JPH01278666A

JPH01278666A - 垂直循環式駐車設備

Info

Publication number: JPH01278666A
Application number: JP10712088A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Asano; 康夫浅野
Original assignee: Shin Meiva Industry Ltd
Current assignee: Shinmaywa Industries Ltd
Priority date: 1988-04-28
Filing date: 1988-04-28
Publication date: 1989-11-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、垂直循環式駐車設備に関する（従来の技術）従来、垂直循環式駐車設備としては、第７図に示すよう
に、上下に配設されたスプロケット３１３間に巻回され
た無端鎖すに複数個のケージＣ・・・がそれぞれ吊下部
材ｄ・・・を介して吊り下げられている。ケージＣは、
上部の左右両側に上ガイドローラｅが設けられるととも
に、下部の左右両側に下ガイドローラｆが設けられ、そ
して、上記下ガイドローラｆは、循環経路の左右両側に
平行に立設された一対の垂直ガイドレールｈ及び循環経
路の中央部に立設された一対の内ガイドｇに係合し、垂
直移動時におけるケージＣの左右横揺れを規制する。ま
た、上ガイドローラｅは、上下の旋回部に設けられた湾
曲ガイドレールｉ・・・と係合し、旋回時においてケー
ジＣが円滑に旋回するように案内する。

さらに、無端ｔｘ　ｂの垂直移動部は、図示しない垂直
案内ガイドで案内されており、垂直移動時における無端
鎖すの軌道が安定するようになされている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記従来の垂直循環式駐車設備において
、無端鎖は垂直案内ガイド内を摺動することによって案
内されており、この摺動時に振動及び騒音が生じるとい
う問題があり、これは、特に垂直案内ガイドの継目部で
著しい。また、循環経路の旋回部及び垂直移動部でケー
ジを安定的に移動させるための各ガイドローラ及び各ガ
イドレールが多数組必要であり、設備の構成が複雑にな
るとともに、上述のような振動や騒音がさらに大きくな
る要因にもなっていた。

（課題を解決するための手段）本発明の垂直循環式駐車設備は、上下に配設されたスプ
ロケット間に巻回されて垂直方向に循環する無端鎖に、
複数個のケージがそれぞれ吊下部材を介して吊り下げら
れてなる垂直循環式駐車設備において、前記吊下部材は
２本の吊下リンクからなり、これら２本の吊下リンクの
各基端部が所定間隔を隔てて前記無端鎖に止着されると
ともに、先端同士が連接されてケージの上部に設けられ
た連結軸に止着され、隣接する吊下部材の各吊下リンク
の基端部がそれぞれ連接され、一方、ケージの下部には
下方に隣接するケージの連結軸と係合する係合部材が設
けられたものである。さらに、前記ケージの下部の左右
両側にはガイドローラが設けられるとともに、該ガイド
ローラを案内するガイドレールが立設されている。

（作用）２本の吊下リンクからなる吊下部材を介してケージを無
端鎖に吊り下げるとともに、下方に隣接するケージの連
結軸と係合する係合部材をケージの下部に設けることに
より、無端鎖の垂直案内ガイドを廃止して無端鎖が垂直
案内ガイドを摺接する際に生じる振動及び騒音を無くす
。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明に係る垂直循環式駐車設備の概略構成を
示す正面図、第２図はケージ及びその周辺部を示す拡大
の正面図、第３図は同側面図である。

建屋１の上部には上スプロケット２が前後（第１図中実
行き方向を前後方向とする）に２個配設されるとともに
、建屋１の下部には下スプロケット３が同じく前後に２
個配設されており、これら上、下スプロケット２．３間
にそれぞれ無端鎖５゜５が巻回されている。無端鎖５は
上スプロケッ［・２に連係された駆動源により垂直方向
に循環するように構成されている。

無端鎖５には、それぞれ吊下部材６を介して複数個のケ
ージｌＯ・・・が所定間隔を隔てて設けられており、無
端鎖５の循環に伴ってケージ１０・・・も垂直方向に循
環するようになされている。

ケージ１０は、第２図及び第３図に示すように、前後方
向に細長く且つ左右に二条形成された凹状車輌進入路１
１ａ、ｌｌｂを有し、略水平に配設された車台１２と、
該車台１２の前部及び後部の左右両側に両端部が固定さ
れた逆Ｕ字状のケージ枠１３．１３と、前後のケージ枠
１３．１３の上部間に架設された連結軸１５とから構成
されている。また、ケージ１０の高さ及び幅は、いわゆ
るハイルーフ車と称する車や一般の自動車が収納できる
ように設定されている。

吊下部材６は、２本の吊下リンク６ａ、６ｂからなり、
これら２本の吊下リンク５ａ、５ｂの各基端部が所定間
隔を隔てて前記無端鎖５に連結されるとともに、連結さ
れた先端同士がケージ１０の連結軸１５に連結されてお
り、これら吊下部材６・・・により各ケージ１０・・・
はその車台１２が水平保持された状態で無端鎖５に吊り
下げされる。本例では、吊下リンクの基端間は４ピツチ
（無端鎖５を構成する複数個の小額５ａ・・・の一つを
１ピンチとする）隔てて無端鎖５に止着されている。そ
して、各吊下部材６における吊下リンク６ａの基端と吊
下リンク６ｂの基端とをそれぞれ連接することで、これ
ら隣接する各吊下部材６・・・が連接配置されている。

また、ケージ１０の下部の略中夫には、下方に隣接する
ケージ１０の連結軸１５と係合する板状の保合部材２０
が設けられζいる。この保合部材２０の下端部には連結
軸１５と係合する切欠部が形成されており、この切欠部
に連結軸１５が係合することで、垂直移動時におけるケ
ージ１０の左右横揺れを規制することができる。なお、
係合部材２０の形状等は本例に限定されるものでない。

さらに、ケージ１０の下部の左右両側には下ガイドロー
ラ２５が設けられており、この下ガイドローラ２５はケ
ージ１０の循環経路の左右両側に平行に立設された一対
のガイドレール２６．２６に案内されて移動する。これ
によって、垂直移動時におけるケージ１０の左右横揺れ
を規制することができる。

また、ケージ１０の上部左右両側には上ガイドローラ３
０が設けられており、この上ガイドローラ３０は上下の
旋回部に設けられた湾曲ガイドレール３１と係合し、旋
回時においてケージｌＯが円滑に旋回するように案内す
ることができる。

このように構成された垂直循環式駐車設備は、各吊下部
材６が連接されているため、ケージ１０の重量により吊
下部材６と無端鎖５との連結部４に作用する力は、各ケ
ージ１０・・・の重量が等しい場合、第２図に示すよう
に、隣接する上方のケージ１０に連結された吊下リンク
６ｂが無端鎖５の連結部４に作用する反力Ｐと、下方の
ケージ１０に連結された吊下リンク６ａが無端鎖５の連
結部４に作用する反力Ｑとが釣り合うため、無端鎖５は
各連結部４・・・の軌道が安定した状態で循環すること
になる。実際は、ケージＩＯに入庫する自動車の重量差
や入庫の有無等によりケージ１０の重量が異なるため、
その重量差の分だけ無端鎖５の連結部で軌道に乱れが生
じることになる。しかし、保合部材２０と、隣接する下
方のケージＩＯに設けられた連結軸１５とが係合してい
るとともに、各連結軸１５．１５間が仮想部材Ａで連接
されていると仮定すると、この仮想部材Ａと、吊下リン
ク５ａ、５ｂと、無端鎖５とでトラスを構成することに
なり、これらよってケージ１０は水平方向への揺れに抗
して安定した状態で移動することができる。すなわち、
第２図において、左方への水平力に対しては仮想部材Ａ
が引張りを受ける状態となり、右方への水平力に対して
は下ガイドローラ２５とガイドレール２６とで受ける。

この結果、無端鎖５もその軌道が安定した状態でＷＩＩ
Ｏすることになり、従来必要であった無端鎖の垂直案内
ガイドを廃止することができ、無端鎖が垂直案内ガイド
を摺接する際に生じる振動及び騒音を無くすことができ
る。なお、本例では仮想部材Ａは、ケージ１０自身が持
つ剛性がこの役割を担っている。

また、下ガイドローラ２５がガイドレール２６に案内さ
れて摺動することで、ケージ１０は、水平方向のうちケ
ージ１０の外方への揺れに対して抗することができ、さ
らに安定した状態で移動することができる。

さらに、下スプロケット３の軸３ａの一端部には建屋１
側に固設されたガイド部材４０に沿って上下に移動可能
なスライダ４１が設けられており、下スプロケット３が
降下すると、このスライダ４１もガイド部材４０に案内
されて降下するように構成されている。このガイド部材
４０の下部には、スライダ４１が所定位置まで降下した
ことを検知するり、ミツトスイッチ４２が設けられてお
り、リミットスイッチ４２はその接触子にスライダ４１
が当接することで作動し、駆動源を停止させるように構
成されでいる。すなわち、無端鎖５の破断等により下ス
プロケット３の所定位置まで降下すると、これをリミッ
トスイッチ４２が拳食知し、３区動源を停止させて無端
鎖５の循環を停止させるので、惨事を招くことなく、安
全で信転性の高い駐車設備を提供することができる。

次に、本例の駐車設備において、ケージ１０が垂直移動
（直線運動）から旋回移動（円運動）に至る過程におけ
る水平方向の速度変化を従来のものと、第４図乃至第６
図を参照して比較する。第４図は従来の駐車設備を示し
、第５図は本発明の駐車設備を示している。ここで、両
者ともスブロケラトの歯数は１２とし、無端鎖も同様の
ものを使用したとする。

第４図及び第５図において、α１．α２は円運動する区
間を示し、β１．β２は直線運動から円運動へ移行する
区間を示している。また、ＯＬ＋Ｏｘは直線運動から円
運動への移行開始点である。

第６図は、時間ｔ　（スプロケットの角速度ωが一定）
と水平方向の加速度との関係を示している。

図中、破線は従来の駐車設備、実線は本発明の駐車設備
による時間ｔと水平方向の加速度との関係を示している
。また、ｐ＋＋　　ｐｚはそれぞれの円運動開始点を示
し、円運動時における水平加速度は、ｄｔ” Ｔ：ケージが旋回部において円運動を開始する角度となる。

よって、従来の駐車設備では、直線運動から円運動への
移行は無端鎖５の１ピツチで完了し、円運動を開始する
位置はγ＝１５°となり、また、本発明の駐車設備のよ
うに、吊下部材を４ピツチ毎に連接したものでは、円運
動を開始する位置はγ−６０°となる（ｃｏｓ　１５°
均０．９６６　、　ｃｏｓ　６０゜＝０．５　）。この
結果、円運動の半径Ｒとスプロケットの回転角速度ωが
同じとすれば、上記（１１式から本発明の駐車設備では
、水平方向に受ける加速度が従来のものより略半減する
ことになる。これにより、ケージ１０は旋回移動に移行
した時の揺れが小さくなり、旋回時の振動及び騒音が小
さくなるとともに安全性も向上する。

（発明の効果）以上述べたように、本発明によれば、無端鎖の垂直案内
ガイドを廃止することができ、無端鎖が垂直案内ガイド
を摺接する際に生じる振動及び騒音を無くすことができ
る。また、従来設けられていた中間ガイドローラ、中間
ガイド及び中間ガイドローラを旋回部で案内する湾曲ガ
イドレールを廃止することができ、設備の構成が簡略化
されるとともに、この分だけ振動や騒音も小さ（するこ
とができる。

さらに、請求項２に示すように、ケージの下部の左右両
側にガイドローラを設けるとともに、該ガイドローラを
案内するガイドレールを設けることで、ケージは装置の
駆動等により生じる水平方向外方への力に抗することが
でき、さらに安全で信転性の高い駐車設備を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る垂直循環式駐車設備の概略構成を
示す正面図、第２図はケージ及びその周辺部を示す拡大
の正面図、第３図は同側面図、第４図及び第５図はケー
ジの垂直移動から旋回移動に移行する際の水平方向の速
度変化を従来のものと比較するためのもので、第４図は
従来の駐車設備を示す説明図、第５図は本発明に係る駐
車設備を示す説明図、第６図は時間Ｔと水平方向の加速
度との関係を示す図、第７図は従来の垂直循環式駐車設
備の概略構成を示す正面図である。２・・・上スプロケット　３・・・下スプロケット５・
・・無端鎖　　　　　６・・・吊下部材６ａ、６ｂ・・
・吊下リンク１０・・・ケージ　　　　１５・・・連結軸２０・・・
係合部材　　　２５・・・下ガイドローラ２６・・・ガ
イドレール

Claims

【特許請求の範囲】１）上下に配設されたスプロケット間に巻回されて垂直
方向に循環する無端鎖に、複数個のケージがそれぞれ吊
下部材を介して吊り下げられてなる垂直循環式駐車設備
において、前記吊下部材は２本の吊下リンクからなり、これら２本
の吊下リンクの各基端部が所定間隔を隔てて前記無端鎖
に止着されるとともに、先端同士が連接されてケージの
上部に設けられた連結軸に止着され、隣接する吊下部材
の各吊下リンクの基端部がそれぞれ連接され、一方、ケ
ージの下部には下方に隣接するケージの連結軸と係合す
る係合部材が設けられたことを特徴とする垂直循環式駐
車設備。２）請求項１記載の垂直循環式駐車設備において、前記
ケージの下部の左右両側にはガイドローラが設けられる
とともに、該ガイドローラを案内するガイドレールが立
設されてなる垂直循環式駐車設備。