JPH01272053A - 有機電解液電池 - Google Patents

有機電解液電池

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JPH01272053A
JPH01272053A JP63101118A JP10111888A JPH01272053A JP H01272053 A JPH01272053 A JP H01272053A JP 63101118 A JP63101118 A JP 63101118A JP 10111888 A JP10111888 A JP 10111888A JP H01272053 A JPH01272053 A JP H01272053A
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JP
Japan
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battery
organic electrolyte
electrolyte
lipf
mol
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JP63101118A
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Fusaji Kita
房次 喜多
Kozo Kajita
梶田 耕三
Toshikatsu Manabe
真辺 俊勝
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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    • H01M6/00Primary cells; Manufacture thereof
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    • H01M6/16Cells with non-aqueous electrolyte with organic electrolyte
    • H01M6/162Cells with non-aqueous electrolyte with organic electrolyte characterised by the electrolyte
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01M10/4235Safety or regulating additives or arrangements in electrodes, separators or electrolyte
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は有機電解液電池に係わり、さらに詳しくはその
有機電解液の改質に関する。 〔従来の技術〕 有N1電解液電池、特に二酸化マンガンを正極活物質と
して用い、リチウムを負極活物質として用いる二酸化マ
ンガン−リチウム電池は、電池電圧が約3■と高く、5
〜10年の長期信頼性を有することから、最近需要が非
常に高まっている。また、電池形状も、最近ではボタン
形のみならず、筒形のものも作製され、カメラのストロ
ボ用電源としての用途が拡大してきている。 ところで、この二酸化マンガン−リチウム電池の有機電
解液を構成する電解質には主としてLiCl0.が用い
られ、電解液の溶媒には電解質の溶解度を高めるため誘
電率の高いプロピレンカーボネートと、伝導度を高める
ための低粘度溶媒である1、2−ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフラン、■、3−ジオキソランなどのエーテ
ル系溶媒との混合溶媒が主として用いられている。 ところが、このような二酸化マンガン−リチウム電池は
、過負荷がかかり電池電圧が逆転した場合や、あるいは
部分放電した電池を過充電した場合に、電池温度が上昇
して、しばしば発火するという問題がある。 このような電池の発火を防止して安全性を確保すること
は、−aの消費者向けに製品を供給する場合、最も重要
な課題である。 そこで、このような電池の発火に対する防止対策として
、電池にポリスイッチ(PTC素子のことで、温度上昇
により抵抗が増大して、電流を流れなくする特性を持つ
)を直列につなぎ、電池に過負荷がかかり温度上昇した
場合、ポリスイッチの抵抗が増大し、電流を流れにくく
することによって発火を防止したり、あるいは電池内部
での異常のため内部圧力が上昇した場合に、防爆装置が
作動して電解液を電池外部に放出させ電池温度を下げる
とともに内部抵抗を増大させて、電流を流れにくくする
ことによって発火を防止することが考えられている。そ
して、通常はそれら両方の発火防止対策が採り入れられ
ている。 しかし、防爆装置の作動は、適切な時期に起きなければ
ならず、作動時期がずれたり、作動しなかった場合、発
火につながる。また、ポリスイッチも部品不良などで適
正に作動しなかった場合、やはり発火につながる。この
ように機械的手段あるいは外部回路による発火防止対策
では、低い確率ではあるが部品の作動不良などによって
発火を引き起こし、必ずしも安全とはいえず、より本質
的な対策が望まれる。 電池の発火防止対策を考えるにあたって、まず電池の発
火の機構について明らかにすると、次のとおりである。 第1図に示すような直径15+am、高さ40+mmの
筒形の二酸化マンガン−リチウム電池を80%放電し、
この80%部分放電電池に0.35Aで充電した場合、
放電により生成したLi1M n OxがM n O2
に戻っていく、この充電に伴う電圧変化および電池の表
面温度変化を第2図に示す。まず、充電当初は、発熱が
ほとんどないため、電池温度も一定に保たれ、電池電圧
のみが上がっていく。しかし、電圧4■付近で電圧カー
ブは極大値(第2図において、Aで示す)を示した後、
ゆるやかなカーブで下降し極小値(第2図において、B
で示す)を持ち再度電圧が上昇しはじめる。ここでは正
極への充電と同時に電解液の分解も始まり、電解液の分
解に寄与する電流の大きさに応じて電池が発熱し、表面
温度も室温から70〜100 ’Cに上昇する。 充電電圧が4.2〜4.6vで再度電圧の低下が始まる
(これを第2図の拡大部分■で示す)。これは電池内で
エーテルの過酸化物や、種々のラジカルが形成され、ラ
ジカル連鎖反応の電極電位に引っ張られるためである。 この2度目の電圧低下の際に充電を中止しても、ラジカ
ル連鎖反応は継続して起こり発火にいたる、電池の温度
上昇に伴って生じるセパレータの目づまりによる内部抵
抗の増加も、発火を止めることができず、このラジカル
が存在するかぎり無意味となる。しかし、このセパレー
タの目づまりが生じた時点で、ラジカルと反応してラジ
カルを消失させる安定化剤が電解液系内に存在すれば発
火が防止されることが予測されるや そこで、そのような観点から、過酸化物やラジカルを分
解したり、あるいはその生成を妨げる安定化剤として、
例えば2.6−ジーも一ブチルー4−メチルーフェノー
ルなどのフェノール類、4.4′−チオ−ビス(2−L
−ブチル−5−メチル−フェノール)などの硫黄有機化
合物やトリチチルホスファイトなどのリン有機化合物な
どを電解液中に添加することが提案されている(特開昭
62−237680号公報)。 しかし、上記の有機添加剤の添加量はごくわずか(数百
PPM程度)にしかできず、多すぎるとリチウムと反応
して電池性能を低下させるので、結局のところ充分な効
果を発揮できない。また、発火防止対策上への寄与効果
は、電池充電時のみで、電池短絡時の熱暴走に対しては
効果を見い出せない。 また、前記のような筒形二酸化マンガン−リチウム電池
を2個直列に接続した集合電池(第3図参照)のうちの
1個の電池に短絡が生じた場合、初期の1〜2分で7〜
IOA程度の大電流が流れた後、電池の表面温度は12
0〜130℃に達し、セパレータの目づまりが早く生じ
た方の電池が正常な電池反応をしなくなって電池電圧が
逆転する。電池電圧が逆転した電池は正極でリチウムの
電着が起こり、リチウムのデンドライト成長により短絡
し、電池が熱暴走する。通常は電圧逆転時に防爆装置が
作動し安全が確保されるように対策がとられているが、
時として作動時期がずれて発火にいたる場合がある。こ
の様子を第4図に示す。第4図は時間経過に伴う電流お
よび電池温度の変化を示すものであるが、この第4図に
示すように、−方の電池に短絡が生じた場合、1〜2分
で7〜10A程度の大電流が流れて、電池の表面温度は
120〜130℃に達し、セパレータの目づまりが早く
生じた方の電池の電池電圧が逆転する。この電池電圧が
逆転した電池の温度変化を第4図においてはθ側電池温
度で示し、正常な電池側の温度変化をΦ側電池温度で示
す、電池電圧が逆転した電池、つまりe側電池では、正
極でリチウムの電着が起こり、リチウムのデンドライト
成長により短絡し、電池の温度が一気に上昇して電池が
発火する。また、防爆装置が作動しない場合もあり、防
爆装置の作動はより確実に起こさせる必要がある。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したように、従来製品では、過負荷がか
かり電池電圧が逆転した場合や部分放電した電池を過充
電した場合に、しばしば発火したという安全性面での問
題点を解決し、安全性の高い有機電解液電池を提供する
ことを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、熱安定性が悪り60〜130℃で酸化電位が
4.0v以下に低下し、3.5〜4.0■で容易に酸化
され、過充電によって生じたエーテルの過酸化物や種々
のラジカルと反応したり、あるいはそれら過酸化物やラ
ジカルの生成を防止する特性を備え、かつ電池に過放電
などの過大な負荷がかかり電池電圧が逆転して電池が発
熱した時に自らガス発生を伴って分解し防爆装置を確実
に作動させ得る特性を持つ添加剤を有機電解液中に添加
することによって、電池の発火を防止して、安全性を高
めたものである。 上記添加剤の具体例としては、例えばLiPFa(六フ
ッ化リン酸リチウム)またはその溶媒和物(例えば、1
.2−ジメトキシエタンとの溶媒和物)などがあげられ
る、それらLIPF6などのを機電解液(以下、単に電
解液という)に対する添加量は0.05〜0.2 s+
ol/ lが好ましく、とりわけ0.05〜0.15m
ol/ 1が特に好ましい、つまり、LiPFaは電池
の発火防止に対する寄与が大きいが、あまり多すぎると
り、1PFhO熱安定性が悪いために、電池の貯蔵特性
が悪化し、また少なすぎると過酸化物やラジカルの生成
を防止したり、あるいは生成した過酸化物やラジカルと
反応してそれらを安定化させる能力が小さくなって、電
池の発火が生じるようになるからである。 L iP F bの添加により電池の発火が防止される
機構は次のように考えられる。まず部分放電した電池を
充電した場合、充電初期は電解液溶媒の分解が生じず、
電池温度もほとんど上昇せず、また添加されたLiPF
aもほとんどその発火防止作用をしない。しかし9、充
電電圧が4vに達すると、電解液溶媒の分解が起こりは
じめる。この際、電池内部温度も上昇しはじめる。温度
上昇の程度は溶媒の分解に寄与する電流の大きさで決定
される。内部温度が上昇し、100〜130℃になると
、微孔性プロピレンフィルムなどからなるセパレータの
目づまりが始まり、電池の内部抵抗が象、速に増大する
。定電流充電における上限電圧が6vの場合、セパレー
タの目づまりによって電圧が6vに達し、電流も小さく
なり、温度も低下してい(。 この電池電圧が4■から6v以上に上昇する際、電解液
溶媒の分解によりエーテルの過酸化物の生成やラジカル
の生成が生じるが、LiPFbはこれらの生成を防止す
るか、またはこれらの過酸化物やラジカルと反応してそ
れらを安定化させ、発火を防止する。 一方、上限電圧8■以上で充電した場合、上記のような
セパレータの目づまりやL i P F bの過酸化物
やラジカルの生成防止作用またはそれらとの反応による
安定化作用に加え、昇温によりLIPF6が分解してガ
スを発生し、そのガスによって防爆装置が作動して、電
解液が電池外部へ流出し、電解液溶媒が気化して電池温
度を急激に低下させることにより電池の発火を防止する
。 このように、LiPFaは過充電による電池発火に対し
て、二重の防止効果を発揮し、高い安全性を確保できる
。また、LIPF6は電解質でもあるので、電解液の伝
導度を低下させるようなことがない。 また、電池短絡、過負荷放電により、電池温度が120
度以上の高温になった場合でも、LiPF。 がガス発生を伴って分解し、防爆装置を確実に作動させ
る。それによって電解液が電池外部に流出し、エーテル
系溶媒などの比較的低沸点の電解液溶媒が気化して、電
池温度を急激に低下させ、発火を防止する。また高沸点
溶媒しか残らないため電池の内部抵抗が高くなり、電流
が小さくなって、電池としてより安全なものになる。ま
た、筒形電池を2個直列に接続した電池に短絡が生じた
場合、上記事項に加えて、転極側電池と電流供給側電池
の両方の電池の防爆装置を作動させ、電流供給能力をも
落としてしまう。 本発明において、添加剤が備えるべき要件として、16
0〜130℃で酸化電位が4.0V以下に低下し、」と
規定しているが、「60〜130℃」という温度は、電
池が発火にいたる前に、この程度の温度上昇があること
に基づいており、「酸化電圧が4.0v以下」を要件に
しているのは、過酸化物やラジカルの分解電位が約4v
と考えられ、LIPF6などの添加剤が4v以下で酸化
されるならば、過酸化物やラジカルなどと反応してそれ
らを安定化させることができるからである。 本発明の電池の正損活物質としては、二酸化マンガン、
五酸化バナジウム、酸化第二銅、二酸化モリブデン、四
三酸化鉛、四三酸化ビスマス、四三酸化コバルト、二酸
化チタン、Cr5Os、Cr。 0、などの金属酸化物またはTi5z、CuS、FeS
などの金属硫化物、さらにはこれらの混合物などが用い
られる。特に二酸化マンガンは、単極電位が高く、リチ
ウムと組合わせたときに約3■という高電位が得られる
ので、本発明において好用される。負極活物質としては
、リチウム、カリウム、ナトリウムなどの軽金属が用い
られるが、特にリチウムが好適に用いられる。 電解質としてはLiCl0n、LiCF35Ch、Li
BFa、L i B(C6H5)4、LiAsFaなど
が用いられる。特にLiCl0.は有機溶媒に溶解して
電解液を調製したときに高伝導度の有機電解液を得るこ
とができ、また、入手が容易で価格的にも他のものに比
べて安価であることから、本発明において好用される。 ただし、その反面、LiClO4は過塩素酸物であるた
め、高温では爆発的に分解する危険性があり、また、こ
れが電池を発火しやすくする一因になっているようにも
思ねれる。このLiClO4などの電解質の電解液中に
おける濃度としては、0.3〜1.0 mol/ε、特
に0゜4〜0.7 not/fが好ましい。すなわちL
iCIO4などの電解質の濃度が上記より低くなると、
充分な伝導性を持つ電解液が得られなくなり、−方、L
iCl0.などの電解質の濃度が上記より高くなると、
短絡時により大きな電流が流れ危険性が増すからである
。電解液の溶媒には、プロピレンカーボネート、γ−ブ
チロラクトン、ジメチルスルフオキシド、エチレンカー
ボネートなどの高誘電率溶媒と、1,2−ジメトキシエ
タン、テトラヒドロフラン、1.3−ジオキソラン、4
−メチル−1,3−ジオキソラン、4.5−ジメチル−
1,3−ジオキソランなどの脂肪族モノエーテル、ポリ
エーテルあるいは環状エーテル系溶媒との混合溶媒で、
少なくとも1種のエーテル系溶媒を含む有機溶媒が用い
られる。特にプロピレンカーボネート七テトラヒドロフ
ランと1,2−ジメトキシエタンとの混合溶媒が好適に
用いられる。 LiPFaなとの添加剤は、前記のように、その添加量
を0.05〜0.2 moI/lにするのが好ましいが
、そのような範囲内でも、これらの添加剤の量が電解液
中で多くなると、貯蔵特性などが悪化するので、電解液
の溶質中、つまり、電解液の調製にあたって用いられる
LiClO4などの電解質とLIPF6などの添加剤と
の総量中、LiPFbなどの添加剤のモル比率が173
以下、特に175以下になるようにすることが好ましい
、また、LIPF6などの添加剤は、既に調製済みの電
解液に添加する場合だけではなく、電解液の調製時に加
えておいてもよい。 また、LiPFaの温度による分解電位の検討を行った
結果について、第5図および第6図に示す。 第5図は、27℃でのステンレス極上での電解液の反応
性を示すものであり、対象とする電解液は、プロピレン
カーボネートとテトラヒドロフランと1.2−ジメトキ
シエタンとの容量比1:blの混合溶媒にL i CI
 O−とLIPF6とをそれぞれ0.9■ol/l溶解
したものである。横軸はリチウム極に対する電位を示し
ている。電解液の反応性は電圧を100mV/Sで変化
させ、電圧を5■まで上昇させ、そこから2Vまたは2
V近くまで電圧を下げ、再び3vに戻して電解液が分解
するか否かによって調べたものである。 この第5図に示すように、室温(27℃)でのしiPF
、系電解液は安定であり、酸化電位はLi0104系電
解液と同じで、反応性はかえって少ないことが明らかで
ある。 第6図は、130’Cにおける電解液の反応性を示して
おり、試験方法やその横軸の表示は第5図の場合と同様
である。 第6図に示すように、130″Cでの試験でも、Lic
loa系電解液は安定しており、またLiCF、So3
系電解液も、LiCl0n系に比べると安定性を欠くが
、それでも分解しなかったが、L i P F&系電解
液は、130’Cでは、既に2,5■で分解しはじめて
おり、非常に酸化されやすくなっていることがわかる。 この結果からもわかるように、LIPF6は電池が発熱
して電池温度が上昇した場合のみ酸化電位が低下して作
用する。 〔実施例〕 つぎに実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。 実施例1 プロピレンカーボネートとテトラヒドロフランと1.2
−ジメトキシエタンとの容量比bl二1の混合溶媒にL
iCl0.を0.7mol/l溶解させ、LiPFbを
Q、 1!Sol/ l添加した電解液を用いて、第3
図に示す集合電池を作製した。 上記第3図において集合電池を構成する個々の電池(素
電池という)は第1図に示すとおりであり、該素電池を
第1図に基づいて説明すると次のとおりである。 第1図において、1は二酸化マンガンを正極活物質とす
る正極で、2はリチウムからなる負極であり、3は微孔
性ポリプロピレンフィルムからなるセパレータである。 これらの正極1と負極2はセパレータ3を介在させて渦
巻状に巻回されている。これを詳しく説明すると、まず
、正極1に関しては、二酸化マンガン87重量部、りん
状黒鉛10重量部およびポリナトラフルオロエチレン3
重景部からなる正極合剤を、正極集電体となるステンレ
ス鋼製網を芯材としてシート化することにより長方形状
の正極合剤シートを作製する。一方、負極2に関しては
、長方形状のリチウムシートを負極集電体となるステン
レス鋼製網に圧着しておき、上記正極合剤シートとリチ
ウムシートをセパレータ3となる微孔性ポリプロピレン
フィルムを介在させて巻き芯を中心にして渦巻状に巻き
上げ、いわゆる渦巻電極に仕上げている。上記渦巻電極
の形成にあたって、正極合剤シートは、リチウムシート
との接触を避けるために、セパレータとなる微孔性ポリ
プロピレンフィルムを袋状にし、その袋内に収容される
ような状態にしておくことが好ましい。なお、第1図で
は、繁雑化を避けるため、正極合剤シート作製時に芯材
として用いた正極集電体としてのステンレス鋼製網や、
リチウムシートを圧着した負穫集電体としてのステンレ
ス鋼製網などは図示していない。 4は電解液であり、この電解液4は高誘電率溶媒である
プロピレンカーボネートと、エーテル系?容媒であるテ
トラヒドロフランと1.2−ジメトキシエタンとを前記
のように容量比1:1:1で混合した混合溶媒にLiC
l0.を0,7■ol/ l溶解し、1.1PFiを0
.1mol/l添加したものである。 5はステンレス鋼製の電池ケースであり、この電池ケー
ス5は負極端子を兼ねており、電池ケース5の底部には
ポリテトラフルオロエチレンシートからなる絶縁材6が
配設され、電池ケース5の内周面にもポリテトラフルオ
ロエチレンシートからなる絶縁材7が配設されていて、
前記正極1、負極2およびセパレータ3からなる渦巻電
極や電解液4は、この電池ケース5内に収容されている
。 8はステンレス鋼製の封口板であり、この封口板8の中
央部にはガス通気孔8aが設けられている。 9はポリプロピレン製の環状バッキング、10はチタン
製の可撓性薄板で、11は環状のポリプロピレン製の熱
変形部材であり、この熱変形部材11は温度によって防
爆装置の作動圧力を変える作用をする。12はニッケル
メッキを施した圧延鋼製の端子板であり、この端子板1
2には切刃12aとガス排気孔12bとが設けられてい
る。 電池ケース5の開口端近傍には、前記渦巻電極などの収
容後、屈曲させて、上記封口板8、環状バッキング9、
可撓性薄板10、熱変形部材11および端子板12から
なる防爆装置付きの封口体を受けるための溝を形成して
いる。そして、この電池ケース5の開口部に絶縁バッキ
ング13を介して上記封口板8、端子板12などからな
る封口体を挿入し、電池ケース5の開口端部を内方に折
曲げて電池を密封構造にしている。ただし、この電池で
は、電池内部にガスが発生して、電池内部の圧力が上昇
した場合には、その圧力上昇により、可撓性薄板10が
上方に撓んで切刃12aに接触することによって破壊さ
れ、−それによって密閉性が解除され、電池内部のガス
が端子板12のガス排気孔12bを通って電池外部へ逃
散して電池の破裂を防止する防爆装置が封口体に設けら
れている。なお、第1図中の14はリード体であり、こ
のリード体14は正極1と封口板8とを電気的に接続し
ており、端子板12は封口板8との接触により正極端子
として作用する。また、15は負極2と電池ケース5と
を電気的に接続するリード体である。そして、第3図の
20と21は上記第1図に示す素電池であり、20a 
と218は上記素電池20.21を直列に接続するため
のリード体である。 実施例2 LiPFaの添加量を0.05s+ol/ lに減らし
たほかは実施例1と同様の電池を作製した。 比較例1 プロピレンカーボネートとテトラヒドロフランと1,2
−ジメトキシエタンとの容量比1:l:1の混合溶媒に
LiCl0.を0.8■ol/ 1溶解し、LIPF6
を添加していない電解液を用いたほかは実施例1と同様
の電池を作製した。 上記実施例1〜2の電池および比較例1の電池をそれぞ
れ80%放電した後、0.35Aで過充電(6V最大)
したときの発火率と、短絡試験および素電池での短絡2
分後、−3V負荷(3時間以上)′試験し、それぞれの
発火電池個数を調べた。その結果を第1表に示す、第1
表において、表中の数値の分母は試験に供した電池個数
を示し、分子はそれぞれの試験において発火した電池個
数を示す。 なお、過充電試験および短絡試験にあたっては、電池は
第3図に示すように素電池を2個直列に接続した集合電
池の状態で使用し、−3V負荷試験にあたっては第1図
に示すような素電池の状態で使用した。 第      1      表 第1表に示すように、実施例1〜2の電池はいずれの試
験においても電池の発火が生じなかった。 この結果から電解液中へのL i P F aの添加に
より、高い安全性が確保されることがわかる。 実施例3 電解液の調製にあたって電解質をLiClOsからL 
i CF35Chに変えたほかは実施例1と同様にして
電池を作製した。もちろん、この電池の電解液にはL 
i CFaSOiが0.7mol/ I!、溶解されて
おり、LIPF6はO,1mol/ lの割合で添加さ
れている。 実施例4 LiPFiの添加量を0.05mol/ l ニ減らし
たほかは実施例3と同様の電池を作製した。 比較例2 L t CF3SO3をプロピレンカーボネートとテト
ラヒドロフランと1.2−ジメトキシエタンとの容量比
1:1:1の混合溶媒に0.8mol/I!、溶解し、
LIPF6を添加していない電解液を用いたほがは実施
例3と同様の電池を作製した。 上記実施例3〜4と比較例2の電池を前記実施例1の電
池などと同様に80%放電した後充電して電池が発火す
るか否かを調べた。その結果を第2表に示す。第2表に
おいて、表中の数値の分母は試験に供した電池個数であ
り、分子は発火した電池個数を示している。なお、上記
試験にあたっては、電池は第3図に示すように素電池を
2個直列に接続した集合電池の状態で使用した。 第      2      表 第2表に示すように、LIPF6を添加していない比較
例2の電池では、試験に供した6個の電池のうち4個の
電池が発火したが、LiPFaを添加した実施例3〜4
の電池では、発火する電池がまったくなく、高い安全性
が確保されていた。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、LIPF6で代
表される特定の添加剤を電解液中に添加することにより
、発火を防止して、有機電解液電池の安全性を富めるこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る有機電解液電池の一例を模式的に
示す拡大断面図である。第2図は従来の筒形二酸化マン
ガン−リチウム電池を強制充電したときの充電時間の変
化に伴う電池電圧と電池の表面温度の変化を示す図であ
る。第3図は筒形二酸化マンガン−リチウム電池を2個
直列に接続した集合電池の概略外観図である。第4図は
第3図に示す集合電池が短絡した状態で放電を続けたと
きの放電時間の経過に伴う電流と電池の表面温度の変化
を示す図である。第5図は27℃におけるステンレス極
上での電解液の反応性を調べた結果を示す図である。第
6図は130’cにおけるステンレス極上での電解液の
反応性を調べた結果を示す図である。 1・・・正極、 2・・・負極、 3・・・セパレータ
4・・・電解液 第1図 第2図 時   間   (min) 第3図 第  4  図 時   間  (min) 第  5  図 電   位  (v)  対しi

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも1種のエーテル系溶媒を含む有機電解
    液と正極および軽金属負極を備えてなる有機電解液電池
    において、60〜130℃で酸化電位が4.0V以下に
    低下し、過酸化物やラジカルの生成を防止するか、また
    は過酸化物やラジカルが生成してもそれらと反応して安
    定化させ、かつ電池に過負荷がかかり電池が高温になっ
    た場合に自らガス発生を伴って分解し防爆装置を作動さ
    せ得る添加剤を有機電解液に添加したことを特徴とする
    有機電解液電池。
  2. (2)添加剤がLiPF_6であり、LiPF_6の有
    機電解液に対する添加量が0.05〜0.2mol/l
    である請求項1記載の有機電解液電池。
  3. (3)有機電解液の電解質がLiClO_4で、添加剤
    がLiPF_6であり、LiClO_4の濃度が0.3
    〜1.0mol/lで、LIPF_6の有機電解液に対
    する添加量が0.05〜0.2mol/lであり、有機
    電解液の溶質中のLiPF_6のモル比率が1/3以下
    である請求項2記載の有機電解液電池。
  4. (4)正極活物質が二酸化マンガンで、負極活物質がリ
    チウムであり、有機電解液の電解質がLiClO_4で
    、該LiClO_4の濃度が0.4〜0.7mol/l
    であり、添加剤がLiPF_6で、該LIPF_6の有
    機電解液に対する添加量が0.05〜0.15mol/
    lであり、有機電解液の溶質中のLiPF_6のモル比
    率が1/3以下で、電解液溶媒がプロピレンカーボネー
    トとテトラヒドロフランと1、2−ジメトキシエタンと
    の混合溶媒である請求項3記載の有機電解液電池。
  5. (5)正極活物質が二酸化マンガンで、負極活物質がリ
    チウムであり、有機電解液の電解質がLiCF_3SO
    _3で、該LICF_3SO_3の濃度が0.4〜1.
    0mol/lであり、添加剤がLiPF_6で、該Li
    PF_6の有機電解液に対する添加量が0.05〜0.
    15mol/lであり、有機電解液の溶質中のLiPF
    _6のモル比率が1/5以下で、電解液溶媒がプロピレ
    ンカーボネートとテトラヒドロフランと1、2−ジメト
    キシエタンとの混合溶媒である請求項2記載の有機電解
    液電池。
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