JPH01290885A - ヒンジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

（産業上の利用分野） 本発明は、扉を家具その他ものに枢着する為のヒンジに
関する。 （従来の技術） 従来、この種のヒンジとしては、扉の吊尤に取着される
ソケットと、扉の取付は位置を前後方向や幅方向等に移
動調整する為の移動プレートが組み込まれたヒンジ本体
とを、単数ないし複数個のアーム等により回動開閉自在
に連結されてなるヒンジ部材に、箱本体等の側板内面に
取着されるプレート部材を脱着自在なるよう連結可能と
した所謂ワンタッチヒンジと呼ばれているものが知られ
ている。 現在、上記ヒンジとして代表的なものは、特表昭６２−
５００８０１号公報、実開昭８２−１５４１７５号公報
、特開昭６２−１２１２８８号公報に開示されている。 ここで、上記諸ヒンジの取付は勝手、即ち、上記ヒンジ
部材とプレート部材の取付は勝手は、２通りに大別する
ことができる。 第１は第８図（Ａ）（Ｂ）に示した通り、ヒンジ部材ａ
とプレート部材すを、これらの前端Ｃで引掛け、又は後
端ｄで引掛け、そこを中心に回転させた後両者をロック
するものであり、第２は第９図に示した如く、ヒンジ部
材ａをプレート部材すに対して平行にスライドさせて（
ヒンジ部材ａをプレート部材すに差し込む、又はプレー
ト部材すをヒンジ部材ａに差し込む）ロックするように
したものである。 従って上記の如きヒンジでは、ヒンジ部材ａ及びプレー
ト部材すの前端Ｃ１又は後端ｄに一対の引掛けの機構ｅ
と、脱着の為の機構ｆが夫々設けられている。 従って上記従来のヒンジによるときは、扉に付いている
複数個のヒンジ部材ａにつき、その前部を、箱体等に付
いている夫々のプレート部材すに対して、同時に掛止す
るか（第８図）、又は同時にスライドにより取付けなけ
れば（第９図）、当該取付けに際し、ヒンジ自体に無理
な力がかかつて損傷したり、他のヒンジは全く取付かな
くなってしまうのである。 すなわち、第９図に示したスライドロックによるのもで
は、第１０〜第１２図に示すように、扉ｇに取着しであ
る複数個のヒンジ部材ａ・・・・・・を、箱体等、扉ｇ
の取付部材りに取着しである複数個のプレート部材ｂ・
・・・・・に必ず同時に取付けなければならず、この際
、第１０図のように、とンジ部材ａ及びプレート部材す
の各取付はピッチｐが広ければ無理に取付けることがで
きる可能性もあるが、第１１図の如く、上記各部材ａ、
ｂの取付けどッチｐが狭い場合は上記の如く同時に挿入
しなければ取付けができなくなるのである。 その為、各ヒンジ部材ａ・・・・・・と各プレート部材
ｂ・・・・・・を複数個同時に取付けなければならない
が、大きな扉の場合や、ヒンジ数の多い場合は、最初の
セットが極めて面倒となるだけでなく、時間も、また人
手もかかるといった問題点を有している。 このような問題は差こそあれ、第８図（Ａ）　（Ｂ）に
示したターンロックのものについても言える。 すなわち、第１２図に示す通すヒンジ数が３個の場合で
、上部２個が取付けられた場合には、扉ｇはある程度固
定化されてしまうため最後の１個が取付は難くなったり
、さらには８１３図に例示した如く、ヒンジ部材ａの引
掛は機構ｅがプレート部材すの引掛は機構ｅの上方突部
ｉ等に引っかかるなどして取付不能となってしまうので
あり、従って、この場合も２両部材ａ、ｂの引掛は機構
ｅ。 ｅを予め掛止しておかねばならないことになる。 また、上記複数個のヒンジのうち、何れか１個だけが破
損してしまい、これを新たなものに交換する必要がある
場合も、単独に当該１個だけを取外そうとしても引掛は
部分やスライド部分が外れないので、取外すことができ
ず、結局全ヒンジを同時に取外さねばならないこととな
る。 （発明が解決しようとする課題） 本発明は従来技術がもつこのような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、ワンタッチ
ヒンジにあって、ヒンジ部材とプレート部材とを、広範
囲にわたるどのような方向からでも容易に取付は得るよ
うにし、かつ確実な取付けを可能にすると共に、取外し
も簡単に行なうことができ、しかも単独の取付け、取外
しをもなし得るようにしたワンタッチヒンジを提供しよ
うとするものである。 （課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため、扉に取着されるソケ
ットと、ヒンジ本体とがアーム等を介在して回動により
開閉自在なるよう連結されているヒンジ部材と、扉の取
付部材に取着されるプレート部材とが脱着自在に連結さ
れるヒンジにおいて、上記ヒンジ部材とプレート部材の
うち、何れか一方の部材には、少なくともその前部と後
部に掛止ピンを夫々設け、他方の部材には、当該部材に
上記掛止ピンと対応して夫々設けた係合部によって上記
掛止ピンを脱着自在に掛止回部な掛止片が形成されてい
る引掛は部を、前部と後部とに設けてなるロック部材が
、レバーにて前後方向へスライド可能にして、かつレバ
ースプリングにより前方へ付勢されて設けられていると
共に、上記各引掛は部における掛止片の先端を前方へ向
け下降する傾斜面に形成したことを特徴とするヒンジを
提供しようとするものである。 （作　　用） 本発明に係るヒンジの場合、扉の取付は部材に取着した
プレート部材に対して、扉に取着したヒンジ部材を前方
から任意の角度又は直角方向等広範囲の方向から押し込
んでやれば、前後２木の掛止ピンが掛止片の先端傾斜面
に突き当り、その押し込ミ力によって、レバースプリン
グにより前方へ付勢されているロック部材が、スプリン
グ力に抗して後方へスライドし、２本の掛止ピンは前後
の引掛は部に嵌合すると同時に、ロック部材はレバース
プリングにより前方へスライドし、上記掛止ピンは引掛
は部に掛止され、上記両部材はロック状態となり、かつ
上記ロック部材には、レバースプリングによって常にロ
ック状態に保持されるよう力が加えられているので、上
記両部材が当該ロックを解除されることはない。 上記ロック状態において、レバーを所定方向へ回動操作
すると、ロック部材はスプリングの力に抗して後方へス
ライドし、掛止ピンの掛止は解かれることによって、プ
レート部材からヒンジ部材を取外すことができ、さらに
又、開扉状態にあって、ソケットを中心とするヒンジ本
体の回動軌跡により、ヒンジ部材の脱着を行うことがで
きる。 （実　施　例） 以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。 第１図ないし第３図に示したように、ヒンジ部材１は、
ソケット２とヒンジ本体３と移動プレート４とで形成さ
れている。 即ち、上記ソトケット２とヒンジ本体３の前端とを弯曲
した２個のアーム５，６を介してピン７゜７　、８．８
にて枢着して回動により開閉自在に連結させてあり、該
ヒンジ本体３の軸８に外装した図示しないバネによって
、ソケット２とヒンジ本体３は、バネの死点を越えて開
き方向と閉じ方向へ夫々付勢されるようになっている。 更に、上記ヒンジ本体３と移動プレート４は横断簡略コ
字形状の相似形状に形成され、これらが相互に底台状態
となっており、該ヒンジ本体３における頂壁３ａの後端
部に穿設した前後方向への長孔１０に挿入され、さらに
移動プレート４の後端部ネジ孔１１に螺着される前後調
節及び本体止めネジ１２により、ヒンジ本体３が移動プ
レート４に対して前後方向へ移動調節可能なるよう固定
されると共に、ヒンジ本体３の頂壁３ａにあって、その
前部に突設したネジ孔１３に螺合し、先端の首部１４ａ
を、上記移動プレート４の前端にあって、前後方向へ長
く設けられた長溝１５にスライド可能なるよう係嵌した
左右調節ネジ１４の進退により、移動プレート４に対し
てヒンジ本体３が左右方向（扉の横幅方向へ移動調整可
能に支承されている。 このように形成されているヒンジ部材１には、その移動
プレート４の上下の側壁４ｂ　、　４ｂに架設して、２
木の掛止ピン１８．１７が前部と後部に夫々設けられて
いる。 上述ヒンジ部材１に対して、プレート部材１８は、プレ
ー目８とロック部材２０とで形成されてい即ち、上記プ
レー）１９は、上記移動プレート４に内装可能な略箱形
状に形成させてあって、その頂壁１９ａの一部を欠如し
である上下の側壁１９ｂ。 １９ｂにおける前端と後端近くには２個の係合部２１．
２２が、上記掛止ピン１８　、１７の係脱自在な係合が
可能となるよう夫々設けられている。 ここで、両係合部２１　、２２のうち、前端の係合部２
１は、千面略り字形状の段部に形成されていて、上記掛
止ピン１８を扉の幅方向から前方へ略８０度の範囲内で
自在に嵌合できるよう形成されており、一方、後部の係
合部２２は千面略Ｕ字形状の凹部に形成してあり、上記
掛止ピン１７を扉の横幅方向へ係脱可能としである。 一方、上記ロック部材２０は、横断簡略コ字形状にして
、かつ前後方向へ長く形成されており、前後方向へスラ
イド自在なるよう上記プレート１９内に内装されている
。 上記ロック部材２０は、その上下の側壁２０ａ、２０ａ
の前部と後部に夫々長孔２３　、２３．２４　、２４が
前後方向へ長く設けてあり、前記プレート１９の上下の
側壁＋９ｂ、１９ｂにあって、その前部と後部に夫々架
設されるピン２５　、２Ｅｌが、各長孔２３　、２３．
２４　、２４に挿通されることにより、ロック部材２０
はプレー）１Ｂに対して長孔２３　、２３．２４　、２
４の有効長さの範囲内で前後方向へスライド自在なるよ
うプレート１９に組み込まれている。 又、上記ロック部材２０の上下の側壁２０ａ、２０ａの
前部と後部には、前記掛止ピン１Ｂ、１？を掛は外し自
在とした引掛は部２７　、２８が夫々形成しである。 この両引掛は部２７　、２８のうち、前端の引掛は部２
７は、側壁２０ａ、２０ａの前端面を後方へ凹入させで
切欠することにより前方へ開口して形成され、−方、後
部の引掛は部２８は、側壁２０ａ、２０ａを切欠するこ
とで、前方へ傾斜開口するよう形成されており、上記掛
止ビン１［１、１７が前方、又は斜め前方から導入され
て引掛は状態となるようにしである。 又、上記両引掛は部２７　、２８には、上下の側壁２０
ａ、２０ａから任意の角度を有して傾斜状に延出させた
掛止片２７ａ　、２８ａが夫々前方へ向けて臨設されて
おり、この掛止片２７ａ、２８ａに上記掛止ビン１８゜
１７が引掛は可能なるようにしであると共に、該掛止片
２７ａ、２８ａの先端は、後述のようにして掛止ビン１
８　、１７によりロック部材２０が後退可能となるよう
前方へ向け下降（扉の取付部材側へ近寄る方向）する傾
斜面２？ｂ、２８ｂとなるよう形成されている。 又、後部の引掛は部２日の前縁には前方へ向けて傾斜上
昇する傾斜面２８ｃが形成され、ロック部材２０を後方
へスライドさせた時、上記傾斜面２８ｃにより掛止ビン
１７を持ち上げ、プレート部材１Ｂに対してヒンジ部材
ｌが外し易くなっている。 更に、上記ロック部材２０の後部には、レバー２８が、
上記ピン２６に回転自在なるよう枢着されて内装されて
いる。 このレバー２９は、一端を上記プレート１９に、他端を
当該レバー２９に夫々掛止して上記ピン２６に外装した
レバースプリング３０により、第３図において蒔計回り
方向へ付勢されている。 さらに上記レバー２８には掛止片２９ａと操作片２９ｂ
が半径方向へ延出形成され、該掛止片２９ａを、上記ロ
ック部材２０の底壁２０ｃに開口した保合孔２０ｄに第
２図、第３図に明示した如く係合させてあり、かくて、
前記レバースプリング３０によりロック部材２０が常時
前方へ弾発付勢されている。 又、レバー２９は、その操作片２９ｂに指先等を掛け、
レバースプリング３０のバネ力に抗して回転操作するこ
とでロック部材２０が後退可能となるよう、その操作片
２９ｂがプレー）１９、ロック部材２０から後方へ向け
延出されている。 上記ヒンジ部材１は、そのソケット２を、扉３１の吊元
側内面に設けた凹部３２ａに嵌合し、これを止めネジに
て固定することにより、扉に取着する。 一方、上記プレート部材１８は、そのプレート１９を、
箱体等、扉取付部材３２の側板等の内面に止めネジにて
固定することにより当該扉取付部材３２に取着し、該プ
レート部材１８に上記ヒンジ部材１を脱着可能に連結し
て扉取付部材３２の開口部に扉３１を開閉自在に取付け
ることとなる。 第４図は、当該ヒンジにおけるヒンジ部材ｌをプレート
部材１８に取付ける際の使用を示したもので、同図は（
イ）（ロ）（ハ）の如くどの方向からでもヒンジ部材１
の取付けが可能であることを示しており、さらに前記し
た第８図（Ａ）の従来例と同様の取付は勝手でも使用可
能である。 第５図（Ａ）（Ｂ）は、当該ヒンジにおけるプレート部
材１８のロック状態、ロック解除状態を夫々示している
。 ロック部材２０は、レバースプリング３０によって、常
にロック状態になるよう前方へ力が加えられている。 第５図（Ａ）のロック状態において、移動プレート４に
取付けられている２本の掛止ビン１８．１７を、第４図
に示す方向から係合部２１　、２２及び引掛は部２７　
、２８へ向け押し込むと、先ず該掛止ビンＩＩ（、１７
が傾斜面２７ｂ、２８ｂに衝当し、さらド押し込み力に
よってロック部材２０はレバースプリング３０の弾発力
に抗して後退するから、掛止ピンＩＪ１７が係合部２１
　、２２に係合されると同時にレバースプリング３０に
よってロック部材２０は前方へスライドにより復原し、
引掛は部２７　、２８の掛止片２７ａ、２８ａによって
、掛止ビン１８．１７は掛止され、その離脱が阻止され
、プレート部材１８に対してヒンジ部材１はロックされ
るに至る。 ヒンジ部材１を取外す時は、レバー２９を図示の矢印に
方向へ回転することで、ロック部材２０を後退させ、掛
止ピン１１３．１７の掛止を解くようにすればよい。 第６図は、プレート部材１８に対するヒンジ部材１の脱
着例を示しており、このようにして、ヒンジを単独で脱
着することができる。 第７図（Ａ）　（Ｂ）は本発明の他実施例を示している
。 前述の実施例では、プレート部材１８にロック部材２０
をスライド自在に組み込んであるのに対して、この実施
例では、ヒンジ部材１側の移動プレート４にロック部材
２０をスライド自在に組み込んだ構成となっており、前
記実施例に比しロック部材２０は倒立状態であり、レバ
ースプリング３ｏの形態モして掛止ピン１６．１７が、
プレート部材１８側に設けられることとなる点は相違す
るが、その他の構成、作用効果は前記実施例と実質的に
同一である。 （発明の効果） 本発明は、以上説明したように構成されているので、扉
に取着されるヒンジ部材と、扉取付部材に取着されるプ
レート部材とが脱着自在に連結されるようにしたワンタ
ッチヒンジにおいて、上記プレート部材とヒンジ部材の
うち、その何れか一方に取付けた少なくとも２木の掛止
ビンを、他方に取付けたロック部材の対応する引掛は部
に対して同時に脱着できるため、プレート部材に対して
ヒンジ部材ｌを１例えば第６図に示す如き脱着勝手によ
って取り付け、取り外すことが可能となり、従って多数
個ヒンジを使用する扉において、例えば、上部と下部の
ヒンジを第４図に示す取付は勝手で取付けた後、その間
のヒンジを第６因に示す如き回転による取付は勝手で取
付けることができるゆえに、特に大きな扉のごと〈ヒン
ジを多数個使用するような場合、従来例に比べてその取
付は作業が格段に簡易迅速化される。 又、取外しに際しても、修理交換すべき所望のヒンジを
単独に取外すことが可能となるから、この点からも取外
しが非常に楽になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るヒンジの一実施例を示す分解斜視
図、第２図は同実施例の組立状態を一部切欠して示す斜
視図、第３図は同実施例の使用状態を示す横断平面図、
第４図と第６図は同実施例におけるプレート部材とヒン
ジ部材の脱着勝手を夫々示す各平面図、第５図（Ａ）　
（Ｂ）は同実施例におけるプレート部材のロック状態と
ロック解除状態を夫々示す各平面図、第７図（Ａ）（Ｂ
）は本発明に係るヒンジの他実施例においてロック状態
とロック解除状態を夫々示す各横断平面図、第８図（Ａ
）　（Ｂ）、第９図は従来のワンタッチヒンジにおける
脱着勝手の各略示平面図、第１０図、第１１図、第１２
図、第１３図は従来のワンタッチヒンジにおける取付は
状態を示す各正面説明図である。 ｌ・・・・・・ヒンジ部材 ２・・・・・・ソケット ３・・・・・・ヒンジ本体 ５．６・・・・・・アーム １６．１７・・・・掛止ビン １８・・・・・・プレート部材 ２０・・・・・・ロック部材 ２１．２２・・・・・・係合部 ２？、　２８・・・・・・引掛は部 ２７ａ、２８ａ・・・・掛止片 ２７ｂ、２７ｂ・・・・傾斜面 ２９・・・・・・レバー ３０・・・・・・レバースプリング ３１・・・・・・扉 ３２・・・・・・扉の取付部材 代理人　弁理士　斎　ＩＩ　　義　雄 第　１　区 ＠　２　図 第３刃 第４図 第　ｆ３　　図 第５図 第　ｂ　図 第　７　図 第１Ｏ図　　　　　第１Ｉ図 ＠１２　　図 第　Ｉ３　　図 手続補正書 平成　１年　１月２０日 ２　発明の名称　　ヒ　　ン　ジ ３　補正をする者 事件との関係　特許出願人 スガツネ工業株式会社 ４代理人〒１００ 東京都千代田区有楽町１丁目６番６号小谷ビル６　補正
の対象 補正明細書 １、発明の名称　　ヒンジ ２、特許請求の範囲 （１）扉に取着されるソケー、トと、ヒンジ本体とがア
ーム等を介在して回動により開閉自在なるよう連結され
ているヒンジ部材と、扉の取付部材に取着されるプレー
ト部材とが脱着自在に連結されるヒンジにおいて、上記
ヒンジ部材とプレート部材のうち、何れか一方の部材に
は、少なくともその前部と後部に掛止体を夫々設け、他
方の部材には、当該部材に上記掛止鋏と対応して夫々設
けた係合部によって上記掛止体を脱着自在に掛止可能な
掛止片が形成されている引掛は部を、前部と後部とに設
けてなるロック部材炙ユ煎後方向へスライド可能にして
、か２１ブリングにより前方へ付勢されて設けられてい
ると共に、上記各引掛は部における掛止片の先端を前方
へ向け下降する傾斜面に形成したことを特徴とするヒン
ジ。 アーム等を介在し１回動により開閉自在なるよンジ。 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は、扉を家具その他のものに枢着する為のヒンジ
に関する。 （従来の技術） 従来、この種のヒンジとしては、扉の吊尤に取着される
ソケットと、扉の取付は位置を前後方向や幅方向等に移
動調整する為の移動プレートが組み込すれたヒンジ本体
とを、単数ないし複数個のアーム等により回動開閉自在
に連結されてなるヒンジ部材に、箱本体等の側板内面に
取着されるプレート部材を脱着自在なるよう連結可能と
した所謂ワンタッチヒンジと呼ばれているものが知られ
ている。 現在、上記ヒンジとして代表的なものは、特表昭６２−
５００８０１号公報、実開昭８２−１５４１７５号公報
、特開昭８２−１２１２８８号公報に開示されている。 ここで、上記諸ヒンジの取付は勝手、即ち、上記ヒンジ
部材とプレート部材の取付は勝手は、２通りに大別する
ことができる。 第１は第８図（Ａ）（Ｂ）に示した通り、ヒンジ部材ａ
とプレート部材すを、これらの前端Ｃで引掛け、又は後
端ｄで引掛け、そこを中心に回転させた後両者をロック
するものであり、第２は第９図に示した如く、ヒンジ部
材ａをプレート部材すに対して平行にスライドさせて（
ヒンジ部材ａをプレート部材すに差し込む、又はプレー
ト部材すをヒンジ部材ａに差し込む）ロックするように
したものである。 従って上記の如きヒンジでは、ヒンジ部材ａ及びプレー
ト部材すの前端Ｃ１又は後端ｄに一対の引掛けの機構ｅ
と、脱着の為の機構ｆが夫々設けられている。 従って上記従来のヒンジによるときは、扉に付いている
複数個のヒンジ部材ｄにつき、その前部を、箱体等に付
いている夫々のプレート部材すに対して、同時に掛ＩＩ
：するか（第８図）、又は同時にスライドにより取付け
なければ（第９図）、当該取付けに際し、ヒンジ自体に
無理な力がかかって損傷したり、他のヒンジは全く取付
かなくなってしまうのである。 すなわち、第９図に示したスライドロックによるもので
は、第１０〜第１２図に示すように、扉ｇに取着しであ
る複数個のヒンジ部材ｄ・・・・・・を１箱体等、扉ｇ
の取付部材りに取着しである複数個のプレート部材ｂ・
・・・・・に必ず同時に取付けなければならず、この際
、第１０図のように、ヒンジ部材ａ及びプレート部材す
の各取付はピッチｐが広ければ無理に取付けることがで
きる可能性もあるが、第１１図の如く、上記各部材ａ、
ｂの取付はピッチＰが狭い場合は上記の如く同時に挿入
しなければ取付けができなくなるのである。 その為、各ヒンジ部材ａ・・・・・・と各プレート部材
ｂ・・・・・・を複数個同時に取付けなければならない
が、大きな扉の場合や、ヒンジ数の多い場合は、最初の
セットが極めて面倒となるだけでなく、時間も、また人
手もかかるといった問題点を有している。 このような問題は差こそあれ、第８図（Ａ）（Ｂ）に示
したターンロックのものについても言える。 すなわち、第１２図に示す通すヒンジ数が３個の場合で
、上部２個が取付けられた場合には、扉ｇはある程度固
定化されてしまうため最後の１個が取付は難くなったり
、さらには第１３図に例示した如く、ヒンジ部材ａの引
掛は機構ｅがプレート部材すの引掛は機構ｅの上方突部
ｉ等に引っかかるなどして取付不能となってしまうので
あり、従って、この場合も１両部材ａ、ｂの引掛は機構
ｅ、ｅを予め掛止しておかねばならないことになる。 また、上記複数個のヒンジのうち、何れか１個だけが破
損してしまい、これを新たなものに交換する必要がある
場合も、単独に当該１個だけを取外そうとしても引掛は
部分やスライド部分が外れないので、取外すことができ
ず、結局全ヒンジを同時に取外さねばならないこととな
る。 （発明が解決しようとする課題） 本発明は従来技術がもつこのような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、ワンタッチ
ヒンジにあって、ヒンジ部材とプレート部材とを、広範
囲にわたるどのような方向からでも容易に取付は得るよ
うにし、かつ確実な取付けを可能にすると共に、取外し
も簡単に行なうことができ、しかも単独の取付け、取外
しをもなし得るようにしたワンタッチヒンジを提供しよ
うとするものである。 （課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため、請求項（１）では扉
に取着されるソケットと、ヒンジ本体とがアーム等を介
在して回動により開閉自在なるよう連結されているヒン
ジ部材と、扉の取付部材に取着されるプレート部材とが
脱着自在に連結されるヒンジにおいて、上記ヒンジ部材
とプレート部材のうち、何れか一方の部材には、少なく
ともその前部と後部に掛止体を夫々設け、他方の部材に
は、当該部材に玉記掛正体と対応して夫々設けた係合部
によって上記掛止体を脱着自在に掛止可能な掛＋ｈ片が
形成されている引掛は部を、前部と後部とに設けてなる
ロック部材が、前後方向ヘスライト可能にして、かつス
プリングにより前方へ付勢されて設けられていると共に
、上記各引掛は部における掛止片の先端を前方へ向け下
降する傾斜面に形成したことを特徴とするヒンジを提供
しようとするものである。 次に請求項（２）では、上記請求項（１）にあって、レ
バーによりロック部材を前後方向へスライド可能にし、
かつ当該レバーに設けたスプリングにより前方へ同上ロ
ック部材を付勢するようにした構成が付加されている。 （作　　用） 本発明に係るヒンジの場合、扉の取付は部材に取着した
プレート部材に対して、扉に取着したヒンジ部材を前方
から任意の角度又は直角方向等広範囲の方向から押し込
んでやれば、前後２本の掛止ピンが掛止片の先端傾斜面
に突き当り、その押し込み力によって、スプリングによ
り前方へ付勢されているロック部材が、スプリング力に
抗して後方へスライドし、２本の掛止ピンは前後の引掛
は部に嵌合すると同時に、ロック部材はスプリングによ
り前方へスライドし、上記掛止体は引掛は部に掛止され
、上記両部材はロック状態となり、かつ上記ロック部材
には、スプリングによって常にロック状態に保持される
よう力が加えられているので、上記両部材が当該ロック
を解除されることはない。 上記ロック状態において、ロック部材をスプリングの力
に抗して、ドライノヘーやペンチなどを用いるとか、請
求項（２）に示す如く、レバーを所定方向へ指先にて回
動操作することで、後方へスライドさせれば、これによ
って掛止体の掛止は解かれ、プレート部材からヒンジ部
材を取外すことができ、ざらに又、開扉状態にあって、
ソケットを中心とするヒンジ本体の回動軌跡により、ヒ
ンジ部材の脱着を行うことができる。 （実　施　例） 以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。 第１図ないし第３図に示したように、ヒンジ部材１は、
ソケット２とヒンジ本体３と移動プレート４とで形成さ
れている。 即ち、上記ソトケット２とヒンジ本体３の前端とを弯曲
した２個のアーム５．６を介してビン？、７　、８．ａ
にて枢着して回動により開閉自在に連結させてあり、該
ヒンジ本体３の軸９に外装した図示しないバネによって
、ソケット２とヒンジ本体３は、バネの死点を越えて開
き方向と閉じ方向へ夫々付勢されるようになっている。 更に、上記ヒンジ本体３と移動プレート４は横断簡略コ
字形状の相似形状に形成され、これらが相互に嵌合状態
となっており、該ヒンジ本体３における頂壁３ａの後端
部に穿設した前後方向への長孔１０に挿入され、さらに
移動プレート４の後端部ネジ孔１１に螺着される前後調
節及び本体止めネジ１２により、ヒンジ本体３が移動プ
レート４に対して前後方向へ移動調節可能なるよう固定
されると共に、ヒンジ本体３の頂壁３ａにあって、その
前部に突設したネジ孔１３に螺合し、先端の首部１４ａ
を、上記移動プレート４の前端にあって、前後方向へ長
く設けられた長溝１５にスライド可能なるよう係嵌した
左右調節ネジ１４の進退により、移動プレート４に対し
てヒンジ本体３が左右方向（扉の横幅方向へ移動調整可
能に支承されている。 このように形成されているヒンジ部材１には、その移動
プレート４の上下の側壁４ｂ、４ｂに架設して、２本の
掛止体１６．１７が前部と後部に夫々設けられている。 上述ヒンジ部材１に対して、プレート部材１８は、プレ
ート１９とロック部材２０とで形成されている。 即ち、上記プレート１８は、上記移動プレート４に内装
可能な略箱形状に形成させてあって、その頂壁１９ａの
一部を欠如しである上下の側壁１８ｂ。 ＋９ｂにおける前端と後端近くには２個の係合部２１．
２２が、上記掛止体１８　、１７の係脱自在な係合が可
能となるよう夫々設けられている。 ここで、再係合部２１．２２のうち、前端の係合部２１
は、平面路り字形状の段部に形成されていて、上記掛止
体１６を扉の幅方向から前方へ略９０度の範囲内で自在
に嵌合できるよう形成されており、−方、後部の係合部
２２は平面路Ｕ字形状の凹部に形成してあり、上記掛止
体１７を扉の横幅方向へ係脱可能としである。 一方、上記ロック部材２０は、横断簡略コ字形状にして
、かつ前後方向へ長く形成されており、前後方向へスラ
イド自在なるよう上記プレート１９内に内装されている
。 上記ロック部材２０は、その上下の側壁２０ａ、２０ａ
の前部と後部に夫々長孔２３．２３　、２４．２４が前
後方向へ長く設けてあり、前記プレー［９の上下の側壁
１９ｂ、１９ｂにあって、その前部と後部に夫々架設さ
れるビン２５．２６が、各長孔２３，２３　、２４．２
４に挿通されることにより、ロック部材２０はプレート
１８に対して長孔２３．２３　、２４．２４の有効長さ
の範囲内で前後方向へスライド自在なるようプレート１
９に絽み込まれている。 又、上記ロック部材２０の上下の側壁２０ａ、２０ａの
前部と後部には、前記掛止体１８．１７を掛は外し自在
とした引掛は部２７．２８が夫々形成しである。 この両引掛は部２７．２８のうち、前端の引掛は部２７
は、側壁２０ａ、２０ａの前端面を後方へ凹入させて切
欠することにより前方へ開口して形成され、−方、後部
の引掛は部２８は、側壁２０ａ、２０ａを切欠すること
で、前方へ傾斜開口するよう形成されており、上記掛止
体１Ｂ、Ｉ７が前方、又は斜め前方から導入されて引掛
は状態となるようにしである。 又、上記両引掛は部２７．２８には、上下の側壁２０ａ
、２０ａから任意の角度を有して傾斜状に延出させた掛
止片２７ａ、２８ａが夫々前方へ向けて臨設されており
、この掛止片２７ａ、２８ａに上記掛止体１Ｂ、ｌ？が
引掛は可能なるようにしであると共に、該掛止片２７ａ
、２８ａの先端は、後述のようにして掛止体１８．１７
によりロック部材２０が後退可能となるよう前方へ向け
下降（扉の取付部材側へ近寄る方向）する傾斜面２？ｂ
、２８ｂとなるよう形成されている。 又、後部の引掛は部２８の前縁には前方へ向けて傾斜上
昇する傾斜面２８ｃが形成され、ロック部材２０を後方
へスライドさせた時、上記傾斜面２８ｃにより掛止体１
７を持ち上げ、プレート部材１８に対してヒンジ部材ｌ
が外し易くなっている。 更に、上記ロック部材２０の後部には、レバー２９が、
上記ビン２６に回転自在なるよう枢着されて内装されて
いる。 このし八−２８は、一端を上記プレート＋９に、他端を
当該レバー２９に夫々掛止して上記ビン２６に外装した
スプリング３０により、第３図において時計回り方向へ
付勢されている。 さらに上記レバー２８には掛止片２９ａと操作片２１３
ｂが半径方向へ延出形成され、該掛止片２９龜を、上記
ロック部材２０の底壁２０ｃに開口した係合孔２０ｄに
第２図、第３図に明示した如く係合させてあり、かくて
、前記スプリング３０によりロック部材２０が常時前方
へ弾発付勢されている。 又、レバー２９は、その操作片２９ｂに指先等を掛け、
レバースプリング３０のバネ力に抗して回転操作するこ
とでロック部材２０が後退可能となるよう、その操作片
２９ｂがプレーＸＳ、ロック部材２０から後方へ向け延
出されている。 上記ヒンジ部材ｌは、そのソケット２を、扉３１の吊元
側内面に設けた凹部３２ａに嵌合し、これを止めネジに
て固定することにより、扉に取着する。 一方、上記プレート部材１８は、そのプレート１９を、
箱体等、扉取付部材３２の側板等の内面に止めネジにて
固定することにより当該扉取付部材３２に取着し、該プ
レート部材１８に上記ヒンジ部材１を脱着可能に連結し
て扉取付部材３２の開口部に扉３１を開閉自在に取付け
ることとなる。 第４図は、当該ヒンジにおけるヒンジ部材１をプレート
部材１８に取付ける際の使用を示したもので、同図は（
イ）（ロ）（ハ）の如くどの方向からでもヒンジ部材１
の取付けが可能であることを示しており、さらに前記し
た第８図（Ａ）の従来例と同様の取付は勝手でも使用可
能である。 第５図（Ａ）（Ｂ）は、当該ヒンジにおけるプレート部
材１８のロック状態、ロック解除状態を夫々示している
。 ロック部材２０は、スプリング３０によって、常にロッ
ク状態になるよう前方へ力が加えられている。 第５図（Ａ）のロック状態において、移動プレート４に
取付けられている２木の掛止体ＩＳ、＋７を、第４図に
示す方向から係合部２１．２２及び引掛は部２７．２８
へ向け押し込むと、先ず該掛止体１８．１７が傾斜面２
７ｂ、２８ｂに衝当し、さらに押し込み力によってロッ
ク部材２０はスプリング３０の弾発力に抗して後退する
から、掛止体ＩＢ、！７が係合部２１．２２に係合され
ると同時にスプリング３０によってロック部材２０は前
方へスライドにより復原し、引掛は部２７．２８の掛止
片２７ａ、２８ａによって、掛止体１６．１７は掛止さ
れ、その離脱が阻止され、プレート部材１８に対してヒ
ンジ部材ｌはロー２りされるに至る。 ヒンジ部材１を取外す時は、レバー２９を図示の矢印に
方向へ回転することで、ロック部材２０を後退させ、掛
止体Ｉ６，１７の掛止を解くようにすればよい。 ここで、もちろん、し八−２９を用いるようにせず、ド
ライバーやベンチなどを用いることで、スプリング３０
の弾力に抗して、ロック部材２０を後方へスライドさせ
るようにしてもよい。 第６図は、プレート部材１８に対するヒンジ部材１の脱
着例を示しており、このようにして、ヒンジを単独で脱
着することができる。 第７図（Ａ）（Ｂ）は本発明の他実施例を示している。 前述の実施例では、プレート部材１８にロック部材２０
をスライド自在に組み込んであるのに対して、この実施
例では、ヒンジ部材１側の移動プレート４にロック部材
２０をスライド自在に組み込んだ構成となっており、前
記実施例に比しロック部材２０は倒立状態であり、スプ
リング３０の形態モして掛止体１８．１７が、プレート
部材１８側に設けられることとなる点は相違するが、そ
の他の構成。 作用効果は前記実施例と実質的に同一である。 （発明の効果） 本発明は、以上説明したように構成されているので、扉
に取着されるヒンジ部材と、扉取付部材に取着されるプ
レート部材とが脱着自在に連結されるようにしたワンタ
ッチヒンジにおいて、上記プレート部材とヒンジ部材の
うち、その何れか一方に取付けた少なくとも２木の掛止
体を、他方に取付けたロック部材の対応する引掛は部に
対して同時に脱着できるため、プレート部材に対してヒ
ンジ部材１を、例えば第６図に示す如き脱着勝手によっ
て取り付け、取り外すことが可能となり、従って多数個
ヒンジを使用する扉において、例えば、上部と下部のヒ
ンジを第４図に示す取付は勝手で取付けた後、その間の
ヒンジを第６図に示す如き回転による取付は勝手で取付
けることができるゆえに、特に大きな扉のごとくヒンジ
を多数個使用するような場合、従来例に比べてその取付
は作業が格段に簡易迅速化される。 又、取外しに際しても、修理交換すべき所望のヒンジを
単独に取外すことが可能となるから、この点からも取外
しが非常に楽になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るヒンジの一実施例を示す分解斜視
図、第２図は同実施例の組立状態を一部切欠して示す斜
視図、第３図は同実施例の使用状態を示す横断平面図、
第４図と第６図は同実施例におけるプレート部材とヒン
ジ部材の脱着勝手を夫々示す各平面図、第５図（Ａ）　
（Ｂ）は同実施例におけるプレート部材のロック状態と
ロック解除状態を夫々示す各平面図、第７図（Ａ）　（
Ｂ）は本発明に係るヒンジの他実施例においてロック状
態とロー７り解除状態を夫々示す各横断平面図、第８図
（Ａ）（Ｂ）、第９図は従来のワンタッチヒンジにおけ
る脱着勝手の各略示平面図、第１０図、第１１図、第１
２図、第１３図は従来のワンタッチヒンジにおける取付
は状態を示す各正面説明図である。 １・・・・・・ヒンジ部材 ２・・・・・・ソケット ３・・・・・・ヒンジ本体 ５．６・・・・・・アーム ｌＥｉ、＋７・・・・掛止体 １８・・・・・・プレート部材 ２０・・・・・・ロック部材 ２１．２２・・・・・・係合部 ２７、２８・・・・・・引掛は部 ２７ａ、２８ａ・・・・掛止片 ２７ｂ、２７ｂ・・・・傾斜面 ２９・・・・・・レバー ３０・・・・・・スプリング ３１・・・・・・扉 ３２・・・・・・扉の取付部材 代理人　弁理士　斎　藤　義　雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 扉に取着されるソケットと、ヒンジ本体とがアーム等を
   介在して回動により開閉自在なるよう連結されているヒ
   ンジ部材と、扉の取付部材に取着されるプレート部材と
   が脱着自在に連結されるヒンジにおいて、上記ヒンジ部
   材とプレート部材のうち、何れか一方の部材には、少な
   くともその前部と後部に掛止ピンを夫々設け、他方の部
   材には、当該部材に上記掛止ピンと対応して夫々設けた
   係合部によって上記掛止ピンを脱着自在に掛止可能な掛
   止片が形成されている引掛け部を、前部と後部とに設け
   てなるロック部材が、レバーにて前後方向へスライド可
   能にして、かつレバースプリングにより前方へ付勢され
   て設けられていると共に、上記各引掛け部における掛止
   片の先端を前方へ向け下降する傾斜面に形成したことを
   特徴とするヒンジ。