JPS6025336B2 - 移動棚装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、上下にジグザグ形で配置した鎖論に搬送チェ
ンを掛渡し、該搬送チェンに、支持棚を一定ピッチで設
けた搬送棚枠を吊掛けてなる移動棚装置において、各支
持棚を水平に保持させ、しかも搬送チェンの上下方向へ
の区間では上側の移送棚枠の最下位の支持棚を下側の搬
送棚枠の最上位の支持棚間のピッチを、一個の搬送棚枠
における支持棚の一定ピッチと全く同一に保持させ、搬
送チェンが鎖輪により廻曲するときには各搬送棚枠を搬
送チェンの回転円軌跡よりも大きな回転円軌跡で吊掛け
のまま移動して上下の搬送棚枠が互の接近により移動ご
不能にすることがないようにしたものである。

移動棚装置において、各支持棚にタイルなどの物品を供
給と取出しとを行うには、搬送チェンを支持棚のピッチ
に合致する距離の走行と停止とを行わせる間欠駆動とす
る場合にも、或は連続駆動とする場合にも、物品の供給
及び取出しを支配するコンベヤと搬送チェンの各速度を
一定比率で調和させねばならない。

然るに支持棚の棚面を安定よく水平に保持するには、一
定ピッチの複数段の支持棚を設けた搬送棚枠を搬送チェ
ンに吊掛けて、鎖輪によるチェンの廻曲部においても前
記の水平を保持できるようにしなければならないが、他
面では各搬送棚枠をチェンの走行方向で互を接近させな
ければ、搬送チェンの各上下走行部毎に搬送される全部
の支持棚を一定ピッチにして物品の供給とか取出しなど
を正確に施すことができなくなる。然るに搬送チェンに
対して搬送棚枠を前記のように密接状にして順次に吊掛
けるときは、鎖論による搬送チェンの廻曲部で、上側の
搬送棚枠の下面と下側の搬送棚枠の上面とが互に接触し
て搬送を不可能にするとか、棚面を傾ける欠点を生ずる
。本発明はかかる欠点を除いて搬送棚枠の搬送を静箔に
する移動棚装置を提供することを目的とするものである
。

本発明の好適な一実施例を添付図面について設明する。
第１，２図は本発明の移動棚装置を使用した乾燥装置を
示し、乾燥ケースーの内部の上下に水平方向に配列した
四個の鎖論３−，、３‐３、３‐５、３‐７を軸支し、
鎖論３−，、３‐７の直下方に鎖輪３‐９、３‐８を軸
支し、それりより少し上部には鎖論３−・、３‐３、３
‐５、３‐７の各下方に対してジグザグに配置した三個
の鎖論３‐２、３‐４、３‐６を鞠支し、その各鎖輪と
同軸にやや径の大きいガイド輪４を固定する。上記の各
鎖輪と各ガイド論とは第２図に示すように左右で一対を
なさせて設けるものである。前記において、鎖論３−，
、３‐３、３‐５、３‐７と同軸に固定したガイド輪４
と、鎖論３−，、３‐４、３‐６と同軸に固定したガイ
ド論４とは互にジグザグ配置をなすものであるが、それ
ぞれの水平方向の直径線の外端を鉛直方向で合致させ、
その各鉛直線上に案内レール６−，〜６‐６を設ける。

鎖論３−，、３‐９及び３−７、３‐８に固着したガイ
ド論４の各外側も鉛直方向で合致するから、その鉛直線
上にも案内レール５，７を設ける。鎖論３‐８、３‐９
に固着のガイド論４の下端間にも水平方向の案内レール
８を設ける。尤も案内レール８は省略してもよい。９は
鎖論３−，〜３‐９に順次に鶏渡した無端の駆動チェン
であって、適宜のチェンリンク１川こ直角をなして両側
に突出する支持腕１１を固定し、その膨らみ部分に同じ
く直角方向の長孔を移動案内１２として設ける。

前記移動案内１２は搬送チェン９の走行方向で一定の間
隔をなし、かつ左右の搬送チェン９，９上で対応する。
１３は左右の搬送チェン９，９間にゆるやかに入る中と
、移動案内１２の前記の一定の間隔より少し短かし、高
さとを有する搬送棚枠であって、一定のピッチをなさせ
て水平方向の角棒１４を多数差渡し、その各角榛上に前
後に突出する多数の棚小片１５を固定して間隔１６の規
則的に生じさせ、その棚小片１５により一定ピッチＰ，
の支持棚１７を構成する。

搬送棚枠１３には両側の上方部分から支持ピン１８を突
出して案内レール５〜８に係合する溝付車（ガイド部材
）１９と支持腕１１の移動案内１２に鉄まる小論２０と
を軸受の介装の下に回転自由に嫉める。前記した搬送棚
枠１３は支持ピン１８の小論２０を移動案内日２に欧め
て支持腕１１に吊掛けるものであって、搬送チェン９の
上下方向の走行部では４・輪２０が案内レール６，５，
７に係合して鉛直方向の上昇又は下降移動を行い、搬送
チェン９が各鎖論３−，〜３‐９により廻曲するときに
は溝付車１９がガイド輪４に係合して移動して支持棚１
７を水平に保持する。

而して前記の上昇又は下降移動のときには、第４図に示
すように上側の搬送棚枠１３の最下位の支持棚１７と下
側の搬送棚枠１３の最上位の支持棚１７間のピッチＰ２
を前記した一定のピッチＰ，と合致させる構成にする。
鎖論３−，は乾燥ケース１の上面に据付けたモータ２に
より間欠駆動を施すものであって、搬送チヱン９は該モ
ータ２により支持棚１７のピッチＰ，に合致する一定の
距離を移動して停止する間欠走行を生ずる。案内レール
６，７に譲動されて搬送チェン９により移動する搬送棚
枠１３の支持棚１７の各一つの停止部のすぐ上に対応さ
せて、間隔１６に合致させた数組腕の供給ベルト２１又
は取出しベルト２３とを第２図の送入口ｌａと送出口ｌ
ｂから外部に突出させて設ける。

第６図は供給ベルト２１の平面図、第７図は同側面図を
示す。供給ベルト２１には支持棚１７の角棒１４を隔て
て同じ高さの支持ベルト２２を対応状に設ける。取出し
ベルト２３にも支持ベルト２４を対設するものであって
、その関係は全く対称的である。尤も支持ベルト２２，
２４は必ずしも必要なものではない。本実施例は供給ベ
ルト２１にタイル等の物品ａを支持棚１７の一つの停止
位置のすぐ上側に送り込むと同時に搬送チェン９が上方
へ間欠的に少み移動して物品ａを支持棚１７により特上
げる作動を生じ、池方取出しベルト２３のすぐ上の一つ
の停止位置で支持棚１７が停止するとき、すぐ下部に停
止する支持棚１７はら物品ａを受取った取出しベルト２
３が駆動によってその物品を搬送し去り、そのとき前記
の支持棚１７が間欠的に下方に移動すると、その上に支
持していた物品ａを取出しベルト２３に贋去りにしてか
ら停止する。搬送棚枠１３は支持ピン１８を搬送チェン
９の移動案内１２に鞍めて吊下げ状に支持される。また
搬送棚枠１３が搬送チェン９により上下に移動するとき
は支持ピソ１８の溝付車１９を鉛直方向の案内レール５
，６−，〜６‐６，７，８に順次に係合して移動するも
のであって、案内レール５，７に添って移動する搬送チ
ェン９の走行軌跡は第Ｉ図のとおりに鉛直になるから、
支持腕１１の移動案内１２は水平になる。このため溝付
車１９をを案内レール５，７に係合する搬送棚枠１３の
支持ピン１８が小輪２０を移動案内１２の池端の位置（
ｍ）に係合する。（第４図）しかし同じように鉛直にな
っている案内レール６−，〜６‐６に対しては搬送チェ
ン９の走行軌跡が第１図のとおりに緩角度の×形に交叉
するから、上昇走行部では移動案内１２が第４図の右上
りに傾き、下降送行部では同図の左上りに傾き、搬送チ
ェン９の上昇のときには案内レール６‐２、６‐４、６
‐６に溝付車１９を係合する支持ピン１８が小論２０を
移動案内１２内で一端の位置（０）から次第に他端の位
置（ｍ）に移動し、下降のときには他端の位置（ｍ）か
ら次第に一端の位置（ロ）に移動する。

また搬送チェン９が上側の鎖論３−，、３‐３、３‐５
、３‐７の上半円に案内されて廼曲するときには移動案
内の右上りの傾きの角度が次第に増加し、他方では前記
各鎖論より径の大きいガイド論４の外周に溝付車１９が
係合して移動するので前記のように移動案内１２の傾き
の角度が増加しても、小論２０の位置（ｍ）は全く変ら
ない。しかし第４図のように上側の搬送棚枠１３ａが支
持ビン１８の回転的移動により吊下がったまま移動し、
下側の搬送棚枠１３ｂの支持ピン１８が案内レール６に
沿う直線上昇により吊下がったまま移動すると、上側と
下側の搬送棚枠１３ａ，１３ｂの間隔が幾分締まって釆
る。しかし、搬送チェン９と支持ピン１８の移動半径の
違いによって、それらが互に接触する前に図のとおりに
上側のものが横方向に移動して衝合を避ける。支持ピン
１８がガイド輪４の頂部を過ぎたのちは次第に下降して
、案内レール６‐３、６‐５又は７の何れかに溝付車１
９を係合する。また下方の鎖論４‐２、４‐４、４‐６
のガイド論４の外周に溝付車１９を係合いまじめるとき
には支持ピン１８が移動案内１２内で位置（ロ）に移動
し、前記と同じように上下の搬送棚枠１３が衝合を避け
ながら廻曲する。本発明は前記実施例の説明により明ら
かであるように、一部又は全体がジグザグに走行する搬
送チェンに走行方向で順次に吊掛けた搬送棚枠に、一定
ピッチで多数の支持棚を設け、搬送チェンの上下方向へ
の移動のとき物品の供給とか取出しの必要などから上側
に搬送棚枠の最下位の支持棚と下側の搬送棚枠の最上位
の支持棚間のピッチを前記の一定ピッ升こ合致させるた
め、各搬送棚枠を密接状に吊掛けることにより、搬送チ
ェンが鎖輪により案内されて廻曲するときに避け得ない
上下の搬送棚枠の接触衝合を回避して、搬送チェンによ
り走行移動する多くの搬送棚枠の各支持棚の水平を保持
できるようにしたものであるから、支持棚によって支持
した物品が、該支持棚の傾きにより滑り移動して位置を
変えたり落下する如きことがなく、極く多数の支持棚に
より極〈多数の物品を安定に移送できて、多数の物品の
乾燥とか、一時的なプール貯蔵等の用途に適応させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の一実施例を示し、第１図は乾燥ケー
スーの一部を切欠して示した側面図、第２図は第１図Ａ
−Ａ線切断正面図、第３図は搬送チェン９の支持腕１１
の背部の斜視図、第４図は本発明の要部の側面図、第５
図は同縦断正面図、第６図は搬送棚枠の支持棚の平面図
、第７図は搬送棚枠の切断側面図である。 ３−，〜３‐９・・・・・・鎖輪、４・・…・ガイド輪
、６−，〜６‐６・…・・案内レール「 ９・…・・搬
送チェン、１１・・・・・・支持腕、１２・・・・・・
移動案内、１３・・・・・・搬送棚枠、１７・・・・・
・支持棚、１８・・・・・・支持ピン、１９・・・・・
・溝付車、２０・・・・・・小輪、ａ・・・・・・物品
。 図船 第２図 第３図 第４図 図 山 船 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上下にジグザグ形に配置して搬送チエンを掛渡した
   鎖輪の各々に径がやや大きいガイド輪を同軸に固定若し
   くは自由嵌し、上下対応のガイド輪の外周間に鉛直方向
   の案内レールを取付け、搬送チエンには走行方向と直角
   の移動案内を設けた支持腕を一定間隔に固定すると共に
   、それぞれに一定ピツチの支持棚を設けた多数の搬送棚
   枠の各々の支持ピンを前記各移動案内に掛け止めて吊掛
   け、かつ該ピンに設けたガイド部材を案内レールに係合
   し、搬送チエンの上下走行部においてはガイド部材を鉛
   直の案内レールに係合して移動する各上側の搬送棚枠の
   最下位の支持棚と各下側の搬送棚枠の最上位の支持棚の
   ピツチを各搬送棚枠の支持棚の一定ピツチに合致させた
   ことを特徴とする移動棚装置。