JPH01275716A - 鋼片の連続式加熱炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、スラブ、ブルーム、ビレット等の鋼片を加熱
する連続式加熱炉に関する。

［従来の技術］ 従来の連続式加熱炉は第２図に示すような構成になって
いる。第２図は従来の連続式加熱炉の断面を模式的に示
した図である。図において、炉内を高温に保持するため
の多数のバーナー１６が配置、された加熱炉１５内には
、加熱炉１５の幅方向にスキツドビーム１複数本が配置
され、前記スキッドビーム１の上面に一定の間隔にスキ
ッドボタン４が配置され、前記スキッドボタン４上に鋼
片１７を載架する。そして、加熱炉１５内は１１００〜
１３００℃温度の雰囲気に保持して鋼片を加熱するよう
になっている。

第３図は第２図におけるスキッドビームの斜視図であり
、第４図はその部分拡大図である。第３図および第４図
において、スキッドビーム１は、スキッドボタン４とス
キッドボタン４を載架する固定ビーム１ａと固定ビーム
１ａのスキッドボタン４上の鋼片１７を加熱炉出口方向
に移動させるための移動ビーム１ｂとからなり、固定ビ
ーム１ａと移動ビーム１ｂは互いに並列に配置されてい
る。

このスキッドビーム１は、加熱炉１５内の雰囲気が高温
であるため、外側に耐火物層３が設けられ、その内部は
パイプ構造になっており、そのパイプ内には冷却水６が
通水されている。

このようなスキッドボタン４に鋼片１７を載架して加熱
する際、鋼片１７のスキッドボタン４との接触部分は他
の部分と比べて加熱される度合いが少ないため、他の部
分より低温となり、この部分にはいわゆるスキッドマー
クが生ずる。この加熱不十分の原因は、スキッドボタン
４は冷却されて低温に保持されているので、この部分に
熱移動が強く起こって冷却され、また、加熱雰囲気に曝
されることがないためである。

スキッドマークが発、生した鋼片を熱間圧延すると、温
度分布が不均一であるために圧延が一様に行われないの
で、圧延中に圧延材の曲がりが起こり、この矯正のため
に圧延設備を停止させたり、表面疵が発生して圧延材の
品質を低下していた。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来の技術においては、固定ビーム１ａにスキッド
ボタン４を配置し、スキッドマークを発生させないため
の工夫がなされているが、まだスキッドマークの発生を
解消できる域に達していない。

本発明は、このような問題点を解決し、スキッドマーク
の発生を大幅に軽減することができる鋼片の連続式加熱
炉を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、本発明による鋼片の連続
式加熱炉は、炉幅方向に複数本が配置されたスキッドビ
ームを備え、前記スキッドビームの上面に一定の間隔に
スキッドボタンが配置され、前記スキッドボタン上に鋳
片を載架して鋼片を加熱する連続式加熱炉において、前
記スキッドビームの上面に一定の間隔に配置されたスキ
ッドボタンの間に鋼片の下面を加熱する補助加熱機構を
備えたことを特徴とする。

［作用］ 前述のように、スキッドボタンの鋳片は加熱炉内の雰囲
気温度に対しては低温になっているので、加熱炉本体内
を加熱するバーナーとは別に固定ビームの上面に一定の
間隔に配置されたスキッドボタンの間に鋼片の下面を加
熱する補助加熱機構を備え、これによって鋼片とスキッ
ドボタンとの接触部分の周辺を加熱する。この補助加熱
によってスキッドボタンとの接触部分の温度が上昇しス
キッドマークの発生が回避される。

［実施例］ 以下、本発明の実施例について説明する。

第１図は本発明の連続式加熱炉内に配置されたスキッド
ビームの部分断面を模式的に示した図である。第１図に
おいて、スキッドビーム１は、鋼管２の外側に耐火物層
３が設けられ、鋼片載架方向の耐火物層３には、セラミ
ックス等で成形されたスキッドボタン４が、間隔をあけ
て千鳥配置にして埋め込まれている。このスキッドボタ
ン４は耐火物層３の外面より若干突出し、載架した鋼片
が耐火物層３に接触しないようにしである。そして、ス
キッドビーム１には補助加熱機構５が備えられている。

この補助加熱機ｙＩ５は、冷却水６を通液する鋼管２内
に配置され、燃料７を供給する燃料管８と、空気９を供
給する空気管１０と、燃料管８および空気管１０からそ
れぞれ分岐された枝管１１．１２と、枝管１１，１２と
接続し、燃料７および空気９を混合した後加熱炉内に噴
出させて燃料を燃焼させる燃焼管１４より構成されてい
る。燃焼管１４はスキッドボタン４の間に適宜配置され
、その大部分は耐火物層３中に埋め込まれている。枝管
１１．１２は鋼管２を貫通して燃焼管１４と接続されて
いる。１３は弁であって加熱炉の外に配置されている。

上記の燃料としては、通常の場合、コークス炉ガス、高
炉ガス等の気体燃料を使用するが、これに限定されるも
のではなく、液体燃料の使用も可能である。

このような構成によるスキッドビームを配置した連続式
加熱炉の操業において、補助加熱機構に供給する燃料は
、加熱炉に供給する全燃料の一部が分配されるものであ
り、補助加熱をしても燃料使用量の増加を来すものでは
ない。この補助加熱用に分配される燃料は加熱炉に供給
する全燃料の約５％程度である。

そして、本発明の連続式加熱炉によって鋼片を加熱した
場合、鋼片のスキッドボタン４との接触部温度は、他の
部分に対し１０〜２０℃程度の温度差を生ずるだけであ
り、従来の連続式加熱炉における温度差４０〜６０℃に
対し大幅に改善された。

［発明の効果］ 本発明による鋼片の連続式加熱炉は、スキッドボタンと
の接触部分周辺の鋼片下面を加熱するための補助加熱機
構を備えたスキッドビームを配置しているので、鋼片の
加熱が不十分となるスキッドボタンとの接触部分の鋼片
の温度を上昇させることができ、スキッドマークの発生
を大幅に軽減することができる。このため熱間圧延設備
の稼働率が向上し、さらに、圧延材の品質も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の連続式加熱炉内に配置されたスキッド
ビームの部分断面を模式的に示した図、第２図は従来の
連続式加熱炉の断面を模式的に示した図、第３図は第２
図におけるスキッドビームの斜視図であり、第４図はそ
の部分拡大図である。 １・・・スキッドビーム、４・・・スキッドボタン、５
・・・補助加熱機構、１５・・・加熱炉、１７・・・鋼
片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炉幅方向に複数本が配置されたスキッドビームを備え、
   前記スキッドビームの上面に一定の間隔にスキッドボタ
   ンが配置され、前記スキッドボタン上に鋳片を載架して
   鋼片を加熱する連続式加熱炉において、前記スキッドビ
   ームの上面に一定の間隔に配置されたスキッドボタンの
   間に鋼片の下面を加熱する補助加熱機構を備えたことを
   特徴とする鋼片の連続式加熱炉。