JPH01291781A - 細胞破砕選別装置及び選択的遺伝子導入装置 - Google Patents

細胞破砕選別装置及び選択的遺伝子導入装置

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JPH01291781A
JPH01291781A JP12464288A JP12464288A JPH01291781A JP H01291781 A JPH01291781 A JP H01291781A JP 12464288 A JP12464288 A JP 12464288A JP 12464288 A JP12464288 A JP 12464288A JP H01291781 A JPH01291781 A JP H01291781A
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日比 忠明
Shigeyuki Kimura
木村 茂行
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NORIN SUISANSYO NOGYO SEIBUTSU SHIGEN KENKYUSHO
Japan Spectroscopic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は全く新規なバイオテクノロジーに係り、流路を
流れる細胞のうら不要な細胞のみを電気的に破砕するこ
とにより必要な細胞を選別する細胞破砕選別装置、及び
、流路を流れる細胞のうち特定の細胞に対し選択的に遺
伝子核酸を導入する選択的遺伝子導入装置に関する。
[従来の技術] 細胞選別装置には、静電気力により選別を行う装置があ
る。この装置は、細胞懸濁液を細い流れにして細胞を一
個ずつ送り、この細胞流をシース流で覆い、細胞に光束
を照射して蛍光や散乱光を受光し、受光データを処理し
て細胞の性質を調べ、超音波振動子で流れの方向に振動
を与え、流体を帯電させてノズルからこれを滴下させ、
細胞の性質に応じ、その液滴を電圧印加偏向譚で振り分
けて選別する構成である。
また、他の細胞選別装置として、圧力波に上り流路を変
更させて選別を行うものがある。この装置は、細胞の性
質の検出については前記同様であるが、Y字状流路を用
い、その交差点付近の一方の下流側分岐路内に、この流
路に直交する方向からブランツヤを往復移動させて圧力
波を生ぜしめ、交差点を通る細胞を他方の分岐路に送る
構成である(特開昭61−137062号公報)。
[発明が解決しよ・)とする課題] しかし、静電気力を用いた選別装置では、液滴作成のた
めに振動を与え、かつ、液滴勿大気中に放出、すなわち
急激に減圧させるので、全ての細胞に機械的衝撃が加え
られ、特に、細胞壁がなく機械的衝撃に弱い植物プロト
プラストの場合には、ノズルの内径を太くするとともに
振動数を低くして細胞生存率を高める必要があり、分取
速度は高々10’個/時(2,8個/秒)程度である(
B10INI)USTRY Vol、4 No、118
87−894頁 1987)、本発明δは105個/w
in(1670個/秒)の速度で2核雑種融合細胞を作
成する電気的細胞融合装置を開発しており、この速度に
比較すれば選別速度は極めてUいといえる。しかも、こ
のための装置の構成が複雑であり、製造コストが高い。
また、圧力波を用いた選別装置では、流速を大きくする
保圧力波の圧力を大きくしなければならず、この圧力を
大きくすると目的とする細胞にも衝撃が加わる。また、
プランジャを機械的に移動させるので、その速度の上限
は低い。したがって、上記同様に選別速度は小さい。し
かも内径0.111m程度の細管にプランジャを通す必
要があるので、装置の製作が容易でない。
一方、複数種の細胞集団のうち、特定の細胞のみ選択的
に遺伝子を導入できれば、例えば、血液中のリンパ球の
みに対しある特定の遺伝子核酸を導入できれば、その生
物的、医学的応用は計り知れない。
本発明者は連続的に遺伝子核酸を細胞に導入する装置を
開発したが、特定の細胞のみに選択的に遺伝子核酸を導
入することができず、このような場合、従来では少量の
細胞について顕微鏡下で手作又により一個ずつ遺伝子核
酸注入を行っていた。
本発明の第1の目的は、L記問題点に鑑み、構成が筒中
で、しかも、細胞に機械的衝撃を与えずに選別を高速化
できる細胞破砕選別装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、上記問題点に鑑み、複r
&種からなる大量の細胞集団について高速かつ自動的に
、特定の細胞に対してのみ選択的に遺伝子核酸を導入す
ることができる選択的遺伝子導入装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために、本発明に係る電気的細胞破
砕選別装置では、細胞が一個ずつ通るように細胞懸濁液
が流される流路と、該流路に対し配置され、細胞の性質
を検出する検出器と、該検出器の下流側の該流路に配置
された複数の電極と、該検出器により不要な細胞が検出
された場合には、該検出と同時または該検出が行われて
から所定時間後に、該細胞を破砕するのに充分な電圧を
該電極間に印加する制御手段と、を有することを特徴と
する。
また、選択的遺伝子導入装置では、前記流路には細胞が
一個ずつ通るように細胞と遺伝子核酸との懸濁液が流さ
れ、首記制御手段の代わりに次のような制御手段を備え
ている。すなわち、該検出器により標的とする細胞が検
出された場合には、該検出と同時または該検出が行われ
てから所定時間後に、標的とする該細胞に遺伝子核酸を
導入するのに適当な電圧を該電極間に印加する制御手段
を備えている。他の構成要素については、細胞破砕選別
装置と同一である。
さらに、細胞破砕選別・選択的遺伝子導入装置では、上
記両装置の構成要素を備えている。
上記電極は例えば一対の針電極からなり、上記流路の側
壁部に該針電極の先端を略一致させ、該針電極を互いに
対向させて配置している。
また、上記検出器は例えば、励起光源と、該励起光ねと
上記流路との間に配置され、該励起光源から放射された
光束の横断面形状が該流路の中央で所定形状になるよう
に整形する整形手段と、該整形され、該流路を透過した
光束を分割するビームスプリフタと、該分割された光束
が入射され、特定色の蛍光のみを通過させるフィルタと
、該フィルタを通過した光を受けて光電変換する受光素
子とを備えて構成されている。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
細胞破砕選別装置及び選択的遺伝子導入装置は目的が大
きく相異するものの、水室では細胞識別基準及び印加電
圧が異なるだけであり、これが水室の大きな特徴である
。最初に、細胞破砕選別装置の一実施例について説明す
る。
(1)細胞破砕選別装置 第1図に示す如く、細胞破砕選別装置10は、処理W1
2に対して配置された識別部10A、破砕部10B及び
制御回路10Gとからなり、破砕ml OBは識別部!
 OAの下流側に配置されている。
この処理管12には、細胞懸濁液が通される。
この細胞懸濁液に含まれる細胞は、例えば2種の細胞(
細胞A、F3と称す)を電気的に操作して融合させたも
のであり、融合細胞AA、AB、BBと、少しの非融合
細胞A、Bとからなる。細胞A、Bは、自然蛍光物質、
人工的に付着された蛍光物質または人工的に導入された
蛍光を発する発光遺伝子をもっており、励起光を照射す
ると、例えば、細胞Aは赤色の蛍光を放出し、細胞Bは
緑色の蛍光を放出する。
本装置は、処理管12に細胞を一個ずつ流し、この蛍光
により細胞を識別し、例えば2核雑種融合細胞ABのみ
を連続的に得るものである。
14は励起光源であり、蛍光物質を励起するためのレー
ザ光または可視・紫外の連続光等を放射する。
16Δはビームスプリッタであり、励起光源I4と処理
管12との間に配置され、励起光[14から放射された
光束を2分割する。
18Aは波形整形器であり、例えばクロスして配置され
た2個のシリンダレンズからなり、ビームスプリッタ1
6Aと処理管12との間に配置され、ビームスプリッタ
16Aを透過した光束の横断面形状が処理管12の中央
で所定形状になるように整形する。
20Aは収束レンズであり、処理管12を介し波形整形
2% l 8 Aと対向する位置に配置され、細胞の蛍
光物質から放出された蛍光等を集める。
22はビームスプリブタであり、収束レンズ20Aを通
った光束を2分割する。
24A、24Bはフィルタであり、それぞれ面記分割さ
れた光束の各々が入射され、フィルタ24Δは赤色蛍光
のみを通過させ、フィルタ24Bは緑色蛍光のみを通過
させる。
26A、26Bは光電子増倍管であり、それぞれフィル
タ24A、24Bを通過した光を受けて光電変換する。
16I3は毛面鏡であり、ビームスプリッタI6Aで反
射された光束を受けて処理管12側に反射させる。
18r3,20B、26Cはそれぞれ波形整形器+8A
、収束レンズ20A、光電子増倍管26Aと同一構成で
あり、これらに並設されており、処理管12を通過する
細胞の蛍光以外の光学的性質、例えば吸光度、散乱光強
度等が細胞の種類やサイズ等により異なることを利用し
て細胞の性質を検出するために用いられ、又は/及び細
胞が2点を通過する時間を測定するために用いられる。
28A、28Bは一対の針電極であり、処理管12の内
壁面に電極先端を一致させて流れが乱れないようにし、
かつ、互いに対向させて配置している。
32はパルス発生器であり、トリガ入力信号に応じて、
直流パルス電圧を針電極28A、28B間に印加する。
この直流パルス電圧は、処理管12を流れる細胞30を
破砕するのに充分なパルス電圧であり、細胞の種類、流
速、電極間距離により異なる。これについては後述する
次に、第2A、2B図に基づいて針電極28A128B
が取り付けられた電極ブロックの一例を説明する。第2
A図は電極ブロック34の分解斜視図であり、第2B図
は組付状態の横断面図である。
接続管12AとI2Bとの間に針電極28A。
281(を配置して電極先端及びその付近の流路壁面を
定期的に清掃可能にしている。この接続管12A、12
Bの内径は処理管12の内径に等しく、処理管12が中
間で切断され、その切断端に接続管12A、12Bが接
続されて電極ブロック34が処理管12に介装される。
接続管12A、12Bは、例えば、直径20〜50μ鵠
の植物プロトプラストに対し内径0.2〜0.4mmで
ある。
また、針電極28A、28Bは、電界の広がりを押さえ
て選別をより高速化可能にするためには先端直径が小さ
い方が好ましいが、強度及び取り扱い」;の点から制限
を受ける。例えば先端直径lO〜30μm、基端直径約
750μ鋼である。針電極28A128Bの材料は、電
気分解しに<<、酸化しにくく、かつ破砕細胞の破片が
付着しにくいもの、例えば白金、ステンレススチール等
である。電極先端には金を鍍金してらよい。
36はホルダであり、円柱ブロックの一端面中心部に処
理管12Bの一端が嵌入固着され、他端面に凹部36a
が形成され、この凹fi< 36 aの底面には針電極
28A、28Bに対応した断面半円形の針溝36b、3
6cが形成され、凹部36aの内周面に雌ねじ36dが
形成されている。この針溝36b、36cは、ホルダ3
6の外周部をrt通ずる孔36e、36fに連通してお
り、この孔36e、36fから針電極28A、28Bが
嵌入され、図示の如く針溝36b、36cに嵌合されて
いる。ホルダ36の材料は例えばテフロン(登録商標)
であり、直径は例えば25mmである。
38はシールパッドであり、弾力性のある部材で円板状
に形成され、凹部36aに嵌合される。
シールハツト38の材料は例えばノリコンゴムであり、
上記サイズの針電極を用いた場合には、厚みは例えば0
.5〜1.Ommである。
40はアダプタであり、円板状であって、外周面に雌ね
じ36cと螺合する雄ねじ40 、aが形成され、一端
面中心部に接続管12Aが嵌入固着されている。アダプ
タ40の材料は例えばテフロンである。
シールバッド38を凹部36aに嵌入し、このシールバ
ッド38を押圧してアダプタ40をホルダ36に螺着さ
せると、シールバッド38は凹部36aの底面及び針電
極28Δ、28Bの側面に密着し、シールが確保される
これらホルダ36、シールバッド38、アダプタ40の
中心部には、それぞれ接続管12A、12Bの内径に等
しい孔36 g、 38 gL、 40 bが形成され
ている。
次に、上記の如く構成された細胞破砕選別装置10の動
作を2核雑種融合細抱の選別の例で説明する。
]−述の細胞懸濁液を処理管12に通す。
制御回路10Cは、光電子増倍管26A及び26Bから
同時に電気的パルスを受け、かつ、そのパルスの高さが
一定範囲内である場合には、目的とする2核雑種融合細
胞であると判別し、この条件を満たさない場合には不要
な細胞、すなわち、非融合細胞、同種融合細胞または3
核以上の雑種融合細胞と判別する。そして、不要細胞と
判別した場合には、光電子増倍管26Cからの電気的パ
ルスと光電子増倍管26Aまたは26Bからの電気的パ
ルスとの時間差を定数倍して、この細胞が針電極28A
、28B間を通過する時点を算出し、この時点でパルス
発生器32にトリガ信号を供給する。
これにより、不要細胞のみが各々1個の直流パルスによ
り破砕される。したがって、目的とする2核W 種融合
細胞のみを連続的かつ自動的に選別、分取することがで
きる。また、この破砕により流れが少し乱れるものの、
他の細胞を破砕するような機械的衝撃を与えることがな
い。しかも、流速を大きくしても特に不都合は生じない
次に、直流パルス電圧印加による細胞破砕の実験結果を
説明する。
第3図は実験結果を示すグラフであり、縦軸は細胞破砕
率(%)、横軸は直流パルス印加による電界強度である
。パルス幅を50μ5ec1100μsec、200B
 gec、500μsec及びlm5ecと変化させて
細胞破砕率がどのように変化するかも調べた。パルス印
加回数は1回である。使用した細胞懸濁液は、2×10
″′個/lIQのタバコ葉肉プロトプラスト(品種:キ
サン千NN)を、CaCQtを含む0.5Mのマンニト
ール液に懸濁したらのである。
この図から、上記細胞を100%完全に破砕するための
条件は、例えばパルス幅が500〜1000μsecの
場合には電界強度が5kV/an以上(電極間隔0.2
mmでは100V以上)であり、パルス幅が200μS
ecの場合には10kV/am以」―(電極間隔0.2
m−では200V以上)であることが分かる。選別速度
を高速にするにはパルス幅を狭くする必要があるが、′
A置を安価にするにはパルス幅を広くして印加電圧を低
くすればよい。パルス印加回数を増やせばこの印加電圧
を低くすることができるが、本装置では、構成を簡単化
し、流れの乱れを少なくし、かつ、完全に破砕するため
に、1回で完全に破砕できる電圧を印加した方が好まし
い。
電気的細胞融合法によれば2核Xi種融合細胞は全細胞
の約10%を占めるので、パルス幅を200μsecと
すると、最大500個/secの速度で2核雑種融合細
aのみを得ることが可能である。
幅1111%厚さ0.31の溝状オーブンチャンバの両
側に先端直径100μ嘗の針電極1対をll1s#iし
て対向させ、このチャンバに上記細胞懸濁液をいれ、幅
1asec、高さ200vの直流パルスを10回印加し
、タバコ葉肉プロトプラストの破砕状況を顕微鏡下で観
察したところ、電極間中点を中心とする半径0.511
mの球内にあるプロトプラストがほぼ完全に破砕されて
いた。このことから、細胞懸濁液を断面円形管路に流し
た場合には、直流パルスの影響は、電極間中点を中心と
し半径が流路半径に等しい球内に及ぶと考えられる。換
言すれば、細胞の間隔が管路の直径以上になるよう細胞
懸濁液の濃度を調整する必要がある。
(2)選択的遺伝子導入装置 次に、選択的遺伝子導入装置について説明する。
、この装置は、制御回路10Gの細胞識別基準及びパル
ス発生器32の出力電圧が細胞破砕選別装置と温なるだ
けであり、他の点は同一である。したがって、第1図に
居づいて説明する。
複数種の細胞集団のうち、特定の細胞について予め蛍光
抗体を標識しておき、この細胞集団と遺伝子核酸との懸
濁液を処理?712に通す。
制御回路100は、光電子増倍管26A又は26Bから
電気的パルスを受け、そのパルスの高さが一定範囲内で
ある場合には、標的とする細胞であると判別する。標的
細胞と判別した場合には、光電子増倍管26Cからの電
気的パルスと光電子増倍管26Aまたは26Bからの電
気的!くルスとの時間差を定数倍して、この細胞が針電
極28八、28B間を通過する時点を算出し、この時点
でI<ルス発生器32にトリガ信号を供給する。この際
パルス発生器32から出力される直流パルスの電圧は、
遺伝子導入に適当な電圧であり、細胞破砕電圧よりも低
い。
これにより、標的細胞のみが各々1個の直流パルスを受
け、遺伝子核酸がこの標的細胞に導入される。
次に、直流パルス1[圧印側による細胞への遺伝子核酸
導入の実験結果を説明する。
第4図は実験結果を示すグラフであり、縦軸は遺伝子核
酸導入率または細胞破砕率(%)、横軸は直流パルス印
加による電界強度である。パルス幅は50μsecであ
る。使用した細胞懸濁液は、2XlO’個/mgのタバ
コ葉肉プロトプラスト(品種:キサンチNN)にタバコ
モザイクウィルスRNAl0μg/mQを加え、MgC
Q、xを含む0.5Mのマンニトール液に墾田したもの
である。
この図から、上記細胞を破砕することなくほぼ10oz
の率で遺伝子核酸を導入させるための条件は、電界強度
が約850V/amであることが分かる。
遺伝子核酸導入の処理速度は、処理管12内を流れる懸
濁液の流速、パルス幅、細胞密度、標的細胞の割合によ
るが、パルス幅が50μsec、細胞集団中の標的細胞
の割合が10%である場合には、最大2゜000個/s
ecの速度で標的細胞のみに遺伝子核酸を導入すること
が可能である。
(3)細胞破砕・選択的遺伝子導入装置以上の説明から
、細胞破砕及び選択的遺伝子導入を1台の装置で行うこ
とができることは明白である。さらにこの装置は、細胞
破砕と選択的遺伝r導入を同時に行う場合、複数種の細
胞集団のうち、不要の細胞を破砕し、標的細胞のみに遺
伝子を導入することによって、最終的に特定の遺伝子導
入細胞だけを選別することができる。したがって、処理
時間及び処理前後の作業を半減できるので特にa用であ
る。また、設備費を大幅に低減できる。
(4)拡張 なお、本発明には外にも種々の変形例が含まれる。
例えば、第1図において、流速を一定に制御したり、ま
たは、光電子増倍管26A、26Bで細胞を計数し、針
電極28A、28B間の抵抗値の変化から細胞を計数し
、何番目の細胞を破砕するかを決定するように構成すれ
ば、構成要素16B。
18B、20B及び26Cは不要である。
また、2色の蛍光を検出する代わりに、1色の蛍光と散
乱光強度を検出してもよい。また、流路に針電極28A
、28Bまたはこれと同様な一対の電極を置き、電極間
の抵抗値を測定して細胞の性質を捕らえてもよい。
さらに、電極間への電圧印加方法は、通常は直流破砕電
圧を印加しておき、目的とする細胞が電極間を通過する
ときのみ電圧印加を解除してもよい。この場合、細胞は
電極間を瞬間的に通過するので、流速に反比例した幅の
疑似パルスを受ける。
電極は、流路の同−断面内に複数対配置し、または異な
る複数の断面内の各々に1対または複数対配置してもよ
い。
細胞破砕選別装置は雑種融合細胞や遺伝子導入細胞の破
砕選別以外にも用いることができる。例えば、血液の癌
細胞に特異的に反応する抗体に蛍光物質を付着しておき
、この抗体を血液に混ぜ、上記処理管に通し、蛍光を放
出する細胞、即ち癌細胞を識別し、癌細胞のみを破砕す
るのに用いることも考えられる。また、微生物や動植物
細胞の純粋培養中に雑菌汚染が生じた場合、この雑菌だ
けを選択的に破砕・除去するのに用いられる。
[発明の効果コ 本発明に係る細胞破砕選別装置では、細胞が一個ずつ通
るように細胞懸濁液が流される流路に対し、細胞の性質
を検出する検出器を配置し、この検出器のF流側の流路
に複数の電極を配置し、不要な細胞が検出された場合に
は、この検出と同時またはこの検出が行われてから一定
時間後に、該電極間に電圧を印加して該細胞を電気的に
破砕する構成であるので、必要とする細胞を損傷するよ
うな機械的衝撃を与えることなく選別速度を従来よりも
高めることができるという優れた効果を奏する。
しかも、構成が簡単であり、細胞選別装置の製造コスト
を低減できるという優れた効果も奏する。
また、本発明に係る選択的遺伝子導入装置では、k 2
2 置において、標的とする細胞が検出された場合に、
この検出と同時にまたはこの検出が行われてから一定時
間後に、該電極間に電圧を印加して細胞に遺伝子核酸を
導入する構成であり、従来手作業で行っていた選択的遺
伝子導入を連続的、大111かつ自動的に行うことがで
きるという優れた効果を奏する。
さらに、両装置は主要な構成が共通であるので、一つの
装置で両装置を兼ねることもでき、極めて経済的である
という優れた効果も奏する。
本発明に係る細胞破砕選別装置及び選択的遺伝子導入装
置は全く新規なバイオテクノロジーを提供するものであ
り、口義が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の実施例に係り、第1図は連
続電気細胞破砕選別装置および選択的電気遺伝子導入装
置の全体構成図、第2A図は電極ブロックの分解斜視図
、第213図は第2A図に示す電極ブロックの組付状態
を示す横断面図、第3図は直流パルス印加による細胞破
砕率を示す実験図、第4図は直流パルス印加による遺伝
子核酸導入率を細胞破砕率と共に示す実験図である。 10 細胞破砕選別装置あるいは選択的遺伝子導入装置 10A:識別部 10B・破砕部あるいは導入部 10c:制御回路 12:処理管 12A、128:接続管 14:励起光源 24A、24B:フィルタ 26A−C:光電子増倍管 28A、28B:針電極 32、パルス発生器 34:電極ブロック 36:ホルダ 38二ンールパツド 40:アダプタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)細胞が一個ずつ通るように細胞懸濁液が流される
    流路(12)と、 該流路(12)に対し配置され、細胞の性質を検出する
    検出器(10A)と、 該検出器(10A)の下流側の該流路に配置された複数
    の電極(28A、28B)と、 該検出器(10A)により不要な細胞が検出された場合
    には、該検出と同時または該検出が行われてから所定時
    間後に、該細胞を破砕するのに充分な電圧を該電極間に
    印加する制御手段(10C、32)と、を有することを
    特徴とする細胞破砕選別装置。
  2. (2)細胞が一個ずつ通るように細胞と遺伝子核酸との
    懸濁液が流される流路(12)と、 該流路(12)に対し配置され、細胞の性質を検出する
    検出器(10A)と、 該検出器(10A)の下流側の該流路に配置された複数
    の電極(28A、28B)と、 該検出器(10A)により標的とする細胞が検出された
    場合には、該検出と同時または該検出が行われてから所
    定時間後に、標的とする該細胞に遺伝子核酸を導入する
    のに適当な電圧を該電極間に印加する制御手段(10C
    、32)と、 を有することを特徴とする選択的遺伝子導入装置。
  3. (3)細胞が一個ずつ通るように細胞と遺伝子核酸との
    懸濁液が流される流路(12)と、 該流路(12)に対し配置され、細胞の性質を検出する
    検出器(10A)と、 該検出器(10A)の下流側の該流路に配置された複数
    の電極(28A、28B)と、 該検出器(10A)により不要な細胞が検出された場合
    には、該検出と同時または該検出が行われてから所定時
    間後に該細胞を破砕するのに充分な電圧を該電極間に印
    加し、該検出器(10A)により標的とする細胞が検出
    された場合には、該検出と同時または該検出が行われて
    から所定時間後に標的とする該細胞に遺伝子核酸を導入
    するのに適当な電圧を該電極間に印加する制御手段(1
    0C、32)と、を有することを特徴とする細胞破砕選
    別・選択的遺伝子導入装置。
  4. (4)前記電極は一対の針電極(28A、28B)から
    なり、前記流路の側壁面に該針電極の先端を略一致させ
    、該針電極を互いに対向させて配置したことを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の装置。
  5. (5)前記検出器は、 励起光源(14)と、 該励起光源(14)と前記流路(12)との間に配置さ
    れ、該励起光源から放射された光束の横断面形状が該流
    路の中央で所定形状になるように整形する整形手段(1
    8A)と、 該整形され、該流路(12)を透過した光束を分割する
    ビームスプリッタ(22)と、 該分割された光束が入射され、特定色の蛍光のみを通過
    させるフィルタ(24A、24B)と、該フィルタ(2
    4A、24B)を通過した光を受けて光電変換する受光
    素子(26A、26B)と、を有することを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の装置。
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