JPH01285352A - インクジェット記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、インクジェット記録装置に関するものである
。

［従来の技術］ インクジェット記録装置は、ノンインパクト型の記録装
置であって騒音が少ないこと、多色のイ゛ンクを使うこ
とによってカラー画像記録も容易であること等の特長を
有しており、近年急速に普及しつつある。

第１１図は従来例に係るインクジェット記録装置の概略
斜視図である。

第１１図においてロール状に巻かれた被記録材５は、搬
送ローラ１．２を経て給送ローラ３で挟持され、給送ロ
ーラ３に結合した副走査モータ１５の駆動に伴って図中
ｆ方向に送られる。この被記録材５を横切ってガイドレ
ール６．７が平行に置かれており、キャリッジ８に搭載
された記録ヘッドユニット９が左右に走査する。キャリ
ッジ８にはイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの４色
のヘッド９Ｙ、９Ｍ、９Ｇ、９８Ｋが搭載されており、
これに４色のインクタンクが配置されている。被記録材
５は記録ヘッド９の印字幅分ずつ間欠送りされるが、被
記録材５が停止している時に記録ヘッド９はＰ方向に走
査し、画像信号に応じたインク滴を吐出−する。

このようなインクジェット記録装置においては、被記録
材の特性が重要であり、特に、被記録材上でのインクの
にじみ特性が画質に大きな影響を与える。

被記録材のインクにじみ特性を示す指標としては「にじ
み率」というものが知られている。これは、インクジェ
ットノズルから吐出されたインク滴の径が被記録材上で
何倍に広がるかを示したもので、 にじみ率＝被記録材上でのドツト径／吐出インク滴径 で与えられる０例えば、飛翔中のインク滴径が３０μｍ
で、被記録材上で９０μｍのドツトが形成されたとすれ
ば、その被記録材のにじみ率は３．０となる。

にじみ率の大きい被記録材では画像濃度が高くなり、に
じみ率の小さい被記録材では画像濃度が低くなるので、
画像変動を小さくするためには被記録材のにじみ率の変
動を十分小とする必要がある。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、被記録材の特性、特ににじみ率は、被記
録材製造時の環境条件や材料の微妙な変化によって変動
し、常に一定のにじみ率の被記録材を製造するのは困難
である。

にじみ率が変動すると、画像濃度がそれに応じて変動す
るという問題があるほか、第１１図で示したようなシリ
アルスキャン型のインクジェット記録装置では次のよう
な問題が生じていた。

第１１図のようなシリアルスキャン型のインクジェット
記録装置では、第１２図に示すように、複数のノズルを
並列させたマルチノズルヘッド９をＡ方向に走査して、
幅ｄだけの画像記録を同図（１）。

（２）　、　（３）の順に繰り返してゆく０幅ｄは、ヘ
ッドのノズル数と記８ｉ！ｉ！−度とによって決定され
、ノズル数２５６．記録密度４００　ドツト／インチ（
ｄｐｉ）の場合は、　２５６ｘ　２５．４／４０Ｇ＝　
１６．２５６＋ａｍとなる。

単色で記録を行う場合等のように、記録されるインク量
が少ない場合は、被記録材のインク吸収が十分であるの
で、記録された画像の幅は記録幅ｄとほぼ等しい。この
ため、記録ヘッドをｄだけＢ方向に走査した後に六方向
に記録を行えば、第１２図（Ａ）に示すように各記録走
査毎のつなぎ目は画像上問題にならない。

しかしながら、高濃度部の画像記録を行う場合、被記録
材の特性によってはインクを十分吸収しきたなくなり、
インクは横方向ににじみ、記録された画像幅はｄ＋Δｄ
となる。このとき、記録ヘッドのＢ方向への走査幅がｄ
であるとすると、Δｄの幅で画像が重なり、第１２図（
Ｂ）に示すように、この部分に黒スジが生じる。逆に、
Ｂ方向への走査幅をｄ＋Δｄにしておくと、低濃度部で
は白スジが現われることになる。

高濃度部での画像幅の広がり量Δｄは被記録材の特性に
よって異なり、特ににじみ率が大きいとΔｄが大きく、
にじみ率が小さいとΔｄが小さくなることが本発明者ら
の実験により確認されている。従って、黒スジや白スジ
の発生を防止するためには、にじみ率を小さくする必要
があるが、にじみ率を小さくしすぎると画像濃度が低く
なりすぎる等の問題が生じるので、にじみ率に下限と上
限とを設け、一定の範囲に入るものを使用するのが強く
望ましい。

しかしながら、前述したように被記録材の特性を一定の
範囲に管理して製造するのは困難であり、このためにに
じみ率の大きい被記録材を使用せざるを得なくなる場合
が生じ、この場合には高濃度部に黒スジが発生してしま
うことになる。

ところで、このような被記録材上に記録されたインクの
乾燥、定着を促進し、記録品質の向上を図るために、従
来特開昭６２−１６７０５４号、特開昭６２−１７３２
５９号に開示されているように、プラテン内に加熱温度
の異なる少なくとも２種如の発熱体を設け、被記録材の
性質に応じて選択した発熱体により被記録材を加熱する
という構成が提案されている。これは、記録されたイン
クの乾燥、定着を図る手段として大変有効であるが、前
述したように被記録材の特性、特ににじみ率は被記録材
の製造時の環境条件や材料の吸湿状態、保存温度状態等
により微妙に変動してしまうということから、上記構成
のみでは前述したような画像記録の高濃度部領域で発生
する黒スジを防止できないこともあった。また、被記録
材の加熱温度の状態によっては記録画像濃度の変動を引
き起こし得るので、記録画像の品質劣化が生じてしまう
こともあった。

本発明は、かかる問題点を解決し、にじみ率に代表され
るような吸収性の異なる被記録材に対しても記録画像品
位の劣化することのないインクジェット記録装置を提供
することを目的とする。

１課題を解決するための手段］ そのために、本発明は、インクを吐出して被記録材に記
録を行うインクジェット記録装置において、被記録材に
係合する部材に設けた発熱体からなる加熱手段と、加熱
手段に供給する電力を、被記録材の特性に応じて制御す
る制御手段とを具えたことを特徴とする。

［作　用］ 本発明によれば、インクジェット記録装置において記録
ヘッドによりインクを吐出して被記録材上に画像記録を
行う際、前述した被記録材に接触する部材、例えばプラ
テンに発熱体からなる加熱手段を設け、発熱体からの発
熱量を被記録材の特性に応じて制御し、これによって被
記録材が適正な温度となるように保たれる。

［実施例１ 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

（実施例１） 第１図は本発明インクジェット記録装置の第１の実施例
を示したもので、第１１図と同様に構成できる各部には
対応箇所に同一符号を付してその説明は省略する。

本例では、被記録材５に接触した構成をしたプラテン１
１に発熱体からなる加熱手段を設けである。そして、こ
の発熱体を駆動するためのプラテンヒータ駆動電源１２
を、被記録材５の特性に応じて制御回路１３で制御する
ことにより発熱体から発生される発熱量を制御し、すな
わち被記録材５の温度が特性に応じた適正な温度範囲に
保持されるように制御し、以て記録画像品位の劣化を防
止するようにしである。

第２図は第１図示のインクジェット記録装置をより詳細
に説明するための概略図である。被記録材５を挟んで記
録ヘッド９と対向する部位には、＾Ｊ２．５ＬＩＳ、Ｃ
ｕ、セラミック等の熱伝導性の良好な材質で構成された
プラテン１１を設けてあり、このプラテン１１に自己温
度制御作用を有するヒータ用の正特性サーミスタあるい
は面状発熱体からなる加熱手段１４を設ける。そして制
御回路１３により、被記録材５の特性に応じてプラテン
ヒータ駆動電源１２から加熱手段１４に供給する電力（
電圧、電流。

印加時間の少なくともいずれか）を連続的に可変となる
ように制御するようにする。

被記録材５の特性に係る情報を装置に設定するためには
、例えばその材質、製造時の環境条件その他にじみ率が
関与するデータが既知であれば、適宜の入力手段により
これらを制御回路１３に設定することもできる。制御回
路１３は、これらデータと使用環境条件とを考慮して最
適の駆動値を定めることができる。また、（実施例４）
について詳述するように、にじみ率を装置において評価
することにより、加熱手段１４を制御するようにしても
よい。

このように、プラテン１１を介して被記録材５を適正な
温度となるように制御することによって、にじみ率に代
表されるような記録用インクの吸収性の微妙に異なる被
記録材に対しても、画像記録の高濃度部領域で発生する
黒スジおよび記録画像濃度の変動に基づく品質劣化が生
じず、常に高品位の画像記録が可能となる。

（実施例２） 第３図は本発明インクジェット記録装置の第２の実施例
を示し、上例と同様の各部には対応箇所に同一符号を付
しである。

本例では、プラテンに設ける加熱手段１４としての発熱
体を、記録ヘッド９からの記録領域Ｓに対して、上流側
と印字記録が終了した下流側とに各別に設ける構成とし
である。

つまり、記録領域Ｓに対して上流側に設けた発熱体１４
ｂに印加する電力Ｐｂをプラテンヒータ駆動電源１２を
介して制御回路１３により制御し、すなわち記録ヘッド
９による記録領域Ｓにおける被記録材５の温度を、上例
と同様に被記録材５の特性に応じて制御し、以て吸収性
の微妙に異なる被記録材に対して適正となる温度となる
ようにする。さらに、記録が終了した後には被記録材５
上でインクがすみやかに定着、乾燥されるように下流側
に設けた発熱体１４ａに印加する電力Ｐａを制御するこ
とによって、前述したような黒スジおよび記録画像濃度
変動等の記録画像品位の劣化要因をさらに有効に除去す
ることができる。

（実施例３） 第４図は本発明インクジェット記録装置の第３の実施例
を示す。

本例では、（実施例２）に対し、記録ヘッド９による記
録領域Ｓの上流領域における被記録材５の温度をより正
確に制御するべく、前述したプラテン１１の記録領域Ｓ
の上流側に温度検知手段１５を設け、この温度検知手段
１５からの検知信号により制御回路１３により発熱体１
４ｂに供給する電力Ｐｂを制御するようにしである。

従って、本例によると、被記録材５の温度制御をより確
実なものとすることが可能となる。

（実施例４） 第５図（＾）は本発明インクジェット記録装置の第４の
実施例として、（実施例１）のさらなる具体例を示すも
のである。

本例では、インクジェット記録装置内に被記録材５の吸
収性の微妙な違いを区別するべくにじみ車検知手段ｌδ
を設け、このにじみ車検知手段１８．６％らのにじみ率
検知信号に応じて、制御回路１３によりプラテン１１に
設けた発熱体１４に供給する電力を制御し、被記録材５
の温度を制御するように構成しである。

にじみ車検知手段１６としては、例えば、既に記録がな
された被記録材５に対向する部位、すなわち記録ヘッド
５の下流側に配置された光センサを含む構成とすること
ができ、これにより記録ドツト径を検出してにじみ率を
求めることができる。

本例において、制御回路１３はマイクロコンピュータの
形態を可とし、第５図（Ｂ）に示す処理手順を実行する
ＣＰＵ　、その処理手順に対応したプログラム等や、第
６図または第７図に対応したテーブル等を格納したＲＯ
Ｍを有する構成とすることができる。

第５図（Ｂ）は制御回路１３が行うプラテンヒータ駆動
電源の駆動電力量設定処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。また、第６図および第７図は、それぞれ、
被記録材５のにじみ率値に対する加熱手段１４への印加
電圧および印加電流の関係を示す特性図であり、これに
対応したテーブルをＲＯＭに設けておく。

第５図（Ｂ）の手順が起動すると、まずステップＳ１に
てにじみ車検知手段１６からのにじみ率検知信号に応じ
てにじみ率を認識する。次に、ステップＳ３にて、にじ
み率に対応した加熱手段１４への印加電圧あるいは電流
を、第６図あるいは第７図に対応したテーブルから読出
し、ステップｓ５にてその値を設定し、加熱手段１４を
制御する。

従って、本例のようにインクジェット記録装置内に被記
録材５のにじみ率を検知する手段を設け、この被記録材
のにじみ率に応じてプラテンに設けた発熱体１４からの
発熱量を制御することにより、吸収性の微妙に異なる被
記録材に対して、常に記録画像品位の劣化することのな
い高品位の画像記録が可能となる。

（実施例５） 第８図は本発明インクジェット記録装置の第５の実施例
を示す。

本例は、第３図示の（実施例２）のインクジェット記録
装置に対して、プラテン１１に設けた加熱手段（発熱体
）　１４ａ、１４ｂへの供給電力の制御を、（実施例４
）と同様ににじみ車検知手段１６からのにじみ車検知信
号に応じて行うようにしたものである。

（実ｈｆｉ例６） 第９図は本発明の第６の実施例を示し、第４図示の（実
施例３）のインクジェット記録装置に対して、プラテン
１１に設けた発熱体１４ａ、１４ｂへの供給電力の制御
を温度検知手段１５からのプラテン温度検知信号および
にじみ車検知手段１６からのにじみ車検知信号に応じて
行うようにしたものである。

（実施例７） 第１０図は本発明インクジェット記録装置の第７の実施
例を示す。

本例では、プラテン１１に、記録ヘッドの移動方向に対
して複数個に分割された加熱手段としての発熱体１４八
、１４８．１４Ｃ，１４０を設け、被記録材サイズ検知
手段１７により発せられた被記録材サイズ信号に応じて
、前述した複数個の発熱体への電力の供給を切換え、プ
ラテンの加熱領域を切換え可能となるように構成してい
る。

すなわち、本例のように被記録材のサイズに応じて、プ
ラテン１１に設けた複数個の発熱体への電力供給を切換
えることにより、プラテン幅より短い幅の被記録材を加
熱する場合に不必要な電力消費を抑制することができる
。

なお、以上の各実施例においては、被記録材に対して記
録ヘッドを走査しつつ記録を行うシリアルスキャン型の
インクジェット記録装置に本発明を適用した場合につい
て述べたが、本発明は被記録材の全幅に吐出口を整列さ
せたラインプリンタ形態のインクジェット記録装置にも
適用できるのは勿論である。そのような装置の場合、「
白久ジ」や「黒スジ」の発生に係る問題よりも、むしろ
被記録材毎に均一な画像を得る上で効果がある。

また、各側では被記録材の記録面を規制するプラテンに
加熱手段を設けた構成としたが、加熱手段は被記録材と
係合する適宜の部材に設けることができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、記録ヘッドによ
りインクを吐出して被記録材上に画像記録を行う際に、
プラテン等被記録材に接触する部材に発熱体からなる加
熱手段と、被記録材の特性に応じて被記録材が適正な温
度となるように発熱体からの発熱量を制御する手段とを
設けたことにより、被記録材のにじみ率に゛代表される
ような、吸収性の微妙に異なる被記録材に対しても画像
記録の高濃度部領域でのスジの発生や、記録画像濃度の
変動等を防止でき、常に高品位な画像記録を行うことが
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明インクジェット記録装置の第１実施例を
示す概略斜視図、 第２図は第１図示の実施例を詳細に説明するための説明
図、 第３図および第４図は、それぞれ、本発明インクジェッ
ト記録装置の第２および第３の実施例を示す説明図、 第５図（Ａ）および（Ｂ）は、それぞれ、本発明インク
ジェット記録装置の第４の実施例を示す説明図およびそ
の制御手順の一例を示すフローチャート、 第６図および第７図は、それぞれ、被記録材のにじみ率
値に応じて発熱体に印加する電圧および電流値を示す説
明図、 第８図ないし第１θ図は本発明インクジェット記録装置
の第５ないし第７の実施例を示す説明図、第１１図はイ
ンクジェット記録装置の従来例を示す概略斜視図、 第１２図（＾）　、　（Ｂ）　は黒スジ発生のメカニズ
ムを説明するための説明図である。 １．２・・・搬送ローラ、 ３・・・給送ローラ、 ５・・・被記録材、 ６．７・・・ガイドレール、 ８・・・キャリッジ、 ９・・・記録ヘッド、 １１・・・プラテン、 １２・・・プラテンヒータ駆動電源、 １３・・・制御回路、 １４．１４ａ、１４ｂ、１４Ａ、１４Ｂｊ４Ｃ，１４０
−・・発熱体、１５・・・温度検知手段、 １６・・・にじみ率検知手段、 １７・・・被記録材サイズ検知手段。 第２図 第３図 第４図 第５図（Ａ） 筏葛亡ａし枝の１−じみキ 第６図 ２．８　　　　２．９　　　　　３．Ｑ　　　　　３．
１　　　　　３．２７災８こａ宋χめ１；シみ午 第７図 第９図 第１１図 第１２ （Ｂ） 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）インクを吐出して被記録材に記録を行うインクジェ
   ット記録装置において、 被記録材に係合する部材に設けた発熱体からなる加熱手
   段と、 該加熱手段に供給する電力を、前記被記録材の特性に応
   じて制御する制御手段と を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。