JPH01287019A - 徐放性製剤 - Google Patents

徐放性製剤

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JPH01287019A
JPH01287019A JP11562088A JP11562088A JPH01287019A JP H01287019 A JPH01287019 A JP H01287019A JP 11562088 A JP11562088 A JP 11562088A JP 11562088 A JP11562088 A JP 11562088A JP H01287019 A JPH01287019 A JP H01287019A
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JP
Japan
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substance
acid
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slowly releasing
coated
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Application number
JP11562088A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Samejima
鮫島 政義
Yukio Kobayashi
小林 征雄
Shigeyuki Ishikawa
石川 茂行
Yoshiyuki Koida
鯉田 義之
Takashi Osawa
孝 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は新規徐放性製剤に関する。
〔従来技術〕
徐放性製剤としては■医薬化合物をステアリン酸やグリ
セリンモノステアレートなどの脂質性物質で被覆した製
剤(特開昭53−62821号、特開昭55−1492
11号)や■乳糖、ショ糖などの担体にニフェジピンの
微粉末を付着させたニフェジピン顆粒を更に腸溶性物質
または難溶性物質で被覆した製剤(特開昭61−148
114号)などが知られている。
〔解決すべき技術的課題〕
■の徐放性製剤においてはある程度の徐放効果は得られ
るものの、溶解度の高い医薬化合物に適用した場合には
常に充分な効果が得られるとは言い難く、また■の遅効
性製剤はその目的とする薬剤が水難溶性薬剤である上、
速放性製剤と共に用いることによりはじめて薬剤の生物
学的利用率を維持し得るというものであり、この遅効性
製剤のみでは生物学的利用率は充分とは言い難いという
問題がある。
〔発明の構成および効果〕
かかる状況にかんがみ本発明者らは鋭意研究を重ねた結
果、医薬化合物を含む芯物質を加熱熔融させた脂質性物
質で被覆したのち、更に高分子物質で被覆した場合には
溶解度の高い医薬化合物であっても充分な徐放性を有す
るとともに生物学的利用能(所謂、Bioavaila
biliLy )にすぐれた徐放性製剤が得られること
を見出し本発明を完成するにいたった。
即ち、本発明は医薬化合物を含有する芯物質を脂質性物
質で被覆したのち、更に高分子皮nl剤で単層ないし多
層に被覆した徐放性製剤である。
本発明の徐放性製剤は、その形状や粒子径などは特に限
定されないが、すぐれた生物学的利用能と徐放化効果を
得る上からは、顆粒剤がとりわけ好ましい。
本発明において芯物質を取り囲む皮膜を形成する脂質性
物質としては高級脂肪酸、高級脂肪族アルコール、高級
脂肪酸エステルまたはヒドロキシ高級脂肪酸エステルか
ら選ばれる1種以上があげられる。
高級脂肪酸としては例えば炭素数10〜32の飽和また
は不飽和脂肪酸があげられ、高級脂肪族アルコールとし
ては例えば炭素数12〜30の脂肪族−価アルコールが
あげられる。また高級脂肪酸エステルとしては炭素数1
4〜24の飽和または不飽和脂肪酸と炭素数14〜24
の脂肪族−価アルコールのエステル、炭素数12〜18
の飽和または不飽和脂肪酸とグリセリンとのエステルも
しくはその水素添加物またはそれらの混合物があげられ
、ヒドロキシ高級脂肪酸エステルとしては炭素数12〜
22のヒドロキシ脂肪酸と炭素数12〜22の脂肪族−
価アルコールのエステル、炭素数12〜22のヒドロキ
シ飽和脂肪酸とグリセリンとのエステル、炭素数12〜
22のヒドロキシ不飽和脂肪酸とグリセリンとのエステ
ルもしくはその水素添加物またはそれらの混合物があげ
られる。
高級脂肪酸の具体例としてはカプリン酸、ウンデシル酸
、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデ
シル酸、パルミチン酸、ヘプクデシル酸、ステアリン酸
、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン
酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシ
ン酸、ラフセル酸、エライジン酸、ブラシジン酸などが
あげられ、これらのうちミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ノナデカン酸又はベヘン酸が好ましく、
とりわけパルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸が好
ましい。
また高級脂肪族アルコールの具体例としてはラウリルア
ルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプ
タデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデシ
ルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコー
ル、メリシルアルコールなどがあげられる。これらのう
ちセチルアルコール、ステアリルアルコール又はエイコ
シルアルコールが好ましく、とりわけセチルアルコール
又はステアリルアルコールが好ましい。
更に高級脂肪酸エステルの具体例としては例えばパルミ
チン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチ
ン酸ミリスチル、リグノセリン酸セリル、セロチン酸う
クセリル、ラフセル酸うクセリルなどの脂肪酸エステル
、ラノリン、蜜蝋、鯨蝋、セラック蝋などの動物由来の
天然蝋、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋の如き植物由来の
天然蝋、グリセリルシラウリレート、グリセリルモノス
テアレート、グリセリルモノステアレート、グリセリル
シラウリレート、グリセリルジステアレート、グリセリ
ルジステアレート、グリセリルジステアレート、グリセ
リルトリステアレート、グリセリルトリステアレートな
どの他、牛脂、豚脂、硬化牛脂、硬化ナタネ油、硬化ヒ
マシ油、硬化ヤシ油、硬化大豆油などがあげられる。 
ヒドロキシ高級脂肪酸エステルの具体例としては例えば
ヒドロキシステアリン酸トリグリセリドなどがあげられ
る。
上記において天然蝋あるいは牛脂、豚脂更には種々の硬
化油は各種の成分を含むものであるが、いずれも本発明
の徐放性製剤に好適に用いることが出来る0例えばセラ
ック蝋はりグツセリン酸セリルを主成分とし、セロチン
酸セリルやラフセリル酸うクセリルを混合物として含む
ほか、′fl離アルコールや炭化水素、樹脂分などの成
分も含有するが、好適に使用することが出来る。
これらの脂質性物質は一種のみを用いて皮膜を形成する
こともでき、この場合には上記の如き高級脂肪酸、高級
脂肪族アルコール、高級脂肪酸エステル、ヒドロキシ高
級脂肪酸エステルの各成分を好適に用いることができる
。また上記の脂質成分を二種以上適宜混合して皮膜を形
成せしめることもでき、この場合には高級脂肪酸と高級
脂肪酸エステルまたは高級脂肪酸とヒドロキシ高級脂肪
酸エステルの組み合わせがとりわけ好ましい。具体的な
組み合わせの例としては、例えばバルミチン酸とステア
リン酸、硬化ヒマシ油とステアリン酸、硬化ヒマシ油と
ステアリルアルコール、硬化ヒマシ油とステアリン酸オ
クタデシル、ステアリン酸とステアリルアルコール、又
はステアリン酸オクタデシルとステアリルアルコールの
組み合わせがあげられ、このうち硬化ヒマシ油とステア
リン酸、硬化ヒマシ油とステアリルアルコール、硬化ヒ
マシ油とステアリン酸オクタデシル又はステアリン酸オ
クタデシルとステアリルアルコールの組み合わせが好ま
しく、とりわけ硬化ヒマシ油とステアリン酸、硬化ヒマ
シ油とステアリルアルコール又はステアリン酸オクタデ
シルとステアリルアルコールの組み合わせが好ましい。
また、組み合わせ比率は、高級脂肪酸1重量部に対し高
級脂肪酸エステル又はヒドロキシ高級脂肪酸エステルが
約1〜50重量部、好ましくは約4〜20重量部であり
、最も好ましくは約8〜10重量部である。
これら脂質性物質の使用量は高級脂肪酸、高級脂肪族ア
ルコール、高級脂肪酸エステル又はヒドロキシ高級脂肪
酸エステルのいずれか一種を用いるときはその全量が、
また二種以上を混合して用いるときはその合計量が芯物
質に対し約100 W/W%以下となるよう用いればよ
く、好ましくは約3〜70讐油χであり、更に好ましく
は約5〜40W/W2であり、最も好ましくは約10〜
35W/Wχとなるよう用いればよい。
これらの脂質性物質からなる皮膜を取り囲む高分子皮膜
剤としては、水不溶性高分子物質または腸溶性高分子物
質があげられる。
水不溶性高分子物質としては、有機溶媒には溶解するが
、水には実質的に溶解しない皮膜剤であればよく、かか
る高分子物質としては、例えばエチルセルロース、ポリ
ビニルアセテート、ポリビニルクロリド、シュラツク、
ポリビニルブチレート、アセチルセルロースなどがあげ
られる。このうちエチルセルロースがとりわけ好ましい
。また腸溶性高分子物質としてはpH4以下の水には実
質的に溶解しないが、pH4,5以上、とりわけpH5
,5〜7.5の水には溶解する(A)セルロース誘導体
、(B)セルロースもしくはポリビニル化合物の二塩基
酸エステル、(C)アクリル酸系共重合体、(D)マレ
イン酸系共重合体等があげられる。(A)としてはカル
ボキシメチルエチルセルロースなどがあげられ、(B)
としてはセルロース・アセテート・フタレート、セルロ
ース・アセテート・サクシネート、セルロース・アセテ
ート・マレエート、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス・フタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
・サクシネート、ポリビニルアセテート・フタレート、
ポリビニルプロピオネート・フタレート、ポリビニルブ
チレート・フタレートなどがあげられる。
また(C)としてはアクリル酸メチル・メタアクリル酸
共重合体、アクリル酸エチル・メタアクリル酸共重合体
、メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸共重合体、ス
チレン・アクリル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・
メタアクリル酸ブチル・メタアクリル酸ジメチルアミノ
エチル共重合体、アクリル酸エチル・メタアクリル酸メ
チル・メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチ
ル共重合体などがあげられる。更に(D)としてはビニ
ルアセテート・無水マレイン酸共重合体、スチレン・マ
レイン酸共重合体等があげられる。
これらの皮膜剤は市販のものであっても好適に使用する
ことができ、たとえばエチルセルロースとしてエトセル
(ダウケミカル社製)、エチルセルロース(バーキュレ
ス社製)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース・フタ
レートとしてIIP−50又はHP−55(いずれも信
越化学工業社製)等を用いることができる。更にメタア
クリル酸メチル・メタアクリル酸共重合体としてオイド
ラギットし、オイドラギフト81メタアクリル酸エチル
・メタアクリル酸共重合体としてオイドラギフトL30
D−55が使用でき、アクリル酸エチル・メタアクリル
酸メチル・メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウム
エチル共重合体としてオイドラギットR5、スチレン・
アクリル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・メタアク
リル酸ブチル・メタアクリル酸ジメチルアミンエチル共
重合体としてオイドラギットE(いずれも西独、レーム
・ファーマ社製)等を用いることが出来る。
これらの高分子皮膜剤は単層の皮膜とすることもでき、
また単層皮膜を形成せしめたのち更にその表面に皮膜を
形成せしめて多層の皮膜とすることもできる。この場合
には上記した如き皮膜剤であればいずれの皮膜剤を組み
合わせてもよいが、好ましい組み合わせとしては例えば
エチルセルロースとセルロースの二塩基酸エステル、エ
チルセルロースとセルロース誘導体、エチルセルロース
とアクリル酸系共重合体の各組み合わせがあげられ、具
体的には例えばエチルセルロースとヒドロキシプロピル
メチルセルロース・アセテート・サクシネート、エチル
セルロースとカルボキシメチルエチルセルロース、エチ
ルセルロースとセルロース・アセテート・フタレート、
エチルセルロースとセラック、エチルセルロースとオイ
ドラギンドL、SもしくはRS又はエチルセルロースと
ヒドロキシプロピルメチルセルロースの組み合わせがあ
げられる。このうちエチルセルロースとヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース・アセテート・サクシネート、エ
チルセルロースとカルボキシメチルエチルセルロース、
エチルセルロースとセラック又はエチルセルロースとオ
イドラギッドL1SもしくはR5の組み合わせが好まし
く、とりわけエチルセルロースとヒドロキシプロピルメ
チルセルロース・アセテート・サクシネート、エチルセ
ルロースとカルボキシメチルエチルセルロース又はエチ
ルセルロースとオイドラギソドL、SもしくはRSの組
み合わせが好ましい。
上記の単層皮膜あるいは多層皮膜のいずれの場合も皮膜
剤の合計量が芯物質に対し約30會八%以下となるよう
被覆すればよく、好ましくは約0.1〜3叶八χ、更に
好ましくは約0.2〜20−八χであり、最も好ましく
は約0.5〜IOW/Wχとなるよう被覆すればよい。
また、これらの皮膜剤は芯物質を被覆する脂質性物質に
対する比率として脂質性物質1重量部に対し約0.01
〜4重量部、好ましくは約0.02〜1重四部、とりわ
け好ましくは約0.02〜0.5重量部であればよい。
更に、多層皮膜の場合その各皮膜剤の使用比率は、例え
ばエチルセルロースとセルロースの二塩基酸エステル、
エチルセルロースとセルロース誘導体、エチルセルロー
スとアクリル酸系共重合体の各組み合わせを例にとれば
、エチルセルロース1重量部に対しもう一方の皮膜剤が
約0.01〜3重量部、好ましくは約0.02〜2重量
部、とりわけ好ましくは約0.05〜1重量部であれば
よい。
本発明の徐放性製剤の芯物質に含まれる医薬化合物とし
ては、−船釣には経口投与に適したものであれば特に限
定されない。かかる医薬活性成分としては、例えばビタ
ミン類、アミノ酸、ペプチド、化学療法剤、抗生物質、
呼吸促進剤、鎮咳去たん剤、抗悪性腫瘍剤、自律神経用
薬剤、精神神経用薬剤、局所麻酔剤、筋弛緩剤、消化器
官用薬剤、抗ヒスタミン剤、中毒治療剤、催眠鎮静剤、
抗てんかん剤、解熱鎮痛消炎剤、強心剤、不整脈治療剤
、降圧利尿剤、血管拡張剤、抗脂血剤、滋養強壮変質剤
、抗凝血剤、肝臓用薬剤、血糖降下剤、血圧降下剤など
があげられる。
これらの医薬化合物を含む芯物質の粒子径は特に限定さ
れないが、概ね約150〜2500μ鋼の粒子サイズの
ものが好ましい。
更に、芯物質においては医薬化合物と共に各種の賦形剤
または(および)結合剤を用いることも出来る。賦形剤
としては経口投与用製剤に通常用いられるものであれば
特に限定されないが、具体的には例えば乳糖、コーンス
ターチ、デンプン、マンニトール、ソルビトール、結晶
セルロース、第ニリン酸カルシウム、クエン酸カルシウ
ムなどがあげられる。
本発明の徐放性製剤は先ず(1)芯物質を脂質性物質で
被覆して脂質性物質皮膜を有する製剤を製し、(2)つ
いで更に高分子皮膜剤で被覆することにより製すること
ができる。
(1) N     によるネ・ 脂質性物質皮膜を有する製剤は(A)加温下に、芯物質
と適度の粒径に分割した脂質性物質を転勤せしめるか、
あるいはCB)脂質性物質を溶媒に溶解し、この溶液を
芯物質にスプレーコーティングすることにより製するこ
とが出来る。
(A>法による場合、加温条件は脂質性物質が熔融する
温度以上で、かつ医薬物質が実質的に分解しない温度以
下で行うことが出来、通常約40〜120℃、とりわけ
約60〜90℃で実施するのが好ましい。また転勤操作
は、通常この技術分野で使用される装置を用いて実施す
ることができ、かかる装置としては例えばコーティング
パン或いは遠心流動型コーティング造粒装置があげられ
る。この方法によるときは加温により徐々に脂質性物質
が熔融・混合しつつ芯物質に付着して該表面に被覆層を
形成すると共に、転勤装置内においては製剤の回転運動
により被覆層が均一に形成され、また被覆後は冷却する
ことによって被覆工程が完了し、乾燥工程が不要となる
という利点を有する。
(B)法による場合、脂質性物質をクロロホルム、ジク
ロロエタン、トリクロロエタン等の有m?8媒に溶解し
得られる溶液を通常の方法、例えば芯物質をコーティン
グパン中で回転させつつ一流式または二液式ノズル等に
よりスプレーし、熱風を送りつつ乾燥することにより実
施することが出来る。
いずれの方法によるときも、この技術分野において通常
用いられる各種界面活性剤、可塑剤、着色剤、凝集防止
剤等を脂質性物質と共に用いることが出来る。
(2)T八−111剤による被覆 上記(1)で得られた脂質性物質の皮膜を有する製剤を
高分子皮膜剤で更に被覆するには、該高分子皮膜剤を適
当な溶媒に溶解、または懸濁し、スプレーコーティング
したのち、乾燥する等の常法によって行うことが出来る
溶媒としては例えば水、メタノール、エタノール、アセ
トン、トリクロロエタン、クロロホルム、イソプロパツ
ール或いはこれらの混合物等があげられ、とりわけ水、
エタノール又は含水エタノールが好ましい。
またこの高分子物質の皮膜を多層形成させるには上記ス
プレーコーティング操作を繰り返すことにより実施する
ことができる。
かくして得られる本発明の徐放性製剤は、脂質性物質の
皮膜の上に高分子物質の皮膜を設けた二層の皮膜とする
ことによって、溶出制御機能を精度よく発揮させること
ができ、また相乗的な徐放化効果が得られ、生物学的利
用率も高いというすぐれた特徴を有する。加えて少ない
量の高分子物質量で充分な徐放化が期待できる上、皮膜
のみを被覆した製剤に比して凝集が少なく、製造も容易
であるという効果をも有する。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 ■ 平均粒径約290〜500μmの白糖(商品名;ノ
ンバレル103、フロイント産業型) 500gを遠心
流動型コーティング造粒装置(CF−360型、フロイ
ント産業型)に入れ、これに平均粒径100μm以下の
テオフィリン1kgを少量ずつ加えなから65χ白糖水
溶液620m lをスプレーし、テオフィリンを表面に
粉末コーティングさせた球形製剤を製造する。
■ 上記■で得た球形製剤1kgおよび平均粒径約10
0μmのステアリン酸200gを遠心流動型コーティン
グ造粒装置中、約60〜70℃で30分間回転させたの
ち、室温で冷却することによりステアリン酸で被覆され
た製剤を得る。
■ 上記■で得た製剤1 kgをコーティングバンにい
れ、エチルセルロース〔エトキシ基含量;49χ、粘度
10cP (粘度測定条件; トルエン−エタノール(
4:1)混液に5%濃度となるよう溶解)〕を5%濃度
となるように80 !エタノールに溶解した溶液500
−をスプレーし、乾燥することによりステアリン酸皮膜
とエチルセルロース皮膜を有する徐放性顆粒剤1.01
0kgを得た。
実施例2 ■ 医薬化合物として塩酸ジルチアゼムを用いる他は実
施例1■と同様に実施して塩酸ジルチアゼムを表面に粉
末コーティングさせた球形製剤を得る。
■ 上記■で得た球形製剤1kgおよび平均粒径100
μmのステアリン酸90gと硬化ヒマシ?tlt (商
品名; K3 Wax−200、用研ケミカル社製) 
270gの混合物を遠心流動型コーティング造粒装置中
、約60〜70℃で300分間回転せたのち、室温で冷
却することによりステアリン酸と硬化ヒマシ油の混合物
で被覆された製剤を得る。
■ 上記■で得たステアリン酸−硬化ヒマシ油混合物被
覆製剤1 kgをコーティングパンにいれ、実施例1と
同様のエチルセルロースを5%濃度となるように80χ
エタノールに?8解した溶?& 135m1をスプレー
し、乾燥することによりステアリン酸−硬化ヒマシ油混
合物の皮膜とエチルセルロース皮膜を有する徐放性顆粒
剤1.020kgを得た。
得られた製剤の溶出曲線は第1図に示す通りであり、第
十−改正日本薬局法に定める崩壊試験用第一液中で溶出
が遅く、第二液中で溶出が早い徐放性顆粒剤が得られた
実施例3 ■ 500gのノンバレル103(平均粒径約710〜
840μII+)を遠心流動型コーティング造粒装置に
入れ、これに平均粒径50μm以下のアスピリン2kg
を少量ずつ加えなから5χポリビニルピロリドン水溶液
500dをスプレーして、アスピリンを表面に粉末コー
ティングさせた球形製剤を製造する。
■ 上記■で得た球形製剤1kgおよび平均粒径約10
0μmのミリスチン酸100gを遠心流動型コーティン
グ造粒装置中、約45〜55°Cで300分間回転せた
のち、室温で冷却することによりミリスチン酸で被覆さ
れた製剤を得る。
■ 上記■で得たミリスチン酸被覆製剤1kgを流動層
造粒コーティング装置(FL−旧Nl型、フロイント産
業製)にいれ、七ラックを5%濃度となるように80χ
エタノールに溶解した溶液910 mlをスプレーし、
ついで、オイドラギソドRS (レーム&ファーマ社製
)を5%濃度となるように80 !エタノールに溶解し
た溶液910 rnlをスプレーする。
得られた製剤を乾燥することにより徐放性顆粒剤1.0
20 kgを得た。
実施例4 ■ 医薬化合物として塩化カリウムを用いる他は実施例
3■と同様に実施して塩化カリウムを表面に粉末コーテ
ィングさせた球形製剤を得る。
■ 上記■で得た球形製剤1kgおよび平均粒径100
μmのパルミチン酸400g とステアリン酸オクタデ
シル300gの混合物を遠心流動型コーティング造粒装
置中、約55〜65℃で15分間回転させたのち、室温
で冷却することによりパルミチン酸とステアリン酸オク
タデシルの混合物で被覆された製剤を得る。
■ 上記■で得た被覆製剤1 kgをコーティングバン
にいれ、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテー
トサクシネートM(信越化学社製)を5%濃度となるよ
うに802エタノールに溶解したi容?(1590−を
スプレーする。ついでエチルセルロ−ス うに80χエタノールに溶解した溶液590dをスプレ
ーし、乾燥することにより徐放性顆粒剤t.otskg
を得た。
実施例5 実施例1のテオフィリンに代えてニコチン酸アミドを用
いる他は、実施例1と同様に実施し、ステアリン酸皮膜
とエチルセルロース皮膜を有する徐放性ニコチン酸アミ
ド顆粒剤1.015kgを得た。
得られた製剤の溶出曲線は第2図に示す通りであり、第
十−改正日本薬局法に定める崩壊試験用第一液中及び第
二液中の溶出が同程度の徐放性顆粒剤が得られた。
実施例6 ■ 実施例工のテオフィリンに代えてニコチン酸アミド
を用いる他は実施例1−■と同様に実施してニコチン酸
アミドを表面に粉末コーティングさせた球形製剤を得る
■ 上記■で得た球形製剤1kgおよび平均粒径100
μ個のステアリン酸40gと硬化ヒマシ油(商品名; 
K3 Wax−200、用研ケミカル社製) 160g
の混合物を遠心流動型コーティング造粒装置中、約60
〜70℃で300分間回転せたのち、室温で冷却するこ
とによりステアリン酸と硬化ヒマシ油の混合物で被覆さ
れた製剤を得る。
■ 上記■で得たステアリン酸−硬化ヒマシ油混合物被
覆製剤1 kgをコーテンイングパンにいれ、実施例1
と同様のエチルセルロースを5%濃度となるように8o
zエタノールに溶解した溶液670層lをスプレーし、
乾燥することによりステアリン酸−硬化ヒマシ油混合物
の皮膜とエチルセルロース皮膜を有する徐放性ニコチン
酸アミド顆粒剤1.020kgを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2で得られたステアリン酸−硬化ヒマシ
油混合物の皮膜とエチルセルロース皮膜で被覆された徐
放性塩酸ジルチアゼム顆粒剤の溶出曲線を表し、図中 
−〇−は第1液中の溶出を表し、 −・−は第2液中の
溶出を表わす。 また第2図は実施例5で得られたステアリン酸皮膜とエ
チルセルロース皮膜で被覆された徐放性ニコチン酸アミ
ド顆粒剤の溶出曲線を表し、図中−〇−は第1液中の溶
出を表し、 −・−は第2液中の溶出を表わす。 第1図 時間(hr)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 医薬化合物を含有する芯物質を脂質性物質で被覆したの
    ち、更に高分子皮膜剤で単層ないし多層に被覆した徐放
    性製剤。
JP11562088A 1988-05-12 1988-05-12 徐放性製剤 Pending JPH01287019A (ja)

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