JPH01282207A - 改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合体 - Google Patents

改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合体

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JPH01282207A
JPH01282207A JP11306788A JP11306788A JPH01282207A JP H01282207 A JPH01282207 A JP H01282207A JP 11306788 A JP11306788 A JP 11306788A JP 11306788 A JP11306788 A JP 11306788A JP H01282207 A JPH01282207 A JP H01282207A
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ethylene copolymer
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な改質された非晶質プロピレン−エチレ
ン共重合体に関し、更に詳しくは、各種樹脂の改質剤と
して、接着性、印刷性および染色性に優れた各N樹脂と
して使用することのできる改質された非晶質プロピレン
−エチレン共重合体に関する。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題〕従来
から、無極性の、ポリエチレン、ポリプロピレン等の高
分子量ポリオレフィンに、ケトン基、′フルデヒド基ま
たはカルボキシル基等を導入することにより、ポリオレ
フィンの物理的、化学的性質を改善することは知られて
いる。すなわち、上記官能基をポリオレフィンに導入す
ることにより、極性物質との接着性が改良され、印刷性
および染色性が著しく改良される。
殊に非晶質のプロピレン−エチレンランダム共重合体は
、ポリプロピレンのランダム共重合体を製造する時の副
生品として少潰得られているが、エチレン含有量は、多
くても5モル%以下である。
また、非晶質のプロピレン−エチレンブロック共重合体
も、ポリプロピレンのブロック共重合体製造時に部分的
に副生される。
而して、プロピレンとエチレンのモノマー仕込量を適当
な範囲に設定することによって、上記の非晶質プロピレ
ン−エチレンランダム共重合体を製造することは可能で
あるが、副生品としてではなく、担持型の高活性触媒を
用いた目的生産によって、プロピレン含量71〜95モ
ル%、エチレン含量5〜29モル%の非晶質プロピレン
−エチレンランダム共重合体を製造する方法は、殆ど知
られていない。
また、上記非晶質のプロピレン−エチレンランダム共重
合体は、アスファルト改質剤の原料として、あるいは粘
着剤と組み合わせたホットメルト接着剤の原料等として
の用途があるものの、該非晶質のプロピレン−エチレン
ランダム共重合体は分子構造中に極性基をもたないため
、単独ではホットメルト接着剤等として使用することが
できなかった。そこで、分子中に官能基を有する新規な
改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合体の出現
が切望されていた。
そごで接着性を改良する方法として、従来から種々の提
案がなされており、例えば、ポリプロピレンの接着性を
改良する場合には、不飽和カルボン酸又はその誘導体か
らなるモノマーをポリプロピレンにグラフト化させる方
法などが知られている。
そのグラフト化の方法として、例えば溶液状態で反応さ
せる方法(例えば、特公昭44−15422号公報)、
スラリー状態で反応させる方法(例えば、特公昭411
8144号公報)およびン容器状態で反応させる方法(
例えば、特公昭4127421号公報)等が提案されて
いる。これらの中でも溶融状態で反応させる方法は、押
出機を用いるため操作が簡単であるという優位性がある
ものの、グラフト割合が通常数%以下と少な(、また得
られた変性ポリマーには未反応モノマーが残存し、この
残存天ツマー量が多いと接着性が充分でなく、またシー
ト、フィルム、中空成形等の形成時にモノマーが気泡と
なって発生するという問題点がある。
そのため、未反応モノマーを除去する方法として溶解再
沈澱法、溶媒抽出法(例えば、特開昭54−99193
号公報)等が提案されているが、溶媒や貧溶媒を多量に
使用しなくてはならず、操作が繁雑でコストが高くなる
という問題があった。
一方、低分子層の代表的なものとして、エチレン系ラン
ダム共重合体を不飽和カルボン酸等でグラフト反応させ
た液状の変性エチレン系ランダム共重合体が知られてい
る(特開昭61−126120号公報)。この変性エチ
レン系ランダム共重合体はエチレン成分が30〜75モ
ル%で、α−オレフィン成分が25〜70モル%の範囲
にあり、ポリアミド組成物の原料としての用途が提案さ
れている(特開昭62−11766号公報)。
また、特開昭6(1−35043号公報には、アイオノ
マー樹脂に、エチレン−α−オレフィン共重合体をα、
β−不飽和カルボン酸またはその誘導体により変性した
グラフト共重合体をブレンドする方法が開示されている
が、その変性グラフト共重合体中のエチレン含有量は、
約70〜95モル%で、エチレン含有量が高いものであ
る。
また、数平均分子量400〜3000のアククチツクポ
リプロピレン(プロピレン100モル%)を無水マレイ
ン酸と反応させると、200〜250°C16時間で無
水コハク酸基を12〜17%含有する変性体が得られ、
これは油溶性の界面活性剤およびモーター油添加物とし
ての用途が提案されている(ポリマーダイジェスト =
U94  (1984)。
また、アククチツクプロピレン−エチレン共重合体は、
公知であり、一般にプロピレン−エチレンブロック共重
合体の製造過程でアククチツク部分として、溶剤抽出に
よって分離副生されるヘプタ7町溶部分を主体とするエ
チレン含量が5〜50重世%のもので、三塩化チタンと
有機アルミニウム化合物を含む触媒の存在下にプロピレ
ンを重合し、次にプロピレン重合体存在下でエチレンと
プロピレンを共重合させ、この重合体を脂肪族炭化水素
溶媒で抽出した可溶性重合体の部分であるという記載が
ある(特開昭57−94032号公報)が、該アタクチ
ックプロピレン−エチレン共重合体の分子構造は、プロ
ピレンとエチレンの配列がブロック的になりやすく、副
生品としてのアククチツクポリマーは、品質のばらつき
が太き(、触媒残渣が多いという問題点を有している。
従って、本発明の目的は、各種樹脂の改質剤として、あ
るいは接着性、印刷性および染色性に優れた樹脂として
使用することができる改質された非晶質プロピレン−エ
チレン共重合体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段および作用]本発明者らは
、非晶質プロピレン−エチレン共重合体について種々検
討した結果、非晶質プロピレン−エチレン共重合体にお
けるエチレン成分、及び数平均分子量が、それぞれ特定
の範囲にあり、且つ不飽和カルボン酸誘導体が成分のグ
ラフト割合が特定範囲にあるものが、上記目的を達成し
得ることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたもので、 非晶質プロピレン−エチレン共重合体に炭素原子数3〜
10の不飽和カルボン酸、その酸無水物およびそのエス
テルからなる不飽和カルボン酸誘導体成分がグラフト共
重合した非晶質プロピレン−エチレン共重合体であって
、 (1)上記非晶質プロピレン−エチレン共重合体のプロ
ピレン成分が71〜95モル%およびエチレン成分が5
〜29モル%の範囲にあり、(2)上記非晶質プロピレ
ン−エチレン共重合体の数平均分子量が3500〜30
000の範囲にあり、 (3)上記不飽和カルボンMM導体成分のグラフト割合
が、上記非晶質プロピレン−エチレン共重合体の100
重量部に対して、0.1〜40重量部である ことを特徴とする改質された非晶質プロピレン−エチレ
ン共重合体 を提供するものである。
本発明の改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合
体における非晶質プロピレン−エチレン共重合体のプロ
ピレン成分の含有量が71〜95%、エチレン成分の含
有量が5〜29モル%の範囲にあり、より好ましくはエ
チレン成分の含有量が10〜25モル%である。エチレ
ン成分が5モル%未満では後述する不飽和カルボン酸誘
導体のグラフト化反応が困難であり、また29モル%を
超えると、反応系の粘度が高くなる。上記非晶質プロピ
レン−エチレン共重合体は、プロピレンとエチレンのラ
ンダム共重合反応によって目的生産することができる。
つまり、該非晶質プロピレン−エチレン共重合体は、実
質的に無脱灰プロセスが可能な高活性触媒を用いて、プ
ロピレンとエチレンとを高度にランダム共重合ネせる目
的生産によって製造されたものである。そして、1亥う
ンダム共重合体は沸騰n−へブタンによって抽出するこ
とができ、抽出される可溶性の非晶質プロピレン−エチ
レン共重合体の収率は、通常80重量%以上である。上
記目的生産に用いられる実質的に無脱灰プロセスが可能
な高活性触媒としては、たとえばマグネシウム成分に担
持させたチタン担持型固形触媒が挙げられる。該触媒の
使用量は、プロピレン1000〜100万g/g−Ca
t、の範囲が好ましく、より好ましくは1000〜50
万g/g−CaL、である。その他の反応条件として、
圧力1〜89 kg/cm”G 、反応温度10−10
0’C1反応時間lO〜240分が好ましい。
本発明の改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合
体は、その非晶質プロピレン−エチレン共重合体の数平
均分子量が3500〜30000の範囲にあり、より好
ましくは5000〜10000である。数平均分子量が
3500未満では、ポリマーとしての特性が発揮されず
、30000を超えると接着剤などとして用いるには粘
度等の物性」二好ましくない。尚、数平均分子量は、例
えば、ゲル・パーミェーション・クロマトグラフィ(G
PC)など周知の方法によって測定することができる。
 本発明の改質された非晶質プロピレン−エチレン共重
合体は、その非晶質プロピレン−エチレン共重合体に炭
素原子数3ないし10の不飽和カルボン酸、その酸無水
物およびそのエステルからなる不飽和カルボン酸誘導体
成分がグラフト共重合したものである。
上記不飽和カルボン酸誘導体成分の炭素原子数は3〜1
0の範囲であり、より好ましくは4〜8である。炭素原
子数が3未満ではポリマーへの着臭が強く、炭素数がl
Oを超えるとグラフト反応が起こりにくい。
而して、炭素原子数が3ないし10の不飽和カルボン酸
、その酸無水物およびそのエステルからなる不飽和カル
ボン酸誘導体としては、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン
酸、テトラヒドロフタル酸、ビシクロ(2,2,1)ヘ
プト−2−エン−5,6−ジカルボン酸等の不飽和カル
ボン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラ
コン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ビシクロ(2゜2
、l)ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物
等の不飽和カルボン酸の無水物、アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸モ
ノメチルフマール酸ジエチル、イタコン酸ジメチル、シ
トラコン酸ジエチル、テトラヒドロ無水フタル酸ジメチ
ル、ビシクロ(2,2,1)ヘプト−2−エン−5,6
−ジカルボン酸ジメチル等の不飽和カルボン酸のエステ
ルが挙げられる。これらの中でもマレイン酸、イタコン
酸またはこれらの無水物が好ましい。 本発明の改質さ
れた非晶質プロピレン−エチレン共重合体は、不飽和カ
ルボン酸誘導体成分のグラフト割合が、上記非晶質プロ
ピレン−エチレン共重合体の100重量部に対して、0
.1〜40重量部で、より好ましくは0.5〜20重量
部である。
0.1重量部未満では極性が不充分であり、40重量部
を超えるとグラフト反応によって製品を得ることが通常
困難である。
上記グラフト割合にある改質された非晶質プロピレン−
エチレン共重合体を得るためには、不飽和カルボン酸、
その酸無水物およびそのエステルからなる不飽和カルボ
ンMg導体の使用量は、非晶質プロピレン−エチレン共
重合体100重量部に対して0.1〜50重量部が好ま
しく、より好ましくは0.4〜40重量部である。0.
1重量部以下では、グラフト反応率が低く、50重量部
以上の使用は、反応率が一定値以上より増加しないので
無意味である。溶液状態でグラフト反応を行う場合には
、反応を容易に進行させるためにキシレン等の芳香族炭
化水素、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、アセトン等のケ
トン類の溶媒が好適に使用される。溶媒の使用にあたっ
ては、キソレンーアセトン系等の混合溶媒を採用するこ
ともできる。溶媒の使用量は、非晶質プロピレン−エチ
レン共重合体100部に対して、200〜1000部の
割合が好ましい。溶媒量が多すぎると反応器の大きなも
のを使用せざるを得なくなり、ン容媒匿が少なすぎると
グラフト反応速度が遅(なる場合がある。
不飽和カルボン酸、その酸無水物およびそのエステルか
らなる不飽和カルボン酸誘導体の分散は、溶媒と非晶質
プロピレン−エチレンの共存下で常温で30〜60分間
撹拌すると効果的である。このような分散状態系に、グ
ラフト反応を促進させるために、通常過酸化物が添加さ
れる。
過酸化物としては、例えば有機過酸化物が使用され、特
にその半減期が1分となる分解温度が120°C〜27
0℃の範囲のものが好ましく、このような有機過酸化物
としては、有機ペルオキシド、有機ベルエステルがあり
、より具体的には、例えば、ベンゾイルペルオキシド、
ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルベルオ」・
シト、ジーtert−ブチルペルオキシド、ジーter
 t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(ベルオキシヘンヅエート)ヘキシン−3,1,4
−ビス(tert  7’チルペルオキシイソプロピル
)ヘンゼン、ラウロイルペルオキシド、ter t−ブ
チルベルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(
tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、ter t−
プチルペルヘンゾエート、tart  7’チルベルフ
エニルアセテート、tert−プチルペルイソブチレ−
1・、terむ一ブチルペルー5ee−オクトエー1・
、tert−ブチルペルピバレート、クミルペルビバレ
ート、Ler L−ブチルパーオキシベンゾエートおよ
びter L−ブチルペルジエチルアセテートが挙げら
れる。
この中でも、ヘンシイルベルオキシド、ジーtar を
−ブチルペルオキシド、terL−ブチルパーオキシベ
ンゾエートが好適に使用される。
過酸化物の使用量は、非晶質プロピレン−エチレン共重
合体100部に対して、0.05〜IO部の範囲であり
、0.15〜8部が好ましい。
0.05部以下では、不飽和カルボン酸、その酸無水物
およびそのエステルからなる不飽和カルボン酸誘導体の
充分に反応させることが困難であり、]、0部以1では
非晶質プロピレン−エチレン共重合体の幹ポリマーの主
鎖切断等が起り、劣化が進行するので、好ましくない。
グラフト反応の温度は、115〜200 ’Cが望まし
く、反応温度が低すぎるとグラフト反応が進行困難とな
り、高すぎると、幹ポリマー分子の切断が起こったりす
る。反応時間は10分〜8時間、好ましくは3〜6時間
である。
過酸化物は、そのまま、あるいは有機溶剤に溶解せしめ
て反応系に全潰あるいは数回に分割して添加してもよい
が、非晶質プロピレン−エチレン共重合体、溶媒、無水
マレイン酸等の改質試剤が共存する系に添加することが
望ましい。
グラフト反応完了後は、通常未反応改質試剤を改質され
た非晶質プロピレン−エチレン共重合体から溶媒抽出に
より除去分離する方法が採用される。例えば、改質試剤
として無水マレイン酸を使用した場合は、無水マレイン
酸がアセトンに可溶という性質を利用して、未反応の無
水マレイン酸を改質された非晶質プロピレン−エチレン
共重合体から分離する。
このような改質された非晶質プロピレン−エチレン共重
合体は、各種樹脂の改質剤として、あるいは接着性、印
刷性および染色性に優れた特性の要求される各種樹脂と
して利用することができる。
一方、本発明の改質された非晶質ブロビレンーエヂレン
共重合体は、テーパースクリヱー型ニーダ−ルーダ−の
ような特殊な押出機を用いて、未改質の非晶質プロピレ
ン−エチレン共重合体、過酸化物および無水マレイン酸
、あるいは無水イタコン酸のような改質剤を溶媒下で押
出混練することによって製造することも可能である。
この場合は、操作が簡便であるものの、グラフト率が低
い。
以下、新規な改質された非晶質プロピレン−エチレン共
重合体を実施例により具体的に説明するが、本発明はこ
れら実施例によって何ら制限を受けるものではない。
〔実施例〕
実施例1 ■未改質の非晶質プロピレン−エチレン共重合体の製造 まず、撹拌機付きの内容積2Nのオートクレーブ内にフ
グ不シウム成分に1旦持させたチタン(旦持型触媒固体
成分31ig(チタン含有15.2wL%)を封入した
ガシスンンブルを取り付けた後、オートクレーブ内の空
気を窒素で置換した。次いで、トリエチルアルミニウム
1.2ミリモルのn−へブタン?a?a 1.5 mを
オートクレーブに仕込んだ後、水素ガスをl kg/c
d −G、 エチレンをl l kg/cd −G、液
体プロピレン1100dをオートクレーブに導入してオ
ートクレーブを県蕩させた。その後オートクレーブ内容
物を65°Cに昇温後、撹拌を開始して上記ガラスアン
プルを破砕し、同温度で1時間プロピレンとエチレンの
共重合反応を行った。
重合反応終了後、未反応のプロピレンを放出し、杓12
の「1−へブタンを導入して撹1↑し、ローへブタン反
応混合物を取り出した。このn−へブタン反応lri合
物をロータリーエバポレーターに仕込み、加熱下でn−
へブタンを蒸留除去した。
得られた共重合体の生産量は、74000 g/g−C
at、hrであった。
この共重合体のプロピレン含有量は’II−NMI7で
分析したところ、84.8モル%、エチレン含f(遣は
15.2モル%であった。
この共重合体5gを精秤し、ソックスレー抽出器を用い
て沸騰n−へブタンで20時間抽出したところ、抽出さ
れた共重合体の量は94.2重量%であった。
得られた上記共重合体の数平均分子量をGPCにより測
定したところ、5800の値を得た■改質された非晶質
プロピレン−エチレン共重合体の製造 撹拌機付ガラス製のlNリアクターに上述の方法によっ
て製造した未改質の非晶質プロピレン−エチレン共重合
体300gを入れ、0.2 kg/cd ・Gの窒素雰
囲気下で0.1時間加圧した後、内部をIaitlgに
減圧するという操作を10回繰り返し、操作終了後はり
アクタ−内部を窒素雰囲気下に保持する。次にリアクタ
ーの内容物を160 ’Cに昇温し、2個の滴下ロート
に予め充填しである60°Cに加温した無水マレイン酸
15g、およびジーLerL〜ブチルペルオキシド3g
を3時間かけて徐々滴下した0滴下後、同温度で更に3
時間反応を行い、引き続きリアクターを180°C迄昇
温した。然る後、未反応の無水マレイン酸を除去するた
めに0.5 aallgに減圧し、その減圧下にリアク
ターを保持した。無水マレイン酸を除去した後、反応生
成物にアセトン11を加えて、50°Cに加熱し、反応
生成物を充分に洗浄後、分離した。この操作を3回繰り
返し、改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合体
を得た。
改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合体の赤外
線スペクトルを測定した結果、1785(・「1と18
60cm−’に無水マレイン酸に起因する明瞭なピーク
が観察され、共重合体中に無水マレイン酸が導入されて
いることが判明した。
更に、赤外線スペクトルにより定量分析を行った結果、
改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合体中の無
水マレイン酸成分のグラフト率(共重合体100部に対
してグラフトされた無水マレイン酸の重量百分率)(グ
ラフト割合)は3.6%であった。また、GPCによる
数平均分子量は、5860であった。
実施例2 本実施例では、改質された非晶質プロピレン−エチレン
共重合体を次、の如く製造した。
無水マレイン酸の仕込量を30.にした以外は、実施例
1と同様にして改質された非晶質プロピレン−エチレン
共重合体の製造を行った。
無水マレイン酸のグラフト率は、6.9%であった。
実施例3 本実施例では、改質された非晶質プロピレン−エチレン
共重合体を次の如く製造した。
実施例1で製造した未改質の非晶質プロピレン−エチレ
ン共重合体80g、無水マレイン酸32g、キシレン6
00成をllのりアククー内に加え、内部を充分に窒素
置換した。次いで内容物を+20°Cに昇温し、アセト
ンとキンレンの1=1?li合溶媒80−にベンゾイル
ペルオキ2ド8含む溶液を1時間かけて滴下した。その
後、120°Cで4時間反応させた後、反応生成物にア
セトン800−を加えて、反応生成物を充分洗浄し、未
反応の無水マレイン酸を除去した。
このようにして得られた改質された非晶質プロピレン−
エチレン共重合体中の無水マレイン酸のグラフト率は、
2.62%であった。
実施例4 本実施例では、改質された非晶質プロピレン−エチレン
共重合体を次の如く製造した。
チーバースクリエラ型ニーダールーグー(笠松化工研究
所製)を用いて、実施例1で製造した未改質のプロピレ
ン−エチレン共重合体に対して、無水イタコン酸0.4
phr, t e r t−プチルバーオキシヘンゾエ
ーL 0. 2 phrの割合に混合し、173°Cの
温度下で溶融混練することによって、グラフト反応を行
った。反応生成物は、熱バラキシレンで溶融させた後、
アセトンで再沈する操作を3回反復することによって得
た。洗浄して得られた反応生成物は、60°Cの真空乾
PJ器で20時間乾燥させることにより、改質された非
晶質プロピレン−エチレン共重合体として得られた。こ
のようにして得られた非晶質プロピレン−エチレン共重
合体の赤外線スペクトルは、1794cm−’に無水・
イタコン酸に起因するピークが観察された。
赤外線スペクトルにより定量分析を行った結果、上記改
質された非晶質プロピレン−エチレン共重合体中の無水
イタコン酸のグラフト率は、0,15%であった。
使用例1 次に、上述の如くして得られた各実hm例の改質された
非晶質プロピレン−エチレン共重合体のホントメルト接
着剤としての性能を次の如く試験した。
市販のIfさ25μのPETフィルム(九−紙工業社製
マイラーシート)の上に熔融した実施例1の改質された
非晶質プロピレン−エチレン共重合体を60μの)7さ
で塗布した。
この」二に厚さ25μのPETフィルムを重ね、120
°C13kg/c4.10秒間のプレス条件下でホント
メルト接着を行って、積層フィルムのサンプルを試作し
た。この貼り合わせフィルムは25wallの短冊状に
切断し、Tピール法による剥離試験を行った。その剥離
速度300 m/sinの条件下でのサンプルの接着強
度を測定した結果、25°Cに於ける接着強度は、4.
0廟/ 25 wrであった。
また、比較例として未改質の非晶質プロピレン−エチレ
ン共重合体のホントメルト接着剤としての性能を試験し
た。該試験は、実施例1で得られた未改質の非晶質プロ
ピレン−エチレン共重合体を用いた以外は、使用例1と
同様の操作を行って、接着強度を測定したところ、接着
強度は0.1であった。
上記結果からも明らかな如く、本実施例の改質された非
品質プロピレン〜エチレン共重合体は未改質の非晶質プ
ロピレン−エチレン共重合体に比較して格段にt1着強
度が向上していることが判る。
使用例2〜4 実施例2〜4に於ける改質された非晶質プロピレン−エ
チレン共重合体を用いた以外は、使用例1と全く同様に
して積層フィルムを作成し、25°Cに於ける接@強度
を測定し、次の表に示す値を得た。
これらの結果から明らかな如く、実施例2〜4について
も実施例1と同様接着強度が格段に向上していることが
判る。
〔発明の効果〕
本発明の改質された非晶質プロピレン−エチレン共重合
体は、各種樹脂の改質剤として、あるいは接着性、印刷
性および染色性に優れた樹脂とし使用することができる

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 非晶質プロピレン−エチレン共重合体に炭素原子数3〜
    10の不飽和カルボン酸、その酸無水物およびそのエス
    テルからなる不飽和カルボン酸誘導体成分がグラフト共
    重合した非晶質プロピレン−エチレン共重合体であって
    、 (1)上記非晶質プロピレン−エチレン共重合体のプロ
    ピレン成分が71〜95モル%およびエチレン成分が5
    〜29モル%の範囲にあり、 (2)上記非晶質プロピレン−エチレン共重合体の数平
    均分子量が3500〜30000の範囲にあり、 (3)上記不飽和カルボン酸誘導体成分のグラフト割合
    が、上記非晶質プロピレン−エチレン共重合体の100
    重量部に対して、0.1〜40重量部である ことを特徴とする改質された非晶質プロピレン−エチレ
    ン共重合体。
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