JPH01262161A

JPH01262161A - 印写装置

Info

Publication number: JPH01262161A
Application number: JP9097288A
Authority: JP
Inventors: Manabu Nishiwaki; 学西脇
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 1988-04-13
Filing date: 1988-04-13
Publication date: 1989-10-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は主に熱転写方式を用いた画像印写装置に関する
。

［従来の技術］従来の熱転写方式を用いた印写装置としては「印写装置
」（特願昭５８−１８６４９６号）があった。この発明
により一記録素子による記録ドツトの面積変調が可能と
なり、高速、高画質、かつ低価格のフルカラー階調印写
装置が実現された。

［発明が解決しようとする課題］しかし前述の従来例では、転写ドツトが被記録媒体の表
面から盛り上がる為、印画物表面の平滑性が損なわれ、
銀塩写真のごとき均一な表面光沢を得ることができず、
著しい画像品質の低下を招いていた。

本発明は上記のような問題を解決するもので、その目的
とするところはインク転写による表面平滑性の低下によ
る画像品質劣下の問題を解決し、高品質の画像印写装置
を提供することにある。

［課題を解決するための手段］本発明の印写装置は、インク媒体が薄膜状基材上にＮ膜
固体インクが塗布されていない非着色領域を有し、非着
色領域と被印写媒体を当接させ加熱する機構を有したこ
とを特徴とする。

［実施例］・実施例１本発明を用いた通電熱転写方式によるフルカラー階調印
写装置を製作した。入力画像信号はＮＴＳＣビデオ信号
とし、ラインヘッドを用い、記録密度は６　ｄｏｔ／闘
、画素数が主走査方向が６４０個、副走査方向が４８０
個である。記録画面サイズは約１０７ｍｍＸ８０■であ
−る。

第１図に本発明によるインク媒体の構造を示す。

第１図（ａ）はインク媒体６の全体図である。本実施例
では、カラー記録を目的としているので、９１膜固体イ
ンクであるマゼンタ１、シアン２、イエロー３の３原色
インクを面順次に少なくとも上記記録画面サイズ以上の
広さに塗布しである。

４の領域は上記の様な着色されたインク層が塗布されて
いない非着色領域である。この非着色領域４では、１番
目の記録色であるマゼンタインク１と最後の記録色であ
るイエローインク２との間に同じく上記記録画面サイズ
以上の面積に渡って基材８が露出している。

５は印写装置がフィルム媒体のインク色位置を検出する
ために設置されたマーカーであり、白色インクが塗布し
である。印写時には、このマーカーを、反射により光学
的に検出し、第１の記録色であるマゼンタインク面１の
先頭位置と被記録媒体の印画位置の先頭との位置を合わ
せる。

又第１図（ｂ）に上記インク媒体６の断面構造を示す。

インク媒体６は３層構造を呈しており、抵抗層７とイン
ク層９、抵抗層７とインク層９を支持するための基材８
からなる。インク層９は顔料を３から１０％ワックス中
に分散しホットメルト法により塗布した。塗布厚は約１
．５〜２．５μｍである。

基材８は比較的表面平滑性のよい約３．５μｍ厚のポリ
エチレンテレフタレートを使用した。

抵抗層７は導電材としてカーボン微粒子を熱可塑性樹脂
に混入し、溶媒法により塗布した。

第２図に記録ヘッド１０の構造を示す。第２図すは第２
図ａに対し矢印Ａから見た側面図である。

１１は記録部、１２は駆動ＩＣ実装部、１３は駆動ＩＣ
実装部１２を電気的に結合するための結合部である。駆
動ＩＣ１４は記録電極１５に外部からの信号により選択
的に電圧を出力するための駆動回路を集積したもので、
１個当り６０個の駆動素子を含む。この駆動ＩＣ１４を
８個実装部１２上に実装した。

記録電極群１５は、その支持基板１６上に記録画素ピッ
チと等しい距離で等間隔かつ平行に配置されている。本
実施例では記録電極数４８０本、電極ピッチを１７０μ
ｍとした。１７は前記抵抗層（図示せず）との接触面で
あり、記録時には前記抵抗層に対して記録ヘッドを平行
に保持し、記録ヘッド先端を前記抵抗に押圧・摺動させ
ながら通電し印画を行なう。

以上の基板群を支持板１８に接着剤により固定した。

第３図は本発明による通電熱転写印写装置の構造を示す
図である。被記録媒体である転写用紙１９は転写用紙ロ
ール２０より供給され、また同じくインク媒体６はフィ
ルム供給ローラ２１より供給される。この転写用紙１９
とインク媒体６は、プラテン２２上で記録ヘッド１０に
より加圧・挟持されつつ、同じ速度で搬送される。そし
て所定の入力画像信号に基づいた通電信号により、記録
ヘッド１０の記録部Ｓ１５に電圧が出力され、抵抗層（
図示せず）が通電加熱され記録がなされる。

この際インク媒体６の抵抗層と記録ヘッド１０の記録電
極１５が充分な電気的接触を保っていることはいうまで
もない。記録後のインク媒体６は前記記録ヘッドのエツ
ジ２３により転写用紙１９から剥離された後フィルム巻
き取りローラ２４により巻取られる。本印写装置はカラ
ー記録を行なうために、マゼンタ１→シアン２→イエロ
ー３の順に、上記行程を３度繰り返し、カラー印画画像
２６を形成する。　（インク層を図中破線で示す。実際
にはインク媒体６の下側に塗布されている。）即ちイン
ク媒体６はマゼンタ色の印画を終了の後、シアン色イン
クの先頭塗布位置をヘッド通電部（矢印Ｂ）まで搬送し
、又転写用紙１９は記録時と逆方向に搬送され、印画先
頭位置まで戻り、シアン色の印画が開始される。　（第
３図はシアン色印画後のイエロー色印画のはじまりを示
す。）以上の工程によりイエロー色の印画までが終了し
た後、再度転写用紙１９とフィルム媒体６のイエローイ
ンクの次面の非着色領域４を通電部（矢印Ｂ）まで搬送
し、今度は記録ヘッド１０に全オン信号を与え同様の記
録操作を行なう。これにより非着色領域の平滑面がすで
に転写されたインク面を加熱・押圧して、すべて印画画
像の全面に渡って、平滑化する。

上記構成の印写装置によりカラー画像の印写を行なった
ところ、印画面が平滑化され、従来光沢度が平均４０％
であった物が８７％に向上し、画像品質が向上した。

また記録ドツト表面での反射散乱光が減じられ、記録濃
度が平均的０．　２向上した。また彩度もＬ＊ａ＊ｂ＊
測色系で測定して約４．５向上した。

・実施例２本発明を用いた別の実施例を述べる。本例も実施例１と
同様に、通電熱転写方式によるフルカラー階調印写装置
であり、入力画像信号はＮＴＳＣビデオ信号、ラインヘ
ッドを用い、記録密度は６ｄｏｔ／ｍｍ、記録画面サイ
ズは約１０１０７ｍｍＸ８０である。

第４図に本発明によるインク媒体の別の構造を示す。第
４図（ａ）はインク媒体６の全体図である。薄膜固体イ
ンクであるマゼンタ１、シアン２、イエロー３の３原色
インクが面順次に少なくとも上記記録画面サイズ以上の
広さに塗布しである。

４の領域は上記の様な着色されたインク層が塗布されて
いない非着色領域である。この非着色領域４は、１番目
の記録色であるマゼンタインク１と最後の記録色である
イエローインク２との間に位置し、その面積は同じく上
記記録画面サイズ以上ある。２７は透明ワックス層であ
り、前記１〜３のインク塗布面と４の非着色領域を含む
全面に塗布しである。

又第４図（ｂ）に上記インク媒体６の断面構造を示す。

インク媒体６は３層構造を呈しており、抵抗層７とイン
ク層９、抵抗層７とインク層９を支持するための基材８
からなる。インク層９は顔料を３から１０％ワックス中
に分散し、更に昇華性染料を１〜５％混入しホットメル
ト法により塗布した。塗布厚は約１．５〜２．５μｍで
ある。

２７は透明ワックス層であり、インク層９と同様にワッ
クスを主成分とし透明性の優れた材料を用いた。但し主
成分ワックスの融点をインク層に使用した物と比較して
３〜１０°Ｃ高いものを使用した。又塗布厚は０．５〜
１．５μｍとした。

基材８は約３．５μｍ厚のポリエチレンテレフタレート
を使用した。

抵抗Ｗ１７は導電材としてカーボン微粒子を熱可塑性樹
脂に混入し、溶媒法により塗布した。

記録ヘッド・記録機構等は実施例１と同じものを使用し
、上記インク媒体を用いてカラー画像の印写を行なった
ところ、印画面が平滑化され光沢が増し、従来光沢度が
平均４０％であった物が９２％に向上し、画像品質が向
上した。

又従来インク媒体をロール上のまま高温多湿環境に長期
間放置すると、インク層が抵抗層に裏移りして、抵抗値
の変化やインクの濃度低下を引き起こし、画質を低下さ
せていたが、本実施例のインク媒体ロールでは、そのよ
うな現象は生じなかった。

又表面の粗い用紙に記録した場合でも、用紙表面も前記
透明ワックス層によりコートされるので、画像劣下が生
じず、印画用紙の表面状態に拘らず常に安定して良好な
印画が得られた。

更に記録ドツト表面での反射散乱光が減じられ、記録濃
度が平均的０．２５向上した。また彩度もＬ＊ａ＊ｂ＊
測色系で測定して約５．０向上した。

・実施例３実施例１とほぼ同様の構成を用い、非着色領域のフィル
ム搬送方向の長さを実施例１の約１７８に縮小したイン
ク媒体を用い、非着色領域による印画画像の加熱の際、
インク媒体の搬送速度のみを転写用紙の搬送速度の１／
８に減じた。

上記構成により画像印画を行なったところ、実施例１と
ほぼ同様の効果を渇ることができた。しかも非着色領域
の長さが少なくて清むので、フィルム材料費を低減する
事ができた。又原理上上記非着色領域の長さを無限小に
し、インク媒体の搬送を止めて、加熱しても同様の効果
が得られる。

又実施例２に示した透明ワックス層を設けたインク奴体
構造を用いても、非着色領域の縮小を行なっても上記と
同様の効果が得られた。

［発明の効果］以上述べたように、本発明によれば表面平滑性の低下に
よる画像品質劣下の問題の解決に効果がある。

また記録ヘッド、記録機構等の構造変更をしないで従来
の問題を解決できるので、容易に実用化が可能であり、
その生産性も高い。

なお本発明は通電熱転写型印写装置にとどまらず、一般
の熱転写印写装置に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａｔ、（ｂｌは本発明による印写装置のインク
媒体の構造を示す図。第２図（ａ）、［ｂｌは本発明による印写装置の記録ヘ
ッドの構造を示す図。第３図は本発明による印写装置の機構概略を示す図。第４図（ａ）、ｔｂ＋は本発明による印写装置のインク
媒体の構造の別の例を示す図。 ■・・・マゼンタインク２・・・シアンインク３・・・イエローインク４・・・非着色領域５・・・インク位置検出マーカー６・・・インク媒体７・・・抵抗層８・・・基材９・・・インク層１０・・記録ヘッド１１・・記録部１２・・駆動ＩＣ実装部１３・・結合部１４・・駆動ＩＣｌ３・・記録電極１６・・支持基板１７・・抵抗層との接触面１８・・支持板１９・・転写用紙２０・・転写用紙ロール２１・・フィルム供給ローラ２２・・プラテン２３・・記録ヘッドのエツジ２４・・フィルム巻き取りローラ２６・・印画画像２７・・透明ワックス層以上出願人　セイコーエプソン株式会社代理人弁理土鈴木喜三部（他１名）５：マーカー第１図（Ｑ）（ｂ）

Claims

【特許請求の範囲】１）少なくとも熱刺激により活性化され被印写媒体に転
写され得る薄膜固体インクが薄膜状基材に塗布されてな
るインク媒体と前記薄膜固体インクを入力される画像信
号に応じて選択的に加熱する手段と被印写媒体とインク
の搬送手段からなる印写装置において、前記インク媒体
が前記薄膜状基材上に前記薄膜固体インクが塗布されて
いない非着色領域を有し、前記非着色領域と被印写媒体
を当接させ加熱する機構を有したことを特徴とする印写
装置。２）前記インク媒体の固体インクが塗布された全面に無
彩色透明なコート層が塗布されたことを特徴とする請求
項１記載の印写装置。３）前記コート材層の熱活性が前記固体インク層より高
いことを特徴とする請求項１記載の印写装置。