JPH0129283Y2 - - Google Patents

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JPH0129283Y2
JPH0129283Y2 JP1983166505U JP16650583U JPH0129283Y2 JP H0129283 Y2 JPH0129283 Y2 JP H0129283Y2 JP 1983166505 U JP1983166505 U JP 1983166505U JP 16650583 U JP16650583 U JP 16650583U JP H0129283 Y2 JPH0129283 Y2 JP H0129283Y2
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JP
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piston rod
piston
sliding member
chamber
cylinder
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JP1983166505U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はピストンロツドの位置決め装置に係
り、特に、変速機の遠隔操作機構においてギヤー
投入位置の位置決めに用いて好適な位置決め装置
に関する。
変速機の遠隔操作装置に関しては、セレクト方
向の位置決め機構は多段化される傾向にある。最
近、自動車の変速機においては、セレクト方向に
4段の切換えを行い得るようにしたものが種々提
案されている。
しかしながら、此種の変速機に用いられる従来
のピストンロツド位置決め装置においては、何れ
の場合も、シリンダおよびピストンの構造が非常
に複雑で部品点数が多く、組立工数も多いためコ
スト高になつていた。特に、シール部材を非常に
多く必要とし、またシリンダの内径の不均一によ
り加工工数が増加する等の問題点があつた。
その上、多段切換えのために各部材が複雑な動
作をし、その一部の部材は全く無駄な動作をして
いる場合もあり、耐久性に劣るという欠点があつ
た。また装置が大型化するという欠点もあつた。
本考案は上述の如き実情に鑑みて考案されても
のであつて、部品点数が少なく簡単な構成でしか
も小型であるにも拘わらず、4段切換えを確実に
行ない得て、しかも耐久性にもすぐれたピストン
ロツドの位置決め装置を提供することを目的とす
る。
本考案の特徴は、 A 互いに気密状態になされ、かつ長手方向に沿
つて順次配置された第1、第2及び第3の室を
内部に有するシリンダ、 B 前記シリンダ内に摺動自在に配置されたピス
トン、 C 前記ピストンの両端面にそれぞれ固設された
大径の第1のピストンロツド及び小径の第2の
ピストンロツド、 D 前記第1の室内に摺動可能に嵌合配置され、
かつ前記ピストンが摺動する円筒状中空部及び
前記第1のピストンロツドが挿通される中央孔
を具備する第1の摺動部材、 E 前記第1の摺動部材の中央孔の周面と前記第
1のピストンロツドの周面との間に設けられた
間隙、 F 前記第3の室内に摺動可能に嵌合配置された
第2の摺動部材、 G 前記第1、第2及び第3の室に圧縮エアーを
供給するエアー供給手段、 をそれぞれ設け、前記ピストンを前記第1及び第
2の室内において摺動可能となすと共に、前記第
2のピストンロツドの先端部を前記第3の室内に
おいて移動可能とする一方、前記第1のピストン
ロツド側の前記ピストンの端面の受圧面積を前記
第2の摺動部材の受圧面積よりも小さく構成する
と共に、前記第2のピストンロツド側の前記ピス
トンの端面の受圧面積を前記第1の摺動部材の受
圧面積よりも小さく構成し、前記第1、第2又は
第3の室に前記エアー供給手段から圧縮エアーを
選択的に供給することによつて、前記ピストンロ
ツドを4つの位置に位置決めし得るようにしたこ
とにある。
以下本発明考案を変速機におけるピストンロツ
ドの位置決め装置に適用した実施例に付き図面を
参照して説明する。
本実施例は、空気圧によつてピストンロツドを
選択された4つの所定位置に移動させると共にそ
の位置に位置決めし、これによつて走行モードの
切換えを行うようにしたものである。即ち、R
(後退)を選択する第1セレクト位置A、1速及
び2速を選択する第2セレクト位置B、3速及び
4速を選択する第3セレクト位置C、5速および
6速を選択する第4セレクト位置Dの4段階の切
換えを行い得るように構成したものである。
第1図〜第4図において、1は一対のシリンダ
部材2,3を図外の連結手段により連結して成る
シリンダである、4aは上記シリンダ1内に摺動
自在に貫通配置されたピストンである。
上記シリンダ部材2には、リング状のピストン
ロツド支持部5が一体成形されており、この支持
部5には、シリンダ部材3の側の面に弾性体から
成るクツシヨン6が取付けられている。またシリ
ンダ部材3にもリング状のピストンロツド支持部
7が一体成形されており、この支持部7の両面に
は弾性体から成るクツシヨン8,9がそれぞれ取
付けられている。さらにシリンダ部材2,3の結
合部分には弾性体から成るクツシヨン10が取付
けられ、このクツシヨン10と既述のクツシヨン
6とが対向配置されている。しかして、シリンダ
部材2の内部であつてクツシヨン6,10の間に
第1の室12が形成され、シリンダ部材3の内部
であつてクツシヨン8,10の間に第2の室13
が形成され、シリンダ部材3の閉塞端面3aとク
ツシヨン9との間に第3の室14が形成されてい
る。
一方、ピストン4aの両端部には、このピスト
ン4aより小径の第1のピストンロツド4b及び
この第1のピストンロツド4bより小径の第2の
ピストンロツド4cがそれぞれ一体的に設けられ
ている。そして、ピストン4aの先端側の第2の
ピストンロツド4cがシリンダ部材3の支持部7
内に摺動自在に貫通配置され、もう一方側の第1
のピストンロツド4bがシリンダ部材2の支持部
5内に摺動自在に貫通配置されている。またピス
トン4aは、その先端部16がシリンダ1の第2
の室13内において摺動し、またその後端部17
がシリンダ1の第1の室12内において摺動し得
るように構成されている。なお、上記ピストン4
aの先端部16の外周面とシリンダ部材3の第2
の室13の内周面との間にシール部材18が配設
され、ピストンロツド4b,4cの外周面と既述
の支持部5,7の内周面との間にシール部材19
a,19bがそれぞれ配設されている。
又、上記第1の室12内には第1の摺動部材2
0がクツシヨン6,10の間において摺動自在に
嵌合配置され、この摺動部材20の外周面と上記
第1の室12の内周面との間にシール部材21が
配設されている。そして、上記摺動部材20の中
央孔20aにピストンロツド4bが摺動自在に遊
嵌されてその中央孔20aの内周面とピストンロ
ツド4bの外周面との間に円環状の間隙が設けら
れると共に、摺動部材20の円筒状中空部20b
内をピストン4aの後端部17が摺動し得るよう
に構成されている。なお、ピストン4aの後端部
17の外周面と上記摺動部材20の円筒状中空部
20bとの間にはシール部材22が配設されてい
る。しかして、シリンダ1内において、第1、第
2及び第3の室12,13,14は上記シール部
材18,19a,19b,21,22によつて互
いに気密状態となされている。
また、シリンダ1の第3の室14内には、有低
円筒状をなす第2の摺動部材23が摺動自在に嵌
合配置されている。なおこの摺動部材23の外周
面と上記第3の室14の内周面との間にはシール
部材25が配設されている。
一方、ピストンロツド4bの一端には、切換位
置を選択する選択部材26が一体的に設けられて
いる。
また、シリンダ1の第1の室12にはエアー通
路27及び電磁バルブ28を介してエアータンク
31からの高圧エアーが供給され或いは第1の室
12が大気開放されるようになつている。さら
に、シリンダ1の第2及び第3の室13,14は
エアー通路27及び電磁バルブ29,30をそれ
ぞれ介してエアータンク31からの高圧エアーが
供給され或いは第2、第3の室13,14が大気
開放されるようになつている。しかして、エアー
タンク31、エアー通路27、電磁バルブ28,
29,30によつてエアー供給源32が構成され
ている。
また、摺動部材23のエアー作用面23aの受
圧面積が摺動部材20のエアー作用面20cの受
圧面積より小さく構成され、ピストンロツド4c
側のピストン4aの端面16aの受圧面積が前記
エアー作用面23aの受圧面積よりも小さく構成
され、かつ、ピストンロツド4b側のピストン4
aの端面17aの受圧面積が前記端面16aの受
圧面積よりも小さく構成されている。
次に、上述の如く構成されたピストンロツドの
位置決め装置の動作に付き説明する。
まず、第1セレクト位置Aを選択する場合には
電磁バルブ29のみを開状態となすことによつて
第2の室13のみにエアータンク31からの高圧
エアーを供給する一方、第1及び第3の室を大気
開放する。その結果、ピストン4aが高圧エアー
による附勢力によつて摺動部材20と共に左方へ
摺動移動され、第1図に示すようにピストン4a
の後端部17が摺動部材20を介してクツシヨン
6に圧着される。そして第1図に示す位置にピス
トン4aが位置決めされるのに伴つて、ピストン
ロツド4bの後端に取付けられた選択部材26が
第1セレクト位置に位置決めされて保持される。
次に上記状態の下で、電磁バルブ28を開状態
にすると、エアータンク31から高圧エアーが第
1の室12に供給される。この際、ピストン4a
の先端部16のエアー作用面16aよりも摺動部
材20のエアー作用面20cの方が大きい面積な
ので、摺動部材20はピストン4aと係合した状
態のまま右方へ摺動し、第2図に示すように摺動
部材20の先端がクツシヨン10に当接する。こ
れに伴つて、選択部材26が右方に移動されて第
2セレクト位置Bに位置決めされ、この位置Bに
保持される。
次に第3セレクト位置Cを選択する場合には、
電磁バルブ28,30をそれぞれ開状態となすこ
とによつて第1及び第3の室12,14にエアー
タンク31からの高圧エアーを供給する一方、第
2の室13を大気開放する。これにより、ピスト
ン4aの後端部17のエアー作用面17aに高圧
エアーが作用してこのピストン4aを右方に押圧
する。一方、第3の室14内の摺動部材23は高
圧エアーによつて左方に押圧移動されてピストン
ロツド4cに当接し、これを左方に押圧附勢す
る。この際、上記エアー作用面17aの面積より
も上記摺動部材23のエアー作用面23aの面積
の方が大きいので、摺動部材23は第3図に示す
ようにクツシヨン9に当接すると共に、ピストン
ロツド4cが第1の室12内の高圧エアーの作用
により摺動部材23に圧着係合される。この結
果、選択部材26が第3セレクト位置Cに位置決
めされて保持される。
次に第4セレクト位置Dを選択する場合には、
電磁バルブ28のみを開状態となすことによつて
エアータンク31からの高圧エアーを第1の室1
2に供給する一方、第2及び第3の室13,14
を大気開放する。これによつて、摺動部材20及
びピストン4aが右方に押圧附勢されて摺動す
る。その結果、摺動部材20はクツシヨン10に
圧着係止し、またピストン4aは摺動部材20か
らさらに右方に摺動移動される。そして、第3の
室14内の摺動部材23がピストンロツド4cに
よつて押圧されて摺動し、シリンダ1の閉塞端3
aに圧着係合した状態となる。これに伴つて、選
択部材26が第4セレクト位置Dに位置決めされ
て保持される。
このように構成されたピストンロツドの位置決
め装置によれば、簡単な形状のシリンダ1を用い
ると共に、2つの摺動部材20,23のみを配設
するだけで、4段階のピストンロツドの位置決め
を確実に行い得る。その上、シール部材の数も従
来の場合に比べて少なくて済み、部品点数の削減
ひいては組立工数の削減を図ることができ、装置
の大巾な小型化及びコストダウンが可能となる。
また、構成が簡単であるため、シリンダ1内部の
各室12,13,14の内径に多少のばらつきが
生じても、装置の組立作業を容易に行うことがで
きる。また、摺動部材23に関しては、ピストン
ロツド4cが第3図に示す位置から右方に摺動移
動する際にのみ移動し、ピストンロツド4cが第
4図に示す位置から左方に摺動移動する際はその
ままの位置に残され、何ら移動動作をしない。こ
のため、耐久性の点で有利となる。また摺動部材
23を有底円筒形としているので、ストツパーと
しての機能を充分に果たし得ると共に、特にその
径を大きくしなくてもピストンロツド4cを左方
に確実に押圧附勢することができる。
以上、本考案を一実施例に付き述べたが、本考
案は既述の実施例に限定されるものではなく、本
考案の技術的思想に基いて各種の変形が可能であ
る。
例えば、本考案は、変速機におけるピストンロ
ツドの位置決め装置に限ることなく、その他の各
種の機器におけるピストンロツドの位置決め装置
にも適用可能であることは言う迄もない。
以上の如く本考案は、互いに気密状態になされ
た第1、第2及び第3の室を有するシリンダと、
2つの摺動部材とを用いると共に、第1の摺動部
材の中央孔の周面と第1のピストンロツドの周面
との間に間隙を設けかつ既述の如く受圧面積を異
ならしめ、上述の第1、第2、第3の室に高圧エ
アーを選択的に供給することによつて4段階のピ
ストンロツドの位置決めを行い得るようにしたも
のである。従つて本考案によれば、部品点数及び
組立工数が少なく、簡単な構成であり、しかも小
型でかつ低価格であるにも拘わらず、高圧エアー
の簡単な制御によつてピストンロツドを4段階の
位置に確実に位置決めし得るピストンロツドの位
置決め装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を変速機におけるピストンロツド
の位置決め装置に適用した一実施例を説明するた
めのものであつて、第1図はピストンロツドが第
1セレクト位置Aに位置決めされた状態を示す上
記装置の概略断面図、第2図はピストンロツドが
第2セレクト位置Bに位置決めされた状態を示す
上記装置の概略断面図、第3図はピストンロツド
が第3セレクト位置Cに位置決めされた状態を示
す上記装置の概略断面図、第4図はピストンロツ
ドが第4セレクト位置に位置決めされた状態を示
す概略断面図である。 1……シリンダ、4a……ピストン、4b,4
c……ピストンロツド、12……第1の室、13
……第2の室、14……第3の室、18,19
a,19b,21,22……シール部材、20…
…第1の摺動部材、23……第2の摺動部材、2
6……選択部材、32……エアー供給源。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 A 互いに気密状態になされ、かつ長手方向に沿
    つて順次配置された第1、第2及び第3の室を
    内部に有するシリンダ、 B 前記シリンダ内に摺動自在に配置されたピス
    トン、 C 前記ピストンの両端面にそれぞれ固設された
    大径の第1のピストンロツド及び小径の第2の
    ピストンロツド、 D 前記第1の室内に摺動可能に嵌合配置され、
    かつ前記ピストンが摺動する円筒状中空部及び
    前記第1のピストンロツドが挿通される中央孔
    を具備する第1の摺動部材、 E 前記第1の摺動部材の中央孔の周面と前記第
    1のピストンロツドの周面との間に設けられた
    間隙、 F 前記第3の室内に摺動可能に嵌合配置された
    第2の摺動部材、 G 前記第1、第2及び第3の室に圧縮エアーを
    供給するエアー供給手段、 をそれぞれ設け、前記ピストンを前記第1及び第
    2の室内において摺動可能となすと共に、前記第
    2のピストンロツドの先端部を前記第3の室内に
    おいて移動可能とする一方、前記第1のピストン
    ロツド側の前記ピストンの端面の受圧面積を前記
    第2の摺動部材の受圧面積よりも小さく構成する
    と共に、前記第2のピストンロツド側の前記ピス
    トンの端面の受圧面積を前記第1の摺動部材の受
    圧面積よりも小さく構成し、前記第1、第2又は
    第3の室に前記エアー供給手段から圧縮エアーを
    選択的に供給することによつて、前記ピストンロ
    ツドを4つの位置に位置決めし得るようにしたこ
    とを特徴とするピストンロツドの位置決め装置。
JP16650583U 1983-10-27 1983-10-27 ピストンロツドの位置決め装置 Granted JPS6073908U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16650583U JPS6073908U (ja) 1983-10-27 1983-10-27 ピストンロツドの位置決め装置

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JP16650583U JPS6073908U (ja) 1983-10-27 1983-10-27 ピストンロツドの位置決め装置

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Publication Number Publication Date
JPS6073908U JPS6073908U (ja) 1985-05-24
JPH0129283Y2 true JPH0129283Y2 (ja) 1989-09-06

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JP16650583U Granted JPS6073908U (ja) 1983-10-27 1983-10-27 ピストンロツドの位置決め装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2597933Y2 (ja) * 1991-10-23 1999-07-26 自動車機器株式会社 変速機操作装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5737105B2 (ja) * 1976-03-19 1982-08-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4944994U (ja) * 1972-07-28 1974-04-19
JPS5737105U (ja) * 1980-08-11 1982-02-26

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5737105B2 (ja) * 1976-03-19 1982-08-07

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JPS6073908U (ja) 1985-05-24

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