JPH01270557A - 陶磁器の鋳込成形法 - Google Patents

陶磁器の鋳込成形法

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JPH01270557A
JPH01270557A JP9657388A JP9657388A JPH01270557A JP H01270557 A JPH01270557 A JP H01270557A JP 9657388 A JP9657388 A JP 9657388A JP 9657388 A JP9657388 A JP 9657388A JP H01270557 A JPH01270557 A JP H01270557A
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clay
cast
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Katsunobu Ito
伊藤 勝信
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、陶磁器を高速で鋳込成形する成形法に関す
るものである。
(従来技術とその課題) 従来、陶磁器の鋳込成形づj法とし−Cは主として石膏
型が使用されており、石膏型を用いた固形鋳込成形、排
泥鋳込成形、 /JX圧力による鋳込成形等が行なわれ
ており、丸形以外の異形状又は複雑形状の製品及び大型
の製品を製造するには上記方法以外では不可能とされて
いた。
この石膏型を用いる従来方法では、単に泥漿と石膏型の
表面とのイオン交換反応及び石膏型の有する毛細管現象
による泥漿からの水分の吸収により、泥漿を石膏型の内
壁面に自着させて成形するものであった。これは石膏の
持つ天然の特性を利用しノ、−l)のに過ぎず、石膏型
は1日に3〜4回使用すれば石膏型内に水分が飽和して
吸水性が落してし15い、毎日、使用後には乾燥させて
再生させる必要があり、型の使用が面倒となるという問
題点があった。
メ、石膏の毛細現象等による自然吸水に頼り泥漿を着肉
さゼーCいたため、機械的に鋳込速度等をml″/l−
+ニー+−ルすることが不可能であるという問題点があ
り、さらに石膏型の耐圧強度から見て強度的に限界があ
り、石・汗型に泥漿を加圧して鋳込むにしても1〜2 
kg /−cm 2程度しか期待できす、高圧での鋳込
成形(1j困ヴFであるという問題点があり、−F−述
した如く石膏型では成形に118j間がかかりすぎ、又
、連続的な生産が回連で牛)2に性が悪いという問題点
があった。
さらに石膏型では耐久寿命が短く、その分、多数の石膏
型を必要とするため、4L戸11工場等に広い面積を必
要とする派生的な問題点もあり、又、使用不能になった
石膏型を廃棄すると公害が発生ずる等の問題点もある。
又、右耳型で母上述した如く低圧鋳込みしかできないた
め、その分、石償型内で形成される生地の強度が弱く、
生地の強度を確保するためには鋳込む泥漿内に木節等の
高価な粘土質をなる・\く多く混合さゼて強度を確保す
る必要があり、木節等は埋蔵量か少なく4比j6゛に高
価であることより、製品の単価か非常に高くなってし1
5うという問題点があった。
(課題を解決するための平段) 本発明i;I: il記従来の問題点に鑑み案出しノー
ものであって、高圧かつ高速で陶磁器の鋳込成形が可能
であり、連続して生産性を上げることのできる銃込成形
法を提供すんことをLI的とし、その要旨61、微細な
連jゾCした多孔質性の樹脂型を使用し、同型内・\、
木節、蛙[:ll ′7?の可塑性粘土質1〜10%と
少li′い早で使用しハ1−!イザイl〜力伺リン、長
石、珪石等の石′(!X系の鉱物を多く ’#11合し
て得た粘二[固形分65〜75屯量%、水分35〜25
%の水分の少ない届の泥漿としC15〜43 kg /
 am ”の加圧力で鋳込め、前記泥漿の型壁面への着
肉速度かl、Qmm/分馴、上で強制的に着肉形成する
こと1゛ル〕る@ (作用) 成形型とし−C樹脂ハ1]を用い1、二の樹脂型は内部
が微細な連続した多孔質に形成ンサれノーものであり、
例え仁1樹脂型内に連続した3μm〜15μm程度の多
孔をイ1.成にしりCおき、ニーのようなJ4+1脂型
内・\泥漿を5−40 kg / cm’の加)−1ニ
カ゛(゛鋳込み、壁面への;?;i円速度を1.Qmm
/分以上とすることに、1す、陶磁器へ9品を高速で成
形4ることができる。例λζ、l樹j11)型を泥漿の
鋳込時に真空に保持してお(]は、泥漿の鋳込加江力と
型内の真空吸引カー3= との相乗作用により型壁面へ強力に泥漿が着肉されて、
水分が連続した多孔内を通り強制的に外部に排出され、
泥漿内の水分が高速に除去され高速で固形化される。
又、本発明においては、木節、蛙「1等の可塑性粘土質
を極力少なくし、代わりにハ11イザイト力刈リン、長
石、珪石等の鉱物等の混合比を極力多くした粘土固形分
の泥漿を用い、l、かも泥漿の水分含量を少な(したも
のT b)るため、より型内での脱水着肉作用が良好に
行なわれる。即11)、ハロイサイトカオリンのバイブ
状及び釧状結晶と、蛙目粘土の板状結晶とが絡まり合い
、更にIJ、長石、珪石等の石質系の粒子状結晶との混
合状態により、結晶間を水分が急速に移行し−C高速で
脱水がなされ、泥漿自体の結晶構造が一種のフィルター
的効果を発揮して水分除去の高速化が助長される。
尚、木節等の粘土質の配合量を減少さHることにより多
少の強度の低ドはあるが、その分、高圧で鋳込成形され
るため、型内での生地の結合密度か強固となり、生地の
機械的強度を十分に補うことがCきる。
1111買最近、割としにくい食器等が一部で使用され
ているが、これに使用される原料は、従来使用されてい
る泥漿の一般的な配合に10μm〜40μmのアルミナ
質のものが35〜40重址%で混合されCおり、可塑性
がなく粘性の少ない泥漿であるため、石膏型内へ鋳込成
形を行なうと、粘土質か少ないため離型後の生地の強度
が非常に弱く劣情」=りが悪いという欠点があるが、本
成形法の樹脂型を使用し高圧下による成形法によると、
泥漿の結合密度が強く良好な生地を得ることが可能で、
離型後の取り扱いによる割れ、欠け、ヒビ等を良好に防
止ゴ゛゛きる。
(実施例) 以下、実験例に基づ〈実施例を順次説明する。
先i゛、第1の実施例て゛は従来と同様な鋳込成形を行
なった。
即し、厚、lr、 7 mm 、幅長35cmX35C
mの板形状のものを成形可能な右上型を使用し、この石
膏型内に泥漿を常圧で鋳込んだ。
又、泥漿としては一般的に使用されている長石30〜3
5%、石莢30〜35%、木節、その他の粘」二質分4
0〜30%の固形分68%、水分32%の重量比のもの
を用いた。
上記鋳込成形においでは、石膏型内への泥漿の注入開始
から生地の離型完了よCに3600秒を要した。又、離
型直後の生地の含水−13H4j:20.5%であった
上記石膏型内に同様な組成の泥漿を2kg/Cm2の加
圧により鋳込んだ時には、石膏型にクシツクが発生し、
石膏型の使用が不π]能となった。
さらに常圧で鋳込成形をしZ″二時も、11」に4〜5
回の使用で石膏型の吸水性が落ら泥漿の着肉が悪くなっ
たので乾燥をする必要があった。
このような従来の鋳込方法でkl成形に長時間を要して
おり、又、はぼ常圧で鋳込〕]コれ″(いるため生地の
強度が弱く、離型後の生地の取り扱いに細心の注意が必
要となり、不良品の発生が多く歩留まりが非常に悪いも
のとなっCいる。又、形成された生地は泥漿の粒子の結
合が不揃いのため、後の木焼き焼成後の収縮が不均一で
焼成歪み2反りが生し、特に大型リーイズのも0) 4
;I:成形不能であることが確認された。
次に、第2実施例として微細な連続多孔質性の樹脂型を
使用して鋳込成形を行なった。
この樹脂型(J硬化性樹脂に充填剤を加えて成形したも
のであり、耐圧強度が300〜400kg/am”、内
部の細孔の径3μm〜15μmであり、細孔率35〜4
5%に成形したものを用いた。
尚、この樹脂型の外周面には金属板等で囲いを行ない、
樹脂型全体を真空状に操作可能な装置としてイ吏用し六
二。
又、この樹脂型内に注入される泥漿は前記第1実施例と
同一のものを使用した。
即lッ、樹脂型内には7 mm厚で35cmX 35c
mQ)平板形状の鋳込空間が形成されており、゛本例で
は注入1[−力を18kg/am2にで泥漿を注入した
その結果、注入開始から離型まで180秒で完了するこ
とができ、又、離型後の生成された生地の含水量17.
5%であった。
これは実施例1に比し、高速で成形ができたこととなり
、又、形成された生地は高圧を加えたことにより泥漿の
微粒子の結合が人となり、離型後の生地の締まりが強く
、取り扱いが容易なものとなっていた。
この第2実施例においては、泥漿の鋳込時に高圧をかけ
たことにより泥漿内の水分が成形型の細孔内へ押し出さ
れ急速に脱水が行なわれたものであり、さらに樹脂型を
真空に操作保持しておいた時には、樹脂型の真空による
吸引力と泥漿の高圧鋳込力との相乗作用により強力に水
分が樹脂型の細孔内に吸い取られ、かつ水分が樹脂型外
に良好に脱水され、内部で固形分のみか急速に固化し、
生地の型壁面への着肉が極めて良好に行なわれた結果で
ある。
次に、第3実施例においでは、重連した第2実施例と同
一の樹脂型を使用し、本例においでは泥漿として長石3
0%、珪石20%、ハロイザイI・カオリン40%、蛙
1]」粘土8%、木節粘土2%の配合比率−(゛固形分
72重量%、水分28重量%に配合調整きれたものを用
いた。
又、樹脂型内への注入肚力は18kg/cm2とし、鋳
込成形を行なった所、泥漿の注入開始から生地の離型〕
にで30秒で完了した。
又、離型後の生地の含水量は165%であった。
このようにお土質分を非常に少なくし石系に質分を多く
し、しかも水分量を少なく配合調整した泥漿を用いたこ
とにより、第2実施例に比[7更に高速の成形か可能と
なっている。
即ら、第2実施例では泥漿内に粘土質分が多いために、
結上1.Q分が樹脂型の内壁面全体に貼り若いで粘土質
の薄い膜が形成されるため、この膜により水分の移行が
阻害されて脱水時間を長く要したのであり、本例の場合
に11鮎土質分を少なくし層系鉱物の含量を多くしただ
めに水分の通過が容易となり、ハr1イリーイトカオリ
ンのバイブ状及O・剣状結晶と蛙目粘土等の粘土質の板
状結晶とが混合して絡み合った状態となっているため、
両者の結晶構造の混在によりフィルター的な機能が助長
されたものであり、極め−C急速な水分の移行が可能と
なり、高速で成形が完了されたもので」)る。
しかも、成形された生地内ではハロイザイI・カオリン
のバイブ状及び剣状結晶と蛙[」粘土の板状結晶が高圧
かつ高密度で強固に絡J5り合って結合された状態とな
っているため、曲げ、破壊強度が極め−C増大されたも
のとなっている。
(発明の効果) 本発明の陶磁器の鋳込成形法は、微細な連続した多孔質
性の樹脂型を使用し、同型内へ、木節。
蛙[」等の可塑性粘土質1〜10%と少ない量で使用し
ハロイーリーイトカ3リン、u石、珪石等の石質系の鉱
物を多くM合(7で得た粘土固形分65〜75重量%、
水分35〜25%の水分の少ないFr’r o)泥漿と
して、5〜40kg/鄭2の加圧力で鋳込み、前記泥漿
の型壁面への着肉速度が1 、0 mm 7分以上で強
制的に着肉形成剃ることとじ入−ため、極めて高圧、高
速の鋳込成形か可能となり、泥漿自体σパlit成によ
る結晶構)ifかノイルクー的な役割を果たし水分の移
行を容易化さU、しかも槙1脂型内に形成され−Cいる
連続(7た細孔を介し泥漿内の水分が!l;、II外に
強力に脱水されるため、型内で泥漿が急速に脱水成形さ
れ、しかも強固に結合され0曲は、破壊強度の良い製品
を胃・る二とかでき、しかも、植(脂型(J数千回〜−
一万回の使用が用能−Cあり、微細な連続多孔を、11
1用した一種のフィルター成形のt−め、型にZ、1す
る乾燥(34−切下必要のため連Me シーc成形が可
能で、特に異形状、大型リーイスの陶イ1苑器を安価か
つ高速に連続成形しイ(する効果かi)る。
牛し′(出願人         伊   藤   勝
   侶=11− 手続補止書(自発) 昭和63年10月12日 1、事件の表示 昭和63年特許願第96573号 2、発明の名称 陶磁器の鋳込成形法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  愛知県瀬戸市東松山町293番地別紙のとお
り (補正の対象の欄に記載した事項以外は内容に変更なし
)補正明細書 1、発明の名称 陶磁器の鋳込成形法 2、特許請求の範囲 微細な連続した多孔質性の樹脂型を使用し、同を多く混
合して得た1t12固形分65〜75重量%、水分35
〜25重15%−の鋳−込泥漿として、5〜4Qkg/
cm”の加圧力で鋳込み、前記泥漿髪型壁面への着肉速
度が1 、0 mm7分以上で強制的に着肉形成するこ
とを特徴とする陶磁器の鋳込成形法。
3、発明の詳細な説明 (i!r、業上の利用分野) この発明は、陶磁器を高速−C鋳込成形する成形法に関
するものである。
(従来技術とその課題) 従来、陶磁器の鋳込成形方法としては主とじて石膏型が
使用されており、石膏型を用いた固形鋳込成形、排泥鋳
込成形、小圧力による鋳込成形等が行なわれており、丸
形以外の異形状又は複雑形状の製品及び大型の製品を製
造するには上記方法以外では不可能とされていた。
この石膏型を用いる従来方法では、単に泥漿と石膏型の
表面とのイオン交換反応及び石膏型の有する毛細管現象
による泥漿からの水分の吸収により、泥漿を石膏型の内
壁面に内蓋させて成形するものであった。これは石膏の
持つ天然の特性を利用したものに過ぎず、石膏型は1日
に3〜4回使用すれば石膏型内に水分が飽和して吸水性
が落ちてしまい、毎日、使用後には乾燥させて再生させ
る必要があり、型の使用が面倒となるという問題点があ
った。
又、石膏の毛細現象等による自然吸水に頼り泥漿を着肉
させていたため、機械的に鋳込速度等をコントロールす
ることが不可能であるという問題点があり、さらに石膏
型の耐圧強度から見て強度的に限界があり、石膏型に泥
漿を加圧して鋳込むにしでも1〜2kg/cm’程度し
か期待できず、高圧での鋳込成形は困難であるという問
題点があり、上述した如く石膏型では成形に時間がかか
りすぎ、又、連続的な生産が困難で生産性が悪いという
問題点があった。
さらに石膏型では耐久寿命が短く、その分、多数の石膏
型を必要とするため、生産工場等に広い面積を必要とす
る派生的な問題点もあり、又、使用不能になった石膏型
を廃棄すると公害が発生する等の問題点もある。又、石
膏型では上述した如く低圧鋳込みしかできないため、そ
の分、石膏型内で形成される生地の強度が弱く、生地の
強度を確保するためには鋳込む泥漿内に木節等の高価な
粘土質をなるべく多く混合させて強度を確保する必要が
あり、末節等は埋蔵量が少なく非常に高価であることよ
り、製品の単価が非常に高くなってしまうという問題点
があった。
(課題を解決するだめの手段) 本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって
、高圧かつ高速で陶磁器の鋳込成形が可−2= 能であり、連続して生産性を上げることのできる鋳込成
形法を提供せんことを目的とし、その要旨は、微細な連
続した多孔質性の樹脂型を使用し、同型内へ、木節粘土
、蛙目粘土、カオリン、セリサイト等の可塑性粘土中の
木節粘土、蛙目粘土を1〜10%と少ない量で使用し長
石、珪石等の鉱物を多く混合して得た素地固形分65〜
75重量%、水分35〜25重量%の鋳込泥漿として、
5〜40kg/cm’の加圧力で鋳込み、前記泥漿を型
壁面への着肉速度が1.Qnvn/分以上で強制的に着
肉形成することである。
(作用) 成形型として樹脂型を用い、この樹脂型は内部が微細な
連続した多孔質に形成されたものであり、例えば樹脂型
内に連続した3μm〜15μm程度の多孔を生成させて
おき、このような樹脂型内へ泥漿を5〜40kg/cT
n”の加圧力で鋳込み、壁面への着肉速度を1.0mm
7分以上とすることにより、陶磁器製品を高速で成形す
ることができる。例えば、樹脂型を泥漿の鋳込時に真空
に保持しておけは、泥漿の鋳込加圧力と型内の真空吸引
力との相乗作用により型壁面へ強力に泥漿が着肉詐れて
、水分が連続した多孔内を通り強制的に外部に排出され
、泥漿内の水分が高速に除去され高速で固形化される。
又、本発明においては、木節粘土、蛙目粘土等を極力少
なくし、カオリン、セリサイト、長石。
珪石等の鉱物を多くした素地を使用し、しかも泥漿の水
分の少ない濃度の高い鋳込泥漿を用いることにより、型
内での脱水1着肉作用が良好に行なわれる。即ち、木節
粘土、蛙目粘土は有機質、膠質物質を含むため、配合し
た固形充填物の透水性を悪くするので使用量を少なくす
ることに重大な意味を持つものである。
尚、木節粘土、蛙目粘土等の配合量を減少させることに
より生地の多少の強度の低下はあるが、高圧で鋳込成形
されることと、更に石膏型鋳込みのようなイオン交換反
応による凝集作用が少ないため、原料固形分の充填密度
が高く、機械的強度は非常に高くなり、離型後の生地の
取り扱いによるヒビ、欠け1割れ等の防止ができ、良好
な生地を得ることができる。又、生地の固形粒子の結合
密度が高いため焼成時の収縮が少なく、焼成ヒスミも少
なくなる。
尚、最近、割れにくい食器等が一部で使用されているが
、これに使用される原料は、従来使用されている泥漿の
一般的な配合に10μm〜40μmのアルミナ質のもの
が35〜40重量%で混合されており、可塑性がなく粘
性の少ない泥漿であるため、石膏型内へ鋳込成形を行な
うと、粘土質が少ないため離型後の生地の強度が非常に
弱く歩留まりが悪いという欠点があるが、本成形法の樹
脂型を使用し高圧下による成形法によると、泥漿の結合
密度が強く良好な生地を得ることが可能で、離型後の取
り扱いによる割れ、欠け、ヒビ等を良好に防止できる。
(実施例) 以下、実験例に基づ〈実施例を順次説明する。
先ず、第1の実施例では従来と同様な鋳込成形を行なっ
た。
即ち、厚み7 nvn 、幅長35cmX35cmの板
形状のものを成形可能な石膏型を使用し、この石膏型内
に泥漿を常圧で鋳込んだ。
又、泥漿としては一般的に使用されている長石30〜3
5%、石英30〜35%、末節、その他の粘土質分40
〜30%の固形分68%、水分32%の重量比のものを
用いた。
上記鋳込成形においては、石膏型内への泥漿の注入開始
から生地の離型完了までに1800秒を要した。又、離
型直後の生地の含水量は205%であった。
上記石膏型内に同様な組成の泥漿を2 kg/am”の
加圧により鋳込んだ時には、石膏型にクラックが発生し
、石膏型の使用が不可能となった。
さらに常圧で鋳込成形をしl二時にも、1日に4〜5回
の使用で石膏型の吸水性が落ち泥漿の着肉が悪くなった
ので乾燥をする必要があった。
このような従来の鋳込方法では成形に長時間を要して」
・3つ、又、はぼ常圧で鋳込まれているため生地の強度
が弱く、離型後の生地の取り扱いに細−〇− 心の注意が必要となり、不良品の発生が多く歩留まりが
非常に悪いものとなっ−〔いる。又、形成された生地は
泥漿の粒子の結合が不揃いのため、後の本焼き焼成後の
収縮が不均一で焼成歪み1反りが生し、特に大型サイズ
のものは成形不能であることが確認された。
次に、第2実施例として微細な連続多孔質性の樹脂型を
使用して鋳込成形を行なった。
この樹脂型は硬化性樹脂に充填剤を加えて成形したもの
であり、耐圧強度が300〜400kg/cTn2、内
部の細孔の径3μm〜15μmであり、細孔率35〜4
5%に成形したものを用いた。
尚、この樹脂型の外周面には金属板等で囲いを行ない、
樹脂型全体を真空状に操作可能な装置として使用した。
又、この樹脂型内に注入される泥漿は前記第1実施例と
同一のものを使用した。
即し、樹脂型内には7m厚で35cmX35cm(7)
平板形状の鋳込空間が形成されており、本例では一7= 注入圧力を18kg/cm”にて泥漿を注入した。
その結果、注入開始から離型まで180秒で完了するこ
とができ、又、離型後の生成された生地の含水量17.
5%であった。
これは実施例1に比し、高速で成形ができたこととなり
、又、形成された生地は高圧を加えたことにより泥漿の
微粒子の結合が犬となり、離型後の生地の締まりが強く
、取り扱いが容易なものとなっていた。
この第2実施例におい−Cは、泥漿の鋳込時に高圧をか
げたことにより泥漿内の水分が樹脂型の細孔内へ押し出
され急速に脱水が行なわれたものであり、さらに樹脂型
を真空に操作保持しておいた時には、樹脂型の真空によ
る吸引力と泥漿の高圧鋳込力との相乗作用により強力に
水分が樹脂型の細孔内に吸い取られ、かつ水分が樹脂型
外に良好に脱水され、内部で固形分のみが急速に固化し
、生地の型壁面への着肉が極め−C良好に行なわれた結
果である。
次に、第3実施例においては、前述した第2実施例と同
一の樹脂型を使用し、本例においては泥漿として長石3
0%、珪石30%、ハロイサイト30%、蛙目粘土8%
、木節粘土2%の配合比率で固形分72重量%、水分2
8重量%に配合調整されたものを用いた。
又、樹脂型内への注入圧力は18kg/CT11”とし
、鋳込成形を行なった所、泥漿の注入開始から生地の離
型まで30秒で完了した。
又、離型後の生地の含水量は16.5%であった。
このように粘土質分を非常に少なくし石系鉱質分を多く
し、しかも水分量を少なく配合調整した泥漿を用いたこ
とにより、第2実施例に比し更に高速の成形が可能とな
っている。
即ち、第2実施例では泥漿内に粘土質分が多いために、
粘土質分が樹脂型の内壁面全体に貼り着いて粘土質の薄
い膜が形成されるため、この膜により水分の移行が阻害
されて脱水時間を長く要したのであり、本例の場合には
粘土質分を少なくし石系鉱物の含量を多くしたために水
分の通過が容易となり、カオリンのパイプ状及び板状結
晶と長石、珪石等の粒子が混合して絡み合った状態とな
っているため、両者の結合構造の混在によりフィルター
的な機能が助長されたものであり、極めて急速な水分の
移行が可能となり、高速で成形が完了されたものである
しかも、成形詐れた生地内ではカオリンのパイプ状及び
板状結晶が高圧かつ高密度で強固に絡まり合って結合さ
れた状態となっているため、曲げ、破壊強度が極めて増
大きれたものとなっている。
(発明の効果) 本発明の陶磁器の鋳込成形法は、微細な連続した多孔質
性の樹脂型を使用し、同型内へ、木節粘土、蛙目粘土、
カオリン、セリサイト等の可塑性粘土中の木節粘土、蛙
目粘土を1〜10%と少ない量で使用し長石、珪石等の
鉱物を多く混合して得た素地固形分65〜75重景%、
承部35〜25重量%の鋳込泥漿として、5〜40kg
/c+n’のIO− 加圧力で鋳込み、前記泥漿を型壁面への着肉速度が1 
、 Onvn/分以上で強制的に着肉形成することとし
たため、極めて高圧、高速の鋳込成形が可能となり、泥
漿自体の結合構造がフィルター的な役割を果たし水分の
移行を容易化させ、しかも樹脂型内に形成きれている連
続した細孔を介し泥漿内の水分が型外に強力に脱水され
るため、型内で泥漿が急速に脱水成形詐れ、しかも強固
に結合きれて曲げ、破壊強度の良い製品を得ることがで
き、しかも、樹脂型は数千回〜−万回の使用が可能であ
り、微細な連続多孔を利用した一種のフィルター成形の
ため、型に対する乾燥は一切不必要のため連続して成形
が可能で、特に異形状、大型サイズの陶磁器を安価かつ
高速に連続成形し得る効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 微細な連続した多孔質性の樹脂型を使用し、同型内へ、
    木節、蛙目等の可塑性粘土質1〜10%と少ない量で使
    用しハロイサイトカオリン、長石、珪石等の石質系の鉱
    物を多く混合して得た粘土固形分65〜75重量%、水
    分35〜25%の水分の少ない量の泥漿として、5〜4
    0kg/cm^2の加圧力で鋳込み、前記泥漿の型壁面
    への着肉速度が1.0mm/分以上で強制的に着肉形成
    することを特徴とする陶磁器の鋳込成形法。
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