JPH01266302A

JPH01266302A - 制御弁

Info

Publication number: JPH01266302A
Application number: JP63090329A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Ueno; 勝美上野
Original assignee: Diesel Kiki Co Ltd
Current assignee: Bosch Corp
Priority date: 1988-04-14
Filing date: 1988-04-14
Publication date: 1989-10-24
Anticipated expiration: 2012-11-26
Also published as: US5038671A; DE3912390C2; JP2683244B2; DE3912390A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は構成の簡潔化と加工および組み付けの合理化を
図れるようにした制御弁に関する。

（従来の技術）一般に土木機械や建設機械等は、種々の作業を実行可能
な複数の油圧アクチュエータを装備し、それらの作動を
各油圧制御弁で制御している。したがって、この神の油
圧制御弁には、刻々変化する各アクチュエータの負荷条
件に応じた圧油の供給に加え、それらの小型軽量化と加
工および組み付は上の合理化が要請されている。

従来、このような要請に応するものとして、例えば特公
昭６１−１０７０７号公報に開示された技術がある。す
なわち、この公報にはアクチュエータの作動を油圧制御
するシャトル弁を内蔵した複数の流量方向制御弁と、圧
力制御弁とを積み重ねて配置し、これらを通しボルトを
介して一体に連結する一方、上記アクチュエータの最大
負荷圧をシャトル弁に選択させ、当該圧にポンプの吐出
圧を圧力設定することで、各アクチュエータの同時駆動
を可能にさせるとともに、各方向制御弁の組み付けを合
理的に行なうようにしたスタック形複合弁が示されてい
る。

（発明が解決しようとする課題）しかし、この従来の複合弁ではアクチュエータに応じて
、所望個数の流量方向制御弁を適宜組み付けられる反面
、各方向制御弁の上下面に複雑な摺り合わせ面の加工を
要し、加工後はそれらを接合する煩雑な組み付は作業が
随伴して生産性が悪く、しかも上記摺り合わせ面から油
漏れが生じ易い等の問題があった。

本発明はこのような従来の問題を解決し、アクチュエー
タの作動を制御する方向制御弁と、該制御弁の入口およ
び出口側の圧力差を補償する圧力補償弁と、アクチュエ
ータの最大負荷圧を選択するシャトル弁とを、関係のボ
アおよび油路を介して合理的に配置することで、構成の
簡潔化と加工および組み付けの合理化を図れ、生産性を
向上し得るようにした制御弁を提供することを目的とす
る。

（課題を解決するための手段）仁のため、本発明の制御弁は、方向制御弁の入口側圧力
と出口側圧力の圧油を両端に誘導して、その圧力差を補
償するようにした圧力補償弁を有する制御弁において、
バルブハウジングの内部に上記入口側圧力の圧油を誘導
する給油路と連通可能な複数の圧力補償ボアを設け、該
ボアに上記圧力補償弁を配設し、かつ該補償弁の一端に
上記出口側圧力の圧油を誘導する一方、前記バルブハウ
ジングの内部に上記各ボアと交差する単一の圧力選択油
路を設け、上記選択油路の各交差部に、各圧力補償ボア
に誘導された上記出口側圧力の圧油と、圧力選択油路の
上流側の圧油な導入し、かつその高圧側の圧油を上記選
択油路の下流側へ流出可能なシャトル弁を配設し、これ
らの油路と圧力補償弁並びにシャトル弁とを合理的に配
置することで、この種制御弁の構成の簡潔化と加工およ
び組み付けの合理化を図り、生産性を向上し得るように
したことを特徴にしている６（実施例）以下、本発明を所謂モノブロック型制御弁に適用した図
示実施例について説明すると、第１図乃至第３図におい
てｌは内部に後述の各種油路を鋳造成型した略矩形盤状
のバルブハウジングで、その内部には制御ボア２．３．
４が互いに離間して並行に設けられ、これらの直下にそ
れらと対をなす圧力補償ボア５．６．７が同方向へ並行
して設けられている。

このうち、各制御ボア２，３．４の両端部には、油タン
ク８に連通ずるリターン油路９．ｌＯが開口され、また
これらの内側にはシリンダボート１１．１２に連通する
油路１３．１４が開口されていて、上記ボート１１．１
２に、アクチュエータ（図示路）に連通する油導管１５
．１６が接続されている。

上記各制御ボア２．３．４の中央部には、略逆Ｕ字形状
をしたターミナル油路１７の屈曲油路が離間して開口さ
れ、このターミナル油路１７の反対側に、各圧力補償ボ
ア５．６．７に連通ずる送油路１８と制御油路１９とが
離間して開口されている。

よた、上記ハウジングｌ内の圧力補償ボア５゜６．７と
同一平面位置には、油圧ポンプ２０に連通ずる給油路２
１と、アンロード弁２２に連通ずる圧力選択油路２３と
が離間して形成され、これらが上記ボア５．６．７の略
両端位置で直交し、かつそれらの一端に盲栓２４．２５
が施栓されている。

上記制御ボア２．３．４の内部には、実質的に同一な方
向制御弁であるスプール２６が摺動可能に収容され、該
スプール２６の周面にパッセージ２７．２８が離間して
形成されている。

上記スプール２６の内部には、軸中央へ延びるセンタ孔
２９．３０が形成され、これらの孔２９．３０に導孔３
１．３２と通孔３３が連通している。このうち、上記孔
３１が上記パッセージ２７．２８の開口位置周面に開口
され、また通孔３３がスプール２６の中央位置周面に開
口され、常時は導孔３１．３２が、リターン油路９．１
０に連通し、また通孔３３が制御油路１９に連通してい
る。

上記スプール２６の端面に開口するセンタ孔２９．３０
内には、連結ボルト３４．３５が油密にねじ込まれ、こ
のうち一方の連結ボルト３４に。

一対のリテーナ３６が対向して掛は止められている。上
記リテーナ３６．３６の間にはスプリング３７が介挿さ
れ、該スプリング３７を介してスプール２６を内側へ付
勢している。

また、他方の連結ボルト３５の頭部は、駆動杆（図示略
）を連結可能なＵ字形に成型され、それらの端部にボル
ト（図示略）を差し込み可能な透孔３８が形成されてい
る。図中、３９は中空筒状のキャップで、内部に上記リ
テーナ３６．３６を収容しており、４０．４０はバルブ
ハウジング１の端面に取り付けたエンドプレートである
。

一方、前記圧力補償ボア５．６．７は一端を閉塞し、他
端を連結ボルト３５と同側のバルブハウジングｌの端面
に開口していて、その内部に実質的に同一な圧力補償弁
４１が摺動可能に収容されている。

上記圧力補償弁４１は中空筒状のスライドズブ−１ルで
構成され、その内部には互いに連通ずる段付きのバルブ
穴４２と通孔４３が形成され、それらが上記弁４１の両
端面に開口している。圧力補償弁４１の外周面には、複
数のランド部４４．４５．４６．４７が離間して形成さ
れ、このうち軸端に位置するランド部４４が、各ボア５
．６．７の閉塞端と当接可能にされている。

上記ランド部４５と４６、ランド部４６と４７の間には
バルブ穴４２に連通する通孔４８，４９が形成され、こ
のうち上記送油路１８に連通可能な通孔４８は、上記ラ
ンド部４５．４６と、圧力補償ボア５．６．７の内周面
との係合を介して、実施的な開度な調整され、その流入
油量な調量可能にしている。上記ランド部４７に隣接す
る端部周面ば、若干小径に形成されていて、該小径軸部
５０とこれが出入りする各圧力補償ボア５．６゜７の内
周面との間に環状油路５１を形成している前記通孔４９
とバルブ穴４２の交差部に位置する段部周縁にはシート
５２が形成され、該シート５２にロードチエツクバルブ
５３が係合可能に配設されている。上記バルブ５３はバ
ルブ穴４２内に摺動可能に収容され、その構造は一端を
開口した中空筒状に構成されていて、その周面に環状溝
５４が形成され、該溝５４にバルブ内部に連通ずる透孔
５５が開口されている。

一方、上記バルブ穴４２の開口端部周面にはネジ部５６
が形成され、該部５６に固定ボルト５７が油密にねじ込
まれている。上記ボルト５７の内端部と、上記バルブ５
３との間には弱いスプリング５８が介挿され、該スプリ
ング５８を介して上記バルブ５３を軸方向へ付勢させ、
常時はシート５２に係合させている。

圧力補償ボア５．６．７の開口端部にはネジ部５９が設
けられ、該ネジ部５９にシャトルハウジング６０が油密
にねじ込まれている。上記ハウジング６０は前記圧力選
択油路２３を閉塞可能な長さの筒体で構成され、その内
端部と上記固定ボルト５７に形成したフランジ６１との
間に、上記スプリング５８より遥かに強いセットスプリ
ング６２が介挿され、該スプリング６２を介して圧力補
償７Ｐ４１を内側へ付勢している。

このうち、給油路２１の最奥部に位置するボア５に装着
したシャトルハウジング６０は、内端部を平坦面に形成
し、かつ圧力選択油路２３と交差する周面−帯を小径に
形成していて、該小径軸部６３とボア５の内周面との間
に、両側の油路２３とボア５に連通する環状油路６４を
形成しているまた、その他のシャトルハウジング６０は
上記内端部にバルブ室６５を開口し、該室６５内にシャ
トル弁６６を構成するポール弁６７を移動可能に収容し
ている。

上記バルブ室６５の開口部には、通孔６８を形成したス
トップスクリュ６９がねじ込まれ、その内側開口部周縁
に上記ポール弁６７を着座可能なシート７０を形成して
いる。一方、上記ハウジング６０の圧力選択油路２３と
の交差周面のうち、圧油の上流側、つまり上記最奥部の
ハウジング６０に対向する周面には、上記油路２３に連
通ずる凹孔７１が開口されている。上記孔７１は導孔７
２を介して前記バルブ室６５に連通しており、その開口
部周縁に上記ボール弁６７を着座可能なシート７３を形
成している。

一方、上記凹孔７１と反対側のハウジング６０の周面に
は、バルブ室６５に連通ずる出口孔７４が開口され、導
孔７４より高圧側の圧油を下流側の油路２３へ流出可能
にさせている。

この他、図中７５は凹孔７１および出口孔７４を形成し
たハウジング６０の周端部と、ボア６゜７の開口端部と
の間に挿入した位置決め用のビン、７６はリリーフ弁、
７７は給油路２１の一端に接続した油導管である。

（作　用）このように構成した制御弁は大略すると、バルブハウジ
ングｌと複数のスプール２６、複数の圧力補償弁４１と
、シャトル弁６６を組み付けた複数のシャトルハウジン
グ６０で構成され、このうちバルブハウジングｌについ
ては、その組み立て前に予め制御ボア２．３．４と圧力
補償ボア５゜６．７の各内周面を平滑に機械加工して置
（。

この場合、上記制御ボア２．３．４と圧力補償ボア５．
６．７に夫々交差する給油路２１と圧力選択油路２３に
ついては、これを機械加工若しくは鋳造成型の何れで形
成してもよい。

こうして所定の機械加工を終えたバルブハウジングｌの
内部には、第１図および第２図に示すように、上下一対
の制御ボア２．３．４と圧力補償ボア５．６．７とが複
数組設けられ、これらの両端部に給油路２１と単一の圧
力選択油路２３が直交している。特に上記圧力選択油路
２３は、単一の油路で全シャトル弁６６の圧油の給排路
として共用されているから、その分ハウジング１の内部
構造が簡潔になり、またこれを直線状に構成することで
、成型ないし機械加工が一層容易なものになる。

しかも、対比すべき一対の圧油の流路と、その高圧側の
圧油の通過流路の構成を必須にするシャトル弁において
、後述のようにシャトルハウジング６０と圧力補償弁４
１とを同一の圧力補償ボア５．６．７に収容し、上記ボ
ア６．７をシャトル弁６６に対する一方の圧油の供給油
路として兼用することで、それらの配置構成の合理化と
当該配置スペースのコンパクト化を図れることになる。

また、シャトル弁６６に対する他の給徘油路は、これを
圧力選択油路２３で兼用させることにより、これらの給
排路を別設する場合に比べて、構造および加工上の煩雑
から回避され、その合理化を図れることになる。

このようなバルブハウジングｌに、前記スプール６およ
び圧力補償弁４１等を組み付ける場合は、制御ボア２．
３．４にスプール２６を挿入し、また圧力補償ボア５，
６．７には、ロードチエツクバルブ５３と固定ボルト５
７を組み込んだ圧力補償弁４１を収容し、この後シャト
ル弁６６を組み付けたシャトルハウジング６０を上記ボ
ア５゜６．７の開口部にねじ込み、当該部を閉塞する。

この場合、上記シャトルハウジング６０の組み付けに際
しては、給油路２１の最奥部に開口した圧力補償ボア５
に、シャトル弁６６を内蔵しないハウジング６０を組み
付け、この他の圧力補償ボア６．７には、シャトル弁６
６を内蔵したハウジング６０を組み付ける。

その際、各凹孔７１と出口孔７４が圧力選択油路２３に
開口し、かつ各凹孔７１が油路２３の上流側に開口する
ように上記ハウジング６０を位置付け、それらの位置が
整合したところで、ビン７５を係入し当該位置を不動に
させる。

したがって、シャトル弁６６に対する圧力の伝達方向、
つまり圧力選択油路２３における圧油の流れ方向を変更
する場合には、例えば上記ハウジング６０を１８０″回
転させ、各凹孔７１と出口孔７４の位置を前記と反対に
させることで、部品交換やその新設を要することなく、
容易に対応し得、当該部品の合理的な使用が図れること
になる。

なお、この場合には上記ビン７５のビン孔は前記位置と
１８０°移動した位置に設けられる。

そして、この後各スプール２６の端部に連結ボルト３４
．３５をねじ込み、この一方にリテーナ３６とキャップ
３９を取り付け、他方に駆動杆（図示略）を連結し、ま
たシリンダポー１−１１．１２にアクチュエータ（図示
略）に連通ずる油導管１５．１６を接続し、給油路２１
の一端には油圧ポンプ２０に連通ずる油導管７７を接続
し、この他端と圧力選択油路２３の一端に夫々盲栓２４
゜２５を取り付け、当該部を閉塞することで一連の組み
付は作業が終了する。

このようにして組み付けられた制御弁は、常時は第１図
および第２図のように各スプール２６が中立位置に置か
れ、送油路１８とターミナル油路１７並びに油路１３．
１４が互いに遮断され、−方、リターン油路９．ＩＯが
、スプール２６に形成した導孔３１．３２を介してセン
ター孔２９゜３０に連通し、更にこれが上記孔２９．３
０に開口した通孔３３を介して、制御油路１９に連通し
ている。

上記油路１９は環状油路５１と連通し、更に該油路５１
は圧力補償弁４１と、シャトルハウジング６０との間の
圧力補償ボア５．６．７に連通している。

また、各圧力補４８弁４１は常時はセットスプリング６
２を介して内側に付勢され、その一端に形成したランド
部４４を、各圧力補償ボア５．６゜７の閉塞端に係合さ
せて静止しており、一方、その内部に組み込まれたロー
ドチエツクバルブ５３は、スプリング５８を介して上記
ボア５．６．７の閉塞端側へ付勢され、その端面をシー
ト５２に押し付けて、給油路２１と送油路１８を遮断し
ている。

更に圧力選択油路２３は、常時は圧油の流れが静止して
おり、この圧油がシャトル弁６６のバルブ室６５内に滞
留し、一方、圧力補償ボア６．７内の圧油も上記室６５
に滞留していて、これらの圧力がバランスした中立位置
でボール弁６７が静止している。

このような状況の下で操作レバー（図示略）を介し、各
スプール２６を例えば第１図上左方へ移動させると、上
記スプール２６は第３図に示すように切換えられる。

すなわち、リターン油路９．１０と制御油路１９並びに
環状油路５１とが遮断され、代わりにパッセセージ２７
を介して送油路１８とターミナル油路１７および油路１
３が連通し、また導孔３１と通孔３３並びにセンタ孔２
９を介して、送油路１８と制御油路１９が連通し、一方
、他方のパッセージ２８を介して、油路１４とリターン
油路ｌＯが連通ずる。

このため、給油路２１内の圧油が通孔４８を介してバル
ブ孔４２内に流入し、その油圧でロードチエツクバルブ
５３を、スプリング５８に抗して第３図上左方へ押し動
かし、上記バルブ５３とシート５２との流路を押し開け
て、送油路１８へ移動する。この場合の送油量は、ラン
ド部４５．４６とボア５．６．７の内周面との係合状態
で形成される、上記通孔４８の開度で規定される。

またその際、一部の圧油が通孔４３内を移動して、圧力
補償ボア５．６．７の閉塞端に導かれ、その油圧を圧力
補償弁４１の一端に作用させる。

上記送油路１８に導かれた圧油は、パッセージ２７を経
てターミナル油路１７と油路１３へ移動し、該油路１３
よりシリンダポート１１に接続された油導管１５を介し
て、アクチュエータ（図示略）に導かれる。

一方、上記アクチュエータからの反曲は、油導管１６を
介してシリンダポート１２に流入し、油路１４およびパ
ッセージ２８を経てリターン油路１０に導かれ、油タン
ク８に戻される。

このような圧油の給排過程において、アクチュエータの
負荷圧力、つまりシリンダポート１１からの圧油の吐出
圧力は、上記アクチュエータの作動によって刻々と変動
し、その圧力は上記ボート１１に連通する油路１３内の
圧力と同圧で、当該圧油の一部が導孔３１からセンター
孔２９および通孔３３を経て、制御油路１９へ導かれる
。

上記圧油は更に制御油路１９から環状油路５１を経て、
圧力補償弁４１とシャトルハウジング６０との間の圧力
補償ボア５．６．７内に導かれ、その油圧を圧力補償弁
４１の一端とシャトル弁６６に作用させる。

したがって、圧力補償弁４１の一端には、前記のように
油圧ポンプ２０の吐出圧と同圧の油圧。

つまり一次圧が作用し、その他端にはアクチュエータの
負荷圧と同圧の油圧、つまり二次圧と、セットスプリン
グ６２の復元力とが作用し、これらがバランスする位置
に上記弁４１が移動したところで、その移動を停止する
。

すなわち、アクチュエータの負荷変動によって上記負荷
圧が増加すると、これと同圧の油路１３の圧油が圧力補
償ボア５．６．７へ導かれ、これとセットスプリング６
２との合力が、圧力補償弁４１の一端に作用する給油路
２１の圧力以上になったところで、該弁４１が第３図上
右方へ移動する。

このため、ランド部４５．４６で区画される給油路２１
への開度が増加し、送油路１８への油量が増量すること
で該油路１８の圧力が上昇し、パッセージ２７前後の油
路１３と送油路１８の圧力差が、当初設定の値に漸近す
る。

一方、アクチュエータの負荷圧が低下し、圧力補償ボア
５．６．７内の油圧とセットスプリング６２との合力が
、圧力補償弁４１の一端に作用する給油路２１の圧力以
下になると、該弁４１が第３、図上左方へ移動する。

このため、前記給油路２１への開度が減少し、送油路１
８への油量が減量することで該油路１８の圧力が低下し
、パッセージ２７前後のボートｌｌと送油路１８の圧力
差が、当初設定の値に漸近する。

したがって、アクチュエータによる負荷変動が起こって
も、パッセージ２７前後の油路１３と送油路１８の圧力
差が一定に保たれ、上記パッセージ２７を通過する油量
が正確に調整されるから、アクチュエータの作動速度が
変化することはない。

一方、各制御油路１９から各圧力補償ボア５゜６．７内
に導かれた圧油の圧力は、各アクチュエータの負荷によ
って相違しており、これらが各シャトルハウジング６０
側へ移動し、一部のハウジング６０に内蔵したシャトル
弁６６に圧力作用する。

このうち、圧力補償ボア５には対比すべき二つの圧油が
導かれていないため、該ボア５に装着したシャトルハウ
ジング６０は、シャトル弁６６を内蔵していない。した
がって、上記ボア５に導かれた圧油は、上記ハウジング
６０の端部側に形成した環状油路６４を経て、圧力選択
油路２３に流出し、該油路２３を下流側へ移動する。

上記圧油は上記ボア５に近接する、ボア６に装着したシ
ャトルハウジング６０位置へ移動し、その周面に開口し
た凹孔７１より導孔７２に導かれて、バルブ室６５に流
入し、その油圧をボール弁６７の一端へ作用する。

一方、圧力補償ボア６内に導かれた圧油は、ストップス
クリュ６９の通孔６８を介して上記バルブ室６５に導か
れ、その油圧を前記ボール弁６７の他端へ作用する。す
なわち、ボール弁６７の両端には各アクチュエータの負
荷圧が作用し、その高圧側の圧油によってボール弁６７
が押し動かされ、低圧側の開口部を閉塞する。

こうして、シャトル弁６６により対比すべき負荷圧の高
圧側が選択されると、その圧油がボール弁６７の周面な
潜り抜けて、出口孔７４より再たＱ圧力選択油路２３に
流出し、該油路２３を下流側へ移動する。

上記高圧側圧油は上記ボア６に近接する、ボア７に装着
したシャトルハウジング６０位置へ移動し、前述と同様
にその周面に開口した凹孔７１から導孔７２に導かれて
、バルブ室６５に流入し、その油圧をボール弁６７の一
端へ作用する。

一方、圧力補償ボア７内に導かれた圧油も、前述と同様
にストップスクリュ６９の通孔６８を介して、上記バル
ブ室６５に導かれ、その油圧を前記ボール弁６７の他端
へ作用する。すなわち、ボール弁６７の両端には各アク
チュエータの負荷圧が作用し、その高圧側の圧油によっ
てボール弁６７が押し動かされ、低圧側の開口部を閉塞
することで、高圧側の圧力が選択される。

こうして、最後のシャトル弁６６で選択された圧力は、
全アクチュエータの負荷圧のうち最大負荷圧に相当し、
この圧油がこの後ボール弁６７の周面を潜り抜けて、出
口孔７４より再たび圧力選択油路２３に流出し、該油路
２３よりアンロード弁２２に導かれて油導管７７に戻さ
れ、給油路２１内へ供給される。

したがって、給油路２１にはアクチュエータの最大負荷
圧に見合った圧力の圧油が供給され、複数のアクチュエ
ータの同時駆動が可能になる。

なお、上記実施例では本発明をモノブロック型の方向制
御弁に適用したが、これをスタック型の方向制御弁に適
用することも可能であり、また上記実施例に用いたロー
ドチエツクバルブ５３は、これを省略することも可能で
ある。

（発明の効果）本発明の制御弁は以上のように、方向制御弁の人口側圧
力と出口側圧力の圧油を両端に誘導して、その圧力差を
補償するようにした圧力補償弁を有する制御弁において
、バルブハウジングの内部に上記入口側圧力の圧油を誘
導する給油路と連通可能な複数の圧力補償ボアを設け、
該ボアに上記圧力補償弁を配設し、かつ該補償弁の一端
に上記出口側圧力の圧油を誘導する一方、前記バルブハ
ウジングの内部に上記各ボアと交差する単一の圧力選択
油路を設け、上記選択油路の各交差部に、各圧力補償ボ
アに誘導された上記出口側圧力の圧油と、圧力選択油路
の上流側の圧油を導入し、かつその高圧側の圧油を上記
選択油路の下流側へ流出可能なシャトル弁を配設して、
上記方向制御弁で制御する各アクチュエータに対し、そ
の負荷変動に見合った圧力の圧油を流量を一定に維持し
て供給できるから、複数のアクチュエータを同時かつ安
定して駆動させることができる。

また本発明では、圧力補償ボアに圧力補償弁とシャトル
弁を配置して上記ボアを共用させたから、これらを別々
に配置した場合に比べ、配置スペースのコンパクト化と
当該スペースの加工の容易化を図れる効果がある。

更に本発明では、上記圧力選択油路に各シャトル弁の一
方の入口油路と出口油路を兼用させたから、各弁毎に多
数の油路を設ける場合の構造と加工並びに組み立ての煩
雑から解消され、それらの合理化を図れるとともに、上
記圧力選択油路を単一構成とすることによって、上述の
利点が更に増大され、生産性を向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は第１
図のＡ−Ａ線°に沿う横断面図、第３図は本発明の作動
状態を示す断面図である。 ■−・・バルブハウジング、５．６．７・−・圧力補償
ボア、２■・・・給油路、２３・・・圧力選択油路２６
・−・方向制御弁、４１・・・圧力補償弁６６・−シャ
トル弁

Claims

【特許請求の範囲】

　方向制御弁の入口側圧力と出口側圧力の圧油を両端に
誘導して、その圧力差を補償するようにした圧力補償弁
を有する制御弁において、バルブハウジングの内部に上
記入口側圧力の圧油を誘導する給油路と連通可能な複数
の圧力補償ボアを設け、該ボアに上記圧力補償弁を配設
し、かつ該補償弁の一端に上記出口側圧力の圧油を誘導
する一方、前記バルブハウジングの内部に上記各ボアと
交差する単一の圧力選択油路を設け、上記選択油路の各
交差部に、各圧力補償ボアに誘導された上記出口側圧力
の圧油と、圧力選択油路の上流側の圧油を導入し、かつ
その高圧側の圧油を上記選択油路の下流側へ流出可能な
シャトル弁を配設したことを特徴とする制御弁。