JPH01280610A - アルコール燃料エンジンの潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、カッリンの代用として８０％高濃度のアル
コール乃至濃度１００％のニートアルコールを燃料とし
て用いるアルコール燃料エンジンの潤滑装置に関する。

（従来技術） 従来、エンジンの潤滑装置としては、例えば実開昭６１
−１０３５１．４号公報に記載の潤滑装置がある。

ずなわち、オイルパンのオイル中にオイルストレーナを
浸漬し、このオイルストレーナを介して汲」二りたオイ
ルをオイルポンプによりシリンタブ１コック側通路とシ
リンタヘッド側通路とに送給し、」二連のシリンタブロ
ック側通路のオイルをクランク軸内のオイル孔に導ひい
てクランク軸の軸受部およびコネクヂンクロッドの軸受
部を潤滑すると共に、シリンタライナ内壁にオイルを噴
出するオイルジェットを形成し、また上述のシリンタヘ
ッド側通路をカム軸内のオイル孔に導ひいてカム軸の軸
受部を潤滑ずべく構成したカンリンエンジンの潤滑装置
である。

このようなカッリンエンジンの場合においては、カッリ
ンがビス）−クランクの摺動部に介在するオイルを希釈
するものの、オイル粘度が若干低下する程度であり、上
述の摺動部に介在するオイルを洗い流すには至らない。

加えて、カッリンそれ自体には若干の自己潤滑性かある
ためシリンタライナとピストンリンクとの間の油膜切れ
には何等間題は生じない。

しかし、近年開発が進められているアルコール燃料エン
ジンは、メタノール（ＣＨ３０）■、沸点６４．５１℃
）、エタノール（ＣＨ３，ＣＨ２Ｏト■、沸点７８．３
２℃）、ＴＢＡ（ターシャリ−ブチルアルコール、沸点
８２．８℃）、ＭＴＢＥ（メチル・テトラ・ブチル・エ
ーテル、沸点５５゜３℃）等のアルコールを燃料として
用いる関係上、斯る燃料（特に未然アルコール）のオイ
ルに対する油溶性がなく、シリンダライナ上の油膜を洗
い流して、シリンダライナとピストンリングとが金属接
触して、シリンダライナに摩耗が生ずる問題　。

点を有していた。

（発明の目的） この発明は、クランク、ピストン系へ送給されるオイル
の粘度を増大させることで、シリンダライナとピストン
リングとの間の油膜形成を確実に行なうことができて、
シリンダライナの摩耗を防止することができるアルコー
ル燃料エンジンの潤滑装置の提供を目的とする。

（発明の構成） この発明は、オイルを動弁系へ送給する第１オイル供給
通路と、オイルをクランク、ピストン系ｌ＼送給する第
２オイル供給通路とを設け、上記第２オイル供給通路の
中途部のみに、オイルの粘度を増大させる粘度増大手段
を介設したアルコール燃料エンジンの潤滑装置であるこ
とを特徴とする。′（発明の効果） この発明によれば、クランク、ピストン系に送給される
第２オイル供給通路のオイルは、同通路に介設した粘度
増大手段によりオイル粘度が増大するので、この粘度の
増大により油膜形成力が強化されて、未燃アルコールに
よる油膜の洗い流しを防止して、シリンダライナとピス
トンリングとの間に確実に油膜を形成することができ、
この結果、シリンダライナの摩耗を防止することができ
る効果かある。

（実施例） この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面はアルコール燃料エンジンの潤滑装置を示し、第１
図、第２図において、アルコール燃料エンジン１のオイ
ルパン２内にオイル３を貯溜すると共に、このオイル３
中にオイルストレーナ４を浸漬している。

また、クランク軸５によって駆動されるオイルポンプ６
を設け、このオイルポンプ６の吸込側と上述のオイルス
トレーナ４との間をオイル吸込管７で接続している。

さらに、上述のオイルポンプ６の吐出側にはオイル吐出
管８を接続すると共に、このオイル吐出管８から分岐し
た分岐管９にはオイルプレッシャレギュレータ１０を接
続している。

一方、アルコール燃料エンジン１におけるシリンタブロ
ック外面にはオイルフィルタ１１を取付け、このオイル
フィルタ１１のオイル人口１１ａに上述のオイル吐出管
８を連通接続し、浄化オイル出口１１ｂにはメインオイ
ル通路１２を接続している。

そして、このメインオイル通路１２を分岐点１３におい
て動弁装置１４潤滑用の第１オイル供給通路１５と、ク
ランク軸５およびピストン１６潤滑用の第２オイル供給
通路１７とに分岐している。

上述の第２オイル供給通路１７の中途部を、アルコール
燃料エンジン１外方に導出し、この導出部にはオイル３
の粘度を増大させる粘度増大手段としてのオイルクーラ
１８を介設している。

また、上述の第２オイル供給通路１７の先端には、クラ
ンク軸５の軸方向に延びるメイン流路１９を連通ずると
共に、このメイン流路１９から分岐さぜな分岐路２０・
・・を介してクランク軸５内のオイル通路２１にオイル
３を送給すべく構成している。

さらに、上述のオイル通路２１に連通し、シリンダライ
ナとピストンリングとの間にオイルを噴出するオイルジ
ェット２２・・・を気筒相当数形成している。

一方、前述の第１オイル供給通路１５の先端には、ロッ
カーシャフト内に該シャフトの軸方向に沿って形成した
オイル孔２３．２３を連通ずると共に、２つのオイル孔
２３．２３を連通ｌ？８２４で互いに連通させている。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

オイル３の粘度はエンジン温くオイルパン油温）に支配
され、高油時には粘度が低下する傾向にあるか、オイル
ポンプ６、オイル吐出管８、オイルフィルタ１１、メイ
ンオイル通路１２を介してクランク、ビス１〜ン系側の
第２オイル供給通路１７に送給されるオイル３は、該第
２オイル供給通路１７の中途部のみに介設したオイルク
ーラ１８により冷却されて、粘度が増大する。

このようにして粘度の増大したオイル３かメイン流路１
つ、分岐路２０、オイル通路２１、オイルジェット２２
を介して各軸受部とシリンダクイナおよびピストンリン
グ間等の被潤滑部に供給されるので、オイル３の油膜形
成力が強化され、未燃アルコールにより油膜の洗い流し
を防止して、特にシリンタライナとビス１〜ンリンクと
の間に確実に油膜を形成することができ、この結果、シ
リンタライナの摩耗を防止することかできる効果かある
６ 一方、動弁装置１４に対しては動弁系側の第１オイル供
給通路１５からオイルクーラ１８を介さない状態でオイ
ル３が送給される。

カム、ロッカ摺動面は境界領域（金属接触領域）の潤滑
状態にあり、ここでは高温下において摩耗防止剤（ジア
ルキル・ジチオリン酸亜鉛）か分解し、上述の摺動面に
活性被膜を形成し、この活性被膜が動弁系摩耗防止の作
動を奏するので、動弁系においては添加剤の活性の面で
油温か高いことが望ましい。

上述の第１オイル供給通路１５から動弁装置１４のオイ
ル孔２３．２３に送給されるオイル３は、オイルクーラ
１８で冷却されることなくエンジン温（オイルパン油温
）に支配された状態であるから、活性被膜か良好に形成
されて、動弁系の摩耗を防止することかできる。

この発明の構成と、」一連の実施例との対応において、 この発明の粘度増大手段は、実施例のオイルクーラ１８
に対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、 第１図はアルコール燃料エンジンの潤滑装置を示す斜視
図、 第２図は油圧回路図である。 １５・・・第１オイル供給通路 １７・・・第２オイル供給通路 １８・・・オイルクーラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）オイルを動弁系へ送給する第１オイル供給通路と
   、オイルをクランク、ピストン系へ 送給する第２オイル供給通路とを設け、 上記第２オイル供給通路の中途部のみに、 オイルの粘度を増大させる粘度増大手段を 介設した アルコール燃料エンジンの潤滑装置。