JPH01279699A - スピーカ用振動板の製造方法 - Google Patents
スピーカ用振動板の製造方法Info
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- JPH01279699A JPH01279699A JP11014788A JP11014788A JPH01279699A JP H01279699 A JPH01279699 A JP H01279699A JP 11014788 A JP11014788 A JP 11014788A JP 11014788 A JP11014788 A JP 11014788A JP H01279699 A JPH01279699 A JP H01279699A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明はスピーカ用振動板の製造方法に関するもので
ある。
ある。
スピーカ用振動板は比弾性率E/ρ(E:ヤング率、ρ
:重密度が大きいこと、即ち剛性率が大きく軽量である
ことが望ましく、従来より材料、形状および製造方法が
種々検討されている。例えば振動板材料として、特に中
高音用スピーカにおいては軽金属(アルミニウム、アル
ミニウム合金、チタン、チタン合金)が多用されている
。このような軽金属振動板の製造方法としてはプレス成
形が適用され、比較的簡単かつ安価に、大量に製造する
ことができる。しかし」二記の軽金属以上の特性を有す
るセラミックス振動板の製造においては、焼結したセラ
ミックス板は伸延性が少なく、上記金属のようにプレス
加工することは困難であり、またセラミックス粉体をプ
レスして焼成する方法では、振動板に利用できる程度の
薄い板厚のものを変形せずに製造することは困難である
。
:重密度が大きいこと、即ち剛性率が大きく軽量である
ことが望ましく、従来より材料、形状および製造方法が
種々検討されている。例えば振動板材料として、特に中
高音用スピーカにおいては軽金属(アルミニウム、アル
ミニウム合金、チタン、チタン合金)が多用されている
。このような軽金属振動板の製造方法としてはプレス成
形が適用され、比較的簡単かつ安価に、大量に製造する
ことができる。しかし」二記の軽金属以上の特性を有す
るセラミックス振動板の製造においては、焼結したセラ
ミックス板は伸延性が少なく、上記金属のようにプレス
加工することは困難であり、またセラミックス粉体をプ
レスして焼成する方法では、振動板に利用できる程度の
薄い板厚のものを変形せずに製造することは困難である
。
そこで高いE/ρ値を有するセラミックス振動板の製造
方法の一つとして、プラズマ溶射を利用し、セラミック
ス、金属あるいはこれらの混合物からなる皮膜を形成し
て、この皮膜を高温で焼成するものがある(特開昭6l
−161099)。
方法の一つとして、プラズマ溶射を利用し、セラミック
ス、金属あるいはこれらの混合物からなる皮膜を形成し
て、この皮膜を高温で焼成するものがある(特開昭6l
−161099)。
以下この従来例について説明する。まず第1図に示すプ
ラズマ溶射装置を用いて振動板形状を有する皮膜が製造
される。すなわち、溶射装置(1)において電極(la
)とノズル(1b)の間に間隙(1c)に窒素あるいは
アルゴンガスと適量の水素ガスを混ぜた混合ガスを導入
し、電力を加えることにより混合ガスを電離して、プラ
ズマ炎(1d)を発生させる。このプラズマ炎(1d)
は高温、高速となり、この炎の中に振動板材料である溶
射粉体(2)を供給口(3)から投入すれば容易に溶融
し、高速で所望振動板形状を有する型(4)に衝突して
付着、固化し、皮膜(5)が形成できる。この皮膜(5
)を型(4)より分離し、溶射粉単体からなる皮膜(5
)を得る。
ラズマ溶射装置を用いて振動板形状を有する皮膜が製造
される。すなわち、溶射装置(1)において電極(la
)とノズル(1b)の間に間隙(1c)に窒素あるいは
アルゴンガスと適量の水素ガスを混ぜた混合ガスを導入
し、電力を加えることにより混合ガスを電離して、プラ
ズマ炎(1d)を発生させる。このプラズマ炎(1d)
は高温、高速となり、この炎の中に振動板材料である溶
射粉体(2)を供給口(3)から投入すれば容易に溶融
し、高速で所望振動板形状を有する型(4)に衝突して
付着、固化し、皮膜(5)が形成できる。この皮膜(5
)を型(4)より分離し、溶射粉単体からなる皮膜(5
)を得る。
この皮膜(5)は溶射皮膜であるため溶融粉体粒子の大
部分は機械的に堆積しており、結合力が弱い。
部分は機械的に堆積しており、結合力が弱い。
その結果密度ρは低いが、ヤング率Eが低く、振動板に
要求される高いE/ρ値を得ることができない。
要求される高いE/ρ値を得ることができない。
そこで従来は第9図に示すカーボン円筒(11)に皮膜
(5)を入れ、これを真空あるいはアルゴン雰囲気にし
た容器(12)に入れ、高周波誘導加熱ヒータ(13)
により1000〜2300℃で60分間焼成している。
(5)を入れ、これを真空あるいはアルゴン雰囲気にし
た容器(12)に入れ、高周波誘導加熱ヒータ(13)
により1000〜2300℃で60分間焼成している。
この焼成を行うことにより、皮膜粒子間の結合が強くな
り、高いE/ρ値を有する振動板が得られる。
り、高いE/ρ値を有する振動板が得られる。
しかしながら0.1〜0.5kg/cJアルゴン雰囲気
、2100℃で焼成したもののE/ρ値は約9X10”
cJ/5ee2であり、一般に用いられているチタンの
E/ρ値、2.4 X 10” cK / sec′に
比較して優れているが、7B躬に用いる84C粉の理論
値は18X]O”a(/5ec7てあり、この値に比較
すれば約50%と小さいという問題点があった。
、2100℃で焼成したもののE/ρ値は約9X10”
cJ/5ee2であり、一般に用いられているチタンの
E/ρ値、2.4 X 10” cK / sec′に
比較して優れているが、7B躬に用いる84C粉の理論
値は18X]O”a(/5ec7てあり、この値に比較
すれば約50%と小さいという問題点があった。
この発明は、上記問題点を解決するため、より高いE/
ρ値を得ることかできるスピーカ用振動板の製造方法を
提供することを目的とする。
ρ値を得ることかできるスピーカ用振動板の製造方法を
提供することを目的とする。
この発明は、セラミックス、金属またはこれらの混合物
からなる振動板材料を溶射粉体として、振動板形状を有
する型に溶射し、堆積させて皮膜を形成し、その皮膜を
単独に取り出し、その皮膜を必要により焼成し、それを
さらに高温静水圧プレス(以下、IIIPという)処理
を行うことにより、スピーカ用振動板を製造する方法で
ある。
からなる振動板材料を溶射粉体として、振動板形状を有
する型に溶射し、堆積させて皮膜を形成し、その皮膜を
単独に取り出し、その皮膜を必要により焼成し、それを
さらに高温静水圧プレス(以下、IIIPという)処理
を行うことにより、スピーカ用振動板を製造する方法で
ある。
一3=
この発明においては、溶融によって形成した皮膜をグラ
ファイトヒータ等により加熱し、アルゴン、窒素等のガ
スにより周囲から−様な圧力いわゆる静水圧でプレスす
るため、振動板の形状に限定されることなく、皮膜の粒
子間の結合力が増し、皮膜中の粒子間および粒子中に含
まれる気孔が減少して、皮膜のE/ρ値が向上する。
ファイトヒータ等により加熱し、アルゴン、窒素等のガ
スにより周囲から−様な圧力いわゆる静水圧でプレスす
るため、振動板の形状に限定されることなく、皮膜の粒
子間の結合力が増し、皮膜中の粒子間および粒子中に含
まれる気孔が減少して、皮膜のE/ρ値が向上する。
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図〜第8図はこの発明の一実施例を示すものである。ス
ピーカ用振動板は第1図に示すプラズマ溶射装置(1)
を用い、まず振動板形状を有する皮膜が製造される。溶
射装置(1)は電極(1a)とノズル(1b)を有し、
その電極(1a)とノズル(1b)の間隙(1c)に窒
素ガスあるいはアルゴンガス中に適当量の水素ガスを混
合したガスを導入する。そして」二記電極(1a)とノ
ズル(1b)間に端子に接続した電源から電力を加える
ことにより、上記の混合ガスは電離されプラズマ炎(1
,d )となる。このプラズマ炎(1d)は高温、高速
となる。従ってこの中に=4− 振動板材料である溶射粉体、この実施例では炭化硼素(
以下B、Cと呼ぶ)(2)を供給口(3)から投入すれ
ば容易に溶融し、高速で所望の振動板形状を有する型(
4)に衝突して付着、固化堆積し、皮膜(5)が形成で
きる。なおこのようにして形成した皮膜(5)は予め型
(4)の表面を平滑にし、その材質を適当に選定するこ
とにより、型(4)から容易に離型することができる。
図〜第8図はこの発明の一実施例を示すものである。ス
ピーカ用振動板は第1図に示すプラズマ溶射装置(1)
を用い、まず振動板形状を有する皮膜が製造される。溶
射装置(1)は電極(1a)とノズル(1b)を有し、
その電極(1a)とノズル(1b)の間隙(1c)に窒
素ガスあるいはアルゴンガス中に適当量の水素ガスを混
合したガスを導入する。そして」二記電極(1a)とノ
ズル(1b)間に端子に接続した電源から電力を加える
ことにより、上記の混合ガスは電離されプラズマ炎(1
,d )となる。このプラズマ炎(1d)は高温、高速
となる。従ってこの中に=4− 振動板材料である溶射粉体、この実施例では炭化硼素(
以下B、Cと呼ぶ)(2)を供給口(3)から投入すれ
ば容易に溶融し、高速で所望の振動板形状を有する型(
4)に衝突して付着、固化堆積し、皮膜(5)が形成で
きる。なおこのようにして形成した皮膜(5)は予め型
(4)の表面を平滑にし、その材質を適当に選定するこ
とにより、型(4)から容易に離型することができる。
この実施例ではドームの外径60mm、厚み140μm
、重さ1.5g、理論密度の約85%の2.1.4g/
ciのρのものが形成できた。この皮膜(5)は後述す
るように、B4C粒子の大部分が機械的に堆積している
だけであるため、粒子間の結合が弱く、E / p値は
3 X 10” ’ al / 5ee2と低い。
、重さ1.5g、理論密度の約85%の2.1.4g/
ciのρのものが形成できた。この皮膜(5)は後述す
るように、B4C粒子の大部分が機械的に堆積している
だけであるため、粒子間の結合が弱く、E / p値は
3 X 10” ’ al / 5ee2と低い。
そこでE/ρ値を向上させるために、続いて焼成工程を
行う。すなわち第2図に示すように、上記プラズマ溶射
により形成した皮膜(5)を適当な治具(10)にセン
トし、焼成炉を兼ねるHIP装置の高圧容器(6)の中
に入れ、この容器(6)内を排気口(7)より真空排気
した後、クラファイトであるヒータ(8)により加熱し
、約500℃に達した時点でガ−6= ス供給1コ(9)よりアルゴンガスを導入する。その後
ヒータ(8)により所望の温度に10℃/分の昇温速度
で昇温し、所望の温度で約1時間保持した後に冷却する
焼成工程を行う。なおこの間のアルゴンガスの圧力は0
.1〜0.5kg/fflに保持した。この焼成を行っ
た振動板は、後述するように皮膜の収縮はほとんど生じ
ず、ヤング率が向上するため、かなりE/ρ値が向上し
た。
行う。すなわち第2図に示すように、上記プラズマ溶射
により形成した皮膜(5)を適当な治具(10)にセン
トし、焼成炉を兼ねるHIP装置の高圧容器(6)の中
に入れ、この容器(6)内を排気口(7)より真空排気
した後、クラファイトであるヒータ(8)により加熱し
、約500℃に達した時点でガ−6= ス供給1コ(9)よりアルゴンガスを導入する。その後
ヒータ(8)により所望の温度に10℃/分の昇温速度
で昇温し、所望の温度で約1時間保持した後に冷却する
焼成工程を行う。なおこの間のアルゴンガスの圧力は0
.1〜0.5kg/fflに保持した。この焼成を行っ
た振動板は、後述するように皮膜の収縮はほとんど生じ
ず、ヤング率が向上するため、かなりE/ρ値が向上し
た。
しかし、さらにE/ρを向上させるため、続いてHI
P処理を行った。 この工程は上記と同様に振動板を旧
P装置の高圧容器(6)内にセットして真空排気後、温
度を10°C/分で」二げながらアルゴンガスを導入し
、所望の温度で約1000kg/cJに調整し、約1−
時間のHIP処理を行った後、降温、降圧させ、250
℃以下の温度で皮膜(5)を取り出し、スピーカ用振動
板とした。なおこの製造においてE/ρ値の測定および
組織の観察のために7cmX1cmXO,14mmの短
冊状試料を作成し、ドーム振動板と同じ処理を行った。
P処理を行った。 この工程は上記と同様に振動板を旧
P装置の高圧容器(6)内にセットして真空排気後、温
度を10°C/分で」二げながらアルゴンガスを導入し
、所望の温度で約1000kg/cJに調整し、約1−
時間のHIP処理を行った後、降温、降圧させ、250
℃以下の温度で皮膜(5)を取り出し、スピーカ用振動
板とした。なおこの製造においてE/ρ値の測定および
組織の観察のために7cmX1cmXO,14mmの短
冊状試料を作成し、ドーム振動板と同じ処理を行った。
各工程における皮膜の組織およびE/ρ値特性の変化に
ついて第3図ないし第8図により説明する。第3図ない
し第5図の(a)は各工程における皮膜(5)の組織を
表わす図、(b)はその拡大図、第6図ないし第8図は
焼成温度とE/ρ値の関係を表わす関係図である。
ついて第3図ないし第8図により説明する。第3図ない
し第5図の(a)は各工程における皮膜(5)の組織を
表わす図、(b)はその拡大図、第6図ないし第8図は
焼成温度とE/ρ値の関係を表わす関係図である。
さて溶射した後の未処理の皮膜は第3図に示すようにB
4C粒子A、、B、Cの大部分が機械的に堆積しただけ
の状態であるため、粒子間たとえばA、B、C,D、E
間の結合が弱く、一部の閉塞孔fと多数の貫通孔gが存
在するためE/ρ値は小さい。振動板としてはE/ρ値
が大きいことが望ましいため、先述したとおり焼成を行
った。第4図は0.1〜0.5kg/a#アルゴンガス
中、19000Cで焼成した状態を表わしており、図に
見られるように焼成により、114G粒子A、B、C,
D、E間の焼結か進む。粒子の接触部Xに少しの貫通孔
g1や閉塞孔1.が発生するが、粒子間の結合力は大幅
に強くなった。なお元々存在した貫通孔gや閉塞孔fは
ほとんど減少しなかった。そのため皮膜の収縮、密度の
変化はなかった。その結果この条件で焼成したものは未
処理試料に比較し、E/ρ値が約2.8倍の約8.4
X 10” a+f / 5ec2になった。第6図に
焼成温度とE/ρ値の関係を示す。
4C粒子A、、B、Cの大部分が機械的に堆積しただけ
の状態であるため、粒子間たとえばA、B、C,D、E
間の結合が弱く、一部の閉塞孔fと多数の貫通孔gが存
在するためE/ρ値は小さい。振動板としてはE/ρ値
が大きいことが望ましいため、先述したとおり焼成を行
った。第4図は0.1〜0.5kg/a#アルゴンガス
中、19000Cで焼成した状態を表わしており、図に
見られるように焼成により、114G粒子A、B、C,
D、E間の焼結か進む。粒子の接触部Xに少しの貫通孔
g1や閉塞孔1.が発生するが、粒子間の結合力は大幅
に強くなった。なお元々存在した貫通孔gや閉塞孔fは
ほとんど減少しなかった。そのため皮膜の収縮、密度の
変化はなかった。その結果この条件で焼成したものは未
処理試料に比較し、E/ρ値が約2.8倍の約8.4
X 10” a+f / 5ec2になった。第6図に
焼成温度とE/ρ値の関係を示す。
E/ρ値は1200℃より急激に増加し、温度が」−昇
するにつれてB4C粒子間の焼結反応が強くなってくる
ため、E/ρ値はJ二昇し、2100°Cで未処理品の
約3倍の9 X 10” aK / 5ee2となった
。この焼成振動板はE/ρ値が大幅に向上し、変形も少
なく実用化できるものであるが、ざらにE/ρ値を」二
げるため、HIP処理を行った。第5図は1900℃で
焼成した後の試料について、アルゴンガス中1800°
C1]000kg/aJでII I +)処理した状態
を示している。第5図に示すように、前述した焼成によ
り粒子たとえばB、Cは焼結して一体化しているため、
l+IP処理な行うと粒子B、Cの周囲から圧力がかか
り、粒子B、C間の境界Yをプレスすることができる。
するにつれてB4C粒子間の焼結反応が強くなってくる
ため、E/ρ値はJ二昇し、2100°Cで未処理品の
約3倍の9 X 10” aK / 5ee2となった
。この焼成振動板はE/ρ値が大幅に向上し、変形も少
なく実用化できるものであるが、ざらにE/ρ値を」二
げるため、HIP処理を行った。第5図は1900℃で
焼成した後の試料について、アルゴンガス中1800°
C1]000kg/aJでII I +)処理した状態
を示している。第5図に示すように、前述した焼成によ
り粒子たとえばB、Cは焼結して一体化しているため、
l+IP処理な行うと粒子B、Cの周囲から圧力がかか
り、粒子B、C間の境界Yをプレスすることができる。
その結果、粒子B、C間の結合力は増し、また焼成時に
発生していた閉塞孔f1も小さく f2となる。なお元
々存在していた貫通孔gおよび焼成時に発生した貫通孔
C4には圧力が加わらないため、皮膜全体の収縮、密度
はほとんど変化しない(密度増加約」%)。すなわち密
度の増加がほとんど伴わす、ヤング率は大幅に増加する
ため、E/ρ値は増加する。この処理を行ったものは第
7図に示すように、未処理品に比較してE/ρ値は約3
.8倍の1.1.4X10”−cn?/5ee2となっ
た。
発生していた閉塞孔f1も小さく f2となる。なお元
々存在していた貫通孔gおよび焼成時に発生した貫通孔
C4には圧力が加わらないため、皮膜全体の収縮、密度
はほとんど変化しない(密度増加約」%)。すなわち密
度の増加がほとんど伴わす、ヤング率は大幅に増加する
ため、E/ρ値は増加する。この処理を行ったものは第
7図に示すように、未処理品に比較してE/ρ値は約3
.8倍の1.1.4X10”−cn?/5ee2となっ
た。
第7図は旧P処理した時のE/ρ値の関係を示しており
、縦軸にE/ρの相対比、横軸に焼成温度をとり、l[
P処理温度をパラメータとして、各々の試料について示
している。圧力は]000kg/c+(で、カスはアル
ゴンである。なお参考のために焼成のみのE/ρ値につ
いても曲線(a)で示している。第7図から明らかなよ
うに、 1300℃の旧P処理ではあまり効果はみられ
ないが、 1500℃のII I l)処理を行うと、
]OOO’Cで焼成したものについては、未処理品に比
較しE/ρ値は2.5倍となる。1800°C1200
0°CとIIIP温度を上げていくと、E/ρ値は増加
して行き、 2000°Cで焼成したものを2000°
C11,000kH/cnTでH丁+1処理したものは
、未処理品の約4倍の]、 2 X ]、 011Ci
l/ 5ec2となった(焼成品は2.8倍)。
、縦軸にE/ρの相対比、横軸に焼成温度をとり、l[
P処理温度をパラメータとして、各々の試料について示
している。圧力は]000kg/c+(で、カスはアル
ゴンである。なお参考のために焼成のみのE/ρ値につ
いても曲線(a)で示している。第7図から明らかなよ
うに、 1300℃の旧P処理ではあまり効果はみられ
ないが、 1500℃のII I l)処理を行うと、
]OOO’Cで焼成したものについては、未処理品に比
較しE/ρ値は2.5倍となる。1800°C1200
0°CとIIIP温度を上げていくと、E/ρ値は増加
して行き、 2000°Cで焼成したものを2000°
C11,000kH/cnTでH丁+1処理したものは
、未処理品の約4倍の]、 2 X ]、 011Ci
l/ 5ec2となった(焼成品は2.8倍)。
なお上記HIPIP処理もって焼成した試料について行
ったが、焼成とHIPIP処理時に行ってもE/ρ値の
向上がはかれた。この結果を第8図に示す。これは10
00℃よりアルゴンガスを]、000kg/dで加え、
各温度で1時間のI(IP処理を行った時のE/ρ値を
示している。また図中に比較のため0.1〜0.5kg
/a!アルゴンガス中で焼成した時の特性についても示
した。この第8図および第7図より明らかなように、焼
成ずみ試料を旧P処理する場合に比較し、E/ρ値は低
かったが、焼成品よりは大きくなった。この処理方法に
よれば、焼成ずみの試料を1(IP処理する場合に比較
して処理工程が少なくなり、経済的であるという利点が
ある。
ったが、焼成とHIPIP処理時に行ってもE/ρ値の
向上がはかれた。この結果を第8図に示す。これは10
00℃よりアルゴンガスを]、000kg/dで加え、
各温度で1時間のI(IP処理を行った時のE/ρ値を
示している。また図中に比較のため0.1〜0.5kg
/a!アルゴンガス中で焼成した時の特性についても示
した。この第8図および第7図より明らかなように、焼
成ずみ試料を旧P処理する場合に比較し、E/ρ値は低
かったが、焼成品よりは大きくなった。この処理方法に
よれば、焼成ずみの試料を1(IP処理する場合に比較
して処理工程が少なくなり、経済的であるという利点が
ある。
なお上記実施例では、加圧用ガスにアルゴンを用いたが
、場合によっては窒素ガスを用いることもできる。また
焼成工程についても、真空中あるいは窒素中でも可能で
ある。またHIP温度は1200℃以下ではあまり効果
が現われないので1300℃以上が望ましい。なお、圧
力は1000kg/aJの場合について示したが、圧力
を増加させる程短時間で結合力が増加するが、ガスが多
量に必要であり、特性、経済性を考慮して圧力を決める
必要がある。
、場合によっては窒素ガスを用いることもできる。また
焼成工程についても、真空中あるいは窒素中でも可能で
ある。またHIP温度は1200℃以下ではあまり効果
が現われないので1300℃以上が望ましい。なお、圧
力は1000kg/aJの場合について示したが、圧力
を増加させる程短時間で結合力が増加するが、ガスが多
量に必要であり、特性、経済性を考慮して圧力を決める
必要がある。
なお実施例では焼成工程はIIIP装置により行ったが
、他の焼成炉で行った後、HIP装置で処理することも
当然行える。また実施例では皮膜材料としてB4Cにつ
いて述へたが、 その他のセラミックス、金属あるいは
それらの複合材についても、条件を選ぶことでスピーカ
用振動板を製造することができる。
、他の焼成炉で行った後、HIP装置で処理することも
当然行える。また実施例では皮膜材料としてB4Cにつ
いて述へたが、 その他のセラミックス、金属あるいは
それらの複合材についても、条件を選ぶことでスピーカ
用振動板を製造することができる。
この発明は以上説明したとおり、セラミックス、金属ま
たはこれらの混合物からなる振動板材料を溶射用粉体と
して、振動板形状を有する型に溶射し、堆積させて皮膜
を形成する工程、その皮膜を単独に取り出して焼成する
工程、HIPIP処理工程を行うため、比弾性率の優れ
たスピーカ用振動板を製造できる効果がある。
たはこれらの混合物からなる振動板材料を溶射用粉体と
して、振動板形状を有する型に溶射し、堆積させて皮膜
を形成する工程、その皮膜を単独に取り出して焼成する
工程、HIPIP処理工程を行うため、比弾性率の優れ
たスピーカ用振動板を製造できる効果がある。
第1図は従来およびこの発明の一実施例に係わるプラズ
マ溶射装置を示す断面図、第2図は焼成炉を兼ねるHI
P装置を示す断面図、第3図ないし第5図の(a)は各
工程の皮膜の断面組織を示す模式図、(b)はそれぞれ
の部分拡大図、第6図ないし第8図は焼成温度とE/ρ
の関係図、第9図は従来例の焼成状態を示す断面図であ
る。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、(1)
はプラズマ溶射装置、 (2)は溶射粉体、(3)は供
給口、 (4)は型、(5)は皮膜、(6)は高圧容器
、(7)は排気口、(8)はヒータ、(9)はガス供給
口。 (10)は治具である。
マ溶射装置を示す断面図、第2図は焼成炉を兼ねるHI
P装置を示す断面図、第3図ないし第5図の(a)は各
工程の皮膜の断面組織を示す模式図、(b)はそれぞれ
の部分拡大図、第6図ないし第8図は焼成温度とE/ρ
の関係図、第9図は従来例の焼成状態を示す断面図であ
る。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、(1)
はプラズマ溶射装置、 (2)は溶射粉体、(3)は供
給口、 (4)は型、(5)は皮膜、(6)は高圧容器
、(7)は排気口、(8)はヒータ、(9)はガス供給
口。 (10)は治具である。
Claims (1)
- (1)セラミックス、金属またはこれらの混合物からな
る粉体を所望の振動板形状に溶射して皮膜を形成する工
程、その皮膜を単独に取りだす工程、および高温静水圧
プレス処理する工程よりなることを特徴とするスピーカ
用振動板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11014788A JPH01279699A (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | スピーカ用振動板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11014788A JPH01279699A (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | スピーカ用振動板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01279699A true JPH01279699A (ja) | 1989-11-09 |
Family
ID=14528237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11014788A Pending JPH01279699A (ja) | 1988-05-06 | 1988-05-06 | スピーカ用振動板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01279699A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2674718A1 (fr) * | 1991-03-28 | 1992-10-02 | Commissariat Energie Atomique | Procede de fabrication d'une membrane de haut-parleur electrodynamique a pertes internes elevees et a grande rigidite. |
EP1005251A1 (en) * | 1998-06-12 | 2000-05-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method of producing speaker diaphragm and speaker diaphragm formed by this method and speaker using this |
-
1988
- 1988-05-06 JP JP11014788A patent/JPH01279699A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2674718A1 (fr) * | 1991-03-28 | 1992-10-02 | Commissariat Energie Atomique | Procede de fabrication d'une membrane de haut-parleur electrodynamique a pertes internes elevees et a grande rigidite. |
EP1005251A1 (en) * | 1998-06-12 | 2000-05-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method of producing speaker diaphragm and speaker diaphragm formed by this method and speaker using this |
EP1005251A4 (en) * | 1998-06-12 | 2005-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | METHOD FOR PRODUCING A SPEAKER MEMBRANE, SPEAKER MEMBRANE THUS PRODUCED, AND SPEAKER USING THE MEMBRANE |
US7072485B2 (en) | 1998-06-12 | 2006-07-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for manufacturing diaphragm for loudspeaker, diaphragm for loudspeaker made thereby, and loudspeaker using the same |
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