JPH0579619B2 - - Google Patents

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JPH0579619B2
JPH0579619B2 JP26387086A JP26387086A JPH0579619B2 JP H0579619 B2 JPH0579619 B2 JP H0579619B2 JP 26387086 A JP26387086 A JP 26387086A JP 26387086 A JP26387086 A JP 26387086A JP H0579619 B2 JPH0579619 B2 JP H0579619B2
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JP
Japan
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cement
hydration
concrete
temperature
heat
Prior art date
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JP26387086A
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JPS63117941A (ja
Inventor
Kyohiko Uchida
Takashi Inokawa
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Sumitomo Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/24Macromolecular compounds
    • C04B24/38Polysaccharides or derivatives thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本発明は、加水分解性タンニンからなる、マス
コンクリートの水和発熱速度を低減するための添
加剤に関する。 コンクリート構造物の大型化、および施工方法
の進歩発展による大型急速施工の増加に伴い、コ
ンクリートの硬化過程で生じる水和熱による構造
物の温度変化に伴つて生じる温度応力が、構造物
にひび割れを発生させたり、あるいは残留温度応
力が設計上無視出来ない場合がある。 特にマスコンクリートの重要な問題として、セ
メントの水和発熱によりコンクリートの内部に大
きな温度上昇が生じ、その温度上昇に引い継いで
起こる温度降下による変形が隣接する岩盤や既設
コンクリートに拘束されたり、また内部と表面の
温度差により生じる一種の内的拘束により生じる
超大で有害なひび割れの発生がある。このコンク
リートの温度応力を解析するために現在種々の方
法でコンクリートの温度上昇の予測が行われてい
るが、マスコンクリートの温度上昇を決定する要
因はセメントの混和材や骨材の種類や配合量外気
温養生や施工全般など多岐にわたつている。しか
し、コンクリートの温度上昇は、セメントの水和
発熱に起因しており単位セメント量にほぼ比例す
るが、セメントの水和発熱速度を制御できれば温
度上昇も制御できる。一般的に中庸熱ポルトラン
ドセメント、高炉セメント、フライアツシユセメ
ント等の低発熱型のセメントを使用することが望
ましい。ところが、セメントの水和発熱速度は系
の温度に強く影響される。すなわち、系の温度が
高くなるほど水和は促進され、水和発熱速度は大
きくなる。発生した熱が逸散しにくいマスコンク
リート内部では80℃以上にもなることが知られて
いる。 〈従来の技術〉 従来、マスコンクリートの水和発熱を抑えるた
めに超遅延剤とよばれる、セメントの水和を抑制
する添加剤を加えることが行われている。たとえ
ば、グルコン酸塩やケイフツ化物等である。これ
らの超遅延剤はある量添加するとセメントの水和
するまでの時間を延ばすことはできるが、一旦、
水和が始まると無添加のコンクリートと同様に急
速に発熱してしまう。また、水和が始まるまでは
全く強度がでないなど問題が多い。 そこで、デキストリンの溶解度が温度によつて
大きく異なることを利用して、室温では溶出速度
が遅いために有効な遅延剤が液中に少なく、従つ
てセメントの水和に与える影響も少ないが、高温
になると液中に遅延剤がより多く溶解しセメント
の水和発熱を強く抑える添加剤が特許出願されて
いる(特開昭55−75956号公報)。この場合、溶出
温度が温度により異なることを利用しているた
め、コンクリート中に遅延剤の濃度分布ができ、
これが欠陥となる。また、有効に水和遅延させる
ためには、1.5%程度添加しなくてはならず価格
的にも、また硬化コンクリートの物性に与える影
響も問題となる。 〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者らは、これらの欠点を解決し、マスコ
ンクリートの水和発熱速度を抑制するための良好
な添加剤を開発すべく鋭意研究を重ねた。 〈問題点を解決するための手段〉 その結果、加水分解性タンニンが上記目的に適
合する添加剤であることを見出し、かかる知見に
基づいて本発明を達成した。すなわち本発明は、
加水分解性タンニンからなるマスコンクリート用
水和発熱速度低減剤である。 タンニンは一般に加水分解型と縮合型とに大き
く分れる。縮合型はプロアントシアニジンと呼ば
れる物質とほぼ一致し、天然樹脂に多量に含まれ
る。針葉樹の樹皮中に含有される物質がセメント
の水和を遅延する原因は、このタンニンによるた
めである。特開昭59−13653号公報の「セメント
の凝結遅延用組成物」はこのタンニンの遅延作用
を利用したものである。本発明における加水分解
性タンニンとは、フエノール性カルボン酸と糖が
エステル結合した、ガロタンニン、コリラジン、
ケブラグ酸、ケブリン酸などの物質を主成分とす
る物質やタンニン酸として知られるm−ガロイル
没食子酸などである。これらの物質は加水分解に
より没食子酸やエラグ酸や糖になる。これらの物
質が酸性およびアルカリ性で加水分解を起こしや
すいことは良く知られている。 さらに、この添加剤の他の混和剤すなわち、リ
グニン系、ナフタリンスルホン酸塩ホルマリン縮
合物などの減水剤やリグニン系やオキシカルボン
酸塩系、ケイフツ化物などの従来からよく知られ
た遅延剤と併用してもよい。 用いることのできるセメントとしては普通、中
庸熱、早強、超早強、耐硫酸塩、白色ポルトラン
ドセメントやシリカセメント、フライアツシユセ
メント、高炉セメントなどの混合セメント、ある
いはカルシウムアルミネートを主成分とするアル
ミナセメントやC11A7CaF2を主成分とする超速硬
セメントやカルシウムサルフオアルミネート
(C4A3S)を用いた特殊セメントなどである。ま
た、本発明による添加剤はセメントに対して0.05
%〜3.0%添加するのが好ましい。添加量はセメ
ントの種類によつて大きく異なるが普通ポルトラ
ンドセメントでは0.1から1.0%の範囲が良い。 本発明による添加剤は粉体として前もつてセメ
ントと混合しておいても良いし、水溶性などの混
練水中に溶解させて使用しても良い。気泡を生じ
る場合には既知のシリコーン系、アルコール系の
消泡剤を添加することができる。 〈作用〉 加水分解性タンニンは主としてフエノール性カ
ルボン酸と糖がエステル結合しており、セメント
のようなアルカリ性物質存在下で徐々に加水分解
してフエノール性カルボン酸と糖を生成する。こ
れらの物質は著しくセメントの水和に与える影響
が異なり、加水分解性タンニンは比較的弱い遅延
作用があるが、生成するフエノール性カルボン酸
と糖は非常に強い遅延作用があり、そのために加
水分解速度の速い高温において常温での水和と比
べて大きな遅延作用を生じることを利用したもの
である。すなわち、水溶性でかつ徐々に加水分解
して、タンニンよりさらにセメントの水和を遅延
する効果の大きな低分子量のフエノール性カルボ
ン酸と糖が生成するために、セメントの水和を徐
徐に抑えて、マスコンクリートの温度上昇速度を
低下させる添加剤を提供するものである。 第1図に示すように、一般的にはセメントは温
度が高くなるにつれて水和発熱速度は急激に上昇
する(a)。しかし、タンニン酸を0.2%添加しただ
けで水和発熱速度は低下する(b)。0.5%添加では
さらに低下する(c)。しかも従来のセメント遅延剤
のように低温ほど遅延するのとは逆に、温度が高
い程遅延は大きい。 以上説明したとうり、本発明は加水分解性タン
ニンからなるセメントの水和熱速度低減剤であ
り、セメントの存在下で徐々に加水分解し遅延性
のより大きい物質を生成するためにセメントの水
和に基づくコンクリートの温度上昇速度を低下さ
せる効果がある。 〈実施例〉 以下に、実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。 マスコンクリートの内部温度上昇を推定する方
法としてコンクリートを容器につめ、中心部の温
度にあわせて周囲の槽の温度をあげていく断熱温
度上昇試験機がある。従来の試験機は容器からの
熱の逃げがあり、ゆつくり水和するコンクリート
では熱の逃げのためにコンクリートの温度上昇が
少なくなる。しかし、実際にマスコンクリートを
打設すると発熱は大きくなり試験機のデータと異
なる。そこで、改良された住友セメント社製断熱
温度上昇試験機(特願昭59−226688号、特願昭60
−257266号)を用いて従来の超遅延剤を添加した
コンクリートとの比較試験を行つた。熱の逃げを
無視できるために同一のセメントを用いた場合、
最終的に到達する温度はあまり変わらない。 実施例 1 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリー
トの断熱温度上昇試験を行つた。配合を表1に示
す。
【表】 なお、スランプは9.0cm、空気量3.6%、打ち込
み実測温度は19.4℃であつた。粗骨材の最大寸法
は50mmを使用し、供試体としてはφ60×60cmのも
のを用いた。 断熱温度上昇試験結果(コンクリート温度上昇
に対する各水和熱抑制剤の効果)を第2図に示
す。 本発明および従来の添加剤を用いた場合の物性
の比較を表2に示す。
【表】 表2および第2図の添加剤において1,2は本
発明、3,4は従来のものである。 前述のように、従来の断熱温度上昇試験機は熱
の散逸があつたが、本試験機は改良されており、
ほとんど熱の逃げはない。そのため、同一セメン
トを用いた場合、最終的に到達する温度はあまり
かわらないが、無添加の場合とグルコン酸塩を添
加した場合には急激な発熱の立ち上りが見られ
る。 一方、本発明の添加剤では徐々に温度が上昇し
ていくことがわかる。デキストリンでもほぼ同様
の効果が得られるが、本発明と同様の効果を得る
ための添加量が1.6%と多く、またその効果も不
十分である。 また、本発明添加剤の場合、圧縮強度は3日後
では0.5%添加で無添加の90%位であり、28日で
は無添加以上にでており問題はない。 実施例 2 中庸熱ポルトランドセメントを使用した場合の
打ち込み条件を表3に示す。
【表】 なお、スランプは9.2cm、空気量3.5%打ち込み
実測温度は19.5℃であつた。粗骨材の最大寸法は
50mmである。供試体として実施例1と同様の寸法
のものを用いた。 このコンクリートの断熱温度上昇試験結果を第
3図に示す。また、このコンクリートの物性試験
結果を表4に示す。
【表】 なお、表4および第3図において、添加剤1は
本発明による実施例であり、従来からある添加剤
を併用した例である。2,3は従来の添加剤によ
る比較例である。 コンクリート強度は3日では無添加に比べてや
や小さいが、28日強度では無添加以上にでてい
た。 〈発明の効果〉 本発明の加水分解性タンニンは、比較的弱い水
和熱速度遅延作用があるが、加水分解により生成
する化合物が非常に強い遅延作用があるので、加
水分解速度の速い高温において常温での水和と比
べて大きな遅延作用生じるから、セメントの水和
を徐々に抑えて、マスコンクリートの温度上昇速
度を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、セメントの水和において、その温度
と水和発熱速度との関係を示す。(a)は添加剤な
し、(b)および(c)はそれぞれタンニン酸を0.2%お
よび0.5%添加した場合である。 第2図および第3図は、それぞれ普通ポルトラ
ンドセメントおよび中庸熱ポルトランドセメント
について、コンクリートの温度上昇に対する水和
発熱抑制剤の効果を示したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 加水分解性タンニンからなるマスコンクリー
    ト用水和熱速度低減剤。
JP26387086A 1986-11-07 1986-11-07 マスコンクリ−ト用水和発熱速度低減剤 Granted JPS63117941A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26387086A JPS63117941A (ja) 1986-11-07 1986-11-07 マスコンクリ−ト用水和発熱速度低減剤

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JP26387086A JPS63117941A (ja) 1986-11-07 1986-11-07 マスコンクリ−ト用水和発熱速度低減剤

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CN108503251B (zh) * 2018-04-18 2020-07-17 吉林建筑大学 一种混凝土外加剂及制备方法

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