JPH01278898A - ウォータジェット推進装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は高速船艇等に適用されるつを一タジェット推進
艇の推力発生部となるウォータジェット推進装置に係り
、特に操舵用のウォータジェット流切換え機構を改良し
たウォータジェット推進装置に関する。

（従来の技術） 一般にウォータジェット推進艇は、船体後部に設けられ
船底から水を吸込むポンプと、このポンプの吐出水を船
尾から船体後方にウォータジェット流として噴射し前進
用推力を発生させるノズルとからなるウォータジェット
推進装置を備えている。このようなウォータジェット推
進装置をもつ船艇の場合、スクリュー船に用いる板状の
舵は、推力抵抗となって高速走航性を阻害するため不適
当である。また、後進機構としては、スクリュー船のよ
うなスクリュー逆回転という簡単な構成が採用できない
。

このため従来では種々の操舵方式が考えられ、ノズルか
ら噴射されるウォータジェット流の流通部位にウォータ
ジェット流の流れ方向を切換えるウォータジェット流切
換え機構が多用されている。

従来知られているつｌ−タジェット流切換え機構として
は、ノズルの噴出端を左右方向に首振り式に駆動するよ
うにしたもの（特公昭５４−２４５９９号、実開昭５２
−１４０５９４号公報等）、またノズル後方に位置する
バケットまたはディフレクタを左右に回動させるように
したもの（特開昭５７−１８６５９８号公報等）、さら
にノズルを左右に並置し、その各ディフレクタを回動操
作するようにしもの（特開昭６１−２５７３９５号公報
）等がある。

（発明が解決しＪ：うとする課題） ところが上述した従来の装置では、旋回機能のみで後進
ができなかったり、あるいは後進できるが構成が複雑化
、高コスト化する等の問題がある。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、旋回
および後進が自由に行なえるとともに、構成簡素化、低
コスト化が図れ、しかも噴出状態下の船体停止いわゆる
ホバーリングが可能で、かつ急緩発進等も容易に行なえ
るウォータジェット推進装置を提供することを目的とす
る。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、ウォータジェット推進艇の船体後部に設けら
れ、船底から水を吸込むポンプと、このポンプの吐出水
を船尾から船体後方にウォータジェット流として噴射し
前進用推力を発生させるノズルと、このノズルから噴射
されるウォータジェット流の流通部位に配置され、ウォ
ータジェット流の流れ方向を切換えるウォータジェット
流切換え機構とを有するウォータジェット推進装置にお
いて、前記ウォータジェット流切換え機構はウォータジ
ェット流の左右外方から、そのウォータジェット流の中
心部までに亘ってそれぞれ進退可能に設けられた一対の
バケットと、この各バケットを個別に、かつ進退途中位
置で停止可能に駆動するバケット駆動機構とを備え、前
記各バケットはウォータジェット流と交差して流れの方
向を左右後方に切換える切換え流路を有するとともに、
ウォータジェット流の中心位置で互いに合致してウォー
タジェット流の船体後方への噴射を抑止する閉合部を有
することを特徴とする。

（作用） 上述した本発明の構成によれば、各バケットをウォータ
ジェット流の左右外方に配置しておくことにより、ウォ
ータジェット流を全て船体後方に噴射させ、前進用推力
が得られる。

また、バケットの一方をウォータジェット流側に進入さ
せ、切換え流路によってウォータジェット流の一部を外
方に導くようにすれば、船体の後部に横向きの力が発生
１゛るので、これにより旋回が可能となる。

さらに両方のバケットをウォータジェット流の中心部ま
で進入させ、両バケットの閉合部を合致させれば、ウォ
ータジェット流の流れ方向を前方に切換えることができ
、これにより後進が可能となる。

さらにまた、バケットを進退途中位置で停止させ、前後
方向の推力が均衡する状態にすれば、ウォータジェット
流噴出下でのホバーリングが可能となり、その状態から
の各バケットの外方への退出速度を調整することにより
、急発進または緩やかな発進が容易に行なえる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図〜第６図を参照して説
明づ′る。

第２図はウォータジェット推進艇の全体構成を概略的に
示している。

船体１の底部に水の導入口２をあけ、この船体１の後部
にウォータジェット推進装ｒｆｉ３として、導入口２を
介して船底から水を吸込むポンプ４と、このポンプ４の
吐出水を船尾から船体１の後方にウォータジェット流５
として噴射するノズル６とを設けている。そして、ノズ
ル６から噴射されるウォータジェット流の反力で船体１
の前進用推力を発生させるようにしている。

このウォータジェット推進装置３は操舵機構として、ウ
ォータジェット流５の流れ方向を切換えるウォータジェ
ット流切換え機構７を有している。

第１図はウォータジェット流切換え機構７の構成を示し
、第３図〜第６図はその作用を示している。

第１図に示すように、ウォータジェット流切換え機構７
は、ウォータジェット流５の左右に配置した一対の流れ
切換え用バケット８を有する。この各バケット８は、ノ
ズル６の噴出端近傍のウォータジェット流５中心部を支
点として回動するアーム９で支持することにより、ウォ
ータジェット流５の左右外方から、そのウォータジェッ
ト流５の中心部までに亘２てそれぞれ進退可能に設けて
いる。各バケツ１−８は略半割椀形をなし、互いに対向
する複数段の湾曲内面により、ウォータジェット流５と
交差して流れ方向を左右後方に切換える切換え流路１０
を形成している。また、各バケット８の対向縁部１１は
ウォータジェット流５の中心位置で互いに合致するよう
にし、これによりウォータジエン１〜流５の船体１後方
への噴射を抑止する閉合部を構成している。

さらに、各バケット８をウォータジェット流５に対して
進退駆動するバケット駆ａ機構１２を設りている。この
各バケット駆動機構１２は、バケット８の湾曲外面に固
定したレバー１３にシリンダ装置等のアクチュエータ１
４を連結するとともに、このアクチュエータ１４に駆動
指令を与える制御装置１５を接続した構成としている。

そして、制御装置１５からの指令信号に応じて、各バケ
ット８を個別に、かつ進退途中位置で停止しくｑるにう
にしている。

しかして、前方直進時には第１図に示すように、各バケ
ット８をウォータジェット流５の左右外方に配置し、ウ
ォータジェット流５を全て船体１の後方に向けて噴射さ
せる。

また、旋回時には第３図および第４図に示すように、バ
ケット８の一方をウォータジェット流５側に進入させ、
バケット８内面の切換え流路１０によってウォータジェ
ット流５の一部を外方に導くようにする。これにより、
バケット８にウオータジエッ１−流５が衝突する力と、
流路１０に沿って流出づる水の力とに基づいて船体１の
後部に横向きの力が発生し、進行方向を変えることがで
きる。旋回力の調整はバケット８の位置変化によって行
なえる。

さらに、後進時には第５図および第６図に示すように、
両方のバケット６をウォータジェット流５の中心部まで
進入させ、両バケット８の対向縁部１１を閉合させる。

これにより、ウォータジェット流５の流れ方向が前方に
切換り、後進が可能となる。

なお、各バケット８を進退途中位置で停止さゼ、前後方
向の推力が均衡する状態にすれば、船体１はウォータジ
ェット流５噴出下の停止、即ちホバーリングが可能とな
る。この状態から各バケット８を高速で左右外方に退出
させれば急発進が行なえ、また低速で退出させれば緩や
かな発進が行なえる。

以上の実施例の構成によれば、ウォータジェット流切換
え機構７として、左右一対のバケットを個別に、かつ途
中停止可能にウォータジェット流５に対して進退させる
機構を設けたことにより、旋回および後進が自由にかつ
容易に行なえる。また構成が簡単であり、低コスト化も
図れる。

しかも、各バケット８の位置調整によりホバーリングが
可能であり、かつその状態からの各バケットの退出速度
により急発進および緩やかな発進も容易に行なえる。

なお、前記実施例では、可動式のバケット８のみで切換
え流路１０を構成したが、第７図に示すように、噴出用
流路１６を有する筒状のガイド部材１７を例えばノズル
６に固定し、このガイド部材１７をバケット８に連通さ
せる構成としてもよい。

このような構成にづればウォータジェット流５の切換え
流出方向を一定にすることができる。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、ウォータジェット流の
左右に設けたバケットで流れ方向の切換えを行なうこと
により、旋回および後進が自由に行なえるとともに、構
成の簡素化、低コスト化等が図れ、しかもホバーリング
および発進速度調整が容易に行なえるようになる等の効
果が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るウォータジェット推進装置の一実
浦例を一部断面で示す前進時の要部平面図、第２図はウ
ォータジェットＩ「進艇の全体を示す概略構成図、第３
図は旋回時の状態を示づ゛要部平面図、第４図は第３図
に対応するウォータジェット流の状態を示す側面図、第
５図は停止状態を示す要部平面図、第６図は第５図のＶ
ｌ　−Ｖｌ線断面図、第７図は本発明の他の実施例を示
づ要部平面図である。 １・・・船体、３・・・ウォータジェット１１［准装置
、４・・・ポンプ、５・・・つＡ−全ジェット流、６・
・・ノズル、７・・・つＡ−全ジェット流切換え機構、
８・・・バケッ］・、１０・・・切換え流路、１１・・
・対向縁部（閉合部）、１２・・・バケット駆動線描。 出願人代理人　　　波　多　野　　　久第１図 第２図 ＠４　図 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ウォータジェット推進艇の船体後部に設けられ、船底か
   ら水を吸込むポンプと、このポンプの吐出水を船尾から
   船体後方にウォータジェット流として噴射し前進用推力
   を発生させるノズルと、このノズルから噴射されるウォ
   ータジェット流の流通部位に配置され、ウォータジェッ
   ト流の流れ方向を切換えるウォータジェット流切換え機
   構とを有するウォータジェット推進装置において、前記
   ウォータジェット流切換え機構はウォータジェット流の
   左右外方から、そのウォータジェット流の中心部までに
   亘つてそれぞれ進退可能に設けられた一対のバケットと
   、この各バケットを個別に、かつ進退途中位置で停止可
   能に駆動するバケット駆動機構とを備え、前記各バケッ
   トはウォータジェット流と交差して流れの方向を左右後
   方に切換える切換え流路を有するとともに、ウォータジ
   ェット流の中心位置で互いに合致してウォータジェット
   流の船体後方への噴射を抑止する閉合部を有することを
   特徴とするウォータジェット推進装置。