配設さ
れている。このように、第1パツキンの使用個数
は、パツキン収容空間の形状つまり完全には閉塞
されていない箇所がパツキン群の並列方向におけ
る両端部であるか一方の端部のみであるかによつ
て、2個又は1個となる。
(考案の効果) 本考案のシール装置は、膨張黒鉛シート材をパ
ツキン群の押圧方向に積層させてなる第1パツキ
ンと押圧方向に直交する方向に積層させてなる第
2パツキンとを組合わせてパツキン収容空間に充
填収容させて、パツキン収容空間の完全には閉塞
されていない箇所におけるパツキン食み出し及び
密封流体浸透漏れを第1パツキンで防止させると
共に所定のシール力を第2パツキンで確保させる
ようにしたものであるから、つまり膨張黒鉛シー
ト材の積層方向が異なるパツキン各々の利点を活
かしつつその欠点を相殺させるようにしたもので
あるから、膨張黒鉛シート材の積層方向が同一の
パツキンのみを用いた従来のシール装置における
問題はこれを有効に解決し得て、良好なシール機
能を発揮させうるものである。
したがつて、本考案によれば、膨張黒鉛製パツ
キンが本質的に有するところの特性を最大限有効
に発揮させ得て、極めて広範な適用を可能とする
シール装置を提供しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案に係るシール装置の一
実施例を示したもので、第1図はシール装置の要
部を示す縦断側面図、第2図は第1パツキンを示
す一部切欠の斜視図、第3図は第2パツキンを示
す一部切欠の斜視図であり、第4図は他の実施例
を示す要部の縦断側面図であり、第5図は更に他
の実施例を示す要部の縦断側面図であり、第6図
は従来のシール装置を示す要部の縦断側面図であ
る。 14,24,34……パツキン収容空間、1
5,25,35……第1パツキン、16,26,
36……第2パツキン、15a,16a……膨張
黒鉛シート材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 並列させた複数の膨張黒鉛製のパツキンを、並
    列方向に押圧させた状態でパツキン収容空間に充
    填収容させてなるシール装置であつて、パツキン
    群のうち、その並列方向における完全には閉塞さ
    れていないパツキン収容空間端部位に位置するパ
    ツキンが、膨張黒鉛シート材をパツキン群の押圧
    方向に積層させてなる第1パツキンであり、その
    他のパツキンが、膨張黒鉛シート材を前記押圧方
    向に直交する方向に積層させてなる第2パツキン
    であることを特徴とするシール装置。
JP7133785U 1985-05-13 1985-05-13 Expired JPH0129315Y2 (ja)

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JP7133785U JPH0129315Y2 (ja) 1985-05-13 1985-05-13

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JP7133785U JPH0129315Y2 (ja) 1985-05-13 1985-05-13

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JPS61186866U JPS61186866U (ja) 1986-11-21
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JP2769523B2 (ja) * 1994-01-31 1998-06-25 株式会社キッツ パッキンリングの構造とその製造方法並びにそれを用いたシール装置
JP2926157B2 (ja) * 1995-02-10 1999-07-28 日本ピラー工業株式会社 膨張黒鉛製リング状シール材およびその製造方法
JP2926156B2 (ja) * 1995-02-10 1999-07-28 日本ピラー工業株式会社 膨張黒鉛製リング状シール材およびその製造方法
JP5149026B2 (ja) * 2008-02-06 2013-02-20 日本特殊陶業株式会社 水素分離装置

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