JPH01275452A - セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方法 - Google Patents

セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方法

Info

Publication number
JPH01275452A
JPH01275452A JP10262188A JP10262188A JPH01275452A JP H01275452 A JPH01275452 A JP H01275452A JP 10262188 A JP10262188 A JP 10262188A JP 10262188 A JP10262188 A JP 10262188A JP H01275452 A JPH01275452 A JP H01275452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
lactone
temperature
rise
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10262188A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH089495B2 (ja
Inventor
Takashi Inokawa
尚 井ノ川
Kiyohiko Uchida
内田 清彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Cement Co Ltd filed Critical Sumitomo Cement Co Ltd
Priority to JP63102621A priority Critical patent/JPH089495B2/ja
Publication of JPH01275452A publication Critical patent/JPH01275452A/ja
Publication of JPH089495B2 publication Critical patent/JPH089495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は斗メント組成物の温度上昇抑制剤および温度上
昇抑制方法に関する。
〔従来の技術〕
今日、コンクリート構造物の大型化および施工方法の進
歩発展によって大型急速施工が増加しているが、セメン
トの水利熱によるコンクリート構造物の温度上昇に伴っ
て熱応力が生じ、この熱応力が原因となる構造物のひび
割れ発生、あるいは残留した温度応力が設計上無視出来
ない場合がある。
特にマスコンクリートの重要な問題として、セメントの
水和発熱によりコンクリートの内部に大きな温度上昇が
生じ、その温度上昇に引き烏いて起こる温度降下による
変形が隣接する岩盤や既設コンクリートに拘束されたり
、また内部と表面の温度差により生じる一種の内的拘束
により生じる超大なひび割れの発生がある。
このコンクリートの温度応力を解析するために、現在種
々の方法でコンクリートの温度上昇の予測が行われてい
るが、マスコンクリートの温度上昇を決定する要因は、
セメントの混和材や骨材の種類および配合量、外気温養
生や施工全般など多岐にわたっている。しかし、コンク
リートの温度上昇は、セメントの水利発熱速度や水利発
熱量に起因しており、単位セメント量にほぼ比例するこ
とから、セメントの水利発熱速度を制御できれば、コン
クリートの温度上昇も制御できることになる。従って、
−殻内には中庸熱ボルトランドセー≠ト、高炉セメント
、フライアッシュセメント等の混合セメント、更に中庸
熱や普通ポルトランドセメントにスラグとフライアッシ
ュを混合した三成分系の低発熱型のセメントを使用する
ことが望ましい。ところが、セメントの水和発熱速度は
系の温度に強く影響される。すなわち、系の温度が高く
なるほど水和は促進され、水和発熱速度は大きくなる。
そして、発生した熱が逸散しにくいマスコンクリート内
部では80°C以上にもなることが知られている。
そこで、従来からマスコンクリートの温度上昇を抑える
ために、超遅延剤とよばれるセメントの水利反応抑制剤
(たとえば、グルコン酸塩やケイフッ化物等)を加える
ことが行われている。しかし、これらの超遅延剤は、所
定量を添加するとセメントの水利開始時間を延ばすこと
はできるものの、ひとたび水利が始まると無添加のコン
クリートと同様に急速に発熱してしまう。また、水和反
応が開始するまでは全く強度が出現しないなど問題が多
い。
一方、デキストリンの溶解度が温度によって大きく異な
ることを利用した遅延剤も知られている。この遅延剤は
室温では溶出速度が遅いためにセメントの水利反応に与
える影響も少ないが、高温になるほど溶液中により多く
溶解し、セメントの水利反応を強く抑える作用がある。
しかし、この場合にはデキストリンの溶出速度が温度に
より異なることを利用しているため、コンクリート中に
遅延剤の拡散濃度分布ができ、欠陥となる可能性が十分
にある。また、有効にセメントの水和反応を遅延させる
ためには、1.5%程度も添加しなくてはならず、価格
的にも高価なものとなってしまうなどの欠点があった。
そこで本発明の技術的課題は、上述の問題点を解決した
セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方
法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述課題を解決するため、本発明に係るセメント組成物
の温度上昇抑制剤は、ラクトンを含有することを手段と
している。
また、セメント組成物の温度上昇抑制方法は、セメント
組成物中にラクトンを混入することを手段としている。
ここでセメント組成物とは、セメントコンクリート、セ
メントモルタルおよびセメントペースト等を意味する。
ラクトンは、同一分子内のカルボキシル基と水酸基とが
エステル結合をしており、セメントのようなアルカリ性
物質の存在下で徐々に加水分解してカルボン酸を生成す
る。これらの物質は著しくセメントの水利に与える影響
が異なる。ラクトンはそれ程遅延作用はないが、生成す
るヒドロキシカルボン酸は非常に大きな遅延作用があり
、そのために加水分解速度の犬きい高温において、常温
での水和と比べて大きな遅延作用を生じることを利用し
たものである。すなわち、ラクトンは水溶性であって、
かつ徐々に加水分解し、セメントの水利反応を遅延する
効果の大きなヒドロキシカルボン酸等が生成するために
、マスコンクリートの温度上昇速度を低下させる添加剤
となりうる。
本発明においてラクトンとは、ブチロラクトン、プロピ
オラクトンなどのヒドロキシカルボン酸等の分子内エス
テルを指すが、特に、糖誘導体のグルコノラクトン、グ
ルコヘプトン酸−γ−ラクトン、糖酸−1,4−ラクト
ン、α、β−グルコオクタン酸−γ−ラクトンやアスコ
ルビン酸、デヒドロアスコルビン酸、イソアスコルビン
酸等が望ましい。
さらに、この抑制剤は他の混和剤すなわち、リグニンス
ルホン酸塩系、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合
物などの減水剤やりゲニンスルホン酸塩系やオキシカル
ボン酸塩系、ケイフッ化物などの従来からよく知られた
遅延剤と併用してもよい。また、マスコンクリート用の
水利発熱速度低減剤として知られているタンニン酸と併
用してもよい。
適用できるセメントとしては、普通、中庸熱、早強、超
早強、耐硫酸塩、白色ポルトランドセメントやシリカセ
メント、フライアッシュセメント、高炉セメント、およ
び中庸熱や普通ポルトランドセメントにスラブとフライ
アッシュを混合した三成分系の混合セメント、あるいは
、カルシウムアルミネートを主成分とするアルミナセメ
ントやC□□A7CaF2又はCl2A7を主成分とす
る超速硬セメントやカルシウムサルフォアルミネート(
C4A3S)を用いた特殊セメントなどである。
また、本発明に係る抑制剤の添加量はセメントの種類に
よってその最適量が異なるが、一般にはセメントに対し
て0.01〜3.0wt%添加するのが好ましい。
本発明による抑制剤は粉体又は液体の両方で使用するこ
とができ、粉体として使用する場合には、予めセメント
その他の混和剤、骨材等と混合しておき、液体として使
用する場合には、抑制剤が水溶性なので混線水中に溶解
させておく。気泡を生じる場合には既知のシリコーン系
、アルコール系の消泡剤を添加することができる。
〔効果〕
以上説明した通り、本発明に係るセメント組成物の温度
上昇抑制剤および温度上昇抑制方法によれば、セメント
の存在下で徐々に加水分解し遅延性のより大きなヒドロ
キシカルボン酸を生成するために、セメントの水和反応
に基づくコンクリートの温度上昇速度を低下させる効果
がある。
〔実施例〕
以下に、実施例をあげて本発明の詳細な説明する。
普通ポルトランドセメント100重量部、平均粒径5m
m以下の川砂500重量部、水67重量部にγ−グルコ
ノラクトン又はL−アスコルビン酸を混入し、練り上が
り温度が20°Cとなるようにモルタルを調製したのち
15φX20cmのブリキ缶に詰めて密閉し、更にこの
ブリキ缶を発泡スチレン製の容器(内径15φ、高さ2
0cm、肉厚15mm)内に入れ、断熱温度上昇試験装
置(東京理工社製 TTU−103型)により温度上昇
速度を測定した。結果を第1図に示す。
また、本実施例において、指触による硬化日数と20°
Cにおける圧縮強度も同時に測定した。
その結果を表−1に示す。
表−1使用モルタルの硬化8数と強度(20°C)上記
実施例において、1〜4は本発明の例を示し、5,6は
比較例を示す。
第1図より明らかなように、抑制剤を混入しない場合に
は最初から急激な発熱があり、40’C/日の温度上昇
がある。これに対し、本実施例の1〜4では混入しない
場合に比べていずれも発熱の開始時間が遅れると共に、
温度上昇速度も緩やかになる。混入量によっても異なる
が、20’C/日から10’C/日程度まで低下する。
一方、グルコン酸ナトリウムを混入した比較例では、発
熱の開始時間は遅れるが、温度上昇速度は40°C/日
程度であり、混入しない場合とそれ程変らない。
次に、表−1より明らかなように、1〜4の本実施例に
よる場合は翌日まてに硬化しており、グルコン酸ナトリ
ウムの場合に比べて硬化時間が短いため、施工上におい
て有用と考えられる。
圧縮強度は、硬化初期においては混入しない場合に比べ
てやや低いが28日後には逆に高くなるため、コンクリ
ートとしての性質も優れている。
このように、ラクトンを混入することにより、セメント
の凝結をあまり遅らさずにコンクリートの温度上昇速度
を緩やかにすることができる。
また、セメントの強度も特に長期では大きくなり、マス
コンクリートにおける温度上昇抑制効果が確認された。
そのため、セメントの急激な水和反応にともなうコンク
リートの温度上昇と、それに伴なう温度応力によるひび
割れに対して効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はモルタルの断熱温度上昇を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ラクトンを含有するセメント組成物の温度上昇抑
    制剤。
  2. (2)セメント組成物中にラクトンを混入するセメント
    組成物の温度上昇抑制方法。
JP63102621A 1988-04-27 1988-04-27 セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方法 Expired - Lifetime JPH089495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63102621A JPH089495B2 (ja) 1988-04-27 1988-04-27 セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63102621A JPH089495B2 (ja) 1988-04-27 1988-04-27 セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01275452A true JPH01275452A (ja) 1989-11-06
JPH089495B2 JPH089495B2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=14332318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63102621A Expired - Lifetime JPH089495B2 (ja) 1988-04-27 1988-04-27 セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH089495B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015535522A (ja) * 2012-12-03 2015-12-14 サン−ゴバン プラコ 石膏製品のための化学添加物
CN110003405A (zh) * 2019-04-24 2019-07-12 四川同舟化工科技有限公司 综合型高性能聚羧酸减水
CN110845673A (zh) * 2019-11-19 2020-02-28 安徽鑫固环保股份有限公司 利用葡萄糖内酯制备的梳型水煤浆分散剂及其制备方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107759122B (zh) * 2017-11-12 2021-06-04 佛山市三水区永华利建材有限公司 一种混凝土减胶剂

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58115052A (ja) * 1981-12-09 1983-07-08 ソシエテ・アノニム・デクスプロジフ・エ・ドユ・プロデユイ・シユミク 再活性化可能な凝結を抑制された高アルミナセメントグラウト組成物、及びその製法、カートリッジ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58115052A (ja) * 1981-12-09 1983-07-08 ソシエテ・アノニム・デクスプロジフ・エ・ドユ・プロデユイ・シユミク 再活性化可能な凝結を抑制された高アルミナセメントグラウト組成物、及びその製法、カートリッジ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015535522A (ja) * 2012-12-03 2015-12-14 サン−ゴバン プラコ 石膏製品のための化学添加物
CN110003405A (zh) * 2019-04-24 2019-07-12 四川同舟化工科技有限公司 综合型高性能聚羧酸减水
CN110845673A (zh) * 2019-11-19 2020-02-28 安徽鑫固环保股份有限公司 利用葡萄糖内酯制备的梳型水煤浆分散剂及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH089495B2 (ja) 1996-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113121149B (zh) 水泥基水化热抑制剂及水泥水化热抑制混凝土的制备方法
US3676541A (en) Centrifugal casting method
CN109180110B (zh) 预拌湿拌砂浆及预拌湿拌砂浆制备方法
CN109095802B (zh) 混凝土用膨胀剂、混凝土及其制备方法
JPH01275452A (ja) セメント組成物の温度上昇抑制剤および温度上昇抑制方法
JPS62275049A (ja) 重量グラウトモルタルおよびこれを用いた充填施工法
US2860060A (en) Hydraulic cement additives and cement compositions containing same
CN114368929B (zh) 一种水泥水化温升抑制剂及其制备方法和应用
CN115536302A (zh) 一种硅锰渣基超早强喷射混凝土掺合料及喷射混凝土
CN113173728B (zh) 抗骨料碱活性反应的无碱速凝剂及其制备方法
JP2592755B2 (ja) 発熱温度抑制用セメント添加剤およびコンクリート構造物
Dai et al. Effect of nano-silica on structure and properties of high sulfate resistant Portland cement mixed with mineral powder or fly ash
JPH0412043A (ja) 水硬性結合材
JPH02188457A (ja) コンクリートの水和熱低減用添加材料
CN103787600B (zh) 一种地基注入用水泥组合物
CN113754385A (zh) 一种新型低水化热的水泥基复合材料及其制备方法
JPH107445A (ja) コンクリートまたはモルタルの初期スランプ長時間維持剤
CA2814877A1 (en) Polyol-based admixtures for hydraulic cement
GB2039271A (en) Cement compositions
JP2567002B2 (ja) セメントの凝結遅延方法
JPH0579619B2 (ja)
CN110981268B (zh) 一种湿喷混凝土用无碱无氯休眠剂唤醒剂组合物及其使用方法
CN115321902B (zh) 用于防止中子辐射的抗开裂防辐射混凝土及其制备方法
CN115259742B (zh) 一种砂浆用缓凝剂及其制备、使用方法和应用
JPH03141141A (ja) 転圧コンクリート用添加剤

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 13