JPH01283074A - 進行性波動モータの圧電素子電極構造 - Google Patents

進行性波動モータの圧電素子電極構造

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JPH01283074A
JPH01283074A JP63245534A JP24553488A JPH01283074A JP H01283074 A JPH01283074 A JP H01283074A JP 63245534 A JP63245534 A JP 63245534A JP 24553488 A JP24553488 A JP 24553488A JP H01283074 A JPH01283074 A JP H01283074A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は進行性波動モータの電極構造に関するものであ
る。
〔発明の概要〕
本発明はたわみ進行波成分を利用した進行性波動モータ
において、進行波発生のための中心に穴を有する円板状
圧電素子の片側の面に円周方向に4の倍数で等間隔に分
割された扇形の電極パターンを設け、該電極パターンの
隣接する2つを同方向に分極し、次に隣接する2つの逆
方向に分極するというように円周方向に順次2つずつの
組で互いに逆方向の圧電効果を示すように分極処理を行
った後、一つおきに逆方向に分極されたパ多−ンを短絡
させるように圧電素子の外周に沿うパターンを形成し、
残りの一つおきに逆方向に分極されたパターンを短絡さ
せるように内周に沿うパターンを形成し、外周で短絡さ
れた電極群と内周で短絡された電極群のそれぞれに時間
的に位相の異なる信号を印加することにより、簡単な構
造で性能の高い進行性波動モータが実現できるようにし
たものである。
〔従来の技術〕 従来の進行性波動モータにおける圧電素子の電極構造は
、例えば周方向に3つの波を励振させようとした場合に
は、第4図に示すように中心に穴のある円板状圧電素子
401の片側の面の略半内部に等間隔に分割された電極
パターン群402aを設け、残りの略半内部は一方の端
部に1つの電極パターンの0.5ピンチの空白領域40
2b、 さらに残るもう一方の端部に1.5ピンチの空
白領域402cを介して同様に等間隔に分割された電極
パターン群402dを設け、互いに隣接する電極パター
ンを逆方向に分極するものが一般的であワた。この場合
実装に際。
しては、402aおよび402dの各電極パターン群を
それぞれ電気的に接続したうえで、互いに90’位相の
異なる信号を印加することにより、進行波を発生させる
ようにしていた。
また、他の例として第5図に示すように中心に穴を有す
る円板状圧電素子501の片側の面に円周方向に等間隔
に分割された502a〜502dを設け、該電極パター
ン5028〜502dの隣接する2つの502a 。
502bを同方向に分極し、次に隣接する2つの502
c。
502dを逆方向に分極するようにし、実装の場合は第
6図に示すようにそれぞれの電極パターンにリード線6
01を取りつけ、一つおきに502a、 502cのグ
ループ601aと、502b、 502dのグループ6
01bに束ね、双方に時間的に90°位相の異なる信号
を印加することにより進行波を発生させるようにした。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような進行性波動モータでは、例えば第4図に示
す電極構造を有する圧電素子を用いた場合、一方の略半
内部で1つの定在波を発生させ、もう一方の略半内部で
90°位相の異なる定在波を発生させ、それぞれの異な
る定在波を互いに反対側の半円部に伝帳させ、全体で2
つの定在波の合成により進行波を発生させるため、途中
の電極を設けていない部分等で位相ずれ等を起こして、
均一な進行波が発生できない、このことは、特に周方向
に励振する進行波の波数が少ない時に顕著である。この
ような現象は主共振点以外の周波数でのスプリアス振動
という問題を生じるために、進行性波動モータの駆動時
に共振周波数を追尾する際、該追尾するという問題を生
じるとか、主共振での振幅量を低下させることにつなが
ることになる。
又、第6図に示す電極パターンの場合には電極パターン
の一つおきに90′″位相の異なる信号を加えることに
より、全周にわたって均一に2つの定在波を発生させる
ことができるため、均一な進行波が生じ、スプリアス等
も見られなくなる。しかし、隣接する電極パターンに異
なる信号を印加する必要があるため、電極パターンの数
だけリード線の取り付けが必要となる。例えば、ロータ
の機械的に安定に摩擦送りするために最低必要な3つの
山を発生させる場合、4つの電極パターンで一周期の波
を構成するため3X4=12個のパターンを必要とし、
従って12本のリード線を取り付けなければならない、
このためリード線からの振動モレやハンダの重量増加に
よる特性の変動などが見られ、モータの電気〜機械変換
が低下するとともに、数多くのリード線をハンダ付けす
るための工数増にもつながるなどの課題を有していた。
そこで本発明の目的は上記のような課題を解決し、簡単
な実装構造でスプリアスや振動モレ等の少ない高効率の
波動モータを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明では中心に穴を有す
る円板状圧電素子の片側の面に円周方向に4つの倍数で
等間隔に分割された扇形の電極パターンを設け、該電極
パターンの隣接する2つを同方向に分極し、次に隣接す
る2つを逆方向に分極するというように円周方向に順次
2つずつの組で互いに逆方向になるように分極処理を行
った後、一つおきに逆方向に分極されたパターンを短絡
させるように圧電素子の外周に沿うパターンを形成し、
残りの一つおきに逆方向に分極されたパターンを短絡さ
せるように内周に沿うパターンを形成し、外周で短絡さ
れた電極群と内周で短絡された電極群のそれぞれに位相
の異なる信号を印加することにより、2本のリード線を
取り付けるだけで進行波を発生できるようにした。
〔作用〕
上記のような構成によれば、進行波の波の数に関係なし
に2本のリード線を取り付けるだけで、機械的進行波を
発生させることが可能であるとともに、圧電素子の全周
にわたり均一に2つの定在波を発生させることができる
ため、均一な進行波が生じ、スプリアス振動等も見られ
なくなる。このため、電気〜機械変換効率が向上すると
ともに、リード線の本数が少なく構造が簡単なため、小
型化及び製造上の工数削減にとっても大変有利となる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお
、圧電振動子は利用した波動モータについては定在波方
式と進行波方式などが考えられるが(たとえば「新方式
/新原理モータ開発・実用化の要点」昭和59年日本工
業技術センター発行を参照)1本発明は振動体と移動体
との摩擦駆動面の摩耗が比較的少なく、正逆転駆動が容
易な進行波方式を利用した進行性波動モータを対象とし
ている。
第2図は進行性波動モータにおける進行波発生原理の一
例を示した図である。201は圧電セラミック、圧電性
結晶体からなる圧電素子で、図示するように幅すにて等
間隔に分極されており、隣りどうしの分極方向は互いに
逆方向となっている。
各圧電素子にはクロム、ニッケル、金などの導電材料を
蒸着、スパッタリング等の手法により202に示す電極
が形成されており、それらをリード線203.204で
結線し、それぞれ異なるリード信号源から高周波電圧が
印加されることになる。また、リード線203,204
でそれぞれ結線された電極群の間には、幅Cなる空隙部
分を設ける。この際、幅Cなる空隙部分は分極の有無な
らびに電極の有無はどちらでも構わないこととする。こ
こで、説明の都合上Cをはさむ電極の中心間距離はaと
する0以上の図および信号をもとに以下に進行波発生の
メカニズムについて説明する0図中■の電極部分の中点
を基準に考えると進行波と後退波からなる屈曲振動波は
次のように表わせる。
Asin(wt−kx) +Asin(wt+kx) 
    −−−−=(11式ここで(11式はいわゆる
定在波を示していることになる。これに対して■に示す
電極部分による屈曲振動波は次のように表わせる。
Bsin(wt−K(x+a)+φ)+Bs1n(Ht
+K(wt+K(x+a)+φ・−0式%式% λ:波長、φ:■に対する位相差角 とおくと、(2)式は次のように表わせる。
Bsin(wt−kx+crπ)+Bsin(wt+k
t+βπ)  −(41式従って、■、■より励振され
る屈曲振動波は(1)式と(4)式を加え合わせた型で
表わされる。
ここで、進行波成分だけが存在するための条件を(4)
式の展開式から考えるとαが偶数、βが奇数の場合であ
ることがわかる。ここで(31式よりaとφについてα
とβの式で表わすと次のようになる。
すなわち、(α+β) −(0,1)、 (2,3)の
れぞれのa、φを同時に満足する時に進行波成分のみが
存在することになる。−例をあげると、(1)式+(2
)式は次のようになる。
八sin(wt−kx)+Asin(wt+kx)+B
sin(wt−kx)−Bsin(wt+kx)  −
=−−−[61式ここで駆動回路より出される高周波電
圧信号の振幅A及びBがA=Bならば(6)式は2As
in(wt−kx)となり、進行波成分のみが残ること
がわかる。また、逆転駆動させるためには後退波成分の
みを残せば良いわけであるから、(5)式におけるαと
βを逆にしてαが奇数、βが偶数となるようにすれば良
い。
実際上は■を基準にして考えると、■に加える信号の位
相を正転駆動させる時に比べて18o°ずらせば良いこ
とになる。
第3図は進行性波動モータが進行波成分によって回転す
る原理を示した図である。301は振動体で、圧電素子
が弾性部材に接着されているために屈曲振動が生じるこ
とになる。ここで、振動体301は第2図に示した原理
で右方向への進行波が生じると表面部と1点は左方向へ
の楕円軌跡を描くために、ロータ302は進行波の進行
方向とは逆方向に移動するわけである0以上ば日経メカ
ニカル(19B5.9.23)などに掲載されており、
振動体301の表面上の1点が楕円軌跡を描くことに関
する詳細な説明も同文献に記されている。
第1図は本発明に係る圧電素子の電極構造を示すもので
、中心に穴を有する圧電素子101の片側の面には円周
方向に等間隔に分割された扇形の電極パターン102a
〜3102 dが形成されており、この状態で図に示す
ように隣接する2つのパターン102aと102bが同
方向の圧電効果を示すように、またその次の2つのパタ
ーン102cと102dが102a及び102bと逆方
向の圧電効果を示すようにそれぞれ分極処理を行い、分
極処理後に各電極パターンの一つおきに102aと10
2cを電気的に導通するための外周に沿う電極パターン
102e及び102bとIQ2dを電気的に導通ずるた
めの内周に沿う電極パターン102fとが形成されてい
る0以上により電気的な極性については外周短絡電極と
内周短絡電極の2つの異なる電極が交互に配置され、分
極方向については2つずつの組で交互に逆方向になるよ
うに配置され、これらの組合わせで4つの電極パターン
で一組となっている。ここで外周短絡電極と内周短絡電
極に時間的にほぼ90”位相の異なる信号を印加するこ
とによって、4つの電極パターン102a〜IQ2dで
一波長を形成するような機械的進行波が発生する。
第7図は本発明に係る電極構造を有する進行性波動モー
タの縦断面図を示すもので、圧電素子701を接着して
なる振動体702は金属等からなる弾性部材で、中心軸
703に打ち込み等により支持され、該中心軸703は
固定台704に固定されている。ロータ705は振動体
702の上方から中心軸703を案内として組み込まれ
、上方にある加圧ばね706により振動体702に加圧
接触するように配置されている。2本のリード線707
のうちの1′本707aが第1図における外周短絡電極
102a、 102c、 102eの一部に、もう1本
707bが内周短絡電極102b、 102d。
102Fの一部にハンダ付は等により取り付けられてい
る。ここで、2本のリード線707に時間的位相がほぼ
90°異なる信号を印加することによって、圧電素子7
01と振動体702は屈曲振動による機械的進行波を発
生し、振動体702に加圧接触されたロータ705が回
転運動することになる。
第8図は、第7図に示した進行性波動モータの2本のリ
ード線707のうち1本のリード線707 aと振動体
702との間に高周波電圧を印加した際のインピーダン
ス特性の一例を示したものである。なお、図に示したイ
ンピーダンス特性はロータ705を取りはずした状態す
なわち振動体702が上下方向に対してフリーな状態で
測定したものである。
対象としたモータ仕様の概略は以下の通りである。
図より第4図に示した圧電素子の電極構造の説明の際に
示した主共振点以外でのスプリアス振動が見られないこ
とがわかる。さらに第7図に示した進行性波動モータを
電気的な等価回路に置き換えて考えると、第9図のよう
になるが、ここでり、901は等価回路の直列インダク
タンス、C+902は等価回路の直列容量、R+ 90
3は等価回路の直列抵抗、C6904は等価回路の並列
容量、RLは負荷抵抗をそれぞれ表わすものである。こ
れによりRl 903は進行性波動モータにおける種々
の損失すなわち、振動子の内部損失や支持部での損失等
を表わすものであると同時に、圧電素子の電極構造の優
劣を判断するのに都合よい、そこで第7図に示した進行
性波動モータの圧電素子に第1図に示した本発明に係る
電極構造と第4図に示した従来の電極構造によるものと
をそれぞれ用いた場合の等価定数の比較を以下に示す。
これよりR3の値より明らかなように本発明における圧
電素子の電極構造が従来に比べて、非常に有効であるこ
とが裏付けされる。
第10図は第7図に示した仕様の本発明に係る圧電素子
の電極構造を有する進行性波動モータの周波数〜回転数
特性の一例を示したもので、駆動電圧は正弦波形で約6
 Vp−p、振動体702へのロータ705の加圧力は
約10gfでの特性である0回転周波数領域も比較的広
く、最大回転数も3000 (r−p −+1)以上と
高速なことから、中速〜高速領域における進行性波動モ
ータの適用も可能である。いずれに甘よ本発明に係る圧
電素子の電極構造により、径小薄型な進行性波動モータ
においても、高効率化が実現できるようになる。
第11図から第13図は本発明に係る圧電素子の電極構
造の他の実施例を示したものである。
第11図は圧電素子1101の裏面に、先の第1図で説
明した内容に従って外周短絡電極パターン群1102及
び内周短絡電極パターン群1103を形成する際に、外
周部と内周部それぞれに電極部を形成しない余白部分a
 1104ならびに余白部分bl105を設けたもので
ある。一般に進行性波動モータに用いる円板状の圧電素
子は薄くすることにより電界強度が強くなり、先のモー
タ等価回路における直列抵抗R8も減少することがらモ
ータ効率が向上する。
しかしながら、薄くすることにより圧電素子1101の
内外周端まで電極パターンを形成すると、どうしても蒸
着やスパッタリング等の際に端部から電極材のブレが生
じ、リークまたは分極処理時の高電圧印加にともなうス
パーク等の問題が生じることになる。そこで本実施例で
は内外径端部に電極パターンを形成しない周状の余白部
分を設けることで上記不都合を解決した。
尚、圧電素子1101のもう一方の面の電極パターン1
106は全面電極パターンでも良いが、図示のごとく外
周部に余白を設けておくならば、先の裏面の説明におい
て外周部に余白部分を設ける必要性はないことになる。
また、裏面の電極パターン1106は本発明に係る圧電
素子の電極構造の場合には、裏面に形成された各分割電
極部との実質的な重なり部分の面積の大小により、各電
極パターン群の容量比が異なり、モータ特性に差異を生
じることにもなるため適時設定されることになる。
第12図は圧電素子1201の片面に形成された各短絡
電極パターン群のうち、外周短絡電極パターン群120
2または内周短絡電極パターン群1203の少ないとも
1カ所に、反対面側に設けられている電極パターンと重
なり合っていない部分を利用してマーキング1204を
施した例を示したものである。マーキング1204は電
極パターンの形状を一部分変更することで実現したもの
であるが、マーキング形状は本実施例における円弧状の
ものである必要性はなく、他の形状でも良い、尚、マー
キング12040目的は分権処理時における各分割電極
の分極方向の識別、目安とする他に、モータアセンブル
時にリード線取付時の極性識別用としても有効に利用さ
れることになる。また、マーキング1204を圧電素子
12010反対面側に設けられている電極パターンと重
なり合っていない部分に設ける必要性はないが、マーキ
ング1204の形状ならびに大きさによっては、部分的
な実効面積の減少ならびにアンバランスを生じることに
なり、結果的にスプリ7゜大振動を生じる等モータ特性
1好ましくない現象も生じるため掻力本実施例のように
すのるが好ましい。
第13図は、圧電素子1301の片面に形成された各電
極パターンのうち、外周短絡電極パターン群1302の
内周部分を利用して電気的に導通がないように扇形形状
に検出用i極パターン1304を設けた例を示したもの
である0本発明に係る進行性波動モータは、機械振動を
その源とするがために、負荷、電源電圧、温度環境等の
変動でモータの周波数特性が刻々と変化し、モータ制御
するにあたっては、常に周波数の自動的な追尾手段が要
求されることになる。追尾手段としては種々考えられる
が、圧電素子の圧電現象から生じる逆起電圧をモニタし
て自助発振回路を形成するのは有効な手段である。そこ
で本実施例においては、逆起電圧モニタ用の検出電極パ
ターン1304を本発明に係る圧電素子の電極構造の一
部に設けた例を示した。この際、検出用電極パターン1
304は図示するように、なるべく圧電素子1301の
中心孔近(に設けてかつ、面積を小さく抑制するのがモ
ータ効率上必要不可欠である。尚、検出用電極パターン
1304は必要に応じて複数箇所設けても良いし、分極
処理方向も用途に応じて設定されるべきものである。
第14図および第15図は本発明に係る圧電素子の電極
構造の製法の一例を示したものである0本発明において
は、周方向に分割形成された電極パターンに対して互い
に逆方同に圧電効果を示すように分極処理されたものど
うしを圧電素子の内外周を利用してパターン接続すると
いう手法を用いているために、始めから第1図に示すよ
うな電極パターンを一度に形成することはできない、す
なわち、分極処理の前後各1回ずつのパターン形成が必
要となるわけである。そこで−船釣に圧電素子への薄膜
形成技術として利用されるのが、莞着ならびにスパッタ
リングであり、以下に製法の一例について説明を加える
第14図に示した例は分極処理前後に各1回の蒸着によ
り本発明に係る電極構造を実現する手法を示したもので
ある。まず図fatに示す分極処理前に圧電素子140
1に適当なマスクパターンを用いて分割電極パターン1
402 a〜1402 j!を形成する。この際、パタ
ーン−つおきに外周部まではり出しているパターン群1
402a、 1402c、 1402a、 1402g
1402 i 、 1402にと逆に内周部まではり出
しているパターン群1402b、 1402d、 14
02f、 1402h。
1402h、 1402j、 14027が作られる。
ここで、分割電極パターン1402 bおよび1402
 hの内周部には、分極処理後の蒸着の際に圧電素子1
402自体がわずかな回転ずれを起こすことも考慮して
周方向にパターン面積をはり出して形成しておく、また
、蒸着時のパターン材質としては種々あるが、圧電素子
とのコンタクトメタルとしてクロムを形成し、その上に
リード線のハンダ付は性を増すためにニッケルを形成し
、さらに酸化および導通性を増す意味で金を形成すると
いう三層構造が極めて良好である0次に図伽)に示す分
極処理後に再度蒸着手段により図中、黒い太線で示すよ
うな外周短絡パターン1403a −1403rおよび
内周短絡パターン1404a、 1404bを形成すれ
ば本発明に係る電極構造が容易に実現可能となる。尚、
内周短絡パターンが1404 aと1404 bとに2
分割されている理由としては、圧電素子1401の内周
部に電極パターンを形成しない余白部分を設ける際には
、このようにしないとマスクパターンが形成されないた
めであり、場合によっては2分割以外でも問題はない、
さらに図中、(+)あるいは(−)とあるのは分極方向
を示したものであり、圧電素子1401の反対面側に形
成された電極パターンに対して正の電界は印加して分極
処理したものを(+)とし、負の電界を印加して分極処
理したものを(−)としている。
第15図に示した例は、図(a)で示すごとく分極処理
前の蒸着によるパターン形成で、あらかじめ分割電極パ
ターン1502 a〜15021を一つおきに内外周を
利用してわずかな隙間を介して形成しておき、分極処理
後、図(b)に示すように導電性接着剤、ボンディング
等で接続する手法を示したものである。
本手法によれば、分極処理後に形成するパターン面積が
少ないので、再度蒸着等を行う必要性もなく、製造コス
トの削減も考えられることになる。
以上のように本発明では時間的位相の異なる2つの定在
波の発生源が第4図のように半円ずつにかたよることが
なく、第1図に示すように全周にわたり2波長ごとに交
互に均等に配置されているため、全周にわたり均一な進
行波が発生する。また、圧電素子に取付けるリード線は
常に2本あれば良いため、リード線からの振動モレ及び
ハンダの重量増加による特性変動が最小限に抑えられる
これにより、電気〜機械変換効率が極めて高い進行性波
動モータが実現するとともに、モータの小型化及び製造
工数の削減にとっても大変有利となる。
尚、上記実施例についてはすべて分割電極数12の場合
、すなわちモータの周方向に励振される波数3の場合に
ついて説明してきたが、この他の波数の場合についても
本発明は容易に実施可能であり、本発明の範囲に含まれ
るものである。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したように、圧電素子の電極パターン
を分極処理後に一つおきに外周に沿うパターンと内周に
沿うパターンで短絡させるという簡単な構造で、スプリ
アスのない振動特性が得られるとともに、リード線の数
が2本で済むため振動モレも少なくなり、電気〜機械変
換効率の高い進行性波動モータが得られるという効果を
有する。
さらに、リード線が2本で済むことから構造が簡単でモ
ータの小型化及び製造工数の削減にとって有利であると
いう効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る圧電素子の電極構造を示す平面図
、第2図は進行波発生の原理図の一例を示す説明図、第
3図は進行性波動モータの回転原理図の一例を示す説明
図、第4図、第5図は従来の圧電素子の電極構造の一例
を示す平面図、第6図は従来の電極構造を有する進行性
波動モータの縦断面図、第7図は本発明に係る電極構造
を有する進行性波動モータの縦断面図、第8図は本発明
に係る電極構造を有する進行性波動モータのインピーダ
ンス特性の一例を示す説明図、第9図は本発明に係る進
行性波動モータの等価回路図、第10図は本発明に係る
進行性波動モータの周波数一回転特性の一例を示す説明
図、第11図、第12図、第13図は本発明に係る圧電
素子の電極構造の他の実施例を示す平面図、第14図t
ag、 (bl、第15図(al、 (blは本発明に
係る圧電素子の電極構造の製法の一例を示す平面図であ
る。 101.201,401.501.701,1101,
1201゜1301、1401.1501・・圧電素子
102.202,402,502,1106,1402
.1502・・・電極パターン 1102、1202.1302・・外周短絡電極パター
ン群1103、1203.1204・・内周短絡電極パ
ターン群1403、1503・・・・・外周短絡パター
ン1404、1504・・・・・内周短絡パターン11
04、1105・・・・・余白部分1204・・・・・
・・・マーキング 1304・・・・・・・・検出用電極パターン203、
 204. 601. 707・・・リード線301、
702・・・・・・振動体 302、705・・・・・・ロータ 703  ・・・・・・・・中心軸 704  ・・・・・・・・固定台 706  ・・・・・・・・加圧ばね 以上 出願人 セイコー電子工業株式会社 第2図 i廿rg=皮まか七−ヴめ8*?蓼理図の一例吃り界T
徴ヶ月図第3図 M来o41に=嘴造りn−tejt打狂;反動七−夕の
蝦前面図第  6  図 易  ’7[2!J 回転数(rρ/n、) 見反較(KH2) 参伎明l二係51予1t;耐hモータの闇ニ皮叡〜回貞
JF主の一例おホ1謎ロ同図 第)O閉 1203内周蛇絶霞栂ハ0ターレ郡 示す平面図 (,3) 汚 13  図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 圧電素子と、該圧電素子と金属等からなる弾性
    体を接合した振動体と、該振動体に圧接され、前記圧電
    素子の伸縮運動によるたわみ進行波で摩擦駆動するロー
    タとを有する進行性波動モータにおいて、前記圧電素子
    は中心穴を有して円形状に形成すると共に、前記圧電素
    子の一平面に4の倍数で等間隔に分割された扇形の電極
    パターンを形成し、隣接する2つずつの電極パターンを
    1組として交互に逆方向の圧電効果を示すように分極処
    理を施こし、さらに前記電極パターンを各々一つおきに
    2つのグループを形成するごとく短絡し、各電極パター
    ン群にそれぞれ位相差をもって信号の印加を行うように
    したことを特徴とする進行性波動モータの圧電素子電極
    構造。
  2. (2) 前記各電極パターン群と、前記圧電素子の内外
    径端との間に、電極パターンを形成しない周状の余白部
    分を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の進行性波動モータの圧電素子電極構造。
  3. (3) 前記各電極パターン群のうち、前記圧電素子を
    介して反対面側に設けられる電極パターンと重なり合っ
    ていない部分の少なくとも1ヵ所に、前記電極パターン
    の形状を変えることによってマーキングを設けたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の進行性波動モー
    タの圧電素子電極構造。
  4. (4) 前記電極パターンの少なくとも1つに、前記各
    電極パターン群のいずれとも電気的に導通がないように
    扇形の電極パターン部分を設けたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の進行性波動モータの圧電素子電
    極構造。
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