JPH01274705A

JPH01274705A - 靴底の反発機構

Info

Publication number: JPH01274705A
Application number: JP10516988A
Authority: JP
Inventors: Motoyasu Nakanishi; 幹育中西
Original assignee: Cubic Eng Kk
Current assignee: Cubic Eng Kk
Priority date: 1988-04-27
Filing date: 1988-04-27
Publication date: 1989-11-02
Anticipated expiration: 2012-11-19
Also published as: JP2681093B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、反発力を生ずるとともに衝撃緩衝をもできる
ように改善した靴底の反発機構に関するものである。

従来の技術縫近のジョギングブームの中、ランニング中の繰り返し
衝撃がもたらす悪影響について種々指摘されるにつれ、
着地時の衝撃緩衝を考慮した靴が次々と発表されている
。そして、これらはゲル状物質や低反発ゴム、エアー等
を緩衝材として利用している。

発明が解決しようとする問題点ところが、これらによると、着地時の衝撃は少なく抑え
られるものの、ｗＬ地時には、ギックカが緩衝材にて一
部消費されてしまい、運動エネルギーのロスが多いと云
う問題があった。

問題点を解決するための手段本発明靴底の反発機構は、この問題を解決するために、
上下対向辺とこの上下対向辺を連続させる少なくとも１
つの湾曲部とを有してなるリアクシヨンプレートと、こ
の上下対向辺間に配置されたゲル状物質の柱状体とを備
え、一方、靴底発泡層のかかと部分には、前後水平方向
の空洞部を形成して、該空洞部には前記リアクシヨンプ
レートを内設するとともに上下対向辺のそれぞれの少な
くとも一部を対向する靴底発泡層の所定位置に接着した
ことを特徴とし、また、前後水平方向の空洞部は、かか
と部分を後外方から切り欠くように形成し、その切欠端
面には透明または着色半透明のカバーを付着したことを
特徴とする。

作用リアクシヨンプレートの上下対向辺を、靴底発泡層のそ
れぞれが対向する所定位置に接着して内設しであるので
、その部分に力が加われば、リアクシヨンプレートとそ
の上下対向辺間に配置したゲル状物質の柱状体とに変形
を生ずる。

着地時、靴底かかと部分には後下向の力が加わり、リア
クシヨンプレートには圧縮方向とせん断力方向の力が作
用する。このため、上下対向辺は近接し合い、湾曲部は
後方へ転がされるように、また、ゲル状物質の柱状体は
これに摺うように偏平変形する。蹴地時には、このリア
クションブレートの湾曲部が前方へ転がり戻るようにな
るとともに上下対向辺が跳ね上がり戻るようになり、ま
た、ゲル状物質の柱状体も元に戻ろうとし、これらの合
力が反発力として、かかとに加わるようになる。また、
後外方から切り欠くように形成した切欠端面に透明また
は着色半透明のカバーを付着してあれば、リアクシヨン
プレートやゲル状物質の柱状体の変形等が観察できて視
覚的に楽しめる。

実施例次ぎに、本発明を図示実施例について説明する。

第１図、第２図（ａ）、（ｂ）、第３図（ａ）、（ｂ）
は、一実施例としてのスポーツシューズにおけるリアク
シヨンプレートとゲル状物質の柱状体の形状変化を場合
分けして強調して示すもので、それぞれ、ｌは足の甲全
面およびかかとを後方より包覆する上皮、２は上皮１の
内側前方において先端が縫着された上皮ベロ、３は上底
、中底、外底からなる三層構造の靴底、４はリアクシヨ
ンプレートで、上皮ｌの紐を通す部位には補強皮５が縫
着されている。

このリアクシヨンプレート４には、可どう性を有し、靭
性の高い樹脂材が用いられており、これらは、ゴム弾性
を有するエンジニアリングプラスチックのうち、繰り返
し曲げ負荷に特に強いのもが要請され、具体的には、例
えば、群栄化学工業株式会社製造のフェノール樹脂、レ
ヂトップ　ＰＬ−４９６２、イハラケミカル工業株式会
社製造の尿素樹脂Ｒシリーズ、中でもＲ−３００、また
は、これらを炭素繊維やボロン繊維やウィスカー等にて
補強したものが用いられる。

一方、靴底３は、詳図は略すが、ウレタン発泡体」−に
ナイロン織布を重合したいわゆる中敷である上底と、Ｅ
ＶＡ発泡体の中底、この中底に一体のゴム製の下底から
なり、上皮ｌの下端末は中底に接着や縫着にて固定され
て所定靴形状を呈するようになっており、上底はこの上
に被さるように載せられている。

そして、第１図のごとく、リアクシヨンプレート４は、
実施例では厚さ１，５ｍｍ、長さ１２５ｍｍ程の略矩形
体をその中央で折り返して厚み１０ｍｍ程度の断面馬蹄
形に湾曲させたもので、このため、湾曲部４３にて上下
の辺４１．４２が連続された形状となフている。また、
この上下対向辺４１４２の間には、各辺の内面にその両
端を接触させてゲル状物質の柱状体６を配置しである。

ここで、ゲル状物質の柱状体６とは、柱状体と言っても
、実施例では、７　ｍ　ｒｎ厚の円柱状であり、また、
このものは、ＪＪＳ　　Ｋ　　２５３０−１９７６−　
（５０ｇ荷重）により測定された針入度が３０〜２００
程度のシリコーンゲルやこの中に微小中空球体を混入し
たものを材料としてなり、具体的には、例えば、トーレ
シリコーン株式会社製造の商品名トーレシリコーンＣＦ
３０２７、日本フィライト株式会社製造のフィライト（
登録商標）や同社販売のエクスパンセル（登録商標）を
材料としている。勿論、これに限られるものでなく、耐
久性の点でシリカ等で強化されたものであっても良く、
また、リアクシヨンプレート４との固定は、図示しない
が、上下対向辺の内面にはゲル状物質の柱状体と嵌合す
る突条を形成したり、ＲＴ■ゴム等の適宜なｌｌｆｆ剤
で接着しておくのが望まれる。

一方、靴底発泡層のかかと部分、実施例では中底の部分
に、かかと長さ程度の水平スリット３！を後外方から爪
先に向けてその部分を切り欠くように形成してあり、こ
の部分に前記リアクシヨンプレート４をそれが変形して
も十分な空間を確保して内設しである。

そして、内設するにあたっては、湾曲部４３を後方に配
置するとともに、上下対向辺のゲル状物質の柱状体６を
配置した裏側部分のみを、靴底発泡層たる中底の、第１
図で示したごとくの平常状態で対向する位置に接着剤に
て接着してあり、その余の上下対向辺及び湾曲部４３は
接着しないようにしている。

また、後外方から爪先に向けてその部分を切り欠くよう
に形成した水平スリッ）３またる空洞部の端面には後方
から透明または着色半透明の樹脂板にてカバー７が被着
してあり、前記シリコーンゲルは透明ないし白色半透明
で、染料、顔料等にて着色が効きくこともあって、この
部分を意匠的なポイントとしてアピールすることができ
るようされている。

そこで、この靴底に力が加われば、リアクシヨンプレー
ト４の接着部分は拘束されていてズレることはないが、
接着されていない部分においては自由なズレ、変形を生
ずる。外からの力が圧縮方向とせん断力方向のものであ
れば、上下対向辺４１゜４２は近接し合うとともに、湾
曲部４３は後方へ転がされるように、また、ゲル状物質
の柱状体６はこれに摺うように偏平変形する。この変形
は、着地時の衝撃を吸収しつつ反発のためのエネルギー
を蓄えることとなる。

第１図は平常時の状態を示すが、ランニング時には、第
２図（ｂ）、第３図（ｂ）のように挙仙する。−すなわ
ち、第２図（ｂ）は、第２図（ａ）の着地時の状態を拡
大して示すものであるが、この時には、靴底かかと部分
には後下向の力が加わり、リアクシヨンプレート４には
圧縮方向とせん断力方向の力が作用して、リアクシヨン
プレート４はその上辺が後下方にズレ、このため、（イ
）として示すように湾曲部４３は後方へ転がされるよう
なるとともに、（ロ）として示すように上下対向辺４１
．４２は近接し合い、また、（ハ）として示すようにゲ
ル状物質の柱状体６はこれに摺うように変形される。そ
して、行地時の衝撃は主にゲル状物質の柱状体６の変形
の際消費されるエネルギー分として吸収される。

続き、体重のほとんどが爪先にかかるようになる第３［
ｆｆ１（ａ）の蹴地時には、これを拡大して示す第３図
（ｂ）のごとく、後下方にズレ変形していたリアクシヨ
ンプレート４の上辺もその湾曲部が前方へ転がり戻る（
二）ようになるとともに前記上辺は跳ね上がる（ホ）よ
うになり、ゲル状物質の柱状体もこれに伴って元に戻る
（へ）ようになり、その際の転がり戻る力と跳ね上がり
戻る力さらにはゲル状物質の復元力の合力が上底を介し
てかかとに加わるようになる。

したがって、本発明によれば、着地時のエネルギーをリ
アクシヨンプレートとゲル状物質の柱状体の変形として
蓄え、これを蹴地時に反発力として引き出すことができ
るので、運動エネルギーのロスが少なく、効率良いラン
ニングをすることができるようになる。勿論、着地時の
衝撃エネルギーも適度に吸収され、緩衝効果も期待でき
る。

また、上記実施例のように、水平スリット３またる空洞
部の端面に後方から透明または着色半透明の樹脂板にて
カバー７が被着してあれば、リアクシヨンプレート４や
ゲル状物質の柱状体６の変形、その着色状況等が観察で
き、Ｔｒｌ覚的にも楽しむことができる。

上記実施例ではリアクシヨンプレートを中底後方から切
り欠くようにして形成した空洞部に内設したものとして
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、中底かか
と部分下面にくぼみを形成し、このくぼみに前記リアク
シヨンプレートを配置した後、下からこれを覆うように
下底を張り合わせるようにしても良く、また、リアクシ
ヨンプレートの上下対向辺の接着についても、いわゆる
接着剤による接着に限らず、凹凸の係合部を設けて係合
させて固定するようにしても良く、要は、力が加わった
時にもリアクシヨンプレートの上下対向辺の接着部分が
平常時の靴底発泡層の前後対応位置からずれないように
固止できる構成であれば良い。

また、リアクシヨンプレートの長さや形状も、前記実施
例のものに限られるものでなく、要は、着地時のエネル
ギーをリアクシヨンプレートの変形として蓄え、これを
蹴地時に反発力として効率的に引き出すことができるよ
うな長さや形状であれば良い。勿論、材質も上記例示の
ものに限られるものでない、同様に、ゲル状物質の材質
、形状等も前記実施例のものに限らず、リアクシヨンプ
レートと協動して蓄えたエネルギーを蹴地時に反発力と
して効率的に引き出すことかでさるとともに衝％を緩衝
にも適当なものであれば良い。

リアクシヨンプレートの形状について言えば、例えば、
第４因のごとく偏平環状に形成すれば、前記とほぼ同様
に作用できるとともに、断面偏平環状のパイプに成形し
たものを適当長さづつに切断しただけでそのまま使える
こととなり製造が容易であるとともに、両端が湾曲部４
３．４３’となるので、強度的にも丈夫なものとするこ
とができる。

発明の効果以上、本発明によれば、着地時の衝撃を適度に緩衝した
上で、その際のエネルギーをリアクシヨンプレートとゲ
ル状物質の柱状体の変形として蓄え、これを蹴地時にそ
の反発として引き出すことができ、運動エネルギーのロ
スを少なくできる。

また、リアクシヨンプレートやゲル状物質の柱状体の変
形やその着色状況等を視覚的に楽しむことができ、意匠
的ポイントとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例スポーツシューズの平常時の要部の一部
切欠側面図、第２図（ａ）は着地時の状態を示す側面図
、第２図（ｂ）はその要部の一部切欠側面図、第３図（
ａ）は蹴地時の状態を示す側面図、第３図（ｂ）はその
要部の一部切欠側面図、第４図は他の実施例における平
常時の要部の一部切欠側面図である。３・・・・・・上底、靴底発泡層たる中底、下底からな
る靴底　　３１・・・・・・空洞部

Claims

【特許請求の範囲】

（１）上下対向辺とこの上下対向辺を連続させる少なく
とも１つの湾曲部とを有してなるリアクシヨンプレート
と、この上下対向辺間に配置されたゲル状物質の柱状体
とを備え、一方、靴底発泡層のかかと部分には、前後水
平方向の空洞部を形成して、該空洞部には前記リアクシ
ヨンプレートを内設するとともに上下対向辺のそれぞれ
の少なくとも一部を対向する靴底発泡層の所定位置に接
着したことを特徴とする靴底の反発機構。
（２）前後水平方向の空洞部は、かかと部分を後外方か
ら切り欠くように形成し、その切欠端面には透明または
着色半透明のカバーを付着したことを特徴とする靴底の
反発機構。