JPH01269494A - 生体物質固定化用担体 - Google Patents

生体物質固定化用担体

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JPH01269494A
JPH01269494A JP9554488A JP9554488A JPH01269494A JP H01269494 A JPH01269494 A JP H01269494A JP 9554488 A JP9554488 A JP 9554488A JP 9554488 A JP9554488 A JP 9554488A JP H01269494 A JPH01269494 A JP H01269494A
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JP
Japan
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carrier
plastic
immobilized
substances
immobilizing
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JP9554488A
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Kazunobu Okano
和宣 岡野
Satoshi Takahashi
智 高橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医化学、生化学、バイオテクノロジー等の分
野における。特にイムノアッセイや生化学分析での生体
物質の微量分析や、パイオリアクターを用いた物質の生
産に好適な生体物質固定化用担体に関する。
〔従来の技術〕
従来の生体物質固定化用担体としては、「蛋白質核酸酵
素、別冊31号、第3]−9〜324ページ」、および
「実験と応用、アフィニティークロマトグラフィー、(
千畑一部著、講談社刊)」において論じられている。
これらの従来技術に示されるように、プラスチック製の
担体においては、担体表面が疎水性であるため、物質量
の疎水性相互作用による物理的吸着を利用した生体物質
の固定がなされている。
担体となるプラスチックとしては、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、メタアクリル、アクリルニ
1〜リル、ブタジェンとスチレンの共重合体、ナイロン
などが使用される。また、ポリスチレンやナイロンなど
では、それらの表面にカルボキシル基などを導入し、生
体物質を化学的結合によって担体表面に固定する方法も
知られている。
また、その他の担体としては、カラス製のものやセルロ
ースあるいは親水性ゲルを用いたものも知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
」二記担体のうち、プラスチックはカラス等にくらべ比
重が小さく溶液中にけん濁しやすく、また微生物などに
対して□安定である等すぐれた点を多数もつ。しかも生
体物質を物理的な吸着によりプラスチック表面に固定す
る方法は、簡便であるため、特にイムノアッセイ用に抗
体を固定する手段として多用されている。これは、抗体
の疎水性が高いためプラスチック表面に吸着しやすいと
いう性質を利用している。しかし、疎水性相力1作用の
ノ」1さい、糖、糖タンパク質、水溶性タンパク質やア
ミノ酸などの低分子物質は、うまく固定できなかったり
、固定されても保存中に十[(体からM離するといった
問題があった。
また、プラスチック表面にカルボキシル基などの残基を
導入し、架橋剤を用いて共有結合で生体物質を担体上に
固定する方法が開発さ才している。
しかし、プラスチック表面に溝入することができる残基
の種類にはかぎりがあり、特にポリエチレンやポリプロ
ピレンの場合、生体物質を固定できるような残基の導入
はほとんど不可能であった。
さらに、プラスチック表面に導入する残基の数に自由に
コン1〜ロールすることも難かしいという問題があった
本発明の目的は、これらの従来技術の問題点を解決し、
疎水性相互作用の低い物質であっても容易に固定でき、
微生物等により分解されず、しかも溶液中にけん濁しや
すい生体物質固定化用担体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
−1−1記1」的は、プラスチックなどの担体表面に金
属層を設けることで達成される。
〔イ乍用〕
多くの金属はシランカッブリンク剤により仔膚、の残基
を渾人することがjq能である。金属表面に導入する残
基の数は、シランカップリング剤の濃度を変化させるこ
とでコン1−ロールできる。従がつてシランカップリン
ク反応を行なうことのできる金属層をプラスチック表面
に形成しておけば、任意の残基を任意の数だけプラスチ
ック製の担体表面に導入することができる。これによっ
てタンパク質等の生体物質を金属表面に導入した残基を
介してプラスチックなどの担体上に固定化することがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を示す。
実施例」 ポリアセタール小球を、「実務表面技術、−劣λ(7)
、30(1985)」に記載されているような既知の無
電解メツキ法を用いてニッケルメッキした。
すなわち、ポリアセタール小球を140℃で1時間加熱
したのち、弱酸性脱脂剤で脱脂する。十分な洗浄後、S
 n CQ 2の希酸溶液とこれに続くP (] ’C
” D、 2の希酸溶液で表面を活性化し、アルカリタ
イプの化学ニッケル浴によりニッケル皮膜を形成した。
」二連のようにしてニッケルメッキしたプラスチック小
球(直径100 /Lm )からなる担体を、30 m
 M 3− (2−アミノエチルアミノプロビル)−ト
リメ1〜キシシラン水溶液に30分間浸漬したのち熱乾
燥させ、さらに室温で2.5 %グルタルアルデヒ1へ
水溶液に30分間浸漬し、水洗した。
このノ」1球1g当りについて、0 、15 M N 
a CO。
を含む50mMりん酸す1−リウ11のpH7,4の水
溶液(以下PBSと略称する)にi rn g / m
 Qの割合でベルオキシターセを溶解した固定化反応液
0.5  mQを加えて室温で4時間かくはんした。
このように処理した担体をP B Sで洗浄したあと、
0.1MモノエタノールアミンとO、]−Mりん酸ナト
リウ11からなる緩衝液(p T−T 7 、’4 )
を担体」gあたり5m(i加え、室温で1時間かくはん
した。これに再度P RSで洗浄し、50mg/mQ牛
血清アルブミンと0.01 %メルチオレートを含むP
 BS溶液中に保存した。
一方、前記固定化反応溶液の」二清を取り、波長403
n rnの光吸収を測定することによって上記−1−清
中に残るペルオキシダーゼの濃度を測定した。
これにより、担体上に固定されたペルオキシダーゼ量を
削算したところ、担体100μαあたり4.8 μgで
あった。
次にペルオキシダーゼを固定した」二記プラスチックか
らなる担体のペルオキシダーゼ活性を」り定した。測定
方法は次の通りである。
まず湿潤にした状態の体積で25μQ〜100μの担体
を試験管にとり、これに1 m M p−ヒドロキシフ
ェニルプロピオン酸と3 m M I−I 202のP
BS溶液を基質として3mQ加える。25°Cで10分
間かくはんし、反応させたのち、0.1MNazSOa
水溶液0 、3 m Q、を加え、反応を停止させた。
反応液を濾過して集め、蛍光強度(励起波長320 n
 m 、蛍光波長405nm)を測定することでプラス
チック小球」二に付加されたペルオキシダーゼ活性を測
定した。その結果を第1図に示す。
この結果より、メツキしたプラスチック小球上に活性を
有するペルオキシダーゼが固定されていることがわかる
ここで、前記各処理工程での洗浄や保存中に遊離してく
るペルオキシダーゼは検出限界以下であった。
以上の実施例の他に、金属をメツキできるプラスチック
としては、フェノール樹脂、ウレア樹脂。
メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、ポ
リアミド樹脂スチロール樹脂、塩化ビニル。
酢酸ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネーI〜など
がある。また、これらプラスチックにメツキできる金属
としては、上記実施例のニッケル以外に、コバルト、ク
ロム、亜鉛等が挙げられる。
ここで、無電解メツキ法はメツキ可能な金属に制限があ
るが、むらが少ない特徴がある。
上記実施例のニッケルメッキを施したポリアセタールは
、タンパク質等の生体物質を固定化したあとも特に安定
で、メツキのはがれ等も極めて少ないという特徴がある
実施例2 ポリプロピレン小球に既知の真空蒸着法に従って、アル
ミニウムを蒸着することで表面にアルミ二つts%の層
を設けた。シランカプリング剤として3−グリシドキシ
プロピルトリメ1−キシシランの希酢酸水溶液に30分
間浸し、熱乾燥させ、表面にエポキシ基を導入した。過
ヨウ素酸ナトリウムを用いて上記エポキシ基をアルデヒ
ド基に変換し、これを用いてp H8、0の条件下で免
疫グロブリンG(IgG)を固定した。シランカップリ
ング剤濃度を変化させると固定化されるタンパク質の量
をコントロールすることができた。ヒトIgGを用いた
場合の固定化量の変化を第2図に示した。
上記実施例におけるアルミニウム蒸着ポリプロピレンは
、アルミニウム及びポリプロピレンが生化学物質の活性
等に影響を及ぼすことが少ないので、生体物質を固定化
する担体としては特に優れている。
ここで、上記実施例ではアルミニウムの真空蒸着法を用
いたが、金属表面が酸化膜になりやすい金属を用いれば
上記と同様の効果が得られる。また、真空蒸着法ばかり
でなく、既知のスパッタリジグ法などによりプラスチッ
ク表面に金yc層を形成しても同様の効果を得ることが
できる。
また本実施例においてポリプロピレン表面に導入したエ
ポキシ基を用いてp、 H10以」二の反応条件でアミ
ノ基を有するアミノ酸やタンパク質、あるいは水酸基を
有する糖などを固定化することができた。
また、プラスチック表面に導入した金属層にシランカプ
リング剤により導入できる残基には、」二記実旅例】及
び2に記載したちの以外に、3−メタクリルオキシプロ
ピル1ヘリメトキシシランなどを用いてメタクリル基や
ビニル基を導入し、たり、γ−メルカプトプロピル1〜
リメ1−キシシランを用いてメルカプト残基を導入した
りすることなどができる。
実施例3 ポリカーボネート製の試験管の内面に、既知の無電解メ
ツキの手法を用いて、ニッケルメッキを施した。30m
M3−(2−アミノエチルアミノプロピル)−1−リメ
トキシシラン水溶液を加え。
(■0) 30分間放置したのち熱乾燥させた。これに室温で2.
5 %グルタルアルデヒド水溶液を加え、30分間放置
したのち、水洗し、アルデヒド基を導入した。既知の手
法(アナリテ力ル バイオケミストリー、互旦、 28
2 (1973)参照)を用いて1〜リプシンを固定化
した。
上記手法により調製した、トリプシンをニッケル層を介
して結合したポリカーボネート製試験管に、0 、5 
m g / m D、の濃度のカゼインのpH7,4の
溶液を加え、37°Cで16時間放置した。試験管内の
溶液を取出したところ、カゼイン特有の濁りが見えなく
なっていた。すなわち、固定化されたトリプシンにより
カゼインが分解されることが確認された。
本発明を用いれば、安価なプラスチック製の容器に酵素
等を固定でき、また反応を終えた溶液から固定化した酵
素を容易に分離できるという効果がある。
上記実施例においては、プラスチック製の試験管の内面
にメツキを施した例を示したが、プラスチック製の管の
内面や、板の表面にトリプシンを固定化しても同様の効
果が得られた。また、内面に金属をメツキしたプラスチ
ック製の管に酵素を固定化したものは、反応溶液を連続
的に流して反応させることができるという特徴がある。
これら酵素などを固定化したプラスチック製の試験管や
管等は、ガラス製の試験管や管に比べ、破損しにくく、
また、軽量で取扱いが容易であり、しかも安価である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、プラスチックの表面に任意の残基を任
意の量導入できるので、生体物質を自由に固定化できる
効果がある。また、プラスチックの比重は0.9  な
いし1.5 のものが多く、プラスチック小球や片を用
いると簡単に溶液中に分散させることができる効果があ
る。これにより固定化された生体物質を用いて化学反応
を行なわせる場合、わずかな撹拌でも溶液中の反応物質
と担体に固定化された生体物質が混り合い、反応が容易
に進行する効果がある。また、プラスチック試験管や管
や、#−に本発明を用いれば容器状で破損しにくい生体
物質固定化用の担体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例により得られたペルオキシダ
ーゼを固定化したプラスチック小球の活性の測定結果を
示すグラフ、第2図は、本発明の他の実施例のアルミニ
ウムを蒸着した直径100μmのプラスチック]g当り
に固定化されるヒトIgGの量のシランカプリング剤濃
度に対する変化を示したグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プラスチックより成る生体物質を固定化する担体に
    おいて、表面の一部または全部に金属層を設け、さらに
    金属層に生体物質と反応する残基を導入したことを特徴
    とする生体物質固定化用担体。 2、形成される金属層がプラスチック製の小球あるいは
    小片の表面、あるいは、プラスチック製の管の内面、あ
    るいはプラスチック製の試験管の内面、あるいは、プラ
    スチック製の板の表面であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の生体物質固定化用担体。
JP9554488A 1988-04-20 1988-04-20 生体物質固定化用担体 Pending JPH01269494A (ja)

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JPH01269494A true JPH01269494A (ja) 1989-10-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011523356A (ja) * 2008-05-09 2011-08-11 エアバス オペレーションズ リミテッド 固定化酵素あるいは防氷性を有するタンパク質を持った表面

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011523356A (ja) * 2008-05-09 2011-08-11 エアバス オペレーションズ リミテッド 固定化酵素あるいは防氷性を有するタンパク質を持った表面

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