JPH01260072A - 難燃性合成皮革とその製造方法 - Google Patents

難燃性合成皮革とその製造方法

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JPH01260072A
JPH01260072A JP8277688A JP8277688A JPH01260072A JP H01260072 A JPH01260072 A JP H01260072A JP 8277688 A JP8277688 A JP 8277688A JP 8277688 A JP8277688 A JP 8277688A JP H01260072 A JPH01260072 A JP H01260072A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は難燃性を有する合成皮革、特に乗物用シート材
に好適な合成皮革に関する。
〔従来の技術〕
近年、合成皮革特に、乾式製法に係る合成皮革に難燃性
を付与する方法としては合成皮革を構成する各層中に各
種難燃剤を添加したものが知られている。
また、一般に合成皮革は難燃剤を添加することによりポ
リウレタン樹脂の脆化、劣化を生じさせる原因となり、
通常の使用条件下でも長期間の使用に耐えられない。
一方、湿式製法に係る合成皮革の難燃化処理は乾式合成
皮革以上の技術的困難性があり、これが未解決のため、
現在まで耐久性、難燃性を有する合成皮革は得られてい
ない。
湿式合成皮革の難燃化処理の技術的困難性の具体的内容
は以下のとおりである。すなわち、繊維基材に難燃加工
処理を施しても湿式処理における微多孔性基体を形成さ
せる脱溶媒凝固時に難燃剤が水中に溶出されて効果がな
くなること、また、微多孔性層を形成するポリウレタン
中に難燃剤を添加しても、脱溶媒凝固時に同じく難燃剤
が水中に溶出されその効果がなくなること、さらに、難
燃剤を添加することより著しく湿式成膜性能を低下させ
ることの3点が挙げられる。
従来よりポリウレタン系合成皮革は風合、外観が共に優
れ、鞄1袋、靴、衣料、あるいはベルト等の材料として
広く利用されている。しがしながら、従来はその原料と
して殆んどの場合、炭素数が2〜4個のグリコールと、
アジピン酸なとの二塩基酸とのポリエステルをポリオー
ル成分とするポリウレタンを使用していたために、耐加
水分解性に劣り、家具、車輌用シートなど長期間に亘る
使用が必要とされる製品については側底使用に耐えられ
るものではなかった。
勿論、成分中に加水分解防止剤、例えばポリカルボジイ
ミドを添加しても若干の改善は可能であるが、本質的な
改善を期待することは出来ない。
特にインテリア材料を中心にこれを衣料、家具。
車輌用材料などに適用した場合、火災時の人的被害が大
きいなめに、法的規制が厳しく、特別のものを除いて実
質的に実用できない、法的規制としては、例えば自動車
用内装材について、米国燃焼規格ノFt4VSS−30
2ヤ我国ノJIS、 0−1201.また、壁装材につ
いてはJIS−A−1321などがあり、その規制に合
格しなければならない、そればかりか自動車メーカーで
は法規制よりも厳しい規格を独自に定めている場合が多
い、しかも、繊維と合成樹脂とから成る複合材料として
の合成皮革に難燃性を付与するためには燃焼機構が異な
る繊維と合成樹脂との両方の難燃化処理を要すること、
一般に難燃化を満足させるためには多量の難燃剤を含有
させる必要があるが、その結果生じる風合の硬化。
耐久性の低下、更にはペタツキ感を生ずること、難燃剤
は移行しやすくペタツキ感と併せて表面へのブリードま
たはブルーム現象が発生し、表面品位を損うことといっ
た問題をあわせて解消しなければならない。
もっとも、湿式用ポリウレタンのポリオール成分として
高品質のポリカーボネートジオールを用いれば難燃性、
耐加水分解性、耐光性及び耐熱性などの緒特性に優れた
合成皮革が得られる(参考例特開昭63−12769号
公報参照)。
本発明の目的はポリオール成分の一部に汎用のポリプロ
ピレングリコールを用いてポリカーボネート系ポリウレ
タンの合成皮革と同程度の特性を有する合成皮革とその
製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の合成皮革は、難燃化
処理を施した繊維質基材又は難燃性繊維質基材上にポリ
ウレタンの微多孔性組織を有し、ポリウレタン接着層を
介して少くとも一層以上のポリウレタン皮膜層を前記微
多孔性組織に積層した難燃性合成皮革において、 前記微多孔性組織は臭素含有変性ウレタン化合物及び架
橋剤を含み、ポリカーボネートジオールとポリプロピレ
ングリコールの混合比90/10〜60/40(モル比
)の混合ジオールをポリオール成分とする100%モジ
ュラスが20〜120kg/−のポリウレタンからなり
、 前記ポリウレタン皮膜層の一層を中皮層又は最外層とし
て厚さ2ON80μ、100%モジュラスが40〜18
0kg/−のポリカーボネート系ポリウレタンにて構成
したものである。
本発明の合成皮革は離燃性繊維又は編布・織布・不織布
などの難燃化処理が可能な繊維質基材に、臭素含有変性
ウレタン化合物と架橋剤とを含み、ポリカーボネートジ
オールとポリプロピレングリコールとの混合ジオールを
ポリオール成分とするポリウレタン溶剤溶液を塗布、含
浸等の手段を用いて付着させた後、湿式凝固処理して前
記ポリウレタンによる微多孔性組織を繊維質基材に形成
し、前記微多孔性組織の表面に二酸化アンチモンおよび
臭素含有変性ウレタン化合物を含む接着層と、少くとも
一層以上のポリカーボネート系ポリウレタン皮膜層を順
次積層し、難燃性繊維質基材若しくは前記工程に先立ち
、又は工程途中で難燃化した繊維質基材上にいずれも難
燃性を有する接着層と皮膜層との積層構造を形成するこ
とによって得られる。
本発明において、前記繊維質基材は基材自体が難燃性を
有するものおよび編布、織布、不織布などの繊維材料に
難燃化処理を施したものが含まれる。a燻化処理は製造
工程に先立ち、又は工程途中で行うことができる。
難燃性繊維質基材には例えばポリエステルに難燃剤とし
てリン化合物、またはハロゲン化合物を共重合、または
混合紡糸して得られる難燃性を有するポリエステルの紡
績系またはフィラメントの単独、または混紡繊維を用い
て織成・編成あるいは交絡させた織布、絹布、不織布等
を用いる。これは繊維質基材に加工後、難燃化処理を行
っても同じである。前記微多孔性組織を積層後、微多孔
性組織の難燃化と同時に処理することもできる。
以下後の工程で難燃化処理を行う例について説明する。
まず、綿、麻等の天然繊維、レーヨン、スフ、アセテー
ト等の再生繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリアク
リロニトリル等の合成繊維等の単独、又は各種混紡繊維
よりなる編布、織布、不織布等の繊維質基材にポリウレ
タンを含浸させる。
ポリウレタンの含浸量は対繊維重量当り 100%範囲
内が好ましい。
さらに含浸布上にポリウレタンの微多孔性組織の被覆層
を湿式処理により基材の表面に形成させる。微多孔性組
織に形成される湿式セルを微細孔とするための凝固調整
剤として、一般にノニオン系界面性荊が最も効果がある
ものとして知られている。なお、このポリウレタンの湿
式成膜性及び風合改良などを目的としてセルロース微粉
末、炭酸カルシウム着色剤、各種安定剤などを添加する
ことができるが、添加剤の種類及びその添加量は微多孔
性組織の物性との関係で慎重に決定することが必要であ
る。これらの添加剤を添加したポリウレタンの溶剤溶液
をポリウレタンを含浸した繊維質基材上に塗布して、水
中で凝固、脱溶媒し、さらに温水中で洗浄を繰返し、脱
水乾燥して微細孔を有する微多孔性組織を繊維質基材上
に形成する。 含浸および塗布に用いるポリウレタンは
ポリカーボネートジオール/ポリプロピレングリコール
= 90/ 10〜60/40(モル比)の混合ジオー
ルをポリオール成分とし、100%モジュラスが20〜
120kfJ/ =4のポリウレタンである。
100%モジュラスが20k(J/−以下では風合はソ
フトになるが、物性が弱くなり実用的でなく、また12
0kO/−以上では物性は向上するが風合がハード化し
て好ましくない。
また微多孔性組織の密度は(1,3〜0.7Q/CCが
好ましい。
密度が0.3111/CC以下になると物性が弱くなり
実用的ではなく 、0.71J/CC以上になると風合
が硬くなり好ましくない。
また、微多孔性組織の厚みは100μ〜1000μが好
ましい、厚みが100μ以下では柔軟性に欠けると共に
ボリューム感が乏しくなって好ましくなく、1000μ
以上になると厚ぼったくなり、スしわ入りが大きくなっ
て好ましくない。
また、鎖伸長剤としてはエチレングリコール。
1.4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、などの低分子グリコール又は
、ピペラジン、エチレンジアミン。
ヘキサメチレンジアミン、プロピレン−1,2−ジアミ
ン、N−メチル−ビス−(3−アミノプロピル)アミン
、1.4−ジアミノシクロヘキサン。
1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチ
ル・シクロヘキサン、などの第1級または第2級の脂肪
族アミンが使用できる。
含浸および塗布されるポリウレタンエラストマー溶剤溶
液中に添加される難燃剤はウレタン結合を分子中に有す
る臭素含有変性ウレタン化合物を一使用する。
その添加量は臭素含有率30〜40%の難燃剤をポリウ
レタン固形分に対して10〜30重量%添加することが
望ましい。
その添加量が10%以下では難燃効果が期待出来ず、ま
た30%重量%以上では湿式成膜性能が著しく低下する
微多孔性組織をハロゲン化燐酸エステル系化合物および
含燐含窒素系化合物の単独または混合物で後処理する方
法としては、含浸法、コーティング法、グラビア法等の
いずれの加工法によってもよい。
微多孔性組織および繊維質基材に対する難燃剤の付着率
は5〜20重量%が好ましい、付着率を限定する理由は
難燃剤が間接的にではあるが、ポリウレタンエラストマ
ーの劣化を生ぜしめる可能性があるからである。
ポリウレタン接着層に添加する難燃剤として前に基体に
含浸または塗布されるポリウレタンに添加される難燃剤
と同じ組成の臭素含有変性ウレタン化合物を用いる。
その添加量は臭素含有率30〜40%の難燃剤をポリウ
レタン固形分に対して10〜30重量%添加することが
好ましい。
また、二酸化アンチモンは、臭素含有変性ウレタン化合
物と併用することにより、燃焼時に臭素系難燃剤と結合
し、相乗効果により高い難燃性を発揮するために用いる
。さらに、これはハロゲン化リン酸エステル系化合物と
も燃焼時に結合して相乗効果が発揮される。
三酸化アンチモンは臭素含有変性ウレタン化合物に対し
30〜60%添加することが好ましい。
さらに本発明においては湿式加工時にポリウレタンの中
に架橋剤を2〜10部添加する。
架橋剤としてはトリメチロールプロパン(TMP)とト
リレンジイソシアネート(TDI)のアダクト体、TM
Pとへキサメチレンジイソシアネート(HMD I )
のアダクト体、TMPとインホロンジイソシアネート(
IPDI)のアダクト体、HMD Iの三量体などを使
用できる。
架橋剤の添加量が2部以下では架橋密度が低く、耐熱性
に劣る。逆に添加量が10部以上では架橋密度が大きく
なりすぎて硬くなり、また、ポットライフが短くなって
不都合である。
微多孔性組織の上を被覆する皮膜として、100%モジ
ュラスが40〜18kCI/−のポリウレタン皮膜層と
したときには、細かなしわを有する天然皮革の外観を付
与させることにおいて若干の難点があるが、これを中皮
層に用い、さらにその表面に100%モジュラスが20
0〜600kg/ 、fflの降伏値を有するポリウレ
タン皮膜層を設け、この形成された最外層としてのポリ
ウレタン皮膜層に揉加工を施すことにより、しわ残りを
多くしてより天然皮革に酷似した外観を構成し得る。
この場合、中皮層に用いた被膜層は着色剤にて着色し、
最外層の皮膜層を着色せずに透明層とするのが好ましい
、その理由は最外層が上記しわ残りの付与のほかに、そ
の皮膜層を着色しないことにより光による着色剤の変退
色を著しく改良出来る長所を有するからである。
具体的には難燃処理されな微多孔性組織を有する基材上
に、まず三酸化アンチモン、臭素含有変性ウレタン化合
物を含む100%モジュラス20〜60ko/−のポリ
カーボネート系ポリウレタンを、厚み10〜60μで積
層してポリカーボネート系ポリウレタン接着層を形成す
る。この場合、接着層に使用するポリカーボネート系ポ
リウレタンは、構成成分中のポリカーボネート系ポリオ
ールの一部をポリエーテル系ポリオール例えば、ポリテ
トラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール等
で置換した共重合体であってもよい。
さらに、前記接着層の表面に皮膜層として100%モジ
ュラスが40〜180kg/−のポリカーボネート系ポ
リウレタンを厚み20〜80μで積層する。さらにこれ
を中皮層に用いて最外層を別に設けるときには、ポリカ
ーボネート系ポリウレタン接着層およびポリカーボネー
ト系ポリウレタン中皮層は前記ポリウレタン接着層、ポ
リウレタン皮膜層と同じモジュラス及び厚みに構成し、
さらに中皮層表面に最外層として 100%モジュラス
200〜600kg/−で降伏値を有するポリカーボネ
ート系ポリウレタン皮膜層を厚み5〜10μで積層形成
する。
なお、前記中皮層、最外層に使用されるポリカーボネー
ト系ポリウレタンはポリカーボネート系ポリオールと反
応するジイソシアネートとして黄変タイプ、器黄変タイ
プ及び無黄変タイプのいずれも使用することができるが
、皮膜層に要求される耐光性を考慮して無黄変タイプの
ジイソシアネートを使用することが好ましい。
中皮層としてポリウレタン皮膜層を着色するとき、この
層中、また必要により接着層中には着色のために顔料、
染料などの着色剤、その池の各種安定剤充填剤等を添加
することができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は湿式用ポリウレタンのポリオール
成分にポリカーボネートジオールの他にポリプロピレン
グリコールを併用して合成皮革の主体をなす微多孔性組
織を形成させるもので、全ての微多孔性組織をポリカー
ボネート系ポリウレタンで形成したものに比べて熱安定
性1機械的強度に劣るものの両成分の併用に加え、架橋
剤の添加によってその欠点を補償し、天然皮革に酷似し
た風合、感触を有するとともに難燃性、耐加水分解性、
耐光性に優れ、100〜120℃の高温にも長期間耐え
うる耐熱性を具備した合成皮革を得ることができる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を掲げるが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
(実施例1) ポリエステル/レーヨン繊維からなる片面起毛布上に1
00%モジュラス40kQ/ cdのポリウレタン(ポ
リオール成分が1.6−ヘキサンポリカーボネートジオ
ール/ポリプロピレングリコール=7Q/30(モル比
)のもの)溶剤溶液(溶剤DMF)からなる下記塗布液
を調合し、これをIII/Ilの厚みに塗布した。
く塗布液配合〉          重量部0ポリウレ
タン溶剤溶液      100(固形分30%) 0架橋剤(コロネートHし固形    5分75%:日
本ポリウレタン製) 0臭素含有変性ウレタン化合物    8(固形分70
%、 DFR−10013。
臭素含有率35%−大日精化製) 0ノニオン系界面活性材(レザ    1.5ミンCu
T−190;大日精化製) 0着色剤(グイラック上カラー    5:大日本イン
キ製) ODMF               100片面起
毛布土に上記塗布液を塗布した後、20℃の水中で凝固
、脱溶媒させ、脱水後130℃の熱風下で乾燥して厚味
0.95 n/n+の表面平滑性に優れる微多孔性組織
を形成した。
しかる後、起毛布を含む微多孔性組織に下記配合液から
なる難燃剤を含浸し、ウェットピックアップ率が90%
になる様に絞り、130℃で3分乾燥。
さらに150℃にて2分熱処理してポリエステル/レー
ヨン繊維を難燃処理した。
く難燃剤配合〉          重量部O含燐含窒
素系化合物        10(フレームガードVF
−74; 大日本インキ製) 0メラミン樹脂            1.50触媒
               0,10水     
          90一方、絞付き離型紙上に、降
伏値を有する100%モジュラス250kg/−の1.
6−ヘキサンジオールポリカーボネート系ポリウレタン
溶液(着色剤を含有しない透明液)を乾燥厚味が5μに
なる様にナイフコーターにて塗布し、これを100’C
で2分間i%m乾燥させ、ポリウレタン皮膜層を形成す
る。
次に前記皮膜層表面に100%モジュラスが80kg/
dの1.6−ヘキサンジオールポリカーボネート系ポリ
ウレタン溶液(着色剤25重量部含有)を乾燥厚味が3
0μになるようにナイフコーターにて塗布し、これを1
00℃で3分間熱風乾燥させ、ポリウレタン中皮層を形
成した。
さらに、前記中皮層表面に100%モジュラスが27k
l:l/allの1.6−ヘキサンシオールボリカーボ
ネートーポリテトラメチレングリコール共重合体のポリ
ウレタン接着剤を下記配合で乾燥厚味が45μになるよ
うにナイフコーターにて塗布した。
〈接着剤配合〉          重量部0ポリウレ
タン溶液(固形部40%)100〇三酸化アンチモン 
         60臭素含有変性ウレタン化合物 
   14(固形分70%、 DFR−10013臭素
含有率35%:大日精化製) これを100℃で3分間熱風乾燥した後、該ポリウレタ
ン接着層の上面に前述の起毛布上に形成された微多孔性
組織の面を向き合せて140℃で熱圧着し、貼合せた後
、離型紙を剥離して合成皮革を得た。
得られた合成皮革に採機で揉機を入れたところ揉機の入
りが良好でかつ揉機を長期にわたり保持するばかりでな
く、風合、外観とも天然皮革と酷似しており、米国燃焼
規格FHVSS−302に合格し、かつ耐加水分解性、
耐光性、耐熱性に優れ、車輌用シート材として好適なも
のであった。。
(比較例1) 実施例1において塗布液配合の中に架橋剤を添加しない
以外は実施例1と同様に加工して合成皮革を得た。
(実施例2) 難燃性繊維質基材として、ポリエステルにリン化合物を
共重合して得られた難燃性ポリエステル繊維からなる両
面起毛布に100%モジュラス40kq/iの1.6−
ヘキサンシオールボリカーボネートポリウレタン溶剤溶
液(溶剤DMF)を下記配合によりなる含浸液を調合し
て含浸し、スクイズロールにより対繊維重量当りポリ・
ウレタン固形分25%となる様に絞り、次いでこれを2
0℃の水中に浸漬し、凝固、脱溶媒して脱水後130℃
の熱風下で乾燥し含浸布を得た。
く含浸液配合〉          重量部Oポリウレ
タン溶剤溶液(固形   100分30%) 0臭素含有変性ウレタン化合物    10(固形分7
0%、 DFR−10023臭素含有率31%;大日精
化製) 0ノニオン系界面活性剤(レザ    1.5ミンCu
T−190;大日精化製) 0着色剤(ダイラックしカラー    10;大日本イ
ンキ製) Q D M F               230
次いで微多孔性組織の形成用塗布液として100%モジ
ュラスが50kg/−のポリウレタン(ポリオール成分
が1,6−ヘキサンポリカーボネートジオール/ポリプ
ロピレングリコール=60/40(モル比)のもの)溶
剤溶液(溶剤DMF)からなる下記塗布液を調合し、こ
れを上記含浸布上に1.1ri/rlの厚味に塗布した
く塗布液配合〉          重量部0ポリウレ
タン溶剤溶−a<固形   100分30%) 0架橋剤(コロネートEH,4 固形分100%;日本ポリウレ タン製) 0臭素含有変性ウレタン化合物    10(固形分7
0% DFR−1002S 。
臭素含有率31%:大日精化製) Oノニオン系界面活性剤(レザ    1.5ミニy 
CuT−190;大日精化製)0着色剤(ダイラックし
カラー    5;大日本インキ製) ODMF               110上記塗
布液を含浸布上に塗布した後、20℃の水中で凝固、脱
溶媒させ、脱水後、130℃の熱風下で乾燥して厚味1
.211/nの表面平滑性に優れる微多孔性繊維基体を
得た。
一方、絞付き離型紙上に、100%モジュラスが90k
Q/−の1,6−ヘキサンシオールボリカーボネートポ
リウレタン溶液(着色剤20重量部含有)を乾燥厚味が
40μになるようにナイフコーターにて塗布し、これを
100°Cで3分間熱風乾燥させポリウレタン皮膜層を
形成した さらに、前記皮膜層表面に100%モジュラスが20k
Q/ cdの1,6−ヘキサンシオールボリカーボネー
トポリウレタン接着剤(ポリウレタン溶液の固形分40
%、100重量部)に対し、三酸化アンチモン5重量部
と臭素含有変性ウレタン化合物15重量部含有)を乾燥
厚味が30μになるようにナイフコーターにて塗布し、
100℃で3分間熱風乾燥した後、該ポリウレタン接着
層の上面に前述の微多孔性組織の表面を150℃で熱圧
着して貼合せた後、離型紙を剥離して合成皮革を得た。
得られた合成皮革は米国燃焼規格FMVSS−302に
合格し、かつ耐加水分解性、i?光性、耐熱姓に優れ、
風合、外観も天然皮革に酷似し、車輌用シート材として
好適なものであった。
(比較例2) 実施例2において、塗布液配合の中に架橋剤を添加しな
い以外は実施例2と同様に加工して合成皮革を得た。
実施例1および2、並びに比較例1.2によって得られ
た合成皮革につき、次の条件で米国燃焼規格FHVSS
−302による燃焼試験結果及び耐加水分解性、耐光性
試験結果を第1表に示す。
0燃焼試験方法 米国燃焼規格FHVSS−302に準する燃焼速度(イ
ンチ7分)を測定した 0附加水分解性の測定方法 合成皮革の試料片を相対湿度95%、温度70’Cの条
件下に4週間放置し、その後試料片の樹脂層をテーパー
型摩耗試験機にて荷重1 ko’+摩耗回数2000回
にて表面状態を観察した。
0耐光性の測定方法 合成皮革の試料片をブラックパネル温度83℃のフェー
ドメーターで200時間照射し、その後、試料片の樹脂
層をテーパー型摩耗試験機にて荷重ika、摩耗回数2
000回にて表面状態を観察した。
0耐熱性の測定方法 合成皮革の試料片を120℃のギヤー式老化試験機に4
00時間放置し、その後、試料片の樹脂層をテーパー式
摩耗試験機にて荷重tko、摩耗回数2000回にて表
面状態を観察した。
第1表 (注)(イ)○は異常なし く口)Xは異常あり 零1 基体が部分的に露出する程度まで摩耗し、かつ、
微多孔層の反溌弾性がなく なっているもの 以上第1表に明らかなとおり、本発明により耐加水分解
性、耐光性、難燃性に優れた合成皮革を得ることができ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、難燃化処理を施した繊維質基材又は難燃性繊維質基
    材上にポリウレタンの微多孔性組織を有し、ポリウレタ
    ン接着層を介して少くとも一層以上のポリウレタン皮膜
    層を前記微多孔性組織に積層した難燃性合成皮革におい
    て、 前記微多孔性組織は臭素含有変性ウレタン化合物及び架
    橋剤を含み、ポリカーボネートジオールとポリプロピレ
    ングリコールの混合比90/10〜60/40(モル比
    )の混合ジオールをポリオール成分とする100%モジ
    ュラスが20〜120kg/cm^2のポリウレタンか
    らなり、 前記ポリウレタン皮膜層の一層を中皮層又は最外層とし
    て厚さ20〜80μ、100%モジュラスが40〜18
    0Kg/cm^2のポリカーボネート系ポリウレタンに
    て構成したことを特徴とする難燃性合成皮革。 2、難燃性繊維又は編布・織布・不織布などの難燃化処
    理が可能な繊維質基材に、臭素含有変性ウレタン化合物
    と架橋剤とを含み、ポリカーボネートジオールとポリプ
    ロピレングリコールとの混合ジオールをポリオール成分
    とするポリウレタン溶剤溶液を塗布、含浸等の手段を用
    いて付着させた後、湿式凝固処理して前記ポリウレタン
    による微多孔性組織を繊維質基材に形成し、前記微多孔
    性組織の表面に三酸化アンチモンおよび臭素含有変性ウ
    レタン化合物を含む接着層と、少くとも一層以上のポリ
    カーボネート系ポリウレタン皮膜層を順次積層し、難燃
    性繊維質基材若しくは前記工程に先立ち、又は工程途中
    で難燃化した繊維質基材上にいずれも難燃性を有する接
    着層と皮膜層との積層構造を形成することを特徴とする
    難燃性合成皮革の製造方法。
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