JPH0129212Y2

JPH0129212Y2 -

Info

Publication number: JPH0129212Y2
Application number: JP12378486U
Authority: JP
Priority date: 1986-08-11
Filing date: 1986-08-11
Publication date: 1989-09-06
Also published as: JPS6330316U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、オートバイ用等のヘルメツトに関す
る。

（従来の技術）従来のヘルメツトは、第５図に示すように、金
属又は硬質の合成樹脂等で形成された帽体３０の
内側に発泡性樹脂等より成る衝撃吸収ライナー３
１が添設され、この衝撃吸収ライナー３１の縁部
３２側には内装カバーとしてのサイドクツシヨン
３３が周設され、このサイドクツシヨン３３のヘ
ルメツト開口部３４側の縁部は衝撃吸収ライナー
３１の縁部３２に固着されている。

（考案が解決しようとする問題点）前記従来においては、サイドクツシヨンの縁部
は衝撃吸収ライナーの縁部に固着されているの
で、ヘルメツトを被つた際に、着用者の頭部に付
着した埃、汗又は整髪料等によりサイドクツシヨ
ンが汚れても、サイドクツシヨンを取外して洗浄
又は交換をすることが困難であり、そのため、不
潔であり、また、不快なものである。そこで、単
にサイドクツシヨンを面フアスナーなどで衝撃吸
収ライナーに対して着脱自在にすることが考えら
れるが、その場合、サイドクツシヨンのヘルメツ
ト開口部側の縁部の保形性が悪く、しかも、その
サイドクツシヨンの縁部の衝撃吸収ライナーの縁
部に対する位置合せを目視により行うので、サイ
ドクツシヨンの縁部を衝撃吸収ライナーの縁部形
状に沿わせて装着するのに手間がかかり面倒であ
り、また、サイドクツシヨンを単に面フアスナー
などで装着しただけではヘルメツトの着脱の際に
サイドクツシヨンの縁部がめくれたりする等の問
題がある。

そこで本考案は、前記問題点を解決することを
目的とするヘルメツトを提供するものである。

（問題点を解決するための手段）本考案が前記目的を達成するために講じた具体
的手段の特徴とする処は、頭に被るための開口部
２が形成された帽体３の内側に衝撃吸収ライナー
４が添設され、この衝撃吸収ライナー４の内側の
少なくとも開口部２側に内装カバー１１が周設さ
れたヘルメツトにおいて、前記衝撃吸収ライナー４の縁部５は前記帽体３
の縁部６よりも頂部側に位置されて帽体３の開口
部２側内側に環状の嵌合部７が形成され、前記内
装カバー１１の開口部２側の周縁には可撓性を有
する芯材１５が固着され、この芯材１５は帽体３
の縁部６及び衝撃吸収ライナー４の内面と略面一
になるように前記嵌合部７に着脱自在に嵌合され
る点にある。

（作用）内装カバー１１をヘルメツト１に装着する際、
帽体３の縁部６側内側に形成された嵌合部７に芯
材１５を着脱自在に嵌合させる。すると、内装カ
バー１１は、そのヘルメツト開口部２側の縁部が
帽体３の縁部６から食み出すことなく容易に装着
される。

また、内装カバー１１が埃や汗を吸着して汚れ
た際、内装カバー１１を引つ張ると芯材１５が嵌
合部７から離脱して外れる。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図乃至第２図は本考案の第１実施例を示
し、１はオートバイ運転者が頭部に被るヘルメツ
トで、被るための開口部２が下部に形成され、金
属又は硬質の樹脂等で形成された半球状の帽体３
を有し、この帽体３の内側形状に従つて発泡合成
樹脂等の材料で形成された衝撃吸収ライナー４が
添設されている。

この衝撃吸収ライナー４の縁部５は帽体３の縁
部６よりヘルメツトの頂部側に位置されており、
これによつて、帽体３の縁部６側内側に環状の嵌
合部７が形成されている。また、８はヘルメツト
１の前下部に前方に向けて突設された庇で、９は
ヘルメツト１の左右側部に設けられた目覆いで、
１０は顎紐である。

１１は内装カバーとしてのサイドクツシヨン
で、衝撃吸収ライナー４の下部側内面形状に従う
筒状に形成されており、スポンジ等のクツシヨン
材１２の内側を布カバー１３で被覆して積層状に
構成されている。布カバー１３としては特に限定
はしないが、吸湿性の高い洗濯可能な布帛である
のが好ましい。また、内装カバー１１のヘルメツ
ト開口部２側の縁部１４には全周に亘り芯材１５
が設けられている。

この芯材１５は軟質の発泡プラスチツクフオー
ムなどの可撓性を有する材料で形成され、断面略
方形の長尺物を環状にするか又は一体的に形成さ
れている。その芯材１５の厚みは衝撃吸収ライナ
ー４の厚しと略同厚とされ、高さは衝撃吸収ライ
ナー４の縁部５と帽体３の縁部６との差と略同様
とされている。また、芯材１５の下部は内装カバ
ー１１のヘルメツト開口部２側の縁部１４側で内
側から外側にかけて被覆されており、前記縁部１
４が芯材１５の外側に接着されている。さらに、
芯材１５の上端と衝撃吸収ライナー４の縁部５と
の一方の適宜位置に面フアスナー１６の雄方１６
ａが、他方に雄方１６ａと掛合する雌方１６ｂが
設けられている。

したがつて、芯材１５を嵌合部７に嵌合させる
と、芯材１５は面フアスナー１６により着脱自在
に接着され、芯材１５の内面及び下面は衝撃吸収
ライナー４の内面及び帽体３の縁部６と略面一に
なるので納まりが良く、内装カバー１１は、その
ヘルメツト開口部２側の縁部１４側が容易に帽体
３の縁部６形状に沿うように装着される。さら
に、内装カバー１１の下部側縁部１４の芯材１５
と帽体３との間に位置されるので、ヘルメツト１
の着脱の際に容易にめくれることはない。

１７はヘツドクツシヨンで、スポンジ等の材料
で形成され、面フアスナー１８により衝撃吸収ラ
イナー４の内面頂部側に着脱自在に取付けられて
いる。このヘツドクツシヨン１７は着脱自在とさ
れているので汚れた際に取外して洗浄又は交換が
可能である。

第４図は本考案の第２実施例を示し、第１実施
例における内装カバー１１を衝撃吸収ライナー４
の内側形状に従つて半球状に縫製してあり、その
頂部にヘツドクツシヨン１７が接着されている。
また、芯材１５の上面には両面接着テープ１９が
適宜位置に設けられており、これにより芯材１５
は着脱自在とされている。

なお、前記実施例ではハーフ形ヘルメツトの場
合を示したが、他の形、すなわち、セミジエツト
形、ジエツト形及びフルフエース形のヘルメツト
にも応用でき、その場合、芯材１５は可撓性を有
しているのでヘルメツト側部の湾曲形状に従つて
装着容易である。

（考案の効果）本考案によれば、内装カバー１１は芯材１５を
介してヘルメツト１に対して着脱自在とされてい
るので、内装カバー１１が汚れた際に、取外して
洗浄又は交換が可能である。また、内装カバー１
１のヘルメツト開口部２側の周縁に芯材１５を設
けたことにより、内装カバー１１のヘルメツト開
口部２側の縁部１４側の保形性が良くなると共
に、可撓性を有する芯材１５を嵌合部７に着脱自
在に嵌合させたことにより、芯材１５を嵌合部７
に着脱自在に嵌合させるだけで、内装カバー１１
の縁部１４を帽体３の縁部６形状に沿わせた位置
合わせが容易にでき、これによつて、内装カバー
１１の装置が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の第１実施例を示
し、第１図は縦断側面図、第２図は内装カバーの
縦断側面図、第３図は同平面図、第４図は本考案
の第２実施例を示す内装カバーの縦断側面図、第
５図は従来例を示す要部の断面図である。１……ヘルメツト、２……開口部、３……帽
体、４……衝撃吸収ライナー、５……縁部、６…
…縁部、７……嵌合部、１１……内装カバー、１
５……芯材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】頭に被るための開口部２が形成された帽体３の
内側に衝撃吸収ライナー４が添設され、この衝撃
吸収ライナー４の内側の少なくとも開口部２側に
内装カバー１１が周設されたヘルメツトにおい
て、前記衝撃吸収ライナー４の縁部５は前記帽体３
の縁部６よりも頂部側に位置されて帽体３の開口
部２側内側に環状の嵌合部７が形成され、前記内
装カバー１１の開口部２側の周縁には可撓性を有
する芯材１５が固着され、この芯材１５は帽体３
の縁部６及び衝撃吸収ライナー４の内面と略面一
になるように前記嵌合部７に着脱自在に嵌合され
ることを特徴とするヘルメツト。